※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D~情念の炎~(完全版)   作:ドミトリ

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 特訓を終えて駒王学園に復帰した尊とレイナーレたち。そこで尊は彼とレイナーレとのあまりの熱愛ぶりに嫉妬した不良たちに絡まれるが……

 そんな中で体育の授業にてレイナーレは魅惑的なダンスを披露して皆に喝采される。そんな中、尊とレイナーレは駒王学園に転入してきた鬼崎と再会する。さらにカラワーナを慕う美少年、水神流音(みなかみ るおん)も尊とレイナーレの前に現れ……

 そして物語はまた大きく動き出す…


第25話・信頼

 冥界での一か月に及ぶ特訓を終えて、駒王学園に復帰した僕たち。アザゼル様の仰った通り、学園の他の生徒たちが僕たちを奇異の目で見つめるといった事はない。

 

 ソーナ会長が学園の生徒たちの記憶操作をしてくれたおかげで、他の生徒たちからは、僕たちはほんの数日休んだが、すぐに復帰したという印象らしい。とはいえ、これもアザゼル様が言われた通り、その記憶操作が通用したのは人間の生徒たちのみであり、僕たちは会長の眷属であるクラスメイトの匙からは特訓の事について色々と聞かれたし、同じくミッテルトちゃんも生徒会の仁村さんから色々聞かれたそうだ。

 

 だが、たとえ数日と思っているとしても、それでも僕に疑念と反感を募らせる者たちはいた……

 

 今日は僕がこの学園に復学して最初の、つまりレイナーレにとってはここで初めての体育の授業が3時間目にある……という事で、2時間目終了後に僕たちは急いで着替えてグラウンドへ向かう。もちろん、着替えをする時はレイナーレとは別々だ。男子は自分のホームルームの教室で、女子は女子更衣室で……

 

 僕たち男子が着替え中の事……

 「おい、お前、体育の選択何だ?」

 「俺か? 俺はサッカーだ」

 「俺はテニス」

 「俺は陸上」

 

 クラスメイトの4人の男子たちがささやき合っている。その中心となっているのは大倉という生徒で、この学園の中では素行不良なタイプだ。

 

 大倉たちは僕に視線を向けると凄むような視線と威圧的な口調で聞いてきた。

 「國原~~、お前、ダンス選んだんだってなぁ~~?」

 「うん、そうだよ」

 

「どう見てもお前、ダンスってガラじゃねえだろ~~? レイナーレさんとベタベタイチャイチャするのが目的かよぉ~~?」

「ベタベタイチャイチャって……まあ、彼女から【一緒にダンスやりましょう】と言われたからだけど……僕はどんな種目にしても彼女と一緒にやりたいから……」

 

 

 「國原~~お前なぁ~~どこまでレイナーレさんとベタベタすりゃ気が済むってんだ? お前らは普段、四六時中ベタベタしてるんだから、ちっとは遠慮したらどうなんだよ?」

 「そうだ! そうだ! お前、ちょっと調子に乗り過ぎじゃねえのかぁ~~」

 ムチャクチャな言いがかりを彼らはつけてくる。

 

 そう……この駒王学園では体育の授業は基本的に生徒がいくつかある種目の中から選ぶ事が出来る。僕とレイナーレは何を選ぼうか相談した。

 

 「ミコト、一緒にダンスをやりましょうね♪」

 「えっ? ダンス、で、でも僕……ダンスとか苦手だし……」

 「大丈夫よ♪ 私がみっちり教えてあげるから♪ それにミコト、ダンスを選べば、私が踊るところをいっぱい見せてあげるわ♪ 私が踊るところ、見たくないの……?」

 戸惑う僕にレイナーレは妖艶な表情で聞いてきた。僕は彼女がブルマ姿で踊る姿を想像して、思わず胯間が激しくうずいた。

 

 「うん! 凄く見たいよ!」

 「ウフッ♪ じゃあ決まりね♪」

 レイナーレは妖艶に微笑んだ。そんな感じで決まったのだ。

 

 まあ、僕としてもレイナーレと同じ種目を選ぶという事に最初からしていたし、ダンスであれば彼女と一番触れ合えるという事であっさりそう決まったのだが、それを聞きつけた目の前の男子たちが嫉妬して今、こんな状況になっているという訳だ。

 

 そもそも、僕は彼らと日頃、親しい訳でも何か助けてもらっている訳でもない。というか、ほとんどロクに話もしていなかった関係だ。それで【遠慮】とか言われてもと思うし、ましてや僕にとって他の何よりも大切な恋人のレイナーレの事で彼らに譲る理由など全くない。だから僕は彼らに答える。

 

「でも、他の種目にするなんて言ったらレイナーレが悲しむし……それに僕と彼女は恋人同士で婚約者同士だもの……そう言われても……」

「おい……てめえ何だぁ~~? その態度はよぉ~~ 大体てめえ、ここ数日ずっと、彼女と一緒に休んでたじゃねえか~~ 彼女とイチャイチャするためにズル休みしてたんじゃねえのかぁ~~?」

 

 興奮した大倉が僕の胸ぐらを掴む。するとドンドン! と更衣室の扉を叩く音がして、レイナーレの声が響いた。

 「ミコト!! どうしたの!!? 誰かに絡まれているのっ!!?」

 

 「チッ……」

 大倉が悔しそうに僕の胸ぐらから手を離す。

 

 「大丈夫だよ! レイナーレ! 心配しないで!」

 僕は彼女に叫びつつ、急いで着替える。さすがにレイナーレの声が聞こえてまずいと思ったのか、大倉をはじめとする4人は忌々しげな様子は見せるものの妨害はしなかった。そして僕が更衣室から出ると。そこには既にブルマ姿に着替えたレイナーレがいた。

 

 「ミコト、大丈夫……? ケガはない?」

 「うん、何ともないから安心して」

 心配そうな表情で聞いてくる彼女を安心させようと、僕は微笑む。

 

「でも……絡まれていたんでしょう? ごめんなさい……私のせいで……」

「ううん、そんな事ないよ。君といつも一緒にいられる幸せに比べれば、こんな事、何でもないもの」

「ミコト……」

 

 「君ほどに素敵な女性が恋人なら、嫉妬されるのは当然だもの」

 「……っ! も、もうっ……ミコトったら……でも……嬉しいわ……そんな風に言ってくれて」

 僕の言葉にレイナーレが気恥ずかしそうに美貌を赤く染める。

 

 「でも、今後、何かされそうになったら、生徒会長さんに伝えましょう。会長さん、【困った事があったら、遠慮なく伝えてください】って言っていたもの……」

 そうなのだ。ソーナ会長は僕たち二人に、そのように言ってくれているのだ。おそらく、僕たちの事を気に掛けてくださっている、お姉さんのセラフォルー様にお願いされての事なのだろう。

 

 もちろん、僕がその気になれば彼らと喧嘩して勝つ事はたやすく出来るが、ただでさえグレモリー眷属たちと、いまだ決して良好とはいえない関係にある僕たちとしては、この学園で面倒を起こす事は避けたいし、僕たちをここに受け入れてくれたソーナ会長の顔を潰す事にもなるので、穏便な形で解決が出来ればと僕は思っている。だから僕は彼女にうなずく。

 「うん、そうだね。そうしようか」

 

 その上で僕はブルマ姿になったレイナーレを見つめて彼女に伝える。

 「レイナーレ、とっても素敵だよ……!」

 

 そう。体にぴったりとした彼女のブルマ姿は、彼女の素晴らしいナイスバディの魅力を思い切り引き出している。その張り詰めた素晴らしい美巨乳は見事にその形をくっきりと表していて、彼女が体を動かす度にぶるっ! ぶるっ! と躍動するように弾む。その頂の彼女の大きく卑猥な乳首も、ブラジャーで押さえているにも関わらず、くっきりとその形が浮き出している。

 

 そして黒のショーツパンツをはいた彼女の形の良い丸く綺麗なお尻……むっちりとした太もも……すらりと伸びた足……その姿は素晴らしい性的魅力にあふれ、僕は思わず胯間が激しくうずくのを感じる……!

 

 「そ、そう……? 嬉しいわ♪」

 レイナーレは微笑み、その後、美貌に妖艶な表情を浮かべる。

 

「でも、ミコトったらそんなにオチンチンたぎらせてっ……! 私のこの姿に興奮してるのね……♪ ウフッ……♪ 本当にエッチなんだからっ……! 帰ったらいっぱいしてあげるから、今は猛りを静めなくちゃダメでしょ♪」

 

 そのレイナーレの言葉に僕はハッ! と我に返る。そうなのだ。さすがにこんな風に胯間をたぎらせて授業に出るわけにはいかない……! という訳で、僕は必死に胯間の猛りを静めつつ、レイナーレと共にグラウンドへと向かう。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 激しい訓練の日々を終えて駒王町へ戻り、駒王学園に復帰した私たち。

 

 その日、私は3時間目の授業終了後、体育の授業を受けるために一時、尊と別れて女子更衣室に向かった。

 

 「それにしても、レイナーレさん。あなたの体、凄いわねぇ~~」

 「ホント、グラビアアイドルも真っ青って感じ……男どもが國原くんに嫉妬するのも分かる気がするわぁ~~」

 そう、他の女子たちが口々に言ってくる。

 

 「そ、そんな事……」

 「ホントよぉ~~これはリアスお姉様や姫島お姉様にもひけは取らないよね~~」

 「そうそう、羨ましいな~~」

 謙遜する私に皆はそう口々に言う。まあ、確かに私は今、ここにいるどの女子と比べても容姿で圧倒的に勝っているという自信はあるが。すると……

 

 「こんなに美人でナイスバディなのに~~相手があの國原くんで本当にいいの~~?」

 一人の女生徒が言ってきた。

 

 ……!!

 思わずムッ! とする私に女子たちが次々と言ってくる。

 

「そうそう、レイナーレさんには二年の男たちはもちろん、三年の格好良い先輩からも熱い視線が注がれているんだよ。それなのにレイナーレさんはいつも國原くんだけにかかりっきりで、皆、ヤキモキしてるんだよ」

「もっと他の男にも目を向けてみたら? レイナーレさんならホントによりどりみどりだから」

 

 そう勝手な事を言う女子たちに私ははっきりと告げる。

 「薦めてくれて申し訳無いけれど、私にはミコトしかいないの」

 

「えーーーーーっ? どうして? 確かに國原くん、顔はなかなか可愛いけれど、でもアニメおたくで冴えないじゃない」

「そうそう。はっきり言ってレイナーレさんには釣り合わないと思うけれど……」

 

 なおも執拗に言ってくる女子たちに私はキッパリと言い切る。

 「それは、あなたたちがミコトの良さを、彼の素敵なところを知らないからよ。本当に彼の事を知れば、どんなに素敵な男の子か分かるわ。カラワーナも、ミッテルトも、ミコトの事を私にお似合いだってはっきりと言ってくれているわ。だからもう、この話はしないで。大好きな人をそういう風に言われるのは私も嫌だから」

 

 「そ、そう……」

 女子たちは仕方なさそうに引き下がった。だが、私がホッとしたのもつかの間……

 

 「だけど、レイナーレさんと國原くん、あのエロ兵藤と凄く仲が悪いというか……兵藤があなたたちの事をずいぶんと憎んでいるようだけれど……何があったの?」

 女子たちは今度はそう聞いてきた。ただでさえ愛しい尊の事をけなすような事を言われて気分が悪いところに、あの男の名前を出されて私はもう限界だ……!

 

 「ごめんなさい。それについては話したくないの……じゃあ、私、もう行くわ」

 そう私は言って、なおも聞きたげなクラスメイトの女子たちを振り切るような形で私は更衣室を後にした。そして私はグラウンドへ行ったが、まだ尊が来ていないのを見て教室へと向かった。すると教室から尊に因縁をつけているような男子の声が聞こえてきて、私は思わず教室のドアを叩いて叫んだ。

 

 そんな私を、教室から出てきた尊は心配させまいと務めて明るい表情で「大丈夫」と言った。

 

 だが、私は私の尊がこの学園の男子からも女子からもあまり好意的に見られていない事を知って胸が痛んだ。尊はこんなに素晴らしくて良い子なのに……! 特に尊に因縁をつけた男子たちについては、後であの生徒会長……ソーナ・シトリーに私から伝えておこう。それでも効果がないなら、その時は私がおとなしくさせるつもりだ!

 

 そんな嫌な事があった後であるが、尊が私のブルマ姿を喜んでくれて嬉しい! 相変わらず尊はエッチだけれども、でもこの子のエッチな視線はあくまでも私だけに向けられている。この子が一途に命を賭けて愛してくれている、この私だけに……! あの女と見れば見境なく好色な目を向ける一誠とは違って! それが私はとても嬉しい!

 

 そして私と尊は共にグラウンドへと向かう。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 「おい……見ろよ……レイナーレさんのあのブルマ姿……エロ過ぎだぜ……」

 「ああ……あのムチムチ感……た、たまらねぇ……」

 「ああ……あのデカイいやらしいオッパイ……デカイ乳首……あのキレイな尻にムッチリとした太もも……お、 俺っ……もう勃っちまってっ……」

 「畜生~~っ! 國原の野郎、あんなレイナーレさんの体を好き放題に……ゆ、許さねえ……」

 グラウンドに来た僕とレイナーレに、そこにいる男子たちの卑猥な言葉と僕への怨嗟の声が聞こえてくる。

 

 そして次の瞬間、女子たちから歓声が上がる。

 「キャーーーーーーッ!!!」

 

 またいつもの通り木場か……

 僕は思う。そう、この体育の授業は、僕たちの隣のクラスである木場のクラスと合同になっているのだ。レイナーレと僕に常に反感を隠そうとしない彼の事を僕は無視する事にする。だが……

 

 「木場く~~ん!! 素敵っ!! 鬼崎く~~んっ!!」

 鬼崎……!!

 

 思わず振り返った僕たちの目に、まさにあの鬼崎が木場と連れ立って歩いて来る。いつもの学ランではなく体にフィットした体育着を着ている彼。体育の授業なのだから当然だが。

 

 その体は、彼の涼しげな端正な美貌に似合わず、実に鍛え上げられていて、腕も、足も筋肉が盛り上がっていて胸が厚く、腹筋も割れている。さすがにあのコカビエルや上級悪魔たちをもろともしなかった強者だけの事はある。

 

 鬼崎……! 駒王学園に転入していたのか…… 

 

 「あの彼……素敵ね! 凄いハンサムだけど体はとてもたくましくて……! 名前は?」

 彼の事を初めて知ったという感じの僕たちと同じクラスの女子が別の女子に尋ねる。

 

 「彼はね、鬼崎陽太郎くんというの。ついこの前、うちのクラスに転入してきたばかりなの! 凄くカッコ良いでしょ!?」

 「うん、凄く素敵!!」

 「でしょ! でしょ! もう女子たちの間で木場くんと人気を二分してるのよ!」

 「でも、あの二人、とっても仲が良いって感じね……」

 「そうなのよ!部活も同じあのリアスお姉様が部長の【オカルト研究部】だって言うし……もしかして○○じゃ……なんて噂まで立てられてるくらいなの!」

 「へーーーーーーーっ!!」

 鬼崎を見つめる女子たちの間で、そんな盛んに会話が取り交わされる。

 

 一方、男子たちの間では反感の声が上がる。

 「ケッ! キザっぽい野郎だぜ!」

 「ああ、なんだあのスカしたツラはよ!」

 

「ミコト、今聞いたかしら? 彼はあのオカルト研究部に入ったって……」

「うん……」

 

 周囲に聞こえないよう、小声で話す僕たち。これまでの鬼崎とグレモリー先輩や兵藤、木場との関係から見て、この学園に転入したのも、オカルト研究部に入ったのも、グレモリー先輩の口利きによるのはまず間違いないだろう。そしてそれは僕たちにとって大変な脅威になり得る事……

 

 鬼崎が僕たちに視線を向ける。彼はニヤッと笑みを浮かべる。一方、隣の木場は相変わらず僕たちを嫌悪感のこもった目で睨みつける。

 「…………」

 

 体育科の先生たちがやって来て、僕たちはそれぞれ選択した種目別に分かれて授業を受ける。ちなみに鬼崎と木場はサッカーのようだ。そして僕たちダンスグループの担当は塩野先生。女性の先生だ。グループの中で男子は僕だけだ。

 

 「それじゃ、まずはこの中でダンスを踊った事のある人、どんなものでもいいから、踊って見せてくれないかしら?」

 塩野先生が言った。だが、誰も手を挙げない。

 

 「誰も経験者がいないの? 今は中学の授業でもずいぶん行われているし、そんな事もないと思うのだけれど……いいのよ。恥ずかしがらずに」

 「では先生、私がさせていただきます」

 先生の重ねての呼びかけにレイナーレが手を挙げた。

 

 「レイナーレさん……ドイツではきっとダンスとか日本よりも盛んなんでしょうね……じゃあ、ぜひ、見せて欲しいわ!」

 先生が嬉しそうな表情を浮かべる。そして周囲の女生徒たちも興味津々という表情でレイナーレの方を見ている。

 

 「はい!」

 レイナーレは返事をすると、僕の方を見てニッコリと微笑んで立ち上がり、皆が円陣を組んでいる中の中央部に進み出て踊り始める。

 

「うわーーーーーーっ……!」

「す、凄いっ……! あんなに足が上がるんだ!」

「綺麗……!」

 

 塩野先生も、そして女生徒たちも皆、レイナーレのダンスに見惚れている。もちろん僕も……

 

 レイナーレはとても体が柔らかい。彼女の長くすらりとした美脚が垂直に上がり、肩の所に垂直に足を上げた状態でくるくると回る。彼女が身を躍らせる度に、彼女の張り詰めた大きな胸がぶるんっ! ぶるんっ! と大きく弾み、彼女の丸い形の良いお尻が揺れ、彼女の艶やかな長い黒髪がたなびく……!

 

【挿絵表示】

 

 その彼女の踊りの美しさ、優美さはプロのダンサーと比較しても全く見劣りしないばかりか、むしろ断然勝っていると僕は思う……! そして躍動する彼女の美しくて性的魅力にあふれた体に僕は激しく興奮して、股間が激しくうずくのを感じる。

 

「おおおーーーっ!!み、見ろよ!!あのレイナーレさんのダンス!!」

「す、凄えっ!!あ、あの綺麗でエロいおみ足っ!!た、たまんねえっ!!」

「うおおっ!!デカイオッパイがあんなにブルンブルン弾んでっ!!」

「あ、あの尻っ……!!さ、触りてえっ……!!」

 

 他の種目を選択している男子たちも、自分たちの授業そっちのけで踊るレイナーレに見惚れ、担当の先生から怒鳴られている。

 「おいっ!! お前らっ!! 何やってるんだっ!! 早く始めろっ!!」

 

 そしてレイナーレが踊り終わると皆から盛大な拍手が響き渡る。すぐ近くで見ていた塩野先生や女子たちはもちろん、少し離れたところから見ていた男子たちからも。一方、木場は見るからに不快そうな表情を浮かべ、鬼崎は冷めた表情で見つめている。

 

 「レイナーレさんっ! 凄いわっ! 私よりはるかに上手よ! プロのダンサーにも全然ひけをとらないわ!」

 「レイナーレさんっ! 凄いわっ! あんなに足が上がってっ! それで全然バランスが崩れなくてとても綺麗な動きでっ! 私、見とれちゃったっ!」

 塩野先生がレイナーレを褒めたたえ、女子たちも歓声を上げる。

 

 「あ、ありがとうございます……ありがとう……」

 レイナーレは少し照れた様子で礼を言う。

 

 僕はその彼女の体が汗をびっしょりとかいて、甘酸っぱい臭いをさせているのを、汗で濡れた服が体に貼り付いている様子を見て思わずドキッ! と胸を高鳴らせる。

 

 「レイナーレ! とても素敵だったよ!」

 僕は心からの感激の思いを込めつつ彼女に伝え、タオルを差し出す。

 

 「ウフッ……ミコト、ありがとう♪ あなたにそう言ってもらえて嬉しいわ♪」

 レイナーレは笑顔でそれを受け取って汗を拭く。するとその様子を見ていた男子生徒たちからブーイングが響き渡る……

 

 レイナーレのダンスが終わると、それまで彼女に見惚れて自分たちの授業どころではなかった男子生徒たちもようやく落ち着いて、それぞれ自分たちのすべき事に取り組み始める。そして僕もレイナーレと共にまず準備運動をして、それから彼女からダンスのレッスンを受ける。

 

 とはいえ、元来、運動神経が悪い僕の事。堕天使になった事と例の特訓で体力は大きく上がったものの、走るのとダンスは全く別物。もちろんレイナーレとはとてもじゃないが到底比較にならないお粗末すぎるレベルである。でもレイナーレはそんな僕に優しく指導してくれる。

 

「ほら、ミコト、私の動きを見て」

「ほら、この時は腕をこちらに」

「この時は、足をこちらへ……ええ、そうよ♪」

 

 彼女は僕の腕を、手を取って優しく、まさに手取り足取りで教えてくれる。そしてその様子にまた男子たちが嫉妬の眼差しを向け、特にさっき更衣室で僕に絡んできた男子生徒たち……あの大倉たちが忌々しげに見つめている……

 

 そのうちに、少し離れたところから女子たちの大歓声が上がる。僕とレイナーレは思わずそちらを見つめる。それはサッカー場の方からだ。

 

 見ると、鬼崎と木場が並み居る他の男子たちを寄せ付けない勢いでドリブルとパスを駆使して相手ゴールへと迫っている。

 

 鬼崎は木場からパスを受け、素早くシュートを放つ。

 

 その瞬間、ボールは目にも止まらぬ早さでゴールネットに突き刺さった。キーパーはあまりの早さに全く反応出来ずに唖然とそれを見送った……

 

 「キャーーーーーッ!!!」

 「鬼崎くんっ!!! ステキーーーーーっ!!!」

 女子たちの凄まじい歓声が響き渡る。鬼崎はそれにフッと髪を掻き上げる仕草をして微笑み、それに応える。すると女子たちからまた大歓声が上がる。

 

 「彼……全然本気出してないわ……余裕綽々って感じね……」

 「うん……」

 レイナーレの言葉にうなずく僕。実際、鬼崎は全く息も上がっておらず、平然とした感じである。

 

 体育の授業が終わり、僕はレイナーレを女子更衣室の近くまで送って、そこで彼女とお互いの着替えのために別れる。そして僕が教室に戻ると、あの大倉たちが険悪な表情で待ち構えていた。

 

 「おう、國原、ちょっと体育館の裏まで来な」

 「ああ、分かった」

 凄む大倉に対し、僕はもうここで決着を付けようと思いうなずく。

 

 体育館の裏にやって来た大倉をはじめとする4人と僕。そこで大倉は僕を憎悪のこもった目で睨んで脅してきた。

 「どこまでもレイナーレさんとベタベタしやがって……てめえ、ムカつくんだよ……もうガマンできねえ……さっさと彼女と別れな。そして今後、二度と彼女に近付かねえと誓え。でねえと……停学になったって構わねえ……てめえ、思いきりブチのめしてやるぜ……」

 

 「断る。レイナーレは僕にとって命よりも大切な存在だもの。そんな理不尽な要求には応じられないよ」

 僕はそう言いつつ、ポケットに常時忍ばせているレイナーレの胸当て……僕の神器の依り代を取り出す。

 

 「そうかよ……じゃあ、くたばりな!!」

 大倉が叫び、そして彼と共に他の3人も一斉に僕に殴りかかってくる。しかし、僕はそれをサッと余裕でかわす。

 

 「な、何っ!? あの運動オンチでうすのろの國原が!?」

 彼らが驚愕する。そう、僕は堕天使になった事に加え、あの苦しい特訓を乗り越え、1000キロを1時間かけずに走れるようになっているのだ。ヴァーリさんや鬼崎、兵藤たちにはまだ及ばないとはいえ、こんな連中の攻撃など造作もなくかわせる。

 

 そして僕はレイナーレへの想いを込めて神器を発動させる。僕の両手に握られたレイナーレの黒の胸当てが瞬時に両手に装着される。

 「な、何だあっ!? 何の手品だあ!? ふざけやがって!!」

 

 驚く大倉たちだが、彼らはそのまま再度、僕に殴りかかってくる。その彼らに向かって僕は叫ぶ。

 「スプレッド・フォースっ!」

 

 すると僕の両手から黒の神器が散り散りに分かれて彼らを襲い、その目や鼻をふさぐ。

 「ひっ!! ひええええっ!!! な、なんだこりゃあっ!!!」

 「いっ!! 痛えええっ!!!」

 「め、目が見えねえっ!!! い、息ができねえっ!!!」

 

 大倉たちは神器に目や鼻をふさがれ、苦痛と呼吸困難でのたうちまわる。その彼らに僕は伝える。

 「今後、僕やレイナーレに因縁つけたりしないって誓ってくれるかな? そうすれば解放してあげるよ」

 

「ふ、ふざけんなっ!! そ、そんな事約束できるわけねぇっ!!!」

「そう……じゃあ、ずっとそのままにしててね。言っておくけど、これは僕が外そうとしないと絶対に外れないんだ」

 

 「ひっ!! ひいいいいいいいっ!!! わ、分かったっ!!! ち、誓うっ!!! 誓うよおおおっ!!!」

 そう涙で顔をグシャグシャにして懇願する大倉たち。そこで僕はスプレッド・フォースの戒めを解いてやる。

 

 「うぐっ……ひいひい……げほっ……げほげほっ……」

 ようやく苦痛から解放された大倉たち4人は、涙と鼻水で顔をグシャグシャにして、激しく咳き込みつつ、ほうほうの体で引き上げていった。これで彼らも懲りて、僕たちに理不尽な因縁をつけてくることもなくなるだろう。仮に彼らが今の事を誰かに話したところで誰も相手にしないであろうし……

 

 そう思っている僕のもとにレイナーレが駆けつけて来た。

 「ミコトっ!」

 

 「レイナーレ……」

 「ミコト、私、あなたがあの4人に体育館裏に連れていかれたって聞いて……もしかして、あの鬼崎が影で糸を引いているんじゃないかって思って……気が気じゃなくてっ……」

 レイナーレが目を潤ませて言った。

 

 「ごめんね……心配かけて……大丈夫、あの連中はあの男とは関係がないみたいだから……そして二度と、僕や君に絡まないようにって約束させたから……」

 僕はそう言って、彼女を抱き締める。だが、その時、僕は誰かの視線を感じて振り返る。

 

 「誰!?」

 するとそこには……

 

 目が大きくて、美少女のように可愛らしい整った顔立ちの、濃い栗色の髪の小柄で華奢な男の子が立っていた。僕も男としては華奢で可愛らしいと良く言われるが、その子はまさに女装すれば女の子としか思えない可憐な容姿をしている。そして彼は驚いた表情で僕たちを見つめている……

 

 「君は……?」

 「あっ、僕、1年の水神流音といいます……あ、あの、國原先輩とレイナーレ先輩ですよね? 僕、ミッテルトちゃんから國原先輩が僕を呼んでいると聞いて、そこで先輩の教室に伺おうとしたところ、先輩がなんだか怖そうな人たちと一緒に階段を降りてくるのを見かけて……それで後について……」

 

 「あっ……君が水神くん……!」

 僕は思い出した。以前、カラワーナさんに告白したという1年生の男の子に、彼がどれだけ彼女に本気なのかを確認しようとして、ミッテルトちゃんに頼んで彼を呼んでもらっていた事を……大倉たちの件でつい忘れてしまっていた……

 

 「ご、ごめんね……彼らに絡まれてしまっていて……それで水神くん、君は今、僕と彼らとの一部始終を見ていたのかな?」

 「は、はい……先輩のあの力は……?」

 僕の問いに彼……水神くんはうなずき、僕が大倉たちに見舞った力について聞いてきた。

 

 元々、彼には本当の事を話そうと思っていた。彼が【本気】でカラワーナさんと付き合いたいと思っているのかを確認するためには、それを必ず言わなければならないから。そしてそれを言うのは出来るだけ早い方が良い。もし、関係が進んだ後でそれが発覚した際に彼がカラワーナさんを拒絶しようものなら、カラワーナさんは大変深く傷つく事になってしまうのだから……

 

 そこで僕はレイナーレに確認する。

 「レイナーレ、周りに人はいないかな?」

 「ええ、大丈夫よ。そして私たちの周りには結界を張っておくから、近くに誰か来ても見えないわ」

 「ありがとう」

 

 僕はレイナーレに礼を言い、水神くんに向き直って彼に伝える。

 「水神くん、信じられないかもしれないけれど……落ち着いて聞いてね。僕たちは実は人間じゃなくて堕天使なんだ」

 「えっ? 【堕天使】……?」

 

 驚いて聞き返す彼の前で、僕は一瞬の内に黒い翼を生やした堕天使の姿に変化する。そして同時にレイナーレもあの黒の翼に黒のボンデージの、彼女本来の性的魅力にあふれた魅惑的で卑猥な姿になる。

 

 「え、えっ!?」

 驚く水神くん、というか彼はあの兵藤とは違って怖がっているという感じよりも、レイナーレの美しく卑猥すぎる姿に慌てて、顔を真っ赤にしているという感じである。

 

 「これで納得してもらえたかな?」

 「は、はい……」

 水神くんは顔を赤くしてうつむきつつ答える。

 

 「そう、そしてあなたが告白したカラワーナも堕天使なのよ」

 「えっ!?カラワーナ先生も!?」

 レイナーレの言葉に水神くんはまた驚く。そして僕はそんな彼にこれまでのいきさつを簡単に説明する……

 

「そう……だったのですね……國原先輩は元は普通の人間で……でも、堕天使のレイナーレ先輩の事を愛して、レイナーレ先輩を守るために……レイナーレ先輩と添い遂げるために堕天使になったと……」

「そうだよ。びっくりしたかな?」

 

 「はい……でも、國原先輩……凄いと思います……レイナーレ先輩のために命懸けで悪魔と戦ってレイナーレ先輩を守り抜いて……レイナーレ先輩のために困難を克服して堕天使になって……僕、國原先輩を尊敬します!」

 水神くんは真摯な表情で僕を真っ直ぐに見つめて言った。

 

「水神くん……」

 

 「それで、あなたの事を【ルオンくん】って読んで良いかしら?」

 今度はレイナーレが水神くんに話しかける。

 

 「は、はいっ!」

 水神くんはやはりまだ顔を赤くして返事をする。やはり純情そうな彼にとってレイナーレのこの姿は刺激が強いのだろう。

 

「じゃあルオンくん、あなたが告白したカラワーナは私にとってもミコトにとってもとても大切な存在なの。彼女は私の部下だけれど、私を、そしてミコトをずっとよく支えてきてくれたの。本当に自分の身を張って……だから、私たちは彼女に幸せになってもらいたいのよ」

「レイナーレ先輩……」

 

「さっき、あなたに話した通り、ミコトは私の正体を、私が彼に近付いた目的を知っても、一切、私を恐れたり嫌ったりせずに私を一途に愛して求めてくれて、命懸けで私を悪魔たち……あの一誠たちから守ってくれたわ。そして私と添い遂げるために困難を乗り越えて堕天使になってくれたの。ルオンくん、あなたはカラワーナに対してそれだけの想いを持っていてくれているのかしら……?」

「…………」

 

「あなたが事実を知った上で本気でカラワーナの恋人になりたいというのなら、そのために堕天使になる決意があるというのなら、私もミコトも全力で応援するわ。でも、カラワーナの恋人になり、私たちの仲間になるのなら、あなたもグレモリー眷属の悪魔たちに【堕天使の一味】として警戒される事になるし、あなたのこれまでの平穏な生活はおそらく失われるわ。それでもあなたはカラワーナの事を欲するの? 彼女への愛を貫けるの?」

「…………」

 

 レイナーレの言葉に水神……流音くんは考え込む……しばらくして彼は僕とレイナーレを見つめて言った。

「國原先輩、レイナーレ先輩、しばらく時間をください。しっかりと気持ちを整理した上でお答えしますので。明日までには必ずお返事します。あっ、早ければ今日中にご連絡したいと思いますので、先輩の電話番号を教えていただいて良いでしょうか? 僕のもお伝えしますので」

 

 それに僕とレイナーレはうなずき、僕のスマホの電話番号を紙に書いて彼に渡し、彼にもスマホの番号を紙に書いてもらう。

 

 「では、國原先輩、レイナーレ先輩、僕に本当の事を話していただいてありがとうございます。それでは失礼します」

 流音くんはペコリと頭を下げると去って行った。そこで僕とレイナーレは制服姿に戻って結界を解く。

 

「レイナーレ、流音くんの事をどう思う?」

「ええ、あの子、ミコト、あなたによく似ているわ」

 

「僕に?」

「ええ、まるで女の子みたいに可愛いけれど、芯はとても強い子だと思うわ。そして誠実な子……あなたと私が堕天使の姿を見せた時、あの子、驚きはしてもあの一誠とは違って、そしてあなたと同じく、恐怖感とか嫌悪感とかは一切、示さなかったわ。それにあなたの私とのこれまでの話を聞いて、あの子は心から感動してくれていたわ」

「うん……そうだね……」

 

 【気持ちを整理する時間が欲しい】と言ったのも……きっとあの子の誠実な性格から……だからあの子はきっと……

 

 そして僕とレイナーレはもう昼休みが終わろうとしているのに気が付いて、急いで教室へと戻る。昼食を食べる時間はもうないが、まあ仕方がない……

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 僕は今日、昼休みに國原先輩とレイナーレ先輩から、二人やカラワーナ先生やミッテルトちゃんが実は人間ではなく堕天使である事を明かされた。

 

 元は人間であった國原先輩が、生まれながらの生粋の堕天使で、自分を殺すために自分を騙して近付いたレイナーレ先輩を、その事実を知っても変わらず、というよりそれまで以上に愛して彼女を一途に求め、それで二人は本当の恋人同士になった事、その後、レイナーレ先輩を憎む兵藤先輩やリアス・グレモリー先輩たち悪魔から、彼女を守るために命懸けで戦って彼女を守り抜いた事、そしてレイナーレ先輩と添い遂げるために自らも堕天使となった事を告げられた。

 

 さらに僕はレイナーレ先輩から、僕がカラワーナ先生と添い遂げるために堕天使になり、彼女のために悪魔たちから警戒され、平穏な日々を捨てる事をあえて受け入れる覚悟があるのかという事を尋ねられた。そう……つまりかつて國原先輩がレイナーレ先輩のためにした事と同じ事が出来るのかと聞かれたのだ。僕は気持ちの整理のために返事を一日待って欲しいとお願いし、國原先輩とレイナーレ先輩はそれを受け入れてくれた。

 

 國原先輩やレイナーレ先輩の話に、そして二人が堕天使としての正体を見せた事に僕は思いがけない事で驚きはしたが、恐怖感や嫌悪感といったものは一切感じなかった。いや、むしろ二人のそこまで……自分たちにとって明らかに都合の悪い事まで話してくれた誠実さに僕は感動した。

 

 二人の話を聞いて、なぜ兵藤先輩が二人やカラワーナ先生をあれほどに嫌っているのか、その事情は理解出来たし、それに何よりも、二人が僕にカラワーナ先生の恋人になるかもしれない存在として期待をしてくれている事……その事実に僕は感激した。僕はカラワーナ先生よりもはるかに年下で、まるで女の子のように非力で頼りない存在……でも、そんな僕に二人は【もし君が本気なのなら、全力で応援する!】と約束してくれたのだ……!

 

 とはいえ、僕としても自分のこれからの将来を決める重大な決断だ。だからよく考えて完全に迷いがない、後悔しない事を自分の心にしっかりと確かめた上で決断する必要があった。だからこそ、僕はあの場では【気持ちを整理するのでしばらく待って欲しい】とお願いしたのだ。

 

 そして僕はよく考えた上で、自分の覚悟が揺るがない事を確信する。決心がついたところで気が楽になった僕はリラックスしようと、両親の許可をとった上で家から少し離れたコンビニへ飲み物を買いに出かける。だがその途中……

 

 カラワーナ先生……!?

 そう、それはおそらく学園から帰宅途中のカラワーナ先生に違いなかった。

 

 「カラワーナ先生っ!」

 「!? ル、ルオン!?」

 僕の呼び掛けにカラワーナ先生は驚いた様子で振り返った。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 

 私は明日の仕事の準備を終えて帰宅中、突然、夜道であの少年……水神流音に呼び止められた。そこで私は彼に尋ねる。

 

「こんな時間に一体どうしたんだ?」

「あっ、あの僕……ちょっと近くのコンビニに買い物に来て、それで偶然、カラワーナ先生を見かけたんです……それで……」

「こんな時間に夜道を歩くのは危険だぞ。私が付き合ってやるから買い物をしたら早く家に帰れ。家まで送ってやるから」

 

 そう……この駒王町ははぐれ悪魔がよく出没する場所で結構物騒な所だし、それにこの流音のような非常に可愛らしい容姿だと、少年でもおかしな奴らに狙われる危険性が高い。

 

 「は、はい……」

 流音は素直に従い、私と彼は連れ立ってコンビニへと向かった。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 僕はコンビニから家へと戻る途中だ。その僕にカラワーナ先生が付き添ってくれている。彼女としては生徒が心配で付き添っているという感じなのだろうが、それでも僕としては嬉しい。

 

「カラワーナ先生、付き添っていただいて、それに飲み物もおごっていただいてありがとうございます!」

 

 そう、カラワーナ先生は僕にコンビニまで付き添ってくれたばかりか、そこで飲み物もおごってくれて、僕たちはそのコンビニのフードコーナーで一緒にしばし語り合いながら飲んできたのだ。

 

 「そ、そうか……まあ、大した事じゃないから気にするな……」

 カラワーナ先生はその美貌にちょっと照れたような表情を浮かべた。そんな彼女の様子に僕はドキドキする。

先生……!可愛い……!

 

 國原先輩やレイナーレ先輩に聞いたところによれば、堕天使や悪魔は人間よりも遥かに長命で若々しい姿を保つ事が出来るのだという。それこそ人間なら悠久の時間……数百年という年月でも堕天使にとってはあっという間の事であるというのだ。だからこそ、國原先輩はレイナーレ先輩と永遠に添い遂げるために人間から堕天使になったのだと……

 

 僕とは比べものにならないはるかな時を生きてきたはずのカラワーナ先生……でも、その彼女はとても美しくて若々しく、魅力的だ……!その切れ長の目の整った美貌……はち切れんばかりに張り詰めた、圧倒的なまでに大きな胸……くびれた腰……しなやかですらりと伸びた長い足……その全てが僕の目にまぶしい……!

 

 でも僕……まだカラワーナ先生から恋人と認められた訳じゃ全然ないんだけれど……でもこの前の先生の話じゃ、候補としては認められているという事だし……國原先輩やレイナーレ先輩も期待してくれているんだもの……頑張らないと!

 

 そんな事を考えていた僕は突然、カラワーナ先生の声で現実に引き戻される。

 「おい! ルオン!」

 

「は、はいっ!」

「全く……何をボーッとしているんだ? 私が何度も呼びかけているのに……」

「す、すみません……」

 

「この道、ずいぶんと人通りが少ないじゃないか……家がすぐそばにないところも結構ある。お前、こんな時間にしょっちゅう、こんな道を一人で歩いているのか?」

「は、はい……」

 

 「馬鹿っ!!」

 「す、すみませんっ!!」

 カラワーナ先生に叱りつけられ、僕は謝る。

 

「こんな場所を一人で歩いていておかしな奴に襲われたらどうするんだ! 誰にも助けてもらえないぞっ! お前、少しは自分の事を自覚しろっ! お前は可愛いんだっ! そういう性癖を持った奴らとかに襲われたらどうするつもりなんだっ!」

「カラワーナ先生……」

 

 僕は怒鳴られつつも、カラワーナ先生が僕の事を真剣に心配してくれているのを感じて嬉しかった。

 「先生……僕の事を本気で心配してくださっているんですね……僕……嬉しいですっ!」

 

 「い、いや……私は……」

 カラワーナ先生は美貌を赤らめつつ言いかけたが、だが、その次の瞬間……!

 

 「ルオンっ!!! 私から離れるなっ!!!」

 カラワーナ先生が突然叫んだ。

 

 「えっ!?」

 僕は驚いて前方を見つめる。すると闇の中から、巨大な怪物が姿を現した。

 

 それはまるでムカデかゲジゲジのような下半身と、人型の、まるでミイラを思わせるような相貌を持った、あまりにも醜悪な姿をしていて、僕は思わず体がふるえる……

 

 「貴様!!はぐれ悪魔かっ!!」

 カラワーナ先生が叫ぶ。

 

 「【はぐれ悪魔】……?」

 「主の上級悪魔のもとを逃げ出して己の欲望を満たすために好き勝手に暴れる悪魔の事だ……主もなく、力をやたらに使っていると、やがてあんな姿になってしまうんだ……」

 カラワーナ先生が教えてくれる。

 

 「ヒャーッハッハッハッ!! オメエ堕天使の女かあっ!! こいつはうまそうじゃねえかっ!! そしてそっちは人間のガキ!! そいつもなかなかうまそうじゃねえかっ!!」

 その醜悪な姿にふさわしい汚らしい言葉でわめき散らす怪物……はぐれ悪魔。

 

 「ゲスが……消え去るのは貴様の方だ!」

 カラワーナ先生は叫ぶ。するとその瞬間、カラワーナ先生の背中から黒い翼が……彼女がレイナーレ先輩や國原先輩と同じ堕天使である事を証明する翼が生え、彼女のその翼から黒い羽根があたりに舞う!

 

 そしてカラワーナ先生が手をかざすと、そこにまぶゆいばかりの光が集まり、瞬くうちにそれが光輝く槍となった。

 

 「ルオンっ!! 今の内に早く逃げろっ!!」

 カラワーナ先生は叫びつつ、シュッ!と上空に飛び上がる、というか彼女の動きはあまりに速すぎて僕の目では到底捉えきれず、気付いたらもう彼女の身体が上空にあったという感じだが。

 

 「オラアアアアッ!! 喰らってやるぜえっ!!」

 叫びつつ、はぐれ悪魔は鋭く巨大な爪のついたその腕を振り回す。するとその腕がビーンと伸びて上空を舞うカラワーナ先生を襲う。あんな爪で攻撃を受けたら、体は簡単に引き裂かれてしまうだろう。

 

 「カラワーナ先生っ!!!」

 僕は思わず絶叫する。しかしカラワナ先生はビュッ!とやはり僕の目にはとても捉えられない速さではぐれ悪魔の攻撃を余裕でかわし、同時にはぐれ悪魔に向かって光槍が飛ぶ。

 

 「グエッ!!」

 はぐれ悪魔の体を光槍がかすり、その体から緑色の血が噴き出す。

 

 「テ、テメエエエッ!!!」

 はぐれ悪魔が激昂して腕を振り回してカラワーナ先生を叩き落とそうとする。だが、カラワーナ先生の動きはそのはぐれ悪魔の攻撃などまるで問題としない。【音速】という言葉を聞くが、まさにこの事だろう。

 

 「す、凄い……!」

 僕はまさに異次元の世界という感じのカラワーナ先生の戦いぶりにただ、感嘆するばかり。しかし、そのために僕は自分の身への注意がおろそかになる。

 

 「ル、ルオンっ!!! は、早く逃げろっ!!!」

 カラワーナ先生の叫びが聞こえて僕はハッ! とする。だがその瞬間、僕は凄まじい衝撃を受けて吹っ飛ばされる。

 

 「うわああああああっ!!!」

 「ル、ルオンーーーーーーっ!!!」

 僕は地面に叩きつけられ、その凄まじい衝撃にと激痛に、僕は息が止まりそうになり、体の自由がまったく利かなくなる。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 突然現れたはぐれ悪魔と戦闘になった私。あの特訓の成果で私はあのはぐれ悪魔の攻撃など楽々とかわせるようになっていた。これなら間違いなく奴に勝てる! 

 

 そう思った私だが甘かった。私に攻撃が当たらない事に苛立ち、焦った奴が流音を襲ったのだ。

 「ル、ルオンーーーーーーっ!!!」

 吹っ飛ばされて、地面に叩きつけられた流音を見て思わず気が動転する私……

 

 「ゲーヘッヘッヘッ!! ずいぶんと手こずらせてくれたじゃねえかぁ? この堕天使のアマぁ!! おっと、ヘタなマネをしやがったらこのガキの命はねえぜぇ? コイツを助けたかったらおとなしくしな!! さっさと降りて、翼と光槍をしまいな!」

 はぐれ悪魔は地面に倒れている流音に巨大な爪のある手を向ける。

 

 「くっ……!」

 私はやむなく地面に降り立ち、翼を収納して光槍を消す。

 

 「おうおう、物わかりが良いじゃねえかぁ~~じゃあ、これからテメエを喰らってやらあっ! だが、喰らう前に ちょっと楽しませてもらおうじゃねえか……服を脱ぎな」

そう調子に乗ってゲスな要求をしてくるはぐれ悪魔……だが、流音を人質に取られている以上、今、私に為す術はない。

 

 「わ、分かった……」

 私はその場で服を脱ぎ捨てて全裸になる。

 

 こ、こんな所で私はこんなゲスの餌食になるのかっ……! ミコト殿っ……! レイナーレ様っ……!

 

 私の心にどうしようもない悔しさと絶望、そしてミコト殿とレイナーレ様の姿が浮かぶ……

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 僕は凄まじい激痛で意識が途切れそうになるのを懸命に堪える。そしてその僕の目に、カラワーナ先生が僕を人質に取ったはぐれ悪魔に命令されて、服を脱ぎ捨てて全裸になった姿が映る。初めて直接見るカラワーナ先生の裸体は月明かりに照らされてとても美しい……彼女の圧倒的なまでに大きな乳房はその大きさにも関わらず、張り詰めて見事な球形を保っている……そして勃起してビン!と突き出した大きな乳首……引き締まったへそにくびれた腰……引き締まった形の良いお尻にすらりと伸びた足……瑞々しく滑らかな肌……

 

 「ゲーヘッヘッヘッ!!実に良いカラダしてるじゃねえかぁ!!そのデカイオッパイ、うまそうだなぁ~~じっくりと喰らってやるぜぇっ!!ヒャーハッハッ!!」

 醜悪なはぐれ悪魔のゲスな笑いが響き渡る……

 

 カ、カラワーナ先生っ!! こんなに素敵なあなたを……あ、あんな奴にっ!!

 僕の心に彼女を何としても守りたい!! その思いが駆け巡る……!

 

 か、神様っ!!! ぼ、僕に力をっ!!! 力をっ!!!

 これまで特に信仰心はない僕だが、僕は懸命に祈る。するとその瞬間……!

 

 僕の全身に力がみなぎり、痛みが和らぎ、僕はすくっと立ち上がる。そして僕は自分の体からまばゆい光が発しているのに気付く……

 こ、これは……!!

 

 自分の体の異変に僕は驚くが、今は何よりもカラワーナ先生を守らなければならない! だから僕ははぐれ悪魔の前に進み出る。

 「カラワーナ先生に手を出すなあっ!!!」

 

【挿絵表示】

 

「な、何だあっ!!?このガキはあっ!!」

「ル、ルオンっ!!!」

 

 醜悪で恐ろしいはぐれ悪魔を目の前にしても、なぜか僕はもう恐ろしくはなかった。僕の心は目の前のカラワーナ先生を守る!ただそれだけに集中する!

 

 「このガキがあっ!! オラアッ!! くたばりやがれえっ!!」

 はぐれ悪魔が腕を大きく振りかぶった。

 

 「ル、ルオンーーーーっ!!! に、逃げろおおーーーーーーーっ!!!」

 カラワーナ先生の絶叫が響き渡る。でも僕は逃げない。体にみなぎるエネルギーをひたすら前方に集中させる。そしてはぐれ悪魔の巨大な爪のついた手が凄まじい勢いで僕を襲う……!

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 「グギャアアアアアアアアアッ!!!」

 凄まじい一撃を流音に放ったはぐれ悪魔、だが次の瞬間、奴は全身から緑の血を噴き出してのたうち回っていた。一方、流音の方は微動だにせず、その場に立っている。

 

【挿絵表示】

 

 今だ!!

 私は急いで光槍を出現させると、それを苦痛にもだえて隙だらけになっているはぐれ悪魔の頭めがけて投げつけた。それは狙い通りに奴の額に命中して奴の頭を刺し貫いた……!

 

 「ギャアアアアアアアアアアッ!!!!」

 凄まじい絶叫と共にはぐれ悪魔の巨体は崩れ、塵となって消滅した……

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 僕は驚いていた。あの時はただカラワーナ先生を助けることだけで頭がいっぱいで他には何も考えなかったが、ただの非力な人間だと思っていた自分が、あの恐ろしいはぐれ悪魔の攻撃を跳ね返した事を。

 僕のこの力は一体……?

 

 そんな僕のもとへ、はぐれ悪魔を消滅させたカラワーナ先生が駆け寄って来た。全裸のまま、大きな乳房を揺らしながら……

 

 「ルオンっ!!!」

 カラワーナ先生が僕をぎゅっ! と抱き締める。

 

 「あっ!! あわわっ!! カ、カラワーナ先生っ!!」

 カラワーナ先生の大きくて弾力感にあふれる乳房が体に押しつけられる感触に僕の胸の鼓動が破裂しそうに高鳴り、僕の胯間ははげしくうずく。

 

 「せ、先生っ!! 裸っ!! 裸ですよっ!!」

 「あっ……! そ、そうか……す、済まない!」

 先生はその場で服を出現させてそれを身につけた。一体、どんな原理なのだろう?

 

「先生……僕……」

「ああ……お前は身を張って私を守ってくれた……お前は素敵な男の子だ……ありがとう」

 

 カラワーナ先生に褒められて、お礼を言われて僕は思わず照れる。

 「い、いえ……でも先生、僕のあの力は……?」

 「ああ……あれは【神器(セイクリッド・ギア)】の力だ。ルオン、お前は神器保有者だったんだ」

 

「セイクリッド・ギア……?」

「お前たち人間の中で特定の者の中に宿る、規格外の力だ。神が人間に与えたものとされる……」

「僕にそんな力が……!」

 

 カラワーナ先生の話を聞いて、僕はさっき、【カラワーナ先生を助ける力を!】と神様に必死に祈った事を思い起こした。

 もしかして……僕の祈りを神様が聞いてくださって、それであの時、僕は神器を発動出来たのかな……?

 

「しかし、お前、私が堕天使なんだぞ?私が正体を現したのを見て、怖いとか思わなかったのか?」

「いえ、実は僕、今日のお昼休みに体育館裏で國原先輩が不良っぽい人たちに絡まれて、先輩が不思議な力でその人たちを負かすのを見たんです」

 

 「ミコト殿が……!?」

 僕の言葉にカラワーナ先生が驚いた表情を浮かべる。

 

「はい。そしてそこにレイナーレ先輩も駆けつけて来て、そこで僕に気が付いたお二人は僕に打ち明けてくださったんです。自分たちが、そしてカラワーナ先生やミッテルトちゃんが堕天使である事、元は人間だった國原先輩が堕天使のレイナーレ先輩を愛して、レイナーレ先輩と添い遂げるために堕天使になった事を……そして実際に翼も出して見せてくれました。でも、僕は全然怖いなんて思いませんでした……むしろ、お二人が、僕を信頼して打ち明けてくださったのがとても嬉しかったんです……!」

 

 僕は昼間の出来事を率直に打ち明けた。二人にカラワーナ先生への愛を貫く決意があるのかと尋ねられた件についてはあえて言わなかったが……

 

 「そうか……ミコト殿とレイナーレ様が……」

 カラワーナ先生はつぶやいて、そして夜空を見上げた。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 私は流音から聞いた。ミコト殿とレイナーレ様が彼に、自分たちや私が堕天使である事、そしてご自分たちのこれまでの経緯を正直に打ち明けたのだということを。

 

 きっと……ミコト殿はルオンにご自分と同じものを感じられたのだろうな……そしてレイナーレ様もやはり彼にミコト殿と同じものを感じられた……だからお二人はルオンを信頼して全てを打ち明けられたのだろうな……

 

 そして私は思い起こす。先ほど、私を守ろうとはぐれ悪魔の前に立ちふさがった流音の姿を。あれはまさにミコト殿と同じ……私があの木場祐斗と塔城小猫に追い詰められた時に私を守るために奴らの前に立ちふさがったミコト殿。そして、あの夜、レイナーレ様を守るために命を賭けてグレモリー眷属の奴らと戦う事を私に伝えたミコト殿。そのミコト殿とさっきの流音はまさしく同じなのだ……!

 

 そして私は流音に問う。

 「ルオン……お前は私の事が好きか?」

 「えっ……! は、はい! 大好きですっ!」

 流音は可愛らしい顔を真っ赤に染めつつ答える。

 

 「そうか……ではずっと私の事を見ていてくれるか? ずっと私のそばにいる事を誓ってくれるか?」

 「はい! 誓います!」

 流音は顔を赤くしつつも、はっきりと答えてくれる。

 

「そうか……嬉しいぞ。だが、ルオン、後、少しだけ待っていてくれないか……?」

「カラワーナ先生……」

 

 私は彼に打ち明ける。

 「実はな……私にはこれまで想ってきた方がいる……それは私の完全な片想いで、その方は私のそんな気持ちは全くご存じないが……」

 「……………」

 

「というか、その方にはご自分の命に代えてもと深く愛されている方がいる。だから、私の想いをお知りになられたところで困られるだけだろう。その方はとても優しいお方だから……ご自分の愛されている方と私の両方を傷つけたくないと悩まれるに違いない。だから私はその方に自分の気持ちは打ち明けずにいる」

「その……先生が想っているという男の人の愛している女の人ってどんな女性なのですか?」

 

 流音の問いに私は答える。

 「とても美しい方だ。女の私から見てもとても魅力的で、あの方が何者にも代え難く愛されているのもよく分かる。そしてその方は常に私の事を気に掛けてくださり、私を大切に思っていてくださっている……」

 「あ、あの……そのカラワーナ先生が好きな男の人って……そしてその人が好きな女の人って……それは……!」

 

 「さあ……どうだろうな……とにかく、私はあの方には到底敵わない事はよく分かっているんだ。だが、吹っ切れるのにはもう少しだけ時間が必要なんだ……ルオン、だから、あと少しだけ待っていてくれ……頼む」

 「はい! 分かりました! 僕、必ず先生の気持ちを吹っ切れさせて見せますっ! 先生を必ず僕のものにしますからっ!」

 流音は力強く宣言した。そんな彼の姿を私はとても愛らしく、そして頼もしく感じる。

 

 そして私は流音の白くなめらかな頰にチュッ……とキスをする。

 「わ、わっ!! カラワーナ先生っ!!」

 「フフッ……これは私を守ってくれたご褒美だ」

 

「しかしお前、さっき、私がお前を裸で抱き締めた時、なぜ、そのまま私を押し倒さなかったんだ? もし、お前がそうしていたら私は案外、そのままお前のものになったかもしれんぞ……?」

「も、もうっ! カラワーナ先生ったら! ダメですっ! こんな所じゃ、いつ誰が来るか分かりませんし、誰かに見られたら大変でしょうっ! 自分の立場を考えてくださいっ! それにこういう事はムードが大切なんですっ! する時はちゃんとした場所でしないと!」

「ハハハハ……そうだな。これは済まない」

 

 私は純情すぎるほどに純情な流音の反応が可愛くてたまらず、ついついからかってしまう。だが、私よりもはるかに年下の彼がちゃんと私の立場を考えてくれている。そんな彼の気持ちが嬉しいし、また頼もしく感じる。

 

 ルオン……ありがとう……これからよろしくな……!

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 暇つぶしに夜の駒王町を徘徊していた僕、そこで僕は偶然面白いものを見た。レイナーレの部下で駒王学園に教師としてアザゼルと共に赴任した堕天使カラワーナと、彼女を慕う学園の1年生の少年……カラワーナは【ルオン】と呼んでいた……二人が夜道ではぐれ悪魔に襲われて危機に陥ったが、その時、あの少年が神器の力を発動して、それによって二人ははぐれ悪魔を倒したのだ。

 

 敵の攻撃を吸収して、それを何倍もの力で跳ね返して大ダメージを与える神器か……なかなか面白い……!これからきっとあの少年は、【黒龍王】國原尊の配下に入るに違いない……ますます楽しみだ!

 

 さて、この事をリアス部長たちに伝えてやるか……

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 僕たちが学校から帰宅して、その後、ずいぶん遅くカラワーナさんが帰って来た。何でも明日の準備でずいぶんと仕事が忙しかったのだそうだ。でも……

 

 「カラワーナ、ずいぶん上機嫌な様子じゃないかしら?」

 「うん……そうだね!」

 レイナーレの言葉に僕はうなずく。

 

 そうなのだ。遅く帰って来て疲れたのだろうと思うのだが、しかしカラワーナさんの表情は明るく、生き生きとしている。

 

 しばらくして、僕とレイナーレが寝室で二人でくつろいでいると、僕のスマホに電話がかかってきた。僕はその画面に映し出された番号を見る。

 流音くん……!

 

 「もしもし……」

 「あっ! 國原先輩っ!! こんばんは!! 僕ですっ!! 水神流音ですっ!!」

 電話越しに聞こえる流音くんの声はずいぶんとハイテンションだ。

 

「あっ、流音くん! こんばんは! それで昼間の件は……」

「は、はいっ!! 僕っ!! 必ずカラワーナ先生を自分のものにしますっ!! そして幸せにしてみせますっ!!」

 

「そう……! 分かったよ! 僕もレイナーレも全力で応援するから!」

「あ、ありがとうございますっ!! どうかこれからよろしくお願いしますっ!! あ、それで國原先輩!!」

 

「何?」

「僕……絶対に負けませんから……! 必ず勝って見せますから……!」

「えっ? どういう事……?」

「ウフフッ……さあ、何でしょうね……では、明日、あらためてご挨拶に伺いますね! では、先輩、今日はありがとうございました! おやすみなさい!」

「うん、こちらこそよろしくね! おやすみなさい」

 

「ミコト、今の電話……ルオンくんからね」

「うん、そうだよ。流音くん、カラワーナさんを絶対に自分のものにするって、そして幸せにするって……すごく張り切っている様子だったよ」

 

 僕の言葉にレイナーレはにっこりと笑う。

 「ウフッ……話している感じで大体分かったわ♪ ねえ……きっとカラワーナの機嫌が良いのとルオンくんが張り切っているのって関係しているんじゃないかしら?」

 

「えっ、でもそうか……あの後、流音くんはカラワーナさんと会って……そして二人は良い感じに……確かに、そう考えれば流音くんがあんなに張り切っているのも納得がいく……」

「だから言ったでしょう。あの子はミコト、あなたによく似ているって……あの子なら絶対にカラワーナが堕天使だからって嫌ったり、怖がったりなんかしない……一途にカラワーナの事を愛するって……大丈夫! あの二人、きっとうまくいくわ!」

「うん! そうだね!」

 

 僕も、レイナーレも嬉しかった。僕たち二人が愛し合って常に幸せに浸っている中で、僕たちをいつも支えてくれているカラワーナさんが度々、寂しそうな表情を浮かべていたのがずっと気になっていたから……だから流音くんが現れてくれてとても嬉しい!

 

「でも、あの二人の場合、今は教師と生徒という関係だし、付き合い方には十分注意するように言っておかないといけないわね……変な噂になったりしたら大変だし……」

「うん……その事は僕から流音くんによく言っておくよ」

 

「ええ、お願いね。それとこうなったからには、あの子をアザゼル様にご紹介しなくてはいけないわね。あの子はカラワーナと添い遂げるために堕天使になる事を決意したんだから……今後はミコト、あなたの弟分という感じでアザゼル様にお仕えするという事になるわ」

「うん……僕も流音くんが決心してくれたなら、その時、アザゼル様に紹介しようと思っていたから。流音くん、【明日、改めて挨拶に伺う】って言っていたから、その時にそういう事をよく話そう。レイナーレ、君も一緒にお願いね!」

「ええ!」

 

「でも……あの鬼崎の事、気がかりだわ。確かに彼はコカビエルやあの上級悪魔たちとの戦いの時に間接的とはいえ、結果的に私たちを助けてはくれたけど……以前の事があるし、アザゼル様も彼には気を許すなと仰っていたし……」

「大丈夫だよ。アザゼル様が彼については警戒して、しっかりと見張ってくださっているから、彼といえども下手な動きは出来ないはず。油断せずに、何かあったらアザゼル様にお伝えすれば」

「ミコト……ええ、そうね」

 

 僕はレイナーレを振り向かせると、彼女をギュッ! と強く抱き締める……

 「あっ……!ミコト……!」

 

「レイナーレ、僕が何があっても絶対に君を守るよ。【禍の団】からも、鬼崎からも、兵藤たちグレモリー眷属からも絶対に君を守り抜くから……だから安心して……! 僕のレイナーレ!」

「ミコト……! ありがとう……! 嬉しい……! 嬉しいわ……!」

 

 僕の愛を込めた叫びにレイナーレは目を潤ませる。僕はそんな彼女が愛おしくてたまらず、さらに彼女を強く強く抱き締める。

 

 僕とレイナーレはそっと顔を寄せて唇を重ねる。

 「あむっ……はふっ……」

 

 レイナーレの舌が僕の歯をこじ開けるようにして僕の口内に侵入して、僕の舌を絡め取る。そして彼女の舌が僕の舌を……口内全体を余すところなくなめ回し、彼女の唾液が僕の口内に注ぎ込まれ、僕は脳がとろけそうな甘美な快感を味わう。

 

 「るろっ……るろるろっ……れろっ……ぺちゃああっ……ぷはっ……! あはあっ……ああっ……ミコトっ……好きよ……大好きよ……あむっ……!ちゅううううううっ!」

 「ううっ……ぷはっ! はああああっ……! レ、レイナーレっ! ぼ、僕も大好きっ……! はむっ……じゅるるるるーーーーっ!」

 

 ようやく、長い濃厚なキスが終わって僕とレイナーレは唇を離し、僕と彼女の唇に一瞬、唾液の糸が繋がり、消える。そしてレイナーレは赤く火照った妖艶な表情で僕を見つめ、そして言った。

 

 「さあ……ミコト、これからあなたが望む事をなんでもしてあげるわ……うふっ♪ 何が良いかしら?」

 「うん……そうだね……」

 僕はしばし考えて、そして【して欲しい事】を彼女に伝える……

 

 「えっ……? そ、そんな……汚いわ……そんなの……」

 僕の【お願い】にレイナーレは戸惑う。

 

 「汚くなんかないよ……大好きな君のものなんだから……それに後でお風呂に入るんだし……何でもしてあげるって言ってくれたじゃない……それでも、どうしてもイヤなの……?」

 僕はわざと悲しそうな表情で彼女を見つめる。

 

 「も、もうっ……わ、分かったわよ……」

 レイナーレは仕方ないという感じで僕のお願いに応えてくれる。そしてそのお願いとは……

 

 部屋の真ん中に、あの体育の授業の時と同じ、ブルマ姿のレイナーレが立っている。ただ、体育の時とは違ってブラジャーをつけていないため、彼女の大きく卑猥な乳首の形がよりくっきりと明確になっていて、とてもいやらしい。

 

 そしてその彼女をベッドのへりに座って見つめている僕は学校の制服姿である。ちなみにレイナーレのブルマはまだ洗濯していない。だからレイナーレの体からは甘酸っぱい汗の臭いがムンムンしている。

 

 「さあ……レイナーレ、踊って。あの時みたいに……!」

 「ああんっ……ミコトのエッチいっ……」

 僕のお願いにレイナーレはいつも通り、言葉だけの抵抗はするものの、すぐに踊り始める。

 

 長くすらりとした綺麗な足を高々と上げてその美脚を僕に見せつけ、スクワット風に体を上下に動かして張り詰めた大きな胸をぶるん!ぶるん!と激しく弾ませ、丸く綺麗なお尻を振って、引き締まった太ももを見せつける。その彼女の美しくて卑猥な体が躍動する姿に僕は激しく興奮して見惚れ、僕の胯間は激しくうずく。

 

 「ああっ……レイナーレっ……あの体育の時間、踊る君を皆が夢中になって見惚れていた……! 君のこの綺麗でいやらしい体が舞う姿に……! 素敵だよ! 僕のレイナーレ……!」

 僕は心からの賛辞を愛しい彼女に捧げる。

 

 そして僕は、僕にしか許されない特権を享受する。僕は立ち上がると踊っているレイナーレに近付き、ぶるんっ! ぶるんっ! と弾む、彼女の張り詰めた大きな乳房をすりっ! とさする。

 「あっ!!」

 

 さらに僕はレイナーレと共に踊りつつ、弾む彼女の大きな乳房の頂の、ブルマの上着の上にくっきりと浮かび上がっている大きな勃起乳首をすりっ! とさする。

 「あっ!! あはああっ!!」

 

 次に僕はレイナーレの腋を……黒のショーツパンツに覆われた彼女のお尻を……彼女の太ももを……彼女の躍動する全身をくまなくさすり回す……

 「あっ!! あっ!! あっ!! あはあんっ!! ミ、ミコトおっ!! あっ!! ああんっ!!」

 

 僕に全身をさすり回されてレイナーレは甘い叫びをあげてあえぐ。でも、彼女はそのまま踊り続け、もともと洗濯していなくて汗の臭いがプンプンしていた彼女のブルマは新たな汗でぐっしょりと濡れて彼女の肌にべっとりと貼り付き、汗の臭いはさらに強くなる。

 

 ブラジャーをつけていないレイナーレの張り詰めた大きな乳房に、汗で濡れた服がべっとりと直に貼り付き、彼女のビンビンに勃起した、まるで槍のように反り返ってそそり立つ、大きくて長い卑猥極まる乳首の形があらわとなり、その乳首の色までが透け透けになってさらされる。

 

 僕はその彼女のあまりの卑猥さと汗の臭いに興奮し、僕の胯間は激しくうずき、猛り立つ……!

 

 「ああっ……!! レイナーレっ!! なんていやらしいのっ!! 君の乳首っ!!」

 「ああんっ……!! は、恥ずかしいわあっ……!!」

 

 そして僕は汗で服がべっとりと貼り付いたレイナーレの卑猥極まる大きな乳首に、その服ごとはむっ! と吸い付く。

 「あっ!! あはあああああっ!!!」

 

 そして僕はくわえたレイナーレの乳首をじゅるるるるるーーーーーーっ! と強く、激しく吸い上げる。

 「あっ!! あはああああああんっ!!!」

 

 僕は口内に広がる彼女の乳首のコリコリと硬くて同時にムチムチした感触と甘酸っぱい汗の味わいを同時に楽しむ。

 

「あああああっ!!! はああああんっ!!! そ、そんなあっ!!! ミコトおっ!!! こ、こんなに汗まみれでっ!! き、汚いのにいいっ!! あっ!! ああああああんっ!!!」

「さっきも言ったでしょっ!! 汚くなんかないよっ!! 大好きな君の汗なんだものっ!! あああっ……! おいしいっ!! 君の乳首っ!! 君の汗っ!! あむっ! じゅるるるるーーーーーっ!」

「あはあああっ!!! ミ、ミコトおっ!!! 嬉しいっ!! 嬉しいわあっ!! あっ!! あはあんっ!!」

 

 僕はいよいよレイナーレを全裸にするべく、まず、彼女のお尻にぴったりとフィットしている汗でびっしょりと濡れた黒のショーツパンツに手をかけて、それをずるっ……と引き下げる。

 「あっ……! ああんっ……!」

 

 レイナーレの汗でぐっしょりと濡れた陰毛に覆われた秘部がさらされ、彼女の汗で濡れたショーツパンツが彼女の足下にバサッ……と落ちる。

 

 僕は最後に、やはり汗でぐっしょりと濡れた彼女の上着に手をかけて言う。

 「レイナーレ、腕を上げて……」

 

 「あんっ……ええ……」

 レイナーレが僕に言われるままに両腕を上げ、僕は彼女の汗で濡れた上着を引き上げる。

 

 「あっ……! あああんっ……!」

 レイナーレが甘い嘆息をあげて、彼女の張り詰めた大きな乳房がぶるんっ! と弾みつつあらわとなり、その頂のビンビンに勃起して槍のようにそそり立つ卑猥極まる大きな乳首がぶるっ! とやはり弾みつつさらされ、彼女はもう身につけているのは黒のソックスだけの全裸となり、その美しくいやらしい至高の裸体を僕の目の前にさらす。

 

 「ああっ……!! レイナーレっ……!! 何て素晴らしいのっ……!! 君のこの体っ……!! これほどまでに美しくてっ……!! これほどまでにいやらしくてっ……!!」

 僕はレイナーレの裸体をあます所なく見つめ、いつもの、しかし心からの賛辞を彼女に送る。

 

 学園の男たちを魅了する彼女の美貌と性的魅力にあふれた素晴らしい体。だが、彼女を全裸にして、その全てを見る事が出来るのは……その全てを存分に愛撫出来るのは、この世界でただ一人、僕だけに許された特権なのだ!彼女の張り詰めた大きく美しい乳房を揉めるのは、彼女のビンビンに勃起して槍のようにそそり立ついやらし過ぎる大きな乳首を触れるのは、なめ回せるのは、吸えるのは、彼女のむっちりとした形の良いお尻を、黒の陰毛で覆われた秘部を触れるのは僕だけなのだ! 僕はその幸せを心から噛みしめる。

 

 「さあ……レイナーレ、また踊って……」

 僕は今度はその全裸の姿で彼女にあの踊りを踊ることを願う。

 

 「も、もうっ……ミコトったら……どこまでエッチなのっ……! 本当に悪い子っ……!」

 レイナーレはやはり言葉だけの抵抗をして、僕の求めるままに踊る。

 

「ウフッ……! ウフフッ……! ウフウンッ……♪ どう……? ミコトっ……♪ アフウンッ……♪」

 

【挿絵表示】

 

 全裸のレイナーレが美貌に妖艶な笑みを浮かべて踊る。彼女が足を上げれば、彼女の陰毛で覆われた秘部がむき出しにさらされ、彼女がスクワット風に体を上下させれば、彼女のむき出しになった張り詰めた大きな乳房がぶるんっ! ぶるんっ! と大きく弾み、同時に彼女のやはりむき出しとなった、ビンビンに硬く勃起して槍のようにそそりたつ、あまりにも卑猥すぎる大きな乳首がぶるっ! ぶるっ! と激しくうごめき、彼女が腰を振ればむき出しの形の良い綺麗な丸いお尻が揺れる。

 

 「あああっ……!!! レイナーレっ……!!! 何て!! 何ていやらしいのっ!! 君はっ!!」

 全裸で踊るレイナーレのあまりの卑猥さと美しさに、僕の胯間はもう限界に達する。

 

 僕は立ち上がると、レイナーレに近付いて彼女と共に踊りつつ、目の前で弾む彼女の張り詰めた大きな乳房の頂の、ビンビンに勃起してそそり立っている、いやらしすぎる彼女の硬く大きな乳首を今度は直に指でするっ……とさする。

 「あっ!! あはんっ!!」

 

 レイナーレがビクッ! と裸体をふるわせる。そして僕はさらに踊る彼女をやはり踊りながら追いかけて、彼女の感度抜群のいやらしい大きな勃起乳首を指ですりっ! すりすりっ! すりいっ! と何度も何度もさすり回す……

 

「あっ!! あっ!! あはっ!! あはあんっ!! ミ、ミコトおっ!! ち、乳首そんなに夢中で攻めてっ!! あっ!! あはあっ!!」

 

【挿絵表示】

 

 レイナーレが踊りつつ、僕の乳首への愛撫に甘い声であえぎまくる。僕は全裸の彼女が張り詰めた大きな乳房をダイナミックに揺らして踊る姿に、彼女の大きな勃起乳首のあまりにいやらしい外観と、指に感じるその乳首の硬くてムッチリとした感覚に、彼女が僕の愛撫に裸体をくねらせて長い黒髪を振り乱して甘い声でもだえる姿に激しく興奮し、夢中で彼女を追いかけて執拗に乳首をさすり回す。

 

 僕はレイナーレの引き締まったおへそをさする。

 「あっ!! あはっ!!」

 

 そして彼女のおへその穴に人差し指を差し入れてぐりぐりと動かす。

 「あひっ!! あひゃああんっ!!! ふあああああっ!!!」

 

 さらに彼女のぐっしょりと濡れた黒い陰毛に覆われた秘部をゴシゴシと擦り上げるようにさする。

 「あっ!! あああっ!!! あはああああああんっ!!!」

 

 彼女のすべすべのお尻をさすり回す。

 「ああんっ!! あああっ……! あはあっ!!」

 

 そして彼女の起伏に富んだ美しい背中を人差し指ですーーーーーーっとなぞる……

 「あっ!! あっ!! あああああーーーーーんっ!!!」

 レイナーレは美しくいやらしい裸体を大きくのけぞらせてあえぐ。

 

 こんな具合に僕は踊るレイナーレを追いかけて、彼女の全身をあますところなくさすり回す。彼女の汗に濡れたすべすべの肌の、美しく卑猥な裸体の触り心地はどこも最高で、彼女の全身から発する甘酸っぱい汗の臭いと、悩ましげな表情でもだえまくる彼女の妖艶な美貌と彼女の甘いあえぎ声は僕の性欲を激しく掻き立てる。

 

 僕は先ほど指で執拗にさすり回した、ビンビンに勃起した大きく卑猥すぎるレイナーレの乳首を、今度は親指と人差し指でぎゅっ! とつまんでしっかりと捕まえる。

 「あっ!! あはああああっ!!!」

 

 レイナーレがまた大きく美しく卑猥な裸体をのけぞらせる。僕は彼女の両乳首をしっかりと指で捕らえて、それをこすり回してその感触を楽しみつつ彼女に言う。

 「レイナーレ、ほら……見て。全裸で僕に乳首いじられてもだえている君の姿を……」

 

 そう、それは部屋の大きな鏡の前で、全裸で乳首を攻められてもだえるレイナーレと、制服姿で彼女の乳首を攻めている僕の姿がはっきりと映っている。

 「あっ!! あはっ!! も、もおっ……! ミコトったらなんてエッチっ……! あっ!! ああああんっ!!!」

 

 そして僕はレイナーレの乳首を攻める力を強める。指にグッ! と力を入れて、彼女の硬くムチムチの最高の卑猥な大きな勃起乳首をグリグリとねじりあげる。

 「ふっ!! ふうひいいいいいいいいいっ!!!」

 

 凄まじい刺激にレイナーレは絶叫して裸体を弓なりにのけぞらせる。さらに僕は彼女の乳首をぎゅりっ! ぎゅりぎゅりっ! ぎゅりりいっ! と激しく指でひねり回す。

 

「あひいいいいいっ!!! ミ、ミコトおおおおっ!!! 私いいいっ!!! こ、こんなに乳首激しく攻められてえっ!!! も、もうダメええええっ!!! はひっ!!! はぎゃああああああああんっ!!!」

 

 絶叫と共に大きくのけぞったレイナーレの、僕に激しく攻められた大きく卑猥な乳首からビシュッ! ビシュウウウッ! と彼女の宿す神器【堕天の乳汁】の証たる濃厚な乳汁が噴出して僕の顔にかかる。そして彼女はガクッと膝の力が抜けて僕にしなだれかかる。僕はその彼女の裸体をしっかりと抱き締める。

 

「ああっ……はあああっ……ああんっ……ミ、ミコトおおっ……大好きっ……愛してるわ……誰よりも……」

「僕も……僕も愛してるよ……レイナーレ……誰よりも君を……」

「ああっ……嬉しいっ……」

 

 僕は彼女の魅惑の裸体を抱き締め、彼女の甘い匂いをいっぱいに嗅ぎつつ思う。

レイナーレ……!! これほどまでに素敵で愛おしい君を傷つける奴を、僕は誰であろうと絶対に許さない!! 絶対に君を守り抜いてみせる!! 僕のレイナーレっ!!

 

そして僕はレイナーレへの熱い想いを込めて、彼女の乳汁にまみれた大きく卑猥な乳首にしゃぶりつき、強く強く吸い上げる!

「あっ!! あはあああああああんっ!!! ミ、ミコトおおおっ!!! 吸って吸ってえっ!!! お願いっ!! 存分に吸ってえっ!!! 私のこの乳首おおおおっ!!! 愛してるっ!!! 愛してるわあああっ!!! 私のミコトおおおっ!!! あああああああーーーーーっ!!!」

 

(次回に続く)

 




 今回の第25話は、前半がレイナーレのブルマ姿での魅惑のダンスとそれをめぐるトラブル、そして後半はカラワーナと第22話で登場した水神流音の物語を中心とするお話になりました。

 冒頭からレイナーレの事でクラスメイトの不良連中に嫉妬されて絡まれる尊……まあ、レイナーレほどの性的魅力にあふれた美女とあれだけ始終バカップル振りを披露していれば嫉妬されるのは当然かとも思いますが……この件では尊は自分でしばしば言っているように確信犯ですので、今後もずっとこの点では変わる事はないでしょう(断言!)

 他の女子たちに愛する尊の事を【あなたとは釣り合わない】と言われて怒るレイナーレ。その女子たちからすれば【こんなにも美人で男子に大人気のあなたがあの程度の彼氏で満足するなんてもったいない!】と善意のつもりなのですが、もちろんレイナーレにとっては愛しい彼を侮辱されている以外の何物でもないわけで…

 作中でも言っているように尊はかなりの美少年なのですが、世間一般を見ても、顔が多少良くても性格が内向的でアニメ好きのオタクとくれば女子にはまずほとんどモテませんからね…逆にそれほど顔は良くなくても男らしくて快活なスポーツマンの方がずっとモテるわけで、尊の好きな女性の為ならば命をも賭けられる熱さと優しさと勇気、いざという時の優れた判断力といったものも、常に彼と共にいるレイナーレやカラワーナ、ミッテルトたち以外にはほとんど知られる要素がありませんから、一般の女子からの評価はそんなものだという事です。その点では【仇敵】の一誠と事情は異なりますが似通っていますね。まあ、尊はとことんレイナーレに一途で、彼女以外の女子からの評判など気にも留めていないので、彼にとってはどうでも良い事ですが。

 女子たちの歓声を浴びる鬼崎と木場、まあ実際、鬼崎のようなタイプの男子がいれば女子たちの間では大人気になるでしょうし……

 体育の授業の選択でダンスを選ぶ尊とレイナーレ、この二人にとっては一緒にいられるかどうかが他のどんな選択基準よりも優先されますのでこういう事に。そして魅惑的なダンスで皆を魅力するレイナーレ。彼女はアニメ第1期第5話の対一誠戦で見せたように非常に身のこなしが軽やかで優雅であり、あの抜群のスタイルとあわせて、ダンスをさせたら実に素晴らしいものになると思います!

 ちなみにレイナーレのブルマ姿、彼女の性的魅力にあふれたセクシーボディには最高に合いますね! 現実には日本の学校ではブルマは完全に姿を消した訳ですが、アニメの描写にもあるように駒王学園ではいまだに健在! という事で……!

 因縁をつけた不良たちを懲らしめる尊。グレモリー眷属とのいまだぎくしゃくした関係や自分とレイナーレを擁護してくれているソーナ会長の立場を考えて、一旦はやり過ごそうとした尊ですが、二度目の彼らの因縁と呼び出しにはあっさりと応じます。これは不良たちの理不尽さと執拗さにここで決着を付けないとと考えた事に加えて、体育館裏に呼び出されたのがかえって彼にとっては好都合だったという事もあります。他の人目につかない所ならば神器の技も使いやすいですし、特に【スプレッド・フォース】なら相手を傷つけずに、しかも強烈に相手を懲らしめる事が出来ますので…あれをくらわせる事で相手が受ける苦痛と恐怖感は相当なものがあり、普通の人間であればあれをくらうのは二度とゴメンだと思うと思います。

 そして尊&レイナーレと流音との初対面。流音に対して隠す事なく自分たちの正体と事情を明かす尊&レイナーレと、驚きつつも二人に対して恐怖感や嫌悪感は一切持たずに、むしろ自分を見込んで信頼してくれた二人に感謝する流音。第二話での尊と一誠たちグレモリー眷属との初対面が互いに最悪の印象であり、それがいまだに尾を引いている事を考えると、全く対照的でまさに互いに理想的な出会いといえます。それはレイナーレが、そしてカラワーナも言ったように、尊と流音が性格的にとてもよく似ていて、お互いを理解しやすかったという事に尽きると思います。

 カラワーナ&流音とはぐれ悪魔との戦い。はぐれ悪魔の姿の描写はアニメ一期に登場したバイサー(バイザーではありません。念のため)と、アニメ第二期に登場した個人名は出なかったはぐれ悪魔をもとに考えましたが、アニメに登場した二人のはぐれ悪魔が共に女性だったのに対して、こちらでは男のはぐれ悪魔にしました。例の特訓の成果ではぐれ悪魔を圧倒するカラワーナですが、はぐれ悪魔の卑劣な行為により一転して危機に陥る2人。

 カラワーナの危機に流音が覚醒させた彼の神器。鬼崎が言ったように相手の攻撃を吸収してそれを数倍にして跳ね返すというもの。次回のお話では神器マニアのアザゼルがそれについて解説してくれることでしょう(笑)

 はぐれ悪魔を倒した後のカラワーナと流音のやり取り。今回の事件でカラワーナの中で流音の存在はとても大きなものになりましたが、それでも尊の事をずっと想ってきた彼女としてはそれを吹っ切るにはもう少し時間が必要だという訳で……それにしても【もし私をあのまま押し倒していれば…】というカラワーナの言葉に対する流音の言葉、とても可愛らしい容姿の彼ですが、実はなかなかのしっかり者です^^

 最後の恒例の尊&レイナーレのラブラブエッチ、今回はブルマ姿に汗、ダンスしながらのエッチと趣向をこらしてみました(笑)

 次回は流音が正式に尊たちの仲間入りをして、そしてエピソードは原作第5巻の冥界合宿編へと入っていきます。いまだ一誠たちグレモリー眷属との関係が微妙な中で、尊たちがどんな形であのストーリーに絡んでくるのか、どうぞご期待ください!^^
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