クラス召喚されて、何の能力もないと思われ、いじめられていたらプレイしていたエロゲのキャラを呼び出せるようになった件~メイド・クリエイター~ 作:KeI77777
「あああああ!!!」
「死ぬ死ぬ死ぬぅ!!」
後ろからものすごい勢いで追いかけてくる、巨大な蛇。
口を大きく開け、道中に立ちはだかる雑魚モンスターたちを飲み込みながら、
逃げる生徒、兵士たちの背中を追いかけ続け、捕食戦と迫る。
彼らが死ぬ気で走り続けること数分。
最初に入ってきた入り口までやってきて、急いで円盤の上に乗ろうと押しかける。
「おい!!押すなって!!」
「どけっ!!タコ共!!」
「ちょっ・・・うわあああっ!!」
我先にと詰め寄るが特に体格のいい天田が自分が入るためのスペースを確保し、
そのために周りにいた生徒たちを蹴落として乗った。
落ちてしまった生徒は再び昇ろうとするが、同じように焦って乗ろうとする生徒同士で争い合い、中々うまく上に上がれない。
そして、隆も天田によって落とされてしまい、
背中から地面に堕ちてしまう。
「いっつぅ・・・・う?」
彼が後ろを振り返ると、巨大な紅い蛇が黄色く光る眼をぎらつかせながら、
大きな顎を開き、自分たちの方に向かってきているのが見える。
「・・・・上げろ!!早く!!」
他の人間をあげている暇はないと判断したのか、
兵士長が号令すると、一瞬貯めったようなそぶりを見せながらも、
近くにいた兵士が円盤の中央に埋められている水晶に触れると、
ゆっくりと上昇を始める。
「やっばやっば!!」
「ちょっ!!俺たちも乗せてくれーーー!!」
置いてかれ、手を伸ばして叫ぶも、それも叶わずについに見えないところまで
円盤は上昇して、消えていってしまう。
(ぎゃあああ!!おいてかれたあああ!!!)
『---マスター!!』
「うおわっ!?」
「ぎゃああっ!!」
去っていってしまった円盤に気を取られていた隆は、巨大な蛇によって飲み込まれそうになるもルゥの掛け声によって真横に飛び跳ねて回避する。
そして、すぐ近くにいた兵士が丸呑みにされ、心臓の鼓動が早まるのを感じながら、隆は脂汗を額に浮かべ、ルゥに問いかける。
(・・・・どうしたらいい!?)
『---あの円盤が返ってくるまで時間がかかります。その間、あの蛇の攻撃を躱し続けるのは不可能でしょう。・・・ならば。』
そういって、スマホの画面越しにルゥは、巨大な蛇の胴体が伸びてきている通路を指し示し、退避を促す。
(・・・まじかよ。それしか手はないか!?)
『--マスター!!』
「うあああっ!!!」
ためらっている間にも置いて行かれた他の生徒たちが丸呑みにされていき、
げふ、とうまそうに息を吐く蛇。
確実に数が減っていく中、逃げようとした彼は、
先ほど話していた御堂が腰を抜かしているのか、
あう・・・あう・・・と涙を目に浮かべている姿が、
隆の瞳に映った。
(・・・・いや、俺には助ける力なんてない・・・。)
「・・・あ・・・あ・・。」
巨大な蛇がやってきた通路の方に行き、その巨体の横に空いているすき間をうまく
走り抜け、立ち去ろうとしたその時、大きな声が聴こえた。
「---たすっ、助けて!!・・・誰かっ!!」
「--っ。ああもうっ!!」
『---マスター!!?』
あと一息で丸呑みにされるというタイミングで、隆は腰を抜かして座っていた御堂を抱えて退避し、お姫様抱っこしてはあはあ、と息を切らしながら、
叫んで走る。
「畜生!!なんでだ!!なんで俺はこんなことしてんだ!!?」
女ならともかく、同じ男を助けてまるでヒーロー気取りに助けようとしてしまった
自分自身を責めるかのように、後ろから聴こえてくる断末魔を振り払い、
頭を振るいながら走り続ける。
「もおおおおお!!!俺のタレントは使えねーし!!クラスからはハブにされるし!!!かわいいヒロインとは知り合えないし!!!ちきしょーーー!!!」
『マスター!!そのまま走ってください!!蛇の胴体が伸びている先とは別の通路を選んで!!!』
「あいよおおおおお!!」
「あう・・・あう・・・。」
えぐえぐ、と半泣きになりながら表情を曇らせる御堂を抱えながら
隆は走り続ける。ルゥのサポートによってどうにか的確に通路を走り続け、
蛇から逃げようとするが、他の人間を食べ終わったのか、今度は蛇が通路を戻ってきて、隆たちの選んだ道を後ろから追いかけてきた。
「ちきしょう!!なんでこっちの位置がバレる!!?違う道を選んだだろ!!?」
『---マスター!!おそらく熱探知か、魔力を探知して追ってきているのかと!!』
「逃げきれねぇのか!!?」
「グルアアアアアアア!!!!」
大きな顎を開け、威嚇するように声を上げながら自分たちを執拗に追ってきている蛇から逃げ続けると、人間よりも優れた五感を持つルゥがその音に気付き、
隆に向かって叫ぶ。
『そちらの通路ではなく!!こちらへ!!』
「わ、わかったぁ!!・・うおあっ!?」
自分が行こうとした道に行かず、立ち止まって振り返り、
ルゥが指し示す方へ転換する。
先ほどまで自分がいた場所に巨大な蛇が口を大きく開けて、
ばくん、と閉じて食べようと襲ってきたのを間一髪で回避する。
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・!!
やべぇ・・・!!た、体力がぁ・・・!!」
『もう少しです!!マスター!!』
通路の先を奥まで急いで走り続けると、少し開けた場所へとやってきた。
崖のように20m下には水源が上にあるのか川が流れており、
ドドド、と音をあげながら激流が走り続けている。
「行き止まり!!?」
『飛び込んでください!!』
「はあっ!!?」
まさか、行き止まりでしかも飛び込め、と言われるとは思わず、
思わずそう叫ぶも、後ろからは先ほどの蛇が迫ってきており、
選択肢はないも同然の状態である。
そして、自分の胸元にしがみつき、震えながら泣き顔で自分の顔を見つめてくる御堂の顔を何度も見返し、息を大きく吸い、隆はヤケクソ気味に大声で叫びながら地面を大きく蹴り、飛び立つ。
「--しっかりとつかまれよ!!!!」
「ゴアアアアア!!!!」
「---糞蛇ぃいい!!!てめぇ、絶対に覚えてろよおおおおお!!!」
---三下じみた捨てセリフを吐きながら、御堂を抱きしめつつ、
隆はせせらぐ川の激流に飲み込まれていった。
????「俺がエンカウントしたら死ぬな」
??「うちの"十王"並みに強いんですけど・・・・。」
レッド・スネーク
Lv ???
スネーク4 魔力操作(炎)4 統率3
詳細不明
KEY(ドS)