※この作品はR-18です。

この元魔王に素晴らしい祝福を!改訂版   作:ボトルキャプテン

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エイジ・オブ・ウルトロンを参考にしました。

ウルトロンとは、マーベルコミックスが出版するコミック作品に登場するスーパーヴィランであり。アイアンマンこと、トニースタークとハルクこと、ブルースバナーにより共同開発された超高性能AIで自我に目覚めたウルトロンは地球の平和を守るには人間の絶滅が一番であると結論を出し、襲いかかって来たアベンジャーズ2作目のボスキャラです。



103 エイジ・オブ・なかよしX

しばらくメリクリウス財団は4人で話し合うと、アキノが俺に尋ねて来た。

 

「ちなみにフクヤマさん。この薬草をどれくらいのお値段で取り引きしたいとお思いですの?」

「そうだな……薬草1本につき、”5エリス”ってとこかな」

 

「「「「5エリス!?」」」」

 

破格の値段を聞いた途端、アキノ、ユカリ、ミフユ、タマキは同時に立ち上がって騒ぎ出した。

 

「いくら利益が二の次三の次でも破格過ぎるわ!?」

「いくらなんでもやり過ぎにゃ!絶対赤字になるにゃ!お仲間も絶対納得しないにゃ!!」

「そうよリュウジくん!いくらなんでも無茶だわ!」

「やかましい!赤字が怖くて人助けができるかっ!。それに、この薬草たちを世に放てばあんたらメリクリウス財団の名前が広まるだろ?」

 

俺がテーブルをドンと叩いて怒鳴り散らすと、ドアの外からヒソヒソと声が聞こえて来た。

 

ちょ、何揉めてンの?よく聞こえないんだけど?

クロエ先輩近いですよ!

待ちたまえ君たち、ぼくにも聞かせるんだ

 

何騒いでんだアイツら……あっ、騒いでんの俺か。

 

俺は深呼吸して落ち着き、冷静になってメリクリウス財団と再び話し始めた。

 

「すいません、ちょっとムキになってしまって」

「いえいえ、とんでもないですわ?。フクヤマさん?先程申した通り、利益は二の次三の次で本当によろしいのですね?あくまでも貧しい人々に分け与えるのが目的と……?」

「ええ、栽培をしてる仲間には俺個人で給料を支給してるので問題はない。利益なんか正直どーでもいい。世の中が少しでも楽になればそれで」

 

アキノにそう伝えると、アキノはうんうんと頷き、突然書類にサインを書き始め、サインの入った書類を俺に手渡して来た。

 

「お仲間さんだけでは栽培は大変でしょうから、我がウィスタリア家から選りすぐりの農家を派遣致しますわ!。派遣期間は『魔王を討伐するまで』、派遣費用はメリクリウス財団が負担いたします。そして、肝心の薬草は納品期限を守って下されば即座に各地に運搬致しますわ!」

 

俺はその言葉を聞いた途端、ガタンと立ち上がりアキノに訪ねた。

 

「ってことは、契約するって事で良いんだな!?」

「もちろんですわ!、ただし。フクヤマさん、1つ条件が」

「条件?条件というのは?」

 

俺が首を傾げると、アキノは言い放つ。

 

「この薬草を使って『新しいポーションを開発させるのを了承する』というのが条件ですわ!」

 

アキノが条件を俺に突きつけると、ミフユ達がやれやれと言わんばかりに呆れ始めた。

 

「さすがは商売人のアキノさんだわ」

「ちゃっかり、商談取り引きまでしたにゃ」

「まぁ、これで丸く収まるならいいんだけどね」

「別に構わない、取り引き成立だな」

「では、フクヤマさん。あなたさまは特別に合格という形にしまして、後日またお話を伺い致しますわ!」

「あいあい、では。また後日伺いますのでこれで失礼します」

 

商談となかよしX計画を持ち込んだ俺の話しは終わり、お礼を言って教室を後にした。俺が出た途端、ミフユ達がため息を吐いた。

 

「ふう……プレゼン(商談)は今ので最後よね?滞りなく……とは言えなかったかもしれないけど、なんとか無事に終わったわね」

「私たちが歴史ある名門校で講義だなんて、マザーから相談された時はどうなるかと思ったけれど……」

「いいとこまでいったプレゼンもあったし、失敗は失敗であの子たちのいい経験になるし、終わってみれば大成功にゃ」

 

タマキ達がほっと胸を撫で下ろすと、ポカンとしたアキノが言い放った。

 

「……大成功?ですって?まだ何も終わっていませんわよ!」

 

その言葉を聞いた途端、ミフユ達はビクッと反応した。

 

「にゃにゃ!?」

「え、ちょっと、アキノさん!?」

「みなさん、この特別講座の目的をお忘れじゃありませんこと?これは『起業精神を学ぶ特別講座』ですわよ!今回はフクヤマさんを省いてもエリス成立となった方はおられませんでした。ですが、それで終わらせてしまってよろしいのでしょうか!生徒たちの模範となるべき姿も見せずして、何が特別講座でしょう!」

 

アキノが熱く語り始めると、ミフユ達は冷や汗をかきながら呆れ始めた。

 

「あっ……アキノさんのこのノリ、イヤな予感が……」

「今回はわりと大人しいと方だと思ったんだけど……リュウジくんの熱意に当てられちゃったのかしら?」

「やっぱりいつものやつが始まったにゃ。さっきの薬草の時からスイッチが入ってたぽいにゃ」

 

呆れるミフユ達を他所に、拳を高々と振り上げて豪語した。

 

「我らメリクリウス財団の総力をもって、生徒達に示すのです!世に誇れる本気のビジネスアイデアというものを!」

「前置きはいいにゃ、具体的に何をする気にゃ?。さっきのリュウジとかいう人の言ってた計画と何か関係があるのにゃ?」

 

タマキがアキノに尋ねると、アキノはクスクスと笑い答えた。

 

「ふふっ、そうですわね……ときにミフユさん、ユカリさん、タマキさん、今回の講座で、フクヤマさんの他に”強く印象”に残った生徒はおりまして?」

 

「「「なかよし部」」」

 

綺麗にハモった3人はなかよし部のメンバーを挙げた。すると、アキノはニコリと笑い、いい放つ。

 

「やはり意見は一致しておりますわね!でしたら、明日からでも始めますわよ!」

「だから何をにゃ!?」

「優れたアイデアを拾い集め、1つにまとめ、より良いものを生み出す!これこそがビジネスの鉄則ですわ!」

 

────────────────────────

 

それから数日後、俺は学校が休みの日を利用して約束通りにメリクリウス財団の拠点の事務所にやって来た。俺は事務所のドアを叩くと、中からユカリが現れて出迎えてくれた。

 

「こんにちは!リュウジくん!。わざわざ来てくれてありがとう!」

「ちぃーす、アキノさんは?」

「奥にいるわ、さっ!入って入って!」

 

ユカリに案内されると、リビングでくつろぐタマキを眺めながら奥の部屋に進むと、アキノが書類に目を通していた。ユカリはアキノに声をかけた。

 

「アキノさん?リュウジくんがいらしたわよ?」

「あら!いらしてたのね?どうぞ?おかけになって?」

 

アキノに促されながら俺はソファーに座ると、アキノは『聖テレサ女学院』と記された分厚いファイルを片手に俺の前に座った。

 

「まずは、先日の特別講座はご苦労さまでした。おかげでとても素晴らしいアイデアが生まれましたわ!」

 

アイデア?あー、新商品のポーションの件か?

 

「早いですね、もう新商品のポーションが完成したんですか?」

 

俺がそう尋ねると、アキノは首を横に振り説明してくれた。

 

「いえ、貴方様が発案した『なかよしX計画』という平和維持計画の件ですわ!その魔導ゴーレムの設計図が完成致しましたの!おーっほっほっ!」

「なかよしXの設計図が!?ってことは!?」

 

俺は立ち上がりアキノに問いただすと、アキノは設計図を広げ始めた。俺は設計図を眺めた。

 

「ごつくてデカいっすね……」

「ええ、魔王を討伐するとなると、アレもこれも必要と判断したものを搭載したのでこんなに大きくなってしまいましたわ!」

 

いや、このなかよしX……魔導ゴーレムってよりもはやロボットやん。ウルトロンよりめちゃくちゃ強そうなんだけど!?

 

設計図をまじまじと見つめていると、アキノが淡々と話出した。

 

「実は、このなかよしXはなかよし部をイメージして開発しましたの!おしゃべり機能、ストリート色あふれるデザイン、自律回路や仮想自我などを取り入れましたのよ!」

「なるほど……って俺は?俺の要素は入ってないんすか?」

 

俺は首を傾げながらアキノ尋ねた。すると、アキノは指をビシッと突き出した。

 

「そう!最後のピースはフクヤマさん、貴方様なのですわ!」

「おっおお……どーせ材料的なポジションでしょ?」

「滅相もありませんわ!調べた所、貴方様はあの魔剣のミツルギ様と同じチームに属していらっしゃるそうで!」

「あーそういえば、ミツルギが王都でアキノさんとクエストを少しこなしていたって聞いたような……」

「そこで、貴方様からは『戦闘データ』を取り入れようと思いますわ!聞けばミツルギ様を退いたとも伺いましたし、うちのミフユさんに冷や汗をかかせたとか」

 

そんな事もあったなぁ……

 

しみじみ思いながら遠くを見つめていると、アキノはペラペラとしゃべり続ける。

 

「ところで、このなかよしXに使う素材を用意するとおっしゃってましたが、どんなものを使うおつもりなのですか?」

「ああ、これっす」

 

俺はゴソゴソとバックから事前に合成させて作っておいた『ヴィブラニウム』を取り出し、コトっとテーブルに置いた。アキノはヴィブラニウムを手に取ってまじまじと見つめる。

 

「ミスリル……ではございませんわね?」

「ああ、それは俺が独自に合成させた特殊な鉱石なんだよ。俺自身はこの鉱石をヴィブラニウムって呼んでる。この世界で1番硬度のある『アダマンタイト』、2番手にはミスリルが混ざった混合鉱石の『アダマンチウム』が主流だろ?俺はこの2つの鉱石よりは硬度は弱いが、アダマンチウムを”とある方法”で作ったのが……この3番目の硬度を誇るヴィブラニウムって訳さ」

「合成……錬金術かなにかですの?合成方法を教えてくださる?」

 

アキノはヴィブラニウムの製造方法を尋ねて来た。だが、俺は首を横に振った。

 

だって製造方法この世界のスキルじゃねぇもん

 

「企業秘密なんでその辺は勘弁して下さいね」

「そうですの……残念ですわ」

「まぁ、加工は『鍛冶スキル』で全然可能なので問題ないです。ちなみに俺もこんなのを作って見たんですよ」

 

俺は立ち上がってズボンの左右のポケットに両手を突っ込み、手を引き上げた。俺の手には赤と銀のカラーリングのグローブが装着されていた。この数日の間に俺は、新たな鎧の他に、”学校でも装備しやすい”をテーマにアイアンマングローブをモチーフにしたグローブ、【メタルフィスト】を開発していた。

 

「随分コンパクトなのですわね」

「まぁ、拳を防護するのが目的ですからね。硬度はまぁそこそこって所っす」

「それでなかよしXの素材にこのヴィブラニウムというものを使うと?」

「ええ、まだ試作段階ですからね。開発に問題がなければ徐々に硬度を上げて行きましょう」

「そうですわね、ではまず貴方様の戦闘データを記録させなければなりませんの、これから我々はなかよしXの開発を始めておくので貴方様はどなたかと手合わせをしている映像を記録して来て下さいませ」

「突然っすねぇ、ユカリさんやミフユっち、タマキちゃんじゃダメなんすか?」

「何をおっしゃいますの!彼女らはなかよしXの開発に手一杯ですのよ!なかよし部のみなさんに協力してもらってはいかがかしら!?」

「へいへい、了解っすよ」

 

戦闘データねぇ……

──────────────────────

 

戦闘データを記録する為に、俺はメリクリウス財団の事務所を出て街に繰り出し、辺りをキョロキョロ見渡した。

 

「記録して来いって言われてもなぁ……王都に知り合いなんて限られてるしなぁ」

「おはちぇるーん♪」

 

ドーン!!

 

辺りを見渡しながら考えている最中にチエルが死角から突進しながら突っ込んで来た。その弾みで俺は盛大に転んだ。

 

「ぶへっ!何しやがる!? ってチエルちゃん!?」

「リュウジ先輩こそこんな所で何してやがるんですかー?散歩ですか?散歩ならチエルも付いていきます!」

「折角のお誘いだけどパス……ん?」

 

私服についたホコリを払いながらふと考えた。

 

確か、チエルちゃんは俺と同じ格闘タイプだったな、こりゃ丁度いい!

 

「チエルちゃん、スイーツ奢るからちょっと手伝ってくれる?」

「ほぇ?何するんですー?」

「ちょっとね、ユニちゃんの力も必要だ。象牙の塔に行こう!」

「えっちょ!展開早くないです!?待って下さいよー!」

 

────────────────────────

 

象牙の塔に辿り着いた俺とチエルは大量の本に囲まれながら読書を堪能しているユニに事情を説明した。

 

「ふむ、チエル君とフクヤマ氏との手合わせの映像記録が欲しいと?」

「そーなんですよユニ先輩、リュウジ先輩が街でチエルにいきなり連れ回しといて言い出したんですよ!ビシッとちぇるっと言ってやって下さい!」

「変な言い方すんじゃねぇよ!!手伝ってって言っただけでしょ!?」

「ふーん、へー、連れ回していたのか。よっこいしょっと」

 

ユニはニコニコしながら本の山から起き上がり、椅子に重ねていた本をバタバタと落としながら椅子に突然魔王の様なポーズを決め込みながら俺に言い放った。

 

「さぁ、続けたまえ」

「なんで魔王座りし始めた!?そんでなんでちょっと怒ってんの!?」

「何の話だね?。ぼくは休日に可愛い後輩を連れ回すフクヤマ氏に心境に感服すらしているよ。さぁ、続けたまえ」

 

《ぽーん!ドクター・ユニから怒気を感知しました》

 

怒ってんじゃん!

 

「あっあれ?なんかチエル変な事言いました?」

「へんな誤解が生まれてんじゃん、どーすんだよ。”ロゼッタとユニちゃんにしか”頼めないのに!!」

 

すると、ユニは耳をピクピクっと動かすと、何故か機嫌が良くなった。

 

「なんだぼくの力が必要だったんだろう?では早速始めようじゃないか」

「なんかこの子急に機嫌良くなりましたね、ちぇるってるんですか?」

「んじゃ早速始めようか、チエルちゃん組手の準備してくれる?」

「組手ですか?はーい」

 

俺たちは象牙の塔の外に出て開けた場所に移動し、組手の準備をした。チエルは軽い準備運動をする中、俺は少しばかりチエルを警戒していた。

 

チエルちゃんはトリッキーな動きをする格闘スタイル、一体誰があの子に武術を教えたんだろう……。

 

「ユニちゃん、ロゼッタ。準備は良いかい?」

「問題ない。ロゼッタ、2人の記録を頼む」

 

《ぽーん!録画を開始します》

 

「よっしゃ、いくよチエルちゃん」

「はーい、ちぇるっと行きますよー?」

 

俺とチエルは構えながらジリジリと距離を取り、互いに間合いを詰めて行く。そして……俺は先手を取るために、先に仕掛けた。

 

「シュッ!!」

「うわっとっと!ならこうです!ちぇーるるん!」

 

軽い左のジャブをかわしたチエルはブレイクダンスをする様に足を軸にして足技を繰り出し、俺の顔面目掛けて下から上に右足を突き出して来た。

 

うっ動きが読めねぇ!

 

「なんだその動き!?トリッキー過ぎるだろ!?」

「そーですかー?チエルは動きやすそうな場所に移動して出しやすい攻撃を仕掛けただけですよー?」

 

簡単に言ってるけど、それ意外と難しいやり方なんですけど!?何この子天才系格闘家!?

 

俺も負けずにガルーダから教わったムエタイの構えを繰り出し、フェイントを織り交ぜながら右ストレートを仕掛ける。ハイレベルの攻防戦を目の当たりにしたユニはスポーツ観戦している観客の様にわーわーと興奮していた。

 

「いいぞ!そこだ!いけぇ!」

「うっさいわ!集中してんだから邪魔しないでくれ!」

「そーですよ!ユニ先輩!」

「すっすまない、興奮してしまった」

 

───────────────────────

 

その後、チエルとの戦闘データを記録した映像をメリクリウス財団に提出してから更に数日後、なかよしX計画を進めながら学校を行き来してついに、なかよしXをお披露目する日がやって来た。そんな中、俺たちなかよし部は、学院の中庭に集まっていた。

 

「さて、本日は我々4人に『呼び出し』がかかったと聞いている。フクヤマ氏、この呼び出しというのは、やはり例のアレだろうか。古典的な学園活動に見る、学内非行集団の鍔迫り合い的なアレ」

「アレってなんだよ。もしかして『カツアゲ』のこと言ってんの!?」

「てか、仮にその「ツラ貸せや」的な呼び出しだとしたらパイセンなんでほんのりウキウキしてんすか?」

「呼び出しされてウキウキしてんのユニちゃんだけだよ」

「そんなことより先輩、なんですかこのでぇーんと陣取ってるものは。大きい布かぶってますけど?」

 

なかよしXがこの中に……

 

ユニは何かに気付いたのか、鼻をヒクヒクさせながら何かの匂いを嗅いでいた。

 

「ふむ、この油や金属の匂いに、ぼくは覚えがある」

 

布を被せられた巨大なものを見ていると、この中庭に呼び寄せたアキノがやって来た。

 

「ごきげんようですわ!聖テレサ女学院(なかよし部)の皆さま!突然のお呼び立てをしてしまい、申し訳ありませんでしたわ」

「リュウジから聞いてるっすけど、平和維持計画のなんたらかんたらが開発されたんすよね?」

 

クロエがアキノ尋ねると、アキノは事情を説明してくれた。

 

「事の発端はそうですわ!みなさまのアイデアは惜しくもノーエリスとなってしまいましたが、そのユニークな発想には、私たちも大いに刺激を受けましたの、なのでみなさまの優れたアイデアを一つにまとめ、形にする事にしましたの!」

「優れた……みんなのアイデアを……一つに……まとめた平和……維持……計画……いや長い。まんまリピろうとしたけど、長い、無理、縮めて」

「ざっくり言えばアレだ、みんなのアイデアで世界を平和にしよー的な?」

「まぁ論より証拠ですわ!さぁ行きますわよ!ミフユさん、ユカリさん、タマキさん、フクヤマさん!」

 

アキノの掛け声により大きな布が機械音を響かせ始め、地面から浮き上がり始めた。

 

「おーっほっほっほっ!今こそお見せしましょう、我がメリクリウス財団の技術力を!」

「あら?まだ起動スイッチ押してないのに……」

「とくとご覧あれ!これぞ、聖テレサ女学院(なかよし部)の4名の皆さまのアイデアの結晶、平和維持魔導ゴーレム。名ずけて、『なかよしX』ですわ!!」

 

ちぇっるーーーーーーーん

 

俺たちは聞き覚えのある言葉を放ちながら浮き上がったなかよしXと思われるヴィブラニウムの球体を見上げた。

 

「えっ、なんあれ?ってかウチらのアイデアってどの辺がよ。これ原作者ブチギレ案件じゃん」

「おー!未知なる工作物!良いじゃないか!知的探究心がそそられるぞ!」

「うん!うん!とりま、機械音が知的ですよね!」

「おぉー!!コイツ、動くぞ!!さぁ動け!平和をもたらす魔導ゴーレム!!」

「えー、なんで好評把握してンの!?もヤダこの身内」

 

目をキラキラさせるユニとチエル、ロボットを操れる少年のような濃い顔をする俺、それらを見て呆れるクロエを他所にアキノがなかよしXに指示を出した。

 

「さぁ、なかよしX?ご挨拶を」

 

しーん……

 

なかよしXはふよふよと浮いたままでうんともすんとも言わなかった。動かないなかよしXを見たユカリは首を傾げる。

 

「なかよしX……壊れてるのかしら?」

「あっあたしはちゃんと設計図通り組んだにゃ!動け!動くにゃなかよしX!」

「いや、名称、まず名称をなんとかなんなかったんすか?」

「えー、ちぇるっとしてて可愛いじゃないですかーなかよしX」

「ふむ、だが設計思想が我々が提供したアイデアが基くというのならそのネーミングライツがこちらにあっても然るべきだろう」

「なかよしX、俺が考えたんだけど……」

「よし、ならここは『スーパーユニちゃん号』と名付けよう!」

 

「「「それはない」」」

 

俺達4人は集まって互いに言いたい放題言い合っていると、なかよしXが急に動き出した。なかよしXは発光し、変形し始めると、全身ピンクとエメラルドグリーン色の『X』が特徴的な超巨大ロボットが現れた。

 

「「「「なにぃぃぃぃぃ!?」」」」

 

俺たち4人は濃い顔をしながら驚いた。




色々調べた結果ドラクエで薬草は平均で1つあたりで20G前後、FFでポーションは平均で1つあたりで100G前後ということで、破格の値段を設定しました。

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