※この作品はR-18です。

人の神風型を笑うな   作:グリム・グリルグリン・グリーングリップ

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03

 

 

 

 6.

 

 

 

 一斉射撃された砲弾が空を滑り、重巡リ級flagshipへ殺到する。

 弾着。粉砕。炎上。

 敵東方中枢艦隊護衛戦隊最後の深海棲艦が沈み、第三戦が終了した。

 

 おまえは艦娘たちを労いながら空中画面(ウインドウ)を確認する。旗風と松風が被弾していたが、どちらも小破判定で済んでいた。艦隊全体の幸運値が限界まで改修済みであることが影響しているのは確かだったが、これは昨夜に“キラ付け”に励んだおまえの頑張りがもたらした成果であるとも言えた。

 

「旗風が? そうですか。良かったです、艦隊のお役に立てて」

 

 MVPに選ばれた旗風が、声を上擦らせて喜んでいる。

 艦隊の燃料弾薬に不足はなかった。あと一戦、不測の事態を考慮したとしても補えるだけの余力はある。しかし艦隊指揮管制機構(システム)は旗風の耐久値が中破寄りの小破であることを見抜いていた。おまえがそれを本人に訊くと、それでも問題は無いという答えが返ってきた。

 

「指令。旗風は、まだ大丈夫ですから」

 

 おまえは彼女たちがおまえに忠実であり決して嘘を吐かないことを知っている。偽ることはしないだろう。おまえは信頼の想いと改めて労いの言葉を伝えるに留め、最終目標地点への【進撃】を命じた。

 

「―――」

 

 賑やかであった艦隊は、敵の本拠地であるK地点に近づくにつれ口数少なくなっていった。滲み出すような赤は今では輝くような紅(くれない)に変じている。画面越しでさえ明らかに濃度を増して見える海の呪詛は、それを肌身に感じている彼女たちの双眸にどのように映っているのか。

 乾いた喉で唾を吞んだ、そのときだった。

 

 電探に反応あり。

 敵艦隊接近中。

 

「敵索敵機を視認。来るわ、対空射撃用意っ」

 

 出現した赤い光点は六つ。艦隊指揮管制機構(システム)が暴き出す。装甲空母姫×1、戦艦タ級flagship×2、駆逐ハ級後期型×2、潜水ヨ級×1から成る敵東方中枢艦隊旗艦。

 そしてそれらの背後に、不正稼働状態の西方海域第四〈ターミナル〉を示す光点が表示される。

 

 神風たちの上空に曳光を引く敵航空隊が広がった。【輪形陣】発令。〈10cm高角砲+高射装置〉と同じく改修練度最大の〈25mm三連装機銃集中配備〉が針の筵の如く構えられた。

 

「悪くない風だ。最終決戦(ラストダンス)に相応しい」

 

 【対空戦闘用意】。

 

「護ります、今度こそ」

 

 恐怖にふるえている者はいなかった。

 艦娘たちは。誰もが顔を上げ、前を見つめている。

 

「はじめますっ」

 

 おまえは命じた。

 

 【戦闘開始】。

 

「撃(て)ぇっ!」

 

 一斉掃射。敵の艦上攻撃機を迎え撃った。自陣に艦載能力を有する艦娘がいないが故に制空権を奪われた状態での開戦。だが一部の隙も無い強烈な弾幕が艦攻の勢いを大幅に削った。

 それすらも潜り抜けた敵の攻撃機が、次々と急降下爆撃を仕掛けてくる。

 

「朝風、敵潜は」

「待って、今……」

 

 回避行動と両立しながら朝風は〈HF/DF+Type144/147ASDIC〉の探知を並行し、既に放たれていた潜水ヨ級による魚雷の接近に慌てて見開いた。艦隊指揮管制機構(システム)による精密な座標情報が即座に伝達され、狙い撃つ。「――、このっ」海面が大きく揺れた。爆発しない。外したと見るや、防空弾幕を張っていた神風が即座に二射撃ち放っていた。被爆寸前の距離で今度こそ爆破。水柱が立ち昇るが。

 悲鳴。弾幕の穴を突いて投下された雷撃の殺到を躱しきれず、春風が被弾した。戦艦と比較してあまりにも脆弱である駆逐艦の防膜機能を有する衣服を吹き飛ばされ、一気に中破判定となる。

 

「こ、こんな格好。ですが、春風はまだ」

 

 敵艦載機が装甲空母姫の元へと翼を翻してゆく。おまえは流血しながらも気丈に見据える春風の声を聞きながら水中探信儀(アクティブ・ソナー)の解析を急がせた。

 何よりもまず、敵の潜水艦を潰さなければならない。重巡級でさえ相手には重いというのにましてや戦艦級の敵と踊りながら背後から不意の雷撃を食らうようなことにでもなれば、たった一撃で艦隊は致命的な結末を迎えかねなかった。

 

「……いたっ。あんにゃろ、あんなところに」

 

 反航戦。いきなり警告(アラート)が叫んだ。戦艦タ級flagshipの長距離砲撃。艦娘側はまだ攻撃射程の範囲外だった。複縦陣に移行。敵の弾着観測射撃が来る。艦隊は機関全速で回避。中破の春風も遅れまいと続いた。

 予測弾着範囲から離脱した直後、深海棲艦の砲弾が抉るような衝撃で背後の海を割り砕いた。第二射の警告(アラート)。今度は敵駆逐艦の砲火に加え、空母でありながら水上機母艦のように雷撃能力を有する装甲空母姫の砲撃と魚雷が発射される。

 神風たちが攻撃可能範囲内に入った。全速前進で回避し、【一斉射撃】。T字不利になる。敵の魚雷を躱しながら最初の堪えどころを迎え、おまえは朝風の名を呼んだ。

 

「まかせなさいっ」

 

 潜水ヨ級を発見。敵艦隊から離れた位置に潜行していた。朝風は味方の被弾の恨みを晴らすように爆雷をふんだんにばら撒いた。潜水するヨ級は爆雷に包囲され、逃れるすべを持たない。

 起爆。衝撃。

 生体反応消失。撃沈を確認。

 

「よし。全艦一斉射撃用意。撃ち方、はじめっ」

 

 進路反転。〈10cm高角砲+高射装置〉が狙い定め、一気呵成に撃ち放つ。装甲空母姫へ放たれた砲撃は、瞬時に飛び出した駆逐ハ級後期型によって阻まれた。一点集中から庇うかたちで駆逐ハ級後期型が撃沈。その間に敵航空隊が空母姫から発艦してしまう。

 

「対空砲火っ」

 

 敵艦載機は最初と比べてだいぶ数を減らしていた。弾幕射撃。隙間一つない鉛色の空から爆撃を試みようとしていた艦攻が煙を上げながら墜ちてゆく。投じられた雷撃を躱しながら次弾装填を完了し、敵艦隊へ砲撃を放つ。

 左右を挟むように砲弾が散らばった。夾叉(きょうさ)弾になったのを受けて演算を修正。再度一斉射撃。続けた砲撃が駆逐ハ級後期型に突き刺さった。黒煙を上げながら撃沈するのを確認する。残りは装甲空母姫と戦艦タ級flagshipが二体。

 

「ここからね」

 

 潜水艦を沈め、随伴艦を減らした。だが一発大破の危険が無くなったわけではない。

 綱渡りの線は更に細くなる。戦艦や空母の装甲を貫くには魚雷の破壊力が重要だったが装備数は砲弾より多いとはいえ無駄使いできるほどではなく、確実に当てるには近づくしかないが安易に接近戦に持ち込めば分厚い装甲に頼んだ敵の砲火の餌食になりかねない。

 相手が味方への誤射を恐れて手を控える性質を持っていれば懐に踏み込んで乱戦に持ち込めたかもしれないが。少なくとも深海棲艦にそのような傾向は見受けられない以上、取れる作戦は限られてくる。

 

「放てっ」

 

 T字有利。至近弾になる。だが駆逐艦の砲撃威力は戦艦級の隊列を乱せるほど強力なものではない。

 単縦陣で【魚雷発射】。牽制弾を放った。魚雷が到達し、爆発。戦艦タ級flagshipを何とか小破にすると、またしても敵艦載機が上空を覆いつつあった。対空射撃をしながら動き回る艦娘たちの間隙を突くように、戦艦タ級flagshipが怨嗟を吼えながら弾着観測射撃を放つ。

 

「――え…」

 

 砲撃を躱す。疲労の蓄積した躰で危うく凌いだ春風の視界に、別の砲弾が迫っていた。

 連撃。浴びれば大破では済まない。

 

「お姉さまっ」

 

 炸裂音。

 悲鳴。

 

「――大丈夫、春風?」

 

 春風の揺れる視界(ウインドウ)には、被弾から春風を庇った神風が息を荒げている様子が映し出されていた。「無事ね」「ありがとうございます、でもお姉さまが」「問題ないわ。当たり所が良かったのね」防膜機能を発揮した衣服は損傷を受けながらも判定を小破に押し留めており、神風は大して気にしたふうもなく直ぐさま砲撃を再開した。

 

「見たかい、今の」

 

 帽子を脱ぐような口調で松風が呟いた。おまえも気が付いていた。運を語って事もなげにしている神風だったが、彼女は庇う直前に砲弾を狙撃(・・・・・)して――しかも一発の威力では足りないと判じたのか二発同時に(・・・・・)撃ち放ち――咄嗟に軌道をずらしたのだ。

 まぐれではありえない。被弾しながら大破を免れたのは、ひとえに練度最大である神風型駆逐艦のなかで最も“心技合一”を自在とする彼女の修練の結果だった。

 すごい“センス”だ、と松風が感嘆交じりに肩を揺らした。「しびれるね、まったく」高まっていた緊張が緩和されるような声音であり、おまえも同意を示すと、助けられた春風が大きく頷いた。

 

「そんなに褒めるほどのことじゃないわ。あなたたち、今は集中しなさい」そう言った神風の口元も、微かにほころんでいる。「司令官、夜(・)はまだなの?」

 

 装甲空母姫の魚雷発射を感知。言葉を交わしながらも油断はしていなかった。一瞬で足並みを揃えて回避。だが安堵するにはまだ早い。

 戦闘が始まって既に数一〇分が経過していた。おまえたちは待ち続けていた。火力と装甲で劣る駆逐艦が、その性質から最大の火力を発揮できる瞬間を。これまでの経験から、おまえたちの期待している瞬間が訪れるのはもう間も無くのはずだった。

 

「皆さん、あれを」

 

 視線の先、空を覆う雲が黒煙のように暗く染まり始めている。皆既日食ではない。しかし東の果てから西の隅までもが同じように変じつつあり、おまえは待っていた“そのとき”がようやく訪れたのを知った。

 

 おどろおどろしい底知れぬ闇が満ちてゆく。

 

 同一海域で一定時間以上深海棲艦と交戦している状況でのみ発生する、夜化現象(・・・・)。まるで“スイッチ”を切った(いれた)かのような闇のなかで、紅に揺らめく海面だけが輝きを放ち、これから進むべき路を浮かび上がらせている。

 原理は判らない。だがこれこそがおまえたちが待ち望んでいたものであり、ここまで艦娘たちが耐え忍んできてついに獲得した千載一遇の機会だった。

 星の見えない、鉛色から闇色に様変わりした空へ艦隊は反撃の狼煙を上げる。神風は完全に夜の帳が落ちた海上で残りの魚雷の本数を改め、〈10cm高角砲+高射装置〉を構えた。

 

「決着をつけるわよ」

 

 【夜戦突入】。

 

「了解。神風型駆逐艦隊、敵を追撃します。続けっ」

 

 飛沫を切り裂いて進む。

 

 砲弾。

 魚雷。

 

「よしっ」

 

 躱した。深海棲艦側は昼戦時と比べて艦娘側の位置と攻撃を捉え切れていない。夜間では互いの視認が困難になるが故に肉薄しての戦闘にならざるを得ないのが常ではあったが、しかし神風たち側の事情は違った。

 艦隊指揮管制機構(システム)がある。昼夜に関係なく艦隊指揮管制機構(システム)が両者の位置を常に克明にすることができるため、探照灯を装備せずとも優位を見極めながらより確実に本命(・・)を狙いに行くことができた。

 

 【単縦陣】。T字有利。

 かくして艦隊は、いよいよ逆転へ形勢を傾けてゆく。

 

「やります」

 

 一斉射撃が戦艦タ級flagshipに喰らいつき、そこへ酸素魚雷が殺到した。反応の遅れた戦艦タ級flagshipが装甲の柔らかな部分に直撃を浴びて爆発崩壊し、憎悪を木霊させる装甲空母姫たちが砲撃を揮う。

 疾走する艦隊が素早く別方向から放った魚雷が、もう一体の戦艦タ級flagshipの急所に突き刺さった。酸素魚雷はその身に秘める効果を最大限発揮し、たちまち二体の戦艦を海底に沈めたが。

 弾着予測地点から逃れる間際、置き土産のように連射された砲弾が避けようとした松風に直撃した。

 

「松風っ」

「っ、やってくれるよねえ――」

 

 防膜衣類が消し飛んでいる。判定は大破。強烈な一発を貰いながらも松風は威嚇するような獰猛な笑みを浮かべた。

 

「こんなので、沈む気はないから。姉貴!」

 

 痛みをものともせずに朝風と砲撃を合わせる。発射。着弾。装甲空母姫の絶叫が大気を震わせた。

 

「松風」

「ああ」

 

 交わした言葉はそれだけだった。神風は静かに、ただ一人きりになった敵の姿を見つめながら言った。

 

「なら、終わりにしましょう」

 

 装甲空母姫が艦載機を発艦させながら立て続けに魚雷と砲弾を撃ち放った。

 対空砲火を春風と旗風に任せ、魚雷処理を朝風に託し、牽制射撃を松風に頼んだ神風は、魚雷を奔らせながらおまえにだけ聞き取れる小さな声で呟いた。

 

 ――“サヨナラ”

 

 酸素魚雷が赤い海を突き進んでゆく。

 

 命中。

 炸裂。

 轟音。

 爆砕。

 

 黒煙を上げながらよろめいた装甲空母姫の飛行甲板は跡形も無くなり、砲身はひしゃげ、魚雷発射管も失われていた。

 大破し、それでもなお双眸に憎悪を失っていない敵へ、神風が昏い砲口を向ける。

 

「一斉射撃」

 

 悲鳴を掻き消さんばかりの弾雨を浴びせた。僅かに残っていた装甲さえも消し飛ばし、夥しい数の破壊を重ねる。徹底して。入念に。無慈悲に。反撃に移る余裕など与えない。装甲空母姫を庇うはずの深海棲艦は、既に沈んでいる。

 

「射撃、止め」

 

 装甲空母姫もまた同じく。他の深海棲艦のように存在を撃ち砕かれ、火の塊となって、暗く冷たい海の底へと沈んでゆく。

 あぶくを立て、最期までおまえたちへの呪いを紡ぎながら。誰かへと伸ばされた、しかし誰も取ることのない細腕を虚空へと掲げながら。

 

 おまえは、それらの最期から目を逸らさなかった。

 

「敵艦隊撃破」

 

 敵影は見えない。

 電探に反応なし。

 

 荒々しかったものが滅ぶと、あとには静かな波だけが揺れ動いていた。

 

「指令室へ。艦隊はカスガダマ沖敵東方艦隊中枢部隊と交戦、これを撃滅しました」

 

 おまえは艦隊指揮管制機構(システム)の観測した変化を認め、作戦の完了を確認した。

 S勝利。

 

 歓声が上がる。

 

「よし。勝った……」

「勝てましたね……」

「やっと終わった。やっと勝ったあ……」

 

 赤く禍々しかった海の色は、足元から蒼く清らかなものに鎮まりつつある。

 

「そうだ、春姉さん。お怪我は」

「大丈夫ですよ、旗風さん。松風さんは?」

「どうってことないさ」

「なに強がってるのよ。あんたの腕、震えてるじゃない」

「そういう姉貴だって」

「皆さん、なんとか無事ですね。……神風お姉さま?」

 

「ええ。私たちの勝利ね」

 

 おまえは疲れ切った様子で喜んでいる彼女たちに労いの声を掛けつつ、神風に西方海域第四〈ターミナル〉を確認するよう頼んだ。

 

 損傷の少ない艦娘に一応の警戒をさせながら深海棲艦が展開していた海域から少し進んだ場所へ向かうと、“それ”は存在していた。

 

 “それ”は海には明らかに馴染まない非現実的なオブジェクトであり、“門”だった。

 

「目標〈ターミナル〉発見。再起動手続きに入ります」

 

 神風が触れると、彼女を囲うように大量の空中画面(ウインドウ)が現れた。神風の〈ターミナル〉の操作はおまえが指示を出すまでもないほどに淀みなく、これまで一〇以上の海域を解放してきたのだから手順に慣れているのは当然のことではあったが、おまえは〈ターミナル〉の再起動が完了するまで終始無言で指令室から見守った。

 

 〈ターミナル〉の空中画面(ウインドウ)が消えると、おまえは指令室の空中画面(ウインドウ)に標示させた全海域情報から西方海域第四〈ターミナル〉が正常稼働状態に戻ったことを見て取り、アクセスできるようになっているのを確認した。

 これで西方海域はすべて解放したことになり、艦隊は第四〈ターミナル〉を用いることで南方海域への進出が可能となった。

 

「あ……」

 

 艦娘たちが息を呑む。覆い被さるようだった底なし闇に変化が生じていた。

 雲が晴れている。

 

 煌々とした光が降り注いでいる。視界には、満天の星空が広がっている。

 

 月はない。ただ無限の星々が続いている。〈ターミナル〉を解放した直後の、僅かな時間だけ垣間見ることのできる星空が。

 

 さながら激戦を繰り広げた彼女達への報酬のように。

 あるいは沈んでいったものたちへの鎮魂歌のように。

 

 その輝きは、耳を澄ませば星々の喋り声さえも聞こえてきそうなほどで。たとえ偽りの空であったとしても、美しい景色だった。

 

「………、」

 

 やがて夜が明けるように、次第に闇が遠のいてゆく。海は蒼さを取り戻し、それまでが幻であったかのように空は普段の曇天の――青一つない――明るさを取り戻し、瞬く間にどこまでも続く何の変哲もない景色に変わった。

 

 おまえは第四〈ターミナル〉が使えるようになったことを告げ、気を付けて安全に帰投するよう命じた。

 

「了解しました。艦隊は、これより帰投します」

 

 通信を終えると、おまえは背もたれに身を預けながら全海域情報に表示されているある一点に目を向けた。

 

 青く表示されている解放済海域。数にして一六。

 赤く表示されている未開放海域。数にして八つ。

 そして灰色に表示されている未開放海域が、一つある。

 

 その灰色はおまえの“知識”にはないものだった。おまえの“知識”が正しければ残りの海域は南方海域と中部海域の各四つ計八つのはずであり、これまで特殊海域(Extra Operation)が発見されてこなかった以上は二五番目の海域は存在していないはずだった。

 二五番目(はいいろ)の正体を知るには隣接する中部海域第四〈ターミナル〉を解放する必要がある。解放したときに何が起こるのか。艦娘のなかには、これが“此処”に用意された何らかの到着点(ゴール)であるという可能性を口にする者もいたが。

 

 ふと見ると、艦隊は鎮守府海域第一〈ターミナル〉に移動を完了していた。

 

 おまえは、ひとまず地下指令室に暫しの別れを告げることにした。端末を操作して上昇/執務室へ戻り、窓を開け放って空気を入れ替える。終わりのない地平線を眺め、答えの出ない謎を一人で悩むのではなく目の前に山積する課題を消化するのが先であると考えを改めると、まずは艦娘たちを迎え入れる前に彼女たちの為の入渠の用意に取り掛かった。

 

 おまえが準備を終えて渠門に向かうと、艦娘たちはちょうど接岸したところだった。

 

「艦隊帰投しました。けっこう危ういところもあったけれど……何はともあれ、無事に帰ってこれて良かったわ」

 

 旗艦神風から報告を受ける。

 声を揃えて「ただいま」を言う五体満足の彼女たちに安堵しながら、おまえも一人一人の名前を呼び、おかえりを言った。

 

 この日、轟沈した艦娘は一人も出なかった。

 

 

 

 

 

 7.

 

 

 

 お”っ♡お”お”っ♡♡お”っ♡♡お”っ♡♡♡

 

 帰投後は、蓄財してある高速修復材を奮発したことであっという間に怪我から回復した艦娘たちと一緒に今回の問題点の洗い出しを行うと、おまえは平時の割り振りに従って夜になるまで提督としての業務に時間を費やした。

 これからも続くであろう戦いに備えるための仕事をこなし、けれど今日ばかりは、海域解放時の恒例ともなっているお祝いの宴に精を出すことになり――

 

 ちゅるるる……♡♡れるぉお♡はぷ♡

 じゅぷっ♡あむむ……♡んぷっ♡ちゅぱっ♡……

 

 まさに宴の最中であるその部屋では、むせ返るほどの淫靡な匂いと嗜虐心を掻き立てる嬌声が立ち籠めていた。

 

「お”っ♡お”お”っ♡♡お”あ”っ♡……またっ”♡♡しれいかんさま♡いっちゃ♡……いっ♡ひっぐぅっ♡……♡♡」

 

 性交専用(・・・・)に作られた広い一室の巨大なベッドの上で、まるで試作重雷装駆逐艦のような掛け声で言葉ならぬ声を発しているのは一糸まとわぬ恰好で四つん這いになっている春風であり、おまえは春風を後ろから容赦なく貫きながら、既に何一〇度目かの絶頂に震えるナデシコ式ご奉仕はんなりマンコが潮を噴きながらも健気に「ぎゅーっ♡」と一物を締め付けてくるのを堪能していた。

 体液まみれの肉壺はおまえの精を欲しがってはしたなくも「ちゅーっ♡」とチン媚びベーゼを求めてくるが、しかしおまえは今日は代わる代わる何回もしているだけあって今さら並大抵のチン媚びでは射精してやるわけにはいかない。おまえは背中を朱に染めながら喘いでいる春風の普段は着物の下に隠されているムッチリ汗かき桃尻を軽く引っ叩いて鷲掴みにすると、絶頂の余韻から戻っていない彼女の最奥へと狙いを定め、簡単に逝ってしまう極上敏感オナホを厳しく罰するように激しい抽送を再開した。

 

「ひぃっ♡♡……もうしわけありませんっ♡♡しれいかんさっ♡♡あ”あ”ああ♡♡♡お”っ♡♡お”お”っ♡♡お”お”お”おっ♡♡♡……」

 

「んむ……♡ちゅぷ……♡……すごいこえだね、とろとろでさ……かおも。でもキミは、まだいじめたりないんだもんね? きちくだなあ、ほんとに……♡」

 

「やめられないものね。おちんちん、たねづけするの、きもちよくって……わたしたたちを、きもちよくしてくれて……もっと、パコパコしよ?ぱんっ、ぱんっ……って。おかしくなるくらいに……びゅーっ、びゅーっ、って……」

 

 ずちゅん♡どちゅん♡と根元まで突き刺してほじくり返す水音を聞いて淫蕩な笑みを濃くするのはおまえの左側を陣取ってベロチュー交尾をしている松風であり、その反対側に侍(はべ)って気分を盛り立てる言葉を囁いているのはおまえの頬や鎖骨や胸板に熱い接吻の雨を降らせている神風だった。

 

 ぢゅるる♡♡……ちゅーっ♡ちゅー♡♡れろろ……♡♡

 

 おまえは松風と舌を吸い合いながら唾液を絡めていると、それまで視界の片隅で、うつ伏せに尻を突き上げて失神していた旗風がのろのろと身体を起こしたのに気が付いた。旗風はもはや律動に合わせて「お”っ♡♡」と鳴くしかなくなっている春風の前まで行くと、陶然とした表情で何を考えたのか、シロップに塗れた自身の腰を春風のアヘ顔に押し付けた。

 

「はる姉さんっ♡」

「――むぐっっ♡♡ぶお”っ♡♡ま”っ”♡♡」

「はる姉さんっ♡♡はる姉さんっ……♡♡」

 

 慌てて頭を動かすがガッチリ抑え込まれているため振りほどくことができない春風は、ましてやおまえの激ピストンが止んだわけでもないため逃げることもできない。

 

「もごっ♡♡ぶぼぼぼっっ♡♡」

 

 旗風はオモチャを使うように春風を圧迫しながらおまえの精液と愛液で泡立っている腰をヘコヘコとこすり付け、秘裂から逆流した孕み袋に入りきらなかった精液を姉の口へ注ぎ込んでゆく。

 

「のんでっ♡♡はる姉さんっ♡のんでっ♡♡」

「ぶぶっ♡♡ぶはっ♡♡――もぶぷっっ♡♡♡」

 

 おまえはおまえの精液が持つ特濃フェロモン(・・・・・)を前と後ろの両方から流し込まれることで春風が限界を迎えつつあるのを感じ、そろそろ鞭で叩かれるように厳しくされても忠実に媚び続けるおまえ専用の生トロマンコのハメ乞いにもご褒美を与えるべく、この間に舌フェラで二回も達していた松風を片手で抱き寄せ、もう片方の手で神風の丸尻を引き寄せた。

 

「ぴゅーっ、ぴゅーっ」

「びゅるるるる……♡♡」

 

 射精が近いことを察した神風と松風に抱き着かれ、耳元で愛おしげに囁かれる。おまえは亀頭をポルチオに押し付けて――「まって♡それいじょうは♡♡おゆるしください♡♡」とよわよわな抵抗を示す口に「ズブブッ♡♡ズンッ♡♡」と無理やり強盗のように押し入って――子宮のなかに到達し、欲望を解放した。

 

 びゅくびゅくびゅるるるぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡♡

 

「お”っ”♡♡♡♡ぼ”お”お”お”お”お”お”お”お”お”っ”っっ♡♡♡♡」

 

 ほっそりした喉から放たれるケダモノのような嬌声を味わいながら、おまえは白濁を叩きつける。子宮内で直に。大量の、何度交尾しても衰えない極太ペニスの寵愛を流し込んでゆく。

 春風は痙攣しながら嬉ションアクメ汁を撒き散らし、その反動でクリトリスを思い切り噛みつかれた旗風も、イキ声とドスケベ液を飛ばしながらベッドの下に転げ落ちた。

 意識を飛ばして、びちょびちょに濡れたメスの部分をおっぴろげてぷるぷると震えている。

 

「……お”っ”……お”……っ♡♡」

 

 おまえは春風の膣に入ったまま、射精の勢いが収まるまで赤く腫れた尻をやさしく撫でまわした。その間にも「よしよし」と神風には頭を撫でられ、松風には「もう♡つよすぎだぞ♡ちゅっ♡」とキスでねぎらわれる。

 

「ううう……♡♡♡♡うううぅぅ……っ♡♡♡」

 

 すると今にも泣き出しそうな声が聞こえ、おまえはそちらを見やった。全裸で床に座りながら涙を浮かべ、一心不乱に自分を慰めている朝風と目が合う。

 ずるるるっ♡♡とデカマラを引き抜くと、食い入るような視線を向けられた。手招きした瞬間に朝風は犬のように四つ足でおまえに近寄り、ホカホカにふやけた極大生殖器に「スンスン♡」と鼻の穴をひくつかせた。

 

「んんぁぁ……っ♡♡♡……ふっ♡♡……ぅぅ♡♡……」

 

 触れてもいないのに、芳醇な雄臭だけで達してしまったらしい。よくよく見れば朝風の通った後には、漏らしたように点々とアクメ汁の跡ができていた。

 

 おまえはベッドの端に腰かけると、舌を出して目を据えているメス犬にお掃除フェラを許可した。

 

「はぶっ♡♡じゅるるるっ♡♡んぢゅぢゅぢゅっ♡♡……」

 

 んぐっ♡♡ずりゅりゅりゅりゅりゅりゅ♡♡ぢゅぢゅーっ♡♡

 ぷはぁっ♡♡じゅるっ♡♡じゅぽっ♡♡じゅぷぶっ♡♡ずぞぞぞ……っ♡♡

 

「うわー♡姉貴ってば、そんなに鼻息あらくして……かんむすの誇りはないの? そんなにほおばってさ……まるでメス犬だよ……ううん、メスブタみたいだ♡……ぶひーっ♡ぶひーっ♡♡……」

 

 おまえはメスブタの舌先や舌腹が裏筋やカリ首を丹念に清めてゆくのを感じる。たどたどしさとは無縁の熟練の舌使いで、ほとんど執拗と言ってもいいほどに舐めしゃぶられる。

 

「もう、夢中ね。きこえてないみたい……おいしそうなかおして……しかたないものね。しれいかんのおちんちん、おいしいんだもの……」

 

 喉奥まで使い、竿全体をねぶりしごかれる。もちろん、尿道に溜まっていたザーメンも見逃さずに。

 

「きもちいい……? 姉貴のお口マンコ、キミ専用のお掃除オナホール♡♡」

 

「ちからをぬいて。そう、上手よ。がまんなんか、しなくていいんだからね……ちゅっ」

 

 ずぞぞぞぞっ♡♡ぐぼぼっ♡♡

 ぐぷっ♡♡じゅるるる……♡♡

 

 ぐぱっ……♡♡

 

 名残惜し気に口唇が離れると、肉棒はすっかり唾液で塗りたくられてテラテラと光り、どこにも恥垢や汚れは残っていなかった。

 おまえは綺麗にしてくれた朝風のさらさらした髪を撫でる。朝風はまたもやピクリ♡♡と達すると、バキバキに怒張する一物にそっと口づけを落とした。

 何度も。繰り返し。

 次第に、情熱的に。

 

 ちゅー♡ちゅーっ♡♡れろれろ♡♡ちゅっ♡ちゅ……っ♡

 

 強制発情フェロモンの宿っている大事な陰嚢をたぷたぷと揉みほぐし、餌を欲しがって縋りつくペットのようにおまえを見上げながら。

 

「あれれ♡その目は、もしかしてお掃除だけじゃまんぞくできなくなったのかい……? 春風の姉貴をはらませてやる♡ぜったい中だしするんだ♡って決めながらつくったザーメンの残りカスじゃなくて……わたしにもちゃんと、わたしをおもいながら特濃ドロドロこだね汁をそそいでほしい♡って……おとめみたいな発想して、がまんできなくなったのかい……? なまいきだね、姉貴ってば、メスブタのくせに……♡♡」

 

「だれが、めすぶたよぉ……っ♡」

 

 おまえは加虐心をくすぐられ、一方では愛らしく切ないまであるチン乞いに思わず応えてやりたくなる。

 

「……それくらいにしてあげなさい、松風。おねえちゃん、ないちゃってるじゃないの」

 

「ないてなんか、ないんだからぉ……っ♡」

 

 おまえはもし、おまえ自身の欲望を優先するならば今すぐにでも準備万端のチョロザコデレデレマンコをハメ耕していただろう。

 しかしこの場は艦娘たちの欲求を満足させるための宴であり、おまえはおまえの手元に存在する五人の部下たちが表層に限らず心の底で望んでいる愛し方で彼女たちを満たしてやらなければならない。

 

 おまえは足指で、ぐしょぐしょに潤いきった朝風の膣穴をほじくるように動かした。途端に「ぷしゅーっ♡♡」と噴き出した蜜が、足元を生暖かく汚す。その拍子に口から放れたペニスをおまえは口ではなく、前髪を真ん中で分けて露わになっている朝風のおでこ(・・・)にこすりつけた。

 

「ひぃぅっ♡♡♡」

 

 ずりっ♡ずりっ……♡♡

 こす……♡こす……っ♡♡

 

「……これぇ♡♡あたまのなか♡……すごっ……♡♡ふぐぅぅ♡♡おかされてるみたい……でぇ…っ♡♡♡」

 

 ねとっ♡ねとっ……♡♡

 ぬちゃ……♡ぬちゃ……♡♡

 

 荒かった吐息は目に見えて激しくなり、朝風はおまえの足指にがくがくと発情マンコを押し付けながら、自慰では至れなかった快楽を獲得してゆく。松風が「手伝ってあげるよ」と後ろに回って頭を固定させると、おまえは朝風のおでこにズコズコ♡と臭いを染み込ませるように腰を動かした。

 

 にゅる……っ♡にゅる……っ♡♡

 ぐりぐりーっ♡♡ぐりぐりーっ♡♡♡

 

「ひっぐぅっ♡♡しれいかん……っ♡♡」

 

 やがて口を半開きにし、汗と涙とカウパーで顔をどろどろにしている朝風は、松風に恥部をかき回されながら耐えられないというように泣き叫んだ。

 

「わたじっ♡……も”うっ”♡♡――」

 

 おまえは朝風の絶頂に合わせ、彼女の求めていた恵みの雨を降らせた。

 

 びゅくびゅくびゅるるるぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡♡

 

「――ぃ”ぐう”ぅ”ぅ”ぅ”ぅ”ぅ”ぅ”ぅぅぅぅ♡♡♡♡」

 

 宴が始まってから一〇数度目の射精でありながら、おまえの精液はまったく薄まっていない。むしろ際限ない誘惑によって無尽蔵に生成することができており、びちゃびちゃに恵みのスペルマを浴びた朝風は盛大なメスアクメを決めると、ちょろちょろとお漏らしをしながら気絶した。

 こってり精液をまぶした顔で、幸せそうに伸びている。ひとまずおまえの選択は間違っていなかったらしい。目を覚ませば、次はやっぱり膣内にも欲しいと強請られるかもしれなかったが。

 

「さあて。それじゃあ、しれいかん♡つぎは……」

 

 朝風をそっと横たえると、松風は振り向きざまに艶めかしく笑った。おまえは今日はまだ一度もしていない神風にどうするかと訊いたが、神風は腕をそっと絡めながらいつも(・・・)のように妹たちに先を譲った。

 

「司令官、私は最後でいいわ。松風のこと、気持ちよくしてあげて。たくさん、いっぱい、愛してあげて……」

 

 

 

 8.

 

 

 

 それから繰り広げられた松風の乱れ方は、他の艦娘たちにも引けを取らないものだった。

 

 いぃ”ぐう”ぅ”ぅ”う”ぅ”ぅ”ぅ”♡♡♡♡

 

 はぶっ♡♡ちゅるるるる♡♡れろれろれろ♡♡はぶぶぷぷっ♡♡

 もっとしようよ♡♡ベロチュー♡♡ねっ♡♡キモチいいよね♡♡だろう♡♡よかった♡♡ボクもだから♡♡ずっとしてたい♡♡ずっとしてられるんだ♡♡キミとのキス♡♡すき♡♡すきなんだもん♡♡キミも♡♡そうだよね♡♡うん♡♡いいよ♡♡パコパコして♡♡すきにうごいて♡♡ぜんぶのむから♡♡だして♡♡ボクのしきゅう♡♡ぜんぶキミのだから♡♡

 

 びゅくびゅくびゅるるるぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡♡

 

 だいすき♡♡ボクもだから♡♡キスハメ♡♡ちゅーしながら♡♡おまんこ♡♡もっとしよ♡♡もっとだきしめて♡♡もっとくっついて♡♡ぎゅーっ♡♡かんじる♡♡わかるよぉ♡♡ちょうだい♡♡ボクだけ♡♡ボクだけにだしてよ♡♡ボクだけになってよ♡♡

 

 びゅくびゅくびゅるるるぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡♡

 

 わかってる♡♡ごめんね♡♡ごめんね♡♡わかってるよ♡♡わかってるもん♡♡でもいやなんだもん♡♡ほしいんだもん♡♡ほしいんだよぅ♡♡なんでボクじゃないの♡♡なんでボクにならないの♡♡なってよぉ♡♡あねきじゃなくって……いまだけは……

 

 どぴゅどぴゅびゅるるるぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡♡♡♡

 

 お”っ”♡♡♡♡ぼ”お”お”お”お”お”お”お”お”お”っ”っっ♡♡♡♡

 

 

 

 9.

 

 

 

 松風は七度の絶頂を迎え、八度目に意識を失った。

 すべてが中出しのぶっ続けラブハメセックスであり、他の艦娘にばかり構っていたせいで嫉妬していたらしい欲張りお嫁さんまんこはここぞとばかりにだいしゅきホールドでおまえから搾り取ると、意識がないにも拘らず射精が終わったもおまえを放そうとしなかった。

 

「おつかれさま」

 

 神風の手を借りてようやく自由になると、おまえは神風以外の全員が失神している惨状を見回し、最後の一人である彼女と向かい合った。

 

「だいじょうぶ?」

 

 おまえは神風が心配するように多少の怠さを感じていたが、そもそも宴の主役である艦娘たちのためにおまえが頑張らないという理由はない。

 

「無理しないでね」

 

 胡坐をかいたおまえに、そっと神風が腰を下ろす。そそり立つ肉棒が無毛の恥部を押し開き、トロトロでふわふわな中をゆっくり進むと、おまえは鈴口が一番奥の突き当りに「ちゅっ♡」と触れるのを感じた。

 

「いつでも出していいんだから。私はあなた専用の艦娘で、どんな抱き方をしても壊れたりしない。何をしたっていいのよ」

 

 対面座位になり、おまえは口元にあてがわれた小ぶりの乳房を吸いながら、神風の甘やかで落ち着く香りに包まれた。連戦で疲労している働き者のおまえをリラックスさせようと正妻おまんこは慈愛に満ちた膣襞の収縮でマッサージし、おまえは自分が想像していた以上に疲れていたらしく、少し達してしまった。

 

 ぴゅーっ♡♡♡♡

 ぴゅるるる……♡♡♡

 

 頭を抱きしめられたまま、おまえは横になった。おまえは頭を撫でられながら、神風がおまえに向けている見惚れるような微笑みに、すべての不安と緊張から解放されるのを感じ、急速に眠気に襲われた。

 

「いいの。おつかれさま。このままゆっくり休んでね。明日は私が起こしてあげるから」

 

 おまえは神風と深く繋がりながら、目蓋を閉じる。

 

「おやすみなさい」

 

 

 

 ねえ司令官。私、あなたが望むなら、なんだってしてあげる。母親にだってなれるわ。

 だから、今度こそ最後まで一緒にいようね。

 

 

 

 花の香りに包まれながら。そんな呟きを、おまえは薄れゆく意識で聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 【艦隊司令部より入電】
 【提督 作戦 成功しました 流石です】
 【どうされますか】
 【了解いたしました】
 【よろしくお願い致します】
 
 【提督 作戦を実施してください】

 【作戦計画概要】
 【解放作戦■■海域作戦要項です】

 【本作戦海域は■■編成による出撃です】


 【作戦行動を開始してください】


























 艦これ七周年おめでとうございます!(遅


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