※この作品はR-18です。

クラス召喚されて、何の能力もないと思われ、いじめられていたらプレイしていたエロゲのキャラを呼び出せるようになった件~メイド・クリエイター~   作:KeI77777

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そろそろモンスター討伐ってころだけど、不安だってばよ

「---それでは、皆、準備はいいな?」

 

兵士長が集められたクラスメイト達に向けて告げる。

数日間の集中訓練は終わりをつげ、これからは実戦である。

それぞれが王国から支給された装備を持ち、これからダンジョンとして指定された区域に立ち入り、モンスターを討伐する。

 

初めての戦いに向かう途中、生徒たちは緊張した表情を浮かべ、

落ち着かない様子で辺りを見回しながら兵士長の案内に従って

歩を進める。

 

手につかんだ武器で、これから本物の殺し合いをすると考えるだけで、

一介の高校生に過ぎない彼らにとっては恐怖以外の何物でもない。

 

『---どう?』

『---何とか扱えそうだ。"剣術"のタレントレベルが0から1まであがったぜ。・・・』

花咲結は自身の隣で歩き続ける米崎奏多に問いかけると、

奏多はぼそぼそ、と彼女の耳元で小さな声で返答する。

 

奏多には剣を扱う才能、"剣術"のタレントレベル1を持っており、

結は、"魔法"のタレントレベル1を所有していた。

お互いにレベル0のタレントでしかなかったが、勇者による成長補正によってか、努力のたまものか、すぐにレベル1へと到達していた。

 

『私たちみたいな戦闘の才能がある人間はいいけど・・・・そういうのがない子たちはちょっとまずいかもね・・・。』

『明らかにクラスの雰囲気が変わってきているからな・・・。』

 

そう言って、彼らは戦闘の才能に恵まれなかったクラスメイト達に視線を投げる。

そこには、明らかに肩を落とし、これから戦地に行くことに抵抗感を覚えているであろう少年、少女たちの姿があった。

 

支援系や、生産系のタレントに恵まれたばかりに、

闘いに向かないと判断され、素行の悪いヤンキーたちに絡まれている者たちだ。

いうなれば、非力と言わざるを得ない弱者である。

 

この世界において、戦闘系のタレントや、能力を持っていない人間は多数おり、

そうした人間でも生きていける道はいくらでもあるが、やはりというか

戦闘の才能がないと判断されたばかりに軽んじられはじめ、

陰湿ないじめが多発していた。

 

『---不良組の伊藤幸助、浜崎美緒。こいつらは要注意だな・・・。』

『私たちが止めなかったら何するかわからないもんね。』

 

二人の話す人物。それは、不良組の中でも特に素行悪いペアのことである。

この世界に来る前から恫喝や暴行を働いていたという噂もあるのだが、

中々尻尾をつかませず、少年院送りにされずに済んでいる厄介な相手だ。

単に馬鹿というわけでもなく、自分の身を護れるほどの小賢しさを兼ね備えているのが、伊藤と浜崎の強かなところである。

 

 

『--よし。じゃあ、いつも通り俺が先陣切るから、結が後方支援してくれ。』

『わかった。・・まあ、兵士長さんの指示に従えば大丈夫そうだけど・・・。』

「---ついたぞ。」

そう言って、兵士長がとある廃墟の中で歩みを止める。

石造りのようだが、すでに相当の年月が経っており、建物の表面にはうっすらと緑のコケが生えている。

兵士長が建物の近くに行き、ガラス細工の丸い球体に触れると、

その隣にある30mほどの円形の石が光り輝き始める。

ざわわ、とその光景を見て驚くクラスメイト達をしり目に、

兵士長が叫ぶ。

 

「よし!!じゃあ、昨日割り振った3人グループに分かれてくれ!!

それから2グループずつこの円盤に乗って、中に入るぞ!!

---お前たちはここで、私たちの退路を護れ。」

「「了解です。」」

兵士長の言葉に、二人の兵士が円盤の隣に立ち、槍の下側を地面に突き立て、

構える。

万が一のことを考え、外にも人を配置しておき、スムーズに撤退できるようにするためである。

 

 

そして、そんな中、角谷隆は何をしているのかというと----

 

 

 

 

(もう、マヂ無理・・・・。生身の人間とコミュとか・・・。

ルゥみたいな長身爆乳のおんにゃのこならともかくさぁ・・。

仲良くもない人が相手ッて・・・。)

「・・・。」

「・・よろしくなぁ?」

絶賛、いじめをしてきている伊藤と、その伊藤にいじめられているクラスメイトの男子と同じグループになってしまっていた。

隆もの伊藤いじめの対象になって居るだけに、いたたまれなくなり、

今すぐに家に帰りたいと念じていた。

 

『----私が外に出れるのであれば、その男をすぐさま殺してやるところなんですけどね。』

(物騒なこと言わんといて・・・。・・・・ああ、やっぱりルゥのチャイナ姿でヌいときゃよかった・・・。)

『--今からでもします?』

(皆が命がけで戦っているところにいきなりオナニーしだすとか、通報不可避なんだよなぁ・・・・。)

 

びくびく、と伊藤におびえながら円盤に乗る隆とクラスメイト達。

そして、全員乗ったところで円盤がまた再度発光し、

下に降りて行った。

 

 

---ダンジョン "捨てられた神々の遺跡" 推奨レベル 5以上 危険度ランクE

 

彼らを地底で待つのは、地獄か、それとも----

それは、誰も知る由のないことであった。

 

 

 

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