※この作品はR-18です。

この元魔王に素晴らしい祝福を!改訂版   作:ボトルキャプテン

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カオスに戻すぞ!


このファンで知った、ウィズ魔道具店開店記念おめでとうo(^▽^)o


51 20億の女ララティーナ

ようやくアクセルの街に帰る事が出来た。見慣れた街並み、見慣れた道路、見慣れた冒険者ギルド、俺はやっと帰ってこれた感が滲み出ていた。ネフェリアは感傷に浸ってる俺とリーンを見てクスクス笑っていた。

 

「んあ゛ぁ゛〜っ、やっと帰ってこれたぁ」

「そうだね……濃厚な旅だったよね……」

「クスクス……2人とも嬉しそうですね?、ん〜☆ここがアクセルの街ですか☆可愛らしくてヤバいですね☆」

「嬉しいとかじゃないよ、あんたは元気ねぇ」

「朝飯をしこたま食ってたからな、そりゃテンションも高いよ、リーンはこれからどうする?」

 

数日ぶりに帰って来たアクセルの街を歩きながら俺はリーンに今後の予定を聞いた。

 

「うーん、とりあえずダスト(バカ)が気掛かりだから一旦顔出して見る」

「長々と付き合わせてゴメンな?今度お礼はキチッとさせて貰うよ」

「あったりまえよ!、うんとワガママ聞いてもらうからね!ネフェリア様─あっペコリーヌもリュウジを甘やかしちゃダメよ?」

「そうなんですか?わかりました☆」

「ホントに分かってるのかなぁ……まぁいいや、なんか街が騒がしいけど、またね?リュウジ、ペコリーヌ」

「おう、またなリーン」

「さようなら☆リーンちゃん♪」

 

俺とネフェリアは手を振ってリーンを見送った。

 

「さて、そんじゃ!、今日からネフェリアの名前はペコリーヌって事にするからね?出ないと大騒ぎする奴が出て来るからさ?」

 

※以降ネフェリアはペコリーヌと表記します※

 

「そうでしょうか?王都に遊びに行った時は何もありませんでしたけど?」

「どんだけゆるいんだよ、だけどアクセルの街にはダスティネスって貴族がいるんだけど、そいつがガミガミうるせぇんだわ」

「あっアイリスちゃんちの懐刀と呼ばれ、ダスティネスさんちのララティーナちゃんの事ですか?」

「お前知り合いかよっ!」

「えっへん!こんなわたしでも王女ですからね☆」

 

腰に手を当ててタダでさえデカい胸を強調して胸を張りながら鼻息を荒げる。

 

ってかその前に、その王女様が小学生見たいな言い方すんなよ

 

「それにしても、なんだこのバカ騒ぎは?何してんだ?」

「何でしょうか?お祭りですか?ヤバいですね☆」

 

「リュウジィィィィィィィ!!」

 

「ん?」

「ほえ?」

 

後ろを振り向くと先程別れたリーンがものすっごい勢いで走って来た。

 

「ヤバいヤバいヤバいヤバい!大変だよ!」

「落ち着け落ち着け!何があった!?またダストがやらかしたのか?」

「違う違う!やばいってマジで!」

「どうしたのですか?」

「何がやばいって言うんだよ、深呼吸しろ、深呼吸」

「すー、はー、ふぅ、ララティーナちゃんがアクセルの街の領主と結婚するんだって!!」

 

なんっだと!?

 

「はぁぁ!?」

「あ〜あの人ですか……」

「しかも明日!!」

「えぇっ!?明日!?」

 

畳み掛ける様なリーンの情報に流石のペコリーヌは顔を引き攣らせて苦笑いをする。

 

「ペコリーヌもアルダープの事知ってるのか?」

「はい、わたしも何度がお会いして、グイグイ迫られましたから……」

「可愛けりゃ誰でも構わずってか、あの豚野郎……」

「カズマ達が何かしでかすんじゃないかってダストが言ってたよ!?」

 

確かに、あのツンデレカズマさんなら何かするだろうな。

 

「とりあえず、一旦俺らは自分の家に戻る、リーンも普段通りの生活に戻ってくれ」

「分かった、リュウジもバカな事はしないでよ?」

「大丈夫大丈夫」

「ホント〜?、んじゃ今度こそまたね?」

「おう、またな!」

「2度目のさようならですね☆、リーンちゃん♪」

 

再度リーンを見送り、俺とペコリーヌは我が家に向かった。

 

───────────────────────

 

「ただいま〜」

「お邪魔します♪男の人のお家初めてです♪」

 

家に入ると、エプロン姿のマリューが目に入った。マリューはリュウジを見た途端紅茶を置いてこう叫んだ。

 

「リュウジ様ァァァァ!」

「マリューーーーーー!」

「久しぶり再会ですか?ヤバいですね☆」

 

ペコリーヌがほのぼの見つめる。

 

「そぉぉおい!」

「ごふぅ!?」

 

マリューは抱きついて来るかと思いきや思い切りラリアットを繰り出してマウントを取りに来た。ペコリーヌも目をまん丸にして驚く。

 

「えぇっ!?ここは抱き合うんじゃないんですか!?」

「2週間もどこほっつき歩いてんですか!?、このっバカ魔王!」

「痛いっ痛いっ!やめてっ!、よしてっ!」

「心配したじゃないですか!えぇ!?この不良っ!」

「てめぇ!主に向かってなんだその口の聞き方は!!」

「なんですか!?朝帰りしときながら説教ですか!?」

 

マリューは問答無用にボコボコ殴り続ける。その光景はまさにクマに襲われた人間そのもの、ペコリーヌは気まずそうにマリューに声をかけた。

 

「あの〜?」

「え?、あら失礼しました、お客様も御一緒だったのですね?」

「客じゃねぇよバカパンダ、さっさとどけっ!」

「まったく、こちらのお嬢様は?どなたですか?」

 

首がズキズキします。

 

マリューは立ち上がり、ノシノシとペコリーヌに近付いて来た。ペコリーヌは王族流の挨拶をした。

 

「お初にお目に掛かります、わたしはユースティアナ・フォン・ネフェリア、エルフの森の第一王女です」

「…………ふぁ!?エルフの王女様!?しししし失礼しました!」

 

マリューは深々と頭を下げる。

 

「いえいえ、今後はペコリーヌって呼んでくださいね☆」

「はっはい……リュウジ様、ちょっと」

「またこのくだりか、はいはい」

 

俺はそのままマリューと共にリビングの角隅に行き、ヒソヒソと話し出した。

 

だよね、王女様がこんなボロ屋にいるなんておかしいよね。

 

「2週間もプラプラしてるかと思えば、なんですか?エルフの王女様を引っ掛けて来たんですか?何してんですか?アホなんですか?」

「あのね?、聞いてくれる!?、しばらく前にクリスが夜に帰って来ただろ?」

「ええ、ものすっごい怒ってましたよ?、知りませんからね?、今は天界に行って留守にしてますけど、帰って来たらボコボコにされますよ絶対」

「それには理由があんだよ、あの時の夜、クリスがブギーマンって殺し屋に狙われてよ、咄嗟の判断で『テレポート』でここに転送したの、そしたらブギーマンと一緒に滝に落ちて流れ着いた所にネフェリア、いや、ペコリーヌ達と再会したってこと、おわかり?」

「なるほど……ならクリス様との情報に辻褄が合いますね、ならペコリーヌ様にお礼をしなくてはいけませんね?」

「あっおい」

 

マリューは再びペコリーヌに近付いて頭を下げた。

 

「話は聞きました、我が主、リュウジ様を救って頂きありがとうございます、申し遅れました、私の名前はマリュー、クラスは狂戦士です」

「はい、魔王リュウジくんと同じAdventuresに加わる事になりましたので今後ともよろしくお願い致します☆クラスは、今はアーチャーですが、今後は前衛にジョブチェンジしようかと思ってます!」

「なるほど、ちょっとこい」

「はい……」

 

再び角隅に追いやられ、問い詰められる。

 

「なんでペコリーヌ様もリュウジ様が魔王って知ってるんですか?」

「あ、いや、その……パーティーには嘘つきたくなかったから」

「いつも言ってる意味不明の”ファンタジールール”とかはどこ行ったんですか!?──。はぁ…まったく、そんなんだろうと思いましたよ、それでも付いてきたと言うことは、気に入られちゃった見たいですね?」

「まっまぁ……あはは──それより、聞いたぞ?ダクネスが結婚するって?」

「そうなんですよ!リュウジ様がいない間に我々だけでクーロンズヒュドラを倒した途端、Adventuresとパーティーから抜けるとか言い出し、挙句の果てには明日には結婚式を上げるとかなってるんですよ!?」

 

なんで?ヒュドラとか訳分からんモンスターと戦って豚と結婚するって事になったんだ?

 

「ふむ、だとしたら…今のカズマはご機嫌ナナメって所だな?」

「ええ、まぁ、そうでしょうね?」

「うーん、なら、ウィズに色々聞いてくるわ、その間にペコリーヌのジョブチェンジとか頼めるか?」

「ええ、分かりました」

 

マリューと俺はペコリーヌの元に戻る。

 

帰って来て早々めんどくさい騒動になってるなぁ…、けど、帰って来たって感じがして楽しいなぁ

 

「ではペコリーヌ様、ジョブチェンジと次いでに街を案内しますね?」

「はい!マリューさん!いざ、しゅっぱーつ!」

「行ってらっしゃーい」

 

マリューとペコリーヌを見送り、俺は部屋に行って、浮遊マントとワイルドソルジャーと壊れた金獅子装備を片付け、代わりにレッドウォーリアを装備してウィズの店に向かった。

 

───────────────────────

 

「おいっす〜、ウィズ久しぶり───」

「へいらっしゃい!異世界の魔王こと鎧マニアよ!貴様から放たれる不快な光のせいで貴様の動きが一時的に見えなくて少々イラついておった我輩だが、まな板娘を通して覗いていたら貴様がチャーリー押し退け、自分の弱さを知り苦難を乗り越えようやく帰って来おったか!」

 

来て早々なんだよ、あっそっか、この指輪のお陰で見えなかったのか。やれやれ……指輪外してやるか

 

俺はネメシスから貰った神器の指輪を少し間外した。

 

「ホレ、外したんだから色々見えんだろ?何があったのか教えろ」

「ほう…どれどれ」

 

バニルは俺をじっと見つめると、少し驚いていた。

 

「汝の過去は一度に全て見ずに美味しい所は後で楽しむタイプの我輩、あの魔力の持ち主の正体は貴様の幻影だったのか、どれどれ貴様の本来の階級は…フハハハハハハ!なんと『伯爵』!!大公爵の我輩より格下ではないかっ!このザコ魔王めっ!」

 

コイツ!!まぁ、言わせておけばいい

 

「んな事もうどーでもいいんだよ、ホラ、リーンを応援に寄越してくれたろ?迷惑かけたな、ホレ」

 

ドシャッと俺は200万エリスをカウンターに置いた。

 

「毎度ありぃ──おや?、汝のもう1つの名前、アンドロマリウスと言う名と金獅子の正体を口に出さぬ様に口止め料も払うとは……毎度ありぃ!!──皆まで言うな、ブギーマンや明日の事だろう?」

「話が早くて助かる、アイツを雇ったのは一体誰だ?」

「まずはその件か、奴を雇ったのは……明日結婚する変態女騎士の相手のアルダープと言う男だ」

 

アイツが?なんで?

 

「なんでアイツが?」

「貴様と小僧、それに盗賊娘でバカ騒ぎを起こし、ネックレスを奪ったであろう?」

「うん、それで?」

「元々はアレは奴が闇ルートで手に入れた品物でな?どうやら奪い返す為に貴様らを暗殺しようとしたのだ」

 

俺は無意識に拳をギリギリと握っていた。

 

アイツがクリスを殺そうとしたのか……。

 

「おいバニル」

「フハハハハハハ!なんとういう濃厚なクリーミーのある悪感情!!大変美味である!!分かっておる、我輩もあの領主に”用事”があるのでな?」

「それで?お前はいつ行くんだ?」

「ふむ、あの小僧が明日バカ騒ぎを起こす様だ、その夜にでもカチコミに行こうかと思っておるぞ?」

「ふ〜ん、俺も付いてって良いか?」

「ふむ、まぁ良かろう、明日の夜また店に来るが良い」

「おう、んじゃ明日の夜また来るわ」

 

俺はカズマとミツルギ達に顔を合わせもせず、そのまま家に帰った。マリューとペコリーヌとも合流し、この2週間で何が起こったのかマリューに聞き、具体的な事が分かった。

 

「なるほどな、デストロイヤーで被災した農民達がアルダープに泣きついてダクネスのお父さん、ダスティネス卿に借金をさせ、ダクネスを嫁に来させるって作戦だったのか……あの豚野郎、マジ許さねぇ」

 

俺は椅子に寄りかかりながらマリュー達と話していた。

 

領主と言うのはか弱き者の為に働くのが常識、権力を悪戯に悪用し、弱き者を逆に陥れるとは中々のクズ野郎じゃねぇか

 

「ええ、Adventuresメンバーもなんとか出来ないかと各チーム模索してる様です、ですが相手は貴族、下手に動けば───」

「大丈夫、問題ねぇ」

「へ?リュウジくん、何かいい案があるんですか?」

「長い付き合いですからね、大体分かりましたよ…、さしずめリュウジ様の出番は夜って事ですか?」

「ご名答、マリューとペコリーヌは待機しててくれ、俺は明日カズマが何をするか見物して来る」

 

───────────────────────

 

翌日、ダクネスの結婚式当日になった。俺は教会の屋根裏に侵入し、『潜伏』を発動させて様子を伺う事にした。天井に穴を開け、覗いて見た。すると、アクアとカズマがコソコソ隠れながらと牧師の服に着替え始めた。

 

今日のアクアの下着は薄水色のフリルの付いた上下セットです

 

(ふーん、式諸共ぶち壊す作戦か……)

 

鼻血を拭い、ダクネスの様子も伺う事にした。声を頼りに屋根裏を移動していると、新婦の控え室の真上に辿り着き、天井に穴を開け、耳を澄ますとダクネスの声が聞こえて来た。

 

「ああ、すまない、何でもない」

「お嬢様、お綺麗ですよ!どうか、鏡の前へ……」

 

声だけじゃよく分かんねぇな、ドレスの支度してんのか?

 

「時間です。参りましょうかお嬢様」

 

あっ、始まる様だな……カズマ、頑張れよ!!ここは王道的にダクネスをカッコよくかっさらえば王道的主人公の仲間入りだっ!

 

屋根裏にはパイプオルガンの音色が響き渡る。結婚式が始まった。

 

俺は屋根裏から脱出し、小窓から様子を伺うと、アクアとカズマが暴れ始め、ダクネスを拉致しようとしていた。

 

あれ?思ってたのと違う……もっとこう、スマートにすると思ってたんだけど、アレじゃん、大乱闘寸前じゃん

 

ダクネスが青筋を立てながら騒ぎ出した。

 

「なっなんて事を!?アクア!カズマ!放せ!手を放せ!」

「うっせぇ!この馬鹿女が!お前こそ何勝手な事ばかりしやがって!なんだお前!俺の女房気取りか!?はなっから俺の事が好きならそう言えってんだろ!」

「誰がそんな事を言った!?おまっ、お前は何を言っている!?この大バカがっ!アクアッ!お前もお前だ!」

「なんでよ!私はカズマさんと助けようとここまで来たのに!謝って!ほら謝ってよ!前から思ってたんだけど、やっぱりダクネスはリュウジ見たいに脳筋なの?残念な子なの?それよりほら見なさい?、あの領主もポカーンとしてるわよ?」

 

アクアがズビシィっとアルダープに指差すとポカーンと口を開けたアルダープが我に返った。

 

「あっ……はっぁ!?貴様!ララティーナをどこへ連れて行くつもりだ!えぇい!この貧乏人共を捕らえろ!」

 

気を取り直したアルダープがブチ切れ、暴れ始めた。

 

さぁさぁ、盛り上がって参りました!!

 

「このっ!貴様の大好きなララティーナはな!このワシに貴様の様な貧乏人が払えきれない程の莫大な負債があるのだ!そんなにララティーナが欲しいなら、まずこの女を買う代金を用意して来いっ!!」

 

そう言われたカズマは祭壇の脇に隠しておいた鞄を掲げ、その中身をアルダープの足元にぶちまけた。

 

「しっかり聞いたからな、約束は守れよおっさん!オラァ、ダクネスが借りた金20億エリス!確かに払ったからな!これでダクネスは貰っていくぞ!」

「ああっ!?20億!?待っ待て!?ララティーナを!ワシのララティーナを……、けど金が!拾ってくれ!おい拾ってくれ!」

 

アルダープは意地汚い海賊の様に拾い集め始め、俺はギョッとした。

 

なんじゃあの魔銀貨の数は!?、それに20億!?すげぇ大金じゃねぇか!──あれ!?カズマとダクネスが揉め始めたぞ……。

 

「お前は!誰がそんな事をしてくれと言った!?私の覚悟を何だと思っている!それに、この金は一体どうしたのだ!!」

「売った」

「え?」

「俺の思い付く限りの全ての知識と権利とかをぜーんぶ売っぱらった、また文無しの逆戻りだ、オラ、とっとと逃げるぞ!」

「そっそんな事までして、お前は……」

「ガタガタうるせぇんだよ!お前は俺が買ったんだよ!20億エリス分身体で払って貰うからな!このドMクルセイダーが!分かったか!」

「ふぁ……!?」

「返事!」

「ひゃっ、ひゃい!」

 

カズマはそのままヨダレを垂らしているダクネスをお姫様抱っこして教会の入り口を目指して駆け出した。参列者は貴族や街の有力者だらけ、自分は巻き込まれんとただ事の成り行きを眺めていた。

 

俺はダクネスの事が心配になり、ダクネスの顔を眺めて見た。

 

あっあれ?、あの子なんで興奮してんの?

 

「はぁ……はぁ……買われてしまった、貴族の私が、このカズマに!まさか、かかかか」

「ヨダレをふけっ!重いからさっさと自分で歩け!」

「流石はカズマさんね!伊達に鬼畜のカズマさんって呼ばれてないわね!さぁ!このまま逃げるわよ!」

「あっアクアまで!?くっ、ここまでしてしまっては仕方ない!もう色々吹っ切れたぞ!アルダープの犬共!そこをどけ!どかぬと言うなら、ぶっ殺してやる!」

 

ダクネスは暴走気味になり、ドレスを引き裂き暴れ始めた。

 

なんで助けられた側の奴が余計暴れてんだよ!

 

「『ライトオブセイバー』!!」

「はぁぁぁっ!」

 

急に壁が切り裂かれ、崩れた。

 

今度はなんだぁぁぁ!?急に教会の壁が壊れたぞ!?

 

土煙の中からゆんゆん、ミツルギ、めぐみんが現れた。

 

「めぐみん!やったわよ!さぁ!ダクネスさんを!」

「2人共、ここはボクに任せて行くんだ!」

「はいはい、ご苦労さまですゆんゆん、魔剣の人、もう帰って貰って良いですよ」

 

「「えぇっ!?」」

 

めぐみんが杖を構え、荒ぶり始めた。

 

「さぁ悪い魔法使いがやって来ましたよ。花嫁を攫いに来ました──えっ……あっあれ?カズマ!?」

「ねっねぇ、めぐみん?なんかもう始まってたね……」

「しっ仕方ない、ボクらも脱出だ!」

 

はいカオス、俺もそろそろ出ちゃおうかな……

 

カズマチームとミツルギチームが集結し、教会から脱出した。教会の外の冒険者の野次馬をかきわけ走り出した。アルダープは野次馬達や部下に声をかける。

 

「おい!お前ら!そこにいる奴らは犯罪者だ!ワシの花嫁を取り返してくれ!多額の報酬を約束してやる!なんならワシの屋敷の守衛として雇ってやる!おいっ!聞いてるのか!?」

 

アルダープの声に微動だにしない冒険者達。

どうやらカズマ達を見逃す様だ。

 

チャンス!俺も出よう!

 

俺は屋根を降りてカズマ達と出会した。

 

「リュウジ!?」

「ここは任せろ、早く逃げな」

「ありがとう!リュウジ!」

「ごめんねリュウジ!任せるわよ!」

「すまん、リュウジ!私の為に……」

「リュウジ!いい所を取らないで下さい!」

「こんな時に言うのもなんですけど、おかえりなさいリュウジさん!」

「リュウジ!帰ってきたのか!?ここは君に任せ──」

「おめぇは残れ!ミツルギ!」

俺はミツルギの腕を掴んで引き止め、カズマチーム&ゆんゆんを逃がした。俺は地面に水を巻いて線を引いた。アルダープの部下は俺とミツルギの前に立ちはだかる。

 

「ダチが男見せてんだ、よしなに頼むぜ?」

「よっよし!こうなったらボクらだけで食い止めよう!」

 

水が引かれた線を見てアルダープの部下はギョッとしていた。

 

「なっなんだ?この線は……」

「乗り越えない事をオススメするぜ?」

 

手をゴキゴキさせて部下達を威嚇した。すると野次馬達の中からリーン達とペコリーヌ、マリューが現れた。

 

「リュウジ様!?ミツルギ様!?一体何を騒いでるんですか!?」

「ケンカですか!?やばいですね☆」

「ほら、やっぱりバカ騒ぎし始めたじゃん!けど、ララティーナちゃんを助けるならあたしらも手伝うよ!」

「リーン、ダスト、キースまで!?こうなりゃケンカ祭りだ!やっちまえ!」

「おうよ!やっちまえ!」

「やっちまえ!やっちまえ!」

「えちょ、待っ!うわぁぁぁぁぁ!」

 

カズマが振り向くと悪魔の顔をしたリュウジや見知らぬエルフの女の子が暴れているのが見えた。

 

「ララティーナ!ララティーナが行ってしまう!ララティーナァァァァァァァ!」

 

その後、俺が後から聞いた話だが、カズマ達はララティーナこと、ダクネスの実家に逃げ込むとダスティネス卿が呪いにかかっている事が判明し、無事アクアの魔法により解呪されたようだ。

 

 

さて、今夜の俺は荒れてるよ?覚悟しろよアルダープ!!




アンケートは第3章プロローグまで続けようと思っています。
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