※この作品はR-18です。

この元魔王に素晴らしい祝福を!改訂版   作:ボトルキャプテン

174 / 232
グリーンゴブリン、デスストローク登場!


146 ドリーム・バース★

緑のコスチュームの男と青とオレンジのスーツを着た男を見た途端、俺は背筋をゾッとさせた。

 

コレはダメだ、俺じゃ勝てない。

 

緑のコスチュームを着た男は銀色に輝くマシンに乗りながら、

 

「トニー・スタークがここに来ているという情報を手に入れたのだが、奴の姿が見えないな」

 

隣りにいたオレンジと青のスーツを着た男は、棍棒をブンブンと振り回しながら、緑のコスチュームの男に答えた。

 

「確かだ【グリーンゴブリン】。ここを襲えばバットマンも来る筈」

「高い金を払ってるんだ、しっかり働いて貰うぞ【デスストローク】」

「止まれ!何者だ!?」

 

SPや警官がピストルを構えながらデスストロークに近づくと、デスストロークは棍棒で一蹴する。

 

「日本の警察はこんなものか?」

 

不味いな、まさかこの2人まで出てくるとは……。

 

俺はデモンストレーション用の刀を構えると、デスストロークが。

 

「なんだコイツは?バットマンの仲間か?バットマンは何処にいる?」

「知らないな、知りたければ力ずくで聞いたらどうだ?」

 

俺がそう言うと、グリーンゴブリンがオレンジ色のボールを取り出して、

 

「シルバーサムライ……に似てるが、若干ちがうな。新しいスーツか?だとすれば厄介だな。早く片付けよう」

「ならば、俺が相手をしよう」

 

デスストロークはグリーンゴブリンの前に立ち、棍棒を構え始めると。

 

「その前に俺が相手をしてやる」

「──────っ!?」

 

突然、上からバットマンが現れてデスストロークの前に立ちはだかった。バットマンはデスストロークに向かって、

 

「会いたかったんだろ?来てやった」

 

デスストロークは待ってましたと言わんばかりに嬉しそうな顔をした。

 

「また会えて嬉しいぞバットマン。久しぶりだな」

「日本にまで来て何をする気だ?スレイド」

「コードネームはデスストロークだ。今は仕事中でね、お前は……俺の力など大した事はない言ったな?だが、俺の友人グリーンゴブリンは違ったぞ?何故なら────」

 

「おかしいな、サプライズは用意してなかったんだが?」

 

会場の窓の外から、赤とシルバーのカラーをしたアイアンマンが飛びながら現れてバットマンの隣に降り立った。

 

「ゴブリンくん、君を招待した記憶がないが御祝いに来てくれたのか?」

「スターク!!」

「知らない友達も居るようだけど、隣にいるのは用心棒かな?」

 

アイアンマンはデスストロークを見つめ、バットマンをチラッと。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「やぁ、バットマン」

「やぁ、アイアンマン」

 

挨拶をし始めた。バットマンも反射的にアイアンマンに返した。

 

「ブルーとオレンジのスーツは君の知り合いか?」

「そうだ。どうやら緑の奴に雇われたらしい」

「なら、そいつはバットマン、君に任せるよ」

「ああ。緑の奴はアイアンマンに任せる」

 

あ、どうしよ……俺空気だ。

 

俺は刀を握りながら恐る恐る2人に尋ねた。

 

「あ、あの……俺はどうすれば?」

 

バットマンとアイアンマンは同時に。

 

「「観客を避難させろ!」」

 

ですよね。

 

「皆さん!ここは2人に任せて避難しましょう!」

 

俺は床に伏せていた観客達に向かって促すと、

 

「おっと、観客を返す訳にはいかないなぁっ!!」

「それは君が決める事じゃない」

 

アイアンマンは飛び上がってグリーンゴブリンに殴りかかった。デスストロークがグリーンゴブリンに気を取られた隙を突いてバットマンはデスストロークに掴みかかる。4人が暴れてる隙に俺は観客を避難させ始めた。

 

「慌てないで!ゆっくりで良いですからね!」

 

入口の扉を開けて避難させていると、ユニが偶然俺の前を通った。

 

「リュウジくん!?」

「ユニ、大丈夫?怪我してない?」

 

俺はスーツを着てる状態でユニの顔を触れる。

 

「うん。大丈夫!無理しないでね!?」

「ありがとう。先に逃げて!」

「うん!」

 

ユニはそのまま他の観客達や警官の官僚と共に避難して行った。俺はバトラーに声をかける。

 

「バトラー、警察とか動いてんの!?」

《1階にSATが待機しています》

ならよかった。

 

「逃げ遅れてる人はいないかな?」

《スキャン中……。トイレの方向に熱源が3つあります》

 

シルバーサムライのマスクにマップが展開され、トイレの場所が点滅していた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「んじゃ、そっちに行こう」

 

俺は警備員に避難を任せ、熱源があった場所に向かった。たどり着くと、テロリストがノックダウンしていた。俺はシルバーサムライのヘルメットを外し、辺りを見渡す。

 

「誰がやったんだ?ブルースさんがやったのかな?」

 

すると、

 

「動かないで」

「──────っ!?」

 

突如、俺は背後を取られた。俺が手を挙げると、

 

「貴方は何者?」

 

あれ?この声は……。

 

「俺は博覧会に呼ばれた者です。その声はもしかして……あなたはブラック・ウィドウさんですか?」

「自己紹介はいらない様ね」

「安心して下さい、これはスタークさんがデザインしたスーツです」

 

俺はゆっくりと振り返り、戦闘服のナターシャの顔を見た。

 

「トニーが作ったスーツ?なら、シルバーサムライ計画の関係者?」

「はい。俺は原田剣一郎の甥です」

 

そう説明すると、ナターシャは銃をホルスターに戻した。

 

「あなた、名前は?」

「俺はフクヤマ──」

「リュウジ!?」

 

えっ?

 

聞き覚えのある声がした。俺は横を見ると、クリスがブカブカのスニーキングスーツを着ながらネコをモチーフにしたコスチュームの女性と共にやって来た。俺は思わず、

 

「クリス!?そんで隣にいるのは【キャットウーマン】!?」

「あら、クリス。この子が探してた子?」

「は、はい!あの、ナターシャさん。このスーツサイズが……」

「ちょっと後ろを向きなさい」

 

俺が興奮する中、クリスは言われるがまま後ろを向くと、ナターシャは背中のボタンをカチッと押した。すると、スーツが圧縮されてクリスのサイズに縮んだ。

 

「これでどう?」

「バッチリです!」

「いや、あの……すいません、ちょっと良いですか?」

「ええ、良いわよ?」

 

俺は2人に許可を取り、クリスを連れてナターシャとセリーナから離れ、ヒソヒソと話し始めた。

 

「ちょちょ、お前なんでここにいるの?」

「なんでって、キミを連れ戻しに来たんだよ!?」

「連れ戻しにって、やっぱここは夢の世界なのか!?」

「気付いてたの!?」

「う、うん。まぁ、有り得ないコラボ続きだからな」

「分かってるならなんで夢から覚めないの!?」

 

クリスに言われた俺は困った顔をしながら、

 

「いや、覚めたくても覚めないんだよ。こっちでもう1週間はいるぞ?寝てもこの世界の状態だし、何かキッカケがないと覚めないんじゃないか?」

 

そう言うと、クリスは頭を抱え……。

 

「あーもう、どうしよう……」

「考えてたって仕方ないだろ。兎に角今はここから逃げ──」

 

ドーン!!

 

突然壁が爆発し、アイアンマンが吹き飛ばされてきた。それを見たナターシャは銃を構える。すると、グリーンゴブリンが煙の中から現れた。ナターシャはグリーンゴブリンに、

 

「ノーマン・オズボーン、武器とグライダーを捨てて降伏しなさい」

「それは出来ない相談だな。ブラック・ウィドウ」

「トニー、大丈夫?」

 

ナターシャがアイアンマンに声をかけると、

 

「あぁ〜……エージェント・ロマノフ、僕に会いたかった?」

「…………」

 

いや、呆れられてるんですけど。

 

「釣れないなぁ。オズボーン、お前は何が目的なんだ?」

 

アイアンマンが立ち上がりながらグリーンゴブリンに尋ねた。

 

「俺の目的は貴様の会社とウェイン産業の失脚だ。ここで大打撃を与えれば会社は共倒れになるからな!」

「なるほど、そういう事か」

 

アイアンマンは隙を突いてグライダーに乗っていたグリーンゴブリンにリパルサー光線を直撃させ、撃ち落とした。落下したグリーンゴブリンが叫び出す。

 

「おのれ、アイアンマン!!おい、デスストローク!そこの小娘を人質にしろ!一旦退くぞ!!」

 

博覧会の会場でバットマンと戦っていたデスストロークはグリーンゴブリンの声が聞こえたのか、バットマンから距離をとった。

 

「悪いなバットマン。先にプロとして片をつける仕事があるんでね」

「このまま逃がすと思うか?」

「思うさ」

 

そう言いきったデスストロークは突然走り出し、俺とクリスの方に向かって来た。俺はシルバーサムライのヘルメットを装着し、刀を構えた。

 

「クリス逃げろ!コイツは魔王軍より強いっ!!」

「えっ……」

「そこの小娘、一緒に来てもらうぞ」

「あら、デスストローク。私を無視する気?」

 

デスストロークの前にキャットウーマンこと、セリーナ・カイルが回し蹴りを繰り出して行く手を阻んだ。

 

「セリーナさん!!」

「あんたはそこの坊やと逃げなさい。コイツは私とバットマンで止めるわ」

「リュウジ、今のうちに!!」

「お、おう……」

 

クリス、いつの間にキャットウーマンとブラック・ウィドウと仲良くなってんだよ。いい感じに3姉妹になってんじゃねぇか。

 

俺とクリスが逃げようとすると、デスストロークが無線で誰かを呼び出そうとしていた。

 

「全チーム集まれ、白い髪の小娘を捕まえろ!」

「ヤバいっ!仲間を呼ぶつもりだ!早く逃げるぞ!」

「け、けど、どこに逃げるの!?」

「とにかくここから逃げる!!」

 

俺はクリスの手を引きながら1階に降りて行くと階段を見張って居たのか、デスストロークの部下1人と鉢合わせになった。咄嗟に俺は刀を構えた。

 

「動く─────」

「クリス!バインドを仕掛けろ!」

「任せて!『バインド』!!」

 

クリスのバインドで拘束されたデスストロークの部下は俺に殴られて気絶した。そのまま駆け下りて、出口を見つけた。

 

「この先にSATがいる。そこから後でスタークさん達と────」

 

ドーーーン!

 

「リュウジ、危ないっ!」

 

突然、トラックの荷台がガラスを突破って来た。俺に突き飛ばされたクリスと俺は荷台に阻まれて離れ離れになってしまった。しかも、荷台からデスストロークの部下が何人も降りて来た。

 

くそっ、運悪ぃな!!

 

「ちょっと!!離して!!」

「クリス!?おいっ!クリス!!大丈夫かっ!?」

 

クリスの悲鳴が聞こえて来た。すると、デスストロークの部下が動き出した。

 

「白い髪の小娘を捕らえた。ボスと合流するぞ!!」

 

デスストロークの部下達は再び荷台に乗ろうとしたその時、俺は刀を持ちながら走り出し、

 

「待てゴラァ!!」

「変なスーツの奴が来るぞ!!早く出せっ!!」

 

俺はマシンガンを撃たれたがビクともせずに走るが、トラックはそのまま走り去ってしまった。交差点のど真ん中で息切れをしているとスタークさんから通信が入って来た。

 

「はい、リュウジです」

《無事か?》

「はい。俺は無事ですが……俺の仲間がデスストロークに連れ去られました……すいません。足を引っ張る真似をして」

《気にするな。僕は今オズボーンを追っているから君もすぐに合流しろ》

 

合流しろって……。

 

「スタークさん、シルバーサムライには飛行能力は無いんですか!?」

 

《飛行能力はついてない。悪いな》

「んじゃどうしろと!?」

《そろそろ着くだろ》

「えっ?」

 

ブオオオオオオオン!!

 

後ろから物凄い爆音が聞こえて来た。俺は後ろを振り返ると、装甲車の様な車がこちらに向かって来て、俺の目の前に止まるとパワーウィンドウが開いた。

 

「悪いな、これは1人乗り用なんだ」

「………なら上に乗ります」

「そうか、なら落ちるなよ?」

「が、頑張りま、す」

 

俺は猛スピードで走り出す装甲車の上に掴まっていると、バトラーが声をかけてきた。

 

《リュウジ様。乗り物上に上がるのであれば、『磁力操作装置』を作動させますか?》

「磁力操作がなんだって!?」

 

バトラーはモニターを映しながら説明してくれた。

 

《車上で戦闘をするのを想定した装置です。スーツの足の底に磁力操作を行えば、どんな危険運転をされても振り落とされる事はありません。作動させますか?》

「よく分かんないけど、お願いします!」

《磁力操作装置を作動させます》

 

作動させた瞬間シルバーサムライの足の底が光りだし、グラつかなくなった。俺は刀を抜いてバランスを取り始め、そのままバットマンと無線でやり取りを始める。

 

《便利な機能だな》

「そ、そうですね。それよりデスストロークはどこに向かってるんですか!?」

《奴は椿ヶ丘の埠頭にアメリカ行きの船を待たせているらしい。君の彼女もそこに向かうだろう》

「なら、そこで?」

《デスストローク、グリーンゴブリンとケリをつける》

「分かりました」

 

そのまま高速道路に入りると、空には警察のヘリと地上のパトカーがトラックを追跡していた。だが、トラックを守る他の部下達が装甲車に乗りながらパトカーに向けて銃を乱射していた。

 

「このままじゃ近づけ無いですよ!?」

 

俺がそう言うとバットマンが、

 

《あの装甲車を斬れるか?》

 

何言ってんのこの人。

 

「無茶言わないで下さいよっ!デモンストレーション用ですよ!?」

 

俺がバットマンにそう言うと、通信を聞いていたのかアイアンマンが割り込んで来た。

 

《言い忘れてたが万が一の事を考えて、用意して置いた『タキオン・フィールド』を作動させてみろ》

 

え、まって何それ!?

 

「スタークさん、スーツにはデモンストレーション用しか用意してなかったんじゃ!?」

《ずべこべ言わずに刀のグリップにボタンがあるだろ?そこを押してみろ》

 

俺は刀のグリップを見てみると、小さいボタンが備えられていた。ボタンを押してみるとバトラーが、

 

《『タキオン・フィールド』が作動しました》

 

バトラーがそう言い放つと、刀が熱を帯びる様に赤く輝き始めた。




原作のシルバーサムライはエネルギーをあらゆるものに注ぎ込むことができるミュータントで、ほとんどの場合その能力は刀に用いられ、その刃の周囲にタキオン・フィールドを生成してほぼすべての物質を切り刻むことが可能となる力を持っています。実写版ではウルヴァリンの爪を切り落としています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。