※この作品はR-18です。

人の神風型を笑うな   作:グリム・グリルグリン・グリーングリップ

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 ・多数の♡マークを採用しています。
 ・頭のわるい会話と淫語のフルコースです。

 ・許せる方だけどうぞ(^^)b













 ◆





 【敵機動部隊主力ト交戦】
 【同艦隊決戦ニオイテ敵艦隊ノ撃滅ニ成功セリ】
 【暁ノ水平線ニ勝利ヲ刻ミマシタ】
 【次ノ作戦海域ノ攻略ガ可能デス】

 【異史記録体更新】

 【次の作戦海域へ進んでください】
 【次の作戦海域へ進んでください】

 【異史記録体転送開始】
 【異史記録体転送中…】
 【異史記録体転送中…】
 【異史記録体転送中断】

 【次の作戦海域へ進んでください】
 【次の作戦海域へ進んでください】
 【次の作戦海域へ進んで】

 【次の作戦海域】
 【次の作戦海域へ進まなければならない】

 【次の作戦海域へ進みなさい】

 【次の作戦海域へ進んでください】

 【異史記録体転送再開】
 【異史記録体出力形成】

 【完了】
 【起動】


 【提督が鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮に入ります】




















01 カレー洋西方の敵哨戒線を突破、カスガダマ島沖深く進出し、敵東方艦隊中枢部隊を捕捉撃滅せよ/Ver.■■

 

 

 

 1.

 

 

 

「――司令官さま」

 

 おまえは、おまえを呼ぶ誰かのやわらかく花のような匂いのする声と、下腹部から感ぜられる心地よい刺激にゆっくりと目蓋を開く。

 

 おまえの視界にまず映ったのは見慣れた寝室の天井であり、次いでおまえはおまえの腕のなかで甘やかな素肌の熱を移している裸体の女のほうを向くと、おまえの艦娘である神風型駆逐艦三番艦春風(はるかぜ)の花のような微笑みを見た。

 

 ぢゅるる♡♡……ちゅーっ♡♡……

 れろろろ……♡♡んちゅるっ……♡♡

 

「お目覚めになりましたか、司令官さま。おはようございます。すこし、うなされているご様子でしたが……」

 

 僅かに顔を曇らせた春風へ、問題ないと答えながらおまえは露わになっている形のいい乳房を揉みつつ、「んっ♡」先ほどから股ぐらから響いている水音の正体を暴くべく、薄手の明らかに膨らんでいる毛布をめくった。

 

 じゅりゅりゅ……♡♡

 

「おはようございます、指令。……じゅぞぞっ♡んぷっ♡♡……旗風(はたかぜ)、本日も指令の……ちゅるる♡れりゅっ♡……勃起おちんちんさまを……お慰めする任務を……ちゅぷっ♡♡遂行中、です……じゅりゅ♡♡……ぢゅぽぉっ♡♡……」

 

 おまえの股ぐらに陣取り、おまえに報告する最中も男根への奉仕を陶然と続けている者の正体は、神風型駆逐艦の五番艦である艦娘旗風だった。

 

「んんっ。旗風さん。おちんちんさまに夢中になってしまうのは分かりますけれど、きちんと司令官さまにご報告しないと」

 

 春風ははしたなく舐めしゃぶる妹の姿に少し咎める口調で、しかし自身もそそり立つ雄のフェロモン(・・・・・)に当てられたように赤くなりながら言った。

 

「ごめんなさい、春姉さん……指令……ぢゅぞぞぞっ……♡♡♡」

 

「司令官さま、いかがされますか。このまま……おちんちんさまが大きいままですと、気が散ってしまいますものね。よろしければ、わたくしもお手伝いを……あっ♡」

 

 おまえは濡れた瞳の春風を抱き寄せ、「んあっ♡」既に濡れそぼっていた秘裂に指を掻き入れると、「んちゅ♡れりゅっ♡ちゅ♡……」瑞々しい唇を貪りながら、強まる搾精の待ち媚びる動きに下肢を委ねた。

 

「おっぱいも……こうやって♡……指令、旗風のおっぱいとおくちで……いっぱいきもちよくなって、たくさん出して……すっきりしてくださいね♡……はぷっ♡♡ぢゅりゅりゅ♡ぢゅりゅりゅりゅっ♡♡」

 

「し、司令官さま、そこっ♡やぁっ♡♡んちゅ♡ちゅぅ♡あむっ……れぷっ♡……れぁっ♡れむ……ぷはぁっ♡♡わ、わたくし、ふぅぅっ♡♡もうっ♡……」

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅ……♡♡

 ずりゅずりゅずりゅ……♡♡

 

「ふふっ♡指令、ふるえてます、おちんちんさま……だしたいのですね♡……あぷっ♡♡いいれふよ、だひてください♡♡……旗風のおくち……まんこに♡……しれいの……♡♡」

 

「あっ♡いっ……んゅうぅぅっっ♡♡」

 

 朱に染まった春風が、しがみ付くように唇に吸い付いてくる。秘部を掻き回すおまえの深く埋没した指を「きゅうぅぅっ♡♡♡」と切なげに締め付けるのと、おまえが大量の精を喉奥に解き放ったのは同時だった。

 

 びゅくびゅくびゅるるるぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡♡

 

「んぷぅっ♡♡♡おぶ……おっ♡♡ぶぷっ……♡♡んぐっ……んごっ……ごくっ……ごくっ……じゅりゅっ……♡♡……ぷあ……は、ぁ……♡♡」

 

「はぁ……♡♡司令官さま、春風、イってしまいました……♡ちゅ……♡……」

 

 おまえは一滴もこぼさずに飲み干した旗風をやさしく撫でながら、すっかり普段の楚々とした挙措を脱ぎ捨てた春風の甘える舌の動きに応える。

 

「れろぉ♡ちゅぷ……ちゅっ……♡……あの、指令。おちんちんさま、まだかたいですよね……♡指令がよろしければ、その……♡」

 

「え、あ、……次は……」

 

 おまえは戸惑うような眼差しでいる春風をなだめると、上気して双眸に期待を灯していた旗風に肯じた。「ごめんなさい、春姉さま……♡」旗風は姉に先んじたことを謝りながらも、悦びを満面に隠し切れずにいそいそと乗り上げてくる。

 

「では、失礼して……んんっ♡今度はこちらで、指令にご奉仕させていただきますね……♡♡」

 

 言いながら指輪をした小さな手をおまえの胸に置いた旗風は、天を向いて反り勃つ一物へゴチュッッ♡♡と勢いよく腰を突き下ろした。

 

「んあああああっ♡♡♡♡……いっ、ひっ♡♡おく、……ぅ……ぅ♡♡♡……はあっ、はぁ……♡い、いれただけなのに♡イッてしまいましたぁ……♡♡」

 

 舐めしゃぶっていたときから湿原のように潤っていたらしい旗風のなかは、おまえを迎え入れた歓喜を示すかのように盛大に洪水を撒き散らしている。

 

「そっ、それでは、はじめさせていただきます……♡♡」

 

 旗風は濃厚な雌臭を放ちながらときおりビクビクと震えつつ、パンッパンッ♡♡と上下に動き始めた。嬌声を上げながらグリッグリッと左右に捻ることで、子宮口と肉襞でチュッ♡チュッ♡♡とおまえに騎乗位奉仕を続ける。

 

「――♡やぁっ、また♡イぐっ♡イッちゃう……っ♡♡」

 

 おまえはトロ顔でみっともなくヘコヘコと膣を打ち付ける旗風の、姉妹艦のなかでは最もたわたな乳房がばるんばるん乱舞するのを眺めながら、その頂点でぷっくらと勃起している乳首を強くつねった。

 

「ひぐっ♡♡し、しれぇっ♡♡♡」

 

 おまえは、やむを得ずお預けを食らっていた春風に思いついたことを囁きかけ、連続絶頂の波で動きが鈍っている旗風を、早くしろと言うように強く突き上げる。

 

「ま、まって♡だめっ♡♡」

 

「……わたくしも、お手伝いいたしますね♡」

 

 容赦ない動きでおまえが責め始めると同時に、春風は旗風の背後に回り、指輪をした手でクリトリスを愛撫した。「やああぁっ♡春姉さんっ、なんでっ……♡♡」妹のとろけそうな涙交じりの艶声(ひめい)にも動きを止めることはなく、春風はむしろ爪で掻き立てるようにして強い刺激を与え、おまえもまた掌からこぼれるほど大きい乳房を揉みしだいた。

 

「イッてる♡イッるの♡♡ずっとっ♡♡やああああぁっ♡♡イ”ッ♡♡ア”ッ♡♡♡……ぁぁぁ♡♡♡♡……」

 

 過敏となっている耳を敬愛する姉に「はむ♡はむ♡♡」と甘噛みされ、あまつさえ穴に舌を入れられて「ほら♡イッてください♡」と囁かれる旗風は、頭を振り回して染み一つない肌に瑞(たま)の汗を散らしながら無様に泣き叫ぶしかできなくなっている。

 おまえはそんな旗風の脚をがっちりと押さえつけ、腰と腰をぴっちり隙間なくくっつけ合わせると、ようやく彼女にとどめという名の許しを与えた。

 

「ひゃい♡♡くだ、しゃい♡……しきゅう♡♡……しれぇ♡びゅーっ♡ぴゅーって♡♡……だしてぇ♡♡♡」

 

 おまえはひときわ強く痙攣した膣穴へ、彼女の望んでいたものを一気に流し込んだ。

 最奥へと。叩きつけるように。

 

 びゅくびゅくびゅるるるぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡♡

 

「……ア”ァ”ァ”ッッ♡♡♡………ぉ♡♡………ァァ♡♡♡……」

 

 拷問めいた絶頂の波状攻撃から解放された旗風は、気が遠くなったように脱力して、むせ返るような淫臭と共にしな垂れかかってきた。

 

「ご奉仕させて頂いているのに、自分ばかり気持ち良くなってしまうなんて。もう、旗風さんったら……」

 

「……し、れぇ……♡♡」

 

 おまえは、嫉妬の可愛らしい犠牲者となり仰向けで精液を逆流させている旗風を布団に残すと、待ち切れないという様子でいた春風に向き直った。

 

「申し訳ありません、司令官さま。旗風さんにはわたくしから言っておきます。今は聞こえないでしょうけれど……あっ♡大きいままですね、おちんちんさま。……司令官さまがよろしければ、どうかその、わたくしの……」

 

 はにかみながら、とろとろの膣口を指で広げて言う。

 

「春風の、お、おまんこをつかって……すべて、吐き出してくださいませ……♡♡」

 

 普段から夜戦(・・)では――必ずしもそれは夜とは限らないが――“キラ付け”のために全員を相手取っているおまえにとって、臆面もなくとろけきっている愛らしい春風のお願いを断る理由などあるはずがない。

 おまえの肉棒は、早くも最大時の硬さと大きさを取り戻している。

 

「あっ……♡♡♡」

 

 熱く発情しきった春風の美しく淫らな身体に手を伸ばし、おまえは激しく貫いた。

 

 それからおまえはおまえ専用の雌艦の穴に二発注ぎ込み、隣室のシャワールームで汗と臭いを洗い落とすと――途中で目覚めて浴室に入ってきた旗風と春風のダブル奉仕を受けてもう一発出すことになったが、流石にそれ以上は腹も減っていたし時間的にかまけていられず――クローゼットに陳列されていた軍服に袖を通した。着物であるにも関わらず、瞬く間に着替え終えていた二人と共に部屋を出る。

 

 両手に花を連れたおまえは、鎮守府建物内の食堂へと向かった。

 

 

 

 2.

 

 

 

 おまえは今日の料理当番の顔を思い浮かべながら、たったの六人で使用するにはあまりにも広すぎる食堂へと踏み込んだ。

 外まで漂っていた嗅ぎ慣れたスパイシーな香りに気づき、次いでテーブルに陣取っていた者たちからのそれぞれ物言いたげな視線を、もはや見るまでも無く感じる。

 

「やあ、今日はずいぶんと起きるのに時間がかかったね。春風の姉貴がついていたにしては珍しい。ナニをしていたのかは、想像がつくけれども」

 

 着席していた神風型駆逐艦四番艦松風(まつかぜ)が凛々しくも揶揄のなかにじゃっかんの妬みを忍ばせると、奥からカレーライスを注(つ)いだ皿を手にして現れた神風型駆逐艦二番艦朝風(あさかぜ)は、「お、わるいね姉貴」松風に皿の一つを手渡しながらおまえたちをあからさまに睥睨し、ため息を漏らした。

 

「アンタたち、少しは自重しなさいよね。なんだって朝から……」顔を赤らめながら、つぶやく。「よりにもよって朝から。昨日だってあんなにしたはずじゃない。司令官もよっ、いくら元気だからって」

 

「まあまあ姉貴、反省しているみたいだし。気持ち的には、ボクたちだってわからないじゃないだろう?」

 

「それはそうだけど……」

 

 謝りながらおまえが席に着くと、こちらも赤らんで小さくなっていた春風と旗風が両隣に腰を下ろした。

 

「はい、司令官の。足柄さん仕込みの勝利の麦ご飯カレーよ。カツは入っていないけれど、野菜はたくさん入っていますからね」

 

 たん、と音を鳴らして目の前に置かれた皿には、並々と盛られたほかほか(・・・・)の麦飯を覆い隠すほどたっぷりのカレールーと刻まれた具材がかぶさっていた。

 

「これは春風、こっちは旗風のね。で、あとはお味噌汁と、裏の畑で取れた野菜の和え物」

 

「ありがとうございます、神風お姉さま」

「ありがとう存じます、神姉さん」

 

「このお皿は妖精さんたちのね。ほら、焦らないで。まだまだたくさんあるから……」

 

 神風型駆逐艦一番艦神風(かみかぜ)は別のテーブルに集合していた何処からか現れた“妖精”たちへ、カレールーと麦飯を分けた大皿を並べてゆく。その手にはおまえや他の神風型と同じように指輪が薬指に嵌められており、おまえと視線が合うと、つんとした顔で如何にも「怒っています」という表情を見せた神風は、しかしすぐに冗談だというように苦笑を浮かべた。おまえたちの反省を受け入れ、まるで「しかたのない人」とたしなめる母親のように。

 

 鎮守府に在籍する全員が揃い、顔を突き合わせる。席順は特に固定ではなかったが、暗黙のうちにその日の起床係(モーニングコールメイト)がおまえの隣席の権利を得ることが艦娘間で決められているらしく、これまでそのことを巡って激しい争いが起きたことはない。

 

「いただきます」

 

「はい。たんと召し上がれ」

 

 気を取り直し、おまえたちは目覚めに相応しい温かで美味な朝食と並行しておまえたちを取り巻いている様々なことを侃々諤々と話し込む。

 

 “妖精”の協力を得ながら改装している初期化された入渠ドックの再解放の進捗状況について――

 機能停止している建造ドックの再稼働に向けた解析修理等の芳しくない経過に関して――

 兵装管理を担当していた明石や夕張が不在の現状での装備改修の試行成果――

 鎮守府敷地内に残されていた睦月型並びに天龍型共同指定農耕作業区画跡で育成中の野菜植物の成長観察報告――

 等々――

 

 今日までおまえたちがなんとかやりくりしてきた膨大な検証事例の情報共有から始まり、やがて鎮守府外の問題、即ちおまえたちが今こんなこと(・・・・・)になっている根源的な原因についても議題は膨らんだ。

 

「今回の出撃で、誰か、見つけられると思う?」

 

「これまでの出撃で、誰か、一度でも見つかったことがあったかい?」

 

 沈黙。

 

「これまでボクたちが〈ターミナル〉から出撃した回数は五〇を超える。遠征を含めればもっといくはずだよ。敵編成から推測(・・・・・・・)した海域がここまで“記憶”の通りなら、〈鎮守府近海域近海〉〈南西諸島海域〉〈北方海域〉〈西方海域〉の大部分を回ったってことになる。でも人はおろか、陸さえも見当たらなかった。――深海棲艦だけだ、存在したのは」

 

 そうだろ? 音を立てずにスプーンを操りながら、松風は言った。

 

「ボクたちは確かに“此処”にいるし、〈ターミナル〉の向こう側にはボクたちの敵であるやつらもいる。でも“此処”が本当はどこなのかはわからないままだ。横須賀か、それとも呉か、佐世保か舞鶴か。ボクたちにはそれを知るすべがない。あるいはパラオ、もしくはブルネイ? 星が見えれば位置も判るかもしれないけど天気は生憎と四六時中の曇り空だし、この鎮守府を囲む海は試した限りでは“此処”にしか繋がっていないようだし、ボクたちが自由に選べる海はどうやら〈ターミナル〉の向こう側にしか存在していないらしい。キミはどう思う?」

 

 松風は、まっすぐにおまえを見つめている。

 おまえはおまえが鎮守府で目覚めたときからおまえのなかに在った“プレイヤー”としての記憶と、おまえの記憶には無いこの鎮守府に関する誰か(・・)に与えられたとしか考えられない知識の存在から推察し、ゆっくりと意見を口にした。他の艦娘たちからの視線を感じながら。

 

「そうだね」

 

 目を逸らした松風は、ルーとライスを掻き混ぜながら頷く。

 

「この状況には“誰か”の意図を感じざるを得ない。他の艦娘が建造できないことも、これまでの攻略のなかで一人として“ドロップ”が起きなかったことも。〈ターミナル〉の向こう側が本当にボクたちの知る世界なのかどうかも疑わしいね。今でこそ使っているけれど――というか他に資材を調達する手段が無いからだけども――“此処”の海域と別の複数の海域を物理的距離を無視して繋げる〈ターミナル〉なんていうトンデモ装置が在ること自体が、もしかすると、この状況そのものが“誰か”の用意した舞台である可能性を示しているのかもしれない……」

 

「悲観的過ぎよ」

 

「カレー、ついてるわよ」

 

 神風が呆れ、「んむっ」朝風がおしぼりで口元を拭った。「姉貴、茶化すなよ」

 

「茶化してないわよ。本当についてたんだから。ほら」

 

「見せなくていいよ。……要するに何が言いたいのかっていうと、苦しい戦いなんだ、あまり過度に期待しないほうがいいんじゃないかってこと。あんがい、ボクたち以外の人間はとっくに滅んでいて、ボクたちは人類側最後の六人であるにもかかわらず、それに気づいていないだけかもしれないだろう」

 

「松風、アンタさっきから言い過ぎよ。もしかして苛立ってるの?」

 

「可能性の話さ。それと、ボクは苛立ってない」

 

「ですが、松風さんのお話を聞いていると、逆の可能性も在り得るということになりませんか。人類は滅んでいなくて、わたくしたちは、最後の六人ではないという可能性も」

 

「そうですよね、春姉さま」

 

「そうよそうよ、暗い事ばっかり言って。もっと言ってやんなさい、春風」

 

「えっ、ええと。どうしましょう……」

 

「やれやれ、なんだい春風の姉貴に、旗風まで。四対二か。これは旗色が悪いな。なんだかボクらが悪者みたいじゃないか。なあ?」

 

「司令官はどうなのよ?」

 

 おまえはいつの間にか松風側に数えられていたが、だからといって否定することもしなかった。松風は我が意を得たりと嬉しそうに笑い、朝風は不満そうな顔をしていたが。

 

「――もし仮に松風の言うようだったとしても、私たちのやることは変わらないわ。私たちは最後まで、司令官の艦娘だもの」

 

 声を大にするでもなく、呟くように小さくなるでもなく、自然体に言った神風の言葉は、おまえにもよく聞こえた。

 艦娘たちは、動きを止めている。

 

「どうしたの、急に。あなたたちも。みんなそうでしょ? なんでそんな、“しまった”みたいな顔をしているの?」

 

 おまえは、きょとんとしている神風に礼を言った。

 朝風たちは、慌てたり笑ったりしている。

 

「わたくしも。司令官さま、わたくし、春風も、最後まで司令官さまの艦娘としてお供いたします」

 

「私だってそうよ。神風ねえには負けないわ、司令官、ちょ、ちょっとこっち向きなさいっ、いいからっ」

 

「指令。旗風も、指令にずっと、どこまでもついていきますから……ぴとっ」

 

「あーっ、そうやってくっつくのずるいんだからっ」

 

「神風の姉貴は、ナチュラルに正妻オーラをかますもんなあ」

 

「アンタはどうなのよっ?」

 

「ボクだってそうさ。仲間外れにしないでくれよ」

 

 賑やかに返り咲いた朝食は、途中で差し掛かった暗雲もどこかへ忘れ去られ、全員完食にて解散することになった。

 

 おまえは各員に作戦開始時刻まで自由行動であるとし、その後出撃する旨を通達すると、食堂を後にした。

 

「あ」

 

「旗風さん?」

 

「いえ、その。さっきの可能性の話で思いついたことが。……このまま出撃せず、此処でずっと皆さんと暮らすっていう選択も、あるのかな、と」

 

「ああ、それは。――なかなかに爛れた生活になりそうだね。今でさえわりとそうなのに、更にもっとか。よく思いついたね旗風。ついさっき司令官とたくさんしたはずだろうに、もう寂しくなってしまったのかい? でも安心しなよ、キミがむっつり(・・・・)なのはボクたち皆が知ってることだからね」

 

「あ、ぅ――」

 

「なるほど。明るいところで見る、真っ赤っかになったキミも好いものだね。色づいた頬に思わず触れたくなる。うん、司令官の気持ちがよくわかるよ」

 

「もう、松風さん。めっ、ですよ。……もし、誰も傷つかずに、平和に過ごすことができるのなら。それに越したことはないと、わたくしも思います」

 

「ごめんごめん。でも。確かに、悪くないかもね。……それが本当に叶うのだとしたら」

 

「どうされました?」

 

「なんでもない。さあて、皿洗いはこれでおしまい。ボクたちはこれからどうする? 姉貴は朝の水やりに行っちゃったし、神風の姉貴も」

 

「指令は、……行ってしまわれましたが、やっぱり――」

 

「いつもと同じ。たぶん、神風の姉貴のところだろうね」

 

「そう、ですよね」

 

「うん。……少しだけ、悔しいな」

 

「しかたがありません。神風お姉さまは、わたくしたちの艦隊で、司令官さまが指輪をお渡しになった最初の艦娘なのですから」

 

 

 

 3.

 

 

 

 一つに重なり合った砲声と、標的(まと)の弾け飛ぶ音が響いている。

 

「来たのね、司令官」

 

 曇天下の埠頭に顔を出したおまえは、そこで探していた人物を見つけた。

 

「本当は、来るのを待っていたの」

 

 神風は紫色(しいろ)の長い髪を揺らし、たおやかに微笑んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







◇おまえ…
・本作の主人公。神風提督。
・発情フェロモンを振りまくマジカル☆デカチンポによるキラ付けを得意とする。ショタではない。
・それ以外はお好みでどうぞ。

◇旗風(はたかぜ)…
・Lv.165/対潜値(107)/運(86)/対空(51)/回避(114)
◇主要装備
・10cm高角砲+高射装置/改修★MAX
・10cm高角砲+高射装置/改修★MAX
・13号対空電探改/改修★MAX
・25mm三連装機銃集中配備(補強増設)/改修★MAX
◇一言評価
・むっつりどすけべ

◇春風(はるかぜ)…
・Lv.165/対潜値(110)/運(89)/対空(56)/回避(113)
◇主要装備
・10cm高角砲+高射装置/改修★MAX
・10cm高角砲+高射装置/改修★MAX
・13号対空電探改/改修★MAX
・25mm三連装機銃集中配備(補強増設)/改修★MAX
◇一言評価
・大和なでシコ















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