圧倒的な実力を有した者たちは、欲望の限りを尽くし、人類を蹂躙する 作:黒椿
一通り、やることを終えた俺は再びベッドの中に入って異世界へと意識を戻す。
先刻の商業ビルの一階ロビーに降り立った俺は周囲を見渡して、戻ってきたことを改めて確認する。人の気配こそなかったが、間違いなく先ほどのビルだ。
「なら、駅に向かうか」
痴漢と言えば、基本はバスや電車などの公共の乗り物でやるものだと相場が決まっている。通勤あるいは通学のラッシュを狙ってやるのが王道だが、この世界ならば、時間帯など気にする必要はない。イケイケだ。
外に出ても、相変わらず人の姿は一人もなかったが、構わずに駅まで歩く。人気のない大通り。慣れてなければ不気味だが、慣れてれば人がいない分、自分の好きなように歩ける。
「ん?」
そこで俺は不意に眉をひそめる。ほんのわずかな違和感。言いようのない胸騒ぎを感じる。
「……まさかな」
ふと頭の中に不穏な言葉がよぎるが、そんなはずはないと切り捨てて歩きはじめる。余計な雑念は切り捨てろ。今は楽しむことだけを考えればいい。
あのビルは駅の近くなので、すぐに着いた。改札とは名ばかりのゲートを素通りし、俺は方向も気にせずに待たせておいた電車に乗り込む。
中にいたのは金髪碧眼の美しい女性だった。肩まである髪を後ろで一つにまとめ、白いフレアワンピースを身に纏っている。ワンピースから伸びる手足は日本人離れした白さと長さで、すらっとしていながら、肉付きも悪くない。
それ以外の客はいない。というより、それ以外の客をこの電車に乗せていない。本当は満員電車での痴漢が理想なのだろうが、その場で強姦までしようと思うと、相応のスペースが必要になる。
そもそも、他の客も全員美女美少女になっちまうだろうしな。標的が多すぎて迷うくらいなら、一人に絞った方が合理的っちゃ合理的だ。
扉が閉まり、電車が動き出したのを確認した俺は背後から接近する。ここまで人がいないと、常人がやればどうやってもバレるだろうが、それは気にしなくていい。俺は女の背後につくと、おもむろに右手で女の尻を鷲掴みにする。
「……ん」
女がわずかに眉をピクリと動かしたのを見て、俺は口元を歪める。そして、感触をじっくりと楽しむかのように尻肉を揉みしだいていく。
……いいな、この女。新しく創った奴だが、こいつにも名前を与えようか。女を乱造しているため、基本は一回だけの使い切りだが、こうして気になった女には名前を与えて、次からも犯すことがある。カレナやコユノなどはこれになる。
だが、名前を与えるかどうかは本番次第だ。挿入して快感を感じなければ、意味がない。ほとんどの場合当たりなんだが、たまに外れが来ることがあるから、なんとも言えないんだ。
けど、まずは痴漢プレイだ。ある程度尻を堪能したところで、俺は手持ち無沙汰な左手を胸の方に持っていく。そして、それなりに豊満な胸を可能な限り優しく触れる。
「あんっ」
いい声で鳴くな。気をよくした俺は、右手も女の右乳房に持っていって、揉みはじめる。最初は撫でるように、それから、ゆっくりと下から包み込むように触っていく。
ふにっ、ふにっ
……ふむ。なかなかの弾力性だ。ハリがいい。揉みごたえがあるから、心ゆくまで感触を堪能できる。
「あっ……あぁぁぁっ……」
数十秒も揉んでれば、そんな情けない声を上げて、女は全身から力を抜いてしまう。俺にしなだれかかってくる女の香りを堪能しながら、俺は狙いを再び下に変えることにする。
左手を太ももの辺りに持っていく。膝上程度の長さとそこまで短いわけではないが、フレアスカートなので力をほとんど入れなくても、スカートの中の生足に触れることが出来た。
「んっ……」
太ももに触れただけでピクリと反応し、悩ましげな声を上げる。相当敏感だな、こいつ。
……いや、右手で胸を揉んだのに反応したのかもしれない。
「どっちでもいいか。どのみち、
「ひゃっ!」
俺は左手を上げていき、太ももの付け根に触れる。反応するのは織り込み済みだ。俺が知りたいのは、女のもっとも大切な場所――女性器を触ればどうなるのか。それだけだ。
くちゅりっ
「はうっ!」
……そこはすでに濡れていた。手触りでしか分からない下着はすでにぐちょぐちょで、指を少し動かすだけで、愛液が溢れ出てくる。ほんとに敏感だな、この女。
何が恐ろしいって、この女の感度を一切操作していないってことだ。今回の痴漢では、あえて感度を弄らずに
別に何か問題があるわけではない。これはこれで興奮できるからな。まぁ、痴漢プレイの醍醐味は失われちまってるが、この際目をつぶろう。どうせ、性行為なんざ勢いだからな。
とはいえ、ここまで来るともはや、痴漢でも何でもないただの和姦と化していたが構わない。予定通りにいかないからこそ、物事は面白いのだから。
「あっ……あんっ……んうぅっ!!」
下着をズラして直接秘部に触れると、女はより一層大きな反応を示す。そのまま膣内に指を入れていくと、熱く狭い洞窟が出迎えてくれた。
……うむ。これなら、入れれば、さぞや極楽だろう。
そして、すでに挿入しても問題ないほどに出来上がっている。俺は指を抜いて、下を脱ぐと、後ろから勢いよく肉棒を秘部に突き入れる。
ズブブッ
「ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「う……お……っ!」
挿入してすぐにイったのか、いきなり凄まじい締め付けが俺の逸物を襲う。俺は必死に堪えて、射精しないように努めつつ、さらに追い打ちをかけるべく腰を動かす。
「あっ……ああっ……ま、待って……っ! い、いま、イったばかりひゃからぁ……!」
「可愛いこと言ってくれるじゃねえか。なら、遠慮なく行くぜ、おらぁ!!」
「んひぃっ!!」
何度も何度も出し入れして、女を追い詰める。イったばかりで敏感だからか、数度往復するだけでたやすく絶頂する。それを何度も何度も繰り返していくと、やがて、女は全身から力が完全に抜けてしまい、何も言えなくなっていった。
「はぁ……はぁ……」
女はへたり込み、地面に四つん這いになる形で俺の肉棒をただ受け入れるだけに留めていた。乱れた呼吸を必死に整え、舌を出し、目は虚空を
俺は膨張しきった己の肉棒を膣から出す。恐ろしいことに先ほどのピストン運動で一度たりとも射精していない。もちろん、出そうになった時は何度もあった。だが、必死に耐えて、この女を屈服させることのみに集中していたら、いつの間にか一度もイくことのないまま、ここまで来てしまったのだ。
女の体勢を変えて、正常位が出来るように仰向けにすると、俺はわずかに乱れた息を小さく吐くことで整え、笑いながら女を見下ろす。
「まぁ、さすがにそろそろ出してえところだな」
セックスを繰り返す内に捲れ上がったスカートから見える下着を見つつ、俺は言う。元々は純白だったのだろうが、度重なる絶頂によって、下着としての役割を果たせなくなっていた上に色も今ひとつ判別しづらくなっていた。ただ、何となく純白だったのだろうな、と予想しただけだ。
「さて、お疲れのところ悪いが、第二ラウンドと行かせてもらうぜ」
「ま、まっ……あぁぁっ……」
女の制止の声も無視して、再度挿入する。先刻以上の極楽が俺の肉棒を襲う。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ぐうぅっ……!」
凄まじい締め付け。女は拒絶の叫びと共に絶頂した。ここで
だが、それが限界だった。どれほど意識を集中させて耐えたところで、これまでの積み重ねという壁を打ち破ることは出来ない。とてつもない名器に包まれた俺の肉棒はたった五回動いただけで決壊した。
ドピュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ
「……はぁ……はぁ……」
「あぁ……っ……はうぅ……っ」
俺の射精と同時に女は限界を迎えたのか、イった途端にぐったりとなり、白目を剥いて気絶した。
「あらら、さすがにちとやりすぎたか」
相手の女にどれほどの体力があるか、というのは基本的にランダムだ。設定しても仕方のないことだし、抱く度にRPGのようにどんどんタフになってくからな。一回のセックスで倒れるような貧弱にはならないように制限こそ付けているが、女の体力自体は基本的に異能に任せている。
この女はそこまで体力が多く設定されていないようだ。だが、それを加味しても余りあるほどにこの女は上玉だ。名前を与え、今後じっくりと育成していけば、いずれは他の名前持ちたちに匹敵あるいは凌駕しうるだけの逸材になれるかもしれない。そう考えた俺は、女に名前をつけることにする。
「そうだな、お前の名前はキヤ……とでもしておこうか」
名前は基本的に適当だ。由来も何もない。だが、区別するだけならば、これで充分だ。
……さて、いつもより遥かに早いが、盗撮と合わせて充分に満足できたし、そろそろ向こうに戻るか。俺は小さく伸びをすると意識を現実世界へと戻していった。