※この作品はR-18です。

その音色は異世界まで響き   作:誰かさん

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魔界城の王を今日改めて見返してみましたが……かなり先にはなりますがクソ神ことエヒトとの戦いの構想だったりその後の話の構想がある程度出来ました()

それはともかく音也格好いいですねえ……息子に呆れられるぐらい自由人ですがやる時はしっかりやるところが本当に好きです。


第十楽章 殲滅の嵐

「食らええ!」

 

ドパアン! ズシュ! 

 

「邪魔だ」

 

ドゥルルルルルルルルル!!! 

ドゥルルルルルルルルル!!! 

 

「消えなさい…… 一閃 〝絶断〟」

 

ズバッ! ビシュッ! 

 

「……邪魔。 〝壊劫〟」

 

ズオオオオオオ……

 

「腑抜けた魔物ですねぇ。こんなんじゃ相手にもなりませんよぉ!」

 

ズドオン! ズドオン! ゴチャア! 

 

「消え失せい……!」

 

ゴパアアアアア! 

 

「愚かな存在よ…… 〝紅壊〟」

 

グオオオ! パラパラ…… 

 

 

……あまりにも無慈悲な連撃が魔物の軍団を襲う。俺はファンガイアスレイヤーを振り回しハジメはガトリングの二刀流で弾の壁を作り雫は圧倒的な剣技で切り裂きエトセトラエトセトラ。

 

さらに魔物軍団の中央を自動操縦のチハたんが突っ切り後方からはこれまた自動操縦のティーガーIIが正確無比な狙撃をしている。

 

「ほらどうしたあ! お前ら魔物の底力はその程度なのかあ!」

『イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

 

地面に電磁波を流して一気に広範囲の魔物を駆逐する。さらに仕留め損ねた魔物には対物ライフルの一撃かファンガイアバスターの貫通矢を食らわせて確実に数を減らしていく。

 

ドパンッ! ドパンッ! ドパンッ! ドパンッ! ドパンッ! ドパンッ! 

 

「大したことねえなあ……こいつら」

「そうね。雑魚ばかり…… 駆け巡れ 〝迅雷〟」

「ん……弱い」

「ですねぇ。ハジメさんやユエさんたちとの特訓が厳しすぎたのでしょうか」

「お、おぬしら汗一つかいてないのか……」

「いや余裕だろう?」

 

余裕しゃくしゃく。ちなみにティオの時苦戦したのは周りへの被害を考えないといけなかったからである。特に露葉さんが傷つかないように調整してたので予想以上に苦戦した。

 

今回は考えなくても大丈夫なので余裕なのだ。それに視界は開けてるし平地で移動に殆ど疲れないし。

 

「おっと。邪魔するんじゃねえよ」

 

ズボア! グチャグチャ……

 

片手間に魔物の体をぶち抜けるぐらいにはファンガイアスレイヤーを扱えるようになったのも案外大きいかもしれない。

 

それにしても魔物が困惑した顔をしながらも突撃を繰り返しているのは……偵察機で発見して先ほど撃墜したプテラノドンモドキに搭乗していた男がリーダー格の魔物しか洗脳しなかったからだろうか。

 

流石に総勢六万もの魔物を全て洗脳するなんていう荒技は出来なかった……のか? 

「なあハジメ」

「なんだ?」

 

魔物に囲まれながらも背中合わせにハジメを呼ぶ。ハジメも話したいことがあったのかすぐに応じてくれた。

 

「妙に魔物たちの表情が面白い事になってないか?」

「そのことか。確かに……困惑顔だよな。それに魔物にも二種類あるみたいだ」

「と、言うと?」

「一つはアホみたいに突撃してくる雑兵の魔物。そしてティオのように強力な洗脳をされてるであろうリーダー格の魔物だ」

「は~ん……特に気にしていなかったな。弱いし」

「ま、それもそうだ。あの程度じゃいくら集めた所で意味は持たない」

「だよなあ……一気に潰しに行くか」

『イ・ク・サ・ハ・ン・マ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

「そこを退けえええ!!」

 

ゴォガガガガガン!!!! 

 

『レ・ディ・ー』

「……爆現」

『フィ・ス・ト・オ・ン』

「コウモリモドキ。力を貸せ!」

「一気に片付けるつもりなのだな……分かった。ガブリッ! 」

「……変身! ザンバット、来い!」

 

 

お互い姿を変えて数の減ってきた魔物軍団に突っ込む。俺はザンバットを召喚しハジメはイクサカリバーを手にして一挙殲滅に乗り出した。

 

「音也……援護する。 〝雷龍〟」

「ハジメ。左の魔物は私が片付けるから貴方は奥へ行きなさい…… 花の斬 〝桜霞〟」

「む……妾はここまでのようじゃ。火球一つ出すことができん……」

「ティオさんはそこで休んでいてください。あとは私たちでぶっ潰しますぅ!」

「お前ら……随分と逞しくなったな」

 

迫り来る魔物を斬り伏せながらも呟く。魔物の数はあと二万弱。このぐらいならものの数分あれば全滅させることも可能だろう。

 

「行くぞ……ウェイクアップ!」

「ウェイクアップ・ザンバット! 」

「&…… 〝絶禍〟」

 

 

ファンネル紛いの動きで無数のザンバットを操りつつも紋章ブラックホールを使って多方面から迫り来る魔物を一気に片付けていく。

 

俺は紋章ブラックホールを追いかけながらも仕留め損ねた魔物を蹴飛ばして遥か遠くに見えている黒ローブの男の元へと迫る。

 

途中それなりに強そうな四目狼が出てきたが構わず紋章ブラックホールでお片づけ。一気に道が開けた。

 

それを見た黒ローブの男は一目散に逃げだそうとしているが……逃がすわけがない。

 

「逃がさねえよ……!」

紋章を新たに作り出して地面を滑らせる。未だに破られたことも逃がしたこともないキバの紋章は人間の走力など嘲笑うような速度で黒ローブの男の足下まで到達した。

 

どうやら紋章に驚いたらしく黒ローブの男はうつ伏せの状態で紋章に拘束されている。とても無様な姿だ。

 

ひとまず黒幕は拘束出来たので紋章をこちらに戻してやって来た黒ローブの男の首根っこを掴んで持ち上げる。

 

「何だよ! 何なんだよ! ありえないだろ! 本当なら、俺が勇者グエッ……」

「……愚かな奴だ」

 

持ち上げた瞬間に気絶した黒ローブの男。しかし良く見ると見覚えのある顔である。

 

「誰だったけ……あ、清水か? 基本席から動かずに本を読んでいて必要最低限の言葉のやり取りしかやらない陰キャの……」

 

中々に酷い覚え方ではあるがこいつは間違いない。クラスメイトの一人である清水幸利だ。俺は話したことがないが……そういえば居た気がする。

 

そういや勇者(笑)はハジメのことを陰キャと言ってたが俺的には清水の方がよっぽど陰キャだと思っている。てかコミュ障? 

 

「まあいいや。魔物は逃げ帰ってるようだし……こいつ連れて町に戻るとするかねえ」

「殺さないのか?」

「ここで殺してもあの先生にしつこく付きまとわれるだけだ。とりあえずは連れ帰って先生に丸投げするさ」

「そうか……分かった」

 

変身を解きながら清水のローブを掴んで引きずりながら歩く。ついでに念話で雫たちに「町で集合しよう」という旨を伝えた。

 

それにしてもクラスメイトの清水が何故先生たちが滞在する町ごと魔物を使って襲撃しようとしたのか……謎である。

 

裏切るにしても俺には動機は分からないので謎は深まるばかりだ。まあ興味はないのだが。

 

「さて……先生はどうするんだろうな。こいつに対して、場合によっては俺に対しても」

 

荒れ果てた大地の砂埃と魔物が撒き散らした血肉に塗れながら俺に引きずられる清水の姿は……正しく敗残兵といった様子であった。

 

日が傾き始め山脈がオレンジ色に染まっているのを背中に俺はウルの町へと踵を返すのだった。

 




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それと評価のバーも二つに色が付き始めてました…本当に感謝感謝です!

恵里の処遇はどうする?

  • 勇者バカ之河の被害者だから救おう
  • 消せ(無慈悲)
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