それに驚く尊とレイナーレだが…
カラワーナさんとミッテルトちゃんをレックスとアザゼル様の部下の人たちに任せ、アザゼル様と共に総督執務室に向かった僕とレイナーレは、先ほど起こった事について包み隠さずお伝えした。
「なるほど、バルパーとフリードの野郎がコカビエルに従ってやがったか……」
アザゼル様が険しい表情を浮かべる。
「総督閣下、あの男をご存じなのでございますか?」
「ああ、俺は今日まで奴に直接会った事はなかったが、ミカエルを通じて奴の話は聞いていたし、奴の写真も見ていた。奴は元は教会に仕えていた聖職者で科学者。だが、教会に仕える多くの子供たちを使って非道な人体実験を繰り返し、あげくの果てに役に立たねえと皆殺しにし、そのために教会を追放された外道野郎だ。【皆殺しの大司教】と呼ばれてる」
レイナーレの問いに答えるアザゼル様の顔に強い嫌悪感がにじむ。
「総督閣下、非道な人体実験と仰いましたが、それはどんな目的で?」
「教会、すなわち天使の陣営には【聖剣】という強力な武器があってな。尊、お前も昔話とかで聞いた事はあるだろ? 聖剣エクスカリバーとかな」
【聖剣エクスカリバー】といえば、中世イギリスのアーサー王伝説に出てくる伝説の剣!
「は、はい、聞いた事はあります」
「そのエクスカリバーに代表される聖剣の威力は絶大だ。特に悪魔相手には絶大な威力を発揮する。しかし聖剣ってのは誰でも扱えるものじゃねえ。神器を体に有して、なおかつ剣の才能に優れてなくちゃならねえ。だから教会はその聖剣を扱える者を輩出するために【聖剣計画】というプロジェクトを打ち出した」
「だが、集められた子供たちは聖剣に適応する事が出来なかった。それで毒ガスを浴びせられて始末されたんだ。その決定をした計画の責任者があのバルパー・ガリレイの野郎だったって事だ」
「そんな事が……!」
レイナーレは驚きの表情を浮かべる。僕はそんな彼女を見つつ、あのような男の誘いに乗らずに(もちろん、はなから乗る気など全くなかったが)良かったと心の底から思った。乗ったが最後、僕もレイナーレもさんざん利用された挙句、使い捨てにされるのは目に見えている。
「それで、フリードが一味に加わっているのは?」
「奴は元、ヴァチカン法王庁直属のエクソシストで、13歳でエクソシストになって天才と呼ばれた経歴がある。だが、あの性格だ。自分の異常なまでの戦闘への執着により悪魔や魔物だけじゃなく、自分の同胞まで平気で手にかけやがった。それで異端とされて教会を追放されたんだ」
「あのフリードにそんな過去が……」
レイナーレが思わずつぶやく。
「コカビエルからすりゃ、フリードの野郎は同じ戦闘狂として大いにウマが合うだろうぜ。そして【聖剣計画】の責任者だったバルパー・ガリレイも奴の配下……これは……」
アザゼル様は考え込む様子を見せる。
アザゼル様はしばらくして僕たちに言われた。
「尊、レイナーレ、今回の件についちゃ、しばらく俺に預けてくれ。奴らについて調査をする必要がある。詳しい事が分かったらお前たちにもそれを伝える」
「えっ? 総督閣下、では今回の件でコカビエルの追及は?」
「今回、コカビエルの奴は直接、お前たちの前に姿を現した訳じゃねえんだろう? なら奴をしょっぴくにはまだ弱え……【俺は知らん。奴らが勝手に俺の名をかたったんだろ?】とでもとぼけられるのがせいぜいだ。大幹部の奴に鉄槌を下すには、もっと決定的な証拠が必要なんだ。俺の見立てが正しけりゃ、奴がその行動に出るのは間もなくだろう。その時、奴にきっちりと引導を渡してやる」
アザゼル様は決意を込めた表情で断言した。
そうか、コカビエルたちは近々、大事件を起こす。僕たちを誘ったところを見るとそれは悪魔相手で、そしてその相手はおそらく……
アザゼル様の話を聞いて、僕はこれから起こるであろう事を予測した。
「尊、レイナーレ、近々、お前たちに任務を与える。それまで家でゆっくりと待機していろ。もう、コカビエルの一味の奴らがお前たちを襲ってくる事はねえはずだが、一応、部下たちにお前たちの周囲を常に見張っておくようにと伝えておくぜ」
「はっ、ありがとうございます!」
そこでアザゼル様は何かを思い出されたような表情をされた。
「おお、そうだ。ちょっと待て」
「尊、お前、あのケルベロスがお前に付いて来たいと望むなら、あいつを引き取る気持ちはあるか? あいつ、さっき見たところ、もう完全にお前たちになついているぜ」
アザゼル様に尋ねられて、僕は戸惑う。
確かにレックスが僕たちと一緒にいたいと望むならそうさせてあげたい。しかし、僕たちはこの堕天使界にアザゼル様の御厚意で匿われている立場だ。あの巨体のレックスを飼うとなると、とてつもない飼育スペースが必要になるだろうし、食べる食事量とその費用も大変だろう。そんな事をアザゼル様にお願いするのは気が引ける。とはいえ、もしレックスがそれを望むのであれば、突き放すのも可哀想だ。
「レックスが……はい、もし、彼がそれを望むならそうしてあげたいとは思いますが……でも……」
僕が言葉を続けようとしたところで、アザゼル様はそれを遮った。
「分かった。任せとけ」
アザゼル様はすぐにインターホンで部下の人を呼ばれて何かをささやかれた。そしてしばらくすると、その部下の人が黒い首輪のようなものを三つ持って来て、僕に手渡してくれた。
「総督閣下、これは?」
「もし、あのケルベロスがお前たちに付いて来ることを望んだら、それをあいつの3つの頭の上、全てに置いてやりな。後はこいつの説明を聞け」
そうアザゼル様は微笑み、部下の人に言った。
「それじゃ、頼んだぜ」
「承知いたしました」
その後、僕たちはアザゼル様にお礼を申し上げて、アザゼル様の部下の人と共に、カラワーナさんとミッテルトちゃん、そしてレックスが待つあの場へと戻った。
「クゥーーーーーン!」
僕たちの姿を見たレックスが嬉しそうに鳴く。そして彼の背中から、カラワーナさんとミッテルトちゃんが降り立って僕たちを迎える。
「レイナーレ様! ミコト殿! お帰りなさいませ!」
「姉さま! ミコトくん! お帰りなさいっす!」
「それで、アザゼル様からはどのようなお話が?」
「うん、それは宿舎に帰ったところで話すよ」
「分かったっす! じゃあ、そろそろ帰ろうっす! ウチ、もうお腹ペコペコっす!」
「うふふ、そうね。じゃあ、帰りましょう」
「クウーーーーーン……」
僕たちが話していると、レックスが悲し気な声を上げる。すると、そんな彼にカラワーナさんとミッテルトちゃんが言う。
「付いて来たいのか? すまないが、ダメだ……今の私たちはアザゼル様の恩情でここに住まわせて頂いている身。お前を養う余裕はない」
「ウチもなんとかしてやりたいっすけど……アンタ、体がデカ過ぎるし、ウチらじゃ住む場所も食べる物も確保できないっす……だからゴメンっす」
「クウーーーーーーン……キュウウウンッ………クウウウンッ……」
レックスは悲し気な声を上げつつ、どこまでも僕たちに付いていくという素振りを見せる。
そこで僕はレックスの前に歩み寄る。
「レックス、君は僕たちと一緒にいたいかい?」
「クウーーーン! クウーーーン!」
「分かったよ。じゃあ、頭を下に下げて。そしてしばらくじっとしてね」
「クウーーーン……」
僕が頭を下に下げる仕草を見せると、レックスはゆっくりとその三つ首を下げる。そして僕は彼の三つの頭全ての上に、例の黒い首輪を乗せた。
そして僕たちに付いて来てくれたアザゼル様の部下の方が言った。
「さあ、君がこのケルベロスにどの位の大きさになって欲しいか頭の中でイメージしたまえ」
「は、はい!」
僕は秋田犬の成犬位の大きさをイメージする。
すると間もなく、その三つの首輪が光り、それと共にレックスの巨体が見る見るうちに小さくなっていき、僕が考えた通り、彼は秋田犬の成犬程度の大きさになった。そしてレックスの三つ首にその首輪はぴったりとはまった。
「これは……!」
「お、驚きっす……!」
カラワーナさんとミッテルトちゃんが驚きの表情で見つめている。
「………キャン! キャンッ!」
小さくなったレックスはしばし戸惑っている様子を見せたが、その後、喜んでいるような声を上げて、僕にじゃれつき、体をなめ回してくる。
「あははっ! くすぐったいよ! レックス!」
僕はじゃれついてくるレックスの体を撫でまわす。
「この首輪でケルベロスの魔力を抑え込む事で小さくしたのさ。これで、とりあえずは大丈夫だ。宿舎には既に犬小屋を手配してある。食べるものも人間界のこの位の大きさの犬と同程度で間に合う。それも総督閣下が手配してくださるとの事だ」
「ありがとうございます!」
アザゼル様の部下の方の説明に僕たちは礼を述べる。
「この首輪は、君の思念により大きさを調節出来る。元々の大きさよりも大きくする事は不可能だが、小さくする分には大丈夫だ。必要な際に調整すると良い。後、ケルベロスは太陽の光が苦手だ。冥界では問題ないが、人間界や天界に連れて行く場合には事前に太陽の光に慣らしておいた方が良い」
「はい、分かりました。本当に今日はありがとうございました!」
「良かったわね! これで飼うには支障ないわ」
「良かったっすね! レックス、これでアンタは完全にウチらの仲間っすよ!」
「クウ~~ン! クウ~~ン!」
レイナーレが嬉しそうに微笑み、ミッテルトちゃんがレックスに抱き付き、レックスは嬉しそうな声で鳴く。
そして僕たちは新しい仲間と共に宿舎に帰った。
****************************************************************
本部から皆と共に家に戻った私は今、自分の部屋で一人でいる。私はあのケルベロス……今はもう仲間になったレックスとの戦いで攻撃を受け、その私を助けようとしたミッテルトと共に絶体絶命の危機に陥った。だが、それでも何とかミコト殿がフリードたちを蹴散らすまでは時間を稼ぐ事が出来て、それゆえに最終的にコカビエル一味の奴らを撃退する事は出来た。そう思えば自分の果たすべき役割は果たせたといえる。
そんな私たちを、レイナーレ様もミコト殿も涙を流して無事を喜び、そして褒めてくださった。そしてミコト殿の優しさはあの敵であったレックスも救った。そんなミコト殿にアザゼル様はますます評価を高められたようだ。私はこんなお二人に仕えている事を誇らしく思う……だが、その一方で……
ああっ……! ミコト殿っ……!
私の脳裏に、ミコト殿が全裸のレイナーレ様の乳首をひねり回し、【ニプルブラスト】を発動する姿が……そしてそれに絶叫してもだえるレイナーレ様の姿が浮かぶ。
そして私はいつしか、服を脱ぎ捨てて全裸となっていた。ミコト殿がレイナーレ様ではなく、私のこの体で……この乳首で【ニプルブラスト】を発動するのを夢想しつつ……
ああっ! ミコト殿っ! 見てくださいっ! 私の胸っ! レイナーレ様よりもっと大きいのですよっ! この乳首もこんなに勃起していやらしくてっ! 絶対にミコト殿を興奮させて【ニプルブラスト】を発動させてあげられますっ!
ああっ! 私はなんて女なんだっ! レイナーレ様とミコト殿はあれほどに愛し合っておられるのにっ! レイナーレ様は私の事を心から大事に思われているのにっ!
私は罪悪感を覚えるも、しかしミコト殿にレイナーレ様のように愛されたい! ミコト殿にこの体を堪能して欲しい! その欲望を一人でいる時は抑える事が出来ない……!
私は一人、涙を流しつつ狂おしくあえいでいた。
****************************************************************
宿舎に戻って来た僕たちは、その庭に既に用意されていた犬小屋をレックスにあてがった。そして帰る途中で買って来た、ケルベロスが好物だという、甘い蜂蜜がたっぷりと入ったケーキを彼に与える。ちなみにカラワーナさんは疲れているからと先に部屋に戻って、今、犬小屋の前にいるのは僕とレイナーレ、そしてミッテルトちゃんだ。
「! キャン! キャウン!」
レックスは目を輝かせて三つの首ごとに分けられたケーキをむさぼるように食べる。
「ケルベロスって甘い物が好物って本当なんだね……! 人間界の犬は甘いケーキとかお菓子は食べさせると害になるっていうけれど……」
「うふふ、そうね。それにしても、とてもおいしそうに食べるわね♪」
「ホント、見てるウチらも楽しくなるっすね~~♪」
夢中でケーキを食べるレックス。そんな彼を見て、僕もレイナーレも、そしてミッテルトちゃんも嬉しくなる。
そしてケーキを食べ終えたレックスは満腹で眠くなったのか、スヤスヤと鼾をかいて寝る。それを見届けて、僕たち3人は夕食を取る。もちろん左手でだが、もうずいぶん慣れて来たのを実感する。カラワーナさんは食堂に来ず、僕は呼びに行こうと思ったが、ミッテルトちゃんが、彼女は疲れている。後で自分が届けるから大丈夫だというので任せる事にした。
その後、僕たち3人はミッテルトちゃんと別れた僕とレイナーレは手を取り合って僕たちの愛の巣……寝室へと入る。
「今日は大変だったけれど……それでもカラワーナもミッテルトも無事で良かったわね。そしてレックスも私たちの仲間に加わってくれたし」
レイナーレの言葉に僕は心から同意する。
「うん! そうだね!」
そう。僕たちはもう、大切な人を絶対に失いたくない! それはあのグレモリー眷属たちによってドーナシークさんを殺され、最愛の人を奪われる恐怖にさいなまれた。あんな思いを僕もレイナーレも二度としたくないから!そしてレックスという新たな仲間を得られた事、それは僕たちにとってとても喜ばしい事だ!
「ねえ、ミコト」
「何?」
「アザゼル様が仰った【コカビエルが近々出る行動】というのは……」
「うん、それは戦争を引き起こすために悪魔に戦いをしかける事。そしてその相手は、僕たちに誘いをかけたところからしても……きっとグレモリー眷属に対して」
レイナーレの問いに僕は、自分の思うところをはっきりと彼女に伝えた。
「やっぱりそうね。私としてはあの憎い奴らが、コカビエルにやられるなら嬉しいのだけれど……」
「うん……でも、アザゼル様としてはコカビエルたちを放ってはおけないし、実際、コカビエルたちが戦争再開に成功したら大変な事になる」
「ええ、分かっているわ。私、グレモリー眷属の奴らは憎くてしょうがないけれど、アザゼル様の事は心から尊敬しているもの。アザゼル様のご命令なら奴らを助けるのも仕方がないわよね。心の中では決して奴らを許せないけれど……」
「うん……君の気持ちはよく分かるよ」
「ミコト……」
「レイナーレ……」
僕たちはそっと唇を重ねる。そして僕たちはそこではまだそれ以上先には進まず、語り続ける。
「ところで、アザゼル様の仰っていた事でもう一つ、【お前たちに与える任務】というのはミコト、何だと思う?」
「うん、それについては正直、僕もよく分からないんだ」
「あなたも?」
「うん……」
正直、アザゼル様のこの言葉については、僕も本当に良く分からなかった。一体、アザゼル様は何を、どんな目的で僕とレイナーレにさせようとしているのだろうか?
「うん、正直、気にはとてもなるけれど……でも、レイナーレ、これだけは確かだよ! 僕たちはアザゼル様を信じるしかない! そしてアザゼル様は絶対に信頼できるお方だという事!」
「ミコト! ええ! そうよ! そうよね! アザゼル様は絶対に信頼できるお方!」
僕はレイナーレを安心させようと笑顔で言い、それにレイナーレも微笑んだ。
そして僕はレイナーレを……愛しい彼女を見つめる。彼女の情熱的な赤い瞳の整った美貌……香しい艶やかで長い黒髪の香り……
レイナーレの張り詰めた、揉むと僕の手を押し返してくる美しい大きな乳房。その乳房には頂の乳首だけをわずかに隠すだけの黒の面積の狭い胸当てが食い込んでいる。そしてその黒布の下の乳首は、元から大きくて常に勃起していて卑猥だったが、【ニプルブラスト】の訓練と発動を始めてからはさらに硬くなり大きくなって、もう見ているだけで興奮して鼻血を出しそうになるほどにいやらしく卑猥になっている。
そして引き締まったへそにくびれた腰……黒いくの字型パンティーに申し訳程度に隠された秘部……引き締まった、丸く美しい尻……しなやかに伸びた手足……なめらかな肌……彼女の全てが僕の心を虜にしている。僕は毎日、彼女を全裸にしてこの美の女神も到底敵わないほどに美しくていやらしい裸体を見つめ、そして激しく愛しているが、何度見ようが、何度触ろうが、僕の彼女の裸体への執着は全く衰える事はなく、見る度に、触る度に僕の胸を激しく高鳴らせ、僕のアソコを猛り立たせる。
「ああっ……ミコト……! そんなにオチンチン大きくしてっ……!」
目を輝かせて僕のズボンを突き破りそうなまでに熱く猛り立った股間を見つめるレイナーレ。
「ああっ……レイナーレ……! 君も乳首をそんなに勃起させてっ……!」
僕も、まるでカチカチに硬く勃起して膨れ上がり、胸当ての黒布を今にも突き破ってしまいそうな、彼女のいやらしすぎる大きな勃起乳首を夢中で見つめる。
「うふっ……ミコト、あなたのせいなんだからっ……私の乳首がこれはどまでにいやらしくなってしまったのはっ……あなたが毎日、触って吸って、そして【ニプルブラスト】をこの乳首から発動するからなんだからっ……! だから責任取ってっ! あなたが見るのは私のこの乳首だけだって。あなたが触るのは、吸うのは私のこの乳首だけって。そしてあなたの【ニプルブラスト】の源は私のこの乳首だけだって。他の女にこんな事をしたら絶対に許さないんだからっ! それを誓って……!」
レイナーレは美貌に妖艶な表情を浮かべて、胸当てを突き破りそうな大きくいやらしい乳首を胸当ての上から自分の指でさすりながら僕に誓いを求める。そんな彼女に僕は誓う。
「うん! もちろんだよ! 僕が見るのは、触って吸うのは君のこの乳首だけだって。そして【ニプルブラスト】を発動するのは、君のこの乳首だけだって。そう誓うよ! だから永遠に毎日、君のこのいやらしい乳首を見せてっ! 触らせてっ! 吸わせてっ! 僕のレイナーレっ!」
「ああっ……! 嬉しいわっ! ミコトっ!」
レイナーレは歓喜の表情を美貌に浮かべて僕を見つめる。そして彼女は右手を伸ばして僕の手を取って、それを自分の張り詰めた大きな乳房に近づけ、その頂のビンビンに勃起している大きくいやらしい乳首に僕の指を触れさせる。硬くコリコリとした彼女の乳首の感触が僕の指に伝わる。
「あっ!!」
レイナーレがビクッ!と体をふるわせる。
「うふっ……私のこのいやらしい乳首と……」
レイナーレは僕の指を自分の乳首に触れさせたまま、空いている左手を伸ばして僕の猛り立った股間に当てる。
「あっ!!」
今度は僕がビクッ! となる。
「あなたのこのオチンチンが最高に熱く、大きくなったところで【ニプルブラスト】は発動されるんだもの。あの技はまさにあなたと私の愛の結晶ね!」
そうレイナーレは僕に微笑む。僕は手に感じる彼女の大きくいやらしい乳首の感触と猛り立つ股間のうずき、そして彼女の卑猥な言葉に思わず射精しそうになるのを耐えつつ叫ぶ。
「うん! そうだよっ! あの技は君と僕の愛の結晶だよ!」
「うふっ……そうね。だからこそあの技はあれほどに強力なのよ! あなたと私の熱い愛の結晶なんだもの! さあ、ミコト……このあなたの私への愛の結晶の私のこのいやらしい乳首をいっぱい愛してっ! 私のアソコをかき回してっ! 私のミコトっ!」
そう卑猥で、そして熱い愛の言葉を叫ぶレイナーレ。その彼女に僕の欲望が爆発する!
「あああっ!!! レイナーレっ!!!」
僕は興奮のあまり、愛しい彼女の名を絶叫しつつ、まず彼女のいやらしい大きな勃起乳首を胸当ての上からギュリッ! と指でひねる。
「あはあっ!! ミコトおっ!!」
レイナーレがビクン! と体をのけぞらせる。そして僕は右手でそのまま彼女の乳首をひねりつつ、空いている左手で彼女の秘部をわずかに隠しているくの字型パンティーに手をかける。
「あっ!!」
そしてそのまま僕は彼女のくの字型パンティーをビリイッ! と引き剥がす。
「あああんっ!!」
レイナーレの黒い陰毛に覆われた秘部が僕の目にさらされる。そして僕はその彼女の茂みに手を突き入れる。
「ふあっ!! ああんっ!!」
「ああっ……レイナーレっ……もうこんなに濡らしてっ……! さあ、見せてっ! 僕が大好きな君のいやらしい大きな乳首をっ!」
僕は何よりも好きでたまらない、レイナーレの大きく卑猥すぎる乳首を直に見ようと、一旦、乳首から指を離すと、彼女の張り詰めた大きな乳房に食い込んでいる黒の胸当てを引き剥がそうと強く引っ張る。手に感じるムッチリとした弾力感にあふれる彼女の乳房の感触。
「あっ!! ミコトおっ!! あああんっ!!」
そして僕は胸当てを強く強引に引っ張り、その結果、胸当てのつなぎの部分がブチッ! と大きな音と共に切れる。
「あっ!! あはあっ!!! あああんっ!!!」
レイナーレの甘い叫びと共に、彼女の張り詰めた大きな乳房が胸当ての拘束から解放されてぶるるんっ! と大きく弾みつつ露わとなり、同時に彼女の硬くビンビンに勃起した、いやらし過ぎる大きな乳首がぶるっ! と弾みつつ丸出しとなり、彼女は全裸となった。
「ああんっ……ミコトおっ……」
レイナーレはそのあまりにも美しくいやらしい魅惑の裸体を僕の前にさらし、彼女の美貌は赤く染まって悩ましげな表情を浮かべている。
僕は改めてむき出しとなったレイナーレのその大きな乳房とその頂の乳首を見つめる。彼女の乳房はまるで重力に逆らうかのようにパンパンに張り詰めた見事な球形で実に美しい! まさに【美巨乳】という言葉そのものの至高の乳房だ!
その頂の大きな乳首はあの初めて結ばれた日以来の、毎日の僕の指や舌、歯による激しい攻めを受け続け、充血して変色している。そして最近、【ニプルブラスト】の発動の源になってからは、より大きく膨れ上がって肥大化し、カチカチに硬く勃起して、ビン! と上に向かって突き出している。それはあまりにも卑猥で僕の心を虜にし、僕は彼女のこの乳首を見ているだけでもう股間が猛り立ち、射精しそうになるのを必死でこらえている。
「ああっ……レイナーレっ……! なんていやらしいのっ……! 君はっ……!」
僕は興奮のあまり、かすれた声で愛しい彼女にそうささやきつつ、目の前で張っている彼女の魅惑の乳房に手を伸ばす。
「あっ……!」
まず僕はレイナーレの張り詰めた大きく美しい乳房の感触を味わおうと、その乳房を手でさする。彼女の乳房のムッチリと張り詰めた弾力感あふれる感触と、手が吸い付きそうなすべすべとした感触が僕を魅了する。
僕はその乳房をぐにゅっ! むにゅっ! むにむにっ! と強く揉みしだく。
「あっ!! あっ!! あはあんっ!! ミ、ミコトおっ!! ああんっ!!」
僕の指がレイナーレの乳房に食い込み、彼女の乳房が卑猥な形に変形する。張り詰めた彼女の乳房の弾力は僕の手を押し返してきて、それが僕をさらに興奮させて、僕は夢中で彼女の乳房を揉み続ける。
僕はレイナーレの乳房から一旦、手を離すと、僕が何よりも好きな、硬く勃起してそそり立っている、彼女の大きくて卑猥すぎる魔性の乳首の攻めに取りかかる。
まずは指ですりっ……と彼女の乳首をさする。
「あっ!!」
乳首が性感帯であまりにも過敏なレイナーレは、それだけでもうビクッ! と裸体を大きくふるわせる。僕は彼女のその硬くてムッチリとした魅惑の乳首の感触を確かめるようにすりっ……すりっ……すりすりっ……と指で何度も何度もさすり回す。僕の指の動きと共に彼女の大きくいやらしい乳首がぶるっ! ぶるるっ! と意思を持つ生物のように卑猥にうごめく。
「ああっ……! あはあんっ! あああんっ! ミ、ミコトっ……ち、乳首っ……! 気持ち良いっ! 気持ち良いのよおっ……! ああんっ!」
僕に乳首をさすり回され、レイナーレは美しい顔に恍惚とした表情を浮かべて甘い声でもだえる。その彼女の姿はあまりに美しく、そしていやらしい!
ああっ!! レイナーレっ!! 君ってなんて素敵なのっ!! どうしてこんなにいやらしいのっ!! 僕を!僕をこれほどまでに虜にしてっ!!
そして僕はレイナーレの乳首から一旦、手を離すと、今度はその乳首にちゅっ! と軽いキスを仕掛ける。
「あっ!!」
レイナーレがまた甘い声をあげて裸体をふるわせる。そして僕はさらにちゅっ!ちゅっ!ちゅっ!と何度も彼女の乳首にキスを浴びせる。
「あっ!! あっ!! あはんっ!! ミ、ミコトっ!! ち、乳首にキスされるのっ!!す、すごく感じちゃうっ!! あっ!! ああんっ!!」
「うふっ、レイナーレ、そんなに感じてくれて嬉しいよっ! もっともっと乳首にキスしてあげるっ! ちゅっ! ちゅっ!」
「あっ!! あはっ!! う、嬉しいわあっ!! ミコトおっ!! あはあっ!!」
そして僕は甘めの愛撫から強めの愛撫へと切り替える。まずはレイナーレのビンビンに勃起して突き出している硬い大きな乳首を親指と人差し指でぎゅりっ! とひねる。
「あっ!! あはあああっ!!!」
強い刺激にレイナーレが裸体を大きくのけぞらす。さらに僕は彼女の乳首をぎゅりっ! ぎゅりぎゅりっ! ぎゅりりいっ! と激しくひねり回し、乳首に爪を立て、そして引っ張る。
「ふっ!! ふひいいいいいいいっ!!! ミ、ミコトおおおおっ!!! ふぎゃあああああああんっ!!!」
性感帯の乳首を激しく攻められ、レイナーレは目を見開き、長い黒髪を振り乱し、裸体を大きくのけぞらして淫らにもだえ狂う。僕は彼女のその痴態と、指に感じる彼女の大きな勃起乳首のカチカチに硬くて、それでいてムッチリとした弾力感にもあふれた感触に夢中になり、さらに彼女の乳首を夢中で攻める。
僕はレイナーレの乳首から指を離して、今度はそれを舌でるろおっ! となめ上げる。
「あっ!! あはあっ!!」
さらに僕は彼女の乳首を存分になめ回し、しゃぶり、激しく吸い上げる。
「るろっ……るろるろ……ぺちゃあっ……はむっ……ちゅううううっ……ぷはっ! ああっ……! レイナーレっ! 君の乳首なんておいしいのっ! もっともっと吸わせてっ! もっともっとなめ回させてっ! あむっ! じゅるるるるーーーーーっ!」
「ふああああんっ!! ミ、ミコトおおっ!! き、気持ち良いわあっ!! ええ!! 良いわあっ!! もっともっと吸ってえっ!! あはっ!! もっともっとなめ回してえっ!! 私のこのいやらしい乳首をおおっ!! ああんっ!!」
僕はレイナーレのビンビンに勃起した大きな乳首を、乳輪を余す所なくなめ回し、吸い上げ、レイナーレは甘い声でもだえ続ける。
そして僕は愛しい彼女に最高の刺激を与えるべく、そのぷっくりと膨れ上がって石のように硬くて、ビン! と突き出している大きくいやらし過ぎる乳首にガリッ! と歯で強く噛みつく。
「ひっ!! ひぎゃあああああああんっ!!!」
レイナーレが凄まじい刺激に両目を見開いて裸体をふるわせて絶叫する。そして僕はさらに彼女の乳首にガブッ! がリッ! ガリイッ! と何度も噛みつく。
「ふぎっ!!! ふうひいいいいいいいいっ!!! ミ、ミコトおおおっ!! わ、私もおっ!! は、はひっ!!! はぎゃあああああーーーーーんっ!!!」
レイナーレは裸体を大きくのけぞらせて絶叫し、彼女の両足がビクッ! ビクッ! と激しく痙攣し、彼女のすらりと伸びたしなやかな足を伝わって愛液が流れ落ちる。彼女は絶頂を迎えたのだ。
そして……
「はあんっ……はあはあっ……ああんっ……ミコトおっ……」
レイナーレがその美しくて卑猥な裸体を汗でびっしょりと濡らしてあえいでいる。僕はその彼女にそっと顔を寄せて唇を重ねる。
「あっ……! ミコトっ……あむっ……るろっ……れろっ……ふああっ……」
僕の舌がレイナーレの歯をこじ開けるようにして彼女の口内に侵入し、僕は彼女の舌を、そして口内を余す所なくなめ回す。
「るろっ……れろれろ……ぺちゃあっ……ああっ……レイナーレっ……君が大好きっ……!」
「ぷはあっ……あああっ……わ、私もあなたが大好きっ……! 私のミコトっ……はむっ……ちゅうううっ……」
僕とレイナーレの舌が激しく絡み合い、僕と彼女は熱い吐息を吐きつつ、お互いの舌をむさぼり合う。その愛の連鎖は果てしなく続いた……
****************************************************************
尊の激しい乳首攻めでイカされた私。そして私はその後、尊と舌と舌を絡め合う、濃厚なディープキスにふけった。
そして長い長いディープキスの後、私は誰よりも愛しいこの子に語りかける。
「ねえ……ミコト……」
「何……?」
「アザゼル様は今回のコカビエルの件、どのような形で解決されるおつもりなのかしら?【鉄槌を下す】と仰っている以上、コカビエルが戦争をまた引き起こそうとした場合、厳しく断罪されるおつもりなのでしょうけど……」
「うん……アザゼル様は僕たちの【コカビエルの部下たちに襲われた】という証言だけでは大幹部のコカビエルを断罪するのは無理だと仰っていたね。そうならばコカビエル本人が直接動いた時、すなわち彼が自ら悪魔……おそらくグレモリー眷属への攻撃に乗り出した時に叩く、という事だと思うよ」
尊はそう自分の考えを述べた。やはり尊は的確に状況を理解して今後、起こる事をしっかり予測している。恋人として私は嬉しく思う。
私はさらに自分の考えを述べる。
「ええ、ミコト、私もあなたの言う通りだと思うわ。でも、それだと、私たちにとっては忌々しいけれど……グレモリー眷属の奴らがコカビエルに襲撃された時、奴らを助けてコカビエルを倒す、あるいは捕らえるという事になるわね。グレモリー眷属の奴らだけでコカビエルを倒すのは無理だと思うから……」
「コカビエル……君たち堕天使の大幹部はやっぱりそれほど強いの?」
「もちろんよ。彼は先の大戦で大活躍した伝説の堕天使よ。その力は大変なものがあるわ。この私など彼からすればあまりにも弱すぎて歯牙にもかけない存在だわ。あの憎い一誠やリアス・グレモリーの潜在能力は高いとしても、到底、コカビエルには歯が立たないと思うわ」
「そうか……こちらから行ってグレモリー眷属たちを助ける形でコカビエルを倒す。その場合、軍勢で行ったりすれば堕天使が戦争を本気で仕掛けてきたと、堕天使への猜疑心がとても強いグレモリー眷属たちに誤解されて彼らとトラブルが発声する危険性が高いから、個人でコカビエルを圧倒できる誰かを派遣するという形になるのかな?」
尊の言葉に私はうなずく。
「そうね。でも個人でコカビエルを倒せるという事になると……それが出来るのは極めて限られてくるわね。アザゼル様ご自身が出向かれるか、それ以外となるとバラキエル様とか……」
「なるほど……でも、アザゼル様の事だもの。きっとしっかりとお考えになっていると思うよ。絶対に大丈夫だと思う」
尊はそう微笑んだ。
この子のその様子から、この子はもう完全にアザゼル様を信頼して、あのお方に従っていくという決意を固めている事が分かる。つまりこの子はもう完全に、私たち堕天使陣営の一員であるという事だ。私はそれがとても嬉しい!
ミコト……あなたは私を一途に愛して私と永遠に一緒でいるために命を賭けてあの憎いグレモリー眷属の奴らに立ち向かって私を守り抜いてくれているわ。そしてアザゼル様の信頼をも勝ち得ている! あなたはなんてすごい子なの! あなたならきっとミカエル天使長の信頼をも勝ち得て堕天使になれるわ! そしてその時にはあなたはこの私と!
私の心の中で未来に向けての大きな希望が膨らむ。そして私は誰よりも愛しい、この子を抱き締める。
「あっ……レイナーレ……」
「ミコト……愛してる……愛してるわ……誰よりも……」
「うん、レイナーレ、僕も愛してる……誰よりも君を……」
私の心からの想いに、尊も心からの愛の言葉を返してくれる。
私と尊は再び顔を寄せて舌と舌を重ねる……そして私たちはまたお互いを激しく求め合う……
****************************************************************
フリードたちとの遭遇と戦闘から数日後……
あれからも僕たちは日々、訓練を続けている。そしてその訓練にはレックスも新たに加わっている。先日の話にあるように人間界や天界に赴いた時の為に太陽光に慣れさせておく必要がある事と、今後、僕たちと共に敵と戦う為にはお互いに連携を強化しておいた方が良いという、アザゼル様からのアドバイスによる。
最初は人工の太陽光を浴びると目を閉じて体をふるわせていたレックスであったが、次第に慣れて、今では明るい中でも平気になっている。僕とレイナーレと共に、映像怪人を相手にする模擬戦にも参加して、素早い動きで活躍してくれている。やはり彼は犬で、そして三つの頭を持っている事もあり、動体視力に実に優れている。
そして今日、僕とレイナーレは再びアザゼル様に本部へと呼び出された。レックスを連れて来るようにと命じられて、彼を連れての訪問だ。僕たちが総督執務室に入るやいなや、アザゼル様はいつもの気さくな感じで声をかけられる。
「よお、ご苦労!」
「はっ!」
「キャウン!」
「ハハハ、すっかりそのケルベロスも礼儀をマスターしてるじゃねえか! 上出来! 上出来!」
アザゼル様は上機嫌な様子で笑われる。
「レックス、総督閣下がお褒めになられたわよ♪」
レイナーレが微笑みつつレックスを撫で、レックスは嬉しそうに喉をゴロゴロ鳴らしながら甘える。僕もそんな様子を嬉しく思いつつも、アザゼル様に尋ねる。
「それで総督閣下、お呼びになられたのはやはり、コカビエルたちの件についてでしょうか?」
「ああ……まあ、座れ」
アザゼル様はソファに座るように僕たちに促した。
「はっ!」
「ありがとうございます!」
「キャウン!」
僕たちは一礼して、ソファに腰掛け、レックスは僕たちの座っているソファの横の床に座り込む。
「実はな……先日、カトリック教会ヴァチカン及び、プロテスタント側、正教会側に保管・管理されていた【聖剣エクスカリバー】が盗まれたって情報が入ったんだ」
「えっ!」
僕とレイナーレは驚き、思わず顔を見合う。先日、アザゼル様のお話に出てきたばかりの聖剣の代表格であるエクスカリバー、それが天界の管轄下にある教会の三宗派のもとから盗まれたと。ちなみに僕は世界史が得意なので、キリスト教の三宗派については理解している。だが……
「しかし、総督閣下、【聖剣エクスカリバー】とはそんなに何本もあるものなのですか?」
僕は率直な疑問を口にした。
すると隣に座っているレイナーレが言う。
「ミコト、【聖剣エクスカリバー】そのものは現存していないのよ」
「えっ?」
アザゼル様は彼女の言葉にうなずきつつ言った。
「そうだ。大昔の戦争でエクスカリバーは折れちまってな。しかしその際、四散した刃の破片を拾い集め、錬金術によって新たに7本作られたんだ。そしてその内、一本は戦争の際に行方不明になっちまって、残りはそれぞれ2本ずつ、カトリックとプロテスタント、正教会で管理していた。それがそれぞれ1本ずつ盗まれたってわけだ」
「で、では総督閣下、それを盗んだ者は……」
「ああ、お前たちの思っている通り、コカビエルの奴だ。ミカエルたちはしっかりと把握しているそうだ」
やはりそうか。そしてコカビエルの配下には例の【聖剣計画】の責任者だったバルパー・ガリレイがいる! という事は!
「総督閣下! ではコカビエルたちは聖剣を集めて、その上で悪魔や天使に戦争を仕掛けようと!」
僕は思わず叫ぶ。するとアザゼル様は言われる。
「究極の狙いはお前の言う通りだろう。だが、コカビエルの奴はそこまで待つつもりはねえだろうぜ。奴は手前の力に自信持ってやがるし、気がはやるタイプだからよ。悪魔に対して絶大な威力を発揮する聖剣を手に入れたからにゃ、即刻、行動に出るに違いねえ……そして既に奴らは駒王町に行ってそこに潜伏してるらしい。もちろん、グレモリー眷属の奴らに戦いを仕掛ける為にな」
そうか……! いよいよ……
僕の心に思わず緊張が走る。そして隣を見るとレイナーレもやはり、緊張した表情を浮かべている。
「それでな。俺としちゃお前たちに今から、その駒王町にこれから行ってきてもらいたくてな、それで呼んだんだ」
えっ!!?
……!!!
そのアザゼル様の言葉に僕は驚愕し、レイナーレの表情は引きつる。
「お、お言葉ですが総督閣下……グレモリー眷属たちはレイナーレを極度に憎んでいて、彼女を見つけ次第殺そうとしているのですよ。それは総督閣下もよくご存じのはずですが……」
僕は思わずふるえる声で抗議した。
「話は最後まで聞け。それはもちろん俺もよく分かってる。お前たちだけで行かせたりはしねえよ。ちゃんと奴らに狙われてもよいように【助っ人】を付ける」
「えっ、【助っ人】? 総督閣下、それは一体どなたでございますか」
「ああ、お前たちも知っている奴だ……おい、入ってくれ」
アザゼル様はそう言ってドアの方を見た。するとドアが開いて……
「えっ!!」
「!!!」
「キャウン?」
入って来たのはすらりとした体形の銀髪で透き通った青い目で整った顔立ちの凄い美少年……
「ヴァーリさん!」
そう、彼は僕たちを人間界からこの世界へと導いてくれた【白龍皇】ヴァーリさんだった。
「やあ、久しぶりだね。黒龍王」
ヴァーリさんは僕を見つめて端正な美貌に微笑を浮かべた。
「おや、こんな所にケルベロスがいるとはな……」
ヴァーリさんがレックスを見て目を細める。
「キュウウウン……」
レックスは明らかに彼を恐れているような様子で僕に身を寄せる。
「こいつが一緒にいりゃあ、グレモリー眷属の連中はもとよりコカビエルが相手でも安心ってもんだ。頼りになるぜ」
そのアザゼル様の言葉にレイナーレが信じられないという表情で言った。
「総督閣下、それは本当でございますか? こ、この彼が……」
彼女から見れば僕ほどひ弱な感じではないにしても、見るからに優男という感じの彼が伝説の上級堕天使であるコカビエルとも戦えるほどの強者であるとは思えないのだろう。
「やれやれ……この【白龍皇】ヴァーリを侮ってもらっては困るな。このケルベロスは俺の力を正しく認識出来たようだが……」
ヴァーリさんはそうささやきつつ、レイナーレに鋭い視線を向けた。するとレイナーレはビクッと身震いして謝る。
「ご、ごめんなさい……」
「こいつは見てくれはこんな感じでも、戦いは滅法強えぜ。てか、こいつは戦いを生きがいとしてる戦闘狂だ。敵に回すと怖いが、味方になれば頼りになるぜ。俺が保証する」
そう言ってアザゼル様は笑った。そして僕はディヴェリクスの言葉を思い出す。
現時点では【赤龍帝】よりも実力は問題にならねえくらいに上だ!
なるほど……! さっき、レックスは【野生のカン】でヴァーリの圧倒的な力を感じ取って怯えたという事かな……
そして僕はレイナーレに小さな声でささやく。
「レイナーレ、アザゼル様もああ仰っているし、ディヴェリクスもヴァーリさんの実力は兵藤とは比較にならないほど上だと言っているよ。だから大丈夫だよ」
「ミコト……ええ、そうね」
しかし、僕にはまだ疑問があった。
ヴァーリさんが僕たちのサポートに付いてくれる事で僕たちの安全が保障されるとしても、なぜアザゼル様はわざわざグレモリー眷属たちとは最悪の関係にある僕たちに駒王町へ行けなどという命令を?
当然、それはレイナーレも僕以上に感じているはずだ。そこで僕はそれを率直にアザゼル様に問う。
「ヴァーリさんが僕たちを助けてくださるのは嬉しいです。しかし、総督閣下はなぜ、今回の件を僕とレイナーレに命じられるのですか?」
「ああ、その事だがな……」
アザゼル様はそこで姿勢を正して改まった様子で僕たちに事情を説明する。
「聖剣を盗まれた教会本部、つまり天使長のミカエルの奴の意を受けた連中は奪われたエクスカリバーを取り返す為に、まずはエクソシスト神父どもを秘密裏に駒王町に派遣した。しかし、その連中はことごとく聖剣を盗んだコカビエルの一味の奴らに返り討ちにされたって事だ。その神父どもを殺した奴は相当な剣の使い手らしい」
そこまで聞いた所でレイナーレが小声でささやく。
「ミコト、その剣の使い手というのはおそらく……」
「うん、おそらくフリードに違いない……!」
僕は確信を持って彼女にうなずく。
「そこで業を煮やした教会本部の連中は、今度は2人の聖剣使いを駒王町へ送り込もうという事になったらしい。これは俺が教会本部にもぐり込ませている密偵が送ってくれたモンだが、2人とも若い女だ」
そこまで言ってアザゼル様は、懐から二枚の写真を取り出して僕たちに見せた。1人は栗毛の長い髪をツインテールにした、目が大きくて陽気で活発そうな雰囲気の女の子。そしてもう1人は、短めの青みがかかった黒髪に緑色のメッシュを入れた、目つきの鋭い女性だ。2人ともほぼ僕と同じ位の年齢に見える。2人ともなかなかの美人だ。とはいえ、僕のレイナーレの美しさ、セクシーさにはもちろん及ばないけど!
「こちらの栗毛が【紫藤イリナ】。プロテスタント教会所属の聖剣使いだ。そしてこちらの目つきの鋭いのが【ゼノヴィア】、カトリック教会所属だ」
そうアザゼル様は写真の2人について説明し、その上で僕とレイナーレを見つめて言われた。
「そして俺がお前たち2人に命じる任務はな……駒王町へ行って、この2人に接触する事。そしていざという場合にはヴァーリと共にこの2人を助けろという事だ。そして、それが何を意味するか、尊、お前ならここまで聞けば分かるな?」
そのアザゼル様の問いかけに僕はハッ! とする。
この2人は教会本部、すなわちミカエル天使長の意を受けて駒王町に送り込まれる。その2人を僕たちが助ける! そうか……!
僕は隣のレイナーレを見つめる。すると彼女は僕にうなずく。その彼女の顔からは、つい先程までの不安の表情は消えて、希望に満ちあふれたものに変わっている。そうなのだ。アザゼル様は今回の事件で僕たちに教会の聖剣使いたちを助けさせる事で、ミカエル天使長に僕への好感度を高めさせて、僕が堕天使になりたいという望みに向けて前進できるようにしてやろうというお計らいなのだ!
やはりアザゼル様は僕たちの主にふさわしいお方……!
僕は感激に満ちた気持ちでアザゼル様を見つめる。そして隣のレイナーレも同様に目を潤ませてアザゼル様を見つめている。
そして僕とレイナーレはアザゼル様に心からの感謝の思いを込めて申し上げる。
「総督閣下! よく分かりました! 総督閣下のお計らい、心から感謝いたします!」
「ミコトと共にこの任務、必ずや果たしてご覧に入れます!」
「おう! 頑張ってくれ!」
アザゼル様は僕たちを激励した後、真剣な表情で僕たちを見つめる。
「とはいえ、決して簡単な任務じゃねえ。今から俺が言うことをよく胸に留めておけ」
「はっ!」
「まず、すぐに出発しろ。そして極力、グレモリー眷属の連中よりも先にこの2人に接触しろ」
「はっ!」
「いいか。今回、聖剣を盗み出したのは俺たち堕天使の幹部のコカビエルだ。当然、教会の連中は俺たちにも大いに疑いを抱いているに違いねえ。コカビエルの奴が勝手にやった事だと事実を伝えても、決して容易には信じねえはずだ」
「はっ……確かに……」
「そしてこの2人は駒王町へ入ったら、まずはリアスたちグレモリー眷属に接触しようとするだろう。あの町はグレモリー眷属の本拠地で、そこで堕天使のコカビエルと対決するとなりゃ、当然、リアスたちの了解は最低限取らなくちゃならねえからな。場合によっちゃあ、対コカビエルで共同戦線を組むかもしれねえ……」
「………………」
「そして接触したなら、グレモリー眷属の連中はおそらく、憎んでいるお前たちの事を2人に悪し様に言うだろう。そうなりゃ、この2人もお前たちに最悪の先入観を持つ事になっちまうだろう。そうなるとずいぶんと厄介な事になっちまう」
「……………」
アザゼル様の仰る通りだ。もし、グレモリー眷属たちがこの2人に会ったならば、絶対にレイナーレや僕の事を、そして堕天使全般の事を悪し様に言うのは間違いない! 彼らの僕たちに対する憎悪と堕天使に対する偏見は、実に凄まじいものがあるから。
「それを防ぐためにも、お前たちは早く駒王町へ行って、グレモリー眷属の奴らよりも先にこの2人に会って、少しでも印象を良くしておいた方がいい。それは分かるな?」
「はっ!」
「よし!そしてこの2人にあからさまに不信感を投げつけられても耐えろ。それでも危なくなったら、その時はヴァーリに任せるしかねえが……極力、そうならねえように努力しろ。そしてこれはもちろんだが、グレモリー眷属の奴らがコカビエルとドンパチ始めるまでは、奴らに見つからねえよう、極力注意しろ。ただ、この2人がピンチになった場合は話しは別だ」
「は、はいっ! 承知いたしました」
「よし。最後にそこのケルベロス、尊、お前そいつを一緒に連れて行きたいだろ?」
「は、はい……ですが、彼を人間界に連れて行けば……」
アザゼル様の言葉に僕は戸惑う。レックスはきっと連れて行って欲しいと望むだろうし、彼が一緒に来てくれれば大いに役に立ってくれると思うし、連れて行きたいのは山々だが、三つ首の彼を人間界に連れて行けば大変な騒ぎになる事は必定だ。
「お前が心配してる事は分かるぜ。それなら大丈夫だ」
「えっ!?」
アザゼル様は二つの赤い首輪を取り出して僕たちに見せる。
「これをそいつの右と左の首にかけてみな」
「はい……」
僕はアザゼル様から首輪を受け取ると、それをレックスの左右の首にかける。すると……
「キャ、キャウウン!!」
レックスの驚きの叫びと共に赤い首輪が光りを発し、同時に彼の左右の首がみるみるうちに縮小して、それは彼のフサフサの体毛の中にすっぽりと隠れてしまった。もはや彼は一つの頭しか持たない普通の犬にしか見えない。
「キャウ! キュウウウン……」
レックスは明らかに戸惑っている。そんな彼の様子を見つつ、アザゼル様は言った。
「そいつも慣れないから戸惑っているが大丈夫だ。小さくなると同時に二つの首は眠って機能を停止してるから不快感もねえ。元に戻したい時はやはりお前が念じれば良い」
「はい!」
僕はレックスの首が元に戻るように念じてみた。すると再び二つの赤い首輪が輝き、瞬く間に彼の小さくなった首二つが元に戻る。
「キャウ!! キャウウウン!!」
レックスがまた叫ぶ。彼からすればさっきから驚きの連続だろう。
ごめんね。レックス。君を人間界に連れていくにはこうしないとならないんだ……
「ヴァーリ、この2人の事をよろしく頼むぜ」
アザゼル様はそう言いつつ、彼の肩をポンと叩いた。
「大丈夫さ。引き受けたからにはしっかりやるよ。なかなか面白そうだしね……」
とヴァーリさんは言い、僕の方に目を向ける。
「じゃあ【黒龍王】、俺はこれから少し用を済ませてくる。それが終わったら待ち合わせ場所に来るから、そこで駒王町へ向かうとしよう」
「は、はいっ! よろしくお願いします!」
そして僕たちは堕天使本部を出て、いったんヴァーリさんと別れて家に戻り、カラワーナさんとミッテルトちゃんに事情を説明し、その後、ヴァーリさんと待ち合わせ場所で落ち合い、5人と一匹で駒王町へと向かった。
****************************************************************
「なるほど……堕天使の大幹部コカビエルが教会から聖剣エクスカリバーを盗み出し、悪魔との戦争を起こすべく駒王町に潜伏。それを阻止すべく教会と堕天使たちも動き出したという事か。これは面白いね!」
通信機でヴァーリから事の顛末を聞いた僕は思わず胸がゾクゾクするのを感じる。
「ああ、そして俺は國原尊……【黒龍王】たちの付き添いで駒王町へ向かう。陽太郎、君はあの【赤龍帝】たちのもとへ行くんだろ?」
「ああ、彼らは見ていて実に面白いからね」
僕の返事にヴァーリはフッと笑う。
「そうだな……俺も【黒龍王】たちを見ていると面白い。まあ、お互い楽しむとしよう」
「そうだね。じゃあ、また駒王町で」
「ああ、じゃあな」
そこでヴァーリは通信機を切り、僕は身支度を整えると駒王町へと向かった。
****************************************************************
そして、ヴァーリと共に駒王町へ入った私たち。もちろん私はいつものボンデージ姿でという訳にはいかず、白のブラウスに黒のミニスカートという姿でいる。
「いつものボンデージ姿が一番好きだけど、でも、その姿の君もとても素敵だよ♪」
と尊は言ってくれる。だが……
「しかし、うまくその2人の聖剣使いの女に巡り会えるのでしょうか? この広い町中でグレモリー眷属の奴らに2人が接触するより先に……」
「そうっすよ。かなり難しいっすよ……それにうっかり奴らに見つかったりしたら大変っすし……」
そうカラワーナとミッテルトが困惑している。
そうなのだ。駒王町に戻って来たは良いものの、私たちは途方にくれていた。この広い町で顔と名前が分かっているとはいえ、わずか2人の人間を捜し出すなど容易な事ではない。
本来ならば、2人がグレモリー眷属と接触するであろう事が分かっているのだから、奴らの本拠地である駒王学園の付近で待ち構えられれば良いのだが、そのグレモリー眷属の奴らに憎まれ、命を狙われている私たちがうかつにあんな所に近付く訳にはもちろんいかない。
そして、私はヴァーリの方を見る。彼はすました表情で平然としている。
「見て見て!!あの子、外国人のようだけどすごくステキ!!」
「ホント!!なんて綺麗な男の子かしら!!」
道を行き交う女たちがヴァーリを見て目を輝かせて騒いでいるが、彼は全く興味無さげな様子だ。
「ちょっとあなた!何か2人を見つけ出す方法はないの!?」
ヴァーリのあまりに他人事だという様子に私は思わず苛立って叫ぶ。
「それは君たちの仕事だろう? 俺には関係ない」
ヴァーリは冷たく言い放つ。
「あ、あなたねぇ……」
私はさらに苛立つものの、こんな事をしていても仕方ないと思い直す。
「ミコト、2人を見つけ出す、何か良い方法はないかしら?」
「う、うん……」
尊もやはり困惑した様子を見せる。だが、次の瞬間。
「ワン!! ワンワンッ!!」
突然レックスが何かに気付いたように吠える。
「えっ!? レックス、どうしたの!? あっ!!」
尊がレックスが見つめている方向を見て、私も尊と同じ方向に視線を向けた。するとそこには……
****************************************************************
問題の2人の女性聖剣使いをこの広い町内でどうやって見つけるべきか途方にくれていた僕たち。ぐずぐずしていれば彼女たちは僕たちより先にグレモリー眷属たちに接触してしまう。僕の、そしてレイナーレの焦りが強まったその瞬間……!
突然、レックスがある方向を見て吠え出した。彼が見ている方向を見つめると、いくらか離れた場所に、キリスト教の聖職者が着るような白いローブを着た2人組がいた。顔はここからは見えないが、2人とも女性らしい。はっきり言ってその風体はかなり目立っていて、行き交う人々の視線を浴びまくっている。
「あ、あれは……」
「うん……多分そうだと思う……行ってみよう」
「そうっすね……」
僕たちはうなずき合って2人に近付く。何やら2人は言い争っているようだ。そして僕たちは2人の声がはっきり聞こえる所まで近付いた。
「おい、イリナ! お前、昔、ここに住んでいたんだろうが! なのに、幼なじみの奴の家のありかも覚えてないのか!?」
「仕方ないでしょっ! まだホントに小さい子供の頃の話なんだからっ! そんなにキーキー怒鳴らないでっ!」
「全く頼りにならない奴だなっ! ああっ! どうしてこんなのが私のパートナーなんだっ……主よ、これも試練ですか?」
「そんなに大げさに落ち込まないでよっ! ゼノヴィア、あなたって沈むときはとことん沈むわよね!」
イリナ……ゼノヴィア……そして白いローブ姿! 間違いない!
僕は確信すると、言い争ってる2人に声をかける。
「あの……紫藤イリナさんに、ゼノヴィアさんですよね?」
すると2人はこちらを振り返る。
「えっ!?」
「何だ!?」
その2人は確かにアザゼル様に見せていただいた写真の2人に間違いなかった。
「な、何よ、あなたたち、どうして私たちの名前を……あっ!」
見知らぬ僕たちに名前を呼ばれて驚いた様子のポニーテールの女の子……紫藤イリナさんだったが、次の瞬間、彼女はハッ! としたように後ろにサッ! と飛び退くと身構える。
そして同時に青いショートカットの目付きの鋭い女の子……ゼノヴィアさんも腰に手をかけつつ叫ぶ。
「そこの女たち……お前ら、堕天使だなっ! さてはコカビエルの手下で私たちを始末しに来たかっ! そこの犬も魔の臭いがするぞっ!」
どうやら2人はローブの中に剣を隠し持っているようだ。
この2人……レイナーレたちは翼を隠しているのに、彼女たちが堕天使だと分かっている! それにレックスの事も! それにこの俊敏な動き……さすがは教会の聖剣使い!
僕はそんな事を感じつつ、彼女たちに叫んだ。
「待って下さい! 確かに彼女たちは堕天使です。でも、コカビエルの配下じゃありません! 僕たちは堕天使総督のアザゼル様の部下で、聖剣を盗み出したコカビエルたちを追っているあなたたちを助けるためにアザゼル様の命令で派遣されたんですっ!」
「何……アザゼルだと……? フン! もしそうだとしても信頼出来るかっ!」
「そうよっ! 同じ堕天使じゃないっ! そのアザゼルがコカビエルに命じて盗ませたと考える方が普通でしょっ! さあ、覚悟しなさいっ!」
聞く耳持たずという剣幕の2人。しかしここで、それまで黙って見ていたヴァーリさんがいつもの通り落ち着き払って様子で言った。
「俺としては別に戦っても構わないが、君たちもこの多くの人間が行き交う往来で剣を抜いて戦うのはさすがにまずいんじゃないのかな……?」
「うっ……」
紫藤さんも、そしてゼノヴィアさんも思わず言葉に詰まる。
「それに、こうして話している彼も、そして堕天使の彼女たちにも殺気がない事は君たちも分かるだろ? 取りあえずは話だけでも聞いてやってくれないか?」
「………………」
ヴァーリさんの言葉にしばらく考えている様子を見せていた2人だったが、ヴァーリさんの雰囲気にただならぬものを感じたせいか、あるいはいつでもその気になれば僕たちに勝てると思ったせいなのか、2人は構えを解いた。
「分かった」
「まあ、話だけは聞いてあげるわ」
そして僕たちは、以前から僕たちが知っていた、もちろんレックスがいるからだが、ペット同伴が可能な近くのファミレスに入った。幸い、今日は平日で学生はまだ学校に行っている時間だ。兵藤くんたちグレモリー眷属の面々に出くわす事はないだろう。
****************************************************************
僕たちはファミレスのテラス席でテーブルを挟んで向かい合う。僕とレイナーレ、そして紫藤さんとゼノヴィアさんがテーブルを挟んで向かい合い、そしてその奥の席にカラワーナさんとミッテルトちゃん、そしてヴァーリさんが座っているという構図だ。ちなみにレックスは僕とレイナーレのそばに床に座る形で控えている。
「では、お互いに自己紹介しましょうか。僕は國原尊。高校2年生ですが事情があって休学中です。普通の人間ですが神器持ちで、今はアザゼル様にお仕えしています。そしてこちらが……」
「私は堕天使のレイナーレ。ミコトの恋人でアザゼル様の部下よ」
「レイナーレ様の部下で、堕天使のカラワーナだ」
「同じく、レイナーレ姉さまの部下で堕天使のミッテルトっす」
「アザゼルの知り合いのヴァーリだ。種族は悪魔」
「そしてこちらがケルベロスのレックスです。人間界に来るに当たって魔力でこの姿になっています」
「キャウン」
僕の紹介を受けてレックスが小さな声で鳴いた。彼には事前にレストラン内では大きな声で吠えたりしないように言い聞かせてあり、レックスもちゃんとそれに従ってくれている。頭が良くてとても聞き分けが良いのだ。
「ほお……確かに魔物の臭いはかすかに感じたが、まさかあの【地獄の番犬】ケルベロスとはな……」
「本当に、よくここまで普通の犬っぽくしたものね……あの恐ろしい怪物として知られるケルベロスがここまで人に慣れておとなしくしているなんて……」
ゼノヴィアさんとイリナさんは驚いた様子でレックスをしばらく見つめた後で自己紹介を始める。
「もう知っているようだけれど……私はプロテスタント教会から派遣された紫藤イリナよ」
「私はカトリック教会から派遣されたゼノヴィアだ」
そして紫藤さんは僕とレイナーレを興味津々という目で見つめる。
「ミコトくんって言ったよね? 人間だけど堕天使のレイナーレさんと恋人同士で、そしてアザゼル総督に仕えているって……きっと色々と事情があるんだろうね……」
「ああ……確かに興味深いな」
ゼノヴィアさんも言った。
「ねえ、良かったらその事情を聞かせてくれないかな?」
紫藤さんはその大きな瞳で僕たちをじっと見つめつつさらに言った。どうやら彼女は相当に好奇心旺盛な性格のようだ。
「あの、ちょっと彼女と話があるので少し、席を外させてもらいます。レイナーレ、ちょっと一緒に来て」
僕は彼女の手を取る。するとレイナーレも僕の【話】が何かは分かっているようで、少し沈んだ表情ではあるがうなずいて僕と共に席を立つ。そしてそんな僕たちをカラワーナさんとミッテルトちゃんが心配そうな目で見つめていた。
そして……
「レイナーレ、君にとっては辛い事だけれど……ここは彼女たちにグレモリー眷属たちとの一件について話しておいた方が良いと思うの」
僕はレイナーレの気持ちを思うと胸がつまる思いを抑えつつ、彼女に言った。
そう。ここで言わなくても、今後、あの2人がグレモリー眷属と接触したならば、必ず兵藤くんたちは堕天使に対する不信感に事寄せて、レイナーレや僕の事を悪し様に2人に語るに違いない。そうなれば彼女たちの僕たちへの印象・不信感は最悪のものになるのは間違いない。ならば、ここで自分たちから話しておいた方がまだ良いと思う。
するとレイナーレは僕をじっと見つめて言った。
「ええ、分かったわ。確かにあなたの言う通りだと思うわ。正直、辛いけれど……ミコト、あなたが一緒にいてくれるなら私は耐えられるから……」
「レイナーレ……」
そしてレイナーレは切なげな表情で僕に言った。
「ミコト、私を抱き締めて……そしてキスして」
「レイナーレ……!」
僕は彼女をギュッ!と強く抱き締め、そして彼女と唇を重ねた。
****************************************************************
席に戻って来た僕とレイナーレにゼノヴィアさんが聞く。
「やあ、何を話していたんだい?」
「あの、お二人はこの後、リアス・グレモリーさんたちと会うのですよね?」
「ええ、その予定よ」
紫藤さんが答える。
そこで僕は彼女に伝える。
「さっき、紫藤さんは僕に、レイナーレと僕が恋人同士になったいきさつと、僕がアザゼル様に仕えるようになった事情について聞きましたよね……それについてお話しします。そしてそれは、あなたたちがこの後、会う事になるグレモリー眷属たちと深く関わっているんです」
「えっ!? それは一体どういう事なの?」
紫藤さんが驚いた様子で僕に尋ねる。そこで僕はレイナーレと兵藤くんの因縁から話し始めた……
「何ですって!? イッセーくんが彼女に殺されたって……!?」
紫藤さんが驚愕した様子を見せる。
「は、はい……あの……紫藤さんは彼と知り合いなんですか?」
「知るも何も……私は彼とは幼なじみなの! それで……本当にレイナーレさん……あなたは彼を殺したの……!?」
そう言ってレイナーレを睨みつける紫藤さん。彼女は今にもこの場で剣を抜いてレイナーレに斬りかからんばかりの剣幕だ。そしてその様子を見たカラワーナさんとミッテルトちゃんは彼女を睨んで身構える。そこで僕は慌てて言う。
「待ってください! 確かにそうなのですが……しかしその直後、彼はリアス・グレモリーさんの手で転生悪魔として蘇ったのです」
「えっ! イッセーくんが悪魔に……!? そしてリアス・グレモリーさんの眷属に……!?」
紫藤さんはまた驚きの表情を浮かべる。そして僕はその後のレイナーレとの馴れ初めを話した……
「そうか……キミは彼女に騙され、命を狙われても、それでもなお、彼女を愛して命を賭けて求めたと……」
僕の話を聞いたゼノヴィアさんはそうつぶやいた。
そして彼女は言った。
「キミの彼女への愛……どこか私たちの神への信仰にも似ているな……神からどんな試練を与えられても、突き放されても神を信じ抜くという信仰と……」
紫藤さんも感嘆したような表情で僕を見つめる。
「ミコトくん……あなた、すごいね……」
「そして……」
「ミコト、待って!」
僕がその後の話をしようとした時、レイナーレが叫んだ。
そして彼女は決意を込めた表情を浮かべる。
「この後の事は私が話すわ……」
僕はその彼女の表情を見てうなずく。
「うん……分かった」
そしてレイナーレは自分が出世したいという欲望からアーシアさんを殺して神器を彼女から奪った事。それによって兵藤くんたちグレモリー眷属の怒りを買って彼らの襲撃で追い詰められた事。しかし、ドーナシークさんの犠牲と、僕やカラワーナさんやミッテルトちゃんの助けによって何とか逃れる事が出来た事。そしてアザゼル様に保護されて仕えるに至った事情について話した。
「そうか……あのかつて【聖女】と呼ばれたアーシア・アルジェントは堕天使の元にいたというのか。墜ちるところまで墜ちたものだな」
「そうね……哀れよね」
レイナーレの話を聞き終わったゼノヴィアさんと紫藤さんはそうつぶやいた。どうやらアーシアさんは教会関係者の間ではかなり有名な存在であったらしい。そして、僕はもし、兵藤くんがこの2人の言葉を聞いたなら彼は激怒して殴りかかってくるだろうと思った。
「レイナーレとやら」
突然、ゼノヴィアさんがレイナーレの名を呼び、レイナーレは思わずビクッ! と身をふるわせる。
「キミの話からすると、キミは自分の私利私欲のためにアーシア・アルジェントを殺し、神器を奪ったという訳だね。実にゲスな行為だ。私はキミのその行為を心から軽蔑した」
「……………………」
ゼノヴィアさんの容赦ない言葉にレイナーレの体がふるえる。だが、彼女は必死で耐えている。涙を流しながら……そして僕はそんな彼女の体を抱き締める。
「おい……」
「ちょっとアンタ……」
カラワーナさんとミッテルトちゃんが怒りの表情でゼノヴィアさんを睨む。しかしゼノヴィアさんはそれに気付いていないかのように僕とレイナーレをじっと見つめ、そしてしばらくしてまた口を開く。
「だが、これでキミたちがアザゼル総督の命令で私たちに協力するために来た……その言葉が嘘でない事はよく分かった」
「えっ……!?」
「……!?」
ゼノヴィアさんの意外な言葉に僕は思わず彼女の方を見つめる。そしてレイナーレも涙に濡れた顔を彼女の方に向ける。彼女に対して怒っていたカラワーナさんとミッテルトちゃんも戸惑った表情を浮かべている。
「私たちを騙したり、ただ利用するためなら、わざわざこんな事を明かす必要はないからな。アザゼル総督が我々との戦争を望んでいない事、そしてコカビエルの企てを止めようとしている事、それは確かなのだと思う」
そう言ってゼノヴィアさんは笑った。
「私も、レイナーレさん、あなたがイッセーくんを殺した事、アーシア・アルジェントを殺して神器を奪った事を聞いて驚いたし、あなたを軽蔑はしたけれど……でも、よく話してくれたわね! 確かにあなたは大きな罪を犯したけれど、もう、これからは大丈夫よね! だって、これほどまでにあなたを愛して支えてくれるミコトくんがいるんだから!」
紫藤さんもそう言って微笑んでくれた。
「あ、あなたたち……!」
レイナーレが涙に濡れた顔で2人を見つめる。
「じゃあ……! ゼノヴィアさん、紫藤さん、僕たちの協力したいという申し出、受けて下さるんですね……!?」
「ああ、頼らせてもらうよ。ところで、これからはゼノヴィアと呼んでくれないか? そして丁寧語で話すのもやめてくれ。ミコト! そしてレイナーレ!」
「私のこともイリナでいいし、敬語はもうダメよ! よろしくね! ミコトくん! レイナーレさん!」
そう言って二人は手を差し出してきた。そして僕とレイナーレは二人と握手をして協力を誓い合った。
そして二人は教会本部から命じられた、今回の自分たちの任務について話してくれた。例の現存する6本の聖剣の内、コカビエルたちに盗まれたのは3本、そして残りの2本を今、ゼノヴィアさんとイリナさんがそれぞれ1本ずつ持っているという事だ。
「さすがに今、ここでそれを抜いて見せる事は出来ないが、私の持っているエクスカリバーは【破壊の聖剣】(エクスカリバー・デストラクション)だ。我がカトリック教会が管理しているものだ」
そう言ってゼノヴィアさんは布で巻かれた長い物体をローブの中から取りだして見せた。その布には呪術の文字が記されている。ゼノヴィアさん曰く、普段はそれによって封印しているのだそうだ。
そしてゼノヴィアさんはレイナーレたちを見つめて言った。
「キミたち堕天使や悪魔や魔物がこの剣で切られようものなら……一撃で死ぬよ」
「ふえええっ!こ、怖いっす!」
「キュウウウウン……」
ミッテルトちゃんとレックスが思わず怯えたような声を出す。レイナーレとカラワーナさんも封印してあるとはいえ、その聖剣にゾッとするものを感じるらしく、眉をひそめている。ヴァーリさんは見たところは特に変わったところはない気がするが……
「そして私の方は……」
今度はイリナさんが何やら長い紐のようなものを取り出した。
「えっ、何すか? そのヒモは?」
「そう、紐のように見えるでしょ。でもこれも聖剣なのよ」
ミッテルトちゃんの問いにイリナさんはそう説明する。
そしてイリナさんは僕たちに言った。
「ちょっと皆、私を囲むように周りに立って……」
そこで僕たちは言われるままに彼女を囲む形で周りに立つ。
「そう。周りの他の客や店員さんに見えないように注意してね……」
イリナさんはそう言った。そしてその瞬間、彼女の持っている紐がうねうねと意思を持った生物のように動き出す……
「!!?」
驚く僕たち。そしてその僕たちの目の前で、紐は形を変えて、白銀色に光る1本の日本刀へと変化した。
「ひっ!! ひえええっ!!」
「!!!!!」
「…………」
「キュ、キュウウウウウウウウン……」
それを見たミッテルトちゃんが恐怖におののき、レイナーレとカラワーナさんも真っ青になった。レックスは身を大きくふるわせて怯え、ヴァーリさんも少し不快そうに眉をひそめた。そして次の瞬間、日本刀は元の紐に戻った。
「お客様、店内ではお静かにお願いします」
「あっ……す、すみません……」
店員さんに注意されて、僕は謝った。見ると周囲の客たちが一体何が起こったんだと僕たちの方を皆、見ている。
そんな僕たちにイリナさんは得意そうに言う。
「私のこの聖剣は【擬態の聖剣(エクスカリバー・ギミック)】。こんな風に形を自由自在に変える事が出来るから、持ち運びにとても便利なの。このようにエクスカリバーはそれぞれが特殊な能力を有しているの。こちらはプロテスタント側が管理してるものよ」
「こ、怖かったっす……全身が凍るかと思ったっすよ……」
「本当に……身の毛がよだつ思いがしたわ……」
「命が縮むような気がしました……」
「キュウウウン……」
ミッテルトちゃんにレイナーレ、そしてカラワーナさんがいずれも青ざめた表情で言い、レックスはまだ怯えている。それほどにこの聖剣という物は彼女たち堕天使や魔物にとって恐ろしいものなのだろう。ヴァーリさんも内心はかなり不快に感じたのかもしれない。
「コカビエルたちから奪われた聖剣を取り戻す。あるいは破壊する。それが今回、私たちに与えられた任務だ」
ゼノヴィアさんの言葉に僕は驚く。
「あ、あの……破壊しても良いの?」
「ああ、教会はエクスカリバーが堕天使に利用されるくらいなら、全て消滅しても構わないと決定したんだ。私たちの役目は最低でもエクスカリバーをコカビエルの手からなくす事だ。そのためなら、私たちは死んでもいいのさ」
そうゼノヴィアさんは言い放った。
「じゃあ、あなたたちがエクスカリバーを持っているのは?」
「ああ、エクスカリバーに対抗できるのはエクスカリバーだけだからね」
レイナーレの問いにゼノヴィアさんはうなずきつつ答えた。
僕はゼノヴィアさんの言葉を聞いて考える。
彼女たちは本当に神の為に死んでもいいと思っているのかな……? 任務遂行と引き替えに命を捨てても構わないと……僕だってレイナーレのためならこの命を賭けられるけど、でも僕は死にたくはない! レイナーレと……彼女と共にずっと生きたい! だから僕は必ずや堕天使になる!
僕がそんな事を考えているとゼノヴィアさんとイリナさんが困惑した表情で言った。
「ところで、ずいぶん時間も経ったし、だいぶお腹がすいてきたな……」
「そうね……」
どうやら2人はあまりお金を持っていないようだ。これまで僕たちは飲み物は注文していたが、食事はしていなかったのだ。
そこで僕は言った。
「じゃあ、ここは僕が奢るよ!」
するとゼノヴィアさんとイリナさんは目を輝かせる。
「ほ、本当か!!」
「ミコトくん、優しいのね!! じゃあ、甘えさせてもらうわね!!」
そして…………
「ああ~~美味かった!日本の食事は本当に美味いな~~」
「そうよ! これが故郷の味なのよ!」
たっぷりと食べたゼノヴィアさんとイリナさんは心から満足したという様子だ。
「ごちそうさま。じゃあ、私たちはこれからイッセーくんの家に行くから。また落ち着いたところでこちらから携帯で連絡を入れるから、その時、また会いましょう」
「大丈夫さ。私たちはキミたちの事は決して彼らに話さないし、彼らがキミたちの事をどう言おうが、私たちのキミたちへの印象は変わらないからね」
そう二人は微笑みつつ言って、そして店から出て行った。
「とりあえず、私たちに好感を持ってくれたようで良かったわね……」
「うん、そうだね」
レイナーレの言葉に僕はうなずく。
そしてミッテルトちゃんとカラワーナさんも安堵したという様子で言った。
「そうっすね。ウチら途中であいつらぶっ飛ばしてやろうと思ったっすけど、なんとか丸く収まって良かったっす……」
「ミコト殿、レイナーレ様、どうなる事かと思いましたが、ひとまず良かったですね」
そしてヴァーリも言った。
「まずは目的の第一段階はクリア出来たようだね……」
実際、思っていたほどの困難はなく、彼女たちは僕とレイナーレに好感を持ってくれたようだ。そしてそれは……
「キミの彼女への愛……どこか私たちの神への信仰にも似ているな……神からどんな試練を与えられても、突き放されても神を信じ抜くという信仰と……」
というゼノヴィアさんの言葉から察するに、僕のレイナーレに対する想いの強さにあったようだ。
あの兵藤くんをはじめとするグレモリー眷属たちは、僕のレイナーレへの愛を【盲愛】【気持ち悪い】と侮辱して否定する。でもゼノヴィアさんたちは自分たちの神への信仰と重ね合わせる形で僕の彼女への愛を認めてくれた。それは彼女たちが教会で神に仕える生活を送ってきたせいで、世間ずれしていないせいなのかな……
そんな風に僕は感じた。
(次回に続く)
今回の第12話、当初は対コカビエル戦の決着まで入れようと思っていたのですが、前回のお話で尊たちに救われた事ですっかり彼らになついたケルベロスのレックスを新たな仲間に迎えるに当たってのエピソード等を加えた都合上、コカビエル戦まで入れてしまうと、とんでもなく長くなってしまうので、そちらは次回の第13話にまわす事にしました。
レックスを仲間にする場合のネックはその巨体と三つ首。巨体のままだと尊たちが飼うのが厳しいですし、三つ首のままだと人間界に連れて行った時に大騒ぎになりますので、アザゼルが用意した魔力を抑える首輪でそれらの問題を解決するという形にしました。
レックスの性格はなついた相手に対しては甘えん坊で、賢くてよく言う事も聞く。そして相手の力を感じ取る能力もあり、その為に結構臆病な部分もあるという形にしました。ヴァーリや聖剣に怯えたりするところにそれが表現されています。とはいえ、大好きな尊やレイナーレの為ならば今後、勇気を奮い起こしてくれる事でしょう。
尊への想いとレイナーレに対する罪悪感に悶々とするカラワーナ。前回のお話でレイナーレに対する嫉妬ゆえにピンチに陥る事態がありましたので、今回、そんな彼女の姿を描写しました。そして定番の尊とレイナーレの熱愛ラブラブ!もう、この二人は二人きりになればこうなるのは必定!(笑)
そして再び鬼崎登場。次回はまた彼が活躍(暗躍?)する事になります。彼が次回、どんな行動を見せるのか……、
尊たちとゼノヴィア&イリナとの初対面。最初はお互いの事情を知らぬ故の衝突も少しはありましたが、ヴァーリの貫禄、そして尊の温厚で誠実な性格と彼とレイナーレのひたむきで一途な愛にゼノヴィアとイリナが好感を持ってくれたおかげで良い感じに収まりました。
ちなみにそのゼノヴィアとイリナなのですが、この当時のこの2人は神への一途な信仰に燃えていた(それは原作の中ではあまり良いイメージでは書かれてはいなかったのですが……)ので、一誠たちからは【盲愛】と罵られ、否定される尊のレイナーレへの愛のあり方に2人は理解を示して尊たちに好感を抱く、そんな設定にしてみました。
それでは、次回をお楽しみに!^^