※この作品はR-18です。

食事 in the Dark   作:転箸 笑

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第2話

 

ルーミアに襲われた女の子の骨やら臓物やらが、完全に消え去ったころ。

餓えている妖怪が一人、もとい一匹。

「手頃なのはいないかなー、っと」

カッドリィとも形容できる声で調子をあげながら、夜闇を飛ぶルーミア。

今日は新月だ。普通の妖怪であったら力は衰えてしまうわけだが、何しろ彼女は宵闇の妖怪。

むしろ月が出ていない時が、彼女の本領発揮である。

ついでに先程の声で察せるように、彼女は今かなり機嫌が良い。それは他ならず、新月だからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、運が無い男が一人。妖怪の目に映った。

「いぃぃたぁぁぁ!!」

雄叫びをあげながら猛進するルーミア。男は何が何だか解らず、まともに食らった。

「ぐふッ」

所詮は女児の体型、それほど衝撃があるわけでは無い。だが、一人の成人男性を倒すくらいなら可能である。

「てめっ...何しやがる!」

ここで、男は自分に馬乗りになった女児を確認したのだが。幸か不幸か、彼はその妖怪を知っていた。

「あはー...喰べちゃうぞー」

「ひっ...」

服に垂れた妖怪の唾液が、いやに鮮明に感じ取れた。

抵抗しようにも、すでに四肢は闇によって拘束されていた。

「それじゃあ、何所から...」

限りない愉しみを宿した目で、ルーミアは言う。

そして、彼女は男の腕を手に取った。

「やめろ、やめろ...」

「あー」

わざと大仰に口を開き、その中を見せつけるルーミア。小さなその口が、ゆっくりと男の指に近づき。

「む」

音も無く、男は人差し指と中指を咬み千切られた。当然、男は叫ぶ。しかしそれは彼女には関係無いことである。

ドロップのように、二本の指を口内で転がすルーミア。断面からとろり、と零れる血液が彼女を酔わせる。

「美味しいなぁ」

恍惚の表情のまま、再度口を開くルーミア。

次は男の手首のあたりを掴み、三本の指がくっついた掌を煎餅のように咬み砕いた。

そして悲鳴があがる。

「男の子でしょー、我慢しなさい」

順序よく、何かに這われるようにして男の腕が消えていく。そして肩までキレイに消失して、ルーミアは一休みした。

「大丈夫。右腕がなくなっても、人は死なない」

その時、ルーミアは妙な臭いを感じた。

どうも、男が射精したようである。これはままある事だった。生命存続の本能か、それとも痛み(快楽)故かは量れないが。

何にせよ、彼女はそれなりに気が滅入った。

「何よ、ヘンタイ」

次は足だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よく生きてるねー」

ルーミアの言葉通り、男の息は絶え絶えながらも続いていた。

男の身体で消失しているのは、右腕と右足。それ以外の箇所は無傷である。

そして、彼女はお楽しみの時間に入る。

「まず、コレね」

ルーミアが摘まんだのは、男の耳。

顔一杯に口角を上げながら、徐々に徐々に引っ張る力を増していく。

みりみり...と境目が出来てきて、限界に達した瞬間にとれた。

男は藻掻く。が、隻腕隻足では大した抵抗になり得ない。

「次、コレ」

ルーミアは、男の舌を掴んだ。ちなみに今彼女が口をもごもごさせているのは、千切った耳を丹念に味わっているからである。

ギリギリの、取れるか取れないかの力加減で舌根を引っ張るルーミア。男は垂れ流しになっている涙を一層多くした。

そして、舌が外れる。

「わっと」

途端、激しく痙攣しだす男の体。壊れた機械のように見えなくもない。

そして、ルーミアが眼窩に指を入れる。

「バイバイ」

男は、ようやく光を失った。

 

 

そこからはいつもの光景が、特段珍しくもない食事が行われた。

最後に残ったのは、前と同じく肺、大小の腸、膀胱などなど。そして、男根。

彼女は男根を食べないようにしている。言わずもがな、それが彼女の口に合わないからである。

そして満腹になった腹を抱えて、ルーミアは飛行した。

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