それは2人の運命を大きく変えていく…!
僕は【國原尊】(くにはら みこと)。私立駒王学園2年生だ。
名前は有名な日本の歴史書『古事記』の英雄、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)に由来するらしい。歴史好きな父が、そのヤマトタケルノミコトのような雄々しい子に育って欲しいという気持ちから付けたそうだ。その期待にはあまり応えられていない気がするが、その影響かどうかは分からないが歴史好きになって、学業の方はまあまあ出来る。
自分で言うのも何だが、まあまあ、顔立ちは良い方かと思う。ただ、「女顔」で、運動神経もあまり良くなく、帰宅部でスポーツも得意でないため、彼女も友達もいないという、他人から見れば【寂しい高校生活】を送っている。
でも、僕自身はさしてそれを気にもしていない。無理に他人に合わせて付き合うのも面倒くさいし、女についてはアニメ好きのオタクの僕は理想が高いのだ。それは……
美人で、体つきは胸が大きく、腰がくびれたナイスバディでなくてはならない!
駒王学園にはそれに相当する女性は幾人も存在するが、彼女たちと親しくなる機会はない。同学年の木場祐斗も僕と同様に優男だが、運動神経に優れて明るい彼は女生徒の人気を集めまくっている。だが、僕はそんな事は全くないし、彼のようになりたいとも思わない。
ナンパするような厚かましい根性は持ち合わせていないし、告白して失敗したら後が面倒な事になる。それなら、二次元の理想の女性を追い求めていた方が良い。
そんな僕は、上に述べたような形で何もない、日々、全く平凡な日々がずっと続くと思っていた。
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私は堕天使【レイナーレ】。堕天使としての地位は下級に過ぎないが、それはあくまでも「今は」という事。いずれは皆の注目を集める【至高の堕天使】となる存在だ。
私は美しい!
鏡の前で全裸になって、自分の美貌と素晴らしい体を見る度に、私はうっとりとした気持ちになる。今も私は全裸になって、自分の自慢の裸体に見惚れている。
整った美しい顔立ち。
瑞々しい滑らかな白い肌。
張り詰めた球形の大きくて美しい胸。
頂のビン!と勃起したエッチな乳首。
キュッ!と引き締まったへそ。くびれた腰。
引き締まった丸く形の良い尻。
しなやかな手足。
男たちを欲情させる、この私の自慢の体を。
そんな私は、自分のこの体の魅力を最大限に活かす姿をしている。
すなわち、黒のボンデージ。胸は乳首の部分を、そして下はアソコの部分をわずかな黒い布で申し訳程度に隠しているだけ。後は体のほとんどが丸出し状態という姿。この姿の私に男たちの視線が釘付けになる。
それが、私にはたまらない!
そんな私が常々、感じている事がある。
なぜ、この美しい私がこんな下っ端の地位に甘んじていなければならないのか?
なぜ、「顔と体で男を誘惑するしか能のない女」などと侮辱されなければならないのか?
私にはこの類いまれな美しさに加えて実力もあるのに!世の中はあまりに不条理過ぎる!
見ていなさいっ! 私は必ず上にのし上がってみせるわ! 総督アザゼル様へのお目通りをかなえて、そのご寵愛を受けて、文字通り【至高の堕天使】になってみせるわ! そのためにはなんだってするんだから!
そう心に誓う私。そして私は再び自分の張り詰めた大きな乳房を揉み、乳首をいじる。
あっ!! ああんっ!! あんっ!! 誰よりも美しいこの私っ……!! 至高の堕天使レイナーレ……!! あっ!! ああんっ!!
私は自分の美しさ、魅力に酔いしれて一人あえぎ続けた。
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「あの、國原尊くん……ですよね?」
夕暮れ。駒王学園からの帰り道。僕は見ず知らずの女の子に突然声をかけられた。
他校の制服を着た、長い艶やかな黒髪に整った顔立ちの美貌の女生徒だった。制服の上からもはっきりと分かる、はち切れんばかりに張り詰めた大きな胸にくびれた腰。すらりとした手足。
彼女は顔を真っ赤にしてモジモジしている。
「はい、そうですが……」
返事をする僕。
その僕に、彼女は信じられない事を言った。
「あ、あの、私、【天野夕麻】(あまの ゆうま)っていいます。あの、國原くん……今、付き合っている人とかいます?」
ダイナマイトが体内で爆発したかのような衝撃だった。
僕の頭の中で、様々な考えがごちゃごちゃになって過ぎ去っていく。
も、もしかしてこれは【美人局】って奴じゃないか!? OKして付き合いだした途端に不良の男が出て来て「俺の女に手を出しやがったな!」って脅されて殴られ、恐喝されるってパターン……で、でも、そんな事を言って、もし本気だったらどうするんだ!? こんなに素敵な彼女が出来る可能性なんて、このチャンスを捨てたら二度と来ないぞ!!
そして最終的に、僕は彼女――天野夕麻さんを信じると結論を出した。
理由は単純。彼女が信じられないほどに魅力的だったから。まさに彼女は僕の理想そのものの女性だった。その美貌も、そして体つきも!
「い、いえ、いないけれど……」
「よ、良かった!!私、あなたの事をずっと見てました! あなたが好きです! 付き合ってください!」
美貌を輝かせて僕に告白する彼女。僕は心臓が機関銃のごとき鼓動をしているのを何とかこらえながら、何とか返事をした。
「は、はい……よ、よろしくお願いします」
こうして、僕と彼女は恋人同士となった。
はずだった。
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ふん! 全く単純なものね! 人間の男なんて揃いも揃って!
私は心の中でそう毒づいた。私は堕天使上層部から、危険な神器の持ち主らしい少年がいるから、それを確かめた上で、そうだという確証が出たら始末するようにとの命令を受けたのだ。つい数日前にも、今回の國原尊と同じ学校の生徒である【兵藤一誠】(ひょうどう いっせい)という少年を同様の理由で始末したばかりだ。そう、今回の子と同様に告白して彼女になってあげて、天にも昇る気持ちにさせてあげた後で。
あの兵藤一誠といい、今回の國原尊といい、私が告白してあげたらすぐに舞い上がって! 本当に滑稽だ。
きっとこの子もあの一誠同様、私が正体を見せて殺すと言った途端に無様に慌てふためくに違いないわ。まあ、しばらくは喜ばせてあげた上で……
私はそう思いつつも、心の底で何となく満たされないものを感じていた。
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國原尊と付き合い始めてしばらく経った。最初は兵藤一誠と同じだろうと思っていたこの少年だが、彼とは色々と違っている事に気付く。
まず、この子には彼女どころか友人さえ満足にいないらしい。一誠は私と付き合いだすと、すぐにいかにも女に飢えていそうな下品な感じの友人たちに私を引き合わせて自慢していたが、この子には全くそんなところはない。
そんな彼に、私は少々、憐憫に似た感情を覚えていた。
一誠はちょっと可愛らしい女の子と見ると、すぐに欲情するような男だと駒王学園では評判なそうで、その事は駒王学園の女子生徒にそれとなく聞いてみたところ、すぐに確認出来た。
しかし、この子は真逆だった。
「國原尊? ああ、あのおとなしくて目立たない子ね」
それが多くのクラスメイトの反応。なかなかに整って可愛らしい顔をしていると思うのだが。確かに一誠と比べると眼鏡をかけていておとなしめな性格だけど。
一誠は私と付き合っていても、ちょっと見た目の良い女子にすれ違うと、すぐにいやらしい視線を向けていたが、この子は常に私だけを見つめている。私の顔や胸を見て顔を赤らめたりはよくするので、性欲は結構強いとは思うが、一誠に対して感じたほどの不快感はない。
な、何を私は感傷的になっているの! 一誠よりは多少はマシにしても、所詮は下賤な人間の子供じゃないの!
感傷を追い払うように、私はフルフルと頭を振る。
「夕麻さん、どうしたの? 何か心配事?」
「あっ、ミ、ミコトくん……わ、私ちょっとボーッとしてしまって」
「本当?」
「本当だって! もう、ミコトくんったら心配性なんだから!」
「そう……でも何かあったら、少しでも力になりたいから遠慮なく言ってね」
何とか取り繕えた事を安堵する私。だがそれ以上に、私の心は怒りと困惑が混ざった感情でいっぱいだった。
調子狂っちゃうじゃない! 私は【至高の堕天使】よ! あなたみたいな下賤な人間の子供の助けなんて!
でも、そんな感情はおくびにも出さない。私はニコリと微笑んだ。
「ありがとう! その時は頼らせてもらうね♪ ねえ、ミコトくん、今度の日曜日、ヒマ?」
「う、うん。ヒマだけれど……」
「良かった♪ じゃあ、その日、一日水入らずであなたとデートしたいな♪」
「う、うん! いいよ! 楽しみにしてるね!」
顔を赤らめてドギマギした様子で返事をする尊。
その日が自分の命日になるとも知らずに。バカな子……
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彼女、天野夕麻さんと付き合い始めて一週間が経った。
彼女は恋人として、完璧過ぎるほど完璧だった。容姿の素晴らしさに加えて、とても気配りが効き、デート中に僕が汗をかいたり、飲み物をこぼしたりした時や、食事の後に口元に食べ物がついていたりすると、さっとハンカチで拭いてくれたり、疲れているとみると肩を揉んでくれたり、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる。まさに理想の恋人だ。
ただ、いつもにこやかな笑顔を絶やさない彼女だが、よく見ていると時々、暗い表情を見せる事がある。不思議な事だが、僕はその表情の方により胸がときめいてしまう。
微笑んでいる時の彼女は可憐で可愛らしいという雰囲気なのだが、暗い表情の時の彼女は非常に大人びた感じで妖艶で美しかったのだ。
きっと露出度の高い服装とかしたら、すごく魅力的なんだろうな。その思いは、心の中の金庫にしまってある。
そして僕は彼女からデートの誘いを受けた。今からとても楽しみだ。
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デート当日、僕は彼女との待ち合わせ場所に向かう。その途中で変わった髪型をしたお姉さんから変な文章と魔方陣のようなマークが描かれたカードを渡された。
その文句は【あなたの願いをかなえます】。
胡散臭いなあと思いつつ、僕はそのカードをズボンのポケットにしまった。その直後、
「ミコトく~~ん♪ 待った?」
白のワンピースに黒のミニスカートという姿の彼女が現れた。その姿もとても清楚で美しかった。
そして僕たちは、デートへと突入した。
喫茶店でお茶を飲み、パフェを食べる僕たち。
「うふっ♪ ここのお茶もパフェもとってもおいしいね♪ さっき行ったお店もとっても楽しかったね♪」
彼女はいかにもウキウキした口調でそう言って見せた。でも……
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尊とのデート、やはりあの一誠と同様のお定まりのつまらない「王道デート」。でも、私は一誠の時と同じく演技ではしゃいで見せた。それなのに……
「そう? だったら嬉しいけれど……夕麻さん、もしかして僕に気を使ってそう言ってくれてないかな?」
思いもよらぬ返答に焦る私。演技がばれてしまったのだろうか?
「そ、そんな事ないよ!! とっても楽しいよ! どうしてそんな風に思うの?」
「い、いや、夕麻さん、どうも少し無理をしているんじゃないかなって思えて……」
こ、この子なかなか鋭いわね。あの一誠よりずっと私の事をよく観察してるわ。
「もう! ミコトくん! あなたこそ気を使い過ぎだよ!」
「ご、ごめんね」
もう!この子と話していると調子が狂うわ!
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夕方、僕たちはデートの締めくくりという感じで大きな噴水のある公園へとやって来た。しっかりと手を繋いで、僕は彼女の柔らかく滑らかな手の感触と、彼女の黒髪の香しい匂いを感じ、彼女の整った横顔をちらちらと見つめる。
噴水の傍まで来た時、彼女は僕から少し離れて噴水の少し手前で立った。そして顔を赤らめつつ言った。
「あのね……私、あなたに伝えたい事があるの……」
このシチュエーションでこの言葉!
いくら女性と付き合った事のない朴念仁の僕でも、さすがにその後の展開を思い浮かべずにはいられない。僕は彼女に近付き、それを見て彼女も僕に近付いてくる。
僕のすぐ手前まで来た彼女は、頭を下げた後、顔を上げて僕を見上げる。
その彼女の表情は、それまでとは全く違う、妖艶な笑みを浮かべた大人の女の顔になっていた。
…………!!!
僕は思わずドキッ!! とする。彼女はその表情で、そっととんでもない事を囁いた。
「死んでくれないかな?」
「えっ!!?」
思わず小さな声を上げる僕。それは彼女のその突拍子のない言葉に驚いた事もあるが、それ以上にその声の感じがそれまでとは全く異なっていたからだ。
それは、今の彼女の妖艶な美貌にふさわしい声。
僕は思わずまじまじと彼女を見つめる。
すると突然、妖艶な笑みを浮かべている彼女の服が散り散りにはじけ飛び、彼女は全裸となる!
…………!!!
今までの事も忘れて見つめる僕。一瞬の光景すら逃すまいと目に焼き付ける僕。
全裸となった彼女の体! むき出しとなった大きな乳房は明らかに90cm後半を超える大きさで、しかも重力に逆らって、はち切れんばかりに張り詰めた見事な球形で、まさに男を一目で虜にする見事な乳房。その頂の乳首は大きく、ビンビンに勃起してとても卑猥だ。
そしてへそはキュッと引き締まり、腰はくびれて尻にかけて見事な曲線を描いていて、その尻は引き締まってとても形が良い!
背中も起伏に富んでとても美しく、しなやかな手足はすらりと伸びている。まさに美の女神も及ばないと思えるほどに美しい!
その彼女の見事な裸体に黒のドロドロした液状のものがまとわりついていく。それが彼女の秘部に……形の良い尻の間に入って、それは彼女の秘部を申し訳程度に覆う、黒の紐状のパンティーとなる。
そして彼女が美しい裸体をのけぞらせたと思うと、突然、その美しい背中から黒い、カラスを思わせるような翼が生える。辺りに舞う黒い羽根。
そう、彼女は明らかに人間ではない!
次に、今度は彼女の張り詰めた大きく美しい乳房に、あの黒いモノがまとわりつく。それは彼女の張り詰めた乳房に食い込んで、乳房が卑猥な形に変形する。そしてそれは彼女の勃起した、大きく卑猥な乳首を覆う。その光景のあまりの卑猥さに僕の股間は思わずうずく。その黒いモノは、彼女の張り詰めた乳房に食い込み、彼女の卑猥な乳首をかろうじて隠す、紐状の胸当てに変わった。
彼女は乳首や秘部をかろうじて隠しているのみで、ほとんど全裸に近い、いわゆるボンデージ姿となって、胸を張って僕を見つめる。
その彼女の妖艶な美貌には強気な自信に満ちた表情が浮かび、自分の肉体の美しさを誇示している。
「と、とっても綺麗だよ!!」
僕はその美の化身ともいえる彼女を前にして、月並みの言葉しか投げかける事が出来なかった。
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尊に対して、彼を殺す事を宣告し、彼の目の前で本来の姿になった私。
しかし、私は先日の一誠とは大きく異なる、彼の反応に驚いた。
堕天使の姿になった私に一誠は驚愕してふるえおののき、無様に腰を抜かしていた。しかし、尊は全く恐れているような素振りはなく、私をじっと見つめ、そして
「綺麗だよ!!」
と叫んだのだ。
確かに私のこの自慢の肉体は美しい!だが、人間であろうが堕天使であろうが、生存本能というものがある。突然、人外の存在に出くわして死を宣告されなどしたら、あの一誠のように慌てふためき、恐れおののくのが普通だろう。なのにこの子は……
驚いている私にあの子――尊は口を開いた。
「夕麻さん……君は人間じゃなかったんだね?」
「そ、そうよ! 私は至高の堕天使レイナーレ! 人間なんかとは格が違うわ!」
「そうか! 君は堕天使……だからそれほどまでに美しいんだね! そして君の本当の名前は【レイナーレ】……とても素敵な名前だね! 君にぴったりだよ」
目を輝かせて私を見つめ、賛美する尊。そんな彼に私は思わず動揺する。
「そ、それはどうも……って!! あ、あなた!! 今の自分が置かれている立場が分かっているのっ!! あなた、今、私に命を狙われているのよっ!!」
思わず怒鳴る私。それでも、尊はたじろがなかった。
「僕の命を狙う? どうしてなの? 訳を教えて」
も、もうっ!! この子ったら、本当に調子が狂うわっ!!
「あ、あなたが危険な【神器】(セイクリッド・ギア)を持っているみたいだから……危険を未然に防ぐために始末せよという命令が私たちの上層部から届いたのよ……だから……」
「【神器】って?」
「特定の人間に宿る、規格外の力よ。神が人間に与えたものとされるわ。強力な神器はこの世界を滅ぼしかねないほどの力を持つとされるの。だからそれを未然に防ぐために……」
「僕が!? 本当にそんなものを持っているの!? そ、それで僕が持っているのはどんな神器なのかな?」
「そ、それは分からないわ。だから私はそれを確認するよう命じられて……って!! どうして私はわざわざこんなに丁寧に説明しているのっ!? と、とにかく、私はあなたを殺さなくてはならないの!! 私のために死んで頂戴!!」
とっととこの子を殺して今回の任務を終わらせるつもりだったのに。本当に調子を狂わされている。
だが、尊の次に放った言葉はそれまでの驚きをはるかに超えていた。
調子だけでなく、私の未来を狂わせるほどに。
「分かったよ。僕の命を君に捧げる」
あまりの衝撃。私は呆然とするほかはなかった。
何、この子、いきなり私のために死ねと言われて簡単に承知するなんて……頭がおかしいのだろうか?
「な、何でよっ!? 何でそんなにあっさりと私のために死ぬのを承知出来るのよっ!!?」
一誠のように死を恐れて無様に醜態をさらしてくれれば、私は即、何のためらいもなく彼を殺しただろう。しかし、予想もしなかった彼の反応に私は混乱していた。
その私を尊はしっかりと見つめた。
「だって僕、レイナーレ、君にすっかり心を奪われてしまったんだもの。夕麻さんを演じていた時の君にも魅かれていたけれど、君の本当の姿はもっと素敵だった! あまりに美し過ぎて! 君ほどに素敵な女性になら、僕は命を懸けても悔いはない! そう思ったんだもの」
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夕麻、いや、美しい堕天使レイナーレ。
僕の命を狙った彼女に僕は完全に心を奪われてしまっていた。
夕麻としての彼女も魅力的ではあった。でも、彼女に伝えた通り、今の堕天使としての彼女の真の姿は、その何倍も魅力的だ!
妖艶な瞳の、僕を思わずドキリとさせる素晴らしい美貌、艶やかな長い黒髪、張り詰めた見事な球形の、大きくて美しい素晴らしい胸、引き締まったおへそ、くびれた腰、引き締まった形の良いお尻…その素晴らしい彼女の肉体は、ある意味全裸よりも卑猥な、体のほとんどが丸出しの黒のボンデージという姿で、これ以上ないほどにその魅力がアピールされている。
その彼女の美しさ、性的魅力は、僕にとっては、どんな女優も、グラビアアイドルも到底、太刀打ち出来なかった。
彼女が人外の存在、それまではその存在すら事実とはもちろん思っていなかった堕天使だと聞いても、すんなりと納得出来た。彼女のこれほどまでの美しさ、性的魅力は人外の存在ゆえ、そう素直に受け取れるのだ。
女性と一度も付き合った事すらない僕が、これほどの素敵な女性を欲しようというなら、相当な覚悟が必要! そう、命を懸けても悔いはない!
僕はその気持ちを、彼女に率直に伝える。
「僕の命を君に捧げる。君だって命じられた任務を果たさなければ困るんでしょう? だから良いよ。僕の命を君の好きにして良い。でも、その代わり……一度で良いから僕に抱かれて! お願い!」
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尊の告白を受けて、私は動揺していた。まさか死を宣告して正体を見せたところ、それがこれまで以上に相手を自分に惚れさせてしまい、死と引き換えに交わりを求められるなど、想定もしていなかった……
もちろん、私の力をもってすれば、そんなお願いなど無視して、今すぐに殺す事など簡単。でも、これほどまでに自分の美しさを讃えられ、命を懸けてもと言われるほどに惚れられる。それは悪い気はしない。
それに、この子のすがるように目に涙を溜めて、ひたすらに自分を見つめる視線……それに私は心揺らぐものを感じていた。
それでも、私はその迷いを振り払う。
何を私はオロオロしているのよ!! そんなに深く考える事はないわ!! これはあくまでも遊び。この至高の堕天使である私が、哀れな獲物に与えたせめてもの情けだと考えれば良いの!!
「分かったわ。あなたの願いを叶えてあげるわ」
「ほ、本当に!!」
涙目ですがるように私を見つめていた尊の顔が歓喜で輝く。そしてその彼に私はついドキッ!としてしまう。
「ええ、そうよ。ただし、約束した通り、その後はあなたの命をもらうわ」
「うん! 分かったよ!」
大きくうなずく尊。
や、やっぱりこの子、かなりおかしい子ね……
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僕とレイナーレはホテルへと向かった。レイナーレの服装はさすがにあのボンデージ姿に翼を生やしてという訳にはいかないので、胸元と背中が大きく開いた、黒のドレスを出現させてそれを着ている。
どういう原理かは分からないが、彼女はいきなり服を散らして全裸になったり、そこからまた服を出現させて着る事が出来るのだ。彼女いわく、それは堕天使や彼女たちと対立する悪魔たちが普通に出来る事であるらしい。
胸と背中が大きく露出した黒のドレス姿。彼女にはやはり高校生の少女を演出していた時にしていた姿よりも、こうした大人っぽい、彼女の素晴らしい性的魅力を大胆にアピールした姿の方が格段に良い! そう僕は思う。そして何よりも……
今の彼女こそが、本当の彼女なのだから。
彼女と手を繋いで歩く僕。その僕たちに行き交う人たちの視線とささやき声が浴びせられる。僕はそれに気恥ずかしさを感じると共に、これほどの絶世の美女とこうしている事を実感して気分が大いに高揚する。
そう思っているうちに、僕たちはホテルに着いた。お金は彼女が払ってくれた。命を奪う前のせめてもの手向けだそうだ。
そして僕とレイナーレは、ホテルの部屋へと入った。
部屋に入って鍵をかけた瞬間、レイナーレが自分から僕を抱き締めてくれた。
彼女の体の柔らかさ。押し付けられる彼女の張り詰めた大きな乳房の感触。彼女の甘い匂いをいっぱいに感じて、僕の鼓動は激しく高鳴る。
そしてレイナーレは僕の頬を両手で優しく包むと、美しい顔にドキッ!とするような妖艶な笑みを浮かべてそっと顔を近づけた。
僕と彼女の唇が重なる。レイナーレの舌が僕の歯をこじ開けるように僕の口内に侵入し、僕の舌に彼女の舌が絡まり、彼女の唾液が僕の口内に注ぎ込まれる。生まれてこれまで体験した事のない、脳がとろけそうな快感……それが僕の体を駆け回る。
「はむっ……ちゅうううっ……ぷはっ……るろるろ……ぺちゃあっ……うふっ♪ ミコト……キス、気持ち良い……?」
「ぷはあっ……はああっ……レ、レイナーレっ……! うんっ……! とても気持ち良いよおっ……!」
「ミコト、可愛いわ……もっともっとしてあげるわ……あむっ……じゅるるるっ……」
僕とレイナーレは唇を離す。「キスの次は胸」の言葉通り、僕の目は大胆に開いた彼女の黒のドレスの胸元に、その深い胸の谷間に注がれる。ブラジャーを付けていない彼女の張り詰めた大きな胸の中央には、薄い黒のドレスの布地に彼女のビンビンに勃起した大きな乳首がくっきりと浮かび上がっている。
僕はゴクリと唾を飲み込みつつ、ドレスを着たままの彼女の胸に手を伸ばしてそれをむにゅっ! と揉む。手に感じる彼女の張り詰めた弾力感あふれる乳房の感触……
「ふあっ!!」
レイナーレがビクッ!と体をふるわせる。そして僕はドレスの布地にくっきりと浮き出している彼女の勃起した乳首をきゅりっ!とひねる。
乳首のコリコリとした弾力が、また僕の感情を熱くさせる。
「あっ!! ああんっ!!」
レイナーレは大きく体をのけぞらせてあえぐ。彼女の白く滑らかな肌から、汗があふれ出す。
感じてくれているんだ!
レイナーレが僕に!!
その興奮が僕に、彼女を全裸にして、彼女の魅惑の乳房を、乳首を直に思う存分味わいたいという欲望を一気に募らせる。
僕はその感情を素直に口に出す。
「レイナーレ……いい……?」
「ああんっ……いいわ……ミコト……」
コクリとうなずくレイナーレ。彼女の期待と怯えと興奮が様々に入り混じった表情は、僕に一層の興奮を与える。
僕は彼女の背中に手を回して、黒のドレスのファスナーをジーーーーーーーーーーッと下に引き下げる。そして彼女の両肩に手をかけて、ドレスをするっ……と彼女の体からずり落とす……
「あっ……ああんっ……」
レイナーレの甘い嘆息と共に、彼女の滑らかな肌を黒のドレスがするりとすべり落ち、彼女は全裸となる。
僕はその美し過ぎる、卑猥過ぎる素晴らしい彼女の裸体にただ見惚れるしかなかった。
先ほどの彼女が自らの正体を僕に明かした時は、僕が彼女の裸体を見ていたのはほんのわずかな間であったが、今度はそれをじっくりと見つめる事が出来る……この喜びに比べたら、もう少しで自分が殺される事など、僕には惜しくもなんともなかった。
「ああっ……! レイナーレっ! なんて素晴らしいのっ……! 君の体っ……! 胸も……おへそも……お尻も……すごく綺麗……!!」
「当然よ。この私……【至高の堕天使】の体なんだもの。さあ、好きなだけ見て良いわ。私に思う存分見惚れなさい。可愛い子……」
妖艶な表情を浮かべて僕を見つめるレイナーレ。彼女の表情には自分の美貌と魅惑の体への絶対的な自信があふれている。その自信がさらに彼女の美しさ、卑猥さを高めていると僕は感じる。
彼女の言葉通り、僕は何度も何度もレイナーレの裸体を余すところなく見つめた後、興奮のあまりふるえる手で彼女の胸をまたむにゅっ! と今度は直に掴む。
「あああんっ!!」
乳房を掴まれたレイナーレはビクン!と裸体をふるわせる。彼女の90cm後半を超えている乳房は僕の手のひらよりもはるかに大きく、その上、張り詰めていて弾力感にあふれている。
全裸になってむき出しとなった彼女の乳房から感じる感触は格別だった。弾力、滑らかな肌の感触、そして流れ出る汗、それらを握り締めた乳房から同時に感じる事が出来るのだ。それは例えようもないほどに素晴らしかった。
掴んだレイナーレの乳房を激しく、そして執拗に揉みしだく。
ぎゅむっ! ぎゅむぎゅむっ! ぎゅむうっ!
「あっ!! あっ!! あはあんっ!! ミ、ミコトおおっ!! む、胸気持ち良いっ!! 気持ち良いわあっ!! も、もっともっと揉んでえっ!! あああんっ!!」
聞こえるレイナーレの甘いあえぎ声、目に映る赤く染まって悩まし気な表情を浮かべた彼女の美貌、手のひらに感じる揉む僕の手を押し返してくる彼女の張り詰めた大きな乳房の感触、僕はその全てに激しく興奮して夢中で彼女の乳房を揉み続ける。
そして、僕は僕を最も興奮させる、レイナーレのビンビンに勃起して突き出している、硬くて大きな卑猥極まる乳首を攻める。
指ですりっ……と乳首をさする。
「あっ!! ああんっ!!」
レイナーレはそれだけでビクッ!と裸体をふるわせて悩まし気な表情であえぐ。本当に彼女は乳首が性感帯で過敏なのだ。そして僕はさらにすりっ! すりすりっ!すりりっ! と彼女の乳首を激しく、そして執拗にさすりまくる。
「あっ!! あっ!! あはああああんっ!! ダメっ!! 乳首ダメえええっ!! わ、私っ!! ち、乳首弱いのおおおっ!! あっ!! ああああんっ!!」
レイナーレは敏感過ぎる乳首を僕に執拗にさすられて、みだらにもだえる。その彼女の痴態に興奮した僕は、爪を彼女の乳首にギッ!と立てる。
「ふ、ふひっ!!」
目を見開くレイナーレ、僕はそのまま、爪を立てた彼女の乳首をぎゅりいっ! と上に引っ張り上げる。
「ふぎっ!! ふうひいいいっ!!」
レイナーレが絶叫する。止めに僕はその彼女のコリコリの硬い乳首を親指と人差し指で激しくぎゅりぎゅり!とひねり回す。
「ふひいいいいいいっ!!! ふぎゃああああんっ!!! あああああーーーっ!!!」
レイナーレは凄まじい刺激を感じるらしく、目から涙を流して、長い黒髪を振り乱して、美しい裸体をのけぞらせ、汗をほとぼしらせて淫らにもだえ狂う……
「ああっ……レイナーレっ!! 君の乳首っ!! 凄いっ!! 素晴らしいよっ!! こんなに大きくて硬くてコリコリしていやらしくてっ!! そしてこんなに感じてくれてっ!! もっともっと触らせてっ!! そしてもっともっと感じてっ!!」
「はひゃあああんっ!! ミ、ミコトおおおっ!! ダ、ダメえええっ!!! こ、こんなにっ!! ふぎっ!! ち、乳首攻められたらあっ!! わ、私いっ!! あっ……!や、やめないでっ! もっと激しく私のいやらしい乳首攻めてえっ!!」
僕は夢中でレイナーレのいやらしい魅惑の乳首を攻めまくり、レイナーレはそれに絶叫してもだえ、口ではダメと言いつつも、僕が乳首から指を離すとすぐに叫ぶ。
「やめないでっ!」
乳首を攻められる快感に彼女は口元から涎を垂れ流して淫らにあえぐ。そう、彼女は性感帯の乳首を攻められるのが気持ち良くてたまらないのだ。僕はそんな彼女の乳首をさらに執拗に攻め立てる。爪を立て、ひねり回し、引き延ばし、しごき回し……その僕の攻めでレイナーレの乳首はさらに硬く、そして長くなっていく……
「ふああああっ!! いいわあっ!! ミコトおおおっ!!」
レイナーレは絶叫しつつ、僕の頭を抱き締め、自分の張り詰めた大きな乳房に僕の頭を押し付ける。僕は彼女の求めるままに、もはやこれ以上ないほどに最大限に膨張してぷるぷるふるえているレイナーレの乳首を今度は舌でるろっとなめる。
「あっ!! あんっ!!」
「るろっ……るろるろっ……ぺちゃあっ……はむっ……ちゅううううっ! ぷはあっ! ああっ! レイナーレっ! 君の乳首っ! なんておいしいのっ! もっともっと吸わせてっ! もっともっとなめ回させてっ! あむっ! じゅるるるるーーーーーっ!」
「あああんっ!! ミコトおおっ!! ち、乳首なめられるのっ!! す、吸われるのっ!! 気持ち良いっ!! 気持ち良いのおっ!! あんっ!! あああああんっ!!」
もっとレイナーレを味わいたい。
もっとレイナーレを感じさせたい。
どうすれば……
あった!!
僕はレイナーレに最大限の、忘れ得ぬ激しい刺激を、快感を与えようと、僕の愛撫でビンビンに勃起して、長くなってそそり立っている、いやらし過ぎる彼女の硬いコリコリの乳首にガリッ! と前歯で強く噛みついた。
「ふぎっ!! ひいいいいいいいいっ!!! あひいいいいいいいっ!!! ミ、ミコトおおおおっ!!! はぎいいいいいいいいっ!!! あああああーーーーーーーーっ!!!」
レイナーレは断末魔のような悲鳴と共に裸体を大きくのけぞらせたと思うと、しなやかな手足をピーーンと突っ張らせて、汗まみれとなった裸体をふるわせて腰をビクンッ! ビクッ!と激しくけいれんさせた。
絶頂を迎えたのだ!
僕はその後、汗まみれになった彼女の体中を舌でなめ回し、手でさすって堪能する。既に激しく攻めまくった魅惑の乳房と乳首はもとより、彼女のうなじを、腋の下を、きゅっ! と引き締まったへそを、背中を、そして尻を……
「あんっ!! ミ、ミコトったら……そ、そんなトコまでっ……! あはんっ!! き、汚いのにいっ……」
「汚くなんかないよ……君の体はどこだって素敵だものっ……僕、僕、君に会えて最高だよ……この君と抱き合えた幸せと引き換えなら、死ぬのなんて全然怖くない……!」
「ああっ……ミコトっ……それほどまでに私の事を……ああんっ!!」
そしてその後も、僕はレイナーレを何度も絶頂させた。この一度も女性と付き合った事がない、当然セックスなど初めての僕が、この素晴らしい魅惑の美女を何度も何度もイカせる事が出来る! その事に僕は大きな驚きと幸せを感じた。
本当にこのまますぐに死んでしまってもいささかの悔いもない! それほどの幸せだった。
レイナーレを夢中でむさぼる僕。僕の愛撫に甘い声でもだえまくるレイナーレ。その声が僕にさらなる活力を与え、より一層夢中でレイナーレとまぐわう。
その愛の永久機関は、果てしなく続いた。
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尊とのセックス。
それはこれまで私が体験した中で最も私を興奮させた。この子の指が乳首に触れただけで、さすっただけで、私は思わず体がふるえてしまうほどに感じてしまう。ましてや乳首を強くひねられたり、しごかれたりすると、まるで全身に電撃が流れたような凄まじい刺激を感じる。
なぜ?
彼女などこれまでいた事もないと告白した、この子の愛撫はその言葉通りとてもぎこちない。しかし、この子の指は、そして舌はまるで魅惑の魔法のように私の体を激しく刺激し、快楽の虜にしてしまう。私はその事に大いに驚き、狼狽しつつも、ひたすら快楽に身を任せ、淫らにもだえ続けた。
なぜ??
そして、朝が来た。私が約束に基づいて、尊の命を奪う、その時が。
私は光槍を出現させて、ベッドの淵に座っている尊を見つめる。
彼の目はひたすら私を見つめている。最期の瞬間まで、大好きな私の姿をずっと見つめていたい。その想いを込めた目で。
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僕の目の前には、あの卑猥なボンデージ姿になったレイナーレが、光で作り上げた赤く光る光槍を持って立っている。まるでSF映画で出てくるレーザーソードだ。
僕はレイナーレがその光槍で僕の体を貫くのをじっと待っている。最初から約束した上での事だし、その代償として彼女のあの極上の体を味わう事が出来たのだ。彼女への恨みなど毛頭ない。むしろこの上ない、僕の人生で最高の幸せを与えてくれた事に感謝している。
でも、1つだけ欲を言えば……
僕の事がレイナーレ、君の心にずっと残れば嬉しいな。
僕は顔を上げ、彼女と目を合わせる。彼女が光槍を振り上げる。
これで最期だ。僕は彼女をじっと見つめる。最期まで彼女の美しい姿を目に焼き付けていたいから。
そして僕は彼女に、言いたい事をはっきりと伝える。
「レイナーレ、君を愛しているよ!! 誰よりも!!」
「………………!」
レイナーレは黙って光槍を振り下ろす。
しかし、彼女の振り下ろした光槍は僕の体に触れるより、ずっと上で止まった。そして彼女はそのまま、光槍を手から消滅させた。
「レイナーレ……」
思わず彼女を見上げる僕。その僕に彼女はクスッと笑う。
「やめたわ。だってあなたって本当に変な子で調子が狂うんですもの。私が命を差し出せと言えばあっさり差し出すと言うし、その見返りに私を抱かせてくれなんて大胆な事を平気で言うし、今、本当に殺そうとしても、私を怖がったり憎んだり全然しないどころか、事もあろうに人間の分際で私に【愛してる】なんて告白するし、本当に調子狂っちゃったわ♪」
「レイナーレ……」
「だから、やめやめ。殺そうとしても少しも恐れない相手を殺したって面白くないし、それにあなた、人間の分際でずいぶんと私の体を喜ばせてくれたし、私の美しさを讃えてくれたし、それに免じて命は取らないでいてあげるわ♪」
そう言って笑うレイナーレ。
「で、でも大丈夫なの? 君は堕天使の上層部から、僕を殺すように命じられたんでしょう? もし、僕を殺さなかったら君は……」
「本当におかしな子! 自分の命よりも私の事を心配するなんて! どこまでお人好しなのかしら! 大丈夫よ。確かにあなたを殺す命令を受けたけれど、それは殺す対象が危険な神器を本当に持っていて、それをちゃんと確認してからなのよ。そしてその確認は実際に対象に手を下す者に委ねられているのよ。まあ、あなたが本当に危険な神器を持っていて、後でそれが原因で大きな事件が起こったりしたら問題になるけれど、あなた、そんな事はなさそうだし。だから大丈夫よ」
「そ、そうなの?」
「本当に非常識でバカな子……でも、ありがとう」
そう言ってレイナーレは僕を優しい目で見つめ、僕の頬を再び両手で優しく挟んで、僕に顔を寄せて唇を重ねる。そして……
「ミコト……お別れよ」
彼女の言葉に愕然とする僕。
「ま、待ってっ!! レイナーレっ!! 僕も一緒に連れて行ってっ!!」
思わず彼女に懇願する僕。そう、僕はもう完全に彼女に心を奪われてしまったのだ。彼女ともう会えないなんてとても耐えられない!
「ダメよ。私は危険な組織に身を置いている堕天使。そして、これから私は長年、取り組んできた、命懸けの大きな目的達成のために打ち込まなければならないの。そんな時に、戦う事も出来ないあなたがいては足手まといよ」
レイナーレは厳しい表情で言った。でも僕は納得しない。納得など出来る訳がない!
「ひどい……ひどいよレイナーレ! 僕をこんな気持ちにさせておいて……君なしではもういてもたってもいられない……こんなにまで僕を虜にしておいて! こんな気持ちのまま、君と別れるくらいなら、殺された方がずっとマシだよ! だからお願い! 僕を一緒に連れて行って!」
「ミコト……あなた……」
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涙を流して一緒に連れて行って欲しいと願う尊。その彼を前に私は動揺する。でも、
「ダメよっ!! 出来ないわっ!!」
振り払うように私は叫び、自分の胸に食い込んでいる黒の胸当てをビリイッ! と引き剥がして彼に投げる。
「えっ!!」
突然、自分の乳首をさらすという私の突飛な行動に彼が驚いている隙に、私は身をひるがえして、あらかじめ開いてあった部屋のベランダから翼を広げて空へと飛び出した。
「レイナーレーーーーーーーーっ!!!」
私を呼ぶ尊の絶叫が響き渡る。私はそれを振り切って、私のこの地における本拠地――部下たちの待つ教会へと飛んだ。
飛びながらもなお、私の体には、あの子に胸を揉まれた感触が、乳首を激しく攻められた感触が、全身をなめ回された感触がはっきりと残っている。
私がこれまで身を任せた男たちの中で、あの子ほど熱心に、ひたむきに私の体を愛して、そして激しく感じさせてくれた者はいなかった。
確かに私は、上層部からあの子の殺害を命じられた。でもそれは、さっきあの子に説明した通り、あの子が危険な神器を持っている事を確認した上でという事なのだ。そしてその判断は私のような現場で直接手を下す者の裁量に大きく委ねられている。
あの一誠の場合は、私が彼に強い軽蔑感と不快感を感じていたゆえに、実際に彼がどれほどの神器の所有者か確認した訳ではないが殺害した。今回の尊についても彼がどんな神器を持っているのか確認した訳ではない。
であるならば、たとえ彼を殺さなくても
「國原尊は危険な神器の持ち主ではありませんでした」
と私が報告すれば済む事。
それで大丈夫。それで、あの子との関係はおしまい。
そうよ。きっと、そうよ……
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レイナーレが飛び出そうとしたら、彼女を抱き締めて行かせまいと身構えていた僕。しかし彼女はそれを見越していたのか、それとも僕に対する形見分けのつもりだったのか、突然、あの魅惑の胸に食い込んでいる黒い胸当てを引きちぎって僕に投げつけ、それに僕が驚いている間に飛び去ってしまった。
「うっ……うっうっ……ううっ……」
レイナーレが飛び去って、後に残された僕はただただ悲観にくれていた。
僕のもとに残されたのは彼女の翼から抜け落ちた黒い羽根と、デート中のスマホに撮った彼女の姿、そして彼女が自分の胸から引きちぎって僕に残した黒い胸当ての布に、やはり彼女が着ていた黒のドレス、ただそれだけ。
これからどうしたら良いかなんて分からない。レイナーレに完全に心を奪われてしまった僕は、彼女ともう会えないなら、もう生きる気力もない。
僕は自分の手を見つめる。その手にはレイナーレの張り詰めた大きな乳房のムッチリとした素晴らしい感触が、硬くコリコリとした大きく卑猥な乳首の感触がはっきりと残っている。
彼女が激しくあえぎつつ僕を呼ぶ甘い声が響き、彼女の美しくていやらしい素晴らしい裸体が僕の頭から離れなかった。
「ううっ……レイナーレっ……レイナーレっ……あああっ……」
僕はたださめざめと泣き続けた。
それを打ち破るかのように、男の声が聞こえた。
「おい。いつまでメソメソ泣いてんだよ? 泣いてても何も解決しねえぜ」
「えっ!?」
思わず見回す僕。しかしもちろん、周りには誰一人いない。
「おい、何をキョロキョロしてんだよ?俺はお前の中にいるんだぜ」
「なっ!? き、君は……誰なの?」
尋ねる僕に、声が答える。
「俺はお前に宿る神器、【情念の炎】(フレイム・オブ・パッションズ)に封印されているドラゴン……ディヴェリクスだ。【情念の龍神】(パッションズ・ドラゴン)とも呼ばれてるがな」
声と同時に目の前に黒い竜の姿が浮かんだ……
まだよく状況が理解出来ない僕。それでも何とか質問を口にする。
「情念の龍神ディヴェリクス……それで、どうして君は今になって僕の前に現れたの?」
「俺は宿り主の情念……すなわちお前が何物に変えても欲するもの、それを求めて力を欲した時に封印から解放される。つまり、お前があの堕天使の女を自分の命に代えても求め、お前のもとを去ったあの女を取り戻したいと願った。だから俺は現れたんだ」
その言葉を聞いて、ようやく僕は理解した。
彼は僕がレイナーレを、彼女を命に代えてでも欲したから姿を現してくれたんだ!
その事に思い当たった僕にディヴェリクスが言った。
「しかしお前、あまりのんびりとしている時間はないぜ。お前が惚れているあの堕天使の女だがな」
「レイナーレがどうしたのっ!?」
「あの女、相当ヤバい事に手を染めてる……そして、この街を陰で支配している悪魔どもから目をつけられている。このままじゃ、あの女、相当な高確率で悪魔どもに殺されるぜ 」
「何!? どういう事!? 彼女が悪魔たちから目を付けられていて殺されるって!?」
その時、僕はハッ! とする。別れる寸前に彼女が言った言葉を思い出したのだ。
“私は危険な組織に身を置いている堕天使。そして、これから私は長年、取り組んできた、命懸けの大きな目的達成のために打ち込まなければならないの。そんな時に、戦う事も出来ないあなたがいては足手まといよ”
まだ詳しい事情は分からないものの、レイナーレの身に大変な危機が迫っている事は感じ取った。
「お前、まだ詳しい事情についてよく知らねえみたいだな。しょうがない、教えてやるよ」
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ディヴェリクスから聞いたこの世界についての話……それは、一般の人間には知られていないが、この世界には僕たち人間以外に、天界に住む【天使】、その天使たちの中で罪を犯して天界から追放された者たちである【堕天使】、そして【悪魔】、その3つの種族が存在するという事だ。
その天使と堕天使、そして悪魔はつい最近まで激しい血で血を洗う戦争を戦っていて、今は一応休戦状態にはなっているものの、いまだ三者の間には激しい不信感と憎しみが渦巻いているのだという事、その中でも特に堕天使と悪魔、この両者の間の対立は根深いものであるという。
そして驚いた事に、この駒王町は悪魔族の名門の令嬢で現魔王の一人であるサーゼクス・ルシファーの妹が陰で治めているのだというのだ!
レイナーレは、そんな危険な場所に乗り込んで来ているんだ!!
「そ、それでその魔王の妹さんは、今、どこにいるの!?」
「どこにいるも何も、お前たちのすぐそばにいて、お前だって何度も顔は見ているはずだぜ。あの赤髪の娘……リアス・グレモリーがそうだ」
「何だって!!? あのリアス・グレモリー先輩がっ!!?」
僕はまだ、直接話した事はないが、あの真っ赤な赤い長い髪に青い目の美貌と、胸が大きい抜群のスタイルで学園内でも大変な人気があるリアス・グレモリー先輩。【オカルト研究部】という、何をやっているのかよく分からない部の部長さんでもある。彼女が悪魔で、しかも魔王の妹だったなんて……
もっとも、美貌とスタイルではレイナーレも勝るとも劣らないけれど!
「そうだ。そして高位の悪魔は、人間を悪魔に転生させて自分の下僕とする事が出来る。お前も知っている、あの【オカルト研究部】の部員は全員がリアス・グレモリーの眷属、すなわち転生悪魔だ」
「えっ!!?」
ディヴェリクスの言葉にまた驚く僕。という事はあの【オカルト研究部】の副部長でグレモリー先輩と並んで学園内で人気の姫島朱乃(ひめじま あけの)先輩や、女子に人気で僕と同じ二年生の木場祐斗、彼らも悪魔だという事!?
「ああ、さらに、あの生徒会長……」
「支取会長?」
支取蒼奈(しとり そうな)会長……冷静沈着で頼りがいがあり、学園の皆から慕われている生徒会長……まさか彼女も!
「そう、あの娘はグレモリー家と並ぶ悪魔族の名門、シトリー家の令嬢で、やはり現魔王の一人、セラフォルー・レヴィアタンの妹だ。そしてあの娘に従う生徒会役員たちもやはり皆、転生悪魔だ」
「……………」
ここまで続くと、もはや僕は唖然とする他はない。まさにこの学園はレイナーレたち堕天使と激しく対立する悪魔の本拠地なのだ。
「それで相棒、俺の言いたい事が分かるか?」
「う、うん……」
「この街は、この学校はお前が惚れた女と敵対する悪魔どもの巣窟。そしてあの女はわざわざこんな所に来て、悪魔どもの神経を逆なでするような行動を繰り返しているようだ。そして既に悪魔どももあの女に気付いていて、その行動を探っている。それがどういう事か分かるか?」
「……………」
黙っている僕にディヴェリクスは単刀直入に切り込む。
「つまり、あの女が悪魔どもと敵対して追い詰められた時に、お前があの女を救おうとすれば、あの学園の悪魔ども全てを敵に回す……そんな事態になりかねんという事だ。しかも相手は魔王の一族とその眷属ども。一方、お前が好きなあの女は俺の見たところ下級の堕天使にすぎん。常識的に考えてまず勝ち目はねえ。それでもお前はあの女を守りたいか?」
「うん! 僕はたとえ何があっても彼女を守りたい! どうせ一度、彼女に差し出した命だもの! 彼女のために捨てるのなら本望だよ! 力及ばなければ彼女と運命を共にするだけ。そう思っているから」
僕ははっきりと答えた。たとえ無謀と言われようが、バカと言われようがこの気持ちは揺るがない!
「全く、お前はとんでもないバカだな……だが、そんなバカなお前を俺は嫌いじゃないぜ! 惚れた女をとことん愛して守り抜く! それでこそ【情念の炎】の保有者にふさわしいぜ! だから俺はお前の力になってやる」
そう返してくるディヴェリクス。その彼に僕は感謝の念を抑えられなかった。
「ありがとう! ディヴェリクス! よろしく頼むよ!」
「さて、これからどうするかという事だが。お前としちゃ何か考えとかあるのか?」
「そうだね……まずは何としてでもレイナーレを見つけて、彼女と話をしたいんだけど」
「まあ、そうだろうな。で、あの女を探す方法だが、あの女はまだこの街のどこかにいるはずだ。何かこの街に大きな目的があって乗り込んで来ているみたいだからな。悪魔どもはあの女の行動を警戒して見張っている。となれば、あの女の居場所を突き止めるには悪魔どもから情報を得る事が確実な方法っちゃあ方法だな。まあ、危険を承知で相手の懐に飛び込むっていう形にはなるが。とはいえ、悪魔どもがあの女の行動を探っていたなら、連中が既にお前があの女と接触した事に気付いてる可能性も十分にある。もしそうなら、すぐに連中の方からお前に接触してくる事になると思うぜ」
「うん、分かったよ。取りあえずグレモリー先輩たちから話を聞いてみようと思う」
ディヴェリクスの言葉にうなずく僕。怖くないと言えば嘘になるが、レイナーレと、彼女と再び会うためなら、彼女を危険から救うために他に方法がないなら仕方がない。
「そうか! まあ、悪魔どもも今、すぐにあの女をどうかしようと思っている訳じゃなく、取りあえずは様子を見ているといったところだろうからな。とはいえ、悪魔どもともし、何かあった場合に今のままじゃあまりにも心許ねえし、お前としても、もし、悪魔どもからあの女を守るという事になったら、少しは戦えるようになっておかねえとな」
ディヴェリクスはそう言い、僕に命令する。
「よし! じゃあ一つ、俺の力を、神器を発動してみな!」
「うん! でもディヴェリクス、神器の発動ってどうすればいいの?」
「お前の情念が最大限に依り代に集まる事でそれが神器に変形するはずだ。お前の場合、あの女への想いがすなわちその情念……お前のあの女への想いを集める依り代になり得る物。何か心当たりはないか?」
僕のレイナーレへの想いの依り代……象徴となるもの!
そうだ!
僕はずっと手に持っていた、レイナーレのあの素晴らしい乳房に食い込んでいた、彼女のあのいやらしい魅惑の乳首を覆っていた、あの引きちぎられた黒の胸当てを見つめる。そして僕は彼女のあの美しくいやらしい魅惑の裸体を思い起こしつつ念じる。
レイナーレ!! 僕は君が大好き!! 絶対に君を捜し出して守り抜く!! そのためにも僕に力を与えてっ!! 僕のレイナーレっ!!
するとその瞬間、右手に持っていた胸当ての布が長く伸びて僕の手に絡みついて覆っていく。そしてそれは黒い手袋となって僕の右手に装着された!
「こ、これが神器……」
「おお、見事に装着出来たな! ただ、ここで装着するのはまずい。外に出て、あの木に向けて【ショット!】と叫んでみろ!」
僕が外に出てその通りに【ショット!】と叫ぶと、突然指先から熱線が発射されて木の幹に大きな穴を開けた。そこからは煙がくすぶる。
「えっ!! ええっ!!」
「次に、あの木に手を向けて【トゥワイン!】(絡まれ!)と叫べ!」
その通りにする僕。すると突然、手袋が大きく紐状に伸びて手から離れ、木に絡みついてそれを締め上げた。
「【アンタイ!】(ほどけ!)と叫べば手に戻る!」
それに従うと、すぐに木に絡みついていたものは手に戻って元の手袋になった。
「相手の動きを止めたい時、強い相手から逃げたい時には結構有効だぜ。まだ他にもいろいろな使い方があるが、それはおいおい教えていく」
ディヴェリクスの説明ははっきりとしていて、分かりやすかった。
「ありがとう! よろしく頼むね!」
改めて僕は感謝の気持ちを彼に伝えた。
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私は、尊と共に宿泊していたホテルから、彼の制止を振り切って飛び出し、私のこの街での本拠地である教会へと戻って来た。その私を、私の部下たち、ドーナシークとカラワーナ、ミッテルトが出迎える。
「レイナーレ様、お戻りに。昨日はどちらへ……えっ!!?」
私を出迎えに玄関に出て来たドーナシークとカラワーナは驚き、言葉を失っている。そこに遅れてミッテルトが出てくる。
「姉さま~~! 朝帰りとはどうしたんすか~~? って!!?」
「ど、どうしたの? あなたたち……」
「レイナーレ様、恐れながら……胸が」
その言葉で私は初めて気づいた。
「きゃ、きゃああっ!!」
私は叫びつつ、両手で胸を覆う。そう、私の胸は丸出しになって乳首がもろにさらされていたのだ。あの、尊の制止を振り切ってホテルの部屋から外へ飛び出した時、私は胸当てを引きちぎって彼に投げた。そしてそれを再生させるのを忘れてそのままでいたのだ。
「全く~~姉さまったら乳首丸出しで朝帰りなんて。さては昨日の任務の後、どこかでひっかけて一晩中エッチした男に【行かないでくれ!!】と泣きつかれて、慌てて逃げ出して来たとかっすかぁ~~?」
笑いながら冷やかすミッテルト。私は大体において図星を突いたその言葉に思わずドキッ!とする。
「う、うるさいわねっ!!」
「それはともかくレイナーレ様、昨日、始末に行かれた神器持ちの人間の子供……確か【クニハラ ミコト】とかいう子供の始末は無事終えられましたか?」
ドーナシークの問いに私は答える。
「あっ、あの子ね。実は確認したところ、持っていた神器がありきたりの大したものじゃなかったから見逃してあげたのよ」
「何と!! レイナーレ様、その人間の少年の命を助けたのですか!!?」
カラワーナが驚きの声を上げ、続いてミッテルトが
「姉さま~~一体どういう風の吹き回しっすかぁ~~? 大した神器でなくたって始末しちゃえば面倒なくて良いってのに~~さては姉さま……その人間が結構好みのタイプで殺すのが惜しくなって、ベッドでよろしくやってたのはもしかしてソイツとかぁ~~?」
ともろに図星を突く発言をかましてきた。
「な、なっ!!」
思わず動揺する私。
「な、何と!! レイナーレ様っ!! そうなのですかっ!!?」
驚くカラワーナ。私は急いで取り繕う。
「な、何を言ってるのよっ!! そんな事あるわけないでしょっ!! 疲れたから、しばらく寝るわ」
いそいそと自分の寝室に入った私。外見ではいくら取り繕うとも、心の内側はあの子の事を思い浮かべていた。
思わず激しくうずく自分の乳首を手でおさえる私。
「あああっ!! ミコトっ!! ミコトっ!!」
激しいうずきにたまらなくなった私はボンデージを脱ぎ捨てて全裸となり、そのままベッドに身を投げる。そしてビンビンに勃起した自分のいやらしい乳首を指でつまみ、それをしごく。
あの子にそうされた、あの感触を……激しい刺激を思い起こしつつ。
ああっ! あの子も今頃、こういう風にオナニーしているのかしらっ? 私があの子に残した、あれを使って……!
私はあの子と別れた時に、あの子に残した、引きちぎった胸当ての事を思い、それをオカズに私の名を叫びながらオナニーしているあの子の姿を連想する。
や、やっぱりあの子をここに!! ダ、ダメよ!! 今の私は長年の宿願をもう少しで果たすというところまで来ているんだもの!! そんな時にそんな事っ……!!
その悶々とした気持ちを、私は振り払う事が出来ず絶叫する。
「ああっ!! ミコトっ!! ミコトっ!! あっ!! あああああーーーーーっ!!!」
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自分の部屋へと戻った僕は、不安をディヴェリクスにぶつける。
「でも、レイナーレを捜し出せたとして、彼女は僕に付いてくる事を承知してくれるかな?」
「そいつは大丈夫だ。もうあの女はお前に夢中になってるぜ。今頃はお前と無理に離れた事を後悔して、お前の名を呼んでいやらしくもだえているに違いないぜ」
「ど、どうしてそんな事が分かるの?」
「思い出してみな。あの女、お前の攻めで散々スケベにあえぎまくってたろ?」
「う、うん……どうしてあんなに感じてくれるのか分からなかったけど……」
「あれもな……実はお前のあの神器の力なんだ」
「えっ!?」
「さっき言った通り、お前の神器【情念の炎】は、お前のあの女への想いをエネルギーに発動する。そしてその神器のエネルギーは、お前がその情念を注ぐ相手のあの女の体を強く刺激する。だからお前が手で触れるだけで、あの女は激しく感じるはずだ」
そうか!!
だからレイナーレは僕の指が乳首に触れただけであんなに感じてくれているんだ!! そして彼女は今、僕と別れた事を後悔してもだえている! それなら!
ディヴェリクスの言葉に、僕はレイナーレと再会出来る望みが大きく広がったのを感じ、僕の心は踊る。
僕は愛しい彼女に一刻も早く会いたいと心の中で叫んでいた。
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翌日、僕は学校に行った。しかし、頭に浮かぶのはレイナーレの事ばかり。授業なんて頭に入る訳がない!僕は元々、優等生なのに!!
その僕に先生が心配して声をかけ、僕は慌てて姿勢を正す。その繰り返しだった。
もう! レイナーレ!! 君のせいだからね!! 会ったら、この借りはたっぷり返させてもらうからね!! 君の体を君がへとへとになるまで愛しまくってあげるからっ!!
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そして放課後、何とか頑張って最後まで授業に出て、教室の自分の席に座って休んでいる僕……
いきなり、教室がざわついた。そして周りにいる女生徒たちから黄色い声が飛ぶ。
「きゃっ! 木場くんっ!」
「ステキ!」
木場祐斗……
この学園の女子たちのアイドルでリアス・グレモリー先輩の眷属……その彼は僕たちのクラスの教室に入って来ると、自分に群がる女子たちに聞いた。
「國原くんはどこかな?」
「えっ? 國原くん? ほら、あそこに座っている彼……」
これまでほとんど僕とは接点のなかった彼が、わざわざこの教室にまで僕に会いに来た。それが何を意味するかは当然分かる。そして座っている僕の前まで来た木場は告げる。
「こんにちは、國原くん。僕たちオカルト研究部のリアス・グレモリー部長が君を呼んでいるよ。来てくれるね?」
表情はにこやかだったが、その口調には有無を言わせない響きがあった。
「うん、分かった」
僕は内心、不安と期待で胸を高鳴らせつつうなずき、クラスメイト、特に女子たちが騒然とする中、木場の後についてオカルト研究部の部室に向かった。
(次回に続く)
美しき女堕天使レイナーレを一途に愛する主人公、國原尊が愛する彼女を守るために原作主人公の兵藤一誠たちグレモリー眷属と戦う、ハイスクールD×D二次小説『ハイスクールD×D~情念の炎~』の完全版です!
この度のこの『情念の炎・完全版』の投稿、驚かれた方が多いかと思いますが、実はかなり以前から考えておりました。
作品を読んでくださっている方々から、文章の記述・表現のあり方において色々と改善すべき点がある、またストーリー的にも気になる部分がある、といったご指摘を頂いており、私自身もそうしたお話・アドバイスに納得させられるものがありました。
そしてこの作品は私自身にとって、とても思い入れが深い作品という事もあり、少しでもより良いものにしたいという思いが強くなり、今回の完全版の投稿に至りました。今後は従来のものを投稿しつつ、今まで書いたものを順次修正して【完全版】として投稿していきたいと思います。
実際に見比べて頂くと分かりますが、【完全版】は前のものと比べて、文章にかなり改善が加えられております。また、言い回しがくどいというご指摘を受けて、文体を以前のものよりはスリムにする事を心掛けています。
ストーリーについては根本的な部分に変化はありませんが、今後、新たな場面を加えたり、ところどころの場面について変更を加える予定があります。どんな加筆・修正があるかは今後をご期待ください!
挿絵については、これまでのものは私が自分で描いたイラストを使用しておりましたが、【完全版】では親しくさせて頂いている絵師様のトッポギさんの描かれた絵を使用していきます。私の絵よりもはるかに素敵なトッポギさんの描かれた絵で、レイナーレと尊、カラワーナやミッテルトの姿を楽しんでいただけたらと思います!^^