クラス召喚されて、何の能力もないと思われ、いじめられていたらプレイしていたエロゲのキャラを呼び出せるようになった件~メイド・クリエイター~ 作:KeI77777
「---おらぁっ!!」
『--ご主人様!!後ろです!!』
「うおっとぉ!!?」
「---"ファイア・アロー"!!」
モンスターに斬りかかり、一匹倒したはいいものの、
すぐ後ろから別の敵が来ていたのをルゥのサポートによって気づき、
振り向こうとした瞬間、火の矢がモンスターを射抜き、焼いた。
「--あー。こわ。・・・御堂、あんがとな。」
「---えへへ。」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むううう・・・。』
自分を助けてくれた御堂に対してお礼を隆が言うと、
彼女は笑顔を浮かべて喜ぶ。そして、そんないい雰囲気を醸し出す二人に対して、ルゥは頬を膨らませながら、やきもちをやいているようにうなり声をあげ、
二人をにらみつける。
二人が最下層まで流されてから行く数日もの時間が経ち、
こうして脱出するために外へ向かっているのだが、中々出口までたどり着けず
未だにモンスターを倒して、散策して、また小屋に戻るという日々が続いていた。
「あの糞蛇にいつエンカウントするかと思うと気が気じゃないが・・・・。」
「そうだね・・・・。」
二人が死んだような目をしながら初日のことを思い返す。
湖がある最下層のほとりを出て、更に下に続く階段を進み、
迷宮を歩いて他のモンスターと戦っているところ、
またあの大きな紅蛇が乱入してきて、逃げざるを得ない状況になっていた。
「あいつだけは絶対に許さねぇ・・・・。」
「うん・・・・・。」
『---お二人のレベルですが、計測したところ以下のようになっております。』
ルゥがめらめら、と闘志を燃やし、レッド・スネーク死すべしと震える二人に対して冷静に述べる。
彼女の演算能力によって、モンスターや人間のレベルを測ることができ、
彼らはルゥのサポートを受けながら脱出の手掛かりを探すと同時に、
レベルアップに勤しんでいた。
現在は以下の状態である。
角谷隆
レベル 7
メイド・クリエイター1
御堂杏
レベル 9
魔力操作(炎)3 魔力操作(浄)2 体術2
ちなみに、隆には戦闘系のタレントがなかったため、
御堂のほうが幾分も強く、男としてのプライドを削られている状態であった。
メイド・クリエイターなるタレントはいまだにその真価を発揮しておらず、
どうすれば扱えるのかもよくわかっていない状態である。
「・・・・戦闘系のタレントが欲しいいい・・・・。」
「だ、大丈夫だよ!!いざとなったら、私が守ってあげるから・・・!!」
『御堂様。それはご主人様のプライドにとどめを刺しております。』
善意とは、時に悪意よりも人を傷つけることをつゆ知らず、
命の恩人である隆に対して好意的な御堂は、ふんす、と胸を張って
隆を慰めようとするも逆効果であった。
何よりも、御堂が魔力操作もできる上に、そこそこ体術を扱って
素手での戦闘もこなせるようになっていったため、
完全に隆は御堂にタレントでも後れを取っているのがさらに追い打ちをかけていた。
そして、今日も捜索範囲を広げながら迷宮の中を歩き回っていると、
ドドドドド、と地響きのような音がして、すぐさま二人はその方角とは別の砲口へと全力疾走する。
「---ゴアアアアアアアアア!!!!!」
「走れ走れ走れーーー!!あいつが来るぞおおおお!!!」
「うわああああん!!!もうやだあああ!!」
結局、また小屋がある湖のところまで撤退を余儀なくされるのであった。
◆
「---作戦会議ー。」
「い、いえーー。」
『・・・・ぱちぱちぱち。』
テーブルの上にルゥが映るスマホをどん、と置いて、
隆が壊れたようなテンションで告げる。
御堂もこういうノリはそんなに得意ではないが、
ノっておこうと考え、顔を赤らめながらもぱちぱちぱち、
と拍手を送る。
ルゥはマスターのこういう姿を見るのに慣れていたため、
真顔で拍手している。
「じゃあ、議題は"あの糞蛇をどうやってぶっ殺そうかって"話しなー。・・・・マジでそろそろキれそう。」
思い出すだけでも腸が煮えくり返る思いなのか、
隆は右こぶしを握り締め、怒りを抑えるように静かに述べる。
叫びたいのはやまやまだが、御堂もいるため、
自制をしているのだった。
「・・・えーと。ルゥさん?あの蛇ってどれくらい強いの?」
『・・・何度か出会うことによって、正確な計測をすることができました。・・・わかったところで絶望的ですが。』
そういって、ルゥがスマホの画面に巨大な紅い蛇、"レッド・スネーク"のステータスを表示させると、隆と御堂は絶句する。
レッド・スネーク
レベル 120
スネーク4 魔力操作(炎)4
「」
「・・・これを、倒すの・・・・?」
『・・・動きがそんなに早くない巨体のため、今は何とか逃げ切れておりますが、正面から戦えば傷一つつけられずに死ぬでしょうね。』
「いやいやいやいやいやいやいや!!?なんで!!?ここ、最初のダンジョンだろ!!?なんでそんな強いのがいんの!!??」
さすがにレベル三桁など想定していなかった隆は、
思わずテーブルを両手でばん、と叩き、ルゥに詰め寄る。
御堂もこれほど強い相手と思っていなかったからか、
ぶるり、と身を震わせ、顔色を青くしている。
『おそらく、数千年生きているうちに莫大な成長を遂げ、
ただの蛇がここまでの力を持つに至ったのでしょう。』
「もっと別のダンジョン行けやおらぁ!!」
「・・・戦うのは・・・・無理・・・・。」
うがあああ、と結局叫んで鬱憤を晴らす隆と、
それと対照的に両腕で自分の体を抱きしめながら、
レッド・スネークとは絶対に戦いたくない、とつぶやく御堂。
『--地道にレベルアップを重ね、逃げ足を速めると同時に、
ここでの長期間生活することも覚悟した方がよろしいかと。』
「・・・・・・・それしか、ねえか・・・。」
「・・・・・怖いけど・・・・。仕方ないよね・・・・。」
ルゥの言っていることが正論であることをわかってはいるものの、いまだに脱出の糸口さえつかめない現状に対して、二人はため息を吐く。
---彼らの長い"ダンジョン・脱出大作戦"がここに幕をあげるのだった。
????「レベルあがるとかいいよなぁ・・・」
??「あの蛇、今の俺の3倍くらい強いんですけど・・・。」
感想、くれ
マジでほしいからくれ
KEY(ドS)