このファンの水着ウィズ可愛いなぁ〜、運営さん、水着クリスを作って下さい!
俺はその後、ギルドにやって来て勅令が掛けられていた事実を目の当たりにしていた。確か気に廃城近くのクエストがほとんど無くなっていた。
「ホントにろくなクエストねぇな」
《そうですねぇ〜、これじゃ魔法の実験が出来ませんね》
「うん、どうしよっかなぁ〜?」
「リュウジ?リュウジじゃないか?」
「ん?」
俺が振り返るとそこにはミツルギとゆんゆんが立っていた。
「こんにちは!リュウジさん!」
「おー、ゆんゆんとミツルギじゃねぇか、お前らもクエスト行くのか?」
「ああ、勅令が掛けられても危険なクエストはあるからね」
「まぁな、どうする?せっかくだからクエスト3人で行かないか?」
「そうだな!ゆんゆんも良いかい?」
「あっうん、良いよ?何が良いかな〜?」
俺、ミツルギ、ゆんゆんはクエストボードを眺めているとルナさんに声を掛けられた。
「あっ!リュウジさんに、ミツルギさん!いい所に居ました!」
「え?ルナさんどうしたんですか?そんなに慌てて?」
「実は『上級者殺し』と『一撃熊』が現れたのです!」
「上級者殺し?一撃熊?」
【上級者殺し】
初心者殺しの上位互換モンスター、見た目は黒いオオカミの様なモンスター、優れた知能で攻撃力が高く狡猾で警戒心が強く素早いらしい。
【一撃熊】
森に棲む赤毛の体毛が特徴の熊モンスター。一撃で人の頭を刈り取るほど強靭な前足がその名の由来。肝が売れるという。
廃城近くのクエストに勅令がかかってるだけあって危険度の高いモンスターばっかりだな。
「まぁモンスターの事は分かりました、そのモンスター達がどうしたんですか?」
「はい、実はですね、ギルドが調査した所……この2頭が一緒に活動してるって言うのですよ、本来なら縄張り争いをする間柄なのですが、知性が高いのモンスター同士手を組んだのでは?という報告です」
無理ゲーに近くねぇか!?
「マジか……」
《リュウジ様……これは厳しいですよ!?》
「リュウジ、ボクらだけでは厳しいんじゃないか!?」
「どっどっどっどうしますか!?」
狼狽えるミツルギとゆんゆんは俺を見つめる。
考えろ……考えろ俺!何かいい策は無いか!?
俺が頭を悩ませているとミツルギが悔しそうに壁をドンと叩いた。
「くそっ!こんな時に……魔剣グラムがあれば!!」
「あっ」
俺は閃いて手を叩いた。
「え?リュウジさん、どうしたんですか?」
「ミツルギ、今回だけ魔剣グラム返すわ」
「魔剣を!?魔剣グラムを返してくれるのか!?」
「背に腹はかえられねぇだろ、危険度の高いモンスターだしな?」
「それはありがたい!」
「けど、条件がある」
俺はミツルギに”ある条件”を提示した。
「条件?なんだい?」
「この2頭のモンスターのトドメは俺に刺させろ、その代わりバックアップは任せとけ!」
「まっまぁ、倒せるなら問題ない!」
「よし、なら行くか!」
【超高難度クエスト 】
【上級者殺し&一撃熊の討伐 同盟を組んだ特殊個体のモンスターを討伐しろ! 討伐報酬……900万エリス】
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俺、ミツルギ、ゆんゆんはアクセルから3日かかる樹海にやって来た。ここに同盟を組んだ上級者殺しと一撃熊が潜んでいるらしい。リュウジは『敵感知』を駆使して2頭を見付けて対峙していた。
「ミツルギ!一撃熊は俺に任せろ!そっちに上級者殺しが行くぞ!!」
《リュウジ様!ゆんゆん様が!!》
「はぁ!とりゃ!」
「上級者殺しがゆんゆんを狙ってる!、気をつけろ!」
「あっ……」
「グルルルル……」
上級者殺しはゆんゆんを狙い、噛み付こうとした。
「ゆんゆん!伏せろ!『カースド・ダークネス』!!」
「え!!」
ゆんゆんが咄嗟に頭を防御しながらしゃがんでカースド・ダークネスをかわして上級者殺しに当たった。
「ガォ!?」
上級者殺しは飛び跳ねるのを止め、産まれたての小鹿の様にプルプル震えだし、急に動きが鈍くなった。それを見ていたミツルギは困惑していた。
「なっなんだ!?どうしたって言うんだ!?」
「くくくく……バカめ、いくら高難度モンスターとはいえ『便秘』には耐えられない様だな?」
「べっ便秘!?リュウジ、上級者殺しに一体何を!?」
「リュウジさん!?上級者殺しになんの呪いを掛けたんですか!?」
「流石はゆんゆん鋭いね、奴には”半年の便秘の様に苦しむ呪い”を掛けたのさ、人間なら耐えられない痛みと苦しみだろうな」
「半年!?うわぁ……」
半年便秘に苦しむ姿を想像したのかゆんゆんにドン引きされる俺。
「心の底からリュウジを敵に回したくないな……よし!上級者殺しの動きを封じた!後は一撃熊だけだ!」
「さて、このクマめ、覚悟しろよ?」
「リュウジ、ボクに任せてくれ!」
「グルルル……」
相方の動きを封じられて苛立っているのか、一撃熊は怒りに任せて爪を剥き出しにして殴りかかってきた。
「グァガァォォ!!」
「2人共あぶない!!」
「っ!?」
「あぶねっ!!」
一撃熊は腕を俺達に目掛けてフルスイングして来た。咄嗟にかわした2人の後ろの大木は一撃で大木をなぎ倒した。いくら物理耐性スキルがあってもあんなもん食らったらひとたまりもない。
「ひゃ〜、流石は一撃熊って呼ばれてるだけあるな」
「あんな一撃が当たったら……」
「なぁミツルギ?あの両腕さえ封じれば問題ないよな?」
「あっああ、魔剣グラムが当たれば瀕死になるはずだ!」
ならあの”両腕”を動かなくさせれば良いんだよな?
《リュウジ様!何か使える呪いありますか!?》
「閃いた……ミツルギ、ゆんゆん、行くぞ!」
「分かった!」
「はい!」
「行くぞ!『カースド・ダークネス』!!」
「グオッ!?」
一撃熊も上級者殺しと同様動きが止まった。すると、一撃熊が鼻をムズムズさせていた。
「グオッ……グオッ……グオッ!!…………オゥフ」
どうやらくしゃみが出る様で出ない様だ、何気にアレもキツイ所がある、一撃熊の気持ちは分かる。
ミツルギとゆんゆんは不思議がっていた。
「リュウジ、一撃熊にはどんな呪いを!?」
「わっわたしもちょっと気になるんですが……」
「ん?知りたいのか?『くしゃみが出そうで出ない呪い』だよ」
「「うわぁ……えげつない……」」
「今がチャンスだ!ミツルギ!ぶった斬れ!」
「わっ……わかった!うぉぉぉぉ!」
ズバッ!
ミツルギは上級者殺しと一撃熊を斬り、2頭共瀕死にさせた。
「さぁ!リュウジ!奴らにトドメだ!」
「くらぇぇぇ!『ゴッドブロー』!!」
ドゴーン!
俺のゴッドブローによって上級者殺し、一撃熊を討伐に成功した。それにより、俺のレベルは50にまで一気に跳ね上がり、獲得スキルポイントは500ポイントを手に入れた。3人はその場にへたりこんだ。
「ふぅ……なんとか倒せたな……」
「あぁ、凄いプレッシャーだったな……」
「モンスターよりリュウジさんの呪いが怖いです……」
俺達が休んでいると悲惨な事に雨が降り始めた。急遽俺とミツルギはリュックから道具を取り出してテントを作成した。
「ほら、ゆんゆん先に入りな?」
「え?けど、リュウジさんや、ミツルギ君が……」
「ボクらには気にしないでゆんゆん入ってくれ」
「あっありがとうございます……」
グゥ〜
ゆんゆんのお腹が鳴った。ゆんゆんの顔が赤くなって行き俯き始めた。長旅になるのは覚悟してた為、俺とミツルギはそれなりの食料は持って来ていた。
「さて、キャンプっぽく雑炊でも作る?」
「キャンプで雑炊もどうかと思うんだが……?」
「そうか?ミツルギだって日本にいた時見た事あるだろ?アレ」
「アレ?」
「アレだよ!〇ののけ〇!!」
「あっー!アレかい!?子供の頃見てて食べたかったんだ!」
テントの中からゆんゆんは羨ましそうに2人を見つめていた。
(なんか2人でキャッキャしながら遊んでる…楽しそうだなぁ……)
大の男が2人でキャンプをセットするのに盛り上がり、雑炊を作り始めた。
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「出来た!ゆんゆん?味噌味だけどいいかな?」
「スンスン……わぁーいい匂い!」
「リュウジ…これ映しちゃダメなやつじゃないか?」
「大丈夫、俺ら全体モザイク処理してあるから!」
ゆんゆんは雑炊をハフハフ食べながら首を傾げていた。
(モグモグ……モザイク?映しちゃダメなやつ?2人とも何の話をしてるんだろう?)
「俺達も食べよう、腹減った!」
「そうだな、いただこう!」
「ミツルギミツルギ!!」
「なっなんだい!?」
俺は割り箸で梅干しのタネをつまんでミツルギに見せた。
ミツルギがノリの良い奴なら分かってくれると思うのだか……?
ミツルギは察知したのか、梅干しの種を手に取ってキリッと顔をして俺を見つめた。
「コレは……」
「いっ…一撃……熊……の体……から……ブフッ!」
まさかミツルギがノリで返してくれると思ってなかったのか、プルプル震えだし、俺は耐えきれずに吹き出してしまった。ゆんゆんは理解出来ずに俺を問い詰めた。
「え?なんでリュウジさん笑ってるの!?笑う所だったの!?」
「ゆんゆん、これはボクらの国でしか分からない事だと思うんだ……」
「多分アクアとカズマもノッてくれると思う」
「あの2人なら分かるだろうね」
「雨止まねぇなぁ〜、どうする?帰るか?」
「そうだな、このままでは遅くなってしまうからね」
「わたしもそう思います、その前にミツルギくん、さっきのバトルの反省会しよ?」
「おっと、そうだね!」
俺はミツルギとゆんゆんの会話を黙って見つめながら考え事をしていた。
(今回クエスト見てミツルギ、ゆんゆんこの2人はコンビネーションも申し分無い、アタッカーてしても優秀だ、前衛のミツルギ、オールレンジのゆんゆん、ふむ、この2人が『合体技』の様な物が出来れば大丈夫そうだな。)
《そうですね、ウィズ様やクリス様に御相談なさってはどうでしょうか?それともアクセルに帰ったらクリス様とたまには探索クエストでも向かわれたらどーです?クークスクス!》
《それ以上言ったら土下座じゃ済まない呪いをぶちかますぞ?》
《そういう素直じゃないからですよ!何だかんだでクリス様の事を認めてるのでしょう?恩を売り合って互いに力量測りあって何時まで駆け引きしてるんですか!!焦れったくて仕方ないですよ!まったく、この際ハッキリ言いましょうか?、リュウジ様はクリス……いえエリス様の事を……》
《それ以上言ってみろ……いくらてめぇでも殺すぞ?》
俺は持ってたコップをメキメキと握るとコップにヒビが入って行った。
《もっ申し訳ございません……調子に乗りました……》
(今度こそ誰一人死なせる訳には行かねぇんだよ…ティーチ、バージル、スラッシュ、サニー、ディアボロ、ジキル、ワイズ、フランケン、アイツらの時のような思いはもうしたくねぇんだよ……)
俺がマリューと念話で会話をしているのを見ていたゆんゆんが近付いてきた。
「あっあの、リュウジさん?」
「ん?あっ、どうしたの?」
「帰り支度が整いました、ずっとボーッとしてましたけど大丈夫ですか?どこか怪我でもしたのかと……」
「いや、ちょっと考え事してただけだよ、大丈夫」
「そうですか、では行きましょうか!」
「そうだね、あっ!ゆんゆんその前に教えて欲しい物があるんだけど」
「はい?なんでしょうか?」
「それは──」
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降り注いでいた雨も上がり、3人はアクセルの街に戻って来た。報酬は3等分して1人あたり300万エリスを受け取った。ミツルギ達とはギルドで別れた。俺は家に帰る為に街を歩いていた。
「ふんふふーん!さて、この金で新しい鎧でも!」
「おっ!?そこに居るのは美人店主といた兄ちゃんじゃねぇか!」
「ん?あっ!あの時の!!」
俺を呼び止めたのは不思議な目薬を売ってくれた商人がいた。
「頼まれてた品物の話なんだけどよ!」
「え!?あったんですか!?」
「あっいや、兄ちゃんが言ってた雷を出せるハンマーは見つからなかったけどよ、あったんだよ!」
「あったんだ……ならもう1つの盾が?」
「それなんだけどよ、コレの事かい?」
商人のおじさんは純白で円盤型の盾を取り出した。
「えーっと、確かの盾の名前が…聖盾イージスっていうらしいぜ?」
「へぇ〜、おじさんコレいくら?」
「そうだなぁ、100万エリスってとこか?」
「ホント!?んじゃ、はい、100万エリス」
俺は商人のおじさんに100万エリスの札束を渡し、聖盾イージスを受け取った。
「毎度ありぃ!気前のいい兄ちゃんにオマケするか!」
商人のおじさんは木箱から拳くらいの大きさの銀色の鉱石を取り出した。
「コレ持ってきな!」
「おじさん、コレは?」
「コイツは『アダマンチウム』、アダマンタイトにミスリルや鉄鉱石が少し混ざった鉱石なんだ、その混ざったアダマンタイトをアダマンチウムって言うんだ!」
「へぇ〜!こんな鉱石貰っていいんですか!?」
「兄ちゃんとはまたどこかで会いそうだからな!景気付けさ!」
商人のおじさんは俺の手にアダマンチウムを置いた。
「ありがとうございます、大事に使わさせて貰います!」
アダマンチウムを胸に仕舞い、商人のおじさんと別れて家に辿り着いた。ドアを開けると、クリスがコーヒーを啜っていた。
「あ、おかえり!クエストに行ってたの?」
《おかえりなさいませ、エリス様、只今戻りました》
「おっおう、ただいま」
俺は背中から聖盾イージスを取り出して、部屋に持って行こうとしたらクリスが騒ぎ出した。
「え!?ちょっと!それ!聖盾イージスじゃない!?」
「え?そうだけど?物知りだな、女神だから当然か」
「どこで手に入れたのさ!?」
「どこって、商人のおじさんに頼んで探してもらってたんだよ、めちゃくちゃ頑丈な盾って、そしたらこの盾と出会ったって訳」
「そんな簡単に!?」
「そんな驚く事か?この盾そんなにすげぇのか?」
「凄いも何も!この盾は……」
「あっ、それよりクリス、この鉱石分かるか?」
俺はアダマンチウムを取り出して、クリスに見せた。
「アダマンチウム!?これもその人から貰ったの!?」
「クリスの反応を見ると本物見たいだな、俺は少し鎧を改造するから工房に籠るね、晩飯の時は呼びに来てくれ」
「うっうん、分かった」
俺はブラックナイトを改造する為に工房に閉じこもった。
アダマンチウムとはMARVELコミックのウルヴァリンの爪の素材にもなっている金属です、MARVELの世界ではアダマンチウムはヴィヴラニウムの次に硬い金属ですが、このすばの世界ではアダマンタイトが最高の鉱石というので名前が似ているアダマンチウムを採用しました。