※この作品はR-18です。

この元魔王に素晴らしい祝福を!改訂版   作:ボトルキャプテン

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3人目のヒロイン登場!

MARVELヒーローの1人である、ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンさんが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
4年間も癌と戦いながらもブラックパンサーを演じ続けたあなたは本当のヒーローです。ワカンダフォーエバー


31 タケキノコの里山

冬将軍との戦いから翌朝、リュウジは目を覚ますと体がズシッと重かった。

 

「ん〜?寝づらいんだけど……っておい」

「すーすー」

 

俺のの上にはクリスが盗賊姿でスヤスヤと眠っていた。

 

恐らく夜中に帰って来たのだろう。

 

「ったく、自分の部屋で寝ろよなぁ…どうしよ」

 

クリスの顔をふと見ると、プルンとした唇が目に入った。

 

「おお……って何を考えてるんだ俺は、イカンイカン……」

 

と言いつつも俺はクリスの寝顔を眺めていた。

 

「ネメシス曰く働き詰めだったみたいだし寝かせてやるか、この見た目だと風呂入ってねぇな?、仕方ない、風呂沸かしてやるか」

 

そーっと起きてリュウジは浴室に向かい、風呂沸かし、朝食を作り始めた。今日の朝飯はオムレツである。マリューも自分の部屋から出てきた。

 

「おはようございます、リュウジ様」

「おう、パンダ、おはよう」

「パンダじゃありません、マリューです」

「はいはい、マリュー、朝飯オムレツでいいか?」

「はい、構いませんよ?」

 

そのままジュージューとフライパンを駆使してオムレツを作り始めた。その間にマリューは馬用のブラシで毛ずくろいを始めた。

 

数分後、クリスがボサボサ頭でやって来た、余程疲れが溜まっているようだ。

 

「おはよ〜」

「おっ?起きたのか?疲れてんだろ?まだ寝てていいんだぞ?」

「ダンジョン探索行くもん…」

 

なんなのその意地!?

 

そのままクリスはマリューが巨大なぬいぐるみだと思ったのだろうか、マリューにムニュッと寄りかかるように座り始めた。マリューは唖然としながらも黙ってそのまま動かなかった。それを見ている俺は笑いを堪えるのに必死だった。

 

「ふぁ〜……眠い…このぬいぐるみなに〜?」

「おはようございます!クリス様!」

 

マリューはクリスの後ろからギュッと抱きしめながら挨拶をした。途端にクリスは悲鳴を上げた。

 

「プギャァァァァ!?」

「ぶふははははは!いいリアクションするなぁ……お前」

「えっ待って!なに!?え!?え!?」

 

パニックになりながらもマリューを見つめた。俺はツボに入ってしまいうずくまりなりがらプルプル爆笑していた。

 

「私ですよ、マリューです!」

「え!?マリューさん!?なんですか!?その体!?」

「ミツルギ様から頂いたモンスターに乗り移ったのです!」

「ミツルギさんから!?、そんなの頼んでたんですか!?」

「ホントはドラゴン頼んでたんだけど、ゆんゆんがバラバラにしちゃったらしくて、それで代わりにコレを持って来たの」

 

クリスはまじまじとマリューを見つめ、肉球やモフモフの体毛を触り始めた。

 

「うひゃー!気持ちー!マリューさん手入れちゃんとしてますね!」

「そりゃ私も一応乙女ですから!?やりますよ!」

 

マリューとクリスがじゃれている間に俺は風呂の湯加減を見て来た。

 

「ほらクリス、風呂湧いたから入って来な?昨日入ってないんだろ?」

「うん、疲れて寝ちゃったよ〜」

「だろうな、俺の部屋で寝てたんだから」

 

マリューは盛大にオレンジジュースを吹き出した。

 

「ブーッ!え!?またですか!?」

「あはは……ごめんなさい……」

「寝ずらいったらありゃしないよ、そうでなくても毎晩うなされてんだから」

「だからギュッとしてあげたんだよ〜?「うぅ…」って言ってたよ?」

 

そりゃ夢の内容が内容なんでね……はぁ、淫夢の時が1番熟睡出来てるという皮肉

 

「とりあえず、お風呂入って来るね」

「ほーい」

 

クリスはパタパタと風呂に向かって行った。それを見届けたマリュー俺に近付く。

 

「リュウジ様?まさか手を出してませんよね?」

「まさか、出すわけねぇだろ」

「ホントですか〜?あんなセクシーな姿を見ても?」

「夜這いかける男に……見えるか?」

 

俺はムッとして睨みつけ、少しだけ魔力を上げてマリューに見える様にオーラを出してみた。オーラを目の当たりにしたマリューは慌てて謝って来た。

 

「じょっ冗談です!?もう!そんなに怒らないで下さいよ!」

(エリス様ホントにリュウジ様の邪悪の力を取り払ったのかしら!?これじゃ魔王様の頃と同じくらいの魔力よ!?)

マリューと揉めているとホカホカの湯上りクリスがやって来た。

 

「あーさっぱりした!何ケンカしてるのさ〜?」

「なんでもねぇよ」

「はい、なんでもないです……」

「ふ〜ん」

「それで?今日は何処に行く?」

「それなんだけど、前に行こうと思ってたダンジョンなんてどう?宝島で潰れちゃったからさ?」

 

あーそんな事言ってた様な……

 

「ほぉ、それはどこなの?」

「タケキノコの里山って所だよ」

 

どっちだよ、お菓子の山か?

 

「名前だけは美味そうだなぁ、そんな所にダンジョンがあるのか?」

 

クリスはオレンジジュースを片手に応える。

 

「うん、そこに古いダンジョンがあるらしくてね?そこに凄いお宝がらあるんだよ」

「ほほぅ、お宝ねぇ〜?分け前は?」

「んー、8‐2でどう?」

 

俺はこんがり焼けたウィンナーにフォークを刺してクリスに文句を付けた。

 

「はぁ!?そこは五分だろ!?普通!!」

「えー、孤児院に寄付したいんだけど?ダメ?」

 

コイツ…都合悪い時はエリス面しやがって……

 

「あーもう!8‐2でも良いから!」

「えっ良いの?」

「金絡みではケンカはしたくない…」

「うう…言い出したのはあたしなのに、なんかごめんね」

「んじゃ、私はコボルトやらゴブリンの討伐クエストをして小金を稼いで来ますね?ダンジョン探索はお2人でどーぞ?」

 

ニヤニヤしてジュースを飲むマリュー

 

「ならあたしとリュウジで行こうか?」

「そうなるな、んじゃ〜、行くか?」

「しゅっぱーつ!」

 

クリスは上機嫌に支度をして、俺とクリスは冒険者ギルドに向かった。

 

──────────────────────

 

【ダンジョン探索 タケキノコの里山】

 

俺とクリスは目的地に到着した。

俺は辺り一面の竹林を見て納得が行かなかった。

 

「いや、おかしいだろ!?」

「なにが?」

「なんで竹からキノコが生えてんだよ!普通タケノコだろ!?」

「そうなの?この世界ではこれが当たり前だよ?」

「なんでこうお前の世界はややこしい物ばかりなの!?」

 

何故竹の周りにタケノコではなくキノコが生えているのだろう?それに一種類と限らずエリンギ、舞茸、椎茸、エノキ、様々なキノコが生えていた。

 

「それで?目的地のダンジョンはこの先か?」

「うん、この先にある遺跡なんだよ、情報によると剣が封印されてるらしいんだよ」

「ふーん、剣か……ん?」

 

俺は何かの気配を感じ取り、竹林に囲まれた周囲をキョロキョロ見渡した。

 

「リュウジ?どうしたの?」

「なんか……気配を感じるんだけど……?」

「え?気配?『敵感知』には反応無いけど?」

「う〜ん、とりあえずダンジョンに入って、剣取ってこよう」

「うん、そうだね?なんか嫌な予感するなぁ……」

 

数時間後、なんなくお宝の”剣”を手に入れた2人はダンジョンから出て来た。

 

「簡単に手に入ったな」

「そうだね〜まさかお宝がこの剣だけとは……」

 

俺は手に入れた片手剣を見つめる。

 

「この片手剣……すげぇな、とてつもない力を感じるんだけど?」

「うっうん、そうだね……」

「この片手剣どうする?ん……?」

 

俺はふと横を見てみると、髪の長い女の子が倒れていた。

 

「そうだねぇ、リュウジが保管──」

「おい、アレ……」

 

俺が指を指した先には女の子が倒れていた。

 

「え?あっ!倒れてる!助けなきゃ!」

 

俺とクリスは倒れていた女の子に近付いて声を掛けた。見た目は17歳くらいでドレスの様な服装に肩には防具、頭にはティアラを付けていた。

 

「あの〜大丈夫ですか!?」

「もしもーし、お姉さ〜ん?」

「ふぅ〜おっお腹が……」

 

倒れてる女の子が自分のお腹を摩り始めた。どうやら体調が悪い様だ

 

「お腹痛いんですか?」

「モンスターにお腹やられちゃったんですか?」

「お腹が……お腹が……」

 

グゥ〜〜グゥ〜〜

 

誰かが腹の虫を鳴かせた。

 

「ちょっとリュウジ!こんな時に何鳴らしてるのさ!」

「バッカ!俺じゃねぇよ!おめーだろ!?」

「あたしじゃないよ!」

 

「わたしですぅ……」

 

「「へっ?」」

 

────────────────────────

 

俺とクリスはとりあえず弁当として持って来たおにぎりや、おかずをリュックから取り出した。

 

「あの〜良かったら食べますか?たいして上手くないですが」

「スンスン……わぁ〜食べ物をくれるんですか!?」

 

「あたしの相棒が作ったおにぎりですけど、良かったらどーぞ?」

(つまみ食いしたけど……また上手くなってたなぁ)

 

女の子は余程お腹が空いてたのか、ハムハムと物凄いスピードで食べ始めた。見ていて清々しい食べっぷりである。

 

こんなに美味しそうに食べてくれると作ったかいがあるな。

 

「うっまぁーい!ごはんは命のエネルギー☆」

「あはは、めちゃくちゃ食うね」

「何処に栄養行くんだろうね」

 

クリスはおにぎりを頬張る女の子の胸を凝視する。

 

(おっぱい大きいなぁ……羨ましい……)

 

「見ず知らずのわたしに美味しいご飯を恵んでくれるなんて!」

「いえいえ、お粗末様でした!」

 

落ち着きを取り戻した女の子になぜ倒れていたのか事情を尋ねた。

 

「えーっと、あなたはここで何してたんですか?」

「実はですね?ここのタケキノコを取りに来たら、モンスターに襲われちゃいまして……」

 

モンスター?どーりで辺りに変な気配があった訳か…ん?

俺はふと、彼女の耳を見つめた。

 

「なるほどね、あれ?君の耳少しとんがってるけど、エルフ?」

「はい!わたし、ハイエルフなんですよ!やばいですよね☆」

「やばくはないけど、あっ!名乗ってなかったね、俺はリュウジ、クラスは冒険者、こっちは相棒のクリス、クラスは盗賊だ」

 

俺とクリスは自己紹介をしてお辞儀をすると、向こうも名乗り始めた。

 

「リュウジくんにクリスちゃんですね!初めまして!わたしはネフェリアと言います!クラスはアーチャーです!」

 

おっ!?アーチャーか、エルフは弓使いなのはどの異世界も共通なんだな。

 

「さて、人助けもした事だし、そろそろ帰るか」

「そうたね、帰ろっか?」

「あっもう帰るんですか?何かお礼をさせて欲しいんですが?」

「そうだなぁ〜、ダンジョンもクリアしたし、特にないんだよな」

「うん、そうだね……」

「そうですか、残念ですねぇモグモグ……」

 

と言いつつ、焚き火で焼いた椎茸を頬張るネフェリア。3人がキノコを食べていると地響きが聞こえてきた。

 

「なんだ?この音」

「なんだろうね、モンスターかな?」

「モグモグ……」

 

竹林の中からは2メートルくらいの身長で筋肉質な体をして牛の頭のモンスターが現れた。クリスはダガーを抜いて構え、俺はファイティングポーズを構えた。

 

「コイツ…高額賞金首のミノタンロース!!なんでこんな所に!?」

 

え?ミノタウロスじゃなくて?

 

【緊急クエスト・賞金首ミノタンロースを倒せ!】

 

「ミノ…タン……ロース……あっなるほどね」

 

美味そうな名前だなぁ〜。

 

ネフェリアははしゃぎながら弓と矢を手にした。

 

「わぁ〜!大きな牛さんですねぇ☆」

「えーっと、ネフェリアちゃん?、キミを戦力に数えて良いのかな?」

「はい!ご飯をくれたお礼をさせて下さい!」

「ならよろしくね!、行くぞ!クリス!」

「うん!『バインド』!!」

 

クリスはミノタンロースを拘束して動きを封じた。だが、ミノタンロースは無理矢理力技でバインドを引きちぎろうとしていた。

 

「ブォッ!ブォォォ!!」

「リュウジ!『バインド』が持たないよぉ!早く!」

「ったく!…ベルディア以来使って無かったけど、やるか!」

 

俺は頭を大きく揺らして♾を描き始め、両方の拳に力を入れ、ミノタンロースの顔を殴り始めた。

 

「くらぇぇぇぇぇ!」

「やっちゃえリュウジー!」

 

ズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドン!

 

振り子の反動で左右の拳がミノタンロースの顔を捉える。

 

ミノタンロースは鼻血を吹き出しつつ倒れた。

 

「はぁ……はぁ……やったか!?」

「どうだろうね?」

「ネフェリアちゃんは?」

 

俺とクリスが振り返ると、ネフェリアが弓を構えていた。

 

「2人とも危ない!」

 

「「え?」」

 

「ブォォォォォォォ!」

 

ミノタンロースはフラフラと立ち上がった。ミノタンロースは大斧を振りかざして来た。

 

「クソがっ!なんちゅう固さだ!」

「はぁっ!」

 

ストーーーッン!

 

ネフィリアは一閃の矢を放ち、ミノタンロースの額に命中させた。だが、ミノタンロースは止まることなく大斧を振り回す。俺達はは距離を取り、ダンジョンで見つけた剣を咄嗟に握った。

 

「ちぃ……刃物は使いたくねぇが……」

「ちょっとリュウジ!?その剣は!!」

 

クリスが俺が抜剣するのを止めていると、ネフェリアは俺が持っていた剣を見て騒ぎ出した。

 

「すいません!その剣貸してください!」

「え!?あっはい、どうぞ?ネフェリアちゃん、剣使えるの?」

「はい!お父様に教わって剣も使えるんです!」

 

ネフィリアは弓を捨て、俺から片手剣を受け取り、剣を抜き構えた。

 

「わぁ〜、この剣やばいですね☆」

 

剣を構えた瞬間ネフィリアの体が光輝き始めた、俺はとてつもない魔力を感じ取った。

 

なっなんだ!?この魔力は!?

 

「よーし!リュウジくん!クリスちゃん!行きますよ!」

「よし!行くぞ!」

「うん!」

 

3人は同時に駆け出した。

 

クリスは神速のスピードでミノタンロースを翻弄し『バインド』を使って撹乱した。その瞬間俺は脇腹に一撃を与えた。ミノタンロースはくの字に体を曲げた瞬間ネフィリアの光り輝く斬撃が放たれた。

 

「『バインド』!リュウジ!、今だよ!!」

 

「オラァァァァァ!!」

 

「ならわたしも!『プリンセス・ストライク』!!」

 

3人の怒涛の攻めにより、ミノタンロースは討伐された。3人はその場に座り込んだ。

 

「ふぅ〜、賞金首ってだけあって強かったなぁ」

「そうだね、このミノタンロースは予想外の遭遇だったけどね」

「あの〜この牛さん食べていいですか!?」

 

ネフェリアは目をキラキラ輝かせ、ヨダレを垂らして来た。

 

仮にも年頃の女の子なんだからヨダレはダメだろ

 

「え?良いけど?、どうしたの?ヨダレ垂らして……」

「はい〜、魔力を思い切っり使ったのでお腹ペコペコなんですよ〜」

「もう腹減ったの!?燃費悪っ!」

「あはは、この子面白いね!」

 

ネフェリアはミノタンロースの破片を集めだし、焚き火で焼き始めた。ミノタンロースはみるみるうちに肉汁溢れるステーキに変わっていき、ネフェリアはモンスターの様にガツガツ食べ始めた。

 

「んっまーい!」

 

頬っぺをパンパンにさせながら美味しそうに食べている。

 

「マジで!?俺も食べる!めちゃくちゃ美味そう!」

「え!?食べるの!?」

 

俺は肉汁滴るミノタンロースの肉を食べ始める。食べた途端物凄く力が湧き出るようになった。

 

「なっなんだ!?力が湧き出る感じ!?」

「確かにモンスターを食べると経験値もレベルもあがるけど…賞金首だとここまで凄いのかな…?、ネフェリアさん?冒険者カード見せて貰って良いですか?」

「はい?良いですよ?」

 

ネフェリアはクリスに冒険者カードを見せると、クリスはとてつもない声を出した。

 

「でぇぇ!?レベル……80!?」

「はぁ!?ちょっと待て!?アクセルの街じゃトップクラスじゃねぇか!?」

「そうなんですか?やばいですね☆」

 

「「あんたやべぇよ!」」

 

「ハムハム…リュウジくんのカードを見せて貰って良いですか?」

「え?あっうん、どーぞ?」

「わぁ〜、凄いステータスですね、幸運値…”測定不能(ー)”ってやばいですね☆」

「あはは……だよね、ネフェリアちゃんも凄いよ?」

 

よく良く考えればアクセルの街ではネフェリアという冒険者は聞いた事が無い、何故こんなにも高レベルの女の子がこんな訳分からん竹林に彷徨いているのだろうか?

 

「なんでこんなにレベル高いの?」

「どうしてでしょう?あまりクエストをせずにモンスターを食べて暮らしてたので」

「え!?んじゃモンスターを食べながら旅をしてここまでなったって事ですか!?」

「ハムハム…そうですよ?」

 

何この子!?イビ〇ジョーの親戚なの!?

 

「なぁ、クリス?ダンジョンで手に入れたこの剣、ネフェリアちゃんが握った瞬間光出したし、この片手剣はネフェリアちゃんが持つべきじゃないか?」

「そうだねぇ、折角のお宝だけど…」

「この剣くれるんですか?わぁ、恋しちゃっても良いですか?」

「え!?」

 

ネフェリアの言動で動揺するクリス。

 

「えぇ!?それはさて置き、ネフェリアちゃん、良かったら俺のパーティーに入らない?」

「え?パーティーですか!?良いですね!けど……」

 

ネフェリアは顔を曇らせた。何やら問題がある様だ。

 

「ごめんなさい、とっても嬉しいんですけど、色々用があって一緒に行けません……」

「そっか、分かった!」

「残念ですね、んじゃ〜そろそろ帰ろっか?」

「そうだな、帰るか」

「はい☆」

 

3人は里山を降りて途中まで一緒に帰り、別れ際にネフェリアは俺に声をかけた。

 

「リュウジくん!用事終わらせて置きますから、もし、また会えたら誘って下さいね!」

「うん、分かった!今日は楽しかったよ!」

「ネフェリアさんも体に気を付けて下さいね?」

「はい!さようなら!」

 

ネフィリアは大きく手を振って俺達を見送ってくれた。そしてクエストは失敗してしまったが、賞金首のミノタンロースを討伐した事を報告して、報酬1億エリスを手に入れた。丁度ギルドではカズマチームが飯を食べていた。

 

「お?カズマじゃん、この前のダンジョンどうだった?」

「おーリュウジ!おかげ様で大儲けしたんだけど……」

 

どこか遠くを見つめるカズマ、どうやらその先は聞かない方が良さそうだ。

 

すると、ギルドの扉が開き、セナが入って来た。

 

「フクヤマリュウジ、フクヤマリュウジはいるかぁ!!」

「あぁ?セナ嬢じゃねぇかよ、今度はなんだ?」

 

俺とセナは睨み合いを始めた。

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