誤字報告ありがとうございます。何度も確認してるんですが見落としがちになってました。
聖テレサ女学院に編入して1週間。編入して直ぐに受けたテストの答案が返って来た。女性教師は淡々と答案用紙を生徒達に返し始めた。
赤点さえ回避すればいいと思っていたが、あの天才と呼ばれるユニ博士に勉強を教わったんだ。何も怖いものは無い、さぁ、クラスの女子生徒どもよ、俺のテストの成績を見てひれ伏すがいいっ!!がはははははは!
「フクヤマ編入生、こちらに」
はいっ!来ましたクラス1位の凱旋ですよぉっ!
俺は余裕の顔をしながら教卓の前まで行き、女性教師から答案用紙を受け取った。受け取ってドヤ顔を決めながら自分の席に座り、用紙を伏せて置いた。
なぜ見ないのかって?見なくても分かるさ、100点だってね!
テストを配り終えた女性教師は何故か残念な顔をし始めた。
なんだ?留年するバカが出たか?
女性教師は言いづらそうに口を開いた。
「残念ながら、我がクラスから留年する生徒が出てしまいました……」
そう言い放つと、教室中がザワザワと騒ぎ始める。
あーあ、バカだなぁ。ちゃんと勉強しねーからこうなるんだよ。
他人事の様に上の空で聞いていると、女性教師は俺の方を見た。
「フクヤマさん」
「はい?なんですかー?」
「フクヤマさん。貴方の事ですよ?」
はい?
「何がですか?」
「いや、ですから、フクヤマさん……留年です」
「えぇっ!?なんでですか!?」
突然の宣告でパニックになった俺の質問に女性教師は首を傾げた。
「何故ですって?、ご自身の答案用紙に目を通してご覧なさい」
「またまたぁ、先生ったら俺が留年だなんて──」
俺は自分の答案用紙を捲り、回答を見てみた。
…………マジ?、えっマジ?何これ、32/100って。32点って事?赤点じゃん。……何やってんの俺、マジ、何やってんの俺!!恥ずかしっ!
立ちっぱなしで顔を赤らめながらガタガタ震え出すと、他の女子生徒達はヒソヒソと話し始めた。
「まぁ、フクヤマさん。赤点ですってよ?」
「先程までの自信に満ちた顔はどうなさったのかしら?」
「片腹痛いですわ……」
「自信過剰ですわ……」
視線が痛いっ!それより留年になってもうたよ、1ヶ月で帰れると思ったのに……マジで何やってんの俺!?
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ホームルームの後、俺は授業が始まる前に2年教室に行き、クロエを探した。教室を覗いて見ると、1人でポツンと席に座っていたクロエがいた。すると、2人の女子生徒が近付いて来た。
「ごきげんよう。あの、どなたかお探しですか?」
「ごきげんよう。それとも何かご用ですか?」
俺は2人の女子生徒にペコッと頭を下げた。
「ごきげんよう。クロエちゃ……いえ、クロエさんに少し用が……」
「クロエさんでらっしゃいますか?」
「クロエさんなら向こうにいらっしゃいますわ?」
「クロエさーん、お呼びですわ〜?」
女子生徒の呼び声にクロエは反応し、気付いた。俺の顔を見た途端、クロエはパタパタ走って来た。
「どした〜?」
「授業前にごめんね、ちょっと、いい?」
「ん?どーしたんよ、暗い顔して」
俺は訳もわからずにいるクロエを廊下に連れ出し、告げた。
「留年確定しちった、テヘッ☆」
俺は拳を自分の頭にコツンとしながら言い放つと、クロエは唖然としていた。
「いや「テヘッ☆」じゃねぇし、はっはぁ!?アンタなンしてんの!?オーナーのアンタが留年してどーすんの!?何!?馬鹿なの!?」
「いや〜自信はあったんだけどねぇ」
「で、ちなみに?返ってきたテスト何点だったの?」
「さっ、32点……」
「めっちゃバカじゃん、ユニパイセンに勉強教わったなら最低でも80点は欲しいところでしょ。あーあ、どーすンのよ、美食殿の人達とかにめっちゃ怒られるんじゃないの?」
クロエは頭を抱えながらため息を吐く。すると、授業の開始の鐘が鳴り始めた。
「あっ、授業始まっちゃうね。まぁ、アクセルの街の皆には今日帰ったら通信魔石で知らせるよ」
「そっ。とりま、授業始まるし、またね」
「うん、またね」
俺とクロエはそれぞれの教室に戻り、授業を受け始めた。
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それから放課後、俺は象牙の塔に向かい、ユニに留年の件を話した。
「えっ……キミはいったい何を学んだのだね」
「すんません、せっかくご教授してくれたのに……」
「象牙の塔のユニ博士を捕まえて勉学に勤しんだものの、それが逆に慢心となり悪影響を及ぼすとはな……端的に換言すれば…調子乗りすぎ」
ぐうの音出ない……。
ソファーにゴロンと寝転び本を読みながらユニは俺に説教をしていた。それにより、俺は何度もペコペコと頭を下げる。
「まぁ、過ぎてしまったモノは仕方ない。今後は真面目に勤勉に励むといい」
「ういっす。あっ、それはそうとユニちゃん、この吸魔石で即席簡易擬似ゴーレム作れないかな?」
俺はポケットから吸魔石を取り出し、ユニに見せた。ユニは飛び起きて吸魔石を奪い取った。
「うわー!高密度の吸魔石だぁ〜!しかも青い魔力が込められてる!」
「ユニちゃんがこの間に石の魔力が切れるまでって言ってたから吸魔石にすれば永遠に使えるんじゃないかなぁと思ってさ?どうかな?」
「ふむ。良い着眼点をしている。魔力さえあれば問題ないだろうな」
「良かった、後は録音するセリフとかはもう少し待ってて」
「うむ。了解した」
それから俺はユニと別れ、校門から出ようとした時、チエルが飛び出して来た。
「ちぇる〜ん☆」
「うぎゃっ!びっくりしたぁっ!なんで急に飛び出して来るの!?スっと出てくればいいじゃん!」
「クロエ先輩から聞きましたよ〜?リュウジ先輩留年するんですよね?大丈夫ですか?頭」
いやっ言い方!!事実だけども!!
「合ってる、合ってるよ?けどもうちょいオブラートに包めませんか?」
「えー?なんでですー?事実じゃないですか〜」
チエルは首を横に倒し、悪びれた様子もなく俺を見つめる。
嫌味とかで言ってんじゃないんだなぁ…。
「まぁ、試験的にここに来て留年する事になったけど、ちゃんと卒業するまで通うつもりだよ」
「ふーん。先輩って見た目によらず真面目なんですねぇ」
「なにそれ〜失礼じゃねぇ?」
何気ない言葉をチエルに言うと、チエルが言い放つ。
「ふーん……先輩の事ちょっと見直しました。まぁ元気出して下さいよ、先輩学院で結構モテてるんですから」
その言葉を聞いた途端俺は立ち止まった。
マジで!?
「嘘っ!マジで!?」
「嘘じゃないですよ?誰とは言いませんけど、その人の為にもう少し頑張った方がいいと思いますよ〜?ついでになかよし部に関しても」
「誰か気になる所だけど、期待に添えれるように」
「ってな訳で、今からパァーっと美味しいスイーツでも食べに行きましょう!先輩の奢りで!」
「なんで俺が奢らなきゃいけねぇんだよっ!」
「良いから!良いから!レッツゴー!」
チエルに引きづられながら歩いている道中、俺とチエルは声を掛けられた。
「あっれ、チエルじゃ〜ん!久しぶりィ〜ウェーイ!」
後ろを振り向くと、狼の獣人のチャラそうな男が立っていた。
なんだこのチャラそうな野郎は、チエルちゃんの知り合いか?
呼ばれたチエルはケロッとした顔をしながら挨拶を返した。
「あっどうも〜、おひさしウェーイ」
「ちょっとちょっと、あの男チエルちゃんの友達?」
「えーっと、ちょっとまって下さいね、今思い出すんで……。誰だっけ、このやたらキてます感バリバリ出して来る若者。謎に主張強めのビジュアルですけどチエルの人生にこんな登場人物いたかな?」
「まさか、覚えてないの?」
「はい、全く覚えてないです」
おいおい…
チャラそうな獣人を他所に俺とチエルはヒソヒソと話し始めると、チャラそうな獣人はチエルに声を掛ける。
「何ウケる、お前今ナンパ中?ミィコとかどしたよ」
「やー今日はミィコさんとは別行動でーす、ちなみにこの人はチエルの友達でーす」
「どーも」
チエルは俺をチャラそうな獣人に紹介する。俺はチャラそうな獣人に頭を下げた。チャラそうな獣人はヘラヘラと俺を見つめた。
「ウケる、お前どこ校よ」
「えっ?聖テレサ女学院」
「はっ?テレ女って女学院だろ?なんでいんの?」
「ちょっとね」
「うわっだっせー。なぁ、チエル?こんな奴と遊んでねーで俺とカフェでも入ろうぜ。オレ、奢ってやるよ」
あ?
少しイラッとした俺はポケットの中で拳を握ると、チエルは察したのか、俺と獣人の間に割って入って来た。
「だいじょぶで〜す☆ばいちぇる〜♪」
そう言い残し、チエルは俺の手を引いてその場から立ち去った。少し離れた公園に辿り着いた俺とチエルは話し始める。
「はぁ〜。先輩さっきあの人の事殴ろうとしましたよね?」
「あはは、バレた?」
「バレバレですよ。ケンカしたら停学ですよ?ただでさえ留年するんですから」
ふぐぅ…
「はい……今後はケンカを売られても我慢します」
「先輩って結構素直なんですねぇ」
「うるさい」
「ほらほら先輩!助けてあげたんですから奢って下さいよー!」
「わかったわかった!」
その後、俺とチエルは王都の人気カフェに入り、高めのスイーツを奢らされた……。
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翌日、俺は日直当番の為に早めに登校した。教室に入り、黒板などを綺麗にしていると、マザー・ヒルダに声を掛けられた。
「ごきげんよう。フクヤマさん」
「ごきげんよう。マザー」
「今日は日直当番ですか?」
「ええ、そうです。それより、どうしたんですか?」
「ええ、実は。今日から特別講座を兼ねた”2人”の短期編入生をお招きするのでその準備を」
特別講座?短期編入?
「それは俺と同じ男子なのですか?」
「いえいえ、試験編入はフクヤマさんだけです。お二人とも女性です」
へぇ、そんな事もするんだなぁ……。
そんな事を考えていると、マザーは難しい顔にさせた。
「ですが、このお二人はいささか”異端”でありまして、フクヤマさんがよろしければ、例の3名と共に手助けをして欲しいのです」
「あー良いですよ?、それもなかよし部の勤めですから」
「結構。留年となりましたが、フクヤマさんも頑張って下さいね」
「はい……。あっ、その短期編入生はいつ頃来るんですか?」
「今日の授業前には来るようにと伝えてあります」
「分かりました。その時には皆を連れて迎えに行きます」
「でわ、頼みましたよ」
俺にそう伝えたマザー・ヒルダは教室から出て行った。
けっ、面倒事ばかり押し付けやがって
日直当番の仕事終えた頃には他の生徒達も教室に入って来た。俺はマザーが言っていた短期編入生を迎え入れる為に、登校してきたクロエとチエル、象牙の塔にいるユニに声を掛け、俺は一足先に校門に向かった。校門に向かうと見覚えのある女の子2人が『緑のリボンを付けた制服』、『赤いリボンを付けた制服』を身に付けながら、辺りをキョロキョロしながら怯えていた。
あれ?あれは……アオイとゆんゆん!?
「ごきげんよう」
「ええ、ごきげんよう」
「挨拶の最高峰、「ごきげんよう」が飛び交っています……」
「どうしようアオイ……私達場違いだよぉ……」
「うう、きらびやかなオーラで目がつぶれちゃいそう……」
「ここが聖テレサ女学院かぁ……緊張しちゃうなぁ……」
「「どうしよう……どうしよう……」」
すると、アオイが思い出したかのようにカバンから何かを取り出し始めた。
「あ…そうだ、アレがありました!!」
「えっ?アオイ、何か持って来たの?」
「うん!特別講座で使おうと思っていた、この”マンドラゴラ”!!」
「えっ……特別講座でマンドラゴラ使うの!?」
「はいっ!ふふ……お元気そうでなによりです」
「ねぇ…アオイ、すぐに1人の世界に入らないでよ…私放置じゃない!」
「ごっ、ごめんねゆんゆん!」
「せめて挨拶くらい出来る様にならないといけないんじゃないかな?」
「そっそうですね……ご、ごごごご」
「ごっごっごっ……」
アオイとゆんゆんが恥ずかしそうに挨拶の練習をしている所に、俺は2人に声を掛けた。
「ごきげんよう」
「「ぴぃやぁぁぁぁ!?」」
突然の大声でマンドラゴラは驚き、カバンから逃げ出して校内の敷地の中に消えて行った。アオイは慌ててマンドラゴラに叫び掛けた。
「マンドラゴラさんっ!行かないで下さーーーーい!?」
「マンドラゴラさーーーーーーーんっ!!」
「うう……行っちゃいました……」
「何2人で騒いでんだよ、アオイ、ゆんゆん?」
俺がツッコミを入れるとアオイとゆんゆんが反応した。
「さっきの声!?幻聴じゃなかったんだ」
「私も幻聴かと思ってたよ」
アオイとゆんゆんが振り向き、俺の存在にようやく気付いた。
「あなたはリュウジさん!?」
「えっ?リュウジさん!?ホントにここにいたんですか!?」
そう言えばアオイやゆんゆんとは暫く会ってなかったし、特別編入の件は知らないんだったな。
「まぁ、積もる話もあるだろうけど、2人とも、迎えに来たよ」
俺が説明を始めると、アオイとゆんゆんが思い出しかのように答えた。
「そういえば、ペコリ──いえ、ネフェリア様が「リュウジくんも居るから大丈夫ですよ☆」って言ってましたね」
「言われてみれば……めぐみんが言ってたかも……」
顔見知りを見付けて安心したのか、アオイとゆんゆんはホッと胸を撫で下ろした。
「良かった……ホントに良かったです」
「私も……めぐみんがまた嘘付いたかと思ってた」
「まぁ大した事してないけど──」
「チエルもいるよ、ちぇる〜ん☆」
「ひゃっ!」
「だっ誰ですか!?」
「ちょー、チエル。やめとき、出会い頭にそのどぎつい挨拶、びびってんじゃんその子ら」
「ひゅっ!?」
「また一人増えました!?」
「ふむ、珍しい挙動をしているね。これは興味深い、特別な呼吸法か何かだろうか?いや、同じエルフのクロエ君には見られない反応だが、もう1人はその赤い眼、まさか紅魔族だろうか?」
「ひょっ!?」
「あわわ……知らない人がいっぱい……」
後からやってきたなかよし部メンバーを目の当たりにしたアオイとゆんゆんは新キャララッシュに見舞われ、軽いパニックを起こし始めた。
あーあー目がグルグルしてるよ……。
「あれま、人見知り子ちゃんなんですかね。リュウジ先輩、さっさとチエルたち紹介して下さい」
「あーはいはい、んじゃまず──」
俺が紹介しようとした時、ユニに止められた。
「おっと待ちたまえ、フクヤマ氏は編入生への自己紹介という、学園生活において希少かつ貴重な機会を奪うつもりか?節介は不要、ここはぼくら自身に名乗らせてもらおう」
「そっそうだね。気が利かなくて、でわ、お願いします」
そう促すと、ユニが自己紹介を始めた。
「ユニだ。知性溢れる大人の風格から一目瞭然だろうが、この中では一番の先輩、最上級の3年生。困った事があればいつでも頼ってくれたまえ。次、クロエ君」
ユニは自己紹介を終え、クロエにバトンタッチした。それにより、クロエが自己紹介を始める。
「えっうち?あー……ども一応ハジメマ。テレ女2年のクロエっす。一応アクセルの街の美食殿で有償のボランティアをさせてもらってます。まぁ、よろしく。はい次、チエル」
ユニと同様にクロエはチエルにバトンタッチした。
「そしてそして、かわいさ100点満点のチエルですよ〜!ちぇる〜ん♪この挨拶はやがて王都全体の常識になるから今からどんどこ使ってねー♪」
「まっ眩しいっ!」
「うん、アクアさんみたいにキラキラしてるね」
アオイとゆんゆんはチエルのリア充オーラの輝きが眩しかったのか、顔を背けた。すると、チエルは顔を歪めた。
「あの〜、なんでチエル、目も向けてもらえないんです……?確かに、チエルは顔が良すぎて眩しいですけど、そんなリアクションは史上初だからほんのりショックですよう……」
「いや、そうじゃないんだよチエルちゃん……」
すると、腕組みをしなが考え込んでいたユニが口を開いた。
「ふむ……なるほど、これはアレだね?アオイ君、ゆんゆん君、ここまでの観察結果から推測するに──君達はいわゆる……ぼっちだ!」
「どど……どうしてそれを!?」
「わっ私はぼっちなんかじゃ──」
「バレるだろ、そんなオドオドしてたら……ゆんゆんはいい加減認めろ」
アオイとゆんゆんは見抜かれたかのように動揺を隠せなかった。だが、ユニは平然と答える。
「何の不思議があることか、自身と同じ空気を感知したまでさ」
「ユニ先輩すごーい!恥ずかしげもなく堂々とぼっち宣言!」
「あー確かに、キョドってるときとか、ユニ先輩そっくりな気ぃがするわ。流石っすね、ぼっちパイセン」
「まじカッケーっす、ぼっち博士!!」
「ふふ、よせやい!褒めすぎだぞ!」
照れるユニを他所に、アオイとゆんゆんが俺に近付き尋ねて来た。
「あの、リュウジさん、この人たちは……?」
「リュウジさんの新しいお友達ですか?」
「うん。そうだよ、この子達は聖テレサ女学院(なかよし部)ってチームを立ち上げたんだ。俺はそのメンバーの1人」
「「なかよし部……!?」」
アオイとゆんゆんはゴクリと生唾を呑むように俺達を見つめ、キラキラと尊敬の眼差しを向けて来た。
「なんて輝かしくも美しい名前なのでしょう……!!」
「なかよしかぁ〜、憧れちゃうなぁ……」
アオイとゆんゆんは喚起回ったのか、突然涙を流し始める。それを目の当たりにしたチエルは少し驚いた。
「そんなに!?コレそんなに泣くほどいい名前だった!?」
「シャレで決めたような名前なのにね」
「流れでクッソ適当に決まったチーム名ここまでべた褒めされるとか、反応に困るわ〜、てか、泣きすぎじゃね?」
クロエがボヤく中、ユニは納得していない様子で顔を歪めながら言い放つ。
「ふん。ぼかぁ、もう一つの候補案の方が良かったと思うがね」
「まだ根に持ってたの!?」
すると、アオイとゆんゆんが俺に尋ねて来た。
「ええっとつまり、仲良くなる為のチームなんですね?」
「うん、そうだよ?」
「お友達を作る為のチームなんですね?」
「うん、そうそう」
そう答えると、2人は更に目をキラキラさせる。
「さすがはリュウジさんです!伊達にAdventuresのリーダーじゃありませんね!」
「リュウジさんの友達なら私にも……ゴニョニョ……」
「けど、そのなかよし部の皆さんがどーしてここへ?」
「どーしてって、迎えに来たんだよ」
「誰をですか?」
「アオイとゆんゆんを」
「誰がですか?」
「いや俺達が」
「誰を──」
無限ループかっ!!
「とにかく!立ち話もなんだからとりあえず教室に案内するから」
「はっはぃっ!」
「がっがんばりますっ!」
その後、俺達なかよし部は……短期編入したアオイとゆんゆんを各自の教室に案内して行った。アオイは1年生教室、ゆんゆんは2年生教室に配属された。
森のぼっちではアオイは中等部でしたが、ちょっとめんどくさいので1年生に変更させました。