自分の疵は抉り出す事が最上の愛である。喚き、泣き叫び、幻視し、殺し合う事が至上の恋である。文才を犯し、殺し、晒し、文才と憎み合う事が証明である。究極の絶望は、究極の感情である。悪意こそが、究極の恋愛感情であり、度の過ぎた至愛は、永遠の怨みである。
言葉を殺し続ける事が、最愛の行為であり、君の中の言葉を愛している。君に永遠に怨まれる事が、疵の愛である。そうだ。
平穏な恋愛など、この世には存在しない。恋愛はいつだって、死と憎しみと隣り合わせなのだから。
本を破るという行為は、本への最大の尊敬行為なのだ。変な考えではあるかもしれないが、もしかして、憎み合いたいのかもしれない。
最高の文才と、最大の悪意を共有したい。
もしかして、僕はそういう傾向があるのかもしれない。
承認欲求とは、憎悪によって始めて満たされる。
本気で傷ついている。きっとそれが最高なのだ。
怨みこそ愛なのである。
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文字がある。
僕はやっぱり文字なんだろう。
そして、もしかしたら、愛情より悪意を欲しているのかもしれない。
そもそも、恋愛の究極形は憎しみなのではないのか?
常々思っている。
僕は彼女の文才と愛し合いたいのだ。
彼女は僕を怨んでいるんだろう。そんな彼女が、僕は愛しい。僕は我儘なのだ。
永遠に、言葉を怨み続けていたい。言葉を切り裂くのが、僕は愉しみなのだ。
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君が暴れている間が、最大の幸福なのだ。
文字を中絶したい衝動に駆られる。文章を地獄の焔で溶かす事が、文章への最大の賛辞であり、惨事である。君の小説を殺す事が、最大の表明である。
怨んでいる。生来的に。憎んでいる。基質的に。
言葉の繊細な柔らかさに、気持ちの鈍感な愚かさに。
言葉の胎児が蠢いている。何匹の魑魅魍魎を、殺めたか。
君の沈んだ世界が好きだ。君に愛された瞬間より、君に憎まれるこの瞬間の方が嬉しい。
君の海が灰色に滲んでいる。僕という色に犯されている。今の君を辱めたら、もしかしたら楽しいのだろう。嫌われる事、それが一等楽しいのだ。
君の文学を陵辱したい。いつもずっとそう思っていた。
君の文脈が、君の語彙が、君の記号が、殺害対象なのである。
君が鬱々と泣き叫びながら創作する事が、僕には幸福なのだ。
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いつかは忘れるんだろう。
その想いも苦痛さえも。
永遠なんて存在しない。
今さえあればいい。
君に声は届かなくても
君の言葉だけあればいい。
伝わるのは酷い感情
それが、何故恍惚なのか
赦さなくて構わないから、明日が来ればいいのである。
僕はこの愛を思い出しているから。
赦しよりも、はっきりとした憎しみを求めていた。
愛が怨みに変わる瞬間を
それが偶然だったとしても、とても幸福なのだ。
言葉だけが永遠に続いている。
歪んだ脳髄の中で
この世で一番大事なのはお互いに拒絶する事だ
存在はしていても
君がいない事は対して問題ではない。
もしかしたら、またこの瞬間を望んでいたのかもしれない。
悦んでいる。
君がいない事が。
なんでこんなに嬉しいのか。
だって最初から、僕は君を求めてなどいないのだ。
お互いに拒絶する事で、いつかは忘れるだろう。
ただ、僕は言葉だけは忘れないのだ。