そっと、触れて。
シーツの下に見えたのは。
いつだったか。
初めて見た時と変わらない、腕で抱き締めれば折れてしまいそうな肢体だった。
見下ろして。
見上げられて。
その距離が、縮まって。
重なって。
数秒、十数秒。
ぷは、とどちらともなく息をした。
「……なんだか、久しぶり。」
「そうだな……随分と、久しぶりな気がする。」
つつ、と白く透明な糸が互いの口元から伸びていて。
それを切らないように。
二度三度と、啄むように。
浅く、深くと
「なんで、だろうね?」
「
重ねる度にもっと、もっとと。
その気持ちは強く、深く。
多分、それは俺だけの感情でなくて。
目の前の少女自身も同じ感情で。
そして、互いの状況は互いが一番理解していた。
白い雪のような肌は熱を持ち始めて赤く染まり。
気にしなかったはずの俺自身も、少しずつ直立していって。
熱を、互いへと分け与えるように肌へと触れ合う。
両腕で、彼女を抱き締めて。
ふと浮かんだのは、腕を失いながらも。
最期までを、互いで繋ぎ続けていた巻き戻る前の枝。
失われていく熱を。
消え行く意識を。
だからこそ、その力は自然と強くなって。
「……翔。」
「……何だ?」
「何処にも、行かないから。 大丈夫だよ。」
幼子を見守るように、希亜はそう呟いて。
下へと手を伸ばし、熱を持ったその部分を上下へと擦り始める。
手慣れているとはとてもいい難く。
けれど、その分気持ちが伝わるようなその行為。
いつしか、両腕の力は抜け落ちて。
左腕で、彼女を支えながら。
右腕を、彼女の下腹部。
そして、更に下へと伸ばす。
少しばかり感じる湿り気と。
あ、と漏れる小さい声に。
何方ともなく、笑みを浮かべ合う。
「……何度目、だっけ?」
「忘れちまったな、毎度毎度が濃厚だったし。」
「もう。 ……でも、私も同じ。」
「なら――――これが初めてだな。」
うん、と再度重なる唇。
舌を伸ばし合って。
ぴちゃり、と水音が跳ねる音がして。
早朝だと言うのに、時間を気にしないように。
眠気など何処かに行ってしまったように、互いを求め合う。
痛いほどに熱が下半身を支配して。
気付けば、少しだけ痺れるように彼女の肢体が跳ねて。
それに重ねるように、白い液体が彼女の肌を染める。
けれど、何方も熱が引くことはなくて。
「……良いか?」
「……うん。」
目と目が、互いしか映していなかった。
シーツは既に完全に剥げ落ちて。
気付けば脱ぎ捨てていた下着の残り香が、汗と。
それ以外の液体の存在を示し続けて。
手と手を、握り合った。