早くギャグとエロ、先生との書きたいけど、スカーもいいと思っているのです。
ううっ、こいつは苦手だ、一見、冷静な感じだが、怒ると容赦ないというか、見境がない、現に部屋の中だというのに、術を発動して炎をぶつけてきた、外で雨が降っていたなら術を発動させることはできないが、ここは室内だ。
それに、この部屋窓が一つ、しかも小さい、場所がまずかった。
「言え、何が目的だ、ここで燃やし尽くされたいか」
そんなのまっぴらごめんだと思いながら逃げ出せるチャンスを伺うが、不利な事は否めない、本来の姿に戻って逃げる事も考えたが、ラストに、それは止められている。
自分の正体を軍以外の誰に見られる事は極力、避けるようにと言われたからだ。
人間みたいに、いや、錬金術が使えたらと、そんな虫のいいことを考えていたエンヴィーに、相手はしびれを切らしたらしい。
「燃やされたいのか」
手をかざして術を発動する仕草に、こうなったら強行突破だと思ったとき、エンヴィーは自分の体がひんやりとした感触に包まれた事に驚いた。
それは水、冷たい水が、自分の全身を取り巻くようにして炎を遮断したのだ。
ああ、そろそろ起きないと、今日の朝ご飯は、もしかしてパンケーキ、マックじゃなくてふわふわのが食べたい、シロップとバターもいいけど、イチゴのシロップがいい。
真っ赤なイチゴのソースがたっぷりとかかった、初めて出された時は感激した、まるで、お店で出されるようだと思って見とれていると、冷めないうちに食べなさいと言われたのだ。
先生の焼いたパンケーキは最高、そうだ、帰ったら焼いてもらおう。
そう思って目を開ける。
上半身をベッドから起こそうとして背中、いや、体中が痛い事に女は驚いた。
「気分はどうですか」
その声に、はっとして首を向ける金髪の美女が自分を見ていた。
「あ、あなたは」
「私はオリヴィエ・ミラ・アームストロング、以前、先生とご一緒のところを」
女の話を頷きながら、どうして自分は寝ていたのか、何故、この女性がいるのかと考えた、 ぼんやりとした頭で、そして思い出した。
消したいでしょう、その痣 錬成陣、不要でしょう、あなたには。
黒髪の赤いドレスの、彼女の言葉を思い出す、錬金術を使う為に必要な物だと言われても正直、何故、自分の体に、こんなものがあるのかわからない、入れ墨やタトゥーではない、まるで墨絵の文字が滲んだようなミミズが這ったような文字もあって気持ちが悪いのだ。
騙されてないかと思いながらも女が触れると腕の模様みたいなのが消えたのを見て、素直に従ったまではよかった、だが、大男の手が触れると肌が熱くなり、頭が痛くなった、目眩まで覚え、立っていられなくなった。
だが、我慢すれは全て消えると、そう、消えた筈だ。
ドアを開けて女は部屋の中を見た、数人の人間がいだか、目に入らない、スカー、マルコ、スキンヘッドの巨漢の男性、だが、話がしたいのは女だ。
「ホムンクルスッ」
女は美女の姿を見ると近寄り、責めるように言葉をかけた。
「嘘、ついたわね、消えてないわ、痣」
美女は首を振り、そんな筈はないんだけど、まるで人ごとのように美女が呟いた。
「本当よ、時間がかかるものがあるかもしれない、でも嘘は言わない」
少し拍子抜けしたような顔で女は相手を見た。
世間では美人が自分を信じてというと大抵の男は、それが頷いてしまうものだ、それが嘘でも本当でも、いや、どちらにしても今更だ。
それに一部は消えているのだ、嘘をついたと決めつけるような言い方をする自分の方が駄目人間に思えてしまう。
「あなたって、おかしな人間ね」
美女は、おかしそうに笑うと窓の外を見てと指さした。
「弟、いえ、仲間が捜し物を見つけようとしてるの、見つかったらあなたにあげる」
「どうして」
「お父様が言ったからよ」
その人はホムンクルスを作った人だろうか、関わらせたくないと思っているのだろうか。
いや、人間のもめ事は人間が対処すべきという考えなのかもしれない。
「それは、あたしがもらったら自由にしてもいいということ」
だったらどうするか決まっている、ところが美女は嫌な事を口にした。
「どうかしら、面倒ごとに巻き込まれるかも」
そういうのは聞きたくない、一番、嫌な言葉だ。
「帰ってもいいかしら」
「あの大男も一緒に」
「残しておきましょうか、護衛に、それとも」
女は笑いながら気をつけてと言った、突然、美女は窓から飛び降りた、続いて大男もだ、それを制止しようとするスキンヘッドの大男とスカーだったが、女が止めた。
女は先生と呼びかけた。
「先に帰っていてください、先に診療所に、それで帰ったらイチゴソースのパンケーキを、また焼いてください」
もしかしたらという気持ちがある、だが、口にしたら怖くなりそうだと女は笑った、それは初めての嘘と作り笑いだった。