1億エリスを手に入れた俺はウィズの借金を全て返済して、ウィズの店に立ち寄り、拠点となる物件の相談をしていた。
「リュウジさん、借金返済ありがとうございました!」
「いえいえ、 ねぇウィズ?この街で家とか買えるのかな?」
「はい、買えますよ?不動産屋さんがありますから、この前の宝島でカズマさん達もお屋敷を買いましたよ?」
俺はコーヒーをブーッと吹き出しぶちまけた。
「えぇ!?あるの!?ってかカズマ達も家買ったのかよ!」
そもそも異世界にも不動産屋があるのかよ、ここに来てからファンタジー感が感じられないのは俺だけか!?パン屋ではコロッケパンや、焼きそばパンは売られてるし、どうなってんだこの異世界は!?日本率高くない!?
ウィズはケロッとした顔をして俺の言葉を返した。
「ありますよ?リュウジさんもお家買うんですか?」
「うん、そろそろ自分の工房とか、落ち着く場所が欲しいしね?」
「ならご一緒に不動産屋さんに行きましょうか?」
「良いの?店とかは?」
「気にしないで下さい、借金のお礼もしたいので!」
「ありがと!なら行こっか!」
「はい!」
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「いらっしゃいませー」
「本当に不動産屋だよ……」
「リュウジさん!このお屋敷、良いんじゃないですか?カズマさん達と同じくらいの大きさのお屋敷ですよ?」
「ん?どれどれ?」
ウィズが指さす物件を眺めて見るとカズマ達が手に入れた屋敷と同じくらいの物件があった。
これはデカすぎる……管理するのも大変だ……
「大きすぎるよ……1人だよ!?」
「そう……ですね、広すぎますね……」
「おや?美人店主さんじゃありませんか!」
「あっ店長さん、お世話になってます!」
ウィズと俺が物件を眺めていると、店の奥から偉そうなオジサンが出できた、どうやらウィズとは顔見知りらしい。
「美人店主さん、今日はどんな御用で?」
「いえ、私ではなく、この方の新居を探してまして」
「ほほう、予算とご希望をお尋ねしても宜しいですか?」
「そうですね、大体1000万エリスで街中が良いんですが?」
店長は顎を指でトントンとしながら考え込んでいた。
やはり難しいだろうか?
「ふむ……美人店主さんの近く店のに確か……以前石鹸の工房がありましたね、アクシズ教徒が住まわれてたのですが、何分ローンを数年払わなくて強制退去させた物件がありますが……?」
訳あり物件じゃねぇか……
「あの、物件を見に行ったりとか出来るんですか?」
「ええ、出来ますよ?今すぐ準備しますね?」
「はい、よろしくお願いします」
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「ここ……ですか?」
「はい、ここです!」
「ホントにここですか!?」
「はい、ここです」
「リュウジさん……ここアンデットかゴーストが居そうですね……」
「うん……」
俺が案内された所は……見るも無惨な荒れ果てた工房だった。辺り一面蜘蛛の巣だらけ、穴が開き放題でとても人が住める状態じゃなかった。これで1000万エリスは酷すぎるのでは無いだろうか?
「この物件は5人部屋に工房付きです、他に好条件の物件はございません、いかがですか?」
※あくまでもイメージです、実際はもっと広いです。
「あの、リフォーム込みで1000万エリスですか?」
「いえ、リフォームなしで1000万エリスですよ」
「ちなみにリフォーム込みでいくらですか……?」
「リフォーム込ですか?それだと2100ま」
「もういいです聞かない事にします」
背に腹はかえられない、ここは我慢して修理とかは自分でやろう、幸いまだ金もあるしな、あちこち探し回れば材料も手に入るだろう。
《あの、リュウジ様?ホントにここで良いんですか?》
(仕方ないだろ?鎧保管する場所と寝床があるだけでも有難いじゃないか?)
《そうですねぇ、早く私も体を手に入れたいです!》
(ドラゴンの体なんて早々見付からねぇって、とりあえず契約結ぶからな?良いだろ?)
《はい、私は構いませんよ?》
(よし、なら決まりだ!)
「店長さん、リフォームは自分でするので1000万エリスでお願いします」
「これはこれは!ありがとうございます!でわ契約しましょう!」
「良かったですね!リュウジさん!」
ウィズに見守られながら俺は不動産屋と契約を結び、見事オンボロ工房を手に入れた。
これでプライベートは守られるな……頑丈な鍵と扉を作ってクリスが入って来ない様にしてやる……。
「でわ、契約は以上とやりますので、これで失礼します」
「はい、ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
俺とウィズはペコりと不動産屋の店長に頭を下げて不動産屋の店長を見送った。
「やっと手に入れた!さて、今から材料買って来ないとな〜、完成するまでは宿暮らしだな」
「そうですね、では私も店に戻りますね?」
「うん、わざわざありがとうね!」
「いえいえ、では失礼します!」
「マリュー?たまにはウィズとガールズトークでもして来たら?」
《リュウジ様!?宜しいのですか?》
「別に良いよ?」
《ウィズ様?お邪魔ではありませんか?》
「いえ!とんでもないですよ!マリューさんともっとお話ししたかったので、良ければ私の体に入りますか?」
《はい、では失礼します》
マリューの魂は俺から出て来て、ウィズの体に移った。
たまにはコイツにも羽を伸ばさせないとな、羽ないけど。
「んじゃ、俺は材料とか買ってここにしまって置くから好きな時に戻って来いよ?」
《分かりました!お気を付けて!》
「ではマリューさん、行きましょうか?」
《はい!》
ウィズとマリューを見送り、俺は木材屋さんなどを見て周り、木材、補強材料などを集めた。
「ふむ、意外と安く済んだな、これだけあれば足りるだろうな、鍛治道具は前から持ってるし、鎧工房も石鹸作ってた場所を改築すれば問題無いな」
俺は材料を新居に運び込み、準備を終えた。
もう夕方になってしまったな、リフォームはまた明日からでいいか……とりあえず、ギルドで飯でも食おう
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ギルドに向かう為街を歩いているとそこにダスト、キース、カズマがいた。
何をしているんだ?あんなにキョロキョロして?
「おい、カズマ何してんだ?」
「しっーーー!リュウジじゃないか、こんな所で何してんだ!?」
「えっ?何って新居のリフォーム材料を買いに」
「なんだ、リュウジか!」
「ダスト、お前まで何してんだよこんな所で」
キースの手には何やらチケットの様な紙を持っていた。
何かのクーポンか?カズマはヒソヒソと俺に尋ねる。
「リュウジも来るか?」
「へ?どこに?」
「フッフッフッフッフ……サキュバス喫茶店さ」
「おい、詳しく聞こうじゃないか!!」
「キース、ここにも同士が居たぜ?」
「ああ!ぐふふふふ」
3人の話ではこのアクセルにはサキュバスがこっそり経営しているちょっとムフフなお店があり、そこに行くとそれはそれはいい夢を見せてくれるらしい……。
なんてこった……アクセルの街自体チートだったか。
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俺はキース、ダスト、カズマの3人と共に、例の店へ行く前の準備をしていた。夢を見るだけなのでわざわざ風呂に入っていく必要は無いのだが、一応エチケットである。念入りに身体と歯を洗った後、ゆったりと風呂に浸かっていた。
(どんな所なんだろうなぁ……魔物の頃なんて性欲なんか湧かなかったのになぁ…若気の至りって奴かな?)
俺とカズマはサキュバスの事をキース達から色々聞いた。
「サキュバス達は俺達のようなムラムラする感情、つまり男の生気を貰って生活してるんだ、となると当然、彼女達には人間の男って存在が必要不可欠になってくる」
うん、そうだな!まったくけしからん悪魔だな!
「ここの冒険者達とサキュバス達は共存している訳だ、けど馬小屋暮らしが多いのが現実、かといってシコる事も出来ねぇだろ?」
「カズマはしたよな?」
「おまっ!それ言うなよ!」
「マジかよww」
「カズマお前やるな! かと言って女の子冒険者達にちょっかい出してみ?チンコ刺されもがれてさらし者にされるのがオチだ」
やだこの世界の女の子達怖いんだけど!!
「お前、それリーンにちょっかい掛けた時の」
「う、うるせぇぞ!ダスト!! で、そこでこのサキュバスちゃん達だ。この子らが俺達が寝てる間に凄いのを見させてくれる訳だ。俺達はスッキリ出来て、彼女達は生きていける。彼女達も、俺達が干乾びたり冒険に支障をきたさない程度に手加減してくれるし、精気を吸い過ぎて冒険者が死ぬ事になった例は無い。どうだ?、誰も困らない話だろ?」
マジかよ……ファンタジー版ソープやデリヘルじゃねぇかよ!?
そんな軽い感動を覚えていた俺やカズマ様子を見て、キースが言った。
「実はその店の事を教えて貰ったのって、俺達も最近なんだ。で、今日初めて俺達もそこの店に行こうって事になってな。そこにカズマ、リュウジに出くわしたって訳だ」
キース&ダストは俺とカズマに言ってくる。
「と、言う訳だ……どうだ?なんなら一緒に行くか?」
「行く行く!」
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「いらっしゃいませー!空いてるお席にどーぞ!」
なんだろうか、おっパブの様な薄暗い所だった。
けど店自体はスナック見たいな飲み屋的な感じだな……。
「いらっしゃいませ、4名様ですか?」
「「「「コクリ」」」」
「このお店は初めてですか?」
「「「「コクリ」」」」
「ではこちらのアンケート用紙を記入して下さいませ!」
黙って頷くスケベ四人衆はサキュバスの店員に渡されたアンケート用紙には『シチュエーション、自分の状態、どんな相手』などなどが記入されている。
キース、ダストは「リーン」と唱えながら書いている。
気持ち悪っ、リーンちゃん可哀想だな。
カズマはどうだろうか?ちゃんと書けてるのかな?カズマを見ると……めっちゃ真剣に考えてるぅ!!普段からその顔しろよ!
それより…俺の相手かぁどうしようかな……、ちょっと待てよ?夢なんだから何しても許されるんだよな?なら…
悩みに悩んだ末俺はアンケートを記入した。
【アンケート内容、魔道具店・店長ウィズと……etc】
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そして、店から出てきたカズマと俺はお互い誰を指定したのか聞きあっていた。
「そんで?カズマは誰にしたんだよ?」
「俺か?俺はダクネスみたいなスタイルのいい女の子だ、リュウジは?誰にしたんだよ?」
「俺は……ウィズ」
「マジかよ!気まずくなるんじゃないか?」
「そこはアレだろ、割り切るだろ!夢なんだから!」
「いいなあひとり暮らしだから毎日出来るだろ?新しい新居という名の廃棄で?」
「廃棄って言うな!宿でスタンバイするわ!」
「そっそうだな……」
「お前こそ屋敷に問題だらけの女の子達居るのにサキュバスなんて呼んで大丈夫なのか?アクアにバレてボコられるんじゃねぇの?」
「やめろぉ!フラグを立てるんじゃねぇ!」
鼻歌を交えながら俺とカズマは別れ座間に「いい夢見ろよ!」と言い放ち別れた。その後、マリューも帰って来たがウィズの所に戻れと怒鳴り散らして追い返し、サキュバスちゃんの出迎えに備えた。
次回!エロ回です!
サキュバス喫茶店編は時系列には関係ないので番外編として書きます。