──────俺、クリス、ダクネスは草原までやって来て、クルセイダーのスキルである物理耐性を教えて貰う所だった。
何故彼女は……歩きながらはぁはぁと興奮しているのだろうか?
「あの、この辺でいいですか?魔法はまだ覚えてないので魔法耐性と状態異常耐性はまた今度でいいですか?」
「構わん!さぁ!早く撃ってこぉい!!」
「クリス……良いのか?殴っても……?」
俺は堪らずクリスに助け舟を求めた。
いや女の子を殴るとか気が引けるんだけど、悪い奴に見えないし?
「大丈夫だよ?、ダクネスは凄く頑丈だから!思いっ切り殴っちゃいなよ!」
「うーん……なら、ダクネスさん?俺はあなたの右脇腹狙うんで踏ん張って下さいね?ホントに本気で行きますからね?」
俺はボクサースタイルのステップを踏んで某ボクサーの必殺技、ボディーブローをダクネスの右脇腹に撃ち込む体制に入った。
「おるぁぁぁぁぁぁ!」
ドゴーン!
鈍い音がメキメキと響いていくと俺はダクネスの顔を伺うと……。何の言うか……顔を真っ赤にし、気持ち良さそうな顔をしていた。
「にゃいいいいいいいいん」
「えぇぇぇ!?喜んでる!?」
ダクネスは吹き飛ばされて2度3度跳ねてからズザーッ!と地面に叩き付けられた。
なんかドラゴ〇ボールでよくある吹き飛ばされた感じに見えたな。
ダクネス顔は……それはそれはとてもご満悦の顔をしていた……。
まさか…いや、まさかな?…心配だから一応様子見てみるか。
「あひはひ」
「あのー、大丈夫ですか?」
「こんなの……初めて」
コイツドMかよ!?
「悪い癖出ちゃったね〜けど、物理耐性のスキル出たでしょ?」
リュウジはギルドカードを確認すると確かに物理耐性のスキルが追加されていた。
「あっ出てる、早速覚えようっと」
俺はギルドカードを操作して物理耐性のスキルを習得した。クリスはヒソヒソと俺に耳打ちした。
「ここはあたしに任せて」
「え?良いのか?」
「うん、今日は無理そうだし……ある意味……あはは……」
「あははって……まぁ仕方ない……なら帰るよ、んじゃなクリス」
「うん、またね?」
俺は早々とダクネスの前から逃げるように街に戻って行った。
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「ほら……ダクネス起きて!いつまで寝てるの!?」
「はっ!彼は!?リュウジはどこいった!?」
「ダクネスが気持ちよかったような顔したから怖がって逃げちゃったよ!」
「なんだと!?くそっ!どこに行った!?街に戻ったか!?」
「えっ!ちょっと!ダクネスどこ行くの!?」
「リュウジを追いかける!あの拳は…しゅごい!!もう一度行ってくりゅ!」
ダクネスもリュウジを追ってアクセルの街に向かって行った。
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一方その頃俺は、ダクネスが起き上がったのを知らずに街中を探索していた。まだアクセルの街全体を把握した訳じゃない為探索がてら散歩を始めた所だった。
中級魔法と状態異常のスキルを探さなくてはならないな…はぁ……困ったもんだ。
ん……ここは?
俺が偶然辿り着いた所は魔道具屋と書かれている所だった。
《ウィズ魔道具店?マジックショップ的なやつかな?》
《そうかも知れませんね、せっかくですから見てみませんか?》
《そだね》
ドアを開けて中に入ると中には客はおらず、そこには紫色の服を着ていて巨乳、巨尻、アホ毛でロングヘアーのおっとりした女性がいた。
「いらっしゃいませー、ウィズ魔導具店にようこそ!」
「あっ……どうも……」
「あら?あなたは……初めて見るお方ですね?」
「はい、最近引越して来たフクヤマリュウジって言います、クラスは冒険者です」
「あっそうなんですね!私はウィズと申します、今後ともよろしくお願い致します!」
ウィズと名乗った女性はペコりと頭を下げて来た。
可愛らしい人だなぁ、めちゃくちゃ綺麗だ。
ウィズと名乗った女性はチラチラ俺を見つめていた。
なんだろう?何かしたかな?
「あの……物凄く強い魔力を感じるのですが?」
「えっ!?分かるんですか?」
「はい、一応冒険者登録をしていてクラスはアークウィザードなんですよ?」
「そうなんですか!?ウィザードになると魔力とか感じ取れるんですね……すごい……しかも最上職のアークウィザードだなんて!!」
「それに実は私、ホントは魔王軍幹部なんですよ、城の結界維持を頼まれてるだけですが……」
はいぃ!?この人魔王軍幹部なの!?
俺は咄嗟に構えてしまった。
「待って下さい!私はなんちゃって幹部なので争うつもりはありません!私はひっそりと暮らしたいんですぅ!」
「んー?、悪い人では無いのかな?」
「ありがとうございます!あっこう見えて私は人間じゃないんです、アンデッドの王のリッチーなんですよ?」
「ふぁ!?」
この人がアンデッドの王!?人は見かけに寄らないとはまさにこの事……なんかこの人には正体暴いても大丈夫そうだな。
《魔竜?、俺も正体暴いた方が良いのかな?》
《リュウジ様!?本気ですか!?》
《うん、ウィズさんは大丈夫だと思う、俺より強いし……》
《確かに争う気は無いようですけど……》
「ウィズさん、いや!姐さん!実は俺も人間じゃないんですよ?今この状態では人間なんですけどね?」
「やっぱりそうでしたか、魔力探知で凄く反応してたので」
「そういう事も出来るんですね、信じて貰えるか分かりませんが俺…実は…この世界とは別の世界で魔王をしていました」
「ほえええええええええ!?」
「そんなに驚くことですか!?」
「驚きますよ!異世界の魔王様だったなんて……」
「まぁ色々事情あるんですよ、今は普通の人間なんで、あっ!この事は内緒にして下さいね?」
「そうなのですね……もちろんです!」
「ウィズ姐さんは信用出来そうなので言いました!優しそうですからね!」
「あっはい……/////」
ウィズは頬を赤らめながらモジモジし始めた。
仕草が可愛いなおい!
「あの、折角なんでちょっと品物見ていいですか?」
「はい!どーぞ、どーぞ!」
俺はあちこちの棚を見始めた。その中からポーションの様な物を手に取った。
「あの、このポーションはなんですか?」
「それは衝撃を与えた途端爆発するポーションです!」
「あぶなっ! けど使えそうだな……1つ下さい」
「えっ!?毎度ありがとうございます! ようやく固形物が食べれます!ありがとうございます!」
普段どんな食生活を送っていたのだろう?……魔王軍幹部なら色々と情報聞き出せそうだな
「あと相談あるんですけど、状態異常──」
バァン!
店のドアが開くとそこには……先程のダクネスがいた。
「はぁ、はぁ、ようやく見つけたぞ!」
「えっ!?なんで!?ダクネス?」
「さぁ……続きをしようじゃないか!」
「え?え!?続きって……いや勘弁して下さいよ……」
ダクネスは何故がはぁはぁと興奮していた。
本気でぶん殴ったのにあの後すぐに走って来たのか!?なんっちゅう硬さしてんだよ!?。
「あの、今日はもうやめときますよ……」
「なっ何故だ!もっと攻撃して来い!さぁ!早く!」
「姐さ〜ん、助けて下さい……」
「えぇ……!?」
「動きを封じるスキルや魔法ならなんでも良いです!」
「なら……『不死王の手』などがありますけど?」
「リッチーのスキルですね?どんな効果が?」
「えっと、毒・麻痺・昏睡・魔法封じ・弱体化(レベルドレイン)の5ついずれかの状態異常をランダムで相手に与える事が出来ます!」
「なるほど……あの子にやって見せて貰えませんか?」
「えぇ!?」
ウィズがをダクネス見つめると……ダクネスはまた興奮し始めた。
何をするか分かったんだろうな。
「私は構わん!寧ろやって見せろ!」
「えっ……えっと……ごめんなさい!不死王の手!」
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あんなにエクスタシーを感じるもんなのか!?」
ダクネスはビリビリした様にバターン!と倒れた。
麻痺が当たったんだろうなぁ……。これ以上面倒だ、一旦離れてまたウィズ姐さんの所に戻って来よう……。あっ、状態異常耐性のスキルが出た、ポイント貯めて習得しよっと!
俺が冒険者カードを操作するとダクネスが興奮状態で立ち上がった。
どんな体してんだよ!!
「もう立てるのか!?どんなステータスだよ!!姐さん、一旦店出ますね!」
「あっはい、わかりました」
「さぁ、ダクネス?鬼ごっこでも?しようか?」
「鬼ごっこだと?分からんが勝てばまた重い一撃をくれるのだろ!?望む所だ!」
俺はダクネスと共に店から出てルールを説明した。
「いーか?10秒数えるまでダクネスは動くなよ?10秒たったら追いかけて来て良いから」
「わかった!いっ行くぞ!!いーち、にー、さーん、しー、」
俺は颯爽と走り出し、路地裏に入って潜伏を発動させて身を隠した。