※この作品はR-18です。

この元魔王に素晴らしい祝福を!改訂版   作:ボトルキャプテン

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195 女だらけのAdventures

 魔王が剣でゆんゆんの攻撃を防いでる間に、アイリス王女が魔王の娘と戦っていた。魔王の娘が念力でアイリス王女を拘束しようとするが、その場にゆんゆんに加勢しようとクロエが通りがかりに魔王の娘に蹴りを食らわせた。地面に倒れ込んだ魔王の娘を見た魔王軍の兵士達がクロエを取り囲む。

 

「ちょ、邪魔なンだけど?」

「姫を蹴りやがったな!?」

「囲め囲め!相手はエルフの小娘だ!」

 

 兵士達が襲いかかった瞬間。

 

「『闇黒の曙光(よなかのよあけ)』っ!!」

 

 周りに群がる敵を瞬く間に切り刻んだ。アイリス王女に一応頭を下げてゆんゆんの元に向かった。魔王は剣でゆんゆんのライトオブセイバーを防ぎつつ、斬りつけようとする。だが、ミツルギを痛めつけられて怒り心頭で、魔王の剣を弾き飛ばした。

 

「『エナジー・イグニッション』!!」

 

 突然魔王の体から青い炎が包み込んだ。凄まじい魔力により魔王の法衣が燃え始める。

 

「うおおおおぉっ!」

 

 流石の魔王も苦しげな声を上げた。だが、魔王は近くに居た部下に対し大声で、

 

「この小娘に竜巻魔法を撃て!」

「しかし、魔王様、我が軍も……」

 

 部下の魔導師が答える。

 

「いいからやれ!命令だ!」

 

 魔王の体はゆんゆんの魔法で燃え上がっている。魔導師は魔法使える兵士を集め、トルネードを唱えた。激しい竜巻に見舞われ、冒険者達も魔王軍の兵士達も逃げ惑う。マザー・ヒルダほか聖テレサ女学院の生徒達は魔法陣をドーム型に広げ、自分と仲間達を守ろうとする。だが攻撃はますます激しくなる。

 

「不味い、誰かこれを見ているかい!?」

 

 あるえが声を掛ける。竜巻で塞き止めていた川の水が大量に噴き出していた。そこへウォルバクが立ちはだかった。両手に魔法陣を浮かべ、迫り来る水を縛りつける。

 

「ちょーちょー!風って言うか竜巻エグいンだけど!?にょあああっ!」

 

 クロエは遂に竜巻に巻き込まれ、吹き飛ばされてしまった。ダストも、ユニも、ユカリさんも、逃げ惑うしかなかった。キャルも大声を上げるが、突然竜巻が消えた。

 

あいつだ!あいつを撃て!

 

 魔王軍の魔導師達は別の方向にファイアーボールを撃ち始めた。

 

「な、なんですか!?」

「ハーレイ、やつらは何を撃ってる?」

 

《ぽーん!上空に熱源反応があります》

 

 俺にハーレイが答える。一筋の光がファイアーボールの弾幕を受けても動きをまるで止めることなく、魔導師の群れに衝突した。そこには、光の翼を広げたペコリーヌが立っていた。

 

「はぁ、はぁ……遅いのよ!アホリーヌ!」

 

 キャルがペコリーヌを見た途端騒ぎ出す。魔導師達を吹き飛ばしたペコリーヌの足元には、クロエが寝転がっていた。

 

「店長、お疲れ様です」

「こんにちは、クロエちゃん。リュウジくんはどこですか?」

 

 クロエは立ち上がって指を差す。だが、魔王軍はまだまだ大勢残っている。地上を何人もの兵士達が駆け、上空にはドラゴンが舞っている。

 

「あいつのとこに行くのしんどそう……」

「大丈夫だよ、クロエちゃん」

 

 不安の表情を浮かべるクロエに、ゆんゆんが答える。背後にはなかよしXマーク3に乗ったユニの姿も見える。

 

「我々が守る」

 

 ダクネスが呪われた聖剣を片手に言う。帽子を被り直したあるえ、ふにふら、どどんこ、キャルも駆けつけた。めぐみんも、ウィズも、チエルも、ユイも、クレアさんとレインさんも、リーンも来た。女Adventuresは迫り来る敵に向かって駆け出した。

 

「『ライトニング・ストライク』っ!」

 

 ふにふら、どどんこはドラゴンにライトニングストライクを放つ。チエルは巨大なゴーレムを殴り飛ばす。クレアさんは魔王の娘を守っていた兵士に剣を突き刺す。ゆんゆんはライトオブセイバーでドラゴンの翼を斬る。ダクネスも墜落して来たドラゴンに攻撃を仕掛ける。ペコリーヌは光の翼を再び広げて光を帯びながら突き進んだ。その間に、クリムゾンウォーリアの兜を破壊された俺は自分の上に飛んで来た敵を倒したが、魔王が脇から現れた。俺は応戦するが、投げ飛ばされてしまった。

 

「リュウジ!  おのれぇぇっ!!」

 

 激昂するミツルギが魔剣グラムを振り回す。だが魔王はギリギリの所を躱し続ける。ミツルギは魔力を高めて一撃に込めている隙にカズマが魔王の背中に飛びつく。2人がかりで戦うが、魔王は2人を打ちのめした。すると、バニルが俺を見つめ、人差し指をそっと立てた。バニルの指を見た俺は起き上がろうとしたその時、胸からバニルから貰ったネックレスが目に入った。

 

1……なるほどね、そういう事か。

 

 俺は、クリムゾンウォーリアの右腕の小手にネックレスを装着させると、右腕が光り輝き始めた。

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