’’据え膳食わぬは男の恥’’
「据え膳」は、すぐに食べられる状態のお膳を指している。女性のほうから言い寄ってくるのを受け入れないのは、男の恥だということを意味することわざだ
まだ襲ったわけでもそういった流れになったわけでもないのに、心のどこかではこの先の展開に胸を馳せている自分がいる。そりゃあ男だったら、こんな台詞を一度は言われたいと思うのは当然のことで、俺とて例外ではない
二乃が詰まらせていた台詞も、自分が予期していないものだった。目も驚きを隠せないようで、ぱちくりと意味のない動きをひたすら繰り返していた。暗闇で二乃には見えてはいないだろうが、逆に今度はこっちの言葉が喉につっかえてしまった
「やっぱり・・・ダメ?」
「・・・好きにしろ」
動揺を隠せずにいることを悟らせない為に、冷静を装う声音で許可を下ろす。許可を伝え終えると同時に、二乃が自分の布団から出てきて、枕を抱えて俺の布団へ潜り込んでくる
その小動物を彷彿とさせるこじんまりとした動きが、また愛くるしかった
「フー君・・・あったかい」
入ってくるなり、持ってきた枕は今のところ使用される様子はない。俺が抱き枕代わりに抱き着かれているのだから
「わかったから、そんなにくっつくな・・・」
一人用の布団に、思春期真っ盛りの高校生男女が一緒にくるまる風景は、どこからどう見てもカップルのそれだ。人肌を恋しく思ったのかはわからないが、いつも以上に距離が近い
大して大きくもないこの布団に二人で寝るということは、必然的に体が密着することを意味するわけでして、姉妹共通と言える主張の激しい双丘は胸板に押し付けられ、近さ故によく聞こえる呼吸音が妙に色っぽい
煩悩に洗脳されて猿になる前に、とあることを尋ねる
「二乃、ひとつだけ聞かせてくれ」
「・・・うん」
こんな状況だからこそ、聞けることというのもある。今この瞬間に、どうしてもハッキリとさせたいことがあった
「お前は俺のこと・・・どう思ってる?」
揺れて定まらない二乃の気持ちを確かめる為、覚悟を決めて切り出す。密着した事さえ忘れ去る程、真剣な眼差しをぶつける
最初こそ困惑顔を浮かべていた彼女も、俺と同じく腹を括ったのか、過去の金太郎に見せた"乙女"の表情で、こう告げた
「好きよ」
世界線が変わっても、彼女の意志と言葉が変わることはなかった。漸く聞けた本心に縋るように、思いっきり二乃を抱き締める。彼女の言葉ひとつで一喜一憂している単純な自分も、この場においてはどうでもよくなった
「・・・そう、か」
「一目惚れかしらね?家庭教師ってのは気に入らなかったけど・・・それも今は関係ないくらい、貴方の事が好きなの」
そこはかとなく、二乃の緊張が解けていた。月明かりが当たり、彼女の頬が未だに赤いことに気付く。この衝動が条件反射だとするのならば、まさにお手本のような反応を見せた。無意識のうちに伸ばされた左手は、そんな彼女の赤い頬へ添えられた
「フー君?」
そんな様子を不思議に思ったか、横で寝そべる彼女は不安そうな顔でいた
月が作り出す光と影は、彼女の美しさを際立たせる協奏曲。月下のスポットライトを経て、二乃の魅力は更に輝きを増していく
だからだろうか――――
この瞬間まで抑えていた理性が、再び開かれてしまったのは
「二乃」
名を呼んで、頬へ添えていた左手を顎へ持っていく。俗に言う顎クイを彼女に施行する。分不相応でナルシストじみた行動なのもわかっている。四葉の時と同様に、抗い難い独占欲が俺を駆り立てていた
彼女のリアクションに心臓を締め付けられながら、その時を待つ
「ふ、フー君、あ、あの・・・いい、の?」
「それ、お前が訊くのか?」
「だ、だって――――うぁ!」
間抜けな声を上げて、二乃は半ば強制的に俯きかけていた顔を持ち上げられる。潤う艶めかしい唇を一瞥して、告げた
「ここから先、止まれって言われても無理だからな」
視線を一閃に浴びせて、誤魔化しの効かない場面へ突入。バクバクと鼓動する心臓を裏切るように――――
二乃は目を閉じる
対する俺も、目を閉じてから・・・そっと影を重ねた
☆
「んっ・・・んんっ・・・むぅ・・・」
「はっ・・・あっ・・・」
乱れる息、混じり合う唾液と舌
ファーストキスを奪った直後だというのに、衝動に流されて深く舌を突き刺してしまう
隣で眠る最愛の妹を起こさぬよう配慮しながら、布団の中で音を立てまいと、その行為に及んでいた。ただ余りにも強すぎる性的欲求が、それさえ頭から排除させようとするのだ
快楽だけを求めろ。そう言わんばかりに、脳全体を覆い尽くす。理性というガードマンがいる限り善処はするのだが・・・既にどこかへ行ってしまいそうなのが事実。今にも呑まれそうなところで踏みとどまって、舌でお互いを慰め合う
「ふー、くん、触って?ここ、も、ここも」
蕩けた甘いボイスで、手を誘う二乃。誘われた手が触れたのは、くびれが目立つ臍あたりのお腹だった
要望通り、最初は彼女の腹を軽く撫でる
くびれを確認するように、しっとりと撫で回していくと、悩ましい喘ぎ声が口から漏れていった
「ふぁっ・・・くすぐったい・・・」
満足感に包まれた様子の彼女に、ちょっとした意地悪を仕掛けてみる
「声抑えないと、らいはが起きちまうぞ」
「わ、わかってるわよっ・・・んっ♡」
スリスリと撫で回している内に、寝間着をたくし上げて、ブラジャーに守られている双丘に手を滑らせた
「あっ・・・え、えっちぃ・・・」
「ブラジャーの上からだが・・・柔らかいな」
「そ、そんな感想いらないっ」
暗くてよくは見えないが、二乃は口を手で抑えていた。大きな音を立てないよう必死に頑張ってくれているのが、逆に俺を興奮させた
ついつい手の動きがアグレッシブになっていく
「あんっ♡・・・ちょくせつ、さわって?」
「・・・わかった」
さらなる快感を求めて、二乃はそう懇願する
ホックを外すべく手を背中に回すのだが――――何故かホックの感触が感じられなかった
「ん?フロントホックか?」
「あっ…ごめんなさい」
自分が付けていたブラジャーのホックの位置さえ覚えていなかったらしく、慌てて寝間着を捲って見せた
捲った裾を口で咥えて、得意気にブラジャーを見せ付ける
「んっ、はずして?」
裾を咥えているために、若干篭った声で強請られた。とろんとした座った目で笑みを浮かべる彼女をしり目に、フロントホックを外す
外した瞬間、支えられていた双丘は重力に従いながら顕になった
解き放たれたと言っても過言ではない程、存在感をアピールする双丘に目を奪われるも、手を目一杯広げてから、整ったその2つの果実を持ち上げる
重量感のある果実を鷲掴みにして、未だに声を殺して踏ん張る彼女の反応を楽しむ
「ふっ・・・んっ・・・♡」
「これはどうだ?」
「あっ!そ、それは!ひうっ!♡」
裾を利用して声を殺していたことにも限界が訪れる程の快感を与える。先端の突起部を摘んだだけだったのだが、思いの外満足いったらしい
そのまま続けて、右手を秘部へ潜り込ませる
下着と寝間着(下)は着用されたままなので、指だけで媚肉の柔らかさを堪能する
「あ、あぁ・・・ふーくんの手ぇ、おっきいよぉ・・・!」
秘部に宛てがわれた手で、女性としての象徴を覆われると、開脚してだらしない姿を晒した
乱れる姿と台詞で我慢出来なくなり、一度手を離してから両手で下着を剥がした
ピンクサーモン色の秘部を親指で開いてやると、ヒクヒクと躍動しているのがわかる。傷付けないように、優しく舌で割れ目を愛撫していく
「ん♡・・・はぁっ、うぅ・・・」
じゅるっとはしたない音が響くのだが、らいはが隣にいることによって、声を殺さなくてはならない状況だからか、もどかしく喘ぐ
藻掻いて口を抑えている姿に、嗜虐心が燻られる。舌を離して、中指を第一関節まで埋めた
「うあっ!♡・・・あん!♡」
抑える手の指と指の間から零れる嬌声を上げる二乃に、耳元で囁く
「声、我慢できそうにないか?」
「う、うん・・・」
「・・・じゃあ――――」
申し訳なさそうに頷く二乃。栓をするように、瑞々しい彼女の口を塞ぐ
「んむっ・・・んあ、ふっ・・・」
多少だが、これで応急処置にはなった筈だ。入れては出して、入れては拡げて、肉壁を開拓しながら舌を蠢かせる
手持ち無沙汰になっている左手を彼女の肩に置き、互いの距離を更に縮める。舌の根元まで咥え込むようにして、唾液交換を行う
「・・・あっ、ふーくん♡」
舌が麻痺でも起こしているのか、呂律が回っていなさそうな印象を受けた。俺の名を呼んでキスの幸福感に溺れる彼女に、今まで以上に発情してしまう
「・・・二乃、その・・・俺の方もそろそろ・・・頼みたい」
「これが・・・ふーくん、の?」
特徴的な碧い瞳は、多少の畏怖と多大なる好奇心を併せ持つ複雑な心境を映し出している
既に脱ぎ捨てられた無惨な寝巻きの下とトランクスは見る影もない
そうして晒された愚息はというと・・・丑三つ時だろうが、昼下がりだろうが、早朝だろうが、お構い無しに存在をアピールしているくせにここぞとばかりに子孫を残そうと、目の前の美少女に媚びを諂っている
「そんなに見るな・・・」
「人のは散々触っておいて、今更怖気付いたの?」
得意気な微笑み。これも彼女ら姉妹特有の顔。
揚げ足取りの名を欲しいままにしている二乃なら尚のこと、それが似合う
「お前こそ、実は怖いんじゃないのか?」
前世からなんら変わらない、減らず口の応酬
ムキになることすら愛嬌のある彼女だから許容出来ることなのか、二乃という油に、煽りという炎をぶち込む
「ふん、こんなの怖くないわよ」
その勢いのままに、息子は握られた。ネイルが目立つ綺麗な手は、怖いもの知らずという言葉を具現化させたような動きを見せ始めた
最初は成されるがままだったが、手元がまだ慣れない動きのせいか、快楽を素直に感じられずにいた。正直言えば擽ったいくらいなのだ
「あー・・・ん」
「おい、二乃・・・!」
そう考えていたことを見透かすように、亀頭が咥えられた。月明かりが演出する上目遣いがなんとも破壊的で、今度は打って変わっていつ絶頂に達してもおかしくないくらいの快楽に見舞われた
「んっ、じゅっ、んっんっ・・・きもひいい?」
「こんな、こと・・・どこで知ったんだよ・・・」
まだ四葉にもされたことのないフェラが、あまりにも気持ち良くて、ついつい手で二乃の頭を押さえ込んでしまう
高速ピストンとまでは言わないが、根元まで咥え込む二乃の様を見ていると、また性欲が掻き立てられる
普段から気の強い二乃が、奉仕をしてくれているということだけでも興奮が収まらないのに、これ以上どうやって耐えたらいいのか。理由が見当たらなかった
根元からカリまで、ストロークがどんどん深くなっていく。その度に鳴るぴちゃぴちゃという瑞音も、それを恥ずかしげもなく立てる姿も、二乃に欲望という名の精液を発車する起爆剤となった
「くぅ・・・!!」
「んっ…んむっ――ぷはっ」
本番前に出し過ぎてしまったのではないかと言っても差し支えない程の量を、彼女の口内に放出させた
だがそれより驚いたのは、受け取った彼女が喉を鳴らして白濁の液を流し込んでいたことだ
「うぇ・・・にがい・・・」
「なにも無理に飲まなくても・・・」
「いーの。好きな人のくらいは独占したいし・・・男の子はこーゆーのが好きなんでしょ?」
そう言いながら二乃はゴソゴソと俺の上に跨って来る。ここで一度、お互いに見つめ合うだけの落ち着いた時間が訪れた。挿入していない対面座位で、二乃はこんなお願いをしてくる
「ぎゅーって・・・して?」
お願いに逆らうことはせず、ただ黙って彼女を包み込む。長い間抱き合った後に、隣に眠る幼い妹についつい目がいってしまう
これからの行為のことを考えると、どうしても快楽より配慮を優先させてしまう。しかし抗えないものというのは、いつだって思考より先に身体が勝手に動いてしまうもの。抱きかかえている二乃を布団に押し倒して、今一度呟いた
「寝てるとは言っても、妹ちゃんの前でこんなことしてて大丈夫なの?」
「・・・充分アウトだろ」
「困ったお兄ちゃんね」
「最初に仕掛けてきたのはお前じゃないか」
「気のせいよ。キスしてきたのはフー君の方じゃなかった?」
ここまで来て責任の擦り付けを行うくらいなら、責任など両者が背負うべきなのだ。誰が見たって共犯なのは明白な事実
「・・・これじゃ埒が明かないな。ちゃっちゃと終わらせて証拠隠滅もしないとな」
「むー…人の初めてを軽く扱ってない?」
二度目となる行為が仇となったか、彼女の初めてを軽んずる台詞が出てしまった
「す、すまん」
「別にいいけど・・・雰囲気、壊れちゃったかしら」
「無理やり戻すさ」
頬に手を添え、彼女の唇に自らの唇を重ねる
もちろん雰囲気作りのキスだから、舌で口内を撫で回すことも臆さない
左手で二乃の右手を握って、正常位の体制に持ち込んだ。その流れがあまりにもスムーズだったせいか、
「・・・ぁ」
二乃は成されるがままだった。小さく漏れた悲鳴は気にせず、その間にコンドームもしっかり装着して、花弁の肉壁に亀頭を宛てがう。四葉の時は挿入前に確認をしていたが、今の雰囲気で訊くことすら野暮だと気付く
「あ、うぅ・・・」
痛みの大小は個人差があることも承知しているので、定期的に声をかけながら媚肉の中に埋もれつつある突起物を挿し進める
「二乃はこういうのが好きなんだろ?」
痛みに耐える彼女の目に、繋ぎ合った手を見せる。涙の潤む瞳からは、決意の色が見て取れた
それからも必死に痛みを和らげようと努めた結果、無事に破瓜を迎えることができた
「っ、あ、ま、まってぇ・・・」
しかし腰を動かそうとした瞬間、待ったを掛けられる。まだ慣れない陰部の痛みに囚われているらしい
「あ、ああ。いつまでも待つぞ」
「ありがとっ、ね?」
待つ間も手を強く握って気を紛らわせる。だが待ったのはものの数秒程度で、2人とも落ち着きを取り戻した
「よしっ・・・動くぞ」
「え、ええ」
合意も得られたところで仕切り直して、お猿さんの如く腰を前後させた。最初はゆっくり、そして徐々にスピードを加速させていく
「ん、んぁっ!♡」
「は、はっ、うっ・・・!」
腟内で絡みつくひだが何度もうねって、快楽の頂へと誘う。奥に突いては、先端が見えるまでとギリギリまで引いてみたり。小刻みにピストンをして自分が快楽を得るより、初めてである二乃に感じて欲しかったのが正直な意見だ
子宮の入口にキスをするように、一回一回を深く突き刺した
「ひゃ、あぅ♡・・・!」
その彼女はというと、男がしてほしい反応をそのまましてくれている。だからだろうか、排出しようとしている溜まった精液が掻き立てられる
手持ち無沙汰な右手を、豊満な乳房へ置いた。これだけ感じてくれいるのなら、今以上の快楽を与えたらどうなるのか、純粋に試したくなった
「ひあっ・・・あ、だ、めぇ、い、いまは、だめぇ・・・!」
突くたびに揺れる双丘の突起物を捏ねくり回すと、よほど余裕がないことが伺える。味をしめたせいか、もっと虐めたくなってしまう
「二乃・・・体制、変えるぞ」
「ふぇ・・・あ、んん♡」
一度突くことを辞め、体位を変えた。二乃を持ち上げて、自分が仰向けになる
そう。騎乗位である
「ほら、二乃・・・自分で動いてみろ」
「ぁ、う、うん♡」
しっかり指を絡めあって、両手で互いの手を繋ぐ。自分に跨って上下に腰を動かすこの状態は、彼女の美しい裸体がこれでもかと晒されるのだ。眼福とはまさにこのことで、揺れる大きな乳房、連結し合う秘部、女の表情。全てが一望できる最高のスポットだ
「ん、ふー、くん?」
「くっ・・・なん、だ?」
「きもち、いい?♡」
「ああ・・・」
最低限の会話くらいしかできなくなっていたこともあって、限界が近いことを悟った。ラストスパートをかける為に、多少強引に二乃を抱き寄せた
「あ、ちょっ、それ、だ、めっ…」
仰向けで寝ている俺の上に、二乃が覆い被さるように抱き着く。今度は二乃が動くのではなく、俺が下から上へ突くことにした
抱擁で拘束されていることもあって、二乃は胸に顔を埋めて声を殺そうとするのがやっとだった
「イクぞ・・・二乃!」
「ひぁ、ん、ひぃ、ふーく・・・〜〜〜〜っ!!♡」
意識や自我が飛びそうな程の快楽に、お互いは強く抱き締めることしか術を持たなかった。名を呼び合って、愛しの異性が近くにいることに酔いしれていた。ゴムが白の液で溢れかえる前に引っこ抜かなくてはと思ってはいるものの、抱き心地が良すぎて離す気にはなれない。これもまた、二乃の魅力の一つと知る
「はぁ・・・はぁ・・・」
「もう・・・出し、過ぎだってぇ…」
会話が成り立つ程度には回復した頃を見計らって、息子を引き抜いた。らいはがまだ目覚めていないことがもはや奇跡なのだが、それさえ頭から抜けようとしていた
「あ、後片付け、しないと・・・」
「そう、だな」
丑三つ時さえ過ぎ、季節によっては太陽が登り始める数時間前といったところか。元々早起きのらいはにこんなところを見られては、人生お先真っ暗一直線待ったナシ。服に手を伸ばすまでは
全てが順調だった
「・・・おにい、ちゃん?」
寝ぼけ眼を擦る、最愛の妹の声が耳に届くまではの話だが