戦闘を始めようと打って出た俺達の他にも護衛で雇われた冒険者達がゾロゾロと出て来た。俺、ダクネス、ミツルギはキャラバンの横手から突撃してくる走り鷹鳶の群れと羽毛レックスに対し、そのまま真っ直ぐ歩いて行く。
事の原因は俺にある、迷惑かけてたまるか!
カズマはと言うと後方に隠れながらアクアやめぐみん、キャルに指示を出していた。鷹の頭でダチョウの様な体をしている走り鷹鳶は猛スピードでこちらに向かい、体に羽毛を纏わせている恐竜の様なモンスター羽毛レックスは走り鷹鳶を追い掛けてていた。
「走り鷹鳶はともかく、あの恐竜だな」
「デカイな、ティラノサウルスくらいだろうか?」
「あんな恐ろしい脚で踏まれたら……くうっ……!」
「いやなんで興奮してんだよ、あんなのに踏まれたらいくらお前でも潰れるぞ!?」
「ダクネスさん……」
ミツルギは横目でダクネスを見て絶句している。
「ほらミツルギも絶句してんじゃん、魔剣のミツルギを絶句させるって相当だよ?魔王軍幹部クラス並の恐怖感だよ?」
「こっ興奮なんかしてないっ!」
どの口が言ってんだよ
「おっおい!あんたら!護衛とは関係ないんだから下がってくれよ!」
護衛で雇われていたとある戦士風の男の声が聞こえた。
だが俺達は歩みを止めない。
「鎧の男…見覚えのある剣士にクルセイダー……まさか、あんたらAdventuresか!?護衛でもないのに全ての敵を迎え撃つつもりなのか!?」
護衛のアーチャーが気付いて騒ぎ立てる。
すいません…、呼び寄せたの俺なんで自分で始末します、すいません。
「Adventures!?んじゃあの鎧の男の人って、もしかして鋼のリュウジ!?なんて勇敢な人なの!?……素敵……」
アーチャーの隣にいた女性の魔法使い。
そうです、私が鋼のリュウジです。勇敢じゃないです、自己責任でやろうとしてるだけなんです。
ダクネスが頬を赤くさせながらウズウズしているのを見ながら戦闘態勢を取ると、盗賊風の冒険者がロープを片手に、果敢に俺達の後ろを追い掛けて来た。
「ただの客として金まで払ってる上に、あの有名なAdventuresに出会えるなんて光栄だ!援護は任せ下さい!。くらえ!走り鷹鳶!『バインド』!!」
「なんだと!?」
その言葉にダクネスは急に振り向いた。バインドの標的である、走り鷹鳶を庇うかのように男と走り鷹鳶の間に割って入り、喜びながら飛び込んで行った。あっという間に拘束されたダクネスはミノムシ見たいになり、地面に転がりながら動いていた。俺とミツルギは慌ててロープを切ろうとする。
「何してんの!?ねぇ、アンタ何してんの!?」
「くうっ!?なんと言う事だ!敵を目前にして拘束されてしまった!」
「ダクネスさん今自分から行きましたよね!?」
「グガオ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ン!!」
グオーなのかガオーなのか分からないが耳を塞ぎたくなるほどの咆哮を上げる羽毛レックスが夢中に走っている走り鷹鳶を追い掛けて来ている。
「まさか……俺をバインドを食らわせていたら、羽毛レックスが俺を狙ってくるのを心配して、代わりにバインドを受けたのか!?すいません!援護のつもりがかえって足を引っ張ってしまいました!許して下さい!」
違うんです、恐竜が空気読んでくれたみたいですけど、違うんです。すいません!すいません!Adventuresの1人が変態ですいません!
チキンレース。それは猛スピードで、影や壁に突撃し、死ぬギリギリ寸前で止まったり、危険な生物から身をかわす事で、度胸を試すゲームである。
今、そんなイカれたゲームに巻き込まれんとしている。
「リュウジ!リュウジ!来るっ!来るっ!今度こそもうダメだ!ぶつかる踏まれるぅぅぅぅ!」
「お前いい加減にしろよ!?こんな無様な姿さらけ出すなよ!」
「不味いぞ!走り鷹鳶と羽毛レックスが!!」
「仕方ねぇ、ミツルギ!やるぞ!ダクネスはもう放置だ!」
ダクネスの暴走に少しイラつきながらも、俺とミツルギは迫り来る走り鷹鳶にまず矛先を向けた。
「『魔法剣・烈火破斬剣』!!」
「『カースド・ライトニング』!!」
青い雷と炎の飛ぶ斬撃は走り鷹鳶に直撃し、数頭の走り鷹鳶を撃破した。
「俺達もAdventuresの皆さんに続くんだ!」
誰かがその言葉に、ウィザードやアークウィザード達が一斉に魔法を唱え始めた。
「『ライトニング』!」
「『ブレード・オブ・ウィンド』!」
「『ファイヤーボール』!」
迫り来る走り鷹鳶へと、次々と魔法が乱れ飛ぶ。
すると、獲物が少しずつ減っていくのに気付いたのか、羽毛レックスが立ち止まり、プルプルと震え始めた。
「グオオオオオオオオン!」
羽毛レックスは怒りに満ちており、思い切り尻尾を振り回して走り鷹鳶を尻尾で弾き飛ばし、馬車や冒険者達に直撃させていた。
魔法や羽毛レックスの攻撃から逃れた走り鷹鳶はダクネスに方向を向いた。
「しまった!ダクネス!逃げろ!」
「ダクネスさん!逃げてぇぇぇ!」
弓矢で援護射撃をしていたカズマも間に合わず、カズマはダクネスに叫ぶ。
「ダクネェェェス!!」
「カズマ、カズマ!来るっ!来るっ!来るっ!今度こそもうダメだぁ!」
転がるダクネスに、頭を低くして攻撃をかわした走り鷹鳶が、そのまま突っ込んだ……かと思われたが、背面跳びの体勢でダクネスをスレスレに通過した。その後、次々と通過して行く。
えっ?チキンレースってそういう事!?障害物かわしながら羽毛レックスから逃げてるんじゃないの!?
「リュウジ!これは焦らしプレイの一環なのか!?このギリギリでのお預け感がまた……オス達が次々と私の体を通り過ぎて行く!」
「お前もう黙れよ!頼むから!なっ!?他所の冒険者もいるんだから!」
なんだかんだで走り鷹鳶が通過したが、今度はブチ切れている羽毛レックスがやって来た。
アレばかりはダクネスから遠ざけねば!!
「来たっ!本命が来たっ!さぁ!踏んでみろ!」
「グオォォォォン!!」
羽毛レックスはダクネスを踏み潰そうと、右脚を降ろそうとした瞬間、俺はギリギリ間に合い、ダクネスを庇った。
「このバカっ!──ぐおおおお!?」
「なっ!?リュウジ……何故だ!いい所だったのに!」
「お前っ!こんな時にも……ぐぅ……めちゃめちゃ重い!!」
「ダクネスさん!今のうちに!」
「離せっ!魔剣!いい所なんだ!やめっやめろぉぉ!構うなぁ!」
ある意味俺のピンチを目の当たりにしたカズマは御者のおじさんに声を掛けていた。
「おっちゃん!この辺に崖とかはないか!?」
カズマの作戦は恐らく、走り鷹鳶と羽毛レックスをダクネスで誘い、連中を諸共自爆させる作戦の様だ。
「いやぁ……この辺りに崖なんてないですよ!あるのは、突然の大雨を凌ぐ為の洞窟くらいしかないですよ!」
「おっちゃん!その洞窟って近い!?近いなら馬車を走らせてくれ!めぐみん!アクア!キャル!馬車に乗れ!ミツルギ!早く来い!」
「なっなんだこのロープ!?結び目が見付からない!」
「何モタモタしてんだよ!切るのは後だ!馬車に乗れ!俺もう……限界」
ロープを切る事を諦めたミツルギはダクネスを担いで馬車に走り出す。踏み潰されそうになっている所をキャルは俺を見つめる。
(ラッキー!これで鋼のリュウジを殺す事が出来るわ……)
不敵な笑みを浮かべるキャル、だが、そうは行かなかった。
「こんな所で死んでたまるかぁ!『スパーク』!!」
俺はスパークを唱えて羽毛レックスを感電させて怯ませた。羽毛レックスは堪らず脚を上げて俺から離れる。その隙に俺は馬車に駆けると、ミツルギとダクネスが揉めていた。
「余計な事をするなっ!魔剣!」
「このロープめっ!絡まって切れないっ!」
「はっ、はっ……いつまで何やってんの!?早く切れよ!」
「カズマ!これどうやって切るんだ!?」
「いや……前にアクアから聞いたんだが、解呪魔法で外すか、時間切れになるまで解けないらしいんだ。」
嘘だろおい!?
俺はセイクリッド・ブレイクスペルを唱えようとしたら、ダクネスが。
「3人とも、一体何をするつもりか知らないが、私ならこのまま馬車にくくりつけて引きずって行け!頑丈なロープだ、一々解呪魔法を使っていては日が暮れてしまう!まごまごするな、緊急事態なのだから!仕方がないのだから!」
「正論なんだけど、なんでお前嬉しそうなんだよ!」
「今回は俺にも責任があるから強く言えねぇ……」
「どうする!?ホントにくくりつけるのか!?」
「走り鷹鳶と羽毛レックスがそっちに行くぞ〜!」
悩んでいると誰かが警告してくれた。
それと同時に、爆発音が聞こえて来る。
「Adventuresの皆さん!先程はすいませんでした!コレを使って下さい!」
そう言って、俺達にロープを放ってくれたのはバインドを放った盗賊風の冒険者。
こちらこそ…すいません、Adventuresに変態が混ざっててすいません。
大の男3人掛かりでダクネスと馬車にロープを結び始めると……
「お客さん方!、もう限界ですよ!馬車が潰されちゃいますよ!」
御者のおじさんの焦る声に、カズマが叫び返した。
「いいぞ!出してくれ!ダクネス、キツかったら言えよ!?」
「リュウジ、俺達も乗ろう!」
「おう!……あっあれ?ちょっとまって!ちょっとまって!鎧の金具にロープが引っかかった!」
ここぞとばかりにトラブルが起こった。
原因は足甲の金具に先程ミツルギが少し切ったロープが引っかかってしまった。
俺は焦りながら金具に食い込んだロープをギチギチとを外そうとする。
「縛られたまま引きずられてしまうんだ!そして、あんな状態──」
「まって!ミツルギ!カズマ!俺まだ外れて──」
馬車は勢い良く走り出した。
「あばばばばばばばばばばばば!」
俺は断末魔を上げながらダクネスとは違っていつ外れるか分からない状態で引きずられ始める。
「ねぇカズマ!?リュウジも引きずられてるんですけど!?」
「アイツ、あやつり人形見たいにぐわんぐわん跳ねてるわよ!?」
(ちょっとまって……なんであたしアイツの事心配してんのよっ!)
「リュウジ!頑張れぇ!」
アクアやキャルに指を刺され、ミツルギに応援されながら馬車は猛スピードで走る。
御者のおじさんは悲痛な叫び声が聞こえた。
「お客さん!どうしますか!?厄介な羽毛レックスも向かって来てますよ!?このままじゃ追いつかれます!どこへ向かえば良いんですか!?」
御者のおじさんは今すぐこんな頭のおかしな連中を放り出して帰りたいだろうが。大金を受け取ってる為、苦しそうに叫んでいた。
「洞窟!、洞窟だ!さっき言っていた洞窟へ向かってくれ!」
カズマは先程話していた洞窟へと指示を出す。馬車が疾走する中、その後には走り鷹鳶、その更に後ろには羽毛レックスが走っていた。
「うごぉぉぉ!『ライトニング』『ライトニング』!!」
引きずられらがらも俺は両手を走り鷹鳶に向けてライトニングを放ち、数匹を撃ち落としたが、追い付かれそうになった。
「『ボトムレス・スワンプ』!!」
ウィズが俺を助ける為に、魔法を放った。馬車と走り鷹鳶の間に巨大な沼が現れた。先頭を走っていた走り鷹鳶はそこにはまり込み、足を取られて沈んでいく。羽毛レックスは走り鷹鳶を押し退けながらお構い無しに走り抜けて来た。連中の矛先である、俺とダクネスは……
「んああああ!こんなの初めてだっ!鎧がガリガリと鳴ってる!マントがやぶけ、貴族にはあるまじき格好だっ!やっやめろ!カズマ見るなぁ!こんな哀れな私を見るなぁぁぁぁぁ!」
「だれがぁぁぁだずげでぐでぇぇぇ!殺ぜ!もう、一思いに殺ぜぇ!」
頬を染めるダクネスは楽しそうに叫び、対して俺はガリガリズリズリと鎧を擦り、涙と鼻水を垂らしながら泣き叫ぶ。
俺は何しにここへ来たんだっけ……
「『ヒール』!『ヒール』!『ヒール』!『ヒール』!」
カズマの隣りでアクアは俺とダクネスに交互に回復魔法を掛けている。
「カズマ!洞窟が見えてきましたよ!いつでも魔法が撃てます!」
「よしっ!キャル、爆裂魔法とは言わないけど、強力な魔法撃てるか!?」
「えっ?『古代魔法のグリムバースト』なら撃てるけど……」
「頼む!俺が合図を出したらめぐみんと一緒に魔法を撃ってくれ!」
「あーもー!仕方ないわね!」
(って……なんであたしまで戦わなきゃいけないのよ!?)
激走する馬車の中、カズマは弓を取り出した。
「おじさん!洞窟が見えたらわきに馬車を止めてくれ!アクア、筋力強化の支援魔法を掛けてくれ!───狙撃!狙撃!狙撃!狙撃!狙撃!」
カズマは俺やウィズで数を減らした走り鷹鳶に向けて次々と矢を放つ。俺とは違ってカズマは幸運値に恵まれているお掛けなのか、狙いは違わず、ヘッドショットを繰り出し続ける。残りの10匹程度になった走り鷹鳶達は仇を討たんと翼を広げ、威嚇をし始めた。それに反応して羽毛レックスも咆哮を上げる。
「ピィーヒョロロロロロロロロ!」
「ガオォォォォン!!」
鼓膜が破れそう……
カズマ達が耳を塞ぎそうになった時、御者のおじさんは必死に叫んだ。
「お客さん!洞窟前です!あの洞窟は雨が降らない限り人も近づかないんで遠慮なくやっちゃって下さい!急ブレーキかけますから掴まって下さいね!」
その言葉通りに御者のおじさんは馬車をドリフトをさせて勢い良く洞窟の前に止まった。カズマは俺とダクネスのロープを解き始める。
「リュウジ、大丈夫か!?」
「うぇぇぇぇぇん、死ぬがど思っだぁぁぁ!」
「よしよし、よく頑張ったな!泣くな!男の子だろ!?。走り鷹鳶と羽毛レックスを一気に倒すぞ!手伝ってくれ!」
「う゛ん゛、あ゛い゛づ、だお゛ず」
「リュウジ!さっきの続きだな!?望むところだっ!」
俺はえぐえぐ言いながらダクネスを担いで洞窟の中に入って行き、走り鷹鳶達が向かって来た。そのまま寝転がって走り鷹鳶を通過させ、次に羽毛レックスがやって来るとまた走り出す。暗い所まで行って潜伏を発動させて羽毛レックスを撒いて馬車まで戻って来た瞬間。
「めぐみん!、キャル! やれ!」
馬車に乗り込んだ俺とダクネスを確認したカズマは詠唱を終えていためぐみんとキャルに指示を出した。
「『エクスプロージョン』!!」
「『グリムバースト』!!」
それを受け、洞窟の中へエクスプロージョンとグリムバーストが放たれた。洞窟は、轟音と共に吹き飛ばされた。
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日も暮れた頃。キャラバンの人達と共にキャンプファイヤーを作り、囲うように寝床を作り、馬車でバリケードを作った。キャラバンのリーダーを任されていたおじさんが俺達にお礼を言い始めた。
「いやぁ、しかしお見事でした!まさか、噂に名高いAdventuresの皆さんと御一緒出来るとは夢にも思ってませんでしたよ!。羽毛レックスに勇敢に立ち向かう鋼のリュウジ、爆裂魔法と古代魔法を使うアークウィザード、魔剣のミツルギに、数多くの怪我人をあっという間に治療してしまったアークプリースト、そして知略的な機転を効かせる冒険者!いや、ホントにありがとうございました!」
やめて下さい、マジで勘弁して下さい。
ホントにそんなんじゃないんです、原因は俺なんです。
「偶然ですから気にしないで下さい。ホントに報酬も結構なので──」
「何をおっしゃいますか、殆どの走り鷹鳶、そして羽毛レックスはあなた方が倒したではありませんか!」
貰えるか!こんな詐欺まがいな報酬!!
「いやいや、ホントにいりませんから!」
「ホントに結構ですから!ね?穏便に行きましょうよ!?」
俺とカズマとおじさんで押し問答を繰り広げている時、馬車を越えて1人でこっそりと抜け出したキャルがいた。キャルはヒソヒソと通信魔石を取り出し、通話を始めた。
「こちらキャル、ダニエル聞こえる?」
「ザザ……聞こえますよ……キャルさん……首尾はどうですか?」
「Adventuresと共にアルカンレティアに向かってるわ」
「ザザ……そうですか……ザザ……」
「なかなかしぶといわ、あの男達は」
「ザザ……ザザ……なら……アルカンレティアに殺し屋を数人送ります……構いませんね?……ザザ……」
キャルは魔石をギュッと握りしめて悔しがるが、気を持ち直して話し続ける。
「えぇ、構わないわよ?その場にあたしがいなければ怪しまれずに済むしね?」
「ザザ……ザザ……そうですね、では引き続き監視をお願いします」
「ええ、分かったわ」
そう言って通信を終了させてキャンプに戻って行き、キャルが戻ると、宴会が始まっていた。
俺はレッドルークの修理をしていると、戻って来たキャルに気付いた。
「あれ?キャル、どこ行ってたんだよ」
「トットイレよ!トイレ!」
「そっか……なぁ、キャル?」
「何よ……」
俺は鎧を修理しながらキャルに声を掛けると、キャルは気まずそうに返事をした。
迷惑かけたんだ、謝らないと……。
「昼間はごめんな、せっかくの温泉旅行なのに」
「ば〜か。良くも知らない相手に簡単に頭なんか下げるんじゃないわよ。わけわかんない、あんたって」
俺がキャルに頭を下げると、キャルはツンとした態度で俺を叱り始める。
まだコイツの事、掴めないなぁ……もうしばらく様子を見るか。
その後。レッドルークの修理を終えた俺は、モンスターが寄ってきて居ないか馬車の屋根をぴょんぴょん跳ねながら見回りをしていると、ウィズに声を掛けられた。
「リュウジさ〜ん♪」
「んっ?ウィズ?どーしたの?」
「いえ、アクア様の宴会のお手伝いが終わったので退屈してたんです♪少し、私とお話しませんか?」
やだ可愛い
俺はウィズの隣りシーツを敷いて、寝床を作ってウィズと他愛のない話し始めた。