エンヴィー達、ホムンクルスの登場とか、シン国と関係がとか。
色々とオリジナル設定です。
シリアスが続いたので、ここで少しギャグを入れたい、いや、書きたいと思ってしまいました。
先生は気弱なタイプですが少しぐらいは強気で。
女は十日近くというものずっと眠り続けていた、その間は食べ物や水を一切取らなかった、だから、頬がこけ、顔色が悪くても不思議はない、なのに。
元々、短く癖のない髪はとても短い長さだった、それが肩口まで伸びている、はっきりと分かるほどにだ。
「先生、怪我は、大丈夫ですか」
女の口から出てくるのは謝罪の言葉だ。
深々と頭を下げる女にマルコはどんな言葉を書ければいいのか迷った、彼女のせいではないのだ、だが、本人はそう思ってはいないのは態度からしてはっきりとわかる。
だが、今、ここで彼女が出て行ったところで解決はしない、それに最初に家に招き入れたのは自分だ、だが、それだけではない。
ホムンクルスが関わっている以上、見て見ぬふりはできないと思っていた。
「気にせんでいい、もう少し寝て、いや、何か、食べたほうがいいだろう」
顔を上げた女ら思わずマルコは視線をわずかにそらした、それというのもエンヴィーに飲み込まれた彼女の服は唾液でどろどろだった為、自分のシャツを寝間着代わりに着せていたのだがサイズが、わずかに、男だが、小柄な男のシャツ、女の胸はボタンをかけることができない、つまり丸見えなのだ。
「シ、シャツのボタンを、すまん」
視線を逸らしながら、言い訳の様な言葉を呟いたマルコを二人の男と少女はじっと見ていた。
「よければ自己紹介させてくれませんか」
女が軽い食事をすませた後、声をかけたのはキンブリーだ。
「先生とは古くからの付き合いなんです、実は少し前から相談を受けていましてね」
貴方の事についてと言われて女は驚いたが、これには内心、マルコは唖然となった、この男はいつの間に、こんな饒舌にペラペラと、正直、出鱈目もいいところだ。
「元国家錬金術師の先生の実力は分かっています、しかし、ホムンルクスが相手で複数となると大変だ、それに一人で解決しようなんて、先生、貴方の私の仲で遠慮なんてらしくないですよ」
遠慮、貴方と私の仲、一体、どこをどうしたら、そういう話になるのか、理解できないとマルコは、この時、スカーを見た、助けを求めるように。
だが、普段から無表情で無愛想な男は無言を貫き通している。
(こんなときこそだろうが、まったく)
スカーの視線は時折、自分と女をちらりと盗み見している、何か言ってくれとマルコが思ったとき。
「さっきから胸ばかり見てませんか、スカーさん、女の人の」
少女、メイの言葉に室内がしんとなった。
切り落とされた腕を接合したのは自分ではない、エンヴィーだ、正直、人間を助けたというのが理解できない、理由が知りたいと思うのだが、助けられた本人もわかっていない様子だ。
「外に出さない方がいいですね、あのホムンルクスが近くをうろついているかもしれませんそれに近いうちに来るかもしれません」
キンブリーはマルコに向かって一言、軍ですと答えた。
「時間の問題ですよ、騒ぎになって藻不思議はない、ただ、問題は誰が来るかということです、それによって事の次第、対処の仕様も変わるかもしれません、ただ、どちらにしても、どうしました、先生」
「帰れ」
くすぶっていた感情を隠そうともせず、マルコはキンブリーを睨みつけた。
「軍を辞めたんだろう、おまえさんが今、何をしているかわからないが、正直、信用できん」
「そんなに胡散臭いですか、私は」
「当たり前だ、手助けなど御免被る、おまえさんの協力なら尚更だ」
「はっきり言いますね、そんな性格でしたか、随分と強気だ、でも、彼女は信じているようですよ、彼女は、私が先生の親しい友人だと、それに必要でしょう」
「何が」
「まさか、ずっと、あの格好、先生の服を着たままで」
「おい」
「それとも先生が買いに行くんですか、女物の服を」
マルコは、はっとした、男の一人暮らしだ、この家に女物の服などあるわけがない。
「下着のサイズとか、わかりますか」
「おまえさんは、どうなんだ、わかるのか」
「男ですから」
答えになっていないと言おうとしたが、だが、この場合、何を言っても無駄という気がしたマルコは背を向けた。
全身から、いや、内心、脱力してしまったのだ。
「そうか、しかし、いや」
ここで、しっと考えていても仕方ない、行動してこその自分だとロイ・マスタングは出かけるぞと席を立った。
「大佐、どちらへ」
「先生のところだ、ジープを用意しろ」
今からですかとジャン・ハボックは時計を見た、もう夕刻、いや、日は暮れかけている、家へ帰るつもりだった
(昨日、ふられたばかりだというのに、今日は大佐に付き合って、今から先生のところって、夜中は過ぎるぞ、とことんついてない、俺ってどうなんだよ)
こうして、事態は変わって、いや、転がり始めた。