その音色は異世界まで響き 作:誰かさん
このまま行くと、あとは氷雪洞窟と神との決戦です。先に言っておくと、氷雪洞窟の虚像対決は音也、露葉、恵里を書きます。ユエたちは基本的に原作の通りになっと、とだけ思っていただけるとありがたいです。
樹海の大迷宮を攻略してから三日が経過した。流石に大迷宮攻略で俺も疲労していたので、久しぶりの休息を目いっぱい楽しむことにしたのだが……夜だけ休むことは叶わなかった。
と、言うのも雫たちが夜になるとここ一週間以上会えてなかった分の埋め合わせを要求してきたからだ。埋め合わせ=夜戦なため、当然休む暇はない。二十発辺りから回数を数えるのも止めたため、実際のところ何回ヤッたのかサッパリだ。
余談だが、途中乱入してきたティオの事もしっかりと抱いている。出歯亀してきたところを捕まえただけなのだが、それだけで興奮して秘境を濡らしているのを見てこのまま返すわけにも行かない! と決意してしまったのである。その時に抱いていたユエの膣内がキュッと締まったのでそこで一度搾られた。
と、まあここまでは「夜戦楽しんでるだけじゃね?」と思うだろう。実際は違う。昼間には新たに覚えた昇華魔法の鍛錬や、昇華魔法を使ったアーティファクトや魔法の強化を行っては模擬戦をしていたのである。
「うげえ……お前、イクサにどんな魔改造施したんだ? バーストイクサよりも強いじゃないか」
「俺は何もしてないな。強いて言うなら隠された機能を解放する方法を知っただけだ」
「ああ、中村が元凶だな? 文音さんが実は解放者の一人で、神代魔法で作られたイクサの事を中村が呼び出したオスカーを使って色々調べたってか。相変わらずだな」
恵里の呼び出したオスカーの魂が手取り足取り機能解放のやり方を教えてくれたのである。とはいえ、オスカーも全てを知っているわけではなかったらしく、教えてくれたのはほんの一部の能力であると前置きされている。
ちなみに解放したのは高速移動装置と魔剤臨界制御装置だ。高速移動装置はその名の通りであるが、魔剤臨界制御装置は黒いイクサに変身した時に注入される薬剤の量を制御、暴走する一歩手前で止める装置だ。また、定期的に脳内をリフレッシュする効果のある薬も投入してくれるので後遺症が少なくて済む。これ一つで黒いイクサを簡単に制御出来るようになるのだ。
何故、ここまで秘密にしている部分が多いのか。それは盗難防止らしく、何も知らないバカが使えば即刻自滅してしまうように作られているとか何だとか。
「でもよ。ハジメの使うイクサも強化されてないか? 最近は見てなかったが……」
「まあ、流せる魔力の量を五倍近くまで上げてるからな。そりゃ強くなる。あとは昇華させた生成魔法で素材を強化したぐらいだぞ」
「純粋に基礎能力を向上させた感じか。バランス良く強化されていて良いんじゃないか?」
ハジメの振り下ろすイクサカリバーを受け取りながら受け答えする。直撃すればかつてのミレディゴーレムですら一撃で破壊されるような攻撃だが、特に問題もなく受け止められるプロトイクサはやはり素晴らしい。
「黒イクサ、行くぞ」
「よし来い」
『ジェ・ファ・ー・ヴェ・テ・エ・ゴ・ン』
バチバチと全身から電撃が迸る。この効果はイレギュラーな物であり、本来なら攻撃に用いれるかと言えば疑問符がつくのだが……纏雷を使って入れば問題はない。
黒く染まった腕を振るい、ハジメの振るうイクサカリバーを弾き飛ばしながらローリングソバットを決めた。
しかしハジメも成長を続けているからか、ローリングソバットを軽く受け流して一気に肉薄し、そのまま裏拳を叩き込んでくる。
「チッ!」
「オラァ!」
「させるかっ!」
腕をクロスすることで裏拳を受け流し、連撃を叩き込んでくるハジメに対してカウンター気味にイクサナックルを突き出して距離を取る。ナックルから射出された衝撃波の撃発を使って浮き上がった俺は、地上へ到達するまでにナックルフエッスルをベルトに差し込んで内にガコンと動かした。
「終わらせるぞ!」
『イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ』
「やらせねえ!」
『イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ』
高速機動装置をオンにして〝無拍子〟並みの速度でハジメに接近する俺。それを迎撃すべく、八相の構えで待ち構えるハジメ。両イクサから巻き起こる電撃による暴風によって辺りの木々は忙しなく揺れている。
姿勢を低くして突撃した俺に対し、ハジメは普段は見ない下段からの斬り上げによって地面ごと抉って俺のことを潰しに来た。流石に足場が崩されては真っ直ぐ突撃出来ないので、俺は仕方なしに“崩れた地面の欠片を渡り歩いて”ハジメの元へと向かった。
「相変わらず化け物だなおい!」
「お褒めの言葉をどうも……!」
「褒めてねえ!」
イクサカリバーに残された余剰エネルギーを飛ばしながら悪態をつくハジメさん。悪態つきながらも飛ばされるエネルギー波は正確無比であり、ほんの一瞬の油断で直撃するだろう。
「だが、これで幕引きだ!」
場面に思いっきりイクサナックルを叩き付ける。普段のイクサなら電磁波が地面を伝って地上に居る敵を足から焼き尽くすだけだが、黒いイクサならば一味違う。
ドパン! ドパンッ! ドパアン!
「げえ!? 地面から電磁波の壁だと!?」
「重力魔法で集束してるからピンポイントで狙えるんだ。便利だろ?」
「勘弁してくれ。死ぬかと思ったぞ」
何とか電磁波の壁を避けきったハジメが変身解除する。俺もそれを見て変身を解除した。どうやら黒いイクサの副作用はほぼ完璧に潰せているらしく、今回は暴走することなく戦闘を継続することも出来た。
「しかしまあ、黒いイクサは凄まじいな。流石にダークキバ程ではないが、それでも驚異度は数倍に跳ね上がってるはずだ」
「そっちのイクサもな。純粋に出力が上がってるから以前よりも大きく避けないとこっちが倒されかねないぞ」
順当にお互いが強化されたことに喜びながらイクサがどうだったかを話す。そのまま「こんな機能を付ければ良くなるかも?」という話を始めると終点が見えなくなり、結果的にユエに血を吸われるまで終わることがなかった。
頬を膨らませて不満を表現するユエを愛らしく思いながら話しかける。
「悪い悪い。つい夢中になりすぎた」
「むう……以前もこんなことあった」
「悪かったよ。埋め合わせは……これからするさ。なあハジメ、夕食はもうちょい後だよな?」
「お、そうだな。何か考えがあるのか?」
「ちょっとオムライスを振る舞おうと思ってな。ハウリアや雫たちにも伝えてといてくれ」
宝物庫から調理道具や材料を取り出しながらハジメに伝言を頼み、ユエの事は背中に背負う。それなりにある何処かの柔らかな感覚がちょっと気になるが、俺は極力無視して調理を開始した。
重力魔法で空中に浮遊させている炊飯器モドキを使ってまずは米を炊き、その間に鶏肉と玉ネギを食べやすいように小さく切り刻む。
「ユエ、少しバターを持っててくれ」
「ん……これからどうするの?」
「フライパンで溶かす。んで其処へさっきの鶏肉と玉ネギを投入して炒めるんだ。鶏肉の色が変わって玉ネギが透き通ってきたら塩と胡椒を適量入れてから米も入れて混ぜる」
「それで、どうする?」
「米がパラパラになったらケチャップモドキを加えて全体に行き渡るように炒める」
「なるほど……でも音也。右手では何の料理をしているの?」
「こっちはオムライスの“オム”の部分だな。まあ見てなよ。すぐに全員分作るから」
魔法をフル活用して数十人分のオムライスを一気に制作していく。神代魔法も贅沢に使って調理していく様は、夕食中ユエに「神業」とだけ伝えられた。
──────────────────
オマケ
「音也、ご馳走さま」
「あ、ユエ。お粗末さまだ」
夜になり、食器を洗ってから片付けて散歩している俺の元へユエがやって来た。風呂に入っていたのか髪の毛が少し乱れている。
「ほれ、髪の毛梳かしてやるからこっち来い」
「ん……ありがとう」
「雫たちの髪の毛を梳かすようになってから櫛がすっかり必須アイテムになってしまったなあ」
適当な木の幹に腰をかけてユエを膝に座らせる。そしてサラサラと手触りの良いユエの髪の毛を櫛で梳かしていった。皆の髪の毛は一切突っかかることなく櫛はスーッと抜けていくため、俺もなんだかんだ楽しんでいたりする。
「気持ちいい……音也、上手」
「そりゃどうも。しかしまあ……こうしてみれば、人も亜人も変わらねえな」
「どういうこと?」
「大したことはないさ。ただ単純に、人も亜人も変わらないんだなって思っただけだ」
この世界に限らず、人間はほんの少し見た目が違うという理由で差別をする。しかし、いざ深く関わってみればどうだろう。ユエもシアも、ティオだって本質的には人間と変わらないのだ。
亜人だとか、果ての先には魔人だとかで差別するだなんて下らない。ただのバカ共だ。
「……音也の考え方、この世界では珍しい。でも、そんな音也が私は大好き」
「面と向かって言われると照れくさいなあ」
髪を梳き終わるとユエが対面座位で俺のことを見つめつつもストレートに愛情表現をしてきた。デフォルトの無表情ではなく、少し微笑んで頬を赤らめながら愛情表現してくるところがまた、とても愛らしく思える。
俺は笑みを深めると、ユエの後頭部に軽く手を添えて俺の眼前まで近づけた。驚いた表情をするユエに構わず彼女の唇を奪い、思う存分堪能する。
「ぷはっ……音也、不意打ち」
「今日はオムライスの味がするな。いつ食べてもお前たちは美味しい……って何だこの発言」
「くふふ、どんな音也も素敵」
「おいおい、そんなこと言われたら歯止め利かなくなっちまうぞ?」
一回り小さいユエを芝生の上に押し倒す。木々の間から溢れる月明かりに照らされるユエの姿は、どこか幻想的で神々しい物を感じる。が、それと同時に可愛らしさと愛おしさも感じた。
完全に本能が理性を上回った俺は、ユエの服を少しずつ脱がしながら愛撫を開始。快感に喘ぐユエを見て一つずつタガが外れていくのを感じる。
「あ……はあ……おとや、すごいぃ」
「おいおい、ここをこんなに濡らして……そんなに欲しいのか?」
「お願い……音也の、頂戴……」
「クッフフ……まだ、ダメに決まってるだろ?」
「え……」
期待からか、ビンビンに勃起しているユエの陰核を徹底的に弄る。不意打ちに近い形で再開された愛撫は、ユエがもの凄い喘ぎ声を発したことによって効果が実証された。
「あ、はあん! いじ……わるぅ」
「普段ユエにはペースを握られっぱなしだからな。たまには受けに回ってみればどうだ?」
「んう……音也は夜の超戦士。受けだと私が一方的に封殺されるからひゃんっ!?」
「隙あり。さあ……今夜は寝かせないからな?」
このあと滅茶苦茶ヤッた。夜半を過ぎてから雫も乱入してきたので、久しぶりの音也×雫×ユエの乱交が始まったのは言うまでもない。
ブロウクン・ファングを使って地面から電磁波の壁を作り出す技の元ネタはテリー・ボガードのパワーゲイザーからです(分かる人居る?)
節目の百話目を向かえましたが、今後もゆっくりとですが書き続けて行きますので最後までお付き合いしていただけると嬉しいです。
恵里の処遇はどうする?
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勇者バカ之河の被害者だから救おう
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消せ(無慈悲)