二人の愛の証が、今、形となる……!
【禍の団】の襲撃の危機をなんとか乗り切り、冥界に戻る前にアザゼル様の御厚意でレストランで食事を頂いた僕たち。そこで僕たちは、ヴァーリさんと兵藤の戦いについてアザゼル様から詳しいいきさつを聞いた。
あの戦闘の前に兵藤を呼んだ時、アザゼル様は兵藤に、その潜在能力を解放して引き出し、禁手状態になるための魔力を込めたリングを与えていたのだ。
つまり、兵藤はグレモリー先輩の【兵士】だけれども、その本来の力を全て活用できるだけのレベルに達していない為に、グレモリー先輩が施した封印により、その力を抑えられている。しかし、それでは強大な力を持つ強敵と戦うのは不可能。
そこでアザゼル様は兵藤が一時的にその封印を解き、禁手状態になって【赤い龍】の力を使いこなせるようにしたのだ。だからこそ、兵藤は鎧を装着してヴァーリさんと互角に戦う事が出来たという訳なのだ。
とはいえそのリングによる力の解放はごく一時的なもので、装着者は体力や魔力を著しく消耗する。だから兵藤はヴァーリさんを驚かせ、自分のライバルに足る男と認めさせる事は出来ても、彼を追い詰めるまでには至らなかったという事だ。そしてヴァーリさんと美猴は本部から緊急の呼び出しがあったとの事で急遽撤退していった。兵藤はいきり立って後を追おうとしたが、体力が限界に達して変身が解除されてそれはかなわなかったとの事だ。
しかし、兵藤の潜在能力が凄まじいものである事は今回の出来事で改めて証明された。僕はその彼に大きな後れを取っている。あの二人の悪魔に追い詰められた時も、ヴァーリさんと鬼崎の介入がなければ大変な事になっていた。
こんな事じゃ僕はとても今後、レイナーレを守れない! もっと強くならなければ! その思いが僕を焦がした。
ちなみに兵藤がその体内に宿るドラゴンの力を跳ねあがらせて爆発させ、ヴァーリさんと互角に戦える力を発揮させるきっかけとなったのがアザゼル様に
【ヴァーリの能力によってリアス・グレモリーのバストが半分になる】
と言われた事なのだそうだ。
アザゼル様は大笑いしながらそれを話されたが、それを聞いた僕はその点は兵藤に共感した。僕だって、レイナーレの素晴らしい胸が半分にされるなんて聞いたら、怒りで感情を爆発させるのは間違いないから……
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
それから数日後、僕たちはミカエル様から頂いた【人工マナ】とアザゼル様の人工神器の技術を用いた、レイナーレ専用の神器が完成したとの知らせを受け、グレゴリの本部へと赴いた。
短期間で完成したのには驚いたが、アザゼル様の仰るには、あのカテレアさんとの戦闘で用いたドラゴンの宿った神器などに比べれば、はるかに作るのはたやすいとの事だ。
「よし、レイナーレ、この神器でこれから尊を思い切り力づけてサポートしてやれ! 尊は絶対大喜びだぜ! こいつ、真面目な顔してお前の胸が好きでたまらねえ、すげえムッツリスケベだからな」
「そ、総督閣下……!」
大笑いするアザゼル様にあたふたする僕。
「ええ、総督閣下、仰る通りミコトはムッツリスケベですわ。でも、私は嬉しいです。ミコトが好きでいてくれるのは……ミコトが求めるのは私のこの胸……乳首だけですもの……私、ミコトにこの乳首を求められる事で、この子に愛されているって実感できるのですもの。ですから、は、恥ずかしいですけれど……これからこの神器でミコトを存分にサポートしていきますわ!」
レイナーレは羞恥心で美貌を赤く染めつつもはっきりと言ってくれた。そんな彼女に僕の心は彼女を愛おしく想う気持ちであふれる。
「レイナーレ……」
「お前たちは本当に筋金入りのバカップルだな。だが、そんなお前たちにこそこの神器はふさわしいってもんだ。ちなみに名前は【堕天の乳汁(フォーレン・ブレスト・ミルク)】だ。男を魅惑して堕天させる魅惑の乳汁……これから堕天使になろうっていう尊にゃ、まさにうってつけの名前だろ?」
アザゼル様の言葉にレイナーレは真っ赤になっている。僕も恥ずかしくはあるが、でも本当に、僕とレイナーレにとってふさわしい神器の名だと思う。
「それとな。ミカエルから準備が整ったから、明日には尊、お前に天界に来てもらいたいという事だ。案内役として使いの者を寄越すって言ってたぜ」
「は、はい!」
レイナーレが神器を得て、すぐ翌日、僕が堕天使になれる……! こんなに次々と幸せが訪れて良いのか……! 僕の心は踊る。
「じゃあ、神器をレイナーレの体に入れるとするか。レイナーレ、尊、来い!」
「は、はい!!」
僕たちは手を取り合ってその儀式を行う場へと向かう。悠久の歴史を持つ堕天使界の本部にふさわしい荘厳な雰囲気の廊下を通って。
いよいよ儀式が始まる。とはいえ、【儀式】とは言っても、この前のレイナーレの体から【聖母の微笑】を取り出した時や、さらにその前の、レイナーレがアーシアさんの体から神器を抜き取って自分の体に取り込んだ時のような大掛かりなものではない。
他人の体から抜き取るわけではないので、祭壇の上にレイナーレが取り込むべき神器を入れた器が置かれ、全裸になったレイナーレの体に呪文の文様が描かれ、そして祭壇のスイッチを入れると、神器がレイナーレの体へと吸い込まれていく……そんな形だ。
レイナーレがボンデージを脱いで全裸となり、彼女の張りつめた大きな美しい乳房に、硬くカチカチに勃起して、ビン! と突き出しているいやらしい大きな乳首に呪文の文様が係りの女性によって描きこまれる。
「あっ! ああんっ!」
レイナーレが美貌に悩まし気な表情を浮かべてあえぐ。僕は思わず股間が激しくうずく。
「では、始めます」
係の人が合図して、祭壇のスイッチを入れる。するとそこに置かれた【堕天の乳汁】がフワッ! と浮いて、その白く輝く神器がレイナーレのビン! とそそり立っている大きく卑猥な乳首へと向かい、そしてそれに吸い込まれていく……!
「あっ!! あっ!! あああっ!!! あはああああああんっ!!!」
レイナーレは美しい顔に恍惚とした表情を浮かべつつ、魅惑の裸体を大きくのけぞらせて絶叫する。そして彼女の乳首に神器が完全に吸い込まれ、彼女の美しい裸体が光り輝く!
「あはああああっ!!! あああああああーーーーーっ!!!」
絶叫と共にレイナーレは先ほどよりもさらに大きく裸体をのけぞらせ、そしてへなへなとその場にくずおれる。
「レイナーレっ!!」
僕は急いで駆け寄り、彼女を支える。
「ああんっ……はあはあっ……ああんっ……」
レイナーレは裸体を汗でびっしょりと濡らして、甘い声であえいでいる。
「姉さま……すごくエロいっす……! エロ過ぎるっす!」
ミッテルトちゃんは顔を真っ赤に染めつつそう言うと、僕の方を見て悪戯っぽく笑う。
「これでミコトくんはますます姉さまのトリコっすね! そんなにオチンチンでっかくしてぇ~~♪」
「うっ……!」
そう、実際、僕の股間は、もう爆発寸前にまで膨れ上がっている。
その時、僕はふとカラワーナさんと目が合った。ミッテルトちゃんとは対照的に、カラワーナさんはなんだか沈んだ表情で、元気がない感じに見えた。
「カラワーナさん? どうしたの? 具合が悪いの?」
「えっ? そ、そんな事はありません。レイナーレ様がめでたくミコト殿の為の神器を手に入れられたのですから、私もとても喜んでおります」
「そ、そう……? それなら良かった! ありがとう! カラワーナさん」
元気なさそうに見えたのは、僕の思い違いかな……?
そして少し離れていた所で見守っていたアザゼル様が近寄って来る。
「とりあえず、楽になるまで休ませておけ。なに、すぐに元気になるぜ。尊、お前からすりゃ、すぐに神器の味を楽しみたいところだろうが、明日の事もある。楽しみはその時までとっておきな! 幸せな奴が!」
アザゼル様はニヤッと笑って僕の背をバン! と叩いた。
「は、はい……! 総督閣下、ありがとうございます……!」
そして僕たちは家に戻った。僕は正直、レイナーレの神器を味わいたくて股間がうずいてたまらなかったが、明日の堕天使になるための儀式を前に彼女に無理をさせてはならないと思い、アザゼル様のお言葉通り、明日のその時まで我慢する事にした。
レイナーレも言った。
「ミコト、明日まで我慢してね。私もあなたに愛されたくてしょうがないけれど、私、この神器の力であなたを堕天使にしてあげたいの。だから、もう少しだけ待って」
「うん、分かったよ」
僕はその夜、喜びと期待に胸をはずませつつも、悶々とした時を過ごす事になった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
翌日、僕はいよいよ天界に赴いて堕天使になる儀式を受けるため、レイナーレ、そしてカラワーナさんとミッテルトちゃんと共に、堕天使本部を訪れた。
「おう! 来たか! もうお前たちを迎えに天界から使者が来てるぞ」
「えっ!!?」
驚く僕たちをよそに、アザゼル様は執務室の扉に向かって叫ぶ。
「おい! こちらへ来てくれ!」
「はーーーーーい!」
扉の外からテンションの高い女性の声が聞こえる。
えっ! あの声は……!
聞き覚えのある声に、僕たちは扉の方を見つめる。その瞬間。
「失礼します!」
扉がガチャッと開いた。入って来たのは……
「イリナさんっ!?」
「イリナ!?」
「お久しぶりっ! ミコトくんっ! レイナーレさんっ! 相変わらず仲良いね! カラワーナさんとミッテルトちゃんも元気そうね!」
そう、あのコカビエルの事件の時に共闘した、プロテスタント教会所属の聖剣使いで、ミカエル様の部下である紫藤イリナさんだった。だが、僕たちが驚いたのは……
「イリナさん……その姿は……」
そう、僕たちの前に立っているイリナさんは純白の翼を背中から生やし、頭の上には光輪が漂っている。
「うん! 私はミカエル様の祝福をいただいて、転生天使になったのよ! ミコトくん、あなたより一足先にね」
「そう……! でも、こんなに早く実現できるなんて凄いね……!」
「うん……あなたたちの活躍もあって三勢力間で和平が結ばれた事で、アザゼル総督からいただいた【人工神器】の技術と、悪魔から提供された【悪魔の駒(イービル・ピース)】の技術を応用して、急ピッチで開発が進んだの」
「そう、なんだね……」
イリナさんはうなずいて話を続ける。
「四大セラフ、及び他のセラフメンバーを加えた十名の方々は、それぞれA(エース)からクィーン、トランプにならった配置で【御使い(ブレイブ・セイント)】と称した配下を十二名作る事にしたの。カードでいうキングの役目が主となる天使様となるの」
【セラフ】……確か天使の九階級の中での最上位にある天使たちだったよね……
僕は以前読んだ天使について書かれてあった本の内容を思い起こす。
イリナさんの話を聞いたアザゼル様が嘆息して言う。
「全く、天界も技術を伝えられた直後に面白え開発するもんだぜ。悪魔がチェスなら、天使はトランプとはな。もっともトランプってのは【切り札】という意味も含んでる。神が死んだ後、純粋な天使は二度と増える事が出来なくなったからな……そうやって転生天使を増やすのは、自軍の強化に繋がるって訳だ。そのシステムだと、裏でジョーカーなんて呼ばれる強い奴もいそうだな。十二名も十二使徒にならったって訳だ。全く、楽しませてくれるじゃねえか。天使長様もよ……ハハハ」
「それでイリナ、あなたのカードはどれなの?」
「私はAよ! フフフ……ミカエル様のエース天使として光栄な地位をいただいたのよ! もう死んでも良いわ! 主はもういないけれど、私はミカエル様のエースとして生きていけるだけで十分なのよぉおおっ!」
レイナーレの問いにイリナさんは胸を張って、大きな目を輝かせて、誇らしげに叫んだ。
その気持ちは僕にもよく分かる。アザゼル様とイリナさん自身の言葉から、もうイリナさんは【神が死んだ】という事実は知っている事が分かる。それは信仰心厚い彼女にとってどれほどのショックだったか……でも、それだけにミカエル様、あのお方の直属の側近としてお仕え出来る事が、彼女にとってどれだけ大きな救いになったかという事はよく分かる……!
「それでミコトくん、あなたもミカエル様の【御使い】として転生天使になる事になるわね。でも、あなたはそれからすぐに堕天して堕天使となって、ミカエル様の配下からは外れてしまう事になるわね……まあ、仕方ないけどね」
イリナさんは僕に微笑む。
「じゃあ、そろそろ天界に行きましょうか」
「うん! よろしくね! イリナさん!」
「イリナ! お願いね!」
「任せて!」
イリナさんが【任せて】というポーズと共に僕たちにウィンクする。そんな彼女にカラワーナさんとミッテルトちゃんが駆け寄って彼女が天使になれた事を祝福し、僕とレイナーレも改めて彼女を祝福する。
そして僕たちはイリナさんたちの案内で天界へと向かった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
天界にやって来た僕たち。そこはいかにも天使の世界らしく、白い大理石の美しい建物が連なり、あちこちに十字架を掲げた教会が建って、鐘の音が響いている。僕はその光景を見渡し、感慨にふける。そう、ここは僕の誰よりも愛おしい最愛の女性……レイナーレの故郷なのだ。
その故郷の風景を眺めるレイナーレの顔は悲しげだ。それはきっと、彼女がこの世界を追放されて堕天使となった、その時の事を思い起こしているに違いない。
僕はそんなレイナーレを元気付けようと、彼女を抱き締める。彼女は少し驚いた様子は見せつつも、僕に身を任せ、そして大きくうなずいてくれた。僕はそんな彼女をとてもいじらしく思う。
レイナーレが堕天したのはどんな事情があったのか、知りたくないといえば嘘になる。だが、僕はそれを彼女にあえて聞こうなどとは思わない。彼女にどんな過去があろうが、僕の彼女を好きな気持ちに一切変わりはないし、彼女に辛い過去を強いて話させたいなどとは毛頭思わないからだ。もちろん、彼女が自分から話すならば、僕は真摯にそれを聞くが。
僕とレイナーレは手を取り合って、イリナさんたちの後に続いた。そして僕たちは天界本部に到着する。周囲の建物の中で群を抜く、その壮大さに僕は圧倒される。その建物をレイナーレも、そしてカラワーナさんとミッテルトちゃんも複雑な表情で見つめている。
聞けば、この中に立ち入れるのは、通常、天使の中でも上級天使に限定されるとの事。イリナさんはミカエル様の直属の部下として特別に入る事が許されているという話だ。堕天使の世界同様に、この天界も階級差の非常に厳しい世界だという事か。
かつて天使だった頃には入る事が出来なかったこの場所に、堕天使となった身で入る事になり、彼女たちが極めて複雑な気持ちになるのはよく分かる。
「あっ、ごめんなさい。私が辛気くさい顔をしているから、ミコト、あなたに余計な心配をかけてしまっているわね……そうよね! 今日はあなたにも、そして私にとっても最高の日なんだものね! 辛気くさい顔なんかしていたら罰が当たるわね!」
レイナーレが微笑んだ。僕はそんな彼女を再び抱き締める。
「ミコト……ありがとう!」
レイナーレは僕を見つめて礼を言い、その後は生き生きとした表情になる。そして僕たちは建物の中へと入る。
天界本部の中は、とても明るく、そして綺麗だ。豪華ではあるが洗練されていて、俗悪なけばけばしさとは無縁で、僕は思わずその光景に見とれる。そして僕と手を繋いでいるレイナーレもあれからはずっと明るい表情だ。彼女としては過去を振り返るより、今日の喜びと、これからの希望に思いを注ぐ事に切り替えが出来たという事なのだと思う。
やがて廊下を歩いている僕たちの反対側から、ミカエル様があのガブリエル様を初め、多くの側近の天使たちを引き連れて歩いて来られた。皆、その堂々とした姿と洗練された衣装から天界でもトップクラスの方々だと分かる。僕とレイナーレ、そしてカラワーナさんとミッテルトちゃんは立ち止まって、深々と頭を下げる。
そんな僕たちに近付いて来たミカエル様が微笑まれる。
「頭を上げてください。尊くん、レイナーレさん、そしてカラワーナさんとミッテルトさん、天界本部へようこそ」
そこで僕たちは顔を上げて心からの礼を申し上げる。
「はい、天使長様。今日はこちらへお招きいただき、誠にありがとうございます」
「私も、皆さんをお招き出来てとても嬉しいですよ。では、尊くん、儀式の場に参りましょうか」
「はっ!」
ミカエル様の言葉に、僕はついにこの時が来た! と緊張と期待で胸がいっぱいとなる。
「レイナーレさんたちはあちらの部屋でお待ちください。イリナ、皆さんを案内してあげてください」
「はい。承知いたしました」
ミカエル様の指示を受けたイリナさんは、主に一礼するとレイナーレたちを促す。
「じゃあ、こちらについて来てね」
僕はミカエル様の後について、奥の部屋へと進む。その僕をレイナーレがじっと見つめる。
「じゃあ、行ってくるよ」
「ええ、行ってらっしゃい」
レイナーレは少し緊張した表情で僕を見送ってくれる。
そして……
儀式は思いの他、短時間で終わった。僕はその部屋にある全身が映る大きな鏡の前に立ち、自分の姿を見る。背中に映えている純白の翼、そして頭上に浮かんでいる光輝く光輪を見る。
本当に! 僕は天使に……! 天使になれたんだ……!
僕は鏡に映る自分の姿に信じられない気持ちになる。そして喜びを噛みしめる。翼を生やせば体が重くなるのかなと思っていたが、むしろ体が軽くなり、肩のこりがなくなって、とても清々しい気分だ!
ミカエル様はそんな僕を見つめて言われた。
「尊くん、私の本音を言えば、あなたのような優れた資質を持つ若者に、このまま側近として仕えて欲しいのですが……」
「申し訳ございません……天使長様……」
僕は深々と頭を下げてミカエル様にお詫びをする。優しく、慈愛に満ちたミカエル様……もし、レイナーレとアザゼル様の存在がなければ、僕は喜んでこのお方にお仕えしたに違いない。だからこそ、ミカエル様のお言葉に僕は心の底から申し訳なさを感じた。
「良いのですよ。堕天使になってレイナーレさんを幸せにしてあげなさい。そしてアザゼルを助けてあげてください。そしてこれからもよろしくお願いします」
ミカエル様は美貌に優しい微笑みを浮かべて仰った。
ミカエル様のお言葉に僕は胸が熱くなり、僕は思わず涙を流しながら決意を申し上げる。
「はいっ! ありがとうございます! 必ずやレイナーレを、彼女を幸せにします! アザゼル様に誠心誠意お仕えします! そしてこれからも天使長様のために、天界のために、出来る限り力になりたい、その所存でございます!」
「ありがとう。尊くん……さあ、あなたを待っている女性のもとへ行っておあげなさい。あなたを堕天させるのは彼女の役目なのですから」
「はいっ!」
僕はミカエル様に深々と頭を下げ、そしてレイナーレたちの待っている部屋へと向かう
そして……
「ミ、ミコトっ!」
僕の姿を見たレイナーレが目を見張る。そして彼女の目に見る見るうちに涙が溜まり、それが頰を流れ落ちる。
「ミコトっ!!」
彼女は僕の名を叫びつつ、僕の方へと駆け寄って来て僕にガバッ! と抱きつく。僕はその彼女を強く抱き締める。
「ミコトっ……!! 良かったっ……!! 良かったっ……!!」
レイナーレは僕にすがりついてさめざめと泣く。僕はそんな彼女に胸を熱くし、そして自分が天使になれた事をまた実感する。
「では、あなたたちのために部屋が用意してあります。イリナ、案内をお願いします」
僕の後にやって来ていたミカエル様がイリナさんに命じた。
「はっ! じゃあ、ミコトくん、レイナーレさん、こちらに来て」
イリナさんはミカエル様に一礼すると僕たちを促す。
そして別れ際にミカエル様が仰った。
「ちなみに、時間は気にされなくて結構です。お連れの方々は我々がもてなさせて頂きますので」
「あ、ありがとうございます……」
僕たちは恥ずかしさを覚えつつ、ミカエル様のお気遣いにお礼を申し上げ、イリナさんに従って廊下を進む。そしてある部屋の前でイリナさんは立ち止まると、僕たちにその部屋の鍵を渡してくれた。
「じゃあ、私はこれで……」
イリナさんは顔を赤くしてその場を立ち去った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
イリナから渡された鍵を使って、私と尊は部屋の中に入る。そして私は天使となった尊の姿を改めて見つめる。
可愛らしい顔に純白の翼、そして輝く光輪。まさに天使そのものという尊の姿。本当はこの子にはこの天使の姿こそがよく似合っていると思う。その外見からも、そしてこの子の優しさからも。
でも、この子はすぐにこの姿を捨てて、私と同じ堕天使となる。私への一途な愛ゆえに。そう思うと、私の中で、彼がこの姿をすぐに捨ててしまう事をもったいなく思う気持ちと、私のためにこの姿を惜しげもなく捨てようとしているこの子の愛を嬉しく思う気持ち、その二つの思いが交差する。
「ミコト、あなたのその天使姿、素敵よ」
「そ、そうかな?」
私の言葉に尊は照れくさそうな表情を浮かべた後、すぐに真顔になる。
「でも、すぐにこの姿は捨ててしまうからね……」
尊のその言葉に、私はこの子にあえて問う。
「ミコト、あなた、その姿を捨ててしまうのは惜しいとは思わないの?」
「ううん、思わないよ。確かに今、君が言ってくれたようにこの姿は見る人にとって良くは見えるんだろうけれど。でも、レイナーレ、君と愛し合う事で僕は堕天するんでしょう? だったら、断然、堕天使になった方がいいよ。天使でいれば君と愛し合えないのなら、僕はそんなのは絶対に嫌だもの」
「ミコト……!」
「レイナーレ、前に君に言ったよね? 僕と君が出会ったのは運命だったって。僕は君と出会って、君への愛で神器を発動させて、そして君と結ばれる。それは最初から決まっていた事だって。だから、たとえ誰であっても、何があっても君と僕を引き離す事は出来ない! 僕と君は永遠に一緒……だから僕は何があっても君と同じ堕天使になる、そして君と永遠に添い遂げる! そう決めたんだもの! だから何があってもこの気持ちは揺るがないよ!」
「ミ、ミコトっ……!!」
尊の告白……この子の愛の誓いに私の心は例えようもないほどの歓喜で高鳴る。
「ミコト……! 私、嬉しいっ! 嬉しいわっ! これほどまでにあなたに愛されてっ! 私、本当に幸せよ! 愛してる! 愛してるわっ! 私のミコトっ!」
尊も私の言葉に歓喜の表情を浮かべ、そして叫ぶ。
「うんっ! 僕も君に愛されて本当に幸せ! 愛してるっ! 愛してるよっ! 誰よりもっ! 僕のレイナーレっ!」
「ミコトっ!」
「レイナーレっ!」
私と尊はガバッ! と抱き締め合い、翼を生やしたままの尊から白い羽根が舞う。そして私と尊は顔を寄せて唇を重ね、舌と舌を重ね合う濃厚なキスに突入する。
「あむっ……ちゅううううっ……ぷはっ! るろっ……れろれろっ……ああっ……愛してるっ……愛してるわっ……私のミコトっ……はむっ……じゅるるるるーーーっ」
「あむっ……ううううんっ……ぷはあっ! ああっ……! 僕も、僕も愛してるっ……僕のレイナーレっ……はむっ……」
そして私は尊から唇を離し、この子の美少女のように可愛らしい顔を見つめる。尊は私との濃厚なキスでその可愛い顔を真っ赤に上気させてあえいでいる。
「はあっ……レイナーレっ……! はああっ……!」
その尊の表情に、この子の声に私の鼓動が激しく高鳴る。
ああっ……! 何て可愛いのっ! 私のミコトっ!
「さあ、私を存分に愛して……そして堕天してっ……あなたが何よりも好きで愛してくれる私のこの体で……」
私は愛しい彼に微笑む。
「ああっ! レイナーレっ!」
尊は興奮して可愛い顔を真っ赤にして私の名を叫びつつ、背に生やしている翼を収納すると、私の胸に手を伸ばして、それをぐにゅっ! と掴む。
「あっ!! あはあっ!! ミ、ミコトおおっ!! 私の神器の力をは、早く引き出してえっ!!」
「うんっ! 引き出してあげるっ! 君の神器の力っ!」
尊は私の張り詰めた乳房をまずぎゅむっ! ぎゅむぎゅむっ! と激しく揉みしだく。この子にとって今日のこの時が特別な時であるのに加えて、昨日から我慢していた事もあるのだろう。私の乳房を揉む彼の手にいつも以上に激しさを感じる。
「ああっ! レイナーレっ! たまらないっ! たまらないよっ! 君の胸の感触っ! こんなに弾力あってムチムチしてっ!」
「あんっ!! あははあんっ!! ミコトおおっ!! 揉んでっ!! もっと揉んでえっ!! ああああんっ!!」
尊は可愛い顔に喜びの表情を浮かべて私の乳房を夢中で揉みまくる。私は乳房を揉みしだかれる刺激にいやらしい声を上げてもだえる。
次に尊は私の張り詰めた乳房に食い込んでいる黒の胸当てを、今にも突き破りそうに突き出している、私のカチカチに硬く勃起した大きくいやらしい乳首を……あの神器が宿った乳首をツン! ツン! ツンツンッ! と何度も指で突きまくる。
「あっ!! あはっ!! あはあっ!! ミ、ミコトっ!! ち、乳首そんなにっ!! つ、突かれちゃっ!! あはあんっ!! ああんっ!!」
尊の指で何度も突かれて私の乳首がぶるっ! ぶるぶるっ! ぶるるんっ! と卑猥にうごめき、私は快感にいやらしい声をあげ、尊はそんな私に興奮してさらに私の乳首を執拗に突きまくる。
「そしてレイナーレ、君の神器の力を引き出すには……! これだよっ!」
尊は散々突きまくった私の乳首を今度はギュッ! と強くつまむ。
「あっ!! ふああああっ!!!」
凄まじい刺激に私の体はビクゥン!と大きくのけぞる。私は以前から乳首が大変敏感だが、あの神器が宿った事でさらに敏感になったようだ。
尊はつまんだ私の乳首をギュリッ! ギュリギュリッ! ギュリリイッ! と激しくひねり回す。
「ふっ!! ふうひいいいいいいいいいっ!!! ミ、ミコトおおおっ!!!」
私は全身に電流が流れたようなもの凄い刺激に絶叫する。さらに尊は私の乳首にギッ! と爪を立てる。
「ふっ!! ふぎいいいいいいいいっ!!!」
尊は爪を立てたまま、また私の乳首をギュリギュリッ! ギュリリリイッ! ギュウウッ! と激しくひねり回し、引き延ばす。
「はあひいいいいいっ!!! はぎゃあああああんっ!!! ミ、ミコトおおおっ!!!ち、乳首が熱いいいいっ!!! 熱いわあああっ!!! あっ!! ああああああーーーーーーーーっ!!!」
私は意識が飛びそうな刺激に淫らにもだえまくり、凄まじい声で絶叫する。尊に激しく刺激された私の乳首は、私の言葉通り、ジンジンとうずきまくり、熱い熱を帯びる。あの【ニプルブラスト】の時も私の乳首は熱を発するが、その時とは少し感覚の違う熱さだ。
そして……
「あっ!! あっ!! ミ、ミコトおおおおっ!!! あっ!! あああああああああーーーーーっ!!!」
絶叫と共に、私の体が硬直し、その瞬間、ビリッ……ビリリリイッツ……!! と黒のボンデ―ジが音を立てて破れ散って、私は全裸となり、同時に私のビンビンに勃起した、大きくいやらしい乳首からビシュウウウウウッ!! と熱い乳汁が噴き出して飛び散り、その乳汁は興奮して私を見つめている尊の可愛い顔にかかった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
レイナーレの乳首を激しく攻め立てた僕。その結果、彼女の大きくいやらしい乳首が熱い熱を帯びて、ビクビクとふるえて膨張する。そして次の瞬間、彼女の黒のボンデージが破れて辺りに飛び散って彼女は全裸となった。
「あっ!! あっ!! ミ、ミコトおおおおっ!!! あっ!! あああああああああーーーーーっ!!!」
レイナーレの甘い絶叫と同時にビシュウウウウウッ!! という音と共に、彼女の乳首から熱い乳汁が噴き出して、僕の顔に乳汁がかかる。
出た……!! 出たんだ!! 【堕天の乳汁】が!!
「あはあああんっ……ミ、ミコトおっ……」
美貌に悩ましい表情を浮かべて、大きく卑猥な勃起乳首から乳汁を滴らせているレイナーレ。その彼女のあまりに美しくいやらしい裸体に僕は感激で胸をいっぱいにして、そっと顔を寄せてるろっ……と彼女のあふれ出ている乳汁を舐めとる。
「あっ!! あはあんっ!!」
レイナーレが甘い喘ぎ声をあげてもだえる。
あ、甘い……! そしてとても濃厚な味わい……! おいしい……!
それと同時に、僕は体に力が湧く感覚を覚える。
ほ、本当……!? ほんのわずかな量をなめたばかりなのに……!
「あんっ……あはああんっ……ミ、ミコトおおおっ……ああんっ……」
そしてしばらくして呼吸を整えたレイナーレは美貌に妖艶な笑みを浮かべて僕を見つめる。
「ウフッ……♪ ウフフッ……♪」
レイナーレのカチカチに勃起してビン!と突き出している、いやらしすぎる大きな乳首から、彼女が神器【堕天の乳汁】を宿した事を証明する乳汁がドクドクと流れ出し、滴り続ける。そのあまりの卑猥さに、僕の男根はもう耐え難いほどに激しくうずき、猛り立っている。
うっ……! うううっ……!
レイナーレは股間の猛りに必死に耐える僕を見て、また妖艶に微笑む。
「ああっ……! ミコトったら、そんなにオチンチンたぎらせてっ……! そしてそんなに可愛い顔を苦しそうにしてっ……! 私がこのいやらしい乳首から乳汁垂れ流しているのにそんなに興奮しているのねっ……! ウフッ……♪ 嬉しいわ……♪」
「さあ……私のこのお乳はミコト、あなたを支えるため……あなたに力を与えるためのものよ。だから遠慮しないでこの乳首を吸って、このお乳をいっぱい飲んでっ……! 私のこのお乳を飲めるのはあなただけなんだからっ……! そして堕天してっ……さあ……来てっ……! 私のミコト……!」
レイナーレは両手を頭の後ろに回して胸を張って、その張り詰めた大きく美しい乳房を、乳汁が溢れ出ている大きくいやらしい乳首を……僕を常に魅了する卑猥で美しい自慢の裸体を見せつけて僕を誘う。その彼女に、僕の欲情が爆発する!
「ああっ!! レイナーレっ!! 好きっ!! 大好きっ!!」
そう僕は誰よりも愛しい彼女に叫びつつ、彼女のそばに寄って、乳汁が流れ出している彼女の大きくいやらしい乳首に再び顔を寄せ、それをるろっ! と舌でなめ上げる。
「あっ!! あああんっ!!」
レイナーレがビクン! と裸体をふるわせる。それと同時に僕の口内に彼女の甘く濃厚な乳汁がいっぱいに広がり、僕は全身に力がみなぎるのを感じる……!
「ウフッ……♪ミコト……座った方が乳首吸いやすいでしょ?お乳飲みやすいでしょ?」
レイナーレはそう言ってその場に座り込む。
僕は激しく興奮しつつ、彼女の前に座って、乳汁を垂れ流している、彼女のカチカチに硬く勃起して大きな乳首にはむっ! と吸い付く。
「あっ!!」
レイナーレがビクン!と裸体をふるわせてあえぐ。僕の口内にまた広がる彼女の乳汁の濃厚な味わい。僕は彼女の乳首からあふれ出す乳汁を口に含み、その口でレイナーレにキスを仕掛ける。
「あむっ……ごくっ……ごくごくっ……ふあああっ……」
自分の乳汁を僕に口内に注ぎ込まれてそれを飲んだレイナーレは、恍惚とした表情を浮かべる。その彼女の顔はとても美しく、そして卑猥だ!
「どう?レイナーレ、自分のお乳を飲んだ感想は……?」
「ああっ……! とっても濃厚でおいしいわ……! そして体中から力がみなぎってくる……! そんな感じよ……!」
「フフッ……そうでしょ……! レイナーレ、君のこの乳首はこれまでも、僕に最高の喜びと戦う力を与えてくれていた。でも、これからはさらにこの神器……お乳の力でさらに僕を喜ばせて、癒して、大きな力を与えてくれる! レイナーレ、君のこの乳首は僕の最高の宝物で、この乳首に宿る君の神器は君と僕の愛を具現化したもの……まさに【愛の神器】だよ!」
そう僕は乳汁があふれ出し、それが流れ落ちているレイナーレの大きくて硬い、卑猥極まる乳首を指でさすって、その素晴らしい感触を味わいつつ愛しい彼女にささやく。
「ああっ……! あはあんっ……! ミ、ミコトっ……! 嬉しいっ! 嬉しいわっ! こうして神器を手に入れて、あなたに愛されながらあなたを喜ばせて、支える事が出来て、私は嬉しくてたまらないのっ! さあ、もっともっと私のこのお乳を飲んでっ! 私のこのお乳を噴き出すいやらしい乳首を存分に愛してっ! 私のミコトっ!」
レイナーレの愛の叫びに、僕の彼女への熱い愛と欲望は最高度に高まる……!
「ああっ!! レイナーレっ!!」
「ああっ!! ミコトおっ!! あっ!! あああんっ!!!」
僕は何度もレイナーレの乳首に吸い付いて、彼女の乳汁をゴクゴクと飲み干し、乳汁に濡れてテカテカと卑猥に光る、彼女の硬くて大きくいやらしい乳首を舌でなめ回し、しゃぶりまくる。そして乳汁の出るのが止まると、指で彼女の乳首をギュッ! とひねって、あるいは張り詰めた大きな乳房をむぎゅっ! と思い切り揉んで乳汁をまた噴き出させるという行為を繰り返す。
「はむっ!ちゅううううっ! ゴクゴク……ぷはあっ! るろっ……るろるろっ……ぺちゃあっ……ああっ……! レイナーレっ……! 君の乳首っ! 君のお乳っ! なんてなんておいしいのっ! 好きっ! 大好きっ! 愛してるっ! 愛してるよっ! 僕のレイナーレっ! あむっ! じゅるるるるーーーーーーっ! れろっ……れろれろっ……」
「ふあっ!! ふああああっ!! ミ、ミコトおおっ!! い、いいわああっ!! もっともっとお乳飲んでえっ!! あはあっ!! もっともっと乳首吸ってえっ!! なめ回してえっ!! ふああああんっ!! ミ、ミコトおっ!! 愛してるっ!! 愛してるわあああっ!! あっ!! あはああああああっ!!!」
僕はレイナーレの乳首をひねり回して吸いまくり、ビュッビュッ! と噴き出す乳汁を存分に堪能し、レイナーレは乳汁を撒き散らして絶叫し、淫らにもだえまくって僕の愛撫に応えてくれる。
そして……
「はあっ……はあはあっ……ああんっ……ミコトおっ……あっ!」
裸体を汗でびっしょりと濡らして甘い声であえいでいたレイナーレだが、彼女は何かを思い起こした様子で僕を見つめる。
「えっ? どうしたの?」
「ミコト、翼を出して見て」
「あっ、う、うん!」
レイナーレの言葉の意味を理解した僕は翼を出現させる。僕の体から着ていた白のワイシャツやズボンが破れてちぎれ飛び、裸になった僕の背中から翼が生える。散らばる羽根……!
「あっ!!」
散らばったその羽根は黒い。そして僕は部屋にある鏡を見る。すると、僕の翼は真っ黒になっていて、そして頭上の光輪もなくなっていた。つまり……
「レイナーレ! 僕は堕天使に……! 君と同じになれたんだね……!?」
「ええ……! そうよ! ミコト、あなたは堕天使に……私と同じになれたのよ!」
僕の心に先ほどよりもさらに大きな歓喜が沸き起こる。そう、僕はレイナーレと共に暮らすようになってからずっと望み続けていた夢を、ようやく実現出来たのだ! これで僕は愛するレイナーレと共に、ずっと長い時を生きて、彼女と時間を共にしていけるのだ! もう、自分だけが老いさばらえて先に死んでしまう、その恐れから解放されるのだ! まあ、さっき、天使になった時点でそれは実現出来てはいたのだが、今、完全に彼女と同じになれた事で、それを心から実感できたのだ!
「レイナーレっ!! 嬉しいっ!! 嬉しいよっ!!」
「ミコトっ!!良かったっ!!良かったわっ!!」
僕は心からの喜びの叫びを上げ、レイナーレも心からの喜びを叫んでくれる。
僕は愛しいレイナーレの乳汁で濡れた魅惑の裸体を抱き締め、唇を重ねる。そして僕は最高の幸福感に浸りつつも思う。
本当なら、もっともっとレイナーレの体を……彼女の乳首を……お乳を堪能したいけれど、皆も僕たちを待っているし、ミカエル様は「時間は気にしなくて良いですよ」と仰ってくださったとはいえ、さすがにこれ以上ゆっくりとはしてられないよね。まあ、それは家に戻ってからまた存分に……
「じゃあ、そろそろ戻ろうか。皆も待っているし」
「ウフッ……そうね♪」
レイナーレがボンデージを出現させてそれを身に付けて僕に言う。
「さあ、ミコト、あなたも堕天使になったから、私と同じく必要な服をその場で身に付ける事が出来るわ。ここはまず、あなたの堕天使としての衣装を思い浮かべて見て」
「う、うん……」
僕は言われた通り、自分の堕天使としての姿をイメージする。するとその瞬間、黒布が出現して僕の体にまとわりつき、それは衣装として僕の体に瞬く間に装着された。そして僕はその自分の姿を鏡で見る。
レイナーレと同じ、黒ずくめの姿だ。黒の肩当てを両肩に付け、それは首に付けた黒の首輪で留められている。そして黒のランニングシャツに黒の半ズボン、そして黒の腕当てに同じく黒の手袋、そして足には黒の脛当てに黒の靴という全体的にレイナーレに似通った姿だ。胸もお尻もほぼ丸出しに近いレイナーレほどではないが、これまでの人間としての、いつもの僕の姿と比較して、かなり露出度は高くなっている。
「ウフッ♪ ミコト、とても似合っているわ♪」
「そ、そうかな……」
露出度の高い姿に慣れてない僕はちょっと恥ずかしい気がするが、レイナーレが喜んでくれるのが嬉しい……!
そして僕たちは皆のもとへと戻った。僕が堕天使になった姿を見て、カラワーナさんもミッテルトちゃんもとても喜んでくれた。ミッテルトちゃんやイリナさんから【可愛い!】と言われて僕としては少々複雑だったが……
そういえばカラワーナさんは顔を赤くして、なんだかとても緊張していた感じだけれど……僕の事を心配してくれていて、それで今まで緊張していたからあんな風になったのかな?
「ミコトくん、おめでとう! でも、ミカエル様は本当はミコトくんに天使のままでいて欲しいと思っていたと思うわ。ミカエル様、ミコトくんの事をとても買っていらっしゃるから……もちろん、ミコトくんはレイナーレさんの事があるから仕方ないけれどね♪ ふふっ♪ これからもずっとラブラブでいてね♪」
イリナさんは僕たちの事を祝福しつつ、ミカエル様のお気持ちを代弁していた。
本当に、ミカエル様にはここまでしていただいて申し訳ないけれど。さっき、ミカエル様に申し上げたように、これからレイナーレと一緒に何かあった時に天界のお役に立つことで恩返しをしていきたいな……!
「尊くん、望み通りに晴れてレイナーレさんと同じ堕天使になれましたね。尊くん、そしてレイナーレさん、良かったですね」
戻って来たミカエル様が僕たちを祝福してくださった。
「天使長様、本当にありがとうございました」
「天使長様、ありがとうございます」
僕たちはミカエル様に心からのお礼を申し上げる。
ミカエル様はそんな僕たちに優しく微笑まれる。
「では、この後は食事の用意をしましたので、それを食べてから冥界へと送り届けましょう。ではイリナ、よろしくお願いしますよ」
「そ、そんな……ここまでしていただいた上に食事まで……」
「良いのですよ。遠慮せずに召し上がってください」
恐縮する僕たちにミカエル様は豪勢なご馳走をふるまってくださり、僕が堕天使になった事を皆が改めて祝福してくれた。
そして僕たちはイリナさんたちに案内されて冥界へと戻る。その途中でイリナさんが言った。
「ミコトくん、ゼノヴィアに会ったらよろしく伝えてね。いずれ会いに行くからって」
「うん! 会ったらそう伝えておくよ!」
僕たちは彼女に約束する。
「そ、それでね……あの……い、いえ、何でもないわ」
イリナさんはさらに何かを言いかけたが、彼女はその言葉を飲み込んだ。何を彼女が言いたかったのか、それは大体分かる。でも、現状では彼女にそれを聞かれても僕たちは彼女の期待する答えは返せない……
そして……
「じゃあ、アザゼル総督によろしくお伝えしてね!」
冥界まで僕たちを送り届けたイリナさんはそう言い、僕たちは彼女に改めてお礼を言った。
「じゃあ、元気でね! また会おうね!」
イリナさんは手を振って、去って行った。もう時間が夜遅くなっていたので、アザゼル様には電話で帰った事をお伝えし、詳しい事は明日報告するという事になった。
そして翌日、僕たちは報告のためにグレゴリ本部へと向かう。その時は、これから僕たちの身に起こる重大な事態について知らされる事になるなどとはもちろん、全く思っていなかった……
(次回に続く)
ついに尊は念願を叶え、愛するレイナーレと同じ堕天使となりました! また、レイナーレも愛する尊を支える神器を手に入れました!
今回のお話は紫藤イリナとミカエルとの関わりがストーリーの中で大きな比重を占めています。原作ではイリナが転生天使となって、アザゼルたちにその事情を話すのは第6巻のディオドラ編の最初の方でしたが、こちらではもっと早い段階でそれを持ってきました。
まあ、イリナは原作第3巻のコカビエル戦での登場後は第4・5巻では登場せず、6巻で再登場でしたので、この段階で既に転生天使になっていても不自然ではないと思い、そのようにしました。
尊とミカエルのやり取り。温厚で紳士的なミカエルと、優等生タイプで礼儀正しい尊は気が合うと思うんですよね。そんな訳でミカエルが尊をとても気に入っていて、もし可能なら自分の部下にしたいと思っている。尊もそれを察していて、ミカエルに申し訳ないという気持ちを抱きつつも、今後、レイナーレと共に彼に恩返しをしていきたいと思っている、そんな二人の心境を抱きました。
尊が転生天使になる儀式については、原作でもアニメでも、その転生天使を作り出す儀式についての具体的な描写は全くありませんでしたので、それは流す事にしました。その一方、天使から堕天使になる場面については、これは恒例のレイナーレとのエロエロラブラブな場面を描く事でしっかりと描きました(笑)
今回、そして以前も言っていたように、尊にはレイナーレに彼女の過去…彼女が堕天した事情について、自分から彼女に聞くつもりは全くありません。【彼女にどんな過去があろうが、彼女に対する自分の愛には一切関係ないから】というのが尊のスタンスであり、もし、彼がそれが気になって知りたくて仕方がなく、それを執拗にレイナーレに聞くようなタイプであるなら、アーシアの事件の段階で一誠と同様に彼女を見放しているはずですからね。
堕天使となった尊の姿。作中で尊自身の言葉で説明し、挿絵にも描きましたように、基本的に彼が誰よりも熱愛するレイナーレの姿に似た感じになっています。とはいえ、尊のおとなしめな性格により、レイナーレに比べるとやはり、よりおとなしめな感じになっています。
とはいえ、尊は真面目なようでいて、アザゼルに言われていたようにムッツリスケベで、レイナーレのあの姿が大好きなのですが…(笑)
そして、最後に出てきた【これから僕たちの身に起こる重大な事態】とは一体、どんな事をさすのか? それは次回、明らかになるのでお楽しみに!^^