アンケートの御協力ありがとうございました。考えた結果、『太刀の勇者ののし上がり』を復活させることにしました!更新予定は『元太刀の勇者は立ち直れない』が完結次第にします。
あれから鍛冶屋に戻っておじさんと共に新型の鎧を作成に取り組み。紅魔族の鍛冶技術を身に付けた俺はブラッドファングの素材を生かして若干派手めの青緑色の配色をした獣人型鎧【ジンロウガ】を完成させた。兜と両肩にブラッドファングの頭を付けて、両手両足にはブラッドファングの爪の装飾した小手と足甲。背中には白いたてがみをなびかせ、尻には尻尾を生やしていた。
「すげぇ……ヴィブラニウム100パーセントの鎧だ」
「変な鉱石持ってるから俺も楽しかったぜ!また機会があったら手伝わせてくれや」
「ありがとうございました。俺も勉強になったので今度また来ますね!」
肩をトントンと叩きながら鍛冶屋のおじさんは休憩していると、こんな事を教えてくれた。
「もしかしたら、あんちゃんなら町外れにある【伝説の聖剣】を抜けるかも知れねぇなぁ」
聖剣?
俺は鍛冶屋のおじさんに尋ねる。
「なんですかその聖剣って?」
「神社の近くの岩に刺さってる伝説の聖剣だよ。ここで料金を払う事になってんだ。1人1回につき5000エリスで挑戦出来るぜ?あんちゃんも挑戦するか?」
まず、伝説の聖剣が5000エリスで手に入るもんなのか?どーせ観光名所の1つなんだろうな。
「んじゃ〜せっかくなんで炉を貸して貰ったのと修理代、その聖剣の挑戦料金も払いますよ」
「なんか悪ぃな!毎度ありいっ!近くを通ったら試してみろや!」
「はーい」
俺は鍛冶屋から出て、カズマ達を探そうと辺りを探し始めた。すると、道中に買い物を終えたあるえと出くわした。あるえは俺を見た途端声をかけて来た。
「おや?用事は済んだのかい?」
「まぁね。おかげでリュックの荷物が少し減ったよ」
あるえは俺が背負っているパンパンのリュックを見た。
「随分荷物が多いんだねぇ」
「これでも減ったんだぞ?ブラッドファング3頭分くらい」
「逆にどうやってここまで運んで来たのか気になるね」
そんな他愛のない話をして、俺はめぐみんの家についてあるえに尋ねて見た。
「そういえばめぐみんの家ってどこかな?一旦合流したいんだけど?」
あるえは買い物カゴを片手に町の奥の方を指さした。
「めぐみんの家かい?ならここの道をまっすぐ進むとめぐみんの実家に続いているよ」
「そうなんだ。ありがとう」
クルッと指された方向に体を向けて進もうとした瞬間、あるえに止められた。
「もう日が暮れるよ?今から行ったら失礼なんじゃないか?」
「そう言われるとそうなんだよなぁ。けど、めぐみん達と色々話さなきゃないし〜」
「別に明日でも良いじゃないか。それに、めぐみんの仲間は他にもいるんだろう?家族の団欒もあるだろうし、ここはそっとしといてあげた方が良いと思うんだが?」
俺は立ち止まって考え込む。
確かに、5人がめぐみんの実家に行く訳だし、さらに1人増えたらめぐみんのお父さんお母さんに申し訳ないな……仕方ない。明日改めて挨拶すれば良いか。
俺は考え直してあるえの方に体を向ける。
「うん。やっぱりやめておくわ。紅魔の里に民宿とか宿はあるの?今夜はそこに泊まろうと思うんだけど?」
俺の質問にあるえは顔に手を当てながら答え始めた。
「まぁ、ある事にはあるんだけどね?」
「あっそうなの?んじゃ良かった」
「私やめぐみんの同級生が働いている店なんだがね?」
「ほうほう。で?店の名前は?」
「『サキュバス・ランジェリー』という酒場兼宿屋があるよ」
「下着屋かよ、名前のセンスおかしいだろ」
びっくりした〜。例の店かと思ったわ!
「しかし、行きずれぇな……どうしよ、野宿しようかな」
「外は魔王軍や強力なモンスターで危険だよ」
あーもー!!
俺はしゃがみこんで悩み始めた。
「あーもーどうしよう……我慢してその宿に泊まろうかな……」
妥協案として変な名前の宿に行こうとしたその時……。
「仕方ないねぇ……私の家に来るといいよ」
「うん、そうする…… 今なんて?」
「私の家に来るといいと言ったんだよ。私は一人暮らしだからね、大したもてなしは出来ないが来るかい?」
えっ、ちょっ、マジで?良いの!?女の子の家に行くのエリス以来なんですけど!?イベントじゃね!?滅多に来ないお色気イベントじゃね!?やべぇよ、脳が緩まっちゃうよ!!。
俺は念の為にもう一度あるえに聞いた。
「ホントにいいの?俺、男だよ?」
「別に構わないさ。それに、君の事を聞くのにいい機会だからね」
「まぁ、あるえが大丈夫って言うなら良いんだけどね?」
「なら話は決まりだね。では行こうか」
俺はそのままあるえに連れられてあるえの家に向かって行った。
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着いた先は、小さいが可愛らしいデザインの一戸建ての家があった。あるえは魔法で鍵を開けてドアを開いた。
「狭い所で申し訳ない、どうぞ入ってくれ」
「お、お、お邪魔します……」
中に案内されると、部屋の中にはお洒落なテーブルに本が2冊重なっており、本棚には様々な本や魔導カメラが収納されていて、キチンと整理整頓されていてとても綺麗な部屋だった。家に入った途端、あるえは眼帯を外した。
「適当にくつろいで待っててくれ。今着替えてくるから」
「あっ、うん」
あるえはそのまま奥の部屋に進んで行き、着替え始めた。あるえは俺が緊張しているのが分かったのか、笑いながら声をかけてくる。
「どうしたんだい?女の子の家に来るのは初めてなのかい?」
「初めてじゃないんだけど、滅多にないからさ……」
緊張しているせいか、上ずった声が出た。
すげぇ緊張する、どーしよ、口ん中カピカピなんですけど。
そんな中、着替え終えたあるえが戻って来た。ピンクの制服の様な服とローブから打って変わって赤いカーディガンの様な上着に紫のワイシャツに黒のスカートで現れた。俺はものすごいギャップに囚われ、思わず見とれてしまった。
「わぁ……」
「ん?どーしたんだい?」
「あっ、いや、さっきとは雰囲気が違うからびっくりした」
「そうなのかい?普段着はこんなもんさ。外の人から見たら変かい?」
「いや?俺は似合ってて可愛らしいと思うぞ?」
「ふふ、お世辞として受け取っておくよ。今お茶を出すからね」
あるえはキッチンに向かって魔法で日を点けてポットの水を沸かし始めた。魔力が強い為か、あっという間に湧き上がった。カチャカチャと音を立てながらティーカップを持って来た。
「コーヒーと紅茶、どっちが好みかな?」
「どちらかと言えばコーヒーかな?」
俺が答えると、黙々とコーヒーを入れ始める。その間、俺はあるえに色々聞くことにした。
「さっき、一人暮らしって言ってたけど……ご両親は?」
「私の両親は……」
あるえは少し悲しそうな顔をした。
あっ、聞いちゃ不味かったか?
しくじったと思い、俺は顔を歪めると、あるえはケロッとした顔をしながら答えた。
「父と母は王都の新聞社で働いているよ。時々手紙でやりとりをしているよ」
「ねぇ、今なんで悲しそうな顔をしたの!?両親死んでないよね!?」
「両親との死に別れは小説で良くある話しじゃないか」
「いやあるかも知れないけど!紛らわしいよ!しくじったと思ったわ」
「ふふふ、君はめぐみんの様に鋭いツッコミを入れるね」
今のやり取りでどこが面白かったのだろうか、あるえはクスクスと笑みを浮かべている。
イマイチよく分かんねぇ子だな……。
あるえは自分のカップに紅茶をいれて椅子に座り始めた。俺はそのままめぐみんやゆんゆんの事を聞いた。
「めぐみんとゆんゆんとは付き合い長いんでしょ?あの二人は学校を通ってた頃はどんな感じだったの?」
「そうだねぇ……成績では、めぐみんが1番でゆんゆんが2番。そして3番目は私って感じかな?」
「へぇ〜。めぐみんってすげぇんだな」
「あの2人はいつもケンカばかりしていてね?めぐみんはいつもゆんゆんの弁当などを奪い取っていたよ」
めぐみんは昔からそんな事をしていたのか……。
すると、あるえは突然立ち上がってエプロンを付け始めた。
「さて、そろそろ夕飯の支度をしないとね」
「あっ手伝おうか?」
「君はお客さんなんだからきにしないでくれ。リュウジは何が好き?」
「ん〜特に無いかな?でも、紅魔の里の郷土料理とか興味あるかな」
「ほう?それは関心だね。なら今夜は『暗黒神の加護を受けしシチュー』と『溶岩竜のからしスパゲティ』にしようかね?」
「なにそれ超美味そうなんだけど!?」
「ふふっ、なんだか君は”こめっこ”の様に目を輝かせるね」
「こめっこ?」
俺が首を傾げると、あるえはパスタを茹でながら答えた。
「こめっこはめぐみんの妹だよ。めぐみんの両親は昼間は留守にしてるから、時間が空いている時は私が相手をしているんだよ」
「そうなんだ……めぐみんの妹ちゃんの同じ年頃の子はいないの?普通ならその辺で遊んでるイメージなんだけど?」
「少し前まではいたんだけどね?王都やオーエドに引越したりして今じゃ10歳くらいの子はこめっこ1人になってしまったよ」
そうなのか、事情があるとはいえ、ちょっと可哀想だな……。
俺はアクセルの街の孤児院にいるミソギ達の事をあるえに教えた。
「まだまだ甘えたい年頃なのに……こめっこちゃん1人で寂しいだろうね、アクセルの街に来れば孤児院の子供達といい友達になるだろうなぁ」
「へぇ〜、こめっこはあの歳でませているから目立ちそうだねぇ」
「めぐみんの妹なんでしょ?俺達見たいな冒険者集団とか作りそう……」
「それも面白そうだね、ほら、出来上がりだよ」
あるえはあっという間に2品の料理を皿によそい、テーブルに運び始めた。『暗黒神の加護を受けしシチュー』の見た目は、レストランに出てきそうなビーフシチューのようで、『溶岩竜のからしスパゲティ』は昔ながらのナポリタンのような作りだった。
めっちゃ美味そうなんですけど!?
あるえはエプロンを外し、椅子にに座った。
「冷めないうちに頂こうか」
「うん。いただきます!」
「召し上がれ」
俺はあるえの手料理を黙々と食べ始めた。
何これ!?めっちゃ美味いんだけど!?
あるえは俺の顔を見ながら問い掛けてくる。
「どうだい?口に合ったかな?」
「めっちゃ美味い!」
「それは良かった」
あるえは嬉しそうに微笑み、俺は手料理を堪能した。
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食後の後。俺は手料理を振舞ってくれたお礼に、皿洗いを買って出てシャカシャカと洗い物をしていた。
「お客さんなのに悪いね」
「いいよいいよ。これくらいしないとね」
「ありがとう。洗い物が済んだら【混浴温泉】にでも行こうか?」
「へー、紅魔の里にも混浴温泉……今なんて?」
「大衆浴場の混浴温泉があるんだよ。どうだい?こう見えて、私は脱いだら凄いらしいよ?」
「っ!?」
なっなんだって!?
俺は瞬く間に脳内妄想を始めた。
《背中を……流してくれないかい?》
《ふふ……君の体はたくましいねぇ……》
やっべ、脳が緩まるぅ!!へへへへへへ!
俺は雌オークの一件の反動もあり、いやらしい顔をしながらニヤけていた。はっと我に戻り、精一杯のイケメンを装い、あるえに答えた。
「俺で良ければ、御一緒します」
「ふふ、では行こうか」
俺とあるえは月夜に照らされながら温泉へと歩いて行った。その道中、俺は緊張のあまりに喋る事が出来ず、胸をドキドキさせながら俯いていた。あるえは不自然と思ったのか、俺に声をかけてくる。
「やけに静かだね、どうしたんだい?」
「いっいや……べっ、別に!?」
「そうかい?ほら、着いたよ?」
着いた先にあったのは石造りの建物で、窓からは湯けむりが上がっていた。
ヤバい、ヤバい、ドキドキが止まらないっ!ドキドキし過ぎて胸が痛い。
「さっ、じっくり堪能しようじゃないか。上がったらここで待ち合わせようか」
「りょ、了解っす」
「んじゃ、また”後で”ね」
後で!?マジで一緒に入んの!?良いの!?背中流しちゃうよ!?ゴシゴシタオルとか使わずに洗っちゃうよ!?
意味深な言い方をされた俺は中へと進んで行く。中に入ると、ごく普通に男女に別れた脱衣場があり、中には誰もいなかった。
「誰もいねぇ……けど、これはチャンス!!」
某ヤクザの様に服を脱ぎ捨て、深呼吸をしながら引き戸に手をかけた。
この奥にあるえが……脱いだら凄いあるえが!!
ガラッと引き戸を開けると………湯けむりで周りが見えなかった。俺はとりあえず、体を洗って身を清める事にした。全身集中させてあるえの気配を感じ取ろうとしたが、あるえの姿は見えなかった。
「あっあれ?居なくね?」
すると……。
「そっちはどーだい?湯加減は良いかな?」
「えっ?あるえ?どこにいるの?」
「どこって……女湯に決まってるじゃないか」
「えっ?女湯……えっ、混浴じゃ……」
俺は目をグリグリと凝らして辺りを見回してみると……。
「普通の男湯じゃねぇぇかぁぁぁっ!!」
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───その後、俺は頭にタオルを巻きながら出てくると、ホカホカしたあるえが待っていた。俺はあまりにも恥ずかしく、両手で顔を隠しながら外に出て来た。
「まさか本当に混浴だと思ったのかい?」
「………!!」
俺は声にならない様な唸り声を上げる。
「そんな訳ないだろう?普通に考えて」
「そうですね、心が汚れていました……」
「まったく。一応この温泉施設も【
「紛らわしい書き方しやがって、新手な詐欺じゃねぇかっ!」
「別に料金を貰ってる訳じゃないからね。問題ないさ」
「ぐぬぬぬぬぬ……ってか
あるえは得意気な顔をしながら俺の質問に答えた。
「私が書いた観光客用のパンフレットさ」
「随分無駄にかっこいい言い方するんだな……」
「何事もかっこよくなければならないのさ」
「うっうーん……なんか、釈然としないなぁ……」
その後、家に戻ってきて中に入ると、あるえは自分の部屋に向かって行く。俺は寝床を聞く為に、部屋越しに声をかける。
「あるえー?俺はどこで寝ればいい?このソファーで寝ればいい?」
「別に構わないが、もう休むのかい?」
「まぁね〜今日は色々疲れたからさ……」
ソファーに横たわると、奥の部屋から私服姿からまた打って変わって黒が特徴的なナイトウェアで現れた。
「んなっ!?」
「どうしたんだい?ちょっと刺激が強かったかな?」
「ちょっとのレベルじゃねぇよ……もはや水着じゃん!寒くないの!?」
「別に寒くないよ。リュウジも寝るなら私も休む事にするよ」
「目のやり場に困るからそうしてくれ」
「ふふっ、さっきは混浴を期待してたのに、実際目の当たりにするとヘタレるんだねぇ?」
「うるさいっ! もう寝る!おやすみ!」
「ふふっ、おやすみ」
嘲笑うかのようにあるえは自室に戻って行った。俺は目を瞑って誤魔化したが、あるえの姿が目に焼き付いてしまい暫く寝れなかった。
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翌朝。俺は雀の囀りで目を覚ますと、あるえはとうに起きており、朝食の支度をしていた。昨晩のナイトウェアではなく、初対面で見かけたピンクの制服の様な服装に着替えていた。俺はムクリと起き上がり、大きなあくびをして体を伸ばした。
「おはよう。昨日は良く眠れたかい?」
「あんな過激な格好見せられて寝られる訳ないじゃん……ふぁ〜」
「ちょっとからかい過ぎたかな、朝食は食べれるかい?」
「うん。食べれる」
朝からそんな格好してどーしたんだろう?どっか行くのかな?
朝食のパンをかじりながら、俺は着替えたあるえに尋ねた。
「この後どこか行くの? その服は私服じゃないみたいだけど?」
「あーこれかい?、これは紅魔の里の学校の制服さ」
紅魔の里の学校……なんだっけ、レッドプリズンだっけか。
「あー!王都のお嬢様学校の聖テレサ女学院に並ぶレッドプリズン学校だっけ?」
「外の人なのに物知りだね。今日はめぐみん達とも合流しなきゃ行けないんだろ?紅魔の里を観光案内してあげるから付いてくるといいよ」
「ホントに?ならさ、岩に刺さってる聖剣抜きに行きたいんだけど?」
俺がそう言い放つと、あるえは少し驚いていた。
「あの聖剣を抜く気かい?」
「うん。抜く自信あるからね」
「ほう?大した自信じゃないか」
あるえはクスクスと余裕の顔をして嘲笑う。
どーせあの聖剣にもカラクリはあるんだろう。だが、俺はこの紅魔の里の人々にギャフンと言わせたい。本気で抜いてやる!
俺はコーヒーを啜りながらあるえに言い放つ。
「まぁ、見てなよ」
「なら期待して見ているよ。どうだろうか、ちょっと観光したらレッドプリズンに行ってみるかい?」
「うん。あるえやめぐみん達の母校がどんな所なのか見てみたいしね」
「話は決まったね。朝食が済んだら行こうか」
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朝食を食べ終えた俺はレッドウォーリアを着て
「これが聖剣?」
「ああ。抜いた者には強大な力が備わると言われている聖剣だよ。リュウジは鍛冶屋のおじさんに挑戦料を支払ったんだろう?1人1回までしか挑戦出来ないんだが、それでもやるのかい?」
「うん、やるやる。あるえ、悪いけどちょっと離れててくれる?」
あるえは首を傾げながら少し離れながら聖剣の詳細を話し始めた。
「抜けるとホントに思ってるのかい?抜くのにまだまだ時間がかかると思うよ?観光客寄せとして作られた聖剣だし、抜くには1万人目にならないと抜けない魔法が掛けられているんだよ?」
「ふーん」
あるえの言葉を聞いた俺は聖剣を握り、ハーレイに声をかけた。
「ハーレイ。この剣の解析を頼む」
《ぽーん!解析しました。『セイクリッド・ブレイクスペル』で『ロック』を解除出来ます》
「オッケー。『セイクリッド・ブレイクスペル』!!」
聖剣の周りに光が纏い始めたのを確認した俺は力をいれて見た。
「ふんぬっ!」
ズボッ
聖剣は意図も容易く抜けてしまい、あるえは唖然として見ていた。俺は振り向きながらあるえに言い放った。
「聖剣……抜けちゃいました」
ジンロウガのモデルは、MARVELヒーローの1人、ブラックパンサーとモンスターハンターの人気モンスタージンオウガです。