催眠モノと言うには微妙な能力でがんばってみる 作:アウグスティンティン
ホームズ探偵学園の授業は、大学みたいに選択制だ。
いくつかある必修科目を除けば、学園が提供する科目の中から好きに選んで受講することができる。
例えば必修科目には一般の高校でも習うような国語や数学、トイズ学などがあり、選択科目には探偵としての技術──捜査や推理の手順などを習得するためのものがある。
理由はもちろんトイズだ。
トイズの効果は多岐にわたり、その内容如何によってはまったく意味を成さない科目もある。
例えば感情を読める俺には、相手の細かな挙動や表情から嘘を見抜く技術を学ぶ心理学の授業は必要ない。
もちろん必要なくとも受講はしているのだが。
俺の読心はただの技術だよ、ほんとほんと、光嘘つかない。
まあほんとの大学ほど科目は多くないので、基本的には必要ない科目を外すだけだったりする。
というわけで今日も授業をなんとか乗り越えた。
探偵を養成するための講義なだけあって緊張する。教える側は探偵だったり、そうでなかったりするが、全員その道のプロだ。
捜査の役に立つ技を教えてくれる彼らに、俺の読心がバレるのではないかと毎日ひやひやしている。おかげさまで日に日に俺の演技力が上がっているような気がしなくもない。
アンリからの頼まれ事もなく、遊びに出かける約束なんかもしていないので、今日はまっすぐ寮に帰った。
PCを立ち上げて犯罪心理学の論文を検索する。集中力と興味を引き上げ直した。読み終わるまでは持つだろう。
最近は机に向かってからトイズを発動している。
完全に習慣化していた。嫌すぎる。なんだろうな、これ。もうただの勤勉すぎる学生じゃん。
なんだか感情とは別のところに疲労が溜まっていくような感じがした。
「うぅ、つらいよ~」
「じゃあやめれば?」
相部屋の人が至極真っ当な意見を述べた。
「でも面白いんだよぅ」
「情緒不安定か?」
情緒はデフォルトで不安定だよ!
ちょっと興味あるなー、って頭では考えてるだけなのに、テンションのほうは爆上げなんだぞ。
怪盗事件に関する論文は、幸いにも超能力を前提に話が進められるという、見ていて面白いものだから助かる。
これがトイズなしなら途中で興味を失うようなつまらない内容だと本当に大変だ。
なんだこのクソは、って頭のなかではなってるのに好奇心は据え置き。そんな気持ち悪さも抑えてはいるものの、やはり泥のように積もっていく。
運の良いことにこの人の論文は素晴らしいものだったが。
こういうのは助かる、感情と理性が一致するって心地いい。普通そうだとか、そういうことは病みそうだから考えるのやめよ。
「ふぅん、そんな面白いのか。なんてやつ」
「え、読むの? ええと『怪盗事件におけるトイズの系統と逃走経路の関連性』著者は……」
著者・明智小衣。
あ、これ小衣ちゃんが書いたんだ。小衣ちゃんすげぇ。
「明智小衣」
相部屋君はポチポチとなんか調べたあと、論文を読むのをやめた。
まあそんなもんか。画面に視線を戻す。
からから~っとホイールを回して論文をスクロールする。
「あ」
「ん?」
「忘れ物した」
逮捕術の講義のために体操服持ってってたんだった。
どついたり、どつかれたり、わりと汚れてるからちゃんと洗っとかないといけないんだが。
「……あとでいいかな」
「いや、はよいけよ」
「あーい」
ページを保存して、教室に逆戻りすることにした。
放課後の校舎は場所によって全然雰囲気が違う。部室のある辺りはにぎやかだが、教室のほうは静かなものだった。
空っぽの教室の前を通りすぎ、自分の教室へと向かう。
ところがうちの組の部屋からは物音がした。まだ誰かが残っているらしい。
珍しいこともあるもんだ。
一応こっそり中を確認する。状況次第では出直そう。校内でヤッてるところとかに出会すのは気まずいし。
ひょいと戸の硝子から教室内を覗いた。
「はぁぁ……ふぅぅ……」
部屋に残っていたのは、金髪と花の髪飾りからしてたぶんコーデリアだろう。彼女は俺の席でなんかしてた。
「はぁ……すぅー……ふぅ、くぅ……」
両手で俺の衣服を抱き締め、顔を埋めている。そしてふすふすと息を吸ったり吐いたりしていた。
まあつまり俺が昼間着ていた体操服の匂いを嗅いでいるわけだ。
えぇ、なにしてんのコーデリアさん。この状況どうしたらいいの。
……とりあえず警戒心とか自制心とか下げてみるか。
理性と呼べるものに繋がりのある感情を削り、少しずつトイズで心をほぐしていく。どうなるかな。
しばらく待っているとクンカクンカやっているだけだったコーデリアは、顔を赤くしてゆっくりと右手を下に伸ばしていった。
「……んっ」
たがが外れるのが見えた。
「んっ……ふっ……ぁん……光ぅ」
具体的にどこをどう弄っているのかはよく見えないが、うっすらと水音は聞こえる。それだけで十二分に興奮できた。
「あぁん……ダメよ光、そんなとこ……触っちゃぁ……んんっ」
乱れるコーデリアの姿を眺めているうちに、痛いくらいに勃起してきた。
これヤバい。俺の名前を呼びながら可愛い女の子がオナニーしてるって、すごく股間にくる。
「んっ、ふっ……はぁっ、あんっ、ぁぁっ……くっ、ふ、ふぅんっ」
コーデリアが足を少しずつ開いていく。手の動きが激しくなり、水音が強くなった。
「んっ、んっ、あっ……ぁっ、はっ、はっ、光っ、好きぃ……は、ぁ、あん、んくっ!」
もう耳を澄まさなくともぐちゅぐちゅといういやらしい音が聞こえてくる。
荒く息と喘ぎを吐き出しながら、陶酔した様子で行われていたオナニーは、じき終わりを迎えそうだった。
「ぁっ、はっ、はっ……ぁぁんっ、イ──」
コツンッ、と足をぶつけるみたいに戸を蹴った。
コーデリアがバッと俺の体操服を背中に隠した。俺が出入口にいることに気がついたのか、コーデリアは顔を真っ赤にしてあたふたしながら言い訳を始める。
「いや、あの、これは違っ……その、そう! これが誰の持ち物なのか調べようと思って!」
「体操服に名前書いてるし、そもそもそこ俺の席って知ってるよね」
「それは……その、あの……」
目をぐるぐるさせてテンパり始めるコーデリア。
おずおずと俺に体操服の上を差し出してきた。
「ご、ごめんなさい」
「いやいいよ」
受け取った服を適当に袋の中に詰め込む。
「女の子だって溜まるだろうし」
「ああぁぁぁぁぁあああっ!」
両耳をふさいでしゃがみこむコーデリア。ぶんぶんと頭を振って言葉を否定しようとする。
「ごめんなさい、本当にごめんなさい。もう許して」
「怒ってないって」
むしろいいもん見れたって感じだ。
想定していた以上に痴態を晒してくれたコーデリアには、男として感謝しかない。ありがとうございます。ありがとうございます。
「あ、でも私物を勝手に使われるのは困るかも」
「うぅぅ、もうしませんから」
どんどん落ち込むコーデリアの肩を叩いて顔を上げさせる。
「嫌なら嫌って言って」
「へ!?」
そう言い腰をかがめ、顔を近づける。
コーデリアは焦った様子でわちゃわちゃとしだした。
「え、ちょ、ちょっと待って!」
「嫌以外は否定と受け取らない」
「嫌……じゃないけど……んむっ」
唇を合わせた。何度も触れあわせるようにむさぼる。
もともと羞恥で赤くなっていたコーデリアの肌が、さらに赤くなる様が目前にあった。
「んっ……んちゅ……ふっ、くちゅ……あふっ、ふっ……」
数分してコーデリアから顔を離した。口と口を繋いでいた唾液の糸がつぅっと落ちた。
「や、やっぱりダメよこんなこと……だって光にはアンリエット副会長が……」
「ただ手伝うだけだよ」
「手伝、う?」
「そ。要するにちゃんとコーデリアが発散できてたらいいんだ。だから俺がマスターベーションを手伝う。コーデリアはすっきりできるし、俺は私物を使われない。これでQ.E.D」
「でも……ひゃんっ!」
右手をスカートの中に差し込み、パンツの上から秘裂を撫でた。水を被ったみたいに濡れている。
「コーデリアの妄想の中の俺はどうしてた? 優しく? それとも激しく?」
「や、優しく」
「りょーかい。してほしいことがあったら何でも言ってね」
期待に応えるためキスを降らし、力を入れすぎないよう抱き締める。
そして痛みを与えてしまわないようきわめて慎重になりながら愛撫した。
もともと絶頂の直前に邪魔したこともあってしとどになっていた秘裂も、さらに擦って濡らす。
「指、入れるよ」
「うん……んっ」
人差し指をつぷ、と差し込む。爪は頻繁に切り揃えているから多少は大丈夫だとは思うが、引っ掻いてしまわないよう注意しないと。
「んっ……あっ……ぁぁっ……ぁん……」
「声可愛い」
「んんっ! ……ふっ、んふっ、んむっ」
俺の肩に口を押し付けてコーデリアは声を抑える。
「好きだよ、コーデリア」
耳元で囁くと指がきつく締め付けられた。
もともと小さかった膣内はもうギチギチに狭まっている。コーデリアは口を俺の肩から外して見上げてきた。
「あ……んっ……そんな、こと」
「本当に思ってるよ。勉強も運動も頑張ってるとこや、誰とでも仲良くしようとするところ、みんなに優しいところも、あとたまに行き過ぎちゃうところだって好きだ」
「や、だめ、そんなこと……そんな、こと……言わないでぇ」
膣内に人差し指は入れたまま、親指でそっとクリトリスを撫でる。
「ふあっ!」
コーデリアが一際甘い声を立てる。蕩けた目をして快楽を甘受するコーデリアはたまらなくエロかった。
「あっ! ぁあっ! あんっ! ……ふっ! ふん、んっ、んくっ!」
声が大きくなってくると、またコーデリアは声を抑えるためにしがみついてきた。
コーデリアに確認を取りながら少しずつ愛撫を強め、触れ方を調整していく。
「あっ、あっ、はっ、あんっ、んっ! ひ、光、好き! 好きなの!」
「俺も好きだよ、コーデリア」
「嬉、しいっ! はっ、あんっ! もう……イキ、そうっ」
「ああ、我慢せずにイけ!」
わざと愛液が音を鳴らすようにかき回し、絶頂を迎えさせるべく指の動きをさらに速めた。
「あっ、あっ、あっ、イ、イくっ! ん、んあぁぁぁぁああっ! ……あ……あぁ……はぁ……はぁ」
ぷしゅっと愛液を吹き出して身体を震わす。
力の抜けたコーデリアをとりあえず俺の椅子に座らせた。
「はぁ……はぁ……」
「どう? 満足できた?」
「はぁ……ふぅ……ええ、すごく気持ちよかったわ」
そう言ったコーデリアの視線が下に向かい、ある所で止まった。
それは俺の股間だ。ビンビンに勃起した一物がズボンを押し上げてテントを作っており、また滲んだ我慢汁が染みになっていた。
「あ……その私ばっかり気持ちよくなっちゃってごめんなさい。ええと、ど、どうしたらいいの、これ」
「いやいいよ、俺は」
「ダメよ。ほら、光が誰かの物を使って……その、し、シたら大変じゃない。だから、ね」
俺は自制できる、とは言い切れないのが怖いところだ。
トイズを自分に対して使うときは強制力が欲しい。
「そうだな。コーデリアとかいい匂いするし」
「恥ずかしいから、やめてよ。もう」
「じゃあちょっと移動しようか。男の俺はコーデリアと違っていろいろ出るからね」
ハンカチを取り出してコーデリアの足を拭く。自分でやるとコーデリアは主張したが、押し切った。
触れられる機会にはどこだって触れたい。我ながら変態ちっくだ。
「このハンカチですればいいのでは?」
ふと気づいて口にした。コーデリアの愛液が染み込んだハンカチ、これはもう素晴らしいネタなのではないだろうか。
「これは後で洗って返すわね」
「あー」
残念なことにハンカチはコーデリアに没収されてしまった。
それから取りに来た体操服を持って校舎裏に行った。人がいないことと、来そうにないことを確認してズボンを下ろす。
パンツを脱ぐと、勃起しきったチンコが勢いよく俺の腹を叩いた。
コーデリアは地面に膝をついて、俺の股間と高さを合わせる。
「わぁ……男性器ってこうなってるのね」
ちょんちょん、と指先で俺の物を突っつく。触れられるたびにびくんとなった。
「えっと……それで私はどうすればいいの?」
「握って、こう上下に擦ってみて」
手で輪を作ってみてオナニーの真似をしてみせる。
ゆっくりとためらいがちにコーデリアは手を一物に伸ばして掴んだ。それから俺の真似をして擦り始める。
「コーデリア、もうちょっと強く。それと先っぽのとこも弄ってくれると嬉しい」
「う、うん」
拙い手つきだけど、一生懸命コーデリアは俺の一物をしごいてくれる。
「あ、びくびくしてきた。気持ちいいのね」
熱っぽい目で俺の物を見つめるコーデリア。
我慢汁がだらだらと垂れ流され、コーデリアは嫌な顔一つせずにそれを指で広げる。
引けそうになる腰をなんとか押し留め、腰を前に出す。
「うぁ……ぁっ、ぐぅ、コーデリア、もう出そう。汚れるから正面から退いて」
「え! いきなり言われても」
尻に力を込めてコーデリアが退避するまで我慢する。
コーデリアは俺の後ろに回った。俺に抱きつくようにして一物をしごく。
「あぁ、コーデリア、もっと速く」
武道をやっている硬い手でありながらも、女性特有の柔らかさを兼ね備えた手の平が、しゅっしゅっ、と動く。
コーデリアも手淫に興奮しているのか、背中に胸を押し付けてくる。
「はぁ……はぁ……光、私の手でいっぱい出して、気持ちよくなって」
「くっ、あっ、で、出る!」
白濁液がびゅーっと飛び出した。教室での淫行から焦らされ続けた俺の精巣はかなりの量の精液を生成していたらしく、大量の汚液を吐き出していた。
調子が落ち着いてから俺たちは後片付けをした。
「ふぅー……コーデリアの手、よかったよ」
「そ、そうかしら。そんなによかったのなら、その……またしてあげてもいいわよ」
顔を赤くして目を合わせることをせず、コーデリアが言った。
「じゃあコーデリアもまた溜まってきたら言って。俺でよければだけど」
「う、うん」
恥ずかしそうにコーデリアはうつむき、スカートを持ち上げた。先ほど拭いたばかりの股間からは愛液が溢れ、美脚を伝っている。
「その……今からでも、いい?」
この日を境に俺はたびたびコーデリアに呼ばれ、彼女の性欲を満たすことになった。結構高頻度だった。
コーデリアこれでいいかな。
口調に関してはほんと難しい。二次創作って大変ですね。