クラス召喚されて、何の能力もないと思われ、いじめられていたらプレイしていたエロゲのキャラを呼び出せるようになった件~メイド・クリエイター~ 作:KeI77777
授業中、机の下で隠しスマホしながらエロゲプレイしていたら、
いつの間にかクラスごと異世界に召喚されていた件について。
なんでや。
スマホの充電を気にしつつ、辺りを見回していると、
なんか偉そうな椅子に座った冷徹な視線のおっさんと、
その真横のこれまた豪華な椅子に座っているお姉さん。
そして、白いひげを蓄えた、明らかに怪しいへへへ・・・とちょっと含み笑いして気味が悪く感じるおじいさんがいた。
きょろきょろと周りを見ていると、おじいさんが説明を始めた。
曰く、この大陸がどんな場所であり、どのような国が存在していて、
どんな理由で俺たちを呼び出したのか。
答えは簡単で、この弱小国家が生き延びるために、
とある"敵"を倒してほしいのだという。
そいつらを倒せば俺たちはこの世界から元の世界に戻れるし、
また、多くの人類が救われることになるという。
で、俺たちはいわば昔話に出てくる勇者たちと同じような能力を持っているはずであり、大丈夫のことだ。
何が大丈夫かは全く知らないが、ステータスを測るから別の場所についてこい、と言ってきたおじいさんに先導され、まずは担任と、クラスの中心人物である花咲結、米崎奏多がそのあとを追い、迷うそぶりを見せていた他のやつらもそれに従うように歩いていく。
俺も、単独行動などさすがにする気はなかったので、みんなに置いていかれないようにあわてて後を追う。
ここは、どこかの城の中だろうか。
時折、外が見える通路に出ると、中庭らしき空間があるところが見え、
そこでは、銀の鎧に身を包んだ兵士が、30人ほどの白の鎧に身を包んだ兵士たちに何かを叫び、訓練のようなものをしている姿が見えた。
あれは、兵士を鍛えている・・・のか?
しかし、ただの高校生である俺にそんなことがわかるわけでもなく、
すぐさま通路を通り過ぎると、兵士たちの掛け声も聞こえなくなり、
そして目的地に着いたらしいじいさんがとある部屋の前で立ち止まる。
全長が5mはあろうかという巨大な扉を開け、じいさんが中に入っていく。
そのあとからついていった俺たちは、巨大な本棚がいくつもあり、
天井が吹き抜けになっている図書館のような場所にたどり着いた。
「----さてと。早速ですが、こちらの水晶に順番に手をかざしていただけますかな?はい。ステータスを見るためなので、はい。」
どよどよ、とステータス、という言葉にまたざわつき始める生徒たち。
じいさんの言葉で、本当にここがファンタジーの世界であるという実感が今更ながら俺も浮かんできたのか、心臓の鼓動が思わず早くなった気がする。
しかし、いきなり水晶に手をかざせと言われても誰もがすぐに動くことはなく、
互いに顔を見合わせ、お前が先に行けよ、とけん制し合うばかりであった。
そんな時に担任の女性教師、天田恒美先生が前に出て、
水晶に手をかざし始める。
「まずは、私からお願いいたします。」
気丈にふるまっているが、それでもやはり怖いのか、
顔が緊張で眉が釣りあがっており、若干かざしている手が震えているようにも見えたが、すぐさまステータスらしき表示が彼女の前に映り出てきた。
「---ほう。これはなかなか素晴らしい・・・。はい。」
「そ、そうなんですか?」
先生のステータス表記は
Lv.1
タレント:調教師 Lv.1
と表示されているのが盗み見れた。
平均値がいくらかはわからないが、弱いようには見えない。
普通だったら、一桁が妥当だと思うし。
たぶん、成人しているというのもあるんだろうけど。
というか、調教師ってなんだ?
エロい響きがするんだが・・・。
眼鏡をかけているからか?むちむちのナイスバディだからか?
・・・・いや、今考えるべきことじゃないなと頭を振るって冷静になる。
でも、茶髪セミロングクール系眼鏡女教師・・・・。
元の世界に帰ったらちょっと作ってみるか。
タレント、が何かについて疑問がわいていたが、
じいさんが補足し始める。
「タレント、・・おお、素晴らしい・・!これは、モンスターを手なずけることのできるタレントですな。・・・・通常であればLv.0からなのですが、貴女はどうやら生まれつきの才能があるようです。はい。」
「そうですか・・・。」
そして、先生が手をかざして大丈夫だったことがわかった他の生徒たちが同じく、手をかざしていく。
同じようにステータスが表記されていき、とあるものは剣士としての才能を、魔導士としての才能を、また、生産職っぽいタレントを持つものと様々いた。
魔法については、基本の五大属性というものがあるらしく
他の希少属性という魔法系統はすべてそこから派生しているものと説明がされた。
積極的なやつら、陽キャたちの判定が終わり、隠キャ組の判定が始まると、
やはり軒並み高い才能と、ステータスを持っているらしく、
誰もが自身の持つ可能性に対して驚きの表情を浮かべ、
何度も自分のステータスを見返していた。
「---さて。最後は貴方ですね。はい。」
とうとう俺だけになったので、じいさんの近くまで歩いていく。
誰?と周りからは言われているが気にしない。
黙って水晶に手をかざす。
すると、ステータスが表示され、
空中に浮かび上がった。
Lv.1
タレント:メイド・クリエイター Lv.1
「・・・・・・・・・・・・???」
「・・・・・・・・・・・・???
俺とじいさんは互いに顔を見合わせ、首を傾げる。
あれ?と。なんだこれ??と。
目を合わせて、あれ?と問いかけると、首を静かに横に振られた。
どうやら見間違いでもなく、思い当たる節もないらしい。
というか、見間違いでなければタレントのところに、
俺が一番知っているものが書かれていたような気がした。
「・・・えー。これで全員分の判定が終わりました。つきましては今後の生活について・・・。」
じいさんが、何やら今後の方針についてクラスメイト達に説明し始める。
皆が座り始めるので、俺も座って事の成り行きを見守ろうとしていると、
何やら声が聴こえた。
『---スター?マスター。』
「・・・・?」
辺りを見回すも、自分に話しかけてきているような人間はいない。
だが、今なお声は聞こえ続けている。
そして、その声がどこからではなく、自分の頭の中から聴こえてきたのに気が付く。
『・・・マホを。見てください。』
・・マホ?・・・・スマホ?
ごそごそ、とポケットに入っていたまだ電池が残っているスマホを取り出し
画面を見て、俺は絶句した。
『---やっとお会いできましたね。我が麗しのマスター。』
そこには、俺がプレイしていたエロゲ、『メイド・クリエイター』で作ったマイキャラ。自分の性癖を詰め込んだキャラ。
黒髪、長身、グラマー。二次元でしかありえないような造形の超美女。
ルゥ・キャロンがスマホの画面から俺に向かって話しかけてきていた。
・・・・・は?