エロがない時多いなーわし
衝撃体験から数日経って、また孤児院。
なんとかミカミさんから逃げつつ過ごしている。
いや、ね? ミカミさんとのエッチはいいけど、あの人次はショーだって言ってたからね。
見た目は獣でも、中身人間。人に見られながらなんて、この前のでちょっとしたトラウマレベルだからな?
と、まぁ色々ありつつ……
「れっどうるふの、くりー、いざ! しょーぶー!」
「きゃいんきゃいん!」
子供達と遊んで……もとい、チャンバラごっこの敵として追い掛け回されている
棒とかを振り回して攻撃してくるが、ま、当たらない。一応、ミカミさんとの模擬戦が役に立ってるかな?
「むー! しょうぶしろー!」
「きゃん! きゃん! (出来るか!)」
俺の攻撃はミカミさんには当たったことないが、子供に当たったらどうなるかわからん。かと言って全力で逃げると子供が迷子になったり泣かれたりする。
「コラー! クリをいじめないの!」
しまった……子供に集中してミカミさんの接近に気がつかなかった
「ちがうもーん。ママとおなじこと、してただけだもーん」
「あれは訓練。君達がやっているのはいじめ」
「ん?? なにがちがうのー?」
そら、子供にとっては「同じ行動」だもんな。中身までは深く考えられない。
「うーん……中々説明が難しいな……よし! クリムゾン。やるよ!」
おっと。逃げようと思ってたけど、そう言われたらこっちも構える。ミカミさんが俺の名前をフルネームを言うときは真剣モードだ。姿勢を低く構え戦闘体制を取る。
ミカミさんは素手で、いつものビキニ姿だが、顔はこっちの動きを見逃さないための、刺すような視線だ。間合い的に、飛び掛れそうだが……と迷っていると、ミカミさんが動いた。大きく踏み込んで蹴りが跳んできた。横から俺を蹴り上げるような蹴り、避けきれないと判断して、蹴りと同じ方向に飛ぶ。ガスっと言う音と感触が腹に来る。飛んで衝撃を少しでも減らしたおかげで、前みたいに一発KOにはならなかった。すぐさま前足でミカミさんの足を掴み、連続攻撃を防ぐ。彼女は器用に片足で立っている。チャンスと思った俺は、脚を掴んだまま太ももに噛み付こうとするが、平手打ちで鼻を叩かれた。
「ぎゃん!」
「甘いあまーい」
痛さで足を離してしまい、バックステップで間合いを広げたが、失敗した。俺は飛び道具がない。ミカミさんは素手でも魔法があるから、この距離はまずい。こうなったら奇襲作戦だ。彼女を大きく飛び越えて背後に回れば……と考え、体を深く沈みこませ、大きくジャンプした
「おおお──」と子供達から声が上がる、が
「しょーりゅーけーん!」
ガスっと俺の土手っ腹に、ミカミさんの拳がめり込む。それ、あかんヤツやがな……と心の中でツッコミを入れつつ意識を失った。
「ママつよーい」
と、子供達が駆け寄って来る。可愛いたらありゃしないが、ダメな事はダメって言わないとね
「さてみんな。みんながしていた事と、私とクリムゾンがしていた事。何が違った?」
「うーんと、クリかっこよかった!」
「俺たちの時はずっと逃げてたもんな」
「クリはね、賢い子なの。もし、みんなに反撃したら、どうなると思う?」
「さっき噛みつこうとしたの……」
「……」
みんなが黙る。さっき私に噛みつこうとした場面を思い出してなのか、泣きそうになってる子もいる
「それにね、クリは逃げてたでしょ? 逃げるって言うのは嫌な事なの。君達はクリに嫌な事をしたかったの?」
ふるふるとみんな首を横に振る。なんとか伝わったかな?
「じゃあ嫌な事をしてしまったら?」
みんなが顔を合わせて、こそこそと相談する。
『ごめんなさい』
みんながクリに対して謝る。やっぱり子供は素直が一番
「クリには私から謝っとくから、今日の所は別の事をして遊びなさい」
『はーい』
子供達が次の遊びの相談をしながら去って行く。誰に似てあんな元気なんだか……
そ れ よ り も
「ようやく、捕まえたわよー? にゅっふっふ」
気絶しているはずのクリの体が、ぶるっと震えた
──────────ー
どなどなどーなーどーなー
首輪のひーもーがー
どなどなどーなーどーなー
首輪についているー
何を言ってるかわからないって? うん俺もどうしてこうなったかわからない。だって、俺の首輪から出ているリード、『ミカミさんの首輪』についてるんだぜ? 手錠ならず首錠状態
「これで逃げらんないよー?」
逃げませんて。まーでも実際、魔物である以上、こう言った区別が必要なんだろう。ヘタすれば通りがかりの冒険者に狩られるかもしれないし
「ねぇねぇ?」
「わふ?」
横を歩いてるミカミさんの顔を見上げる
「どっちが飼い主に見えるかな? やっぱオスの君かなぁ?」
なんでやねん。と前足でミカミさんのスネを、ペシっと叩く
「あ、やっぱり? ご主人様って言った方がいい?」
違う違う。と今度は足を左右に振って答える。
「はっはっは。君はやっぱり言葉を完全に理解してるねー」
「わう」
今更だし、もしこれで気味悪がられたら……縁がなかったと思って逃げるか
「ま、その辺はラッキーぐらいで思ってたんだけどね。念の為病院で検査した方がいいんじゃないって言われてね」
「わ、わふ……」
「大体怪我や病気は魔法で何とかなるし、性病持ってたってゾンビが相手だって、私は問題ないけどね。一応」
……無敵の方向性がおかしくないかい?
「しっかり検査して、問題なければ、街で種付けショーするから……って逃げるな!」
「ぎゃいん! (り、リードが!?)」
つい逃げてしまった瞬間、リードがひっぱられ、いや縮んでいる。ミカミさんが両手腰に当てて仁王立ちをしている。
「やっぱ交尾苦手よね? 君? でも、この首輪の鎖は私の魔力から出来ているので、伸縮自在なの」
「わぉん」
「ふっふっふ……今夜は寝かさないわよ?」
「……」
おかしいな。こんなに美人でおっぱいも大きくて、好きにやらせてもらえるいい女なのに。
なんで命の危険を感じるんだ?
宣言通り、街に着くまでは手を出して来なかった。そして着いてしまったぜ……
エロシーン・・・あるといいなぁ