クラス召喚されて、何の能力もないと思われ、いじめられていたらプレイしていたエロゲのキャラを呼び出せるようになった件~メイド・クリエイター~ 作:KeI77777
「・・・えええ・・・」
横にいる杏が思わずそう声を漏らした。
俺だって叫びたいくらいだ。
何の因果があって、あの糞蛇が出口らしき道の前をふさいでいやがるのか。
全く持って度っしがたい。
中指を突き立てながらルゥに小声でアドバイスを求める。
「・・・・横から行けたりしないか?」
『--不可能とは断定しませんが、限りなく難しいものであると想定いたします。』
「まあ、そうか・・・。」
レッド・スネークの横、つまり後ろから辛うじて人一人分なら通れそうな
抜け穴があることを察するも、近づけば気づかれる恐れがある。
----だが
「・・・あいつがいなければ通れるんだよな?」
『?はい。』
「・・・杏。ちょっとこっち来て。」
「?うん。」
杏の手を握りながら、レッドスネークの正面ではなく、
左横のほうまで連れていき、そこで待機しているよう言う。
ついでに、ルゥが入っているスマホを持たせておく。
怪訝な顔をしながら首を傾げる二人をしり目に、
俺はレッドスネークの真正面まで移動し、
地面に視線を落として、手ごろな大きさの石を探す。
「--おっ。あったあった。」
数は一個あれば十分。
では、ピッチャー振りかぶって第一球。
「---死に晒せクソ蛇いいい!!!」
積年の恨みと、さっさと死ねという怨念を込めて、
鼻のあたりにオーバースローで投球。
口を開けたまま信じられないようなものを見ている杏は放心しながら、口をぱくぱくとさせ、こちらとレッドスネークを何度も見比べていた。
ぱちり、とそれまで気持ちよさそうに寝ていたレッドスネークは
俺の姿を視認すると、それまで眠たげに半分だけ開いていた眼をかっぴらき、
口を大きく開けていつもの通り雄たけびを上げ始めた。
「---キシャアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
「・・・・杏!!先に行っててくれー!!後から追いつくからーー!!」
「何やってるのおおおお!!?」
杏の悲痛な叫びをバックに、俺はこの世界に来てから何度目になるかわからない
逃避行に勤しむのだった。
◆
「~~~~~~!!もうっ!!バカ隆っ!!」
『・・・・杏様。マスターが身を挺して時間を稼いでくださっている今がチャンスです。我々だけでも先に進みましょう。』
「わ、わかっているよ!!」
隆から渡された、ルゥが入っているスマホを右手で抱えつつ、
杏はレッドスネークがいなくなって通れるようになった通路をひた走る。
『・・・おそらく。マスターがこうすることを話さなかったのは、我々に止められると思ったからでしょう。だから、そうせざるを得ない状況にして、
我々をさらに奥へと送り込んだ。』
「止めるに決まっているでしょ!!もうっ!!私と一緒に逃げてくれるって言った癖にぃ!!」
文句を言いながらも、先の通路を進む二人。
隆が時間を稼いでいてくれるうちに、少しでも先に進むため、
走り続ける。
同じ男に好意を寄せる女二人。
文字通り、色々な意味で長い付き合いになるなど、
まだ、二人には知る由もなかった。
????「頭おかしいんちゃう・・・?」
??「(・・・俺が同じことをやったら、ルビーに監禁されるな・・・)」
感想、くれ
れれれのれ
KEY(ドS)