※この作品はR-18です。

この元魔王に素晴らしい祝福を!改訂版   作:ボトルキャプテン

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実は最初紅魔の里編にしようかと思ったのですが、それじゃ原作と変わらないので我が作品ではこうなりました。テーマソングは土屋アンナさんが歌う「suittion」です!



そして……おい、テレフェスの鋼のマリアさんよ、人のアイデンティティをパクってんじゃねぇ!……べっべつにいいけど。


第5章 聖テレサ女学院編
プロローグ


目を治した俺はエリスと共に再びアクセルの街に帰って来た。エリスはまだ仕事が残っているという事で俺を送った途端トンボ帰りで統一神界に戻って行った。時差ボケのお陰か、全然眠くならなかった。

 

「いや〜、目が見えるってステキだなぁ。久しぶりに2徹しちゃった……感覚おかしくて眠くもねぇし?このまま起きてようかな」

 

コンコン

 

窓に向かって背伸びをしていると、ドアがノックされた。

 

「リュウジ様〜?戻られたんですか?」

 

ドアの向こうからはマリューの声が聞こえて来た。

 

「ああ、今戻って来た」

「開けますよ?良いですか?」

「良いぞ?」

 

マリューはガチャッとドアを開くと、窓を眺める俺を見付けた。俺は振り返りながらアメジスト色に輝く眼をマリューに向けた。

 

「完全に治ったよ」

「リュウジ様……ホントに……見えてるのですか?」

「うん、バッチリにな?」

「良かったですね!完全復活じゃないですか!」

「心配かけてごめんな、今日からまた頑張るからさ」

 

さて、気分も良いし朝飯でも作ろうかな。

 

そう決めた俺はそのまま台所に向かって朝食を作り始めた。しばらくすると、コッコロとペコリーヌがやって来た。

 

「おいっす〜☆皆さんおはようございます☆」

「皆さまおはようございます」

「おはよう、2人とも もうすぐ朝食出来るから」

「ありがとうございま……あれぇ!?リュウジくん!?」

「リュウジさま!?眼が見えるのですか!?」

 

ペコリーヌとコッコロは昨日までと全く様子が違う俺を見て驚いていた。ペコリーヌは何があったのか俺に食ってかかってきた。

 

「一晩で一体何があったんですか!?何かポーション見たいな薬を飲んでたんですか?」

 

ペコリーヌには申し訳ないけど、エリスの事は黙っておこう……。

 

「うっうん、じっじっ実はね?ダメ元で色んなポーション飲んでさ?奇跡的に眼が見える様になったんだよ」

「それめちゃくちゃな副作用でちゃってますよ!?やばいですね!」

「完治したならわたくし、とても安心致しました」

「あれ?そういえば、クリスちゃんはまだ寝てるんですか?」

 

あっ!そうだった!エリスは昨日クリスでここにいたんだった!

 

「クリスなら、朝早くに出掛けたぞ?なんか急用とかで」

「そうなんですか?忙しいんですねぇ」

「見たいだねぇ」

「さっ!皆様朝食にしましょう」

「そうしましょう」

「いただきまーす☆」

 

────────────────────

 

その後、朝食を終えた俺達は食器を片付けて各部屋に戻って支度を始めた。レッドルークの篭手をセイヤに渡してしまった為、俺はレッドウォーリアを装備して部屋から出ると、ペコリーヌやコッコロも武器を装備して部屋から現れた。

 

あれ?なんで冒険者スタイルなんだろう?

 

「あれ?ペコリーヌ?なんで武器を装備してるの?」

「あはは……実は美食殿の食材を少し切らしてしまいまして」

「マジか!?、ごめん!今日カエルとか倒してくるから」

「いえいえ、わたしもたまにはクエストに行きたいですからね!なので今日は美食殿はお休みにさせることにしました」

「オーナーの癖に申し訳ない、任せっきりにしてしまって……クロエちゃんは?もう来てるんじゃないの?」

 

クロエの事を尋ねると、コッコロが答えた。

 

「クロエさまは何やらテスト勉強があるからとしばらくお休みになるそうです」

「あっそうなんだ。うーん、けど、給料払わなきゃないし……夜にでも俺がクロエちゃんに給料渡して来るか……。ペコリーヌとコッコロちゃんには今日中に払うね?」

「かしこまりました」

「美食殿の初お給料日ですね☆やばいですね☆」

「でわ今日は皆でクエストにでも出掛けますか?」

「そうしよう」

 

そう決めた俺達は冒険者ギルドに向かうと、ダストがクエストボードと睨み合いをしていた。

 

あっダストだ、この野郎……約束覚えてんだろうな。

 

「よぅ、リュウジじゃねぇか?なんだ?今日は随分引き連れて来たな」

「おぅ、ダスト、丁度いい」

「あら?リュウジさん達じゃないですか!おはようございます!」

 

俺とダストが振り返るとウィズがエプロン姿で立っていた。

 

「あれ?ウィズ!?珍しいね、ギルドに来るなんて」

「はい!実はバニルさんに配達を頼まれましてギルドにやって来たんですよ」

「そうなんだ!ウィズもいるなら良かった」

「ほえ?なんでしょうか?」

「リュウジ様?どうしたのですか?」

「どうしたんですか?リュウジくん?」

「何かあったのですか?」

「ああ、実はね?このダストさんがね?」

 

────説明中────

 

「という事があったんだよ。だからペコリーヌ、ウィズ、マリューにはダストと組んでクエストに行ってきて欲しいんだ」

「あはは…ダストさん、やばいですね……」

「私は構いませんけどね?」

「私も良いですよ?お使いも終わりましたし」

「へへっ!遂に俺もハーレムだぜぇ!ひゃっほぉい!」

 

ダストは浮かれ気味にクエストを受注しに向かって行く。

 

浮かれるのも今のうちだ、目に物見せてやる!!

 

「あーみんな、ダストが一緒だろうと遠慮は要らないから”いつも通り”にクエストをこなして来てくれ」

「遠慮なく手加減しなくて良いんですか?」

「ダスト様は我々のスピードをご存知ないのですか?」

「あの〜、私も頑張ってもよろしいのでしょうか?」

「ダストにいくら説明しても信じないから全然いいよ!俺とクエストしてるつもりでやってくれ」

「了解しました!久しぶりのクエストなので頑張っちゃいますよ!」

「やれやれ、困ったものですねぇ」

「私も頑張って来ますね!」

 

ペコリーヌ、ウィズ、マリューは気合いを入れていると、ダストが戻って来た。

 

「よーし、お嬢ちゃん達は準備は良いか?」

「はい☆頑張っちゃいますよ!」

「ええ、構いませんよ?」

「よろしくお願いいたします!」

「んじゃ、リュウジ?チャチャッと済ませてくるわ」

「おう。ダスト……約束忘れんじゃねぇぞ?」

「わーってる、わーってる!んじゃな!」

 

ダストは手をヒラヒラさせながらペコリーヌ達を連れてクエストに出発した。すると、見兼ねたリーンとキースが呆れた顔をしながら声を掛けてきた。

 

「ごめんねリュウジ、ウチのバカがケンカ吹っ掛けた見たいでさ」

「俺もダストに言ったんだけど聞かなくてよ、今回で懲りるだろうからさ、うんと懲らしめてやってくれ」

 

そのつもりじゃい!

 

「あの…リュウジさま?この男性の方は?」

「コッコロとキースは初対面だったな、リーンと同じパーティーメンバーでアーチャーのキース。この人は良い人だから大丈夫だよ?」

 

そう聞くとコッコロはキースに向かって深々と頭を下げて自己紹介を始めた。

 

「はじめまして、リュウジさまの元でサポートをさせて貰っております。プリーストのコッコロと申します」

「これはご丁寧に……アーチャーのキースだ」

 

キースとコッコロが挨拶を交わした。その後、リーンは夕方にダストを迎えに来ると言って別のクエストを受け、出かけて行った。残された俺とコッコロはテーブルに座って予定を考えた。

 

「さて、どうしようかね?郵便局行ってみんなの給料取ってこようか?」

「ならわたしくもご一緒いたします」

「んじゃ、まずは郵便局だね」

 

─────────────────────

 

「はい、コッコロちゃん!ご苦労さまでした!これからも頑張ってください!」

 

俺は郵便局で下ろした給料をコッコロに手渡した。分厚い封筒を受け取ったコッコロは驚きを隠せなかった。

 

「リュウジさま!?こっこんなに貰ってよろしいのですか!?」

「何言ってんの、ペコリーヌ達と一生懸命働いてくれたんだもん、当然の報酬だよ?」

「さようでございますか……では、ありがたくいただきます」

「さて、次はマヒルかな、農場なんてまだ行ってなかったからどんなものか分からないけど」

「キャルさまの件で色々忙しかったですからね、今から参りましょう」

 

そのまま俺とコッコロは、マヒルに任せている農場に足を運んだ。農場の場所に辿り着くと、青々とした薬草が立派に育っていた。モーモーと鳴き声を響かせる牛舎に向かうと、牛の世話をしているマヒルが目に入った。

 

「マヒル」

「うひゃっ! 鋼のあんちゃんとコロコロでねぇか!どうしたんだ?」

「驚かせて申し訳ごさいません、マヒルさま」

「モー!」

「ほら、エリザベスも挨拶するべ!オラ達のオーナーだど?」

 

マヒルはエリザベスと呼んだ一頭の牛の頭を撫でながら話し掛けていた。

 

エリザベスってクセが強い名前だなぁ!?

 

「あれ?今日は1人?アオイとゆんゆんは?」

「今日はアオアオとゆんゆんは来てねーど?」

「そうなんだ、しょうがないからマヒル、ちょっと時間ある?」

「ん?何だべか?」

「給料を渡しに来たんだけど?」

「ホントだべか!?ここじゃなんだからちょっと休憩小屋に行くべさ!」

 

マヒルに促され、俺とコッコロは俺が設計した休憩小屋に向かって行く。

 

見た目は丸太小屋だが、マヒルの為に人1人くらいが一人暮らし出来るくらいの設備は整えたつもりだ。

 

「どう?気に入ってくれた?」

「ステキなお部屋ですね、これもリュウジさまが?」

「うん そうそう!建てたのは別の人だけどね」

 

コッコロと他愛のない話をしていると、マヒルがお茶を出して来た。

 

「わざわざすまねぇな、オーナーさんなのに」

「いやいや、こっちこそ任せっきりにしてごめんね」

「この牛乳……とても美味しいです」

「そら良かったべ!エリザベスの自慢の牛乳だからな!」

 

確かに……めちゃくちゃ上手いな

 

ドンドン

 

じっくり牛乳を味わっていると、休憩小屋のドアがノックされた。

 

「マヒル?誰か来たよ?」

「やや?誰だべか……はーい」

 

マヒルがドアを開けるとそこには、カズマが立っていた。マヒルはパァッと明るくなり、はしゃぎ出した。

 

「なんだカズマでねぇか!」

「おぅっ!マヒル、ちょっと様子を見に来たんだ」

「なんだカズマじゃねぇか」

「おはようございます、カズマさま」

 

俺とコッコロはカズマに顔を見せて挨拶を交わした。

 

カズマ1人で来るなんて珍しい事もあるんだな。

 

「カズマ1人か?」

「ああ、アクア達は各自のアルバイトだよ」

 

アクアはともかくめぐみんとダクネスがバイト!?

 

俺は恐る恐るカズマに尋ねる。

「何?お前ら大金手に入れたのにもう金が尽きたのか!?」

「ちっげーよ!3人とも頼まれ事があってやってんだよ」

「アクアは?」

「なんか土木作業員の親方の所」

「めぐみんは?」

「女の子の家庭教師」

「ララティーナは?」

「ララティーナは鍛冶屋の親父さんの所で防具の手入れを習いに行った」

「マヒルはここにいる……そんでお前は?」

「散歩」

「働けくそニート」

「なんで金があるのになんで働かなきゃいけないんだよ」

 

逆になんでそんな発想になるんだよ。

 

「お前……人としてそれで良いのか?」

「良いと思う」

「他の国が魔王軍に襲われてどう思う?」

「気の毒だなぁって」

「カズマ……それは流石に不味いと思うべ」

「まるで他人事の様な口ぶりでしたね」

 

イシスター様、やる気を起こさせる依頼は厳しいかも知れません。

 

「さて、マヒルにも給料払ったし、そろそろ戻ろうか、コッコロ」

「そうですね、ダストさまやペコリーヌさま達もそろそろ戻られるかと」

「ダスト?なんかあったのか?」

 

カズマが首を傾げながら俺に尋ねて来た。俺はため息を吐きながら今朝方に起こった事をカズマに話した。

 

「───って事があったんだよ」

「あいつ……俺の他にリュウジにもあんな事を言ってやがったのか」

「その言い方だと、カズマにもイチャモン付けてたのか?」

「ああ、俺とアクアがダクネスやめぐみんとパーティーを組み始めて間もなくにダストがケンカ吹っ掛けて来たんだよ……まぁ「喜んで代わってやるよ」って言い返してやったけどな?」

 

そこは女の子達を守る為に戦うとか熱い展開じゃないんだ……。

 

「まっまぁ……今に分かるんだけどな」

「んじゃ、戻りがてらダストの勇姿を拝みに行くか?」

「そうしましょう」

「マヒル〜、暗くなる前には帰って来いよ〜?」

「分かってるど!」

 

俺達はマヒルと別れて再び冒険者ギルドに向かった。冒険者ギルドに辿り着くとペコリーヌ達が戻って来ており、俺とコッコロはすぐに声を掛けた。

 

「みんなお帰り〜」

「お帰りなさいませ、ペコリーヌさま」

「リュウジくんただいま帰りましたよ〜☆」

「リュウジさん!戻りました♪」

「全然歯ごたえのないクエストでしたねぇ」

 

ペコリーヌ達と話し込んでいると、ギルドの隅の方で右腕を左手で摩り、目を泳がせながら落ち込んでいるダストさんがいた。

 

あれぇ?どうしたのかなぁ?

 

俺は白々しくダストに声を掛けた。

 

「ダストくぅ〜ん?どーしたのかなぁ〜?ん〜?」

「おっおつおつおつ……お疲れ様です……」

「どーしたんですか〜? あっ!ハーレム楽しかったですか?」

「はっはい、楽しかった…です」

 

俺とダストのやり取りを目の当たりにしたカズマとリーンはペコリーヌに事情を尋ねた。

 

「めちゃくちゃ落ち込んでるけど、ダストの奴に一体何があったんだ?」

「普段もロクに働かないけどあの様子はあたしも初めて見るんだけど?」

「あはは…実はですね?今回のクエストでダストさんは”何も出来なかった”んですよ」

「何も出来なかった? そりゃどういう事だ?」

「まさか……」

 

リーンがゴクリと生唾を飲み込むと、ペコリーヌがクエストで起こった事を説明してくれた。クエストの内容はアダマンマイマイというカタツムリのモンスターでアダマンタイトの様に硬いらしい。その討伐クエストを受けたのだが……ダストが倒そうとしたマイマイをペコリーヌやマリューに先を越され、隠れていたヤツを倒そうと駆け出したらウィズの魔法攻撃で一気に殲滅したらしい。それを聞いたカズマとリーンは呆れて目も当てられなかった。

 

「うわぁ……」

「手も足も出ないってホントにあるのね……」

「あはは……やばいですね……」

 

カズマは心配になり再びダストを見るとダストが土下座の体勢を取り始めていた。

 

「オラァ、約束守れよダストさんよぉ?」

「ふぐぅ……」

「まず手始めに……俺とルナさんに謝れ ルナさんルナさん!こっちに来て下さい!ダストが日頃の謝罪をしたいそうです」

 

俺が手招きするとルナが近付いて来た。

 

さぁ、ダストさんのオンステージが始まるよぉぉぉ!

 

「ルナさん……毎日お疲れ様です。食い逃げしてすいませんでした」

「えぇ!?ダストさん!?どうしたんですか!?」

「そして、鋼のリュウジさん…バカにしてすいませんでした。もう二度とハーレム野郎だなんて言いません」

「そうかそうか、んじゃ許すよ。その調子で街中土下座で回ろうか」

「なっ!?」

「何?約束だろ? ルナさん台車借りますね」

「あっはい……」

 

その後、俺は台車を借りてダストを土下座させたまま乗せてアクセルの街を歩き回り、行く先々で謝罪をさせまくった。

 

──1時間後──

 

「さて、そろそろ良いかな」

「すいませんでした、すいませんでした、すいませんでした」

「おーい、リーン、キース。ダストをお返ししまーす」

 

俺はそのまま台車に乗せた状態でリーンとキースにダストを返した。

 

「お帰り〜、まぁこれで少しは大人しくしてるでしょ」

「そうだな、まずもって部屋から出てこなくなりそうだけどな?」

 

リーンはロープを持って来てダストを縛り上げ、そのまま連れて帰って行った。俺はそれを見送ってペコリーヌ達と共に家に帰って行った。




ストーリーの割合は、このすば要素2、プリコネ要素7、そして隠し味にMARVEL要素1で混ぜて行こうと思っています。
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