催眠モノと言うには微妙な能力でがんばってみる 作:アウグスティンティン
一応連載で投稿してますが、続くかは未定。
1話※(アンリエット)
────トイズ。
それは選ばれし者の心に膨らむ奇跡のつぼみ。
ある者は清浄の花を咲かせ、ある者は毒の花を咲かせる。
大探偵時代、美しさを競いあう二つの花。その名を探偵と怪盗といった。
なんて、事前知識がなければ意味不明なテンプレだろう。
トイズとは簡単に言えば超能力だ。先天性であり、後天的な取得あるいは能力の変更は基本的に不可能。
また有史以来ずっと存在するが、その原理は不明である。ただしトイズの有無を計測する装置は存在していたりする。
その辺けっこう設定が曖昧だ。長寿作品あるあるだな。
このトイズ。選ばれし者に宿るとされるが、別に善方面だけで選ばれるわけではない。悪人だって選ばれる。
あるいは法に反しているというだけで、なにかしらの選定基準があるのかもしれないが、俺は知らない。
そしてそのトイズを悪用する者が怪盗であり、彼らを追いかけるのが探偵だ。
まだわからないなら、あれだ、ヒロアカをイメージしたらいい。
個性を持ってるやつはあんまいないヒロアカだ。
俺がこの『探偵オペラ ミルキィホームズ』の世界に転生してきてから、はや十五年。もう高校一年生だ。
まさに苦節と呼ぶべき人生だった。ホームズ探偵学園の生徒会長、いやまだ生徒会長ではないんだけど、からも「えぇ……」と引かれるくらいの生活をしてきたからな。
それもこれも俺の目的のためだ。そう、原作キャラでハーレムを作るという目的だ!
トイズ持ってるから警察には入れない。
怪盗と探偵なら、たぶん怪盗のほうが向いてるけど、立場上他勢力のヒロインを口説きにくい。
そんな適当な理由で探偵勢力に加わろうと考えたのだが、これがもうキツかった。
正直俺のトイズはあまりおおっぴらに人に見せられるものではない。
だから適当に能力の一部を切り取って、それだけ見せて俺のトイズということにして学生生活を過ごしてきた。
その一部というのが、というかそもそも俺がこのトイズを善用しようとした場合、俺のできることなんてその辺の一般人とあまり変わらないのだ。
つまり実質トイズ無しである。
貧弱なサイコキネシスに悩んでいたメインヒロイン、シャーロック・シェリンフォードよりもひどい条件だ。
トイズを使わず入学試験を受け、トイズを使わず授業を受けてきた。そしてこれからもトイズを使わず中間試験を受けたり、年度終わりの期末試験を受けるのだろう。
気の遠くなる話だ。
なんで俺は一人だけトイズ縛りで探偵やってるんだろうか。
男の俺にとって性欲は強い原動力足り得る。
というかやる気のでる理由さえあれば体が持つ限り頑張れる俺だが、成果ゼロとかやってられるか!
というのが数日前までの話だ。
「死ね!」と罵られながら寮の同室の男子に部屋を任せて、俺は外泊だ。
ホテル備え付けのシャワーを先に浴びてきて、ベッドに腰かけて待っているところである。
シャワーの音が止まるたびに、ついに来たか! と俺の心臓が早鐘を打ち、また水音が鳴り始めてかなり落ち込むという工程を二回くらいやっている。
たぶん念入りに体を洗っているんだろう。俺も頭の天辺から爪先まで、しっかりかっちり磨きあげてきたからわかる。
そしてまたシャワーの音がやみ、今度は戸を開けるガラガラという音も聞こえてきた。
思わずベッドから立ち上がる。シャワールームから出てきた彼女を見て、歓声をあげるとこだった。
しっとりと濡れた水色髪、上気した頬、バスタオルで前を隠しているがそれでもはっきりと浮き出る豊満な胸。俺の可愛い恋人、アンリエット・ミステールだ。
ああ、なんかもう幸せすぎてハーレムとかどうでもよくなってきそうだ。
「綺麗だよアンリ。本当に綺麗だ」
混じりっけなしの本音で讃える。ちらちらと覗く薄紅色に染まった肩や足が堪らなく情欲を誘う。ごくりと、唾を飲み込んだ。
すこしだけ頬の朱色を濃くして、アンリは微笑んだ。
「うふふ、ありがとうございます」
笑顔に見惚れて頭がぼうっとなる。なんだろうこれ、自分の感情はほとんど完璧にコントロールできるはずの俺が、抑えが利かなくなっている。
はっ、これが乳催眠か。これは抗えない。
IQ3の頭で馬鹿なことを考えながらアンリのなめらかな肌を視姦していると、もぞもぞとアンリが震え始める。
「その、恥ずかしいのであまりじろじろと見つめないでいただけませんか」
ぎゅっとアンリがタオルを抱き締める。
ゲームの優しい御嬢様でも、アニメの親のような生徒会長でも、悪の女ボス全開などこかのそっくりさんでもない、乙女のような恥じらいに、ふらふらーっと光に惹かれる羽虫のようにアンリの前に歩いていく。
肩に手を置いて俺を見上げるアンリに口付けた。
「んっ……ふ、あんっ……くちゅ」
これがアンリとの初めてのキスでもないのに、脳が溶けるような心地だった。
間に挟まるタオルを抜き取って、左手を肩から外しおっきな乳房を揉む。くにゅんと五指が沈んでいった。ぐにゅぐにゅと俺の手のなかでアンリの胸が形を変えるのがわかる。
揉むたびに少しずつ先端が固くなってきて、俺の胸板に当たる感触がはっきりとしてきた。
そのままアンリを味わいながらベッドまで引っ張っていき押し倒す。
お互いの口の間に唾液の糸が伝っていた。とろんとしたアンリの紫の瞳には、不安の色も浮かんでいる。
「あの……初めてなので、やさしくしてくださいね」
カッと頭が熱くなった。心臓が爆発しそうだった。過剰に血液を送り出していて、体のなかで津波のように荒れ狂っていた。俺の意思とは関係なくハァハァと呼吸が激しくなって胸が苦しい。
目を閉じる。見たことがないくらいに自分の感情が振り切っていた。
暴力的な性欲を下げる。どうせすぐ戻るだろうけど、いったん頭を冷やさないとこのまま乱暴にシテしまいそうだった。
「うん、わかった。精一杯努力してみる」
「んっ……」
もう一度アンリにキスを落とす。
顔を離してアンリの身体を観察した。俺史上最速で下げた感情が戻ってくる。
ああ、あのアンリが、アンリエット・ミステールが今、俺の下に全裸でいるんだ。
そう思うと胸の奥から無限に色欲が湧いてくる。
アンリの頬に手を添える。ほんとに同じ人間なんだろうか。それともアンリこそが人間で、俺はなんかそれっぽい別の生き物だったりしないのだろうか。
それほどまでに違うモノだった。アンリの首に顔を埋めてキスをする。そこから下に向かって全身に口付けを降らしていった。
唇にある感覚はどこも柔らかい。俺の硬い体なんて触れさせて、傷つけてしまわないだろうか。
アンリの足にまで俺の侵攻が届いた。
足に手を掛けて押し開き、太ももの内側に舌を這わす。
「ひゃうんっ」
「なにその声可愛い。もっと聞かせて」
「だ、だめ……っ」
抵抗のつもりなのか太ももに頭を挟まれた。ご褒美かな。もちもちの太ももに包まれながら愛撫を続ける。
「ん、んむっ……あふ、ふっ、ふっ……んくっ」
視界はアンリの太ももと秘部に埋められているから見えないけど、声を抑えているらしい。漏れ出た喘ぎ声が鼓膜を震わす。
飽きることはないだろうけど、同じところを舐め続けるのもなんだかなぁ。
ということで頭を奥に押し込んでいく。
「で……ですから、あんっ、だめですってぇ……そんなところ舐めて、は、んんーっ」
秘部を舐る。えーっと突き出した舌を大陰唇に沿わせ、蜜が溢れてきたら舐めとる。
「ぴちょ、れろぉ、れろえろ……くちゅ」
焦らすように陰核と中には触れないよう細心の注意を払いながら、クンニする。
舌のいろいろな部分で舐めたり突っついたり。太ももの締め付けが強くなってきた。
人差し指を膣内に差し込んで場所を変えながら擦るとアンリの声の強弱が変わって面白い。どこが感じるんだろう。いろいろ試しながら俺の征服欲を満たしていく。
「あんっ、あっあぁ……い、いい……んっ、気持ちいい、ですわ……」
「それはよかった」
じゃあもっとよくしてあげないとな。
少しずつ愛撫する場所を陰核に近づけ、指もアンリの声が大きくなったところを中心に擦るようにする。
「あっ、はっ、あっあっ、んっ、あひっ」
五感の全部でアンリを感じながら、タイミングを見計らって陰核に吸い付いた。
「あ゛ぁぁ~~~~っ!」
アンリが腰をガクガクと震わせる。とろりとした愛液が吹き出してきた。
太ももロックが外れる。残念に感じながら顔をあげた。
アンリはうつろな目をして、口の端からよだれを垂らしていた。
もうしばらくやってやろうっと。
陰核を甘噛みして、膣内を激しく擦る。もうなんて言っているのかわからない矯声が嬉しい。
それからどれほど続けただろうか。ベッドのシーツには大きな染みができていた。
アンリは汗だくで、力なく四肢を投げ出している。
「待ってる間に見とけばよかったな」
適当に部屋にあった机の引き出しを開けて、コンドームを探す。すぐに見つかったのでそのまま装着した。
ほんとはアンリに着けてほしかったんだけど、それはまた今度やってもらおうか。
ベッドに戻るとすこしはアンリも回復したようで、おぼろげながらこっちを見ているようだった。
髪を撫で付けてやると、嬉しそうに笑ってくれた。
「挿入れていい?」
アンリは小さくうなずいた。
「ええ……きて」
甘く蕩けるような声だった。今か今かと張り裂けんばかりに膨れた一物を、アンリの秘部にあてがった。
「ん、んん……っ」
つぷ、と水音がしてゆっくり入っていく。ある程度まで侵入したところで、軽い抵抗感があった。
アンリの手を取り、指、絡める。
「いくよ」
一声かけて思い切り突き込んだ。処女膜を破って奥まで俺の一物が到達する。
「ぅ~~~~っ!」
「ごめん、痛かったよね」
「はっ、はっ、はっ、はっ」
ぎゅうっと俺の手を痛いくらいに握りしめる。
そのまま動かさずに待った。しばらくの間、アンリは痛みを堪えるように荒く息を吐いていたが、やがてそれも落ち着いてくる。
「もう……動いて、かまいません。光」
「本当に? 無理しないでいいよ、まだまだ時間はあるから」
「いえ、大丈夫……です。痛みは引いてきました……から。わたくしのこと……光の、好きにしてください」
「……なら遠慮なく」
ゆっくりと腰を引いて突き出す。また引いて突き出す。
「あんっ……あっ……ああっ……」
パチュン、パチュンと蜜壺をかき回す音が俺の興奮を煽る。
思っていたよりもはるかに感情の上限ってやつは上にあるようで、再現なく高まっていく。
アンリの膣は俺の一物をギチギチに締め付けてくる。もうすぐにでも射精してしまいそうだ。
「あ゛っ! あ゛っ! あ゛んっ! ひか、るっ……んあぁっ!」
ケツに力を込めて抽挿する。性的興奮を抑えることはできるが、そうはせずに気力で堪える。
高ぶりに合わせて腰の動きも速くなってきた。俺の体が理性の制御下にない。
本能の赴くままに腰を叩きつける。
「ひか、るのがっ、あんっ! わたくしの、なかでっ、んんっ……暴れて、ぁっ! ん、あっ、はぁっ、もっと、もっと、わたくしをかき回してっ!」
返答もせずに快楽をむさぼる。視線は乱れきったアンリの顔と、突くたびに弾む巨乳の間を行き来していた。
「んあっ、はっあっ、はっはっはっ、そこ……そこ、気持ち、いいっ!」
ほとんど無意識に、そしてあまり制御もできていなかったが、アンリに言われたところに狙いを定める。
「好きっ、好きです、光っ! 大好きですっ!」
「あ、ああっ、俺もだ! アンリ、愛してるっ!」
「わたくし、もう、限界ですわっ! イクっ、イってしまいますっ!」
俺ももう限界はすぐそこだった。むしろこの極上の身体を前によく耐えたほうだろう。
アンリの両足が俺の後ろから絡み付く。
「光っ、ぁぁっ、はっ、あっ、わたくしと、ん、ああっんっ、一緒……にっ!」
「ああ! 膣内に射精すぞ!」
「イ……っク……ん、あぁぁぁああああっ!」
どびゅっ、びゅるるるるるるるっ!
びゅるる、びゅくびゅくっ!
届く一番奥まで腰を押し付けて射精した。
「あ、ああっ! ああ゛あぁぁぁあっ! はっはっ、あっ、はっ……はぁっ、はぁっ……っ」
とてつもない射精感だった。体の中身が全部チンコの先から飛び出たんじゃないかってくらいの放出の感覚だ。
思わず力が抜けて、アンリの身体にのし掛かる。ギリギリなんとかあまり体重をかけすぎないよう腕を立てた。
「はっ……はぁっ……ん、ふぅ……ぁっ……」
耳元でアンリの息づかいが響く。
目を閉じ、自身の心情を回復させる。
緩慢に俺の一物をアンリから引き抜いた。コンドームは俺の精液を溜め込んでたぷたぷに膨らんでいた。
一物から取り外し、口を縛ってその辺に放り投げる。それからティッシュを何枚か取ってきて後始末を始めた。
自分の愚息を拭い、ぐちょぐちょに汚れたアンリの花園を綺麗にしていく。
アンリはまだ放心状態で、その間もピクピクと震えるばかりでなんの抵抗もなかった。
みっともないとも言える弛緩しきったアンリの肢体を見ていると、満足感だか征服感だか優越感だか、確認するのも億劫なくらいの激情が心のなかで渦巻く。
アンリの隣に横たわり、彼女の身体に手を回した。
あー眠い、気だるい。アンリが抱き枕として最高すぎる。毎日抱いて寝たい。ダメか、相室だ……し。
■◆■
「ん、んー」
「あら、起こしてしまいましたか」
アンリが俺の頭を撫でていた。心地いい。なんだか安心する。
どうやら結局寝てしまっていたらしい。
「ごめんなさい、最後まで全部任せてしまって。わたくしもなにかしてさしあげたかったのですけど」
「いいよ、そんなこと。フェラとかパイズリとか、あとなんだろ、なんでもいいか、そういうのはまた今度やってもらうから」
「ふふ、わたくしは今からでもかまいませんよ」
「さすがに今日はもう無理っす……」
一回に全力を注ぎすぎた。俺の意思じゃないけど。
おのれ、俺の本能。もう少し手加減してくれれば、このままアンリにあんなことやこんなことをしてもらえたのに。
「そうですか? ではまた、わたくしに教えてください。いろいろと、ね」
「もちろん。俺の性癖全部仕込んでやる」
覚悟しろよー。俺はだいたいどんなジャンルでもいける男だからな。
くすくすと笑いあう。
「というか俺ノリで、膣内に射精すー、とか言ってたけどさ、ゴム着けてるじゃん。頭茹だりすぎでしょ」
「うふふ……次する時は無しでやってみますか?」
「そうしたいのは山々だけど……子育ては気持ちじゃなんともならない部分あるからなぁ」
「安全日になら」
「普通アンリって取り締まる側じゃない?」
生徒会長ではないが生徒会役員だ。ゲームやアニメじゃ見なかったけどこの世界ではちゃんといる。
今は庶務をやってるんだったっけ。
「ま、そういうのはプロになったらね」
ベッドから下りる。アンリに聞かれた。
「どうかしましたか」
「水。アンリもいる?」
「ええ、お願いします」
コップに注いで戻ってくる。アンリに一つ渡して口をつけた。
息をつく。いろいろと放水した体に水分が染みた。
「あの……」
「ん」
アンリがコップを握りしめて、瞳を揺らしながら上目遣いに問うてきた。
「わたくしの身体……その、よかったですか……?」
言葉と行動を以て返事とした。
人間は意外と、限界だと思っていてもまだまだヤれるらしいということがわかった。
ヌケたら評価ください。