ふうま災禍さん!? 邪眼の使い方間違ってますよそれ! 作:ごきまる
昼休みの時間も残り少なくなってきた頃。
屋上へと続く階段の踊り場で小太郎と凜花は抱き合っていた。
踊り場の薄暗がりの中で、凜花の対魔スーツは引き下ろされており、扉の窓から差し込む光に照らされた白い尻が目にまぶしい。
太腿を開き気味にして立っている凜花を抱きすくめながら、小太郎は掬い上げるように凜花の秘部を手でやんわりと押さえていた。
秘肉を盛んにいじられ、もう片方の手で乳首をコリコリと扱かれながら、凜花は、“秋山凜子を手籠めにして欲しい”という理由を説明させられていた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
愛撫されながら親友である凜子の話をして、凜花は混乱していた。
しかも誰とも知らない者に目撃されるかも分からない場所での行為に、怯えと焦燥感も感じる。
始末の悪いことにそういったこと全てが性的な興奮をさらに高めている。
(だめっ、下の階から誰かの気配を感じたらすぐに撤収できる余裕は保っていないとッ)
いつもより濡れるのが早いと感じながら、もし本当に誰かが階段を上ってきたら最悪、小太郎を担ぎ上げて屋上から外へ脱出しようと考えている凜花であった。
「ひゃう!? あ、あなたどこ触って――あくぅぅ!!」
アヌス付近の淫裂の終点から頂点の肉芽まで、なぞるように動き、小刻みに震えたり、膣内に侵入したりしていた指が突如として不浄の穴・・・・・・アヌスに触れたので凜花は驚きと抗議の声をあげた。
その隙を見計らっていたのか。
小太郎の腰がグイッと迫り、突き出された肉棒に一気に膣奥まで征服される。
「あひっ、んん! んぁ! あひいいっっ!!!」
脚を持ち上げられるわけでもなく、腰を抱えられるわけでもない。
お互い向き合って立ったままの対面立位。
グチョッグチョッと聞くに耐えない水音が踊り場に響き渡る。
もはや“誰かが来たらすぐさま撤収しよう”などという心の余裕は吹き飛んでいる。
紫藤凜花は親に“抱っこ”をせがむ童のように腰を浮かし、小太郎の体にしがみつくのだった。
対魔忍に二凜あり、
五車学園にて二人はそう謳われている。
次代を担うエースと目されている凜花と凜子は同級生であり、幼なじみでもある。
双方とも忍の名家の嫡子ということもあり家同士の交流も深く、幼少時から二人は良き友であり技を競い合う好敵手だった。
学生でありながら対魔忍の任務をこなすようになった今でも、主に秋山家の逸刀流道場で定期的に手合わせをしている。
ただ凜花はこのことで一つ、悔しい思いをしている事があった。
それは、手合わせの勝敗数で凜子に負け越していることであった。
二凜の実力はほぼ互角。決して凜花が凜子に劣っているわけではないのだが・・・・・・闘いには相性というものがある。忍法においては特にそうだ。
紫藤凜花は煙遁『飛び紫煙』で体の一部を煙化し、三十メートル位内であれば自由自在に飛ばし、実体化させることが出来る。主に両腕を煙化させた戦闘を得意とし、『鬼腕の対魔忍』の二つ名に恥じない実力を誇っている。
いわば“三十メートルの間合いで近接戦闘”が出来るわけで、これに真っ向勝負で対抗できる対魔忍は少ない。
一方の『斬鬼の対魔忍』の異名を持つ秋山凜子は忍に代々伝わる剣術『逸刀流』の達人。
忍法は自身や他の人間、物体などを空間跳躍させることができる『空遁』の使い手である。
つまり瞬間移動や刀の切っ先だけを遠く離れていながら相手に突きつけることも可能であり、『飛び紫煙』による牽制が極めて困難なのである。
もちろん凜花も空遁を想定しながら立ち回るのだが、動きの読み合いにおいても後手後手に回らざるを得ない。一気に間合いを詰められて勝負あり――となったことも一度や二度ではない。
それでいて凜子は空遁の使用を意図的に控えているのを凜花は見抜いていた。
凜子が手加減をしているわけではない。彼女は戦闘に対する考え方や流儀がくノ一というよりは剣士だ。そのため忍法よりも逸刀流の剣技に重きを置く傾向にあるのだ。
現段階で対凜子戦の凜花の勝率は四割といったところだ。だがもし・・・・・・凜子が空遁の汎用性をもっと活かした立ち回りをすれば、逸刀流と組み合わせたさらなる技を磨けば・・・・・・。
すでに完成の域にあると評される凜花だが凜子にはまだまだ伸びしろがあると考えると、余計に悔しさを感じてしまうのであった。
おそらく凜子の方は立ち合いの勝敗数など気にも留めていないだろう。
それも凜花の勘に障る。
(何とかして凜子ちゃんの動きを鈍らせることができれば・・・・・・)
達人同士の戦闘は一瞬で決まる。一瞬でも意識の集中を乱すことが出来れば、凜子の斬撃よりも速く自分の拳打を当てることが出来る・・・・・・。
いつしかそう考えるようになった凜花は自らの忍法を見つめ直し、新たな技を編み出せないか模索するようになった。対魔忍頭領井河アサギの肝いりで結成された独立遊撃部隊の隊長であるふうま小太郎は仲間の忍法の新たな側面に光を当て、活用している。それなら自分の忍法も・・・・・・。
そして、ある時ふと思ったのである。
ふうま小太郎に抱かれている時、自分は普段の自分で無くなる。
まさに忘我。エクスタシーに達している時などは完全に無防備だ。
仮に事の最中に小太郎に刃を突き立てられれば、自分は全く抵抗できずに殺されてしまうだろう。
房術を使った暗殺とはそのようなものだと、学園の講義や書物で知識として知ってはいたが実際に体で学んだことは大きい。
夢幻五車町の調査と研究はまだ始まったばかりだが、あの別次元の自分の記憶というものにもかなりの影響を受けている。
官能を支配されれば意図もたやすく心も体も堕ち、肉欲の虜となる・・・・・・。
元々、性交において小太郎にいつもやられっぱなしなのが悔しくて高坂静流に房術を学び始めていた凜花は――。
試行錯誤と修錬の末、編み出してしまったのである。
その名も『飛び紫煙・
で、それを凜子との立ち合い稽古で使用して――ちょっと大変なことになったのだ・・・・・・。
「もお・・・・・・またこんなにいっぱい出して・・・・・・午後の授業、遅刻しちゃうじゃない・・・・・・」
ちり紙で秘部を拭きながら、上目づかいで小太郎を睨む凜花。
「す、すみません。でも話を聞いてたらいつも以上に興奮してしまって」
「大体なんでエッチしながら説明しなきゃいけないのよ」
「だって、先輩もシタそうだったから」
「・・・・・・バカ。ほら、こっちきて――ぁむっ・・・」
陰茎の根元を指で支えながら、凜花は後戯のフェラチオを始めた。てらてらと濡れ光る肉棒の精液と自らの愛液を舐め取る。それから尿道に残った汁も吸い出していく。
「ぷぁ・・・ちょっと、なにムクムク大きくしてるの! もうダメだからねっ」
「せ、生理現象です。気にしないでください・・・・・・ところで、どうやったんですか? 具体的に知りたいです。
肉棒をピクンと跳ねさせながら聞く小太郎に、凜花はお掃除を終えてから口をぬぐい、人差し指を小太郎の眼前に立てた。
「こうしたのよ」
「あっ」
凜花の人差し指だけが紫煙と化して飛んでゆく。続いて凜花が掌を開くと、残りの指も煙化しそれぞれが別方向へ乱れ飛んでいく。
「ひゃ!?」
突如として小太郎は女のような悲鳴を上げた。
自分の尻、肛門が強烈に押される感覚に思わず声を上げてしまったのだ。
ズボンの上からでもかなりの刺激だ。
「・・・・・・さっきのお返し」
「な、なるほど。指だけを何本か煙化して、その凜子先輩の性感帯を責めたわけですか」
「最初に“今回の立ち合いは何でもあり”と決め立てしておいてね。そしたら――」
「効果覿面だった、と」
「怖いくらいにね」
凜花はもう片方の手の指も煙化する。今度は第一関節までだ。
「本当は指に媚薬を塗るんだけど、その必要も無かったわ。激しい運動をしているから体温も上昇。下半身の筋肉を使って、腰を落として攻撃と防御に集中しなければならない時に、えっと、その、アソコや、ち、乳首を擦られたり摘ままれたりしたら・・・・・・」
「感じちゃうわけですね」
「そうよ。倒錯気味の性感って奴? 今さっきここで誰かに見つかるかも知れない状況であなたとエッチしたのと同じッ」
「なるほど・・・・・・」
「一度それを意識してしまったら、通常の攻防に集中できなくなる。闘いの最中に感じちゃう。だからといって房術の方に気を取られ過ぎると、その隙をついて攻撃される。この戦法が滅茶苦茶ハマったのよ。凜子ちゃんが我武者羅に間合いを詰めてきた時は、防御に徹しながらたまに寝技に持ち込んだりして。もう凜子ちゃんドツボにはまっちゃって・・・・・・以前の対戦成績は七対三か四ぐらいで私が負け越してたんだけど今は全然私に勝てない状態に・・・・・・」
「戦闘中に相手の性感帯を捉え、手指で官能を掌握する。閨淫擒拿術、か。スゴイじゃないですか」
「でも! 凜子ちゃんムキになっちゃって・・・・・・“房術アリは今回無しにしよう”って言っても頑として聞き入れてくれてなくて・・・・・・なんかね。私も最初の頃、調子に乗って責めてたせいか・・・・・・凜子ちゃん私との立ち合いを、楽しみにしてる節があるのよ!!? わ、私もちょっと癖になってる気が、しないでも、なくて・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・またチンチンがむずむずしてきた」
「真面目に話を聞きなさい! た、多分凜子ちゃんは男性経験が無いし、私がやり過ぎたってのもあるんだけど・・・・・・“自分も房術を学ぶ”とか言いだし始めちゃって」
「えぇ・・・・・・」
「適材適所ってあるじゃない? 凜子ちゃんは、その・・・・・・武人タイプっていうか房術とかと最も縁遠い対魔忍だと思うの。だから考え直してって言ったんだけど。頑固だから・・・・・・」
「・・・・・・本人に覚悟が備わってれば適性とか無視してそれ系の任務をあてがったりすることありますよね・・・・・・うちの組織って」
「でしょ!? だから、たとえそういうことになっても耐性を付けておけばいいかなって」
「だから俺に凜子先輩を手籠めにしろと? いやでもそれは・・・・・・」
スッと冷たい目で凜花に見つめられ、小太郎に肩がビクリと震えた。
「・・・・・・なに? 私のことはメチャクチャに犯しといて凜子ちゃんはダメなの?」
「り、理由があるんです! 凜子先輩はゆきかぜと仲がいいし任務でもよく一緒になる。俺もゆきかぜとはよく組むんです。だからそういう面子とは、その」
「手を出すのを控えてると? ふーーーーん、確かに相州蛇子や水城ゆきかぜとはケンゼンな仲らしいわね」
「は、はい」
「はいじゃないわよ! 元はといえばあなたとこんな関係になってなければ、閨淫擒拿なんて技を編み出すことも無かったんだからあなたにも責任はあるのよッ」
「そんな無茶な・・・・・・」
「うるさいッ」
とんでもない頼み事だなと、途方に暮れながら頭の中ではどうやって凜子を籠絡しようかと既に思考を巡らせている小太郎だった。
この後なんやかんやあって恒常SR【秋山凜子】の回想と似て非なる状況へと繋がるわけですヨ!