※この作品はR-18です。

この元魔王に素晴らしい祝福を!改訂版   作:ボトルキャプテン

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194 ブチ切れたゆんゆん

 魔王も剣をかざし、兵士達に指示する。ゴーレムが声をあげて駆け出し、次期魔王軍の総大将、魔王の娘が恐ろしい表情をしながらつづく。そして遂に両軍が激突した。竜人化したカズマがイージスを投げ付けてゴーレムを蹴散らし、ミツルギが魔剣グラムを地面に振り下ろして斬撃を飛ばす。アキノさんは剣に炎を纏わせながら迎え撃ち、腕輪をはめたチエルが両腕を巨大化させながら暴れ、巨大化したマリューがドラゴンを殴り付ける。アイリス王女は敵をなぎ倒し、クレアさんは剣を突き刺し、レインさんは魔法を撃ちまくる。ミフユさんは素早くゴーレムの背中に槍を突き刺し、正面からアキノさんが炎を纏った剣で切り付けた。

黒い法衣を身に着けたあるえが俺の元に駆けつけ、ライトニングでガーゴイルを撃ち落とし、そこに俺も加わって俺達は背中をあわせて回転しながらカースド・ライトニングを放って次々に撃ち落とす。カズマは右手に相手を地上に叩き付けてから、その手に魔剣グラムをスティールしてフルスイングした。

 

「カズマ、ごめん返してくれ」

「あ、わりわり」

 

 脇にいたミツルギがカズマに声をかけて魔剣グラムを要求した。魔剣グラムを返して貰うと、凄まじい斬撃を繰り出す。

 

「『エクスプロージョン』!」

「『アビスバースト』!」

「どうですか!キャル!?私の方が上ですよ!」

「バカ言うんじゃないわよ!あたしの方が上よ!」

 

 マナタイトを体中にくくりつけているめぐみんとキャルが言い合いをしている。そのかたわらで、マヒルが槍で相手を仕留める。

 

「『鉄の暴風』!うおおおおぉっ!」

 

 俺は地上で機関銃の様に拳を奮って倒して行くが、オーガに吹っ飛ばされ、金棒を振り下ろされそうになる。

 

その時、

 

「ユニドリルパーンチ!」

 

 オーガは自分よりはるかに巨大な魔導ゴーレム、なかよしXMark3の拳で潰された。

 

「フクヤマ氏、大丈夫か!?」

 

 なかよしXマーク3から降りて来たユニが声を掛けて立たせる。

 

「凄いぞ、こんな興味深いことは今までない!こんな大乱闘の中なかよしXマーク3を操縦出来るなんて!!」

 

 ちっこい天才が俺を前にして何故か興奮して伝えて来た。俺は未だに喋っているユニを引き寄せてハグした。

 

まさかユニに助けられるなんてな、流石は親友だ。

 

「ど、どどどどうした!?」

 

 ユニは状況が分からず、自分を強く抱き締めた俺に尋ねる。

 

「い、今だけはこうしていいのかな…………?」

 

 普段とは違って女の子らしい言葉を使いながら俺の背中に手を回す。

 

「『セイクリッドエクソシズム』!」

「『ターンアンデッド』!」

「『花鳥風月』〜!」

 

 アクアが走り回りながら敵の背後から攻撃を食らわす。背中に煙を上げながらアクアに向かって、

 

「てめぇ!背後から攻撃とか反則だろぉが!アクシズ教にはろくな奴が居ねぇようだな!!そこを動くな!ぶっ殺してやる!」

「うわあああっ!カズマさーん!カズマさーーーん!」

 

 激昂したオーガにアクアは追いかけ回され始めた。転んで追い詰められるアクア。だが、アクアを追い詰めたオーガはあっという間に何者かによって一刀両断された。

 

「大丈夫かアクア!?」

 

 激しく転んでいたアクアは泥だらけになりながら振り返る。

 

「ダクネス?」

「お前はどこに行っても追いかけられているな」

「ダクネスゥゥゥゥ!うわあああぁん!!攻撃の当たらなかったダクネスがオーガを倒して私を救ってくれたぁぁぁっ!!」

 

 アクアは泣きじゃくりながらダクネスに抱きついた。褒められているのか、貶されているのか分からないダクネスは何も言わない。ゴリラのようなモンスターが雄叫びを上げながら暴れ回っているが、ダストが華麗な槍さばきで槍を突き刺す。

 

「カズマさん、リュウジさん、これじゃキリがないですよ!?」

 

 巨大な植物の上から矢を放つアオイが通信魔石で尋ねる。

 

「魔王だ!魔王を探せ!」

 

 俺が敵をなぎ倒しながら答える。

 

「分かりました!探してみます!」

 

 通信を終えると、いつの間にか植物にモンスターが登っていた。慌てて矢を放つが、矢は当たらなかった。だが、何者がその敵を倒した。

 

「アオイさま、ご無事ですか!?」

「コッコロちゃーん!」

「わたくしが背中をお守りします。アオイさまは魔王を見付けて下さいまし!」

「分かりました!」

 

 アオイは千里眼を駆使して辺りを見渡すと、魔王と目が合った。魔王はその瞬間、手をかざしてアオイに目掛けて何かを放とうとした。だが、その前に、スカーレットを身に着けて華麗に現れたのは、ゆんゆんだった。ゆんゆんはいつにも増して怒りを露わにしていた。

 

「友達や私の好きな人を傷だらけにするなんて許さないんだから!我が名はゆんゆん!紅魔族の長として貴方を倒すわ!!」

「ほう、誰だかは知らんが紅魔族だったのか」

 

 魔王は目を紅く光らせる彼女に言う。

 

「泣いても許さないんだからっ!私の力、思い知るがいいわ!」

 

 ゆんゆんはとてつもないオーラを出しながら宙に浮き、両手にバチバチとエネルギーを纏わせた。

 

「『ライトオブセイバー』っ!!」

 

 巨大な斬撃は魔王を直撃させると、魔王軍の総大将にファイアーボールを次々と投げ付けて動きを止めた。

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