催眠モノと言うには微妙な能力でがんばってみる 作:アウグスティンティン
書き方結構忘れてました。なんとか形にはなったはず。
時刻は零時に近づいてきた。
特別展示室には神津警視、一般展示室にG4、俺たちはエレベーターホールと、警視の指示で警備の配置が決められる。
もうここまで来たら、あとは野となれ山となれだ。
「怪盗はどこからくるんでしょう?」
「そんなの上から降りてくるか、下から昇ってくるかのどっちかでしょ」
「それ以外かも……」
「みんな、そろそろ時間よ」
「さてはて、どうなるかな」
張り詰めた空気に、コーデリアたちの緊張した呼吸が伝わってくる。
カチ、カチと秒針が刻まれてゆき、ちょうど零時のところで警報が鳴らされた。
「教官!? ひょっとしてアダムの涙が!?」
「ああ!」
オペラを先頭に、俺たちは特別展示室を確認しに走る。
途中の一般展示室にも異常はなし。G4を拾ってそのまま奥を目指した。
特別展示室の窓は割れていて、展示台にはすでにアダムの涙はなく、警視は倒れていた。
警視が言うには窓を破って侵入した怪盗にやられたらしい。怪盗は窓から外へ、下に逃げた、とも。
警視の救護は後回しに怪盗を追いかける。
どう動くべきか、どう動いても解決しそうだな。素直にオペラについていこう。
一足遅れた俺の耳に、後ろの方からたぶん本物のほうの警視と平乃の会話が聞こえてきた。
「さぁ、最後の仕上げだ。もう一度変装しろ」
「え! もう一度!? このままじゃダメなんですか!?」
「そうだ、やはり暴露には華がないとな」
警視に変装しているのは実は二人いて、片方が偽物役、もう片方が本物役なんじゃないだろうな。
と思いつつも一方で、あぁ、これはオペラの友人だわ。とも感じた。根っこのとこが似た者同士だ、こいつら。
■◆■
さて、オペラの指示で怪盗を下に追うのを途中でやめ、待ち構える。
そしてゆうゆうとやってきた偽物の神津を呼び止めた。オペラはそいつに対して疑問点を提示する。
事件をゲームに例えて、楽しくなりそうだと言ったこと。
偽物のアダムの涙がばらまかれた時に激しく動揺していたこと。
咲に命じてエレベーターを緊急時でも使えるよう再設定させたこと。
予告直前に出張命令が出て、予告直後にそれが取り消されたこと。
オペラが知る神津という男なら取らないであろう行動と、違和感のある事態を突きつける。
概ね俺の知る通りの疑問点だ。
「僕が気づいたいくつかの疑問、その疑問を確信へと近づけるみんなが発見した重要なファクターがある! さぁ、聞かせてくれ! キミたちが見つけ出したものを!」
普段落ち着いてるのにイベント事の時だけハイテンションになる系探偵のオペラさんである。
テンションの落差に風邪ひきそう。さっきまで淡々と疑問点を並べてたくせに。たまについていけないこともあるが、今回は別だ。知ってる事件を、知ってる手順で解決するわけじゃないからな。
シャロが挙げる重要なファクター。
展示室にある双眼鏡の一つが固定されていることだった。覗くとNOTEの看板があり、Eの文字にはテープでバツ印。
さらには双眼鏡が接着剤で、それも調査のほんの少し前、偽物騒ぎの前後辺りに固定されていた。
ネロが挙げる重要なファクター。
ばらまかれた偽物のアダムの涙には、一個だけ本物と同じ色の物があり、FAKEとわざわざ書かれていた。これには俺が特別展示室の外にそいつがあったことを付け加える。
エリーが挙げる重要なファクター。
ビル宛にEメールで届けられた予告状が、学園に届けられたものと内容が異なっていた。
文末に『警備など無駄だ。諸君には手を引く事をおすすめする』とあった。怪盗らしさのないこのメールは、偽物騒ぎの直後に届いていた。
コーデリアが挙げる重要なファクター。
偽物騒ぎの直前、各所の監視カメラに人影が映っていた。全く映らないか、堂々と映るのがあるべき怪盗の姿。
これらのことが偽物をばらまいたのが怪盗ではないことを示唆している。
「そしてメッセージを発信したのがいったい誰なのか……これが最も重要なポイントになる」
「お前ともあろう者が何を言っている? アダムの涙の偽物をばらまいたのが怪盗ではないだと? ならいったい誰の仕業だと言うんだ!? 実にくだらないぞ、小林!」
「そうかな?」
オペラが呼びかけると、宝田さんに変装した平乃が出てきた。
「宝田さん……?」
「そう、オーナーである彼女なら偽物をばらまくことも、それが怪盗の仕業でないことを僕達に伝えるのもたやすい」
「あ〜なるほどね〜」
と、ネロが納得の声をあげる。
そのまま宝田さんのモノマネを続ける彼女の正体が平乃であることを、オペラがさらっと暴露した。ちなみに気づいた根拠は香水が同じだったから、らしい。
そして平乃が内側からメッセージを発信するとともに、看板やEメールなど外側からメッセージを送った人物の存在を明かす。つまりは本物の神津警視のことだ。
「お前なら受け取ってくれると思ったぞ。俺からのメッセージ」
「あぁ、しっかりと受け取ったよ」
ほーら、またそういうこと言うー。
ココロちゃんに聞かれてたらまた面倒なことになってたぞ、絶対。
しかしいつにも増してよくわからない事件だったな。トイズなんてものが絡んでくる以上、多分に憶測で話さなくちゃいけないところがあるのは仕方ないことではあるのだが。
えぇと、つまりだ。
アダムの涙の偽物をばらまくのを起点に、それが怪盗の仕業ではないということを遠回しに伝える細工を弄す。これは複数犯の可能性を考えた上での行いだろう。言葉に出して伝えるには、相手が悪い。こういったやり方でもオペラなら気づく、という信頼の上でのものだ。
それで怪盗以外の何者かが、事件に絡んでいることをオペラに気づかせ、それが何者かを推理させる。おそらく先に宝田エリカが偽物であることに気がついて、そこから神津警視のことに感づいたってところか。
オペラと神津警視の間で推理が完結してるせいで、コーデリアたちがワケワカメって顔をしている。
仲良いのはわかったけど、二人の共通認識を省略するなよ。
「もう逃げられないぞ、観念しろ」
「ふふふふふ……エクセレント……。その通り、僕が怪盗トゥエンティさ」
「やけにあっさり認めるな」
「まぁ、君たちはよく頑張ったからね。褒めてあげるにやぶさかではないよ。しかし、それ以上に素晴らしいのは……そう! この僕!! どうしようもなくあふれるオーラを抑えきれないこの……僕の罪!!」
一瞬で神津警視の姿から、いつものザ・怪盗と言わんばかりの白いタキシードにシルクハット、片眼鏡の格好になる。
それはそれとして自分の腿をつねる。笑うな、笑うな。一応はアダムの涙。オペラのトイズが無くなる原因となった宝石を巡る事件だ。
「はじめましてというべきかな。そう! この僕が! 怪盗! トゥぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅエンティさ! OHhhhhh!! スぅぅリリぃぃぃングっ!!」
笑いをこらえるのに必死でめっちゃ長い名乗りの間に殴りかかるの忘れてた。
「ああぁぁ──っ!!」
「わぁっ!」
「時間だ……ではレディたち。ステキな夜を……。グッド・ナイト!」
走り去っていくトゥエンティ。呆気にとられるミルキィホームズ。
オペラ談通りの冷静沈着な神津警視が、真剣な声音で怪盗を追えと叫ぶ。
俺は腹を抱えて笑う。
「ヒィー、ハハハハハ!」
「みんな! 追うぞ!! って光さんも笑ってないで!!」
『はい!』
「くくく……はーい!」
というわけでいつもの鬼ごっこが始まった。
負けてもいい分気が楽だ。どうせアダムの涙はここで取り返しても、アルセーヌに盗み直されるだけだし。
逃げるトゥエンティを追い回し、ネロの機転でなんとかアダムの涙を取り返す。
原作ゲーム通りとはいえ、アダムの涙が高所から落とされるのは本気でヒヤッとする。特筆事項無し。今回もみんな頑張ってくれました。
■◆■
寝起きざまにあくびをかます。窓の外を見やると真っ暗になっていた。
あまりよくないとは知りつつ目をこする。トゥエンティの事件を解決した翌日、俺は細々とした後処理をこなしたあと、中断していた読書を再開した。
みんな帰ってからも読み進めていたんだが、いくらか読んだところで疲れから寝てしまった。
「どこまで読んだんだこれ」
閉じてしまっていた本をペラペラめくって、見覚えのないページを探す。そこに栞を挟んで本を抱えた。
自分で思っているよりかは疲労が溜まっていたらしい。さっさと寮に戻って寝よう。重い頭を上げる。
ふと、鈍い意識のところへ、ぱふぁと冷蔵庫を開ける音が流れてきた。トイズドーピングをかけ直しつつ確認しにゆくと、寝間着姿のネロがケーキを漁っていた。
「あ、おはよ」
「おはよ。あんま夜中に食べるもんじゃないぞ」
「まま、い〜じゃん。昨日の分と合わせて、二日分の糖分補給だよ」
「それもそうだな。じゃ俺もいただくかね」
昼もさんざん食ってたじゃん、というツッコミは放棄した。
事務所にはアンリセレクトの飲食物が大量に用意されていて、ほとんどはネロが食べている高級店のお菓子なんだけど、一部それ以外のものも混じっている。
アンリが知る範囲の好みに合わせた品、つまりはコーデリアの紅茶だったり、オペラのコーヒーだったり、俺が好んで食べる甘味だったりだ。
というわけで備品の一つ、ガリガ○君(ソーダ味)を冷凍室から取り出してかじる。
人の金で食う飯はうまい、と思ったけど、学費か税金かで費用は賄われているから、わりと身銭だった。
「いやぁ、光は話がわかるね」
「だろ〜。みんなで空気読みも満点間違いなしだ」
「なにそれ?」
「ゲーム」
「へー、光もゲームやるんだ」
「たまにね」
ソファに向かいながら、大きくかぶりつくと、中のかき氷が頭にキーンとくる。
ネロも隣にきて、お高めのケーキをパクパクと食べ始める。
「ね、ちょっといい」
「なに?」
「ちょっとね。聞きたいことがあって」
半分くらいケーキを消費したところでネロが訊いてくる。
「どうぞどうぞ」
「なんで探偵になろうと思ったの」
「……あー? んー?」
そういえばこういう話はしたことなかったっけ。
別に大した理由はない。コーデリアたちと違って、前世がどうとかを除けば、話すような事柄がないだけだ。
「強いて言うなら……モテたかったから、か?」
「うわ、不純!」
「失敬な。中坊だぞ、めっちゃ健全だろ」
「あはは、そうかもね。めちゃくちゃ叶ってよかったじゃん」
からかうようにネロが俺の顔を覗き込んでくる。
「嬉しい限りだ」
「むぅ。つまんないの」
「ま、慣れたもんよ」
「何人にも手出してるくせに」
「……おぉう。そういうアレでしたか」
「いやいや〜、僕に隠し事はできないよ」
ネロが手をグーパーとやる。触れれば心がわかる、そんなネロのトイズだ。
俺もコーデリアもエリーもネロと、割と気にせず触れ合うもんだから、バレてるらしい。いやチームで行動してるんだから、トイズ無しでも必然と言えることだろうけど。
「バレテーラ」
「よくまあ会長にバレないね。あんだけいつもべったりで」
「んにゃ、もうそのへんのことは喧嘩しきった」
「なんでまだ続いてるんだか」
「ははは。知らん」
あれこれ条件をつけられちゃあいるが、それを差し引いてもほんとなんで許されているのやら。
「よくないってのはわかってるんだけどね」
「じゃあやめればいいじゃん」
「んー。俺はさ、別に誰でもいいなんて思ってるわけでもないし、惚れっぽいわけでもないんだけど……ネロならわからない? 俺らの周りって魅力的な人多いんだよ」
「……確かに、ね。エリーもシャロも、あとコーデリアもすっごくいい人」
「ネロも十二分に魅力的だよ」
「う……あ、ありがと」
赤くなるネロを見て、思わず笑いそうになった。
よく人をからかってくるが、逆に攻められると弱い。ネロのかわいいところだ。
「笑うなよ」
「あはは、ネロかわいい」
「ぐぬぬぅ」
うつむきがちに唸るネロ。顔を見られたくないんだろう。本当、どこを向いても魅力に溢れていて目が焼け付くような環境だ。
フォークを握るネロの手に、俺の手を重ねる。びっくりした様子でネロが跳ね上がった。
「な、こういう電気信号は読んだことあるか」
「ちょ、光」
顔を近づける。ネロは少しだけもがいたが、明確に逃げようとはしなかった。
「ん……」
口と口との距離がなくなり、重なる。
唇をくっつけ合わせるだけの軽いキス。なにか頭を支えるようなものもないので当てているだけだが、しっかりと柔らかいのがわかる。
「ん、ちゅっ……ふぅ、ん、んん~、ちゅ、ちゅぷ」
はむはむと唇を貪るたびに、隙間から淫靡な音が漏れ出る。ネロは甘いケーキの味がした。
舌を伸ばしてみると、それが触れたのを感じたのか、ネロが口を小さく開いて、俺を迎え入れる。そして探るように差し出されたネロの舌と触れた。
ネロとのキスはアンリやコーデリア、エリーとはまた違った背徳感のような気持ちよさがあった。
手前勝手な感想だが、ほんの少し前まで中学生だったからだろうか、どうにもずいぶんな年下を相手にしているような感覚がある。
それがゆえの快感だろう。年下がいい、ってわけではないが、これはすごい。すごく熱い快楽だ。
「……んっ、ちゅぱっ……ふっふっ……ふぅ〜、はぁ〜」
息継ぎが難しかったのか、唇を離したネロが荒く息を吸う。呼吸が整うのを待ちつつ頭を撫でていると、落ち着いたネロが言った。
「発情期の動物とか、こんな感じだよ」
「電気信号が?」
「そ」
「反応に困るなぁ。否定しづらいし」
「その……光は、エッチなこと、したいの?」
「したい。ネロだからしたいんだ。ネロと同じ顔して、同じように俺を拒まない他の誰かなんて願い下げだ。誰でもいいんだろとか思われたら困る」
ケーキの皿を取り上げて、俺のアイスバーと一緒に机のほうにやる。これで邪魔なものはすべてなくなった。
空いた両手をネロの頭と腰に回し、しっかりと抱き寄せて再びキスをする。一度目よりもネロは積極的に口を押し当て、舌を絡ませにくる。
ネロも俺の後ろに手を回してしなだれかかる。そして俺の体で自慰をするように、押し付けた胸をゆっくりとすりつけてくる。
薄い、というよりかは小さいおっぱい。
身体の大きさに合わせた犯罪チックなボディだ。股間に血液が勢いよく流れ込んでいるのがわかる。
俺の上に乗るようにしてひっついてきたネロの足に、ガッチガチになった俺の肉棒が当たった。
ピクリと震えたネロが右手を俺の背から外して、俺の股間に添える。ズボンの上からその形を探り、優しく握って上下にこすってくれる。
「あぁ……気持ちいいよネロ」
キスをやめてネロに囁く。
ネロは俺の唇の端から垂れたよだれを口づけするようにすくい取った。
「ふふ〜ん、でしょ。それより」
「どうした?」
服とズボンの中に手を突っ込んで、直にネロの背中と腰を触る。なめらかで、指先が引っかかるところがない。
「それ、いつもやってるの?」
「ん、どれのことだ」
「光のトイズでしょ。ところどころ歪んでる。あんま心に良くないし、やめたほうがいいんじゃないの?」
「あー、まぁこれが俺唯一の特技だしな」
「それはそうなんだけど。せっかくエッチなことしてるってのに、トイズで興奮抑えるのはないんじゃない」
「……自分で言うのもなんだけど、俺こんなんだからなぁ。トイズで理性確保しないとなにするかわからん」
エリー相手の時なんかがいい例だ。
みんな違ってみんないいけど、とりわけエリーは俺の股間を挑発するようなことをよくやるから、理性がよく切れる。
できればお互いに楽しんでセックスがしたいし、あまり自分本位になりたくはない。
「だいじょーぶ。僕、動物好きだからさ。動物みたいに犯して?」
すべて受け入れます、と言わんばかりに両手を広げて求愛するネロ。ゴクリと大きくつばを飲み込む。
「本当にいいのか、不慣れだろ」
「そう言われるとちょっと自信が……いやいや。光にもめいっぱい楽しんでもらわないとだしね」
「そ、そういうことなら──」
「ただ、僕初めてだから、僕も気持ちよくなれるくらいには手加減してくれると嬉しいかなーって」
「後ろ向きに検討する」
「きゃっ」
ネロをソファに押し倒し、服をめくって胸を露出させる。
成長過程のかすかな膨らみを両手で掴むと、簡単に全部手の中に隠れてしまった。もにゅもにゅと乳房を揉みしだき、その行為に満足したところで、もとい我慢できなくなって左の乳首に吸い付く。
丹念に乳輪を舌で円を描くように何周もなぞり、ぽつんと突き出た突起を甘く食み、吸った。
「んっ……あんっ、もう。僕の胸なんて吸って……く、うぅん……楽しい、の?」
「もちろん」
俺は大きく何度もうなずいた。
風呂に入ったあとだからだろう、密着した鼻には石鹸の香りが漂ってくる。
汗も落とされてしまっているし、実際人肌のなんとも言えない無味しかしない。それでも気分だけは花の蜜でも啜っているような心地だ。
トイズを解いたことで普段の集中力はなく、いつものセックスに比べて五感が鈍い。
しかしそれくらいのことなど軽く補ってしまえるありのままの興奮があった。
右乳首を指でつまみ、痛みを与えないくらいにこねる。
なにせ勝手の違う愛撫だ、やりすぎないかという不安が頭の片隅によぎった。
ネロが俺の頭を抱きしめ、髪を梳く。
「あっ、あん……光ぅ、気持ち、いいっよぉ……だから、もっとしてぇ」
ネロのイメージからかけ離れた甘い懇願に、真っピンクどころかどす黒い獣欲に脳が満たされる。
乳への愛撫は止めないままに右手をネロのズボンに差し込んだ。興奮で定まらない手で探り、パンツの中に潜り込ませて神聖なワレメに指を突き入れる。
指一本がギリギリ入る程度に小さい膣。
理屈では子供を産めるにしても、まだ性交渉をやるには幼い肢体。
しかし溢れるトロトロの愛液と、指を捕らえて離さない膣襞が俺に続きを促す。
ネロの内側と、弄ってほしいとばかりに主張するクリトリスを指の腹でしつこく刺激する。
「ん、んっ、んん〜っっ……ふぁっ、く、くふぅっ、ん、んむ、……っ、ふっ、ふぁ、あぁんっっ!」
くぐもった喘ぎ声が降ってくる。口を覆っているんだろう。時々抑えきれずに放たれる嬌声が耳をくすぐる。
穴から指を引き抜けば、ネロがビクンと震える。俺の手はテラテラと粘性のある液体にまみれていた。
「こんだけ濡れてりゃ大丈夫だろ」
俺はズボンを脱ぎ捨て、屹立する肉棒を晒す。血液が溜まって張り詰め、太く血管が浮き出ている。
「うわぁ……直に見るとすっごい。こんなのほんとに入るの?」
言いながらネロが俺の竿を撫でる。先端からは我慢汁が流れ出ていて、ネロはそれを親指と人差し指の間ですり合わせる。
「へー、男の人も濡れるんだ」
「ここまでじゃないけどな」
「うっ……そ、そういうのいいって」
愛液まみれの手を見せつけると、ネロは顔を赤らめて目をそらす。からかうように笑うと、ますます顔が赤くなる。
「そうだな。本題はこっち」
ネロのズボンに指を引っ掛けて、クイクイと引っ張る。見え隠れする下腹部が輝かしい。
俺の催促を受けてネロは自ら、一枚ずつ衣服を取り去り、裸体を見せつける。
ほどよく日に焼けた健康的な身体の放つエロスには、ネロらしさがよく現れていると言えるだろう。お腹の辺りから腰にかけて手を這わしてみる。
「はぁ……綺麗だよ、ネロ」
「あはは、ありがと。光もカッコいいよ」
言いながら腹筋をなぞるネロ。指も言葉もなんだかくすぐったい。
「はいネロ立って」
「?」
言って手を引く。不思議そうにしながらもネロは立ち上がる。
「じゃあソファに手突いて、お尻こっち向けて」
「後ろからのほうが好きなの?」
「動物みたいだろ〜」
手荷物にいつも準備しているコンドームを装着する。なんだかネロが呆れているようだが、おいておこう。
ネロは指示通りの体勢をとり、一物をねだるように尻を上げる。充血した陰唇が男を誘うようにうごめき、潤滑液を垂れ流す。
「それじゃいくぞ」
「……う、ん」
突いた手にギュッと力が入っているのが見えた。
ネロの腰をしっかりと掴み、棒を穴にあてがう。亀頭が熱くぬめったものに包まれる。
ぐいっと肉をかき分けチンコを捩じ込む。侵入した先端はネロの膣に万力のように、痛いくらいに締め上げられる。
「んんぅ〜っ! あぁっ!」
少し進んだだけでネロが悲鳴のような声を出す。
「大丈夫か?」
「ふっ、ふっ、はぁ……どう? 挿入った?」
「先っぽは」
「嘘?!」
「まぁゆっくり慣らしていこう」
今日のところは挿入まではせずに素股だけして終わりにしたほうがよさそうだ。
と、考えていたのだが、ネロが腰を押しつけてくる。
「ネロ、無理すんなって。痛いだろ」
「だ、大丈夫だって……僕がちゃんと最後までやりたいの」
「時間ある?」
「たぶん」
「じゃ時間かけてほぐそう」
ネロにこっちを向かせてキスをする。
腰を引いて一物を抜き、ネロのびらびらにすりつける。これはこれで気持ちいい。
「はぁあ……ふぅ〜、ふぅ〜……」
「力抜いて」
「うん……これ気持ちいいね」
「あ、太ももで挟んでくれない?」
「へんた〜い」
引き締まった太ももが両側から俺の肉棒を包み込む。ヘコヘコと腰を前後させるたびにスラッとした両足を一番敏感な部分で感じられる。
ただゴムが邪魔だった。どうせまだ挿入はしないんだし外す。
薄いゴム一枚分の差は結構なもので、数秒前と比較しても格段の快楽に襲われる。射精してしまわないようピストンの速度を落とす。
荒い息を吐きながら抽挿していると、ネロがにんまりと笑った。
そして太ももに収まりきらなかった亀頭をさする。
「ちょっ、出ちゃうって」
「一回出したら小さくなって入るんじゃないかなーなんて」
「このぅ」
ネロへの愛撫を続けながら定期的に肉棒で秘裂への挿入を試みた。
回数を重ねるたびにほぐれていくネロのあそこも、とうとう俺の棒を咥え込めそうなところまでになる。逸る心を抑え、ゴムをつけ直す。
入れやすいようにネロには足を開かせ、腰を掴み、狙いを付ける。
「お待ちかねの本番だ、準備はいい?」
「もちろん……きて」
腰を押し進めると、やはり小さな膣はまだまだ狭く、万全ではない。
「あっ、あぁっっ! んあっ! んっ、く、うぅ〜っ、あんっ! ──っ、ぅ〜」
もがくネロを押さえつけ、強引に挿入を行う。
前戯の中で溢れた愛液でも足りないほどの圧力がかかり、なかなか最奥まではたどり着けない。
俺はネロを抱きしめ、一度肉棒を膣のギリギリまで抜き、勢いをつけてズドンと突きこんだ。
「〜〜〜っっ!! くっ、うっあぁぁああああっ! あっ、かふっ、あっ、はっ、はっ、はっ……はっ……。ぜ、全部……はいっ、た?」
「入ったよ。よくがんばったな」
「へへへ、僕のあそこ、気持ちいい?」
「熱くてキツくて、溶けそうなくらい最高だ」
「でしょ〜。あ、でも動くのはもうちょっと待っててくれる?」
「もちろん。苦しくなくなったら教えて」
ネロの頭を撫で、うなじに口づける。
深呼吸に合わせて膣が蠕動し、一物にきゅっきゅっといじらしくまとわりつく。
ふとネロのお腹を触ってみると、ぽっこりと俺の肉棒の形が浮き上がっていた。
「光……もういけそう、かも」
「すげぇ曖昧だなぁ。始めたら止まれないぞ、俺は」
ネロが軽くキスをする。
「これでもう平気」
「あぁもう、ほんとかわいいなぁ」
許可も降りたことだし、さっそく腰を振ることにする。待ち望んだ瞬間だ。どれくらい焦らされたことだろうか。今か今かと睾丸で発射の時を待つ精液がぐつぐつと煮立っているのがわかる。
パンッ! パンッ! と勢いづいた腰がネロの桃尻で打ち鳴らされる。
「ふぁっ! あっ、あっ、あっ、あっあぁんっ! ひ、光っ、激し、すぎぃ、あ゛あ゛っっ」
肘を折り、ソファに突っ伏すネロ。上体が下がったことで比例して秘裂が少し上を向き、ピストンがさらにしやすくなる。
もはや相手を気遣う余裕もない。突くたびに震えるネロの膣に、自分の快楽以外のことが考えられなくなる。
「んぐ、くふ、あっ……はぁんっ! 光のがっ、僕のお腹の中、ぐちゃぐちゃにかき回してるっ。気持ち、いいのが! いっぱい、来て、るぅ!」
コツコツと亀頭に当たる硬いものは子宮口だろうか。
奥も奥、最奥にまで俺の汚い欲棒は届いている。そこには新雪を踏み荒らす悪意のような愉しさがあった。
「あ゛ーっあ゛ーっ! あっ、あんっ! や、やぁっ! ンあぁあああっっ!! 壊れりゅ、僕のあそこ壊れっ、ちゃうぅ!」
ネロの身体は俺の男根を膣内に留めおこうとするように締まり、抜こうとすると掴み、押し込むとさらに奥へと誘う。
うごめく襞は子胤を搾り取らんとばかりに男根をもてなし、俺の射精感を煽る。
視界の端ではずっと光が弾けていた。
「こんにゃのっ、馬鹿に、なるぅ!」
「一緒に馬鹿になろう! 射精すぞ!」
「イクっ、イクっ! 僕もイっちゃう、あっ、あぁァァァあああっっ〜〜!! あぁっっ、ァああァァアアアッッ!!」
ドクッ、ドクッ、ドクン!
大きく腰が震え、汚濁の塊をネロの中で吐き出す。白濁液の排泄は一度ではとまらず、行為の最中で生産され続けたものすべて出し尽くそうと何度も痙攣しては、どっぷりと放出した。
体の中の膿を全部掻き出したみたいな解放感。
絶頂したネロの膣痙攣は、その絞りカスまでもまとめて扱き出していく。
「あっ……あんっ」
チンコを抜くと、支えを失ったネロが床にへたり込んだ。
ゴムには水風船のように白濁が溜まり、重たい。俺も座り、ネロを抱き寄せる。
ネロはぐったりと体重を俺に預け、疲れた笑顔を向ける。
「セックスってすごい。光がハマるのもわかるよ」
「だろ〜。またやろうな。開発が進めばそれだけ気持ちよくなれる」
「僕は今からでも構わないよ」
「疲労マックスだし、また今度ね」
「むぅ……他の娘にかまけて僕との約束忘れないでよね」
「忘れねーよ」
ネロの頬にキスをする。ネロは身体をこっちに回転させ、向かい合わせになって抱きついてきた。
「これ、好き」
「ハグが?」
「ん」
「ならいくらでも抱きしめるよ」
「んぅ〜……そだ、セックスってこれで終わり? 光はなにかまだしてほしいことある?」
「あるある。お掃除フェラしてほしい」
「なにそれ?」
「舐めて綺麗にしてってこと」
「えー、これを? なんか変な臭いする」
「だめ?」
「んーん。いいよ……ちゅっ、ちゅぷ。んむ、んっ、れろれろ……ちゅぱっちゅぽんっ……わっ、こうやっておっきくなるんだ。……もっかい」
「回数控えないと、俺死んじゃう」
ネロ「あー!ガリ○リ君が溶けて僕のケーキが!」
当初はここでネロが光のトイズが人にも使えることに気づく、みたいなことをやりたかったんですけど
それをやるとなるときっかけは光がネロの心を読めていることしかなく、似たような境遇のネロなら気づいても言わないんじゃないかな、という妄想。
過去最長なのに動物愛護とか、正義感とか、その辺の雑談は削った後なんて状態。まさか私が一話でこれだけ書く日がくるとは。