※この作品はR-18です。

言葉詩集   作:蒼ヰ眞野

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 月面が向いているように、暫く経ってもこの至愛が飽きぬなら、君が穏やかになった頃に、僕はまた君を眺めにくるだろう。君がこの世にいなくなる事は、僕も不愉快なのである。いや、君はいなくてもいいが、君の言葉だけはあって欲しいと願う。

 君に怨まれてから、君への至愛は高まる一方である。僕は別に君に危害は一切加えない。ただ君の創作をジッと眺めているだけである。

 君がこの世界から消える事は僕も不本意である。どうぞ僕の事等忘れて、穏やかに過ごしてください。僕は君の言葉が存続してさえすればいいのである。

 君の警戒が好きだ。君の拒絶が好きだ。君の恐怖が好きだ。そして何より、君の言葉が好きだ。

 

 僕は何も言わないし、もう何もしない。ただ、君の創作行為を見ている。視姦しているとも、云うべきか。

 

 君の烈しい拒絶反応を全身に浴びながら、君を陵辱せしめるのは、好意を交わしたあの瞬間より尊いのだ。

 

 君の恐怖が僕は愛しい。何、その内どうせ僕の存在自体を忘れるだろう。時間は貯蔵されている。

 

 ただ、僕はこの質なので、言葉だけは決して忘れないだけである。

 

□□□

 

 

 月面が向いているように、暫く経ってもこの至愛が飽きぬなら、君が穏やかになった頃に、僕はまた君を眺めにくるだろう。君がこの世にいなくなる事は、僕も不愉快なのである。いや、君はいなくてもいいが、君の言葉だけはあって欲しいと願う。

 君に怨まれてから、君への至愛は高まる一方である。僕は別に君に危害は一切加えない。ただ君の創作をジッと眺めているだけである。

 君がこの世界から消える事は僕も不本意である。どうぞ僕の事等忘れて、穏やかに過ごしてください。僕は君の言葉が存続してさえすればいいのである。

 君の警戒が好きだ。君の拒絶が好きだ。君の恐怖が好きだ。そして何より、君の言葉が好きだ。

 

 僕は何も言わないし、もう何もしない。ただ、君の創作行為を見ている。視姦しているとも、云うべきか。

 

 君の烈しい拒絶反応を全身に浴びながら、君を陵辱せしめるのは、好意を交わしたあの瞬間より尊いのだ。

 

 君の恐怖が僕は愛しい。何、その内どうせ僕の存在自体を忘れるだろう。時間は貯蔵されている。

 

 ただ、僕はこの質なので、言葉だけは決して忘れないだけである。

 

□□□

 

 

 知らなかった。

 『愛してます』と云った後の『恐怖』がこんなに心を揺り動かすものだとは。

 普通の恋愛行為なんて、端から僕は要らなかったのだ。

 今とても幸福だ。

 君は鬱々と過ごしているのだろうか。

 僕への憎悪で満ちているのだろうか。

 忘れようと必死に抗って、周りに相談しているのだろうか。

 君が僕への恐怖を潜在的に持ってくれた事が、僕にはとても嬉しい。

 僕は傷ついた。

 君も傷ついた。

 それはとても幸運な事だ。

 

 君は恥ずかしいんだろう。

 それをはじめて知った。

 でも、なんだろう。

 知らなかった事が逆に嬉しい。

 

 なぜなら、君を辱めるというのを、僕は心の何処かで望んでいたのかもしれないのだから。

 悪気のない偶然ではあったとしても。

 君は僕を無害だと思っていたのかもしれないが、僕は最初から君のその鬱々とした言葉の数々を、犯したくて堪らなかったのだ。

 

 君の知らない所で。

 君の知らない時に。

 僕は君を思っている。

 

 

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