※この作品はR-18です。

その音色は異世界まで響き   作:誰かさん

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ファイズアクセルの格好良さは異常。時間制限付きの超高速移動+火力アップ+必殺打ち放題+防御力ダウン…男のロマンしかない!()


第三楽章 神の使徒カッコカリ

「遅い」

『イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

 

ズアァァァァァァァァアア……

 

「消えろ」

 

ドパンドパン! ドパアアアアン! 

 

特に造作もなくマグマ蛇を殺していく。これだけのチート軍団なら百数体のマグマ蛇を殺すなど簡単なことなのだ。

 

まあ俺とハジメは二人合わせて十体少々しか殺してないが。というのも雫、ユエ、露葉さん、ティオが俺との一日デート権を巡って我先にとマグマ蛇を殺していくからである。ぶっちゃけ俺とハジメは必要ない。

 

ティオがブレスで横薙ぎに払う。

 

──残り十体

 

シアが炸裂スラッグ弾を偏差射撃でマグマ蛇に直撃させる。

 

──残り八体

 

露葉さんが電磁鎖で音もなくマグマ蛇の核を貫いた。

 

──残り七体

 

ユエが無謀にも下から食おうとしたマグマ蛇に向かって雷龍を叩き落とす。

 

──残り六体

 

雫が神速の抜刀術で切り裂いた空間を歪ませてマグマ蛇を引きちぎった。

 

──残り四体

 

ハジメがドンナーとシュラークを抜き放ってガン=カタで無駄なくマグマ蛇を葬り去る。

 

──残り二体

 

一体をイクサカリバーで核ごと斬り伏せて最後に残った一体を睨みつける。直下のマグマの海から奇襲をかけて来たが〝音〟で予め奇襲を把握していたので俺は宙に跳び上がった。

 

『イ・ク・サ・ラ・イ・ザ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

「チェックメイトだ」

 

イクサライザーに破壊のエネルギーが集まる。俺は躊躇いなく引き金を引いた……いや、引こうとした。

 

「……! 上!?」

 

咄嗟に体をよじって引き金を引く。ファイナルライジングショットは凄まじい反動のせいで必ずと言っても良いほど体が発射した向きと反対側に吹き飛ばされる。それを利用しての緊急離脱だ。

 

そして俺が先ほどまで居た場所には天から極光が降り注いだ。

 

まるで天より放たれた神罰の如きそれは俺がかつて瀕死の重傷を負った光とそっくり。否、それよりも遥かに強力な物だ。

 

攻撃の瞬間という戦闘においてもっとも無防備な一瞬を狙って放たれた極光に気がつけたのは俺の並外れた耳の御蔭である。

 

が、安心してはいられない。

 

「コウモリモドキ!」

 

追い打ちのように降り注ぐ光弾をイクサライザーで必要最低限迎撃しながらキバットを呼ぶ。そのキバットは上から降り注ぐ光弾に阻まれて中々こちらに辿り着けないようだが……。

 

「ユエ、ティオ!」

「〝聖絶〟!」

「邪魔はさせぬぞ! 〝嵐空〟! 〝多重聖絶結界〟!」

 

魔法エキスパートのユエとティオが強固なバリアーを張る。その隙にキバットがこちらに辿り着いた。

 

「待たせたな。ガブリッ!! 」

「変身……!」

「あぶね……お前もう少し周り見ろ!」

 

ドパンドパンドパンドパンドパン!! 

 

ほんの一瞬だけ生まれた隙を突かれて攻撃が集中するがハジメが迎撃を代わってくれた御蔭で無傷。俺はキバの鎧を装着することに成功した。

 

「ハァ!」

 

重力魔法を付与した紋章を召喚。とはいっても何時もとは重力の向きが逆なのでこちらに向かってきた光弾は全て反射されている。

 

十秒か、それとも一分か……永遠に続くかと思われた光弾の嵐は最後に一際激しく降り注いだあとにようやく終わりを見せた。周囲は見るも無残な状態になっており、あちこちから白煙が上がっている。

 

「……看過できない実力だ。やはり、ここで待ち伏せていて正解だった。お前達は危険過ぎる。特に、その男は……」

「……なに?」

 

上から男の声。その声がした天井付近に視線を向けると……そこにはおびただしい数の竜とそれらの竜とは比べ物にならないくらいの巨体を誇る純白の竜が飛んでおり、その白竜の背に赤髪で浅黒い肌、僅かに尖った耳を持つ魔人族の男がいた。

 

その姿を見て俺はついこの前殺した魔人族の女の恋人だと察した。

 

「おお……魔人族の男ね。それはどうも。褒められて嬉しいぜ」

「まさか、私の白竜が、ブレスを直撃させても殺しきれんとは……おまけに報告にあった強力にして未知の武器……女共もだ。まさか総数五十体の灰竜の掃射を耐えきるなど有り得んことだ。貴様等、一体何者だ? いくつの神代魔法を修得している?」

「ん? 神代魔法は……確か二つだな。それよりもお前さんの女友達は元気かい? それとも帰ってこなくてイライラしているか?」

「……まさか、貴様」

「で、名前は? それともこれから死にゆく者に名乗る名前はないのか?」

「気が変わった。貴様は、私の名を骨身に刻め。私の名はフリード・バグアー。異教徒共に神罰を下す忠実なる神の使徒である」

「ほうほう。神の使徒ね。まあどうでも良いが……くだらねえ神なんぞに使えているなんて気の毒な奴」

 

馬鹿にしたような物言いをする。本心からだし仕方ない事だがな! 

 

しかしフリードは気に入らなかったらしく溢れだす殺意が隠せていない。

 

「ひとまず……お前は殺意を隠そうともせずに俺を殺そうとした。つまり敵意があるということだ。生へ執着している者を殺そうとするとどうなるか分かるかな?」

「……ふん」

「ま、分かってるだろうよ。待っているのは『死』だけなのだから」

 

ザンバットを召喚する。さらに空力で宙に浮かび上がった。マグマの暗く澱んだ紅とキバの鎧がベストマッチして素晴らしい威圧感を放ってるよな……と、思いながらも俺はザンバットフエッスルを取り出した。

 

「有り難く思え……絶滅タイムだ!」

「ウェイクアップ・ザンバット! 」

 

召喚された無数のザンバットが一つ一つまるで意思を持ってるかのような動きでフリードに迫る。途中で竜の背中に乗っていた亀が結界を張っているが……殆ど無視してザンバットが突き抜けていく。

 

が、あまりにも数が多すぎて突破しきれない。勢いをなくしたザンバットは後続に控えていた竜たちに撃ち落とされてしまっている。

 

「……残念だったな。タイムアップだ! 〝界穿〟!」

「ッ! 音也さん! 後ろです!」

 

シアの警告に従い後ろを振り向きながら紋章を展開するのと……眼前で大口を開けたフリードの乗る白竜がゼロ距離で極光を放ったのはほぼ同時であった。

 

ドォゴォオオオオ!!! 

 

「ぐうううう……!」

 

ブラックホールのように極光を吸い込んでいく紋章。しかしそれを支えるのは中々に重労働である。ちなみに俺の体はここまでの攻略過程でかなり疲労している。一歩間違えたら直撃を食らうだろう。

 

それに最近体を蝕んでいる状態異常。こいつがいつ爆発するか分からないのも気がかりだ。

 

だからといって易々攻撃を受けるつもりは毛頭ないけどな。

 

「うおおお……! キバットぉ!」

「ウェイクアップ・II! 」

「ティオ! 手伝ってくれ!」

「ご主人様……! 分かったのじゃ!」

 

紋章をその場に固定。そのまま俺はもう一つ紋章を作り出して反重力を付与して跳び上がる。さらに俺のジャンプに合わせて竜化したティオが後ろに佇んだ。

 

「黒竜だと!?」

〝紛い物の分際で随分と調子に乗るのぉ! もうご主人様の邪魔はさせぬぞ!〟

「ティオ……やれ!」

〝若いのぉ! 覚えておくのじゃな! これが〝竜〟のブレスよぉ!〟

 

ゴォガァアアアア!! 

 

空力で向きを調整して俺はフリードに向かいながらティオに指示を出す。ティオは躊躇うことなく俺に漆黒のブレスを放ってきた。

 

俺の考えた作戦は……怪人撃破率100%を誇るあの技の再現だ。お決まりの処刑用挿入歌が欲しいところである。

 

「くたばれえええええ!!!」

 

白竜の繰り出す極光をものともせずにティオの放った極光と共に突撃する。極光はほんの一瞬だけ拮抗したものの……すぐに白竜の極光を押し切ってしまった。

そのまま焦った顔をするフリードの左腕に極光と共に蹴りをぶち込んでやる。命中の瞬間に凄まじいエネルギーが発生したが致し方ない。

 

「ぐあ……くっ、なんて力だ。だが今の衝撃を利用してマグマ溜まりを鎮めている巨大な要石を破壊させてもらった。間も無くこの大迷宮は破壊される。神代魔法を同胞にも授けられないのは痛恨だが……貴様等をここで仕留められるなら惜しくない対価だ。大迷宮もろとも果てるがいい」

「んだと……この野郎!」

 

フリードは冷たく俺たちを見下ろすと首に下げたペンダントを天井に掲げた。すると、天井に亀裂が走り左右に開き始める。円形に開かれた天井の穴はそのまま頂上までいくつかの扉を開いて直通した。どうやらショートカットのようだ。

 

その間マグマは刻一刻とかさを上げている。このままでは噴火することは明確だ。

 

「邪魔するな!」

 

フリードを除いて場に残った竜たちを紋章で殲滅。一匹残さずこの世から消し去って未だに浮かんでいるティオの元へ向かった。

 

手には静因石の入った宝物庫。制限時間内にアンカジに届けるには……これしかない。

 

「ティオ、一度しか言わないからよく聴けよ。こいつを持って一足先にアンカジに戻ってくれ」

〝ご主人様よ、妾は、妾だけは最後を共に過ごすに値しないというのか? 妾に切り捨てろと、そういうのか? 妾は……〟

「違う。あのくそったれは必ず殺すし生きてここを脱出する。もちろんアンカジに静因石だって届ける。だが俺一人では無理なんだ。お前にしか頼めないことなんだよ」

〝ご主人様……分かったのじゃ。そうと来るならば、このティオ・クラルスに任せよ!〟

「頼んだぞ。お前がアンカジ最後の希望だからな」

 

ティオのウロコの中に宝物庫を入れながらも頭を撫でてやる。ティオも目を閉じてほんの少しの間だけ俺の手に頭を擦りつけると、スッと離れて下に居る雫たちに目を向けた。

 

当然、雫たちに諦めた様子はない。俺はそれを見て微笑むとティオに伝言を頼んだ。

 

「香織とミュウに伝言も頼む。〝あとで会おう〟だ」

〝ふふ、委細承知じゃよ〟

 

互いに頷き合い、それぞれは反対方向へと進み出す。全ては己の望みを叶えるために……。

 




ファイナルベント(死刑宣告)

はい……密かにやってみたかったあの技を再現してみました。お粗末以外のなんでもないですが()

感想は送って貰えると嬉しいです。最近は中々じっくり読めてないので返信もまばらで申し訳ないのですが……。
また評価の方もよろしくお願いします。

恵里の処遇はどうする?

  • 勇者バカ之河の被害者だから救おう
  • 消せ(無慈悲)
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