※この作品はR-18です。

この元魔王に素晴らしい祝福を!改訂版   作:ボトルキャプテン

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アンケートの御協力ありがとうございました。今回からアンケートを元にエッチな呪いをかけて戦うことにしました。原作通り、ゴリ押しや泥試合などにも票を入れて下さった読者の皆様、本当に申し訳ないと思いますが今後ともよろしくお願いします。


109 リュウジの逆襲

薄く暗い取調室の中。

 

「……自分がいつまでも温厚でいると思うなよ、もう一度だけ聞くぞ。フクヤマリュウジ。貴様は先日罪のないプリーストに右ストレートを食らわせたわけだが、この件において間違いないな?」

「ねぇよ」

 

何度同じ質問を受けたか覚えてないくらい率直な返答に、目の前の女騎士がこめかみをひくつかせながら頷いた。

 

「……よし。では貴様は日頃の学院生活でストレスが溜まり、むしゃくしゃしてプリーストを殴ったと」

「だからそうだって言ってんだろ、てめぇ舐めてんのか?」

 

バキッ

 

ものすごい音を立てながら女騎士はペンをへし折った。

 

「…………そのプリーストは、私の母校でもある聖テレサ女学院で博士号を取得したユニ博士という生徒から資料を請求されたのだが、その事は全く関係ないのだな?」

「ないな、俺とは無関係だ」

 

女騎士はペンの破片をポイッと捨てた。そして、バンと机を叩くと……。

 

「貴様、自分を侮るなよ?そんな言い訳が通じると思っているのか!」

「俺の持ち物に通信魔石があるだろ、通信したい奴がいるから出してくれ」

「なんだと?そんな事が通ると思ってるのか?」

「通ると思ってるから言ってんだよ、早くしろ。でねぇとあんたの首が飛ぶ事になるぜ?」

「なんだとっ!?貴様、誰に連絡をするつもりだ!?」

 

机越しに俺の胸ぐらを掴んでくる女騎士。だが、俺は無表情で淡々と言い放つ。

 

「エルフの森の第一王女、ユースティアナ・フォン・ネフェリア王女に連絡を取りたいって言ってんだよ」

「なっ!?エルフの森の第一王女だと!?馬鹿も休み休み言え!」

「なら試してみるか?ホントだったらお前、この場でその鎧と服脱げよ?」

 

女騎士まだハッタリと思っているのか、鼻で笑い出す。

 

「ふっ、威勢がいいな。良いだろう、本物の王女だったらこの場で脱いでやる。だが、もし嘘だったらこのまま刑務所に連行してやるからな。おい、コイツの持ち物から通信魔石を持ってきてくれ」

「はっ!」

 

女騎士はドアの向こうにいる部下に命令して俺の持ち物の通信魔石を持ってこさせた。

 

「さぁ、持って来てやったぞ?その第一王女とやらを呼んでみるがいい」

「お前……後で泣いて謝っても許さねぇからな?覚悟しとけよ?」

 

そう女騎士にタンカを切って通信魔石に声を掛けた。

 

「あーあー、ペコリーヌ?聞こえる?」

 

《ザザ……おいっすー☆リュウジくん、お久しぶりです!なかなか連絡が無かったので心配してたんですよぉ?どうですか?学校は楽しいですか?》

 

ノイズの後にペコリーヌの声が聞こえて来た。

 

「うん、楽しくやってるよ?」

 

《それで?先程クロエちゃんが慌てた様子でオーナーが捕まったって言ってたんですけど、どーしたんですか?何かあったんですか?》

 

「うん、ちょっとトラブってさ……助けてくれないかな?」

 

《なるほど……敢えて理由は聞きません。それで、わたしは何をすればいいんですか?》

 

「今すぐ王都の警察署署長に釈放させるように言ってくれ。あんまり王族の権力とか使いたくないんだけど、申し訳ないが今回ばかり力を貸してくれ……今取調してるから、このアロエリーナ署長とやらに説明してくれ」

 

《はい、分かりました》

 

俺はそのままアロエリーナ署長に通信を代わらせて、ペコリーヌと話をさせた。

 

「えー、こちら王都警察署の署長のアロエリーナである。貴女は話に聞く所、エルフの森の第一王女のユースティアナ・フォン・ネフェリア様と言うのだが、事実だろうか?」

ペコリーヌはアロエリーナ署長の問い掛けに若干トーンを落として答えた。

 

《はい。わたくしはエルフの森の第一王女、ユースティアナ・フォン・ネフェリア王女です。エルフの王女の権限でお尋ねしますが、何故フクヤマリュウジさんを逮捕したのでしょうか?》

 

アロエリーナ署長はペコリーヌが本物の王女と直ぐに理解したのか、先程とは打って変わってペコペコと頭を下げ始めた。

 

「いや、あの、それはですね……このフクヤマリュウジが聖テレサ女学院で新任教師のプリーストを殴って顎を砕いたのです!何故か被害届は出てませんが、これは明らかに傷害事件ですよ!?」

 

《そうですか……確かに怪我を負わせたのはヤバいですが、わたしが知っているリュウジくんは無闇に人を傷付ける人ではありません》

 

「そんな!?ユースティアナ王女は犯罪者の片棒を担ぐおつもりですか!?大問題になりますよ!?」

 

アロエリーナ署長がペコリーヌに言い放つと、ペコリーヌは冷静に言い返した。

 

《では訪ねますが、もし、事情を話したらリュウジくんが不味い状況に置かれてる可能性は無いのでしょうか?仮に聖テレサ女学院の全校生徒が人質に取られているなど……》

 

ペコリーヌが淡々とありとあらゆる可能性を出して行く。それを聞いたアロエリーナ署長はぐうの音も出ないのか、唸るばかり。

 

《リュウジくんに代わって貰えますか?》

 

「ユースティアナ王女、まだ私の話は───」

 

《代わってくれますか?王女命令ですよ?》

 

こっ、怖っ……!

 

のほほんとした喋り方だが、ペコリーヌからどこか怒りを感じた。アロエリーナ署長は怖気付き、俺と代わった。

 

「代わったぞ」

 

《リュウジくん。聖テレサ女学院で何があったか答えられない状況なんですね?わたしやクリスちゃんやマリューさんにも言えないんですね?》

 

「……ごめん、言えない」

 

《では、あなたは諦めずに何かと”戦う”んですね?答えられないなら無言のままで結構ですから……》

 

「………」

 

俺は無言のまま通信魔石をジッと見つめる。すると、ペコリーヌは何かを悟ったのか、アロエリーナ署長に向けて言い放った。

 

《署長さん、責任はわたくし、ユースティアナが取ります。なので、フクヤマリュウジさんを釈放して下さい》

 

「はっ?、あっ、いや……その、被害届は出ていないので……それは構いません」

 

《では、よろしくお願いいたします。リュウジくん、あんまり暴れないで下さいね?》

 

「ああ、クリスとマリューによろしくな?」

 

《はい!では、失礼します☆》

 

通信魔石は通信を切った。切った途端俺は魔王座りを始め、アロエリーナ署長に言い放った。

 

「約束……守れよ?」

「くっ…くそっ……だが、約束は約束だ!やってやろうじゃないか!。自慢ではないが、私は脱いだら凄いと評判」

 

アロエリーナ署長は立ち上がって鎧を脱ぎ捨て始めた。そして、あと一枚で下着になるところで俺はガシッとアロエリーナ署長の腕を掴んだ。

 

「冗談だよ、さっさと服着ろ」

「なっ!?なんだと!?女の私に恥をかかせるのか!?」

「いや、あんたの裸見るより貸しを作っといた方がいいと思ってな?」

「貸し?」

「ああ、ちょっと色々やって欲しい事があってな……」

 

────────────────────────

 

俺が警察に逮捕され、テレサ女学院から停学処分を受けてから数日が経つ。夕方、とある飲食店から出て来たセレスディナ、そして数人の取り巻きの女子生徒達が、周囲を警戒するようにキョロキョロと覗っていた。俺は金獅子の姿をして遠く離れた建物の上から千里眼でセレスディナを捉えていた。

 

この距離なら見つからないだろう。このまま尾行してセレスディナの住処を見つけ出せる筈だ。

 

そして、尾行してから数時間後……ようやくセレスディナは自分が寝泊まりしている所にやって来た。セレスディナのアジトはお嬢様の多い女子生徒を利用して窓のないしっかりした造りの小屋を用意させていたようだ。

 

「さてと……やるか」

 

時刻は深夜を回り、セレスディナが寝静まったのを見計らって俺はセレスディナの家に以前王城に忍び込んだ時、クリスに教わっていた解錠スキルを習得し、中に潜入した。俺はベッドで寝息を立てながら眠っているセレスディナの顔を覗き込み熟睡しているのを確認した。

 

クソみてぇな性格してる癖に可愛らしい寝顔しやがる……。

 

俺は眠っているセレスディナの頭に手を置いて、魔法を唱えた。

 

「『カースド・ダークネス』『カースド・ダークネス』……」

 

この呪いは俺もキツいけど仕方ない……よし、仕上げだ。

 

俺は警察署のアロエリーナ署長の力を使って借りて来た『監視用小型水晶玉』あちこちに設置して家から出てドアを閉めた。そして、ヴィブラニウムを熱して溶かし、鍵穴に流し込んだ。

 

秋も近くなってきたのか、最近の夜は冷え込む。固まるのに時間はかからないだろう。

 

────────────────────────

 

朝日が上り、俺は一度帰って仮眠を取ったあと、変身スキルを使って変装しながら先ほどのアジトの前を通ってみる。

 

すると……。

 

「開けろっ!はっ、早く!早く開けろぉ!」

 

何かを我慢するかのような切迫した声と、ドンドンと扉を叩く音が聞こえて来た。

 

「セレナ先生!、今すぐなんとかしますからね!ですので、もう少しお待ち下さい!」

「だから言ったのです!こんな掘っ建て小屋ではなく、ちゃんとした警備がいる宿屋を用意しましょうと!そうすればトイレだって付いてたのに!」

「仕方ありませんわ!お小遣いが少ないのですもの!セレナ先生、もう少し我慢して下さいませ!、どなたかこのドアを壊して下さいませんか!鍵が壊れて開きませんの!」

「なんですのこの溶けた塊は!?物凄く硬くて鍵穴が塞がってダメになっていますわ!?」

 

しかし、セレスディナの目的が未だに分からない。様々な勇者候補がいるのにも関わらず、なぜお嬢様学校の聖テレサ女学院で傀儡化した信者を増やしたのだろうか……。

 

俺は真正面にある喫茶店に入り、”返ってきた呪い”に耐えながらセレスディナの目的と今後の事について考えを巡らせつつ、信者になった女子生徒がドアを斧で破壊し始めるのを眺めながらコーヒーを嗜み始めた。

 

更に数日後……。放課後を利用して停学中の俺にチエルがやって来て学校の状況を教えてくれた。ユニはあれから象牙の塔に篭ってなにやら薬品を開発しているらしい。クロエは学院でセレスディナを監視しているらしい。クロエが言うには、最近のセレスディナが”体をモジモジして歩きづらそう”にしているそうだ。

 

────────────────────────

 

そして、たまに来る呪いに耐え……ようやく俺の停学が明けた。久しぶりの学院に入ると、顔を赤らめたセレスディナが目に入った。余程【体全身が性感帯になる呪い】と【解呪魔法が使えなくなる呪い】が応えたらしい。

 

「あ、あ、あら、リュウジ様。停学があけあけ明けたのですですね?。ままま待ってらしたですわよ?」

 

呂律が回らないセレスディナが顔を赤くしながら引き攣らせて俺に近付いて来た。

 

アイツが傀儡化した信者に解呪魔法を使える魔法がいないのか?

 

だが俺は臆すことなくセレスディナの肩に手を触れる。

 

「おはようございます、セレナ先生。この間はすいませんでした」

「んんっ……!!」

 

うぐっ!!

 

昇降口のど真ん中で俺とセレスディナは同時に体をビクンと震わせる。気を取り直して俺はセレスディナに声を掛けた。

 

「どーしたんです?顔が真っ赤になってますよ?」

「あの、リュウジ様。最近わたくしの体が様子がおかしくてでですね?何か心当たりはねぇですか?」

「さぁ?どっかの誰かさんがあんたに複数の呪いをかけたんじゃないか?」

 

俺がそういうと、セレスディナはいぶかしげに聞いてくる。

 

「おっおい、呪いってなんだ……呪いとはなんでしょうか?これ以わたくしの邪魔をするならわたくしにも考えがあります」

 

言いながら、セレスディナが一歩後ろに下がった。それと同時に控えていた数人の女子生徒が前に出た。

 

「なんの真似だ?」

「なんの真似とは何でしょうか?……というか、呪いかけたのお前だろ。いつの間にか知らねぇけど、もう限界が近いんだよ。お前が停学してる間にこの学院の生徒はほぼ完全に傀儡化している。こいつらはあたしの言いなりだ。お前を殺せと命じれば、躊躇なく殺すだろうな。正直油断したよ。舐めてたぜ。まさかカースド・ダークネスまで習得してたとはなぁ、やってくれたなぁオイ!!」

 

ヤバいな、傀儡化の能力を分析する時間がなかったからな。けどまぁ、俺の策はまだ尽きちゃいない。伊達に魔王をやってた訳じゃないんだからな

 

「殴った時に言ったろ?全面戦争だって。望み通りやってやんよ痛い目に会わずに戦う方法でな?」

 

言いながらセレスディナの肩に手を置くと……。

 

「やぁん……」

「ぐっく……ふぅ……」

「てめぇ!!あたしの体に何しやがったぁぁぁぁぁぁーっ!!」

 

可愛い声でセレスディナは叫び出した。

 

プルプル震えながら顔真っ赤にしちゃって、可愛いなぁ〜。

 

「おおいっ!あたしの体になんの呪いかけやがった!?なんでか知らねぇけど解呪魔法が使えねぇし、仕方なく冒険者ギルドに行けばこの呪いのせいで冒険者達は気味悪がって解呪してくれねぇしよぉっ!!」

 

セレスディナが目を血走った目で俺を見た。

 

「んなの俺が知ったこっちゃねぇよ。魔導具屋さんにでも行って解呪ポーションでも買ってくれば良いだろ?暫くここにいるんだし、バニルに巻き上げられた分くらい稼いだろ?ちなみにだけど、この学院にはお前以外プリーストはいないからな?」

「行ったわ!直ぐに行ったわ!王都中の魔導具屋駆け回ったわ!けど、どこ行っても「異物混入の疑いがある為解呪のポーションは全て警察に押収されました」って言われたわ!おまけに学院にはあたし以外にプリーストはいねぇしよぉ……こざかしい真似しやがって……殺してやる!」

 

セレスディナが魔法を唱えようと、腕を振り上げた瞬間……俺はセレスディナの腕を掴んだ。

 

「おっと、させねぇよおぉ?んんっ!!」

「んんんっ!やっ、やらぁ……離せよぉ……」

 

俺はパッと手を離すと、セレスディナはペタンと座り込んで下半身を抑え始めた。

 

《ぽーん!マスターリュウジの下半身から分泌液を感知!》

 

そうだな、パンツがベトベトに濡れてるな……。

 

「なぁなぁ、お互いこのザマだ、今日はちょっと休戦しねぇか?」

「そっそうだな……あたしも……ちょっとトイレ行きてぇからよ」

「おお、俺も今日学校休むからよ……予想以上に呪いのレベルが上がってるらしいわ」

 

そう言い放ち、俺は教室には行かずに象牙の塔に向かって行った。震えながらユニの部屋のドアをドンドン叩きユニを呼んだ。

 

「ユニ!頼む!開けてくれ!俺だ!」

 

ドアが開かれると、ユニが試験管を片手に首を傾げていた。

 

「やぁ、フクヤマ氏。こんな朝早くどうしたのかね?」

「ごめん……ちょっと解呪魔法かけてくれるか?」

「解呪魔法?……それより、君、なんか生臭いぞ?どうしたんだね?」

「お構いなく、それと……ちょっとトイレ借りるぞ……」

 

俺はトイレに立てこもり、スッキリした様子で戻って来た。その間に制服を乾かしてもらい、ユニに解呪魔法をかけてもらった。

 

「ふぅ〜。危なかった……アークウィザードとアークプリーストを超越したユニが居てくれなかったら泥試合だったよ」

「一体全体どういう事なのだね?まさか、停学明け早々セレナ教諭と一戦交えたかね?」

「まぁね……それより、その試験管の中に入ってる薬は何?」

「ああ、これかい?これは開発中のポーションなのだが、見ての通り状況は乏しくてな」

 

開発中のポーション?

 

俺はまじましと開発されたポーションを見つめてユニに聞いた。

 

「へぇ〜、どんなポーション作ったの?」

「うむ。例えば、体臭がゴブリンになるポーション、レベルリセットポーション、モンスターに集られるポーション、ステータスが上がった分知力が下がるポーション」

 

微妙……。

 

「そして、毒や麻痺の状態異常に全く効かず、滅多にお目にかからない特殊状態異常でもある、傀儡化のみを解除するポーションだ」

「なんだって!?傀儡化を解除するポーションだと!?」

 

俺は思わずユニの体をガシッと掴んだ。

 

「ほわぁ!?お、おお……いきなりだな。おい……驚いたぞ、加えて君、この距離感は……少々近すぎではないだろうか……」

「あっごめん、つい……嫌だったよね。ごめん」

 

俺は慌ててユニから離れると、ユニは顔をほんのり赤くしていた。

 

「いや……べつに、嫌というわではない。ないのだが、その、なんだ、妙な落ち着かない心地が……」

「すっすまん、そのポーションがあまりにも興味深くて」

「この傀儡化を解除するポーションがか?、まぁそんなに欲しいなら持っていくがいい」

「いや、出来るだけ沢山作って欲しいんだけど?」

「傀儡化を解除するポーションをか?まぁ、材料はまだ残ってるから作れるが……」

 

ユニを言葉を聞いた途端、俺は真剣な眼差しでユニを見つめて言い放った。

 

「いくつ作れる?」

 

────────────────────────

 

夕方、俺は再び警察署に用がある為、警察署署長のアロエリーナの元を訪れた。

 

「フクヤマ殿。解呪ポーションを全て押収したのだが、いつまで保管していればいいのだ?」

「あー、それは俺がいいって言うまで。もし、王都中の店員達が騒ぎ出したら警察お得意の『捜査が難航している』とでも言っておけばいいさ」

「そっそうか……それと、”町外れの物件”と聖テレサ女学院の校門近くに”映写魔導具の設置”も完了した」

「はい、ご苦労さま。助かったよ」

 

よし、準備は出来てきたな。あとはユニのポーションと俺の最後の作戦だけだな。

 

そう考えていると、アロエリーナ署長が照れながら俺に言ってきた。

 

「そっそれでな、フクヤマ殿。約束通り、私に”素敵な殿方”を紹介してくれるのだろうな?」

「もちろん、とびきりかっこいいヤツ紹介してやるよ」

 

サトウカズマっていう、イケメンをな。

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