ふうま災禍さん!? 邪眼の使い方間違ってますよそれ! 作:ごきまる
イベントストーリーや一部回想ネタバレあります。
「ふう、やれやれだぜ・・・・・・」
げっそりした顔でふうま小太郎は帰宅した。
御車神社でのカウントダウンイベントでは予想だにしないトラブルに巻き込まれた。
新年を迎える直前――魔力によって静止した時間の中で、よもや異界の猫魔神バステトと戦う羽目になるとは思わなかった。
魔女リリスとその使い魔ベリリクの助けを借り、性悪女神ジュノーの合力も得てなんとか猫神バステトにはお帰りいただいたが、静止した時間が動き出すとジュノーが戦力として召喚した花嫁姿のアイナ・ウィンチェスター、米連のアンジェ、弓使いのくノ一・弓走颯の三人は戦っていた時の記憶が無く、一緒に来ていたゆきかぜや蛇子達には鬼の形相で睨まれ、総スカンを食らった。
さくらは怖い顔で「今日はゆきかぜちゃんの家に泊まる!」といって別行動。今は一緒にいない。
――ふうまさん、占いによると女難の相が出てますねー。
リリスのあっけらかんとしたお告げには思わず閉口したものだ。
「新年早々これだよ・・・・・・大体、アンジェの奴がいちいち誤解を招く言い方をするのが悪い」
ぶつぶつ言いながら小太郎は玄関の戸を開けた。
「ただいま」
「お帰りなさいませ。御館様」
「あれ、妙に家ん中が静かだな。ライブラリー、他のみんなはもう寝たのか」
「いえ、まだ起きてリビングに居られるかと」
「俺が出かける前からずっと飲んでんだな~。ライブラリーの絶品料理で酒がすすみまくってんじゃないの?」
「恐縮です。御館様も小腹がお空きでしたら何かお作りしますが。茶漬けなどいかがでしょう?」
「・・・・・・いや、疲れたから寝るよ」
「承知いたしました」
酒の入ったお目付役三人に絡まれたりするのは勘弁願いたいところだ。そそくさと二階に上がり、ガチャリ、と自室のドアを開けた小太郎は部屋の明かりを付けた――。
「あ、ふ~~~~~~~ん♡♡♡ お、お帰りなさいませぇ・・・若ぁ」
つかの間、小太郎は目を点にして硬直した。
部屋を入って左手。
フローリングより一段高い、小上がりという畳敷きのスペースに小太郎のベッドはある。
そのベッドの上で対魔忍スーツ姿のふうま天音が四つん這いになり、体をくねらせながら小太郎に向けて尻を振っているのである。
「えっと、今日はそこで寝るのか天音。いいよ、おれはリビングで寝るから――」
「ああああああああああああ!? おおお待ちを!? な、なぜそうなるのですかッ!!??」
ガバッと跳ね起きた天音が背を向けて退室しようとする小太郎にすがりつく。
「それはこっちのセリフだ! 今度は何を企んでるんだ天音っ!」
「た、企みとはあまりなお言葉!? あ、天音はっ、天音は――」
「ん、ゴホン!」
わざとらしい咳払いが聞こえて、小太郎と天音は声がした方を同時に振り返った。
戸口にふうま災禍が立っていた。
ちなみに災禍は対魔スーツではなく縦縞セーターにロングスカートという私服姿である。
「災禍っ。助けてくれっ。天音が酔っ払って乱心した!」
「ち、違うんですぅぅぅぅぅ若ぁぁぁ~~~~~~~!!!」
「二人とも落ち着いて。若様、ちょっとこちらへ・・・・・・天音、すぐ戻るから部屋の中にいて」
小太郎は廊下にて災禍にゴニョゴニョと耳打ちされ、事の仔細を把握した・・・・・・一応。
「・・・・・・つまり、天音は被虐嗜好の持ち主であり、俺にサディスティックなプレイを望んでいると?」
「はい」
「それで、この前はわざと俺の怒りを誘うようなことをしたと?」
「そうです」
「ほ、他にやりようは色々あるだろ!?」
「不器用なのです。この手の事にここまでポンコツとは私も今日まで知りませんでした」
「・・・・・・結構、毒吐くね? もしかして災禍も酔ってる?」
「酩酊状態ではないと言えば・・・嘘になりますね」
「全く・・・・・・わかったよ。災禍は、それでいいんだな?」
「あらゆる状況下で閨房の技を磨く・・・・・・悪いことではないかと」
「またそうやってすぐ従者モードになる・・・・・・」
「え?」
「何でもない。じゃあ行ってくる」
そう言って小太郎は自室に戻った。
災禍はライブラリーを交えてリビングで酒を飲んでいた。
時子は突っ伏したまま、また別の夢を見ているようで相変わらず寝言が多い。
ライブラリーはちびちびと舐めるように飲む程度で、災禍も何時ぞやの居酒屋『さな』での深酒の失敗を繰り返さないようにチェイサーの水を飲みながら、グラスを重ねている。
二階から断続的にギシッ、ギシッときしむ音がする。そして――。
――オオオ、おおおおおおんんん!!! ひいーっ! ひいいいいいいいいっ!!!!
と、獣のようなよがり声が聞こえる。
「・・・・・・激しいわねぇ」
「そうですな」
どうやらライブラリーは事情を知悉しているようだ。
二人とも多くは語らわず、二階から響く振動と声を聞き流していた。
「あなたも遠慮せず今日ぐらいもっと飲んだら? お正月なんだし」
「否、部下達には今、屋敷から少し離れて周辺の警護に回れと命じてある。屋敷に一人くらいは素面の者がいないと不味いでしょう」
「それもそうか―――あ、鞭打ちが始まった」
ビシッ、ビシッと湿った音が聞こえる。
聴覚が鋭敏なために否が応でも耳に入ってしまうのだ。
ならテレビでも付けて大音量で打ち消してしまえばいいのものだが、なぜかそうしない二人であった。
「ん・・・・・・うう~~~~ん」
唐突に時子が唸りながら顔を上げた。
「時子――」
おかしい。今日一日、少なくとも昼までは起きないと天音は言っていたのだが。
「ん・・・・・・ちょっとおトイレに・・・・・・」
寝ぼけ眼でふらりと立ち上がる時子。
「大丈夫? 肩を貸しましょうか」
「なにいってるんですか災禍・・・・・・子供じゃないんですから」
もしかしたら酒の席で眠りこけていたことも自覚していないのかもしれない。
ひらひらと手を振って助けを断り、時子はリビングを出て行った。
この時、災禍もライブラリーも二階からの音に紛れたため、気づかなかった。
時子が一階のトイレではなく二階の階段を上がっていく音に。
――最初は楽しい夢だった。
幼い小太郎が夢に出てきたのは覚えている。
幸せな、ふうまの里で暮らしていた時代の夢。
しかしその夢が途中で変容した。
自分の学生時代だろうか。まだ建設途上だった頃の五車町に似ているがそれとも違う。
そんな町中をあてもなく彷徨う奇妙な夢。
なにやら怖い目に遭った気がする。
でも・・・・・・自分はどんな目にあったんだっけ――。
ふうま時子は目をぱちりと開けた。
気がつくと自分の寝室のベッドで寝ていた。
(私は何を・・・・・・そうだ、トイレ・・・・・・)
ふうま屋敷は大きく、二階にもトイレが備え付けられている。
頭痛がし、視界が回っている。
朦朧とした意識の中で時子は寝室を出ると二階のトイレを使った。
寝室に戻ろうと廊下を横切った時、始めて音に気づいた。
ビシッビシッと何かを打ち据える音だ。
それは小太郎の部屋から聞こえていた。
「んん? 御館様・・・・・・?」
部屋の扉を開けると――。
時子の視界に、爛れきった淫らな光景が開帳された。
ふうま天音。
彼女が全裸に剥かれ、捕縛用ロープで後ろ手に縛られている。
さらにつま先を伸ばせばギリギリ床に届く高さまで、天井梁から吊られていた。
小太郎の鞭を、引き締まった浅黒い肌に受け続けている。
脂汗にヌメ光る肌が鞭打たれる度にミミズ腫れが走り、天音の食いしばった口から悲鳴が漏れ、そして我慢できなくなった絶叫が室内に響く。
「はぐっ! んぐ! あああああああああっ」
「どうだッ、どうだ天音! 好きか、こんなふうに、鞭でっ、叩かれるのは!」
「は、はひ、はいぃぃ! 好きぃ! 痛くされるのも言葉で苛められるのも好きです!! もっと、もっと天音に罰をっっっ、はおぅ! あひぃ!」
天音の悲鳴は痛みを訴えつつも、紛れもなく蕩けきったヨガリ声だった。
小太郎も天音も行為に夢中で時子が戸口に立っているのに気づきもしない。だが――。
引き締まった臀部に鞭の痛打を連続して浴びせられ、吊られた腕を支点に、天音の体がくるりと回転し、視界の中に時子の姿をおさめてしまった。
「ああああひぃ~~~~!!! ――な!? あ、あああああああ!!!! とと時子ォォ!?」
「エッッ!?」
ついついノリノリになってSっぷりを発揮していた小太郎が一瞬で素に戻る。
自らの心を秘して、他の女との関係に対して表面上は大らかな態度をとっている災禍と違って、時子は嫉妬深さをあまり隠さない。
しかも犬猿の仲である天音とこのような特殊プレイに興じている処を見ればどうなるか――。
(おい天音! 時子は当分寝てるんじゃなかったのかよ!?)
小声で問いただすが、天音は答えられる状態ではなかった。
「わ、わか・・・・・・おろして、降ろしてください。縄、ほどいて・・・・・・」
下顎をガクガクと震わせながら懇願する天音。
「天音? そうか、お前・・・」
どうやら時子に恥態を晒すのだけは絶対に避けたかったのだろう。
恐怖におののいているのかと見まごうほど目を見開き、ブルブルと頭部を震わせている。
「・・・・・・御館様、ふうま天音を調教中、なのですか?」
「え!? い、いや違――違わなくはないか・・・・・・時子?」
険しい表情をしていたかと思うと、次の瞬間にはボーッとして十歳以上は幼くなったような時子の瞳を見つめた。
無防備なあどけない表情。
こんな状況であるのにドキリとしながらも小太郎は時子に近づき、眼前で指を三本立ててみせる。
「時子、この指何本に見える?」
「ゆびぃ? 指がどうかしたんですか」
「何本に見える?」
指を上下左右に動かすが、時子は視線を動かさない。
「ん~~~」
指を咥えてトロンとした表情をしたままだ。
「わ、若ぁ・・・私を放置しないで・・・・・・」
「天音、安心しろ。時子は夢うつつの状態だ」
「えっ、で、でも・・・・・・」
「多分、覚えていたとしても夢か何かと思うさ・・・・・・と、いうわけで」
・・・・・・こういうときの自分を後で振り返って“やりすぎだ”と自己嫌悪するんだろうなぁ、と小太郎は心の何処かで思っていたが、止められなかった。
「ま、まさか」
「続けるぞ、天音」
「ご、後生です若っっっっ、せめて時子を何処かよそにやって――」
「天音」
小太郎は天音の腰に腕を回し掬い上げるように下半身を持ち上げた。
「あうっ」
「そんなこと言いながら、このシチュに興奮してるんだろ? ここがドロドロになってるぞ」
「あ、ああ・・・・・・そ、そんな」
言われて始めて気づく。
陸上アスリートのような天音の長い下肢。その内腿がしたたり落ちた愛液で濡れそぼっていた。
「ほらっ」
「はぐっっっっっ」
つぷりと指が一本。天音の秘裂に侵入した。
指の根元まで挿入され、天音は腰を無意識に捻らせてしまう。
開いた太腿の間からドビュッと白濁した汁が放尿しているみたいに噴出した。
実はすでに吊り上げられる前に抱かれて、何度も絶頂潮を噴いてしまっている天音であった。
尻は時子の方に向けられている。
「指一本でこれだ」
「あ、ああ・・・・・・み、見られてる・・・・・・時子の奴に、淫らなマゾ牝の姿を・・・・・・ケツ穴も、潮吹き絶頂も、秘粘膜のおっ広げも、全部、全部ぅ・・・・・・」
「ああ、見られてるぞ天音」
そこでやっと吊り上げ状態から小太郎は天音を解放した。
だが後ろ手に縛った緊縛はそのままだ。
上半身を伏したまま、天音は自ら尻を高々と上げた。
「は、はやく・・・・・・」
「おねだりが早すぎるんじゃないのか」
「も、申し訳――」
「もっと高く上げろ」
「は、はいい」
クスクスと急に時子が笑い出した。
「天音、おかしなカッコ」
「~~~~~~~~~~~~ッ」
天音の目にみるみる涙が溜まっていき、顔が羞恥と被虐の官能でぐしゃぐしゃになった。
そのタイミングで小太郎は肉棒を天音の肉壺に一気に突き入れた。
「んあっ」
殊の外短い嬌声を上げて天音は身を震わせた。
「あ、熱いし、すっげえ締まる!!」
熱いぬかるみのようでありながら膣の脈動は肉棒を柔らかくも締め上げ、中へ中へと引きずり込んでいく。
小太郎も負けじと腰を振りたてる。
「な、なか、ふるえる! 子宮、押されて――――――」
「い、いくぞ、天音」
天音の腰を掴んで体勢を変えさせ、最奥部を連続して小突く。
ズリュ、ズリュッと激しい抽挿は続いた。
ふうま天音はイキ続けていた。
何度も「イク」と叫び、失神しかけては絶頂で意識を引き戻され、また絶頂で意識を飛ばしかける。
「わか――――――!!!!」
「うお!?」
天音は膣は陰茎の根元をぎっちりと絞りあげ、同時に柔らかな肉襞で竿の部分、亀頭。全てをぞわりと扱きあげた。
あまりの締めつけに抜くことも挿すこともできなくなった状態での射精が始まる。
「あ、天音!? 締めつけ強すぎ・・・・・・おおおおお!!??」
ありったけのもてなし。それは同時に最初で最後のふうま天音の攻めだった。
このまま抜けなくなるのではないか――そう思わせるほどの強烈さだった。
一気に精液が放出できない。
熱い白濁が陰茎の輸精管をズルズルとゆっくり亀頭の鈴口へ向けて上っていくのが分かるほどだ。
快感の時間をこれでもかと引き伸ばされて、小太郎は口を大きく開けて歓喜に震えた。
ビュク、ビュクッと長い時間をかけて吐精は続き、やっとの事で放出し終えた頃、
「はぁ~~~~~~・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
荒い息をついて、小太郎は天音の背中に覆い被さった。
「・・・・・・」
肌を重ねている感触から、目で見ずとも膣口と肛門がふっくらと弛んでいくのが分かった。
天音はすでに気を失っていた。白目を剥いていた瞳は殆ど閉じかけ、床に頬をべったりと貼り付けるようにして寝息をたてていた。
小太郎は物憂げに半身を起こし、天音の縄拘束を解いて抱き起こす。
首はカクンと垂れた状態で全く起きる気配がない。
「天音・・・・・・」
その体をギュッと後ろから抱きしめる。
天音の肢体は豊満な女体とはまた違うシャープな美しさがある。それでいて柔らかさがないというわけではなく、浅黒い肌もよく似合っていて綺麗だ。
だがよく見ると戦いでついたのであろう大小いくつもの傷がある。
「最中にこうやって抱きしめたら、微妙な顔するんだろうなぁ・・・・・・ドMだったとはなぁ・・・・・・」
ベッドに天音を寝かし、さっと体を拭いた後に布団を掛けた。
「あっ」
小太郎は時子を放置していたことに気づく。
「・・・・・・御館様のオチンチン、真っ赤になってる」
「お、おう。そうだな」
自らの精液と天音から搾り取った淫汁でテラテラと光っている肉棒をジッと見つめる時子。
「あ、あの、時子さん?」
「時子が・・・・・・キレイにして・・・あげ・・・」
半目がちだった時子の両目が完全に閉じ、直立姿勢のままふらっと前のめりに倒れる。
「と、時子ォー!?」
手をつくこともなく顔面から床に衝突する直前でヘッドスライディングの如く横っ飛びした小太郎の手がクッション代わりになってガードした。
「痛ってえええ!!!??」
そのまま、すうすうと寝息を立て始める時子。
天音と一緒の部屋で寝かせるわけにはいかない。
「やれやれだ・・・・・・・なんつー元旦だよ」
時子の体を抱きかかえながら小太郎はため息をつくのだった。
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―――
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――その頃、リビングの災禍とライブラリーは。
「・・・・・・静かになったな。お、災禍殿、時子殿は?」
「トイレにはいなかった。寝室に行ったのだと思う」
「ふむ、そろそろ我らもお開きとしますか」
「そうだな」
そんなのんびりしたやりとりをしているのであった。
姫始めはもうちょっとだけ続きます。