一方、レイナーレたちを激しく憎悪して彼女たちへの復讐を望む一誠やリアスたちグレモリー眷属はアザゼルの元を訪れ、レイナーレの引き渡しを迫るが……
アザゼル様と初めての謁見を果たしたその日の夜。僕たちは宿舎で夕食を取る。ちなみに今日のメニューは和食だ。何でもアザゼル様は人間界の文化がとてもお気に入りで、その中でも特に和風のものを好まれるとの事。その影響で今、堕天使界では和食や日本風の温泉といったものが大人気なのだそうだ。
「いただきます!」
「あっ、ダメよミコト。右手を使っちゃ」
「あっ、そ、そうだね……あっ、あれっ……」
レイナーレの指摘に僕は箸を左手に持ち替えるも、それで料理を取ろうとしてもなかなかうまくいかない。食べ物は箸からポロポロとこぼれ落ちてしまう。それはレイナーレやカラワーナさん、ミッテルトちゃんも皆、同様なようで悪戦苦闘している。
「ダ、ダメね……思うように取れないわ……」
「本当に難しいですね……」
「むきーーーーーっ!! 腹立つっす! よし! こうするっす!」
「おい! ミッテルト やめろ! みっともない!」
ミッテルトちゃんが業を煮やして箸に食べ物を串刺しにして口に運ぶのをカラワーナさんがたしなめる。とはいえ、僕たちも結局、そういう形を取らざるを得なくなり、食事は普段の倍以上の時間がかかった。とはいえ、多少は左手の使い方に慣れて来た気はする。
「まあ、要は慣れよね。苦労はするけれどだんだんと自然に手が覚えていくわ」
「そ、そうだね……」
その後、僕とレイナーレはカラワーナさんとミッテルトちゃんと別れて部屋に戻る。さすがにレイナーレとの愛の交わりだけは両手を使った(汗)
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そして翌朝、訓練に向かう前に僕の元に【性格・特質判定テスト】なるものが届けられた。それを届けてくれた人の説明によれば、これはアザゼル様が直々にお考えになったもので、この結果に基づいてアザゼル様は僕に合った訓練方法を考案し、それを指示して下さるとの事なのだ。
こんなテストでそんな事が判定できるのかな? と僕は疑問を感じつつもそのテストに率直に答えた。テスト自体はごく簡単なもので30分以内で十分に回答できた。そして担当の人はそれを持って急いで去っていった。
それから数時間して僕たち4人はアザゼル様が使わした案内役の人の案内で訓練場所へと向かった。そこは町はずれにある、巨大なドーム状の大きな建物だった。建物の高さはおおよそ20メートルはあるだろう。中に入ると6人の堕天使たちが僕たちを待っていた。男性4人に女性2人だ。
彼らは到着した僕たちに歩み寄ってきて、にこやかな表情で語りかけてきた。
「レイナーレさんとクニハラ・ミコトさん、そしてその部下の方々ですね。総督閣下からあなた方の訓練をお手伝いするようにとのご命令を受けております。我々にして欲しい事がありましたら、遠慮なく伝えてください」
「は、はい! よろしくお願いします!」
「それでは、早速、中に入りましょう。では、ミコトさんとレイナーレさんはこちらの部屋へ。カラワーナさんとミッテルトさんはこちらへ」
「では、レイナーレ様、ミコト殿、頑張ってください」
「ええ、あなたたちも頑張ってね」
「了解っす!」
カラワーナさんたちと別れた僕とレイナーレは、案内の人に従って招かれた部屋へと入る。
「!!?」
案内された部屋の中は真っ暗だった。驚く僕たちにアナウンスの声が響く。
「そのまま中に進んでください」
僕とレイナーレが中に進むと、そこには先ほど僕たちを迎えた係の内の一人で女性の人が待っていた。
「改めまして。私はセルマといいます。どうぞよろしく」
「はい、よろしくお願いします」
彼女……セルマさんは僕にヘッドギアのようなものを見せる。
「では、まずは空間認識能力を高める訓練です。ミコトさん。こちらをかぶってください。そしてかぶったらいったん外してください。そこで訓練についての具体的な指示をしますから」
「は、はい」
僕はセルマさんからそれを受け取ってかぶる。それは顔全体を覆うようになっていて、それをかぶった僕は目も見えないし、耳も聞こえず、臭いも嗅げない状態になる。そして僕は先ほどの指示に従って、いったんそれを脱ぐ。
「セルマさん、これは……」
「はい、ミコトさん。あなたにはこれからこれをかぶった状態で、私が用意したものが何かを当ててもらう訓練をしてもらいます」
「目も見えず、耳も聞こえず、臭いも嗅げない状態でですか?」
「はい」
「では、それを手に触れる事は?」
「それもできません」
「そんな! 目も見えずに、耳も聞こえず、臭いも嗅げない、手でも触れない! それでどうやって近くにあるものが何かを判別するんですか!?」
僕は思わずそう叫んだが、セルマさんはそんな僕に伝える。
「元来、どんな物質も気や魔力を持っています。ほんのわずかであっても必ず魔力を持っているのです。そして総督閣下はあのテストの結果をご覧になって【尊なら必ずそれを感じ取れるようになるはずだ】と仰っていました」
「総督閣下が? あのテストの結果を見て? で、でも……」
戸惑う僕。そんな僕にレイナーレが微笑む。
「ミコト、【案ずるより産むが易し】という人間界の言葉もあるでしょ。まずはやってみましょう」
「う、うん……では、セルマさん、お願いします」
レイナーレの言葉に僕は戸惑いつつも、その顔全体をすっぽりと覆うものを再びかぶる。もちろんそれをかぶった僕には周囲の何も見えないし、何も聞こえない。そしてしばらくしてセルマさんの声が聞こえた。どうやら、脳内に直接響く、一種の超音波のような感じで伝えているようだ。おそらく、このヘッドギアのようなものにその装置が付いているのだろう。
「では、始めます。では、私が手に持っている物はなんですか?」
「い、いえ……とても……」
「とても分かりません」と言いかけたところで、僕は後ろから抱き締められた。この張り詰めた大きな乳房とカチカチに硬く勃起した大きな乳首の感触……間違いなく僕のレイナーレだ。
「あっ……レイナーレ、訓練中に、い、良いのかな?」
戸惑う僕。その僕の耳に彼女の声が聞こえて来る。
「大丈夫よ。ミコト。あなたならこの訓練を成し遂げられるわ」
「ど、どうして君はそう思うの?」
「あなたは物事の本質を見極める能力に優れているわ。私が【天野夕麻】としてあなたに近付いた時に、あなたは私の演技によるうわべだけの明るさに騙される事なく、私の事をよく観察して、私が無理しているんじゃないかと心配してくれていたわね……あなたは私の本質を見ようとしていた。それは疑うとかではなくて、私の事を本気で愛してくれていたからこそ、私の事を知ろうとしてくれていたのね……」
「レイナーレ……」
「そんなあなたは、私があなたを騙して殺そうとしていた事を知っても、私が堕天使としての本来の姿を見せた時も、私を恐れたり憎んだりするどころか、ますます私の事を好きになってくれて私を求めてくれた……! 【君は美しい!】と、【君の為なら命を懸けても構わない!】と言ってくれた……! 私が堕天使の姿を見せたら震えおののいて、【自分を騙して殺した女!】【悪魔より悪魔な堕天使!】と私の事など何も知ろうともせず、ただ憎むだけのあの一誠をはじめとする他の男たちとはあなたは全く違っていたわ! あなたは以前の私や、あのグレモリー眷属たちとは違って、相手が異種族だから、堕天使だから、悪魔だからと一様に同一視なんかしない! 相手をしっかりと観察して相手の本質を見極める、あなたはそれが出来る人よ!」
「レイナーレ……!」
「そしてあなたはとても優しい人……どんなに弱いものでも、小さなものでも大切に思い、慈しむ心を持っていて、どんな些細なものでももっと知りたいという探求心を持っているわ……! そんなあなたなら、きっと微弱な魔力であっても感知する事ができるわ! アザゼル様も、そんなあなたの性格・特性を見抜いたからこそ、あなたならこの訓練を乗り越えられると確信されたのよ! だから、自信を持って! あなたなら絶対に出来るから! 私が保証するから! あなたの至高の堕天使が!」
「レイナーレ!! うん! 分かったよ! 君にそう言われると本当に自信が湧いてきたよ!」
僕は前を向いて、僕の目の前にあるはずのものを【心の目】で見る。レイナーレの想いとアザゼル様の期待、それが僕の心の中で力となり、僕の脳裏にその物の姿が醸し出されていく……
「では、ミコトさん、改めて聞きます。これは何ですか?」
「それは、本ですね。しかもかなり分厚い本」
セルマさんの問いに僕はもう迷わず答える。
「お見事です! では、これは何ですか?」
「それは、リンゴです」
「正解です! ではこれは何でしょう?」
「それは女性の像ですね。女神の像。もっとも、僕にとってはレイナーレが最高の女神ですが」
「も、もうっ……ミコトったら……」
「フフッ、正解です。やはり総督閣下が仰っていたようにミコトさんにとってレイナーレさんの存在は圧倒的なんですね。【あいつが行き詰まった時はレイナーレを出せ。そうすりゃ万事解決する】、そう仰っていました。では、これでこの訓練は無事、終了です」
レイナーレの恥ずかし気な、でもなんだか嬉しそうでもある声と、セルマさんの説明が聞こえて来た。なるほど、さすがはアザゼル様、僕とレイナーレの事をよく理解されているな♪
「では、次の訓練は空間認識能力と共に反射神経も鍛える訓練です。では、あちらの彼の指示に従ってください」
「では、こちらへ」
ここで訓練担当がセルマさんから男の係員の人に代わって、その人の案内で僕たちは別の部屋へと入っていく。今度の部屋は先ほどよりもずっと広い、とても広大な部屋で、やはり中は真っ暗だ。僕たちが中に進んでいくと、やがて周囲は幾分明るくなり、僕たちの四方に幾つも人影が出現する。見るといずれも不気味な異形の姿をしている。言うならば特撮番組の怪人とか妖怪といった感じか……
「戦闘の用意をしてください」
僕たちはアナウンスに従って戦闘態勢を整える。僕はズボンのポケットから常時持っているレイナーレの胸当てを取り出し、それを手袋に変化させて両手に装着する。
「今、姿を現したのは敵です。遠慮なく攻撃してください」
またアナウンスが流れる。そしてそれと同時に周囲の怪人たちが一斉に僕たちに襲い掛かってくる。
「うわああっ!!」
僕は思わず驚いてパニックになる
「ミコトっ!! 落ち着いてっ!!」
レイナーレが叫びつつ、四方から襲い来る怪人たちに素早く光槍を次々と投げつける。すると光槍を投げつけられた怪人たちはパッ! と砕け散るように次々と消滅していく。
「ミコト、これは幻影……映像よ」
レイナーレの声と共に、空間に【Clear!!】の輝く大きな文字が浮かび上がり、同時にアナウンスの声が響く。
「そうです。こちらは映像です」
なるほど。僕が昔、両親と一緒に行ったユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクションのようなものか。スパイダーマンと悪の怪人たちとの戦いのとかあったけど、それと同じようなものか……
僕がそんな事を考えていると、再びアナウンスが流れる。
「先ほどのはほんの入門編という感じのものです。これからどんどん、敵は強力になっていきます。より素早くなりますし、攻撃が弱いと消えません。覚悟してくださいね」
その瞬間、また立体映像の怪人たちが現れる。先ほどよりも早いスピードで四方から襲い掛かってくる。その素早い動きに僕は目がついていかない。レイナーレはまた光槍を次々と放つも、攻撃力が弱いと判定されたのか怪人たちは消えない。そして怪人たちは僕たちの至近距離まで近づき、僕たちに腕を振るう。
「うわあああっ!!」
映像とは分かっていても僕は思わず叫んでしまう。そしてその瞬間に空間に【GAME OVER!!】の文字が浮かび上がる。
「これが実戦でしたら、あなたたちは確実に死んでいましたよ」
容赦ないアナウンスの声が響く。
「すみません! 少し彼と話し合いの時間をください!」
レイナーレが叫んだ。
「分かりました。それでは打ち合わせが終わったら声をかけてください」
「ありがとうございます」
そして僕たちは囁き合う。
「残念ながら、私の今の攻撃力じゃこの訓練では通用しないみたいね……そしてミコト、あなたは敵の動きについていけていないわ」
「ど、どうすれば良いのかな……?」
「ミコト、昨日のアザゼル様の仰った事と、さっきのセルマさんの話を思い起こして。これはあなたの空間認識能力と反射神経を高めるための訓練よ。そして、さっきあなたは目ではなく、物体の魔力からその存在と形状を確認する訓練を行った。でも、今のあなたはあの訓練の事を忘れて目に頼りすぎているわ」
「空間認識能力……そう! そうだよね!」
そうだ。物を真っ直ぐ見ている状態から離れて、それぞれの物体がある場所・向き・大きさ・姿勢・形・速さ・物体同士の位置関係などを素早く正式に認識する能力。アザゼル様はそれを訓練の中で鍛えるように僕に命じられた。
そして僕はさっき、目が見えず、耳が聞こえなくても物体の魔力によって物を感知する訓練を行った。それなのに僕は気ばかり焦って目に頼り、あの訓練の意義を忘れていた。それをレイナーレの言葉は気づかせてくれた。さらに僕は先ほどのアナウンスの言葉も思い起こす。
もし、これが実戦だったら、僕もレイナーレも確実に殺されていた。僕の心の中のどこかで【これはただの訓練】という甘さがあった。こんな事じゃ僕はこの先、レイナーレを守れない! しっかりしなければ……!
「分かったよ。どうすれば良いのか、分かって来た気がするよ」
「ミコト……ええ!」
僕の言葉にレイナーレはうなずき、係の人に訓練再開を伝える。
訓練が再開される。今度は不思議と気持ちが落ち着いていた。僕は目を閉じ、心を研ぎ澄ませて、その魔力から四方に現れた映像の怪人たちのおおよその数と方向を把握する。
怪人たちが襲い掛かってくる。それに対して僕はあの光の弾丸を体を動かしつつ次々と放つ。
「【ライト・バレット】っ!!」
バシュッ! バシュバシュッ!
僕の放った光の弾丸に映像の怪人たちは貫かれて次々と消滅していった。
「ミコト! 見事よ!」
レイナーレが歓声を上げる。
「お見事です。訓練を始めたばかりとしては上出来です。では、今度はさらに難易度を上げてみましょう」
アナウンスの声に続いて、再び四方に映像の怪人たちが現れ、襲い掛かってくる。僕はまた【ライト・バレット】を放つも、今度は一撃で仕留める事は出来ず、また目前に迫られてしまいゲームオーバーとなってしまった。
「くそっ……あっ! そうだ……!」
僕は悔しく思うも、先日、レイナーレにささやいた事を思い起こす。
「う~~ん……このレベルだとまだ攻撃の威力が足りないようですね……では、今日はもうこの位で……」
「すみません! 後、一度だけチャレンジさせていただけませんか? そして少し、準備の時間を与えてください!」
「分かりました。では、準備OKになりましたらお伝えください」
僕は再チャレンジの許可をもらうとレイナーレに声をかける。
「レイナーレ、来て」
「どうするの? ミコト?」
と近付いてきたレイナーレの張り詰めた大きな胸と腰に僕はいきなりバッ! と手を伸ばす。
「えっ!!? ミコトっ!! きゃっ!! きゃああっ!!」
僕はレイナーレの乳房に食い込んでいる胸当てと、彼女の秘部を申し訳程度に隠している紐状パンティーにさっと指をかけると、それビリリイッ! と乱暴に剥ぎ取る。
彼女の張り詰めた大きな乳房がぶるるんっ! と大きく弾んで、僕を虜にしてやまない彼女の卑猥極まる大きな乳首と、黒い陰毛で覆われた秘部がさらされ、愛しい彼女の卑猥な姿に僕の【情念の炎】がたぎり、僕の股間が猛り立つ……!
「ミ、ミコトっ!! あっ!! あはああああんっ!!!」
驚くレイナーレだが、僕はその彼女のむき出しになった乳首をグリグリと神器を装着した右手の人差し指と親指でしごく。響くレイナーレの甘い絶叫。すると僕の指が熱くなり、指にエネルギーがあふれるのが分かる……!
そう……僕の神器【情念の炎】の力の源は僕のレイナーレへの想い。そして僕の彼女への情念は彼女の大きくいやらしい乳首を見て、それをしごき、味わう事で一気に燃え上がる性質を持つ。ならば、彼女の乳首を存分に堪能して情念を高める事で、より威力ある技を繰り出せるはず! 僕はそう思ったのだ。そしてそれは正しかったようだ!
「では、お願いしますっ!」
「えっ!? は、はい……分かりました……」
係の人が驚いたというか呆然とした口調で返事をして、次の瞬間、再び映像の怪人たちが僕たちに迫る。
僕はレイナーレの乳首をしごいて熱を帯びた手をかざして光の弾丸を放つ。
「【ライト・バレット】っ!!」
バシュウンッ!! バシュ!! バシュウウッ!!
先ほど放ったものよりも数倍の威力の光の弾丸が怪人たちを貫き、瞬く間に全て消滅した。
「レイナーレっ! やったよっ!」
「も、もうっ! ミコトのエッチっ! で、でも良かったわ!」
レイナーレは美貌を真っ赤に染めて乳首を手で隠して恥ずかしがりつつも、喜んでくれる。
「お、驚きましたが……お見事です……では、今日の訓練はこれで終わります……」
呆然とした係の人のアナウンスが響き、初日の訓練は終了した。
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数日後、僕は自分の空間認識能力が確実に伸びてきているのを実感できていた。もう、目に頼らなくても敵を感知してそれに対応できるように次第になってきていた。映像怪人のスピードや耐久力が上げられる事でゲームオーバーになる事は時々あったが、すぐに対応はできている。
要は、アクションゲームとかで最初は敵の動きについていけずにすぐにゲームオーバーになっても、やり続ける事で次第に対応できるようになるのと同じ事だ。【ライト・バレット】も訓練中にレイナーレを裸にして彼女の乳首をしごく事でその威力はグングン上がっている。
レイナーレは「ミコトのエッチ!」と口では僕に恥ずかしそうに恨めしそうな表情は見せるものの、本番となれば彼女は一切抵抗せずに僕に裸にされて、僕の力の源となってくれる。もっとも、訓練のサポートを担当してくれている施設の係の人たちの視線は痛いものはあるが……
それはともかく、僕に乳首をしごかれて感じる事は、レイナーレ自身のパワーアップにもつながっているようだ。実際、僕に乳首をしごかれて乳首から熱を発した直後の彼女の光槍の威力は、普段の倍以上にはなっているようで、その状態で光槍を放ったところ、前は通じなかった映像怪人を見事消し去った。
カラワーナさんとミッテルトちゃんも訓練でそれなりの成果は上げられているようで何よりだ。とはいえ、二人とも僕とレイナーレの訓練の様子は聞いているようで、カラワーナさんは苦言を、ミッテルトちゃんは冷やかしを度々入れてくる。
とはいえ、自分でもまだまだというのは自覚している。【ライト・バレット】は、さほど強くない敵には有効だが、強力な敵にはさほど効かないだろう。空間認識能力については身に付けたのはまだほんのさわり程度だ。敵の攻撃に対応できるようになったとはいっても、それはあくまでも映像上の敵でアクションゲームのコンピュータ上の敵と同じく、その行動は予測しやすい。実際の生身の敵となると、もっとずっと複雑な動きをしてくる。
もっともっと強力な技や技量を身に付けて行く必要がある。そう、僕の修練はまだ始まったばかりなのだ。
「ねえ、【ライト・バレット】よりも強力な技を出せないかな?」
訓練の合間に僕はディヴェリクスに話しかける。
「そうだな……出せる事は出せるぜ。はるかに大きい威力の技がな。だが、技を繰り出すまでに時間がかかるのがネックだな……後、レイナーレにはこれまで以上に恥ずかしい思いをしてもらわなくちゃならねえが……」
「ディヴェリクス……教えて……」
僕はディヴェリクスからその技を繰り出す方法と、その際、注意すべき事を聞く。
「もう、ミコトったら何をディヴェリクスとひそひそ話してるの? どうせ、また私でいやらしい技を繰り出そうと考えてるんでしょ?」
「うん!」
レイナーレの問いに僕は素直にうなずく。
「も、もうっ!! ミコトったら本当にエッチなんだからっ!! 悪い子っ!!」
「あはっ! 痛い! 痛いよレイナーレ!」
レイナーレが美貌を真っ赤に染めて僕をポカポカと軽く叩き、僕はそんな彼女と笑顔でじゃれ合う。もちろん本当は全然痛くなどない。
「あの……ミコトくん、レイナーレさん、仲が良いのは良いけれど、そろそろ訓練を始めたいんだけれど……」
だいぶ親しくなった係の人が僕たちに声をかける。
「あっ、すみません」
僕は訓練に向けて気持ちを引き締める。それはレイナーレも同じ。だが、その時……
「な、なんだこいつは!!? なぜこんな奴がここにっ!!?」
突然、背後で大声が響いた。それは僕たちに先ほど声をかけてきた係の人の声だ。
「!!!? どうしたんですかっ!!」
叫びつつ振り向いた僕たちの目に映ったのは……
「グルルルル……」
5m以上もありそうな、濃い青色の毛に全身を覆われた、巨大な類人猿という姿の醜悪な怪物が恐ろしい声で唸っていた。その怪物は真っ赤に光る目と鋭い牙と鋭い爪、そして鋼のような隆々とした筋肉を持っていて、凄まじい迫力だ。
「グ、グレンデル……グレンデルだわ!! な、なぜこんな所に……!」
レイナーレが怪物を見つめながらふるえる声で言った。
「グレンデル!!」
聞いた事がある。イギリスに伝わる叙事詩【ベオウルフ】に登場する伝説の巨人の怪物……怪力の持ち主でその力は人間など簡単に引きちぎってしまう……その性格は残忍で人間を残酷にいたぶって殺し、その肉を喰らう。その恐ろしく醜い外見とは裏腹に知能も発達していて、音もなく標的に忍び寄ってそれをしとめる恐ろしい化け物……!!
グレンデルは邪龍であるとされる事もあるが、【ベオウルフ】の伝承ではあくまでも巨人であり、現在、ここに出現した個体はその本来のグレンデルだという事だ。
突然、凄まじい音で警報が鳴り響く。異変を察知した係の人が鳴らしたのだろう。そしてそれと共に声が響く。その声は恐怖に包まれている。
「グレンデル!! グレンデルだわ!! なぜあんなものがここに!!?」
「分からない!! だが、大変だ!! 早く本部に連絡して増援を要請しなければ!! とても俺たちの手には負えない!!」
「グルルルルッ……」
グレンデルが僕とレイナーレに目を向ける。
僕はゾクッ! と恐怖を覚えるも叫ぶ。
「レイナーレっ!! 僕の後ろにっ!!」
「【ライト・バレット】おおおおっ!!!」
僕はレイナーレが僕の後ろに下がったのを確認すると、全身に渾身の力を込めてグレンデルに向けて技を放った。だが……
「グホッ……?」
グレンデルは指で頭を掻きながらおどけたようなポーズを取る。全然効いていないぞという意思表示だろう。やはりそうか……この程度の技ではこの怪物にとっては毛ほどでもないのだろう。外に逃げようとしても今は訓練中だという事で建物の入口の扉は閉まっている。
「お願いですっ!!! 扉を開けてくださいっ!!!」
「お願いっ!!! 開けてっ!!!」
僕とレイナーレは大声で叫ぶも、係の人たちは皆、逃げてしまったのか、残っていても恐怖でパニック状態になってしまっているのか、全く返答はない。
「グヒヒ……」
グレンデルが残忍な笑みを浮かべて僕たちを見つめる。これから散々にいたぶって殺してやろうという事なのだろう。
「ミコト!! 取りあえずは逃げるわよ!! 奴と距離を取って助けが来るまでなんとかしのぎ切るのよ」
レイナーレが叫んで僕を背後から抱き締める。僕を抱えて飛んで逃げて、グレンデルの攻撃をやり過ごそうというのだろう。
だが、グレンデルは巨体に似合わず動きはとても俊敏と聞く。僕を抱えた状態のレイナーレが果たして奴の攻撃をかわし切れるか!? さっきディヴェリクスと話した【例の技】を繰り出そうにも時間がかかり過ぎて、そんな事をしていたら間違いなく僕もレイナーレも共に奴の餌食にされてしまう!
僕の中に焦りが広がる。だが、その時!
突然、閉まっていた扉がギイイイイッ……! と開いた。そして飛び込んできた誰かが、僕たちに今にも襲い掛かろうとしていたグレンデルに光槍を放った。
「グゲッ!!」
グレンデルは僕たちをなぶり殺そうとしていて、僕たちに気を取られて周囲への注意を怠っていた事もあり、その光槍はグレンデルの顔をかすり、奴の顔から血が流れる。
「カラワーナさんっ!! ミッテルトちゃんっ!!」
「カラワーナっ!! ミッテルトっ!!」
そう、飛び込んできたのはカラワーナさんとミッテルトちゃんだった。
「良かった……! 何とか間に合いました……! 全く、あの係員たちときたら怯えてお二人の事を忘れてしまうとは……さあ、化け物、捕まえられるものなら捕まえてみろっ!!」
「何とか間に合ったっすね……! やーーーい!! デカブツっ!! 悔しかったら捕まえてみろっす!!」
カラワーナさんとミッテルトちゃんは僕たちの無事を確認すると、グレンデルを挑発して外へと飛び出していく。
「グゴオオオオッ!!!」
グレンデルは激怒して、ドゴオオッ!!! と建物の扉を凄まじいパンチで突き破って外に飛び出し、空を飛び回って逃げるカラワーナさんとミッテルトちゃんを捕らえようと追いかける。そして僕とレイナーレも外に出る。グレンデルが暴れまわる事で建物が壊され、倒壊の危険があるからだ。
その時、ディヴェリクスの声が響く。
「相棒!! 今だ!! 【あれ】をやって奴を倒すんだ!! 今のお前たちが奴に勝つには、あれしかねえぜっ!!」
「う、うんっ!!!」
そうだ。奴は今、ここで倒さなければならない。もし、下手に町中にでも出られたら、大勢の人たちが犠牲になりかねない……! それにぐずぐずしていると、僕たちを助けるために奴を引き付けてくれているカラワーナさんとミッテルトちゃんが奴に捕らわれる危険もある……!
そして僕は愛しい彼女に叫ぶ。
「レイナーレっ!!」
「ええ! さあ、ミコトっ! 来てっ!」
レイナーレは笑顔で僕に向かって両腕を広げる。
僕はうなずくとレイナーレの張り詰めた大きな乳房と彼女の腰にサッ! と手を伸ばして、彼女の乳房に食い込んでいる胸当てと、彼女の秘部を申し訳程度に隠している紐状パンティーを僕はビリリイッ! と乱暴に剥ぎ取る。
「あっ!! あはああああんっ!!!」
レイナーレの甘い叫びと共に、彼女の張り詰めた大きな乳房がぶるるんっ!!と大きく弾んで、僕を虜にしてやまない彼女の卑猥極まる大きな乳首と、黒い陰毛で覆われた秘部がさらされ、愛しい彼女の卑猥な姿に僕の【情念の炎】が激しくたぎる。
そして全裸になったレイナーレは、自分の自慢の張り詰めた大きな胸を、ビンビンに勃起して突き出しているいやらしい大きな乳首を僕にさらしつつ叫ぶ。
「さあ、ミコト! 私のこのいやらしい乳首であなたの力を存分に引き出してっ! 私のミコトっ!」
「レイナーレっ……! うんっ!!」
僕はうなずくととなった彼女の大きくいやらしい乳首を指でぎゅりっ! と強くひねる。
「ふあっ!! はああああんっ!!!」
レイナーレは乳首を襲った強い刺激に大きくあえいで美しくいやらしい裸体をのけぞらす。そして僕は彼女の体から剥ぎ取ったばかりの胸当てとパンティーを両手で掲げ、一瞬のうちに手袋にして装着する。ちなみにさっきまで装着していた手袋は既に脱いでいた。レイナーレの乳房からその場で剥ぎ取ったものの方が、より強い効果を持つからだ。
神器を装着した僕は、その指でまたレイナーレのビンビンに勃起して突き出している、いやらしい大きな乳首をひねり回し、さすり回す。彼女への僕の強く熱い想い……【情念】を込めて!
「ああっ!!! レイナーレっ!!! レイナーレっ!!!」
「ふあああああっ!!! ミ、ミコトおおおっ!!! はああああああんっ!!!」
僕の激しい愛撫を受けて、普段から勃起して硬く大きいレイナーレの乳首がピクッ! ピクッ! とふるえて、さらに大きく膨れ上がり、長くなっていく。僕はその彼女の肥大化した乳首の景観のあまりのいやらしさに、そのあまりにも魅惑的な感触に、そして甘い声で絶叫する彼女の妖艶な表情の美貌と、激しく躍動する彼女の魅惑の裸体に激しく興奮し、指でひねりまくり、舌でなめ回し、口にくわえてしゃぶりまくり、とさらに夢中で彼女の乳首を攻めまくる……!
「あひゃああああっ!!! ミ、ミコトおおおっ!!! ち、乳首が熱いいいいっ!!! 熱いわああああっ!!!」
絶叫し、長い黒髪を振り乱して、その美しくいやらしい魅惑の裸体から汗をほとぼしらせて淫らにもだえ狂うレイナーレ。
レイナーレの乳首がこれ以上ないほどに大きくいやらしく肥大化し、それが彼女が叫ぶ通りに熱い熱を帯び、そのパワーが僕の手に宿る。そのパワーはあの【ライト・バレット】の時のものとは比べ物にならない!
こ、これはっ……!!
その時、ディヴェリクスの声が響く!
「今だっ!! 相棒っ!! その力を奴に放てっ!! その手を奴に向けて技の名を叫べっ!!」
「技の名って!?」
「【ニプル・ブラスト(乳首の衝撃)】だっ!!」
「えっ!!?」
さすがにドキッ! とした僕だが、恥ずかしいなんて言っていられない! 僕はレイナーレの肥大化したいやらし過ぎる乳首をギュリイツ! と強く大きくひねる……
「ふひいいっ!!! ミ、ミコトおおおおおおおおっ!!! ふあああああああああーーーーーーーーっ!!!!」
レイナーレの絶叫が響き渡る。
そしてその瞬間、それまでカラワーナさんとミッテルトちゃんを追い回していたグレンデルがもの凄い勢い声で咆哮すると僕たちに襲いかかってきた。
「ウゴオオオオオオオオオッ!!!」
そのグレンデルに対し、僕は最大限に高まった神器の力を放出した
「【ニプル・ブラスト】おおおおおっ!!!」
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私とミッテルトは唖然としていた。ミコト殿はいきなりレイナーレ様を裸にすると、グレンデルをそっちのけにしてレイナーレ様の乳首を激しく愛撫しだしたのだ。それに絶叫してもだえるレイナーレ様。つい先程までグレンデルに怯えてパニック状態になっていた係員たちも、唖然としてお二人を見つめている。
先程まで激怒して私たちを追い回していたグレンデルもあっけにとられた様子でお二人を見つめていた。しかしやがて奴は、自分が無視されていると感じたのか、突然唸り声をあげて怒りだし、お二人に向かって凄まじい勢いで襲いかかった!
「レ、レイナーレ様あああっ!!! ミコト殿おおおおっ!!!」
「姉さまあああっ!!! ミコトくうううんっ!!!」
私とミッテルトは思わず叫んだ。
しかしその瞬間、襲いかかってくるグレンデルにミコト殿は振り返ると、もの凄いエネルギーを奴に向けて放出した。思わず唖然とする叫びと共に……
「ニプル・ブラストおおおおおっ!!!」
「グゲッ!!! グガアアアアアアアアアアアッ!!!!」
凄まじい絶叫と共に強烈な熱弾を浴びたグレンデルの巨体が大きく吹っ飛び、奴の体は地面に叩きつけられて動かなくなった。さしもの強靭な巨体の怪物もあの攻撃の前には意識を失ったか……
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「はあんっ……はあはあっ……ああんっ……」
尊の激しい攻めで私の乳首は高熱を発して、私は生まれて初めて体験したもの凄い刺激……快感に汗まみれになってあえいでいた。その私の前に見事にグレンデルを倒した尊が立つ。
「ああんっ……はああっ……ミコトおっ……」
「レイナーレ、君のおかげで僕はグレンデルに勝てたよ! ありがとう!」
尊は私を優しい目で見つめた。その彼に私は歓喜する!
「ああんっ!!! ミコトおおおっ!!! 嬉しいっ!!! 嬉しいわあっ!!!」
「レイナーレ……!!」
私は喜びのあまり、全裸のまま、愛しいこの子を抱き締める。そして尊も私を強く抱き締め返してくれる。
ミコト……! あなたは凄いっ! 凄い子よっ! 私の自慢の年下の可愛い恋人! 誰よりも愛しい人っ!
熱い、熱い想いが私の胸を焦がす。だが、しばらくして私たちは周りがざわざわと騒がしくなったのを感じて、ハッ! と辺りを見回す。
「あっ……!!」
いつの間にか、私たちの周りには多くの人たちが集まっていた。そこには新聞記者の人たちもいて、私と尊にフラッシュを浴びせ、そしてカラワーナやミッテルトにインタビューをしている。
「きゃ、きゃああああああっ!!!」
私は恥ずかしさのあまり悲鳴をあげた。
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翌日、冥界の地方紙のトップに記事が出ていた事を俺は知った。目を通すと、そこには歯の浮くような賛辞の言葉が書き連ねてあった。
【人間の少年、怪物グレンデルを一撃で撃破!!】
撃破したのは下級堕天使レイナーレの人間の恋人、クニハラ・ミコト。可憐な容姿に似合わない彼の脅威のパワーの源は恋人レイナーレさんの胸だと考えられ……
この一件で、今まではレイナーレに反発していた連中の見方も変わるかもしれねえ。しかし、これで厄介事が起こらなきゃいいんだが…俺は隣にいるシェムハザと話す。
「これで、我々堕天使たちの間で2人への好印象と親しみが広がれば、それは良いのですが……でも……」
「ああ、これでグレモリー眷属の連中にも俺たちが2人を匿ってる事がはっきり知られちまうな。それに……」
「はい。グレンデルがあのような場所に突然姿を現すというのは……間違いなく悪意ある者の意図が……」
「ああ、そいつはおそらく……」
「ええ……」
そんなやり取りを俺はシェムハザと交わした後、俺は奴に命じる。
「尊とレイナーレには近々、今回の件を表彰して褒美をやる。そしてさらに力を磨くよう伝えるとするか。グレモリー眷属の連中が抗議してきたら俺が対応するから伝えろ。そして今回の事件の裏について、詳しく調査しろと担当の連中に命じろ」
「イエッサー!マイマスター!」
シェムハザは敬礼して執務室を出て行った。俺は椅子にドカッと腰を降ろして思う。
「さてと、面倒にゃ面倒だが、しかし実に面白くなってきやがった。尊にレイナーレ……俺の期待を全く裏切らないぜ。お前らは……」
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グレンデル襲撃事件から二日後、僕たちはアザゼル様から呼び出されて堕天使本部に赴いた。僕たちが総督執務室に入ると、そこにはアザゼル様と共にヴァーリもいた。
僕はアザゼル様に挨拶をした後、ヴァーリにも挨拶する。
「こんにちは、ヴァーリさん。今日はどのような用で来られたのですか?」
するとヴァーリは端正な顔に微笑を浮かべる。
「黒龍王。君がずいぶんと面白い技でグレンデルを倒したと聞いてね。未来の俺のライバル候補の顔をちょっと顔を見たくなったのさ」
「は、はあ……」
ヴァーリの言葉に戸惑う僕にアザゼル様が声をかける。
「よう、この前は大変だったな。しかしよくグレンデルを倒してくれた。お前たちがそいつを倒してくれなかったら、俺たちが知って出向くまでに多くの犠牲者が出るところだったぜ」
「そのように仰って頂けて恐縮です」
「おう! ありがとよ!」
アザゼル様は嬉しそうに僕に礼を言ってくださった。
「それでな。お前たちには今回の報酬として家を用意させてもらった。お前たちの家だ。自由に使え」
「えっ!? 私たちに家を!? まことにございますか!?」
アザゼル様の言葉にレイナーレが驚きの声を上げる。アザゼル様はそれにうなずかれる。
「ああ、その代わり、これからも二人で訓練に励めよ。それにしても……【ニプルブラスト】とはいかにもお前たちらしい技じゃねえか」
「そ、それは……」
レイナーレは美貌を真っ赤に染め、僕も思わず赤面する。だが、その時……
執務室のドアがコンコンと叩かれ、アザゼル様はそれが誰であるか即座に分かったようだ。
「入れ」
入って来たのは副総督のシェムハザ様だった。そしてシェムハザ様は告げた。
「アザゼル、リアス・グレモリー嬢とその眷属の皆さんがあなたと話がしたいと来ています。やはり、ミコトくんがグレンデルを倒した事が一大ニュースになった結果、それを伝え聞いたリアス嬢たちが押しかけて来た様子です。どうしますか?」
「!!!」
その名を聞いてレイナーレの顔が青ざめる。そんな彼女にアザゼル様は言った。
「大丈夫だ。心配するな。俺も、ヴァーリもいる」
「全く、若い奴らは血の気が多くてしょうがねえな。もう、すぐそこまで来てんだろ?」
「はい……」
「分かった。通せ」
アザゼル様は青くなっているレイナーレの顔を見つつ言われた。アザゼル様としても本当はレイナーレをグレモリー眷属と同席させたくはなかったのであろうが、もうそばまで来てしまっている以上、今更外に出してもかえって廊下で遭遇して絡まれる事になるので、それならば自分がいるこの場の方が抑えが効くという判断なのだろう。
「お前たちは俺の後ろに控えろ」
アザゼル様の言葉に僕たちは一礼してその後ろに立って控える。その傍にヴァーリも立っている。
そして間もなく。グレモリー眷属の面々が執務室に入って来た。先頭にグレモリー先輩、次いで兵藤、姫島先輩、木場、塔城の順で入って来る。皆、憎悪の籠った目でレイナーレと僕を睨みつけている。そして最後に白髪に赤い瞳の学ランを羽織った、いわゆるイケメンという風貌の男が入って来て僕と目が合う。
この男がレイナーレたちが言っていた【陽太郎】という男……
その男はフッ……と微笑を浮かべる。まさに不敵。堕天使総督に対面するというのに気後れした様子など微塵もない。
「よう、グレモリー眷属の若者たち、遠路ようこそ」
アザゼル様がくだけた口調で、険しいというか怒りの表情を浮かべているグレモリー眷属たちに声をかける。するとそれが癇にさわったのか、彼らの表情はさらに険しくなる。
「どういう事なの……? アザゼル」
グレモリー先輩が眉を吊り上げて、アザゼル様を睨みつける。その様子を見てレイナーレたちの顔が引きつる。無理もない。対立関係にあるとはいっても、仮にも相手は堕天使界のトップ。そのような相手に対して敬意どころか、露骨に敵意むき出しの態度を取っているのだ。
だが、アザゼル様はそんなグレモリー先輩の態度を気にした様子もなく平然とした様子を崩さない。そんな様子が癪にさわったのか、グレモリー先輩はさらに険しい表情でまくしたてる。
「そこにいるこの女と仲間たちは、私の街で好き勝手な行動を繰り返し、私の眷属のイッセーを私の警告を無視して何度も襲撃し、私たちと契約を結んだ人間を惨殺した。私たち悪魔とあなたたち堕天使の戦争を再び引き起こしかねないような事をしでかしたのよ」
そこでグレモリー先輩はいったん言葉を切ると、レイナーレを憎悪のこもった表情で睨みつける。それにレイナーレは思わずビクッ! と恐怖で体をふるわせる。僕はそんな彼女を勇気付けようと彼女の肩を抱く。そしてグレモリー先輩は話を続ける。
「これは明白な停戦違反であって、私たちには私の領域であのような行為に及んだ、この女の一味を処断する権利があるわ。そして私はあなたにこの女の引き渡しを求めた。しかし、あなたは私に黙ってこの女とその仲間たちをここに匿った……それについて話を聞かせてもらえるかしら?」
そう言ってアザゼル様にズイ! と身を寄せるグレモリー先輩、そして他のグレモリー眷属たちも同様にアザゼル様と僕たちを睨みつける。僕たちに対してはともかく、アザゼル様に対していくらなんでもあまりに無礼が過ぎる。実際、カラワーナさんやミッテルトちゃんの方を見ると怒りで体をワナワナとふるわせている。
だが、アザゼル様はそれでも平然とした様子を崩さず、自分を睨みつけているグレモリー眷属の面々を見つめている。
「確かに、俺の部下がお前たちのところで事件を起こしちまったのは申し訳ねえと思ってる。すまなかった」
しばらくしてアザゼル様はそう言って頭を下げた。
「そう思うなら、即刻、この女を引き渡してもらいたいのだけれど」
「ちょっと待て、リアス。俺はお前から要請を受けた時に、捜索に協力するとは言ったが、レイナーレを確保した時の身柄引き渡しについては、こちらで取り調べた上で考えて決める。そう言ったはずだぜ?」
グレモリー先輩の要求に対してアザゼル様はそう答えた。すると今度は姫島先輩が口を開いた。
「引き渡しには応じられないというお話しなら、せめてそちらでふさわしい処罰を与えていただかなくては困りますわね。こちらが納得出来るだけの処罰を。それがケジメというものではございませんこと? 堕天使の皆さんはそんなケジメもつけられないと……? それではとてもこちらとしては信頼できませんわね……」
姫島先輩のその口調と表情からは露骨なアザゼル様……堕天使に対する敵意・反感がこもっている。そんな彼女に対してアザゼル様は衝撃の言葉を口にした。
「朱乃……お前まだ、親父の、バラキエルの事が許せねえのか?」
「!!?」
それを聞いたレイナーレも、そしてカラワーナさんもミッテルトちゃんも驚愕の表情を浮かべる。僕も驚いた。僕はもちろんレイナーレもまだ会った事はないが、バラキエル様といえばシェムハザ様と並ぶアザゼル様の右腕。堕天使界の重鎮だと聞いている。そんな方の娘が事もあろうに悪魔のグレモリー眷属の一員となって、堕天使と敵対しているというのか……!
その途端、姫島先輩は眉を吊り上げて血相を変えて逆上した。それは普段のいつも微笑を浮かべてお嬢様然とした態度を崩さない彼女の様子とはかけ離れていた。
「何故、ここであの人の名前が出てくるんですっ!! 今回の話には関係ないでしょう!! あんな人っ!!」
その後、姫島先輩は嘲りを込めた口調で付け足す。
「ま、まあ、あの人もあなたも信頼できない人って点では同じですわね……」
「何か、よほどの事情があるみたいね……」
「そうだね……」
僕とレイナーレは小声でそうささやき合った。
アザゼル様は完全に喧嘩腰なグレモリー眷属の面々をなだめるような感じで話しかける。
「まあ、聞け。レイナーレと尊に聞いたところによれば、お前ら、ここに来る直前にもあいつらを襲ったそうじゃねえか」
「当然よ。私たちのところであれだけの事をしてくれた以上、その責任は取らせないといけないもの」
「そしてその時、尊はレイナーレがアーシア・アルジェントから奪った神器をお前らに返す、その代償にレイナーレの命を助ける事を求めたと聞くが……」
そこでそれまで黙っていた兵藤が僕とレイナーレを凄まじい憎悪の表情で睨みつけた上で口を開いた。
「ああ……冗談じゃねえよ。そこのクソ野郎!! そんな事でそのクソ堕天使がアーシアや俺にしやがった仕打ちを帳消しになんかできるわけがねえだろ!! 彼女になったフリして俺を騙して殺し、てめえが出世したい……堕天使総督のあんたに取り入りたいっていう身勝手な欲のために何の罪もねえアーシアを殺しやがったそのクソ堕天使を、そんな事で許せるかよ!! それをそこの國原のクソ野郎はアーシアの命をダシに汚ねえ取引を持ちかけてきやがって……」
僕とレイナーレを罵る兵藤の体は怒りでガタガタとふるえている。
「そうか……だが、とにかく神器を取り戻せばアーシアを蘇らせる事は出来るんだろ? 今も尊は【レイナーレの命を保障してくれるなら、神器を返すことは確約する】って言ってるし、レイナーレもそれに同意してるぜ。どうだ、ここはそれで納得してくれねえか?」
そのアザゼル様の言葉に兵藤は激昂する。
「ふざけんな!! そんな事であのクソ堕天使の所業を帳消しになんかできねえってさっき言っただろうが!!」
「へえ~~そうかよ……じゃあ、お前はアーシアを蘇らせる事より、てめえの私怨を晴らす方が優先だっていう事かよ?」
「な、何だと……!!」
アザゼル様の言葉に兵藤はまた怒りで体をふるわせる。
「お前の話を聞いてるとそういう事になるじゃねえか。尊なら違うぜ。こいつなら何を置いてもレイナーレの事を優先するぜ。レイナーレの命がかかっているなら、てめえの恨みなんざ二の次……いや三の次……こいつなら間違いなくそうだ」
「…………! こんなクソ堕天使への盲愛に取りつかれたこいつなんざ……」
僕を睨んで吐き捨てる兵藤。
そんな彼をアザゼル様はあえて煽るような態度を取られた。
「その【クソ野郎】とお前、二度戦って引き分けただろ?」
「……っ!!」
兵藤は拳を握り締めて体をふるわせる。その彼をアザゼル様は諭すように言われる。
「確かに尊とお前じゃ、お前の方が腕力も瞬発力も遥かに上だ。お前はレイナーレに対する恨み、憎しみを糧に戦った。それでレイナーレは圧倒できた。だが、尊はレイナーレを、好きな女を守りたいという一心で戦った……好きな女を守りたいという尊の想い。それが尊がお前に負けなかった理由だ」
「総督閣下……!」
アザゼル様の言葉に僕は自分の胸が熱くなるのを感じた。
一方、兵藤は悔しさに体をふるわせつつ叫んだ。
「確かに、俺はこいつに勝ててねえ……だが、絶対もっと強くなって今度こそこいつを叩きのめしてやる!!」
「イッセー……」
グレモリー先輩はそんな兵藤の肩を抱き、彼を慰める様子を見せた後、アザゼル様をキッ!と睨む。
「アザゼル、あくまでもこの女たちを引き渡さないつもりね……」
「ああ、お前たちも知ってるグレンデル撃破でレイナーレと尊はここの連中の間でもずいぶんと人気でな。お前らに引き渡すとなると皆も黙っちゃいねえからな」
「ふーん……そうなの? でも、アザゼル、あなたはミコトを傍に置いておきたいんでしょう? この子の神器の力……潜在能力は凄いものがあるもの。将来、私たちと戦う時の戦力にしようと考えているのかしら?」
グレモリー先輩はアザゼル様に猜疑の眼差しを向ける。
「俺はお前ら悪魔と事を構えようたあ思っちゃいねえよ。お前らから仕掛けてくりゃ話は別だがな」
「私たちに対してあれだけの敵対行動をした、この女を庇っている時点で敵対しているも同然だけど」
「その通りだぜ……このクソ女やクソ野郎に肩入れしてるあんたは俺たちの敵だぜ」
「その通りです!」
あくまでも僕やレイナーレ、アザゼル様への敵意を隠さないグレモリー眷属の面々。そんな彼らにアザゼル様は溜息をつきながら告げた。
「お前たちはそうでもサーゼクスは違うぜ」
「何ですって……!? お兄様が……?」
驚きの表情を浮かべるグレモリー先輩。
「ここに来る前に尊とレイナーレはリアス、お前が約束した賞金に目がくらんで襲って来た下級悪魔たちを倒した時、あえてそいつらを殺さずにこの俺にその処置を委ねた。俺はそいつらのその事についての記憶を消した上でサーゼクスに引き渡した。サーゼクスは尊の思慮深さに大いに感心していたぜ」
「そ、それが一体どうしたっていうのよ……?」
「俺はその時、サーゼクスに告げた。尊とレイナーレが強く愛し合っている事……そしてアーシアの神器の返還を二人が申し出ている事も併せてな。そしたらあいつ、【それならば二人と和解するよう、口添えしても良い】って言っていたぜ」
「ひ、卑怯よ! 私たちの頭越しにそんな事を!」
「そうだぜ! 大体、國原の野郎がそいつらを見逃したのだって、それを取引材料にするためだろ! やっぱ汚ねえぜ! この野郎!」
アザゼル様の言葉にいきり立つグレモリー先輩と兵藤。
そんな二人にアザゼル様は諭すように言った。
「確かにそうかも知れねえなぁ~~だが、俺としても尊は貴重な人材だ。潜在能力が高い上に、頭も良く回る。お前らは【汚ねえ】と言ってるが、これからそういう思考力は大切だぜ。ちったあ大人になりな」
「総督閣下……!」
僕は嬉しかった。アザゼル様が僕の事をとても高く評価してくださっている事がよく分かったから。そしてグレモリー眷属の要求をきっぱりと撥ねつけてくださった事も。このお方にずっと付いていこうと僕は改めて心に誓った。
「ぐっ…………!」
グレモリー眷属の面々は悔しそうに顔を歪める。
「ところで、そこにいるそいつは誰だ? リアス、お前の眷属じゃないだろ?」
アザゼル様は例の【陽太郎】という男を見つめて聞いた。
「あっ、彼は……」
グレモリー先輩が言いかけたところで彼は自ら名乗る。
「初めまして、アザゼル総督。僕は鬼崎陽太郎と申します。以後、お見知りおきを」
一礼するその男……鬼崎陽太郎。言葉遣いと仕草は丁寧だが、その端正な顔には不敵な表情が浮かんでいる。
「お前、聞いたところによりゃ、この前、尊とそこの赤龍帝が暴走して戦った時、止めたそうじゃねえか。相当の手練れと見えるが、お前の種族は何だ?」
「魔人ですよ」
アザゼル様の問いに対する鬼崎の返答を聞いて僕は隣にいるレイナーレに尋ねた。
「レイナーレ、魔人って?」
「特定の生物の能力を身に付けた、いわば【超人】とかいった感じの種族の事ね」
レイナーレの説明に僕は納得する。なるほど。あの特撮の仮面ライダーのシリーズに出てくるヒーローや怪人のようなものだという事か……
「なるほど……魔人か。それでお前はどんな能力を持っているんだ?」
アザゼル様の問いにグレモリー先輩が直ちに口をはさむ。
「アザゼル、私たち悪魔とあなたたち堕天使の間にはまだ和平は結ばれていない。つまりいまだ対立関係なのよ。陽太郎は悪魔ではないけれど私たちに協力してくれている身。そんな立場の彼があなたのそんな質問に答える必要はないのではないかしら?」
「そういやそうだな。鬼崎とやら、今の質問は忘れてくれ」
アザゼル様はあっさりと質問を撤回した。すると今度は鬼崎が口を開く。
「では総督閣下、今度は僕の方から言わせて頂きたいのですが」
「何だ? 言ってみろ」
「今回の事件は全てそこの彼女……レイナーレの身勝手な野望により引き起こされた事。その彼女が堕天使総督の権力で罪を逃れてのうのうとしている事。それに僕は正直納得できないのですがね……」
そう言って鬼崎はレイナーレを睨む。彼女はビクッ! と身をふるわせる。僕はそんな彼女の肩を抱きつつ、鬼崎をキッ! と睨みつける。
鬼崎は僕などまるで眼中にないかのようにレイナーレに向かって言い放つ。
「罪を犯してのうのうと生きて幸せになれるなんて思ったら大間違いだよ? 僕はね、君のような傲慢な女を見ていると殺したくなるよ」
「!!!」
レイナーレの顔が恐怖で引きつり、彼女の体がガタガタとふるえる。僕はそんな彼女を強く抱き締めつつ、鬼崎を睨みつけて彼に抗議する。
「な、何て事を言うんですかっ!! 今の言葉を取り消してくださいっ!!」
「バカ言うんじゃねえ。國原。鬼崎が言ったのは当然の事だぜ。当然の事言われたからって取り乱すんじゃねえよ!!」
「その通りだよ。陽太郎くん、良く言ってくれたよ! 僕としてはこの場でこの堕天使と彼を始末したいところなんだけど……この前の【借り】もあるしね」
兵藤と木場が鬼崎に同調し、木場が僕を憎悪のこもった目で睨みつける。【借り】というのはもちろん、僕は覚えていないが、暴走した僕が切りかかった木場を一撃で倒した時の事だろう。
すると今まで黙っていたヴァーリがそこで進み出る。
「鬼崎陽太郎とかいったね。なかなかに強そうだ。ここは一つ勝負といこうか。俺は【白龍皇】のヴァーリ・ルシファー。君となら楽しめそうだ。そこの【赤龍帝】ではまだまだ役不足だが」
「何だと!! この野郎!!」
「【白龍皇】! あなたが!?」
兵藤が怒り、グレモリー先輩が驚きの声を上げる。どうやら、ヴァーリ……【白龍皇】の存在は冥界の地位の高い人々の間では相当有名なようだ。人間から転生悪魔になったばかりの兵藤は全く知らないようだが。
一方、鬼崎の方は相手の名を聞いても少しも動じず、戦う気満々という様子で不敵に笑う。
「【白龍皇】か……相手にとって不足はないね」
一気に不穏な空気が高まる。だが、そこでアザゼル様が厳しい表情で言った。
「リアス。お前の眷属と仲間に下がるように言いな。これ以上、事を荒立てりゃどういう事になるか、当然分かってんだろ?」
「ま、まあ、今日のところはこのくらいにしておきましょう……お兄様とも改めて話をした上でまた対応を考えるわ。陽太郎、あなたの気持ちは嬉しいけれど、ここは引いて頂戴。イッセーと祐斗もここは我慢して」
グレモリー先輩は悔しそうな表情を浮かべつつ、そう言った。
「そうだね。今日のところは仕方ないか……」
鬼崎が身を引き、木場も不承不承という感じではあったがそれに従う。
兵藤だけはいまだ納得いかないという表情で僕とレイナーレ、そしてアザゼル様を憎悪のこもった目で睨みつけている。だが、グレモリー先輩がそんな彼の腕を取ってささやく。
「イッセー、あなたの気持ちは分かるけれど……今日のところは引き上げましょう……」
「………………」
兵藤は僕とレイナーレを相変わらず憎悪に満ちた目で睨みつけつつ、グレモリー先輩に腕を引かれて執務室を出て行く。そしてその他のグレモリー眷属の面々も僕たちを険しい表情で睨みつつ、出て行った。そんな彼らにシェムハザ様は頭を下げ、外に待機させていた部下たちに丁重に送るようにと命じられた。
(次回に続く)
今回の第10話における以前のお話との大きな変更点は、尊の訓練の内容が以前のものと比べて、より具体的で目的がはっきりしたものになった事です。すなわち【空間認識能力】と反射神経を鍛えるという事。これは一誠と比較してパワーや瞬発力、総合的な体力において大きく劣る尊が、今後、一誠に対抗するには不可欠な要素といえます。
レイナーレが言った、尊の物事の本質を見抜く能力とあふれる探求心。それは愛するレイナーレの存在とともに、今後の彼の活躍を大きく支えるものとなっていきます。ちなみに映像怪人による訓練は、作中にもあるように、以前行ったUSJのアトラクションの体験に基づくものです!^^
尊とレイナーレの愛の結晶であり、恥ずかしさを度外視した必殺技【ニプルブラスト(乳首の衝撃)】。今回初めての発動となりました。威力はとても大きいですが、技の性質上、発動に時間がかかるのが難点ですので、その欠点を敵に突かれないよう、発動にあたって敵の攻撃を受けないようにする事が肝要です。今回はカラワーナとミッテルトが囮になってグレンデルを引き付けて時間を稼いだ事により、発動可能となりました。今後もこの技は何度も発動されますのでお楽しみに(笑)
ちなみに以前のお話では【二プルブラスト】を喰らったグレンデルは粉々に吹っ飛びましたが、今回のお話では吹っ飛ばされて意識を失うにとどまっています。これはこの時点の尊の実力からすれば【グレンデルの巨体を粉々に吹き飛ばすというのは、いささかやり過ぎでは?】というご指摘が読者の方からあった事、また尊は優しい性格であり、たとえ敵でモンスターであっても、できうる限り相手を殺すのは避けるという設定によるものです。ちなみに吹っ飛ばされたグレンデルがその後、どうなったかについては読者の方の想像に委ねたいと思います。
最後のリアスや一誠たちグレモリー眷属の面々が堕天使本部に押し掛けてきた場面。ここでも大きな変更がありました。まずは鬼崎が加わっているところ。鬼崎とヴァーリが共に戦う気満々という場面は、もちろん二人が示し合わせての芝居です。そしてこんな芝居を打つ目的は、いずれ明らかになります。
そして一誠とアザゼル。後に師弟関係となる二人ですが、原作でも一誠はレイナーレとの一件を背景に最初はアザゼルに不信感を持っていましたが、このお話ではアザゼルが彼が憎悪するレイナーレと尊をアザゼルが保護している事への反発から、不信感はさらにずっと強いものになっています。ちなみに以前のお話ではアザゼルの言葉に逆上した一誠がアザゼルに殴りかかって、彼に投げ飛ばされるという形になっていましたが、【さすがにそれでは一誠が単細胞過ぎておかしい。いくらなんでもこの場合は、リアスの立場を考えて自重するはず】というご指摘があり、今回の形になりました。
果たしてアザゼルが言った【今回の事件の裏】とは?そして今度はどんな事態が尊とレイナーレに降りかかるのか?
それでは、次回の展開をお楽しみに!^^