カズマに竜人化を教えた後、俺は猛スピードで復興している紅魔の里を探索していると。
「やぁ、用事は済んだのかい?」
後ろを振り返ると、俺に声をかけてきたのはあるえだった。
「なんだ、あるえじゃん」
「用事は済んだのかい?」
「うん。済んで暇つぶしに散歩してたんだ」
「なら、ちょっと私に付いてきてくれないかい?」
付いてこい?
俺は首を傾げた。
「いいけど、何処へ行くの?」
「めぐみんの妹、こめっこと遊ぶ約束をしていたんだよ。君は挨拶程度にしか顔を合わせていないだろう?」
「うん。食ってばかりってしか印象にないけど」
「そう。その子さ、あの子はとんでもない力を持ってるんだよ」
とんでもない力?
「どんな力なの?大食いになる魔法が使えるとか?」
「そんなもんじゃないよ。会ってみれば分かるさ」
「そっ、そうか……んじゃ、行こうか」
あるえに促されながら俺達はめぐみんの妹、こめっこがいる所へ向かって行くと、こめっこの前にはブラッドファングや、一撃熊が立っていた。
「うおっ!?やべぇぞあるえ!助けるぞ!!」
「まぁまぁ。黙って見てるがいいよ」
「何言ってんの!?あんな小さい子に何が出来んの!?」
俺がこめっこを心配しているのを他所に、その肝心のこめっこは、木の枝で地面に何かを書き始めた。
「焼き尽くせ!『でっかいゴブリン』!!」
こめっこの前に突然、魔法陣が展開され、筋骨隆々の黒い悪魔が現れた。
なんじゃありゃ!?
『でっかいゴブリン』と呼ばれた悪魔はブラッドファングと一撃熊に手をかざした。
「『インフェルノ』!!」
あっという間にモンスター達は火炎魔法により、消滅した。俺は目の前で起きた事に驚きを隠せなった。
「あの獰猛なモンスター達を一瞬で倒した!?」
「驚いたかい?アレがこめっこの能力さ」
すると……。
「俺様にかかれば狼や熊なんざ敵じゃねぇ……って!また勝手に”呼び出し”やがったな!?気軽に呼ぶなって言ってんだろ!?」
呼ぶな!?えっ、呼んだの!?
「やぁ、こめっこ。今日もそのゴブリンと遊んでたのかい?」
「あっ、あるえ!、それと……あっ!鎧の兄ちゃん!!」
「こんにちは、こめっこちゃん。その悪魔は?」
「うーんと、こめっこの使い魔のでっかいゴブリン」
「違うわっ!『ホースト』様だっ!なんだその名前は!?」
「おいコラそこの悪魔。なんだその言葉使いは?」
こめっこに乱暴な言葉使いをした途端、俺は悪魔を睨み付ける。
「あぁん!?こっちは散々戦わされてんだぞ!?」
「ふんっ、所詮は使い魔か、だっせ」
「なんだと!?人間のクセに生意気な!!」
「事実だろ、なんだコラやんのかコラ!」
「違ぇって言ってんだろ!?なんだコラやんのかコラ!」
俺とホーストは頭をゴンとぶつけ合わせながら威嚇し合ってると、こめっこがホーストに注意する。
「ケンカだめ、お座り!」
「そんな命令聞くかっ!」
色々気になるが、コイツはツッコミが上手い。
ホーストが嫌々ながらこめっこに抗議する。
「そもそも呼び出したのに生贄もないのか!?」
「生贄?やはり悪魔は生贄がないと召喚出来ないんだねぇ」
「そうだよ?まぁ、悪魔によっては好き嫌いあるけどね?」
俺とあるえがホーストを観察し、こめっこはホーストに言われると……。
「わがまま……仕方ない、後で骨付き肉の骨をあげる」
「残飯じゃねぇーかっ!!」
「ぶっ、安い悪魔だな」
「安くねぇわ!」
「けど、なんでお前はこめっこに呼ばれたんだ?弱みでも握られてんのか?」
俺がホーストに尋ねると、ホーストは腕組みをして話し出した。
「……正直、俺様にもよく分からねぇんだ。気付いたらこの嬢ちゃんに召喚されててよ」
「なるほどね。けど、こめっこちゃん。どうやってホーストを召喚したの?」
「えっとね、図書館の本に書いてあったよ?『ニートでも簡単!悪魔召喚』ってやつ」
「え待って?悪魔ってそんな簡単に呼べるの?ヤバくない?」
「そこなんだよ。書いてあったからと言って簡単に出来る訳ないからね」
確かに、そんなに簡単ならとっくに呼び出して魔王の城にカチコミに行く所だわ。
すると、あるえがこめっこに。
「こめっこ?儀式用の生贄はどうしたんだい?」
「うちの庭のネズミ!やせ細って食べがいがないから使った」
「ネズミ!?ホースト、お前……そんなんでいいのか?」
俺が可哀想な目で言うと……。
「いいわけねぇだろ!?悪魔をなんだと思ってんだ!!毎回毎回、ネズミだのダンゴムシだので呼ばれてんだよこっちは!!」
気の毒に……。
「毎回じゃない。生贄はこめっこの気分がのった時だけ」
「しかも毎回貰える訳でもないという」
「そうなんだよ!なおのこと悪いんだよ!俺様は上級悪魔なんだぞ!それがよぉ、こんな小間使い見たいなことさせられて、せっせと飯運んで、遊んでやって……背中に乗せて空飛んで……」
あっ、コイツは良い奴だ。
「お前……良い奴だな」
「そうだね、私が見れない時にこめっこの面倒を見てくれてる見たいだしね」
こめっこは体育座りをしながらブツブツ喋るホーストの肩をポンと叩く。
「元気だせ。つらいなら話聞く?」
「誰のせいだと思ってんだ、コラァッ!」
「んなちっちゃい子に声を荒らげるんじゃないよ、ぶっ飛ばすぞ」
「こめっこ?めぐみんやご両親に見つかる前に捨ててくるといいよ、遠くへ」
俺とあるえが戦闘態勢に入ると、こめっこが止めに入る。
「待ってあるえ、鎧の兄ちゃん!大丈夫、こめっこがちゃんと面倒を見る。トイレのしつけもする!」
「ホントに出来る?落ち着いた所にトイレを置いて、排泄物とかを置いたりして覚えさせなきゃないんだよ?ホントに出来る?」
「え〜、ウンチ触らなきゃないの?」
こめっこが露骨に嫌な顔をすると……。
「嫌な顔すんなっ!ってか俺はネコじゃねぇっ!!」
「毛玉を吐いたら処理出来るかい?」
「だからネコじゃねぇって!!眼帯の姉ちゃんも乗ってくんじゃねぇよっ!」
「ならどーするよ、この子の姉は爆裂魔法を極めようとしてるアークウィザードだぞ?もし見つかったら消し飛ばされるぞ。こめっこちゃん?悪い事は言わないから遠くへ捨てて来な?可哀想だけど、木箱に入れて捨ててくるしか」
「えー……」
「だからなんでネコ風に言うんだよ。どんだけペットにしてぇんだよお前ら!?それによ、兄ちゃん姉ちゃん。けどこめっこに呼ばれたらまた俺様はまた来なきゃねぇんだぞ」
「呼び出してもまた捨てればいいさ」
「首に鈴でもつけてね」
「おめぇら悪魔かよっ!なんでそんな悪質な事思いつくんだよっ!」
ホーストが俺らに言い放つと、大声を聞き付けて来たのか、他の一撃熊が集まって来た。
「バオオオオオ!!」
「バルルルルル!!」
「流石は紅魔の里の森だな、強力なモンスターが多いな」
「流石にこの数は厳しいね、私達も戦うかい?」
俺とあるえが身構えると、こめっこが。
「全て焼き尽くしてホースト!!」
「任せとけっ!『インフェルノ』!!」
こめっこがホーストに命令すると、ホーストはインフェルノを唱えて一撃熊の群れを葬った。こめっことホーストのコンビを見た途端、俺は思い出したかのように手を叩く。
「あっ!なんか似てるなって思ったら、ポケモ〇トレーナーだ!」
「なんだいそれ?」
「俺の故郷で魔物を使って戦わせるっていうボードゲームがあったんだよ。こめっこはそれに似ててさ」
「そんな物があるのかい?君の故郷は不思議な遊びがあるんだね」
「とれーなー?とれーなーって何?」
こめっこが不思議な言葉を聞いて首を傾げる。
「あー、えーっと、優秀な悪魔使いって事かな?」
「おー!こめっこは優秀!!」
「良かったね、こめっこ」
「俺は使い魔なんかじゃねぇぞ!?」
「こめっこお腹空いた、何か食べたい」
こめっこはお腹をグゥと鳴らし、顔を歪める。
「んじゃ、いいモノ見せて貰ったから兄ちゃんが何か奢ってあげるよ」
「ホント!?わーいっ!」
「なら里に戻ろうか」
俺とあるえはこめっこの手を引いて帰ろうとすると。
「おっおい、帰るのかよ!?俺様はどうすればいいんだよ!?」
ホーストが騒ぎ出した。俺が振り返って……。
「どうすればって、帰ればいいじゃん」
「別に止めないよ?」
「ホースト、お疲れ」
「あざっした〜」
「おっおい!?ホントに帰るなよ!?おい!おい!」
ホーストはその場に残され、ポツンと佇んでいた。
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そして、俺達がアクセルの街に帰る当日。俺はあるえの家で帰り支度をしていると、あるえに呼ばれた。
「今日、帰るんだね」
「うん。長々居座ってごめんね」
「構わないさ。リュウジからは小説のネタを提供して貰ったからね。私からの『お礼』を受け取ってくれないか?」
「お礼?」
そう言ってあるえは紙袋を俺に手渡した。受け取った俺は紙袋の中身をチラッと見た。
「ありがとう。何入ってるの?開けていい?」
「もちろん、開けて構わないさ」
俺はガサガサと取り出して見ると、中には……青を基調としたコートが入っていた。
見たら分かる……。ええやつやん!
「カッケェ!!超カッケェ!!」
「気に入ってくれたかい?ちぇけらに頼んでリュウジ専用のコートを作って貰ったんだよ。君の様に言うとその服は『蒼き稲妻』という名前を付けたそうだよ」
「へぇ〜。着ていい?」
「もちろんさ」
俺は蒼き稲妻と名付けられたコートに袖を通した。
うん。サイズも丁度いいし、何より厨二的なセンスを感じる。流石は紅魔族ってところだな。
「今後それを着てくれると、私は嬉しいよ」
「うん。そうさせてもらうよ」
「んじゃ、そろそろ行こうか」
「うん」
俺は新たなコスチュームを身にまとってカズマ達の待つめぐみんの家に向かった。めぐみんの家には既にミツルギ達も集まっていた。
「ごめんごめん、待たせたな」
「遅いわよリュウジ!さっ、めぐみんのご両親に送って貰いましょ!」
アクアの後ろには、こめっこやめぐみんの両親でもある、ゆいゆいさんと、ひょいさぶろーさんが準備をしており、その隣では……こめっことめぐみんが抱き合っていた。
「こめっこ、留守を頼みましたよ?」
「うん!ねーちゃんも、早く帰ってきてね!」
「はい、勿論です」
めぐみんがこめっこから離れると、こめっこはとても寂しそうな顔をしながら見送ろうとしていた。俺は、とっさにめぐみんとこめっこに声をかけた。
「めぐみん、良いのか?」
「はい。私もAdventuresの1人です。魔王を倒してから胸を張ってこめっこの元へ帰りたいですから」
「こめっこちゃんも、それでいいの?」
「うーん、寂しいけど、ねーちゃんは忙しいから……」
「なぁ、めぐみん。1つ、『提案』があるんだけど?」
めぐみんが俺の言葉に首を傾げる。
「提案?なんですか?」
「てーあん?てーあんってなに?」
「こめっこちゃん。一緒にアクセルの街に行かないか?」
俺の提案を聞いた途端、めぐみんは上ずった声で。
「えっ!?けど、こめっこはまだ7歳ですよ!?」
「いいの!?わーい!!」
「こめっこ待って下さい!まだ決まった訳では」
「なら、今ここでゆいゆいさんと、ひょいさぶろーさんにもお話しします。どうでしょうか?」
俺はゆいゆいさんと、ひょいさぶろーさんに顔を向けると……。2人は困った顔をした。
難しいか……ならこれでどうだ?
「実は、アクセルの街にエリス教徒が運営している孤児院があります。そこにはこめっこちゃんと同じくらいの子供達がいるので、寂しい思いはしないと思います。どうでしょうか?そこでは3食きっちり食事も出ますし、勉強も教えてますよ?」
「それは良いですね!お父さん、どうします?こめっこ1人では寂しいでしょうし?」
「確かに、もし何かあっても近くにめぐみんやカズマさんがいるしな……」
「こめっこ?どうします?孤児院に行きたい?」
めぐみんの両親がこめっこに尋ねると、こめっこは大喜びで答えた。
「街に行っていいの!?わーい!!わーい!!」
「カズマもミツルギも良いだろ?」
「おう、その方がウチのシスコンが安心するだろうからな」
「誰がシスコンですか!」
「ボクもそれが良いと思うよ。ミミちゃん達とも仲良くするだろうからね!」
「なら、決まったな」
「こめっこ準備してくる!」
そう言ってこめっこは家の中に入って行き、小さい風呂敷に色んな物を詰め込んで戻って来た。
「おまたせ、早く行こっ!」
「よし、んじゃ行くかっ!」
「ではでは、行きますよ〜?『テレポート』!」
「カズマさん、こめっことめぐみんを頼みます『テレポート』!」
「任せて下さい」
2人のテレポートにより、俺達はアクセルの街に戻って行った。
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アクセルの街に戻って来た俺は、めぐみんに声を掛けた。
「さてと、めぐみん。今から孤児院に顔を出したいんだけどいいか?」
「分かりました。こめっこ、行きますよ」
「うん、ねーちゃん。その前に腹減った」
「後で買ってあげるって……やれやれ」
この歳でペコリーヌの様に腹を空かせるとは将来が楽しみだ。
そして、2人を連れて新たに引っ越した孤児院に辿り着いた。着いた途端めぐみんは。
「おっきい家だね!ねーちゃん!」
「ここは……以前アルダープの屋敷だった所ですよね?」
「そうだよ?バルターに譲って貰って今はエリス教徒が運営している孤児院になったんだ」
「そうだったんですね。ここならこめっこにも住みやすそうですね」
「あっ!にーちゃん!」
外で遊んでいたミソギが俺達に気付き、ミミとキョウカと共に近付いて来た。
「リュウジさん、めぐみんさんこんにちは!」
「鎧のお兄ちゃん、めぐみんおねーちゃんこんにちは!」
「はいはい、こんにちは。元気にしてた?」
「うんっ!元気だよ?あれ?にーちゃん。その子だれ?」
ミソギがこめっこに指を指すと、こめっこはめぐみんの影に隠れてしまった。
「さっ、こめっこ?舐められないようにみんなに紅魔族の挨拶をするんですよ?」
いきなり見知らぬ人に会ったんだ、そりゃ隠れるか……。
そう思った途端……。
「我が名はこめっこ!紅魔族随一の魔性の妹!!」
ビビらずに前に出たよ、流石はめぐみんの妹……。
「こーまぞく?何それ?」
「もう、ミソギは勉強しないんだから!紅魔族は魔力に長けた種族だよ?めぐみんさんや、ゆんゆんさんもそうなんだよ?」
「あっそっか!えへへ!」
「ねぇねぇ、こめっこちゃん。いくつ?」
ミミがしゃがんで目線を合わせると、こめっこはパーとチョキを見せ付ける。
「7才?ならミミたちより下だね、だいじょうぶだよ!おねーちゃん達が守ってあげるからね」
「だいじょうぶ、こめっこ強いから」
「7才の子がえらそーにしないの!私達が守りますからね!」
キョウカがふんすっと鼻息を荒らげると、こめっこは木の枝で何かを書き始めた。そして……。
「出てこい、『でっかいゴブリン』!!」
こめっこは再びホーストを呼び出した。呼び出した途端ミソギ達は大声を上げた。
「「「うわぁぁぁ悪魔だぁぁぁっ!!」」」
「突然呼び出すんじゃねぇっって言って……んあ?ここ紅魔の里じゃねぇな?どこだここは?」
「アクセルの街の孤児院だ。こめっこは今日からここに住むことになったんだよ」
「なるほどな、よろしくなっ!ちびっこ共!」
ホーストが挨拶をするが、ミソギ達は怖がって俺やめぐみんの影から出てこなくなった。
「ホースト、みんな怖がってる。早く帰って」
「今呼んどいて今すぐ帰れはないだろ!?なんなんだよ!」
「妹に声を荒げないで下さいっ!ぶっ殺しますよ!」
「姉妹揃ってめんどくせぇ……わーったよ、んじゃな」
気の毒に……。
ホーストが飛んで帰って行くと、ミソギ達は恐る恐る出て来た。
「こめっこすごーい!悪魔使いなの!?」
「あんな怖い悪魔とお友達だなんてすごいねぇ」
「わっ、私だって頑張れば悪魔くらい呼べますからっ!」
「んじゃ、これから手続きするからめぐみんは先にシスターのところに行っててくれ」
「分かりました。こめっこ?ケンカしないで良い子にしてるんですよ?」
「うん、わかった!」
俺は、孤児院から一旦出て、ホーストが飛んで行った方向に歩くと、ホーストが木の枝に座っていた。
「なんだ?俺様になんか用か?」
「ああ、さっきも言った通り、こめっこは今日からあそこに住む」
「それで?」
「お前に忠告をしておこうと思ってな?」
「なんだよ忠告って」
ホーストが枝から降りて来ると、俺は壁に寄りかかりながら話し出した。
「今後俺達がどうなるかわからないけど、もしもの事があればあの子達を守ってやってくれ」
「はぁ!?なんで俺様がそんな事をしなきゃねぇんだよ!?俺様は上級悪魔だぞ!?子守りなんてごめんだな!!」
やはりそう来たか……。
「もし、あの4人が泣く様な事をすれば……」
ドゴン!!
俺は壁を思い切り殴り穴を開け、睨み付けた。
「どんな手を使ってでもお前を殺す。このアクセルの街にはカラススレイヤーや氷の魔女や悪魔を心底憎む女神だっている。お前も上級悪魔なら契約者にスジを通せ」
ホーストにそう言うと……。
「初めて会った時からアンタは他のやつとは雰囲気が違うと思ったんだ。アンタ……ワケありだな?わーったよ」
「お前が悪い悪魔じゃねぇってのは俺も分かる。世界にはいい悪魔もいるって事を証明してくれ」
「へいへい、分かったよ」
「話は以上だ、またな」
そう言い残し、俺は孤児院に戻って行った。