※この作品はR-18です。

その音色は異世界まで響き   作:誰かさん

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お外きっつい……この時期は汗が噴き出るように出るので経口補水液がお友達です()


第十五楽章 突入

「おい、海人族の女の子はどこへ連れて行った?」

「し、知らない! 俺にはサッパリなんだ!」

「ならアジトは?」

「アジトはここから数百メートル感覚で……」

「ふーん……死ね」

 

ゴチャア! 

 

用無しを生かすほど俺は甘くない。その歪んだ精神を作り出す頭を握り潰して地面に投げ捨てた。

 

「よし次」

「こっちも終わったわよ」

「全く……数が多いな。念話でハジメたちに応援を頼んだから何とかなるはずだが……」

「それにしても今回は激怒しているわね?」

「露葉さんにまで手を出そうとしたんだ。必ず後悔させてやるさ」

「怒ると敬語が抜けるのねえ……新鮮だわ」

「ほら、次行きますよ。アジトは後百ぐらい有りそうですし」

「いや、本拠地を聞き出したから小さいアジトはハジメくんたちに任せましょう。私たちは突入よ」

「それも良いな……よし、行こう」

 

既にアジトは百を超える単位で壊滅させている。しかし本拠地の場所が分かったのならアジトをすっ飛ばして本拠地を叩き潰すのが一番だろう。

 

「露葉さん、乗って」

「これはバイク?」

「そう、バイク。移動にはやっぱりこれだ」

「便利ねえ……」

 

今回ばかりは早いところ元凶とご対面して殴り潰したい。故にイクサリオンと重力魔法を駆使して一飛びに本拠地へと突入することにした。

 

魔力を限界まで流し込んでちょっとした段差から飛び上がる。さらに重力を操作して空中ドリフトしながら家々を飛び越えて商業区の中でも外壁に近く、観光区からも職人区からも離れた本拠地のあるらしい場所へ突入した。

 

「ここからは別行動で。見つけ次第連絡する」

「分かったわ。幸運を」

 

着地のついでに数十人のチンピラ風の下っ端を蹴散らして分散。一気に駆け抜ける。

 

「このド腐れ共が……まとめてかかってこいやあ!」

 

ファンガイアスレイヤーを振り回して近づいた下っ端を片っ端から地獄へ送る。さらにファンガイアバスターで一射ごとに数十人をまとめて殺害しそれらの攻撃を躱した者にはヤクザキックをお見舞いして永遠の眠りへと誘う。

 

バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! 

 

ドシュ! ジャララ…… ビシッ! 

 

「ほらどうしたあ! その程度か!!」

 

ミュウの心の音楽を探しながらもクソ野郎共を地獄送りにして建物内へ突入。一気に駆け上がり最上階まで辿り着いた。

 

ドォガアアア!! 

 

扉を蹴破りファンガイアバスターを構える。

 

「……てめぇら、例の襲撃者の一味か」

「その通りだ。さて……お前には色々と吐いて貰うからな」

 

ダンッダンッダンッダンッダンッ!!! 

 

「ぐうあ!?」

「今撃ち込んだのは麻酔弾だ。お前は動くことは出来ない。出来るのは話すことだけだ」

 

対物ライフルの銃口で倒れ伏せた男の腹をグリグリ。ついでに重力魔法で重量アップさせて負担を倍増させる。

 

普段とは違って義眼が髪で隠れてはおらず、生身の死んだような瞳と相まって恐らく凄まじい威圧感を醸し出しているだろう。

 

「海人族の女の子は……どこへやった?」

「海人族……あ、あれは今日の夕方から始まる裏オークションの会場の地下へ移送済みだ」

「ほう……その場所はどこに?」

「か、観光区だ! 頼む、金なら幾らでもやるから助け──」

「死ね」

 

ズドオン! 

 

命乞いを無視して引き金カチリ。対物ライフルで男の心臓を接射で撃ち抜き露葉さんに念話で連絡をした。

 

(ミュウは観光区の地下へ移送されたらしい。ここを潰したら行くぞ)

(分かったわ。先に行っててくれるかしら? 最後に派手にやるから)

(そうか……ならそうさせてもらう)

 

念話で指示を飛ばしつつ、最後に置き土産で手榴弾を数発ばら撒いて俺は天井から本拠地を脱出。縮地と天歩を駆使して宙を駆け抜けていく。

 

普通の人間なら数時間は必要な距離であるが縮地の高速移動と天歩の建物無視を使うならば数十秒で到着できる。

 

目的の場所に到着すると、その入口には二人の黒服に身を包んだ巨漢が待ち構えていた。とはいえ居眠りしてるので警備はザル。念の為麻酔弾を撃ち込んで深い眠りに落として俺は裏口に回り込んだ。

 

やがて地下深くに無数の牢獄を見つけた。入口に監視が一人おり居眠りをしている。その監視の前を素通りして行くと、中には人間の子供たちが十人ほどいて、冷たい石畳の上で身を寄せ合って蹲っていた。十中八九、今日のオークションで売りに出される子供たちだろう。

 

しかしミュウは見当たらない。俺は内心舌打ちをしながらも近くに居た男の子に話しかけた。

 

「ここに海人族の女の子はこなかったか?」

「え、えっと……ついさっき連れてかれちゃったよ」

「やっぱりか……」

「ねえ……お兄ちゃんは何者なの?」

「俺か? そうだな……」

 

少しだけ思考を巡らして……答えた。簡潔に、分かりやすくである。

 

「仮面ライダーだ」

「かめん……らいだー?」

「お前たちのような困ってる人を助けに来る……正義の味方だよ」

「え、助けてくれるの!」

「勿論さ。すぐにここから出してやる」

 

ベギッ! と素手で鉄格子を破壊。さらに念話で露葉さんに話しかける。

 

(現在地は?)

(今さっき裏口に辿り着いた所よ)

(丁度良い。今から数十単位で連れ去られた子供を解放するから保護を頼む)

(任せなさい)

 

再度、念話で指示を飛ばした俺は唖然としている子供たちにも脱出を促すことにした。

 

「よし、出たら俺の真後ろへ進め。お前たちを保護してくれるお姉さんが待ってる」

「うん! 助けてくれてありがとう! あの子も絶対助けてやってくれよ! すっげー怯えてたんだ。俺、なんも出来なくて……」

「……ま、今回は俺がやっとくさ。お前はこれから強くなればいい」

 

頭をポンポンと軽く叩いて俺は再び駆け出す。どうやらオークション会場は現在地よりさらに地下にあるらしいので階段を駆け下りて会場を発見。物音立てずに天井に跳び上がる。

 

俺の目先には確かにミュウの姿を捉えることが出来た。ただし二メートル四方の水槽に入れられており、その小さな手足には金属製の枷をはめられている。

 

「全く、辛気臭いガキですね。人間様の手を煩わせているんじゃありませんよ。半端者の能無しのごときが!」

「……その言葉。そっくりそのままお前らにお返しさせて頂くぜ!」

 

聞き捨てならない声を聞いたので天井を思いっきり破壊しながら地面へ急降下。司会らしき男の脳天に思い蹴りを入れて絶命させた。

 

さらにミュウが閉じ込められていた水槽をナックルでたたき割って抱き上げる。ついでに枷も破壊した。

 

「……お兄ちゃん?」

「顔を散々に引っ掻かれて眼帯も奪われた男……というならお兄ちゃんは俺だな」

「お兄ちゃん!」

「よしよし……」

 

毛布でくるんでやりながら背中を摩る。そしてその態度とはまるで逆の視線を囲もうとしてきた男たちに向けた。

 

『レ・ディ・ー』

「覚悟は良いか? 子供の人生を食い物にして生きてきたクソ野郎共諸君。あの世へ送られる心の準備はもう良いかな?」

『フィ・ス・ト・オ・ン』

「お兄ちゃん……?」

「大丈夫だ。俺に任せとけ」

 

突如として目の前に現れたイクサスーツを見て不思議な物を見た! という顔で俺に目線を向けてくるミュウ。

 

それはクソ野郎共も同じだったらしくベルトから召喚されたイクサスーツに目を丸くしている。

 

「……変身」

「クソガキ、フリートホーフに手を出すとは相当頭が悪いようだな。その商品を置いていくなら、苦しまずに殺してやるぞ?」

「アホらしい。サッサとあの世へ行きな」

『イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

「ミュウ、目を閉じて耳を塞いどけ」

「んみゅ……こう?」

「良い子だ」

 

スーツの中からニヤッと笑いつつ……俺はバチバチと電撃が迸っているイクサナックルを地面に思いっきり押し当てた。

 

バリバリバリバリバリバリバリ!!! 

 

五億ボルトの電磁波が地面を伝わって周辺にいた男は勿論のこと、逃げようともしなかった客にも命中することとなった。

 

クソ野郎共は電撃を感じる間もなく体の外から焼け死んでいった……が、その場に留まること 俺は天井を突き破って空に再度浮かび、変身を解除してミュウの柔らかいほっぺをつんつんした。

 

「もう大丈夫だぞ~」

「ふわ!?」

「おお……夕焼けが綺麗だな」

「お兄ちゃん凄いの! お空を飛んでるの!」

「飛んでるというよりは跳んでるだがな……さてミュウ。最後の仕上げだぞ」

「仕上げ?」

「まずは……こいつだ」

『レ・ディ・ー』

「行くぜ……変身!」

「へんしん?」

『ラ・イ・ジ・ン・グ』

 

キバ本編の後半、特にルークと名護さんの最終決戦のように直接ライジングイクサへと変身する。ちなみに今までのようにスーツが出てきて装着されるタイプではなく微粒子が体に纏まり付いてスーツに変形している。

 

「お兄ちゃんまた姿が変わったの!」

「よし、それじゃあぶちかますぞ~」

『イ・ク・サ・ラ・イ・ザ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

「……ミュウ、ここに指を入れな」

「ここなの?」

「そうだ。そこを……カチッと引け!」

「カチッ! なの!!」

 

ドパアアアアアアアアアア!!! 

 

「ふええ?!」

 

ファイナルライジングブラスト発射。反動は全て俺が吸収しているのでミュウに実害はないが……発射先のミュウが先ほどまで監禁されていた場所は甚大な被害を被ることになる。

 

と、いうのも探索のついでに壁という壁に小型爆弾を埋め込んでおいたのである。ちなみに露葉さんと同時に突撃した本拠地の方にも爆弾をたんまり置いてきてる。

 

つまり……ファイナルライジングブラストをマトモに食らったらどうなるのか、お分かりだろう。

 

ズガガガガガガアアアアアン!!! 

 

「おお~……た~ま~や~」

「へ、変身コワイ」

 

……夕焼けの空に俺の間の抜けた声とミュウの震えた声が響き渡るのだった。

 




ファイナルライジングブラストの時にベルトが声を発したか覚えてないのですが…この小説では喋る設定でお願いします。と、いうのも仮に喋らなかったとしたら突然ファイナルライジングブラストが飛んでくることになるので分かりにくいかな…と勝手に思ったんです()

恵里の処遇はどうする?

  • 勇者バカ之河の被害者だから救おう
  • 消せ(無慈悲)
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