※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D~情念の炎~(完全版)   作:ドミトリ

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 尊たちの合宿参加に【実力不足】と否定的態度を取るグレモリー眷属の面々、その態度にミッテルトが反発した事で、彼女と小猫が対決する事になるが、果たしてその結果は……

 その後、天使長ミカエルの許可を得て堕天使に転生する事になった流音は天界へ赴き、愛し合うカラワーナと共に転生の儀式に臨む。


第27話・ミッテルトの根性と流音の転生

 流音くんが僕たちの仲間となり、彼を加えた僕たち5人はアザゼル様の命令で、オカルト研究部、すなわちグレモリー眷属たちと【合同合宿】という名目で共に悪魔界へ行って特訓をする事となり、そのために自分たちの部として【ミューステリオン研究部】を結成した。

 

 だが、その合同特訓については、魔王のサーゼクス様とそのご両親(すなわちグレモリー先輩の御両親でもある)の許可は既に頂いているものの、まだ、グレモリー眷属たちにはそれを伝えてはいない、という事で、僕たちは翌日の放課後、それを伝えるべく、アザゼル様に連れられてオカルト研究部の部室の前に来た。

 

 「…………」

 僕がここに入るのはあの【天野夕麻】に扮していたレイナーレとの事でグレモリー眷属たちに呼びだされ、当初、僕が神器の力を発動してレイナーレを撃退したと誤解していたグレモリー先輩たちに大いに歓迎されたものの、僕がレイナーレを愛している事を伝えて協力を断った事から、一挙に空気が険悪化した、あの日以来だ。

 

 思えばあの日以来、僕と兵藤たちは対立関係となって命を懸けた争いをして、三勢力会談の結果、一応、形の上で和解が成立した後も、心から和解したとはほど遠い、緊張関係が続いている。

 

 隣にいるレイナーレの顔がこわばっている。彼女としては自分を深く憎悪して何度も殺そうとした仇敵たちの本拠だ。当然の反応だろう。僕は彼女の手を握って彼女の不安を少しでも除こうとする。そして僕たちの後ろにいるカラワーナさんにミッテルトちゃん、そして流音くんも重い表情だ。

 

 アザゼル様が部室のドアをノックする。

 「おう! 俺だ。待たせたな」

 

 「入って」

 グレモリー先輩の声が響く。

 

 僕たちは部室の中へと入る。そこにはオカルト研究部、すなわちグレモリー眷属のメンバーが勢揃いしていた。グレモリー先輩を筆頭に、兵藤、姫島先輩、木場、塔城、アーシアさんとゼノヴィアさん、あの金髪のハーフ・ヴァンパイアのギャスパー・ヴラディ……あの【禍の団】の襲来事件の時に初めて会った時には、その美少女のような容姿に女子の制服を着ているところから女の子と思っていたが、その後、この学園に戻って来て、実は男の子だと聞いて大いに驚いた彼。そして僕たちとほぼ同時に駒王学園に編入してオカルト研究部に所属した鬼崎……

 

 兵藤、グレモリー先輩、姫島先輩、木場、塔城の面々は僕たちを相変わらず、うさんくさいとでもいうような表情で見つめている。一方、アーシアさんとゼノヴィアさんは困惑した表情を浮かべ、ギャスパーは怯えたような表情をしている。そして鬼崎は不敵な笑みを浮かべて僕たちを見つめている。

 

 「座って頂戴」

 グレモリー先輩の言葉にまずアザゼル様がグレモリー眷属たちから見て、一番奥の席に座られ、次いで僕たちが一礼してその手前の席に詰めて座る。

 

 「あなたがルオンという子かしら?」

 グレモリー先輩が表面的には穏やかな笑みを浮かべて尋ねる。

 

 これは……! 既にグレモリー先輩たちは流音くんとカラワーナさんの事を知っているという事……!

 僕は以前、僕とレイナーレの行動が僕たちが知らないうちにグレモリー眷属たちに監視されていた事を思い起こす。

 

 「は、はい……初めましてグレモリー先輩。僕が1年の水神流音です。よろしくお願いします」

 流音くんは初対面の相手に名乗る前に突然、名前を呼ばれて驚いた様子は見せたものの、先輩に対する礼儀を持って深々と頭を下げて挨拶をする。

 

「なるほど、話に聞いていた通り可愛らしい子ね。それはそうと、あなたは高校生なのだから節度を守って行動してね。ねえ、あなたもそう思うでしょう? カラワーナ先生」

「…………!」

 

 グレモリー先輩の言葉に驚愕して目を見開く流音くんとカラワーナさん。やはりグレモリー眷属たちは既に二人の関係を知っているのだ。

 

「そうだよな。聞いているところによりゃ、とある男子生徒の家に何人もの女子生徒が入って一緒に暮らしているって事もあると聞いてるしな。やっぱ高校生は節度を守って行動しなきゃな。そうだろ? リアス」

「…………!」

 

 アザゼル様の言葉に今度はグレモリー先輩や姫島先輩が目を見開く。僕もアザゼル様から聞いていた。グレモリー先輩や姫島先輩、アーシアさんは現在、兵藤の家で彼と一緒に暮らしていると。彼女たちからすれば痛い所を突かれたという事だろう。

 

 そしてグレモリー先輩はコホン、と咳ばらいをしつつ言った。

 「ま、まあ、節度をしっかり守って生活しなさいって事よね」

 

 グレモリー先輩の言葉に姫島先輩も顔を赤らめつつうなずく。彼女たちとしても、この件についてこれ以上、流音くんやカラワーナさんを追求するのはかえってまずいと判断したのだろう。

 

 「それはそれとして、アザゼル、あなた、いきなり私たち全員に集まれと言って、そしてミコトたちを連れてここに押しかけてくるというのは、一体、どういう事情があるのかしら?」

 グレモリー先輩が険しい表情でアザゼル様を詰問する。

 

「別におかしな事はねえだろ? 俺はな、知っての通り、この学園に赴任するに当たって、お前たちオカルト研究部の顧問として、お前たちを指南する、お前たちの持つ未熟な神器を正しく成長させる事を約束させられた。顧問が自分の担当する部の部員たちを呼び出すのは全然問題ないんじゃねえか?」

「顧問……そういえばそうだったわね……まさか本気だとは受け取ってなかったけれど……だけど、この部の部員でもない、そこの堕天使たちまで引き連れてきたのはどういう事?」

 

 グレモリー先輩の追及にアザゼル様は余裕の表情を崩さずに応じる。

 「ああ、それなんだが、お前たち、これから夏休みに冥界に戻って合宿をするんだよな?」

 「!?」

 「なぜ、それを……?」

 

 アザゼル様の言葉にグレモリー眷属たちが皆驚いた表情を浮かべる。

 

「そこでだ。俺はその合宿に顧問として同行する。そして、俺の部下たちもその合宿に同行させる」

「何だって……」

 

 アーシアさんとゼノヴィアさんを除くグレモリー眷属たちが表情を曇らせ、グレモリー先輩が先ほどよりさらに険しい表情でアザゼル様を睨み付ける。

 

「アザゼル……これは私たち悪魔の中で行っている事よ。それに堕天使たちを割り込ませるってどういう事? 公私混同もいい加減にしてもらいたいわ」

「別にいいじゃねえか。俺たち堕天使とお前たち悪魔は和平を結んで、これからは協力して不穏分子を抑えていこうと誓った。だったら、悪魔と堕天使が共に訓練して共同戦線を組んでも何も問題ねえはずだ。それにもう、サーゼクスとお前の両親の許可は取ってある」

 

「お兄様もお父様もお母様も……」

「お前に言っても承知する訳ねえ事は分かってるからな。悪く思うな」

 

 そこで、それまで黙っていた木場が口を開いた。

 「アザゼル先生、これは遊びではないんですよ。れっきとした訓練であり修行です。物見遊山で一緒に来られても困ります。僕たちの士気にも関わりますので」

 

 その強い皮肉に満ちた言葉に他のグレモリー眷属たちも口々に同調する。

 「その通りですわ。そこの堕天使さんたちに、私たちの行うような修行に耐えられるような力があるとは到底思えませんもの」

 「そうだ。木場の言う通りだ。俺たちから逃げ回っていたこいつらに、そんな根性があるはずねえ。遊び気分で来られちゃ、こっちが迷惑だぜ」

 

 グレモリー眷属たちの侮蔑に満ちた発言に、レイナーレもカラワーナさんもミッテルトちゃんも怒りで身を震わせる。僕も内心、怒りが激しく渦巻く。そして……

 

 「ふざけんなっす!!」

 ミッテルトちゃんがバン! と机を強く叩いて立ち上がった。

 

「ヘン! アンタら、ウチらが怖いんすか!? ウチらが特訓で力付けてアンタら、負けるのが怖いんすか!? 情けないっすねぇ~~」

「何だとコイツ……」

「あらあら、非力なお子様の分際で……以前、イッセーくんにも私にも一撃で負けておきながら、まだ懲りないんですの? ここはまたきつ~~いお仕置きが必要ですわね」

「身の程知らず、自信過剰もここまでくると大したものだね」

 

 ミッテルトちゃんの言葉にグレモリー眷属たちが反発し、一気に周囲の空気が険悪化する。するとその時。

 

 「では、私があなたが我々の特訓に同行するにふさわしいか、相手をしてあげます」

 塔城がそう言って立ち上がった。

 

 「な、何すか? このドチビ」

 ミッテルトちゃんが塔城を見つめる。ミッテルトちゃんも高校生としては小柄な方だが、塔城はその彼女と比べてもかなり背が低い。

 

 「相手を見かけで判断しない方が良いですよ。鳥頭の堕天使」

 塔城も冷たい表情でキツくやり返す。

 

「おおっ!  小猫ちゃん! いいぞ! ボコボコにしちゃえ!」

「小猫ちゃん、遠慮はいらない。徹底的に叩きのめして良いよ」

「小猫ちゃん、この勘違いしている堕天使に格の違いというものを見せつけてあげなさいな」

 

 塔城がミッテルトちゃんとの勝負を言い出すと、周りのグレモリー眷属たちも大いに乗り気な様子を見せる。塔城が負けるはずがない、いや、圧勝すると確信している様子が伺える。

 

「よし、じゃあ一対一の勝負といこうじゃねえか。ここでやったら後が大変だから外に出て結界を張って、そこでやるって事でいいな? リアス」

「私は構わないわ。でもいいの? あの堕天使、一方的にやられるわよ」

「俺はここでは教師であり、この部の顧問だ。私情を挟む気はねえ」

 

 「ミコト……」

 「うん……」

 正直、僕としても、現状でミッテルトちゃんが塔城に勝てるとは思えない。僕は直接、塔城と戦ったり、彼女の戦闘場面を目撃した事はないものの、あのカラワーナさんを守る為に彼女らと対峙した時の、木場と共に襲って来た彼女の敏捷さは凄まじいものがあったし、あのグレモリー眷属の教会襲撃の際も、彼女の戦闘能力が凄まじかった事はエクソシストの人に聞いていた。僕たちが先日の訓練で強くなったとはいっても、グレモリー眷属たちもあの後、さらに訓練を重ねて強くなっていると聞いているし……

 

 それはおそらくアザゼル様もご存じのはず。しかしアザゼル様はあえて二人の対決を煽るような口振りだ。

 

 僕はアザゼル様の近くに行って小声で話しかける。

 「総督閣下、さすがにこの勝負は……」

 「ミッテルトも、ああ言い出したからにゃ、あいつなりの考えと覚悟があるはずだ。俺はそこにあいつの可能性を感じてるんだ。大丈夫だ。さすがにヤバいとなったら俺が止める」

 「総督閣下……」

 

 そしてふと見ると、レイナーレとカラワーナさんがミッテルトちゃんに寄り添って話しかけている。

 「ミッテルト……無茶はしないで」

 「ミッテルト、あいつはなりは小さいがすごく強いぞ……」

 

 二人はかなり心配そうだ。特にカラワーナさんは以前、塔城と直接対峙した事もあっただけに、僕と同様に彼女が実力者である事を感じ取っているのだろう。

 

「姉さま、カラワーナ、ウチにも意地があるっす。ここは引けないっすよ。大丈夫っす! ウチもこの前の特訓でだいぶ力つけたっすから!」

 

 心配するレイナーレとカラワーナさんにミッテルトちゃんはファイティングポーズを取って無邪気に笑って見せている。

 

 「どうしますか? 怖いのなら素直にそう言えばいいんですよ? 謝れば無礼な発言は許してあげますから」

 挑発的な塔城の言葉に、ミッテルトちゃんは彼女を睨みつけて叫ぶ。

 

「ふざけるなっす! そっちこそ強くなったウチの力を見せつけられて吠え面かくなっすよ!」 

「その大口、すぐに叩けなくしてあげます」

 

 そして僕たちは外に出る。ミッテルトちゃんと塔城が向かい合い、僕たちとグレモリー眷属の面々がそれを遠巻きにして見守る。

 

「正直言って、まともにやり合っても勝負になりませんから、ハンデをつけてあげます。あなたが私に傷一つでも付けるか、私が降参したらあなたの勝ちとしましょう」

「なっ……なんすかそれは……」

 

 完全に自分を見下している塔城にミッテルトちゃんが怒りで身をふるわせる。

 

 「まず、あなたの方から殴って来ていいですよ。私が受けてあげます。どこからでもどうぞ」

 塔城が人差し指を立てて【カモン!】のジェスチャーをしてミッテルトちゃんを挑発する。

 

 「このドチビ! ナメくさってっ!」

 ミッテルトちゃんが激高して凄まじいスピードで塔城に突進し、殴りかかる。だが、塔城は微動だにせず、平然とした表情で彼女のパンチを受け止める。

 

「なっ……!?」

「なるほど。こんなものですか。確かに少しは鍛錬はしたようですね。でも私から見れば止まって見えます」

 

 塔城は掴んだミッテルトちゃんの腕をねじり上げる。

 「いっ! いぎぎっ……!」

 

 ミッテルトちゃんが苦痛に顔を歪める。そしてそのまま塔城はミッテルトちゃんに背負い投げをかける。ミッテルトちゃんの体がブォン! と弧を描いて宙に飛び、ズダアンッ! と思い切り地面に叩きつけられる。

 

 「ぐおっ!!」

 背中から強かに地面に叩きつけられたミッテルトちゃんは口から血を吐き、倒れている彼女の体が苦痛にガタガタとふるえる。

 

 「ミッテルトっ!!」

 「ミッテルトちゃんっ!!」

 レイナーレとカラワーナさん、僕と流音くんが思わず叫ぶ。一方、グレモリー眷属の面々は当然と言わんばかりの表情だ。

 

「やっぱり、全然勝負になりませんわね……」

「当然よ。我がグレモリー眷属の【戦車(ルーク)】の小猫にあんな雑魚堕天使が歯が立つ訳がないわ」

「さすが小猫ちゃんっ! まるで問題にしてねえぜっ!」

 

 「ぐっ……うおおっ!」

 ミッテルトちゃんは痛みをこらえつつ立ち上がり、塔城を睨みつけ、再びファイティングポーズを取る。だがその彼女に塔城は言い放つ。

 

 「今ので分かったはずですが、あなたでは非力すぎて素手での殴り合いでは私とは到底勝負になりません。あなたたちの武器……光槍を使って良いですよ。それでもまあ無理だと思いますが」

 「!!」

 塔城の発言に僕たちは驚く。

 

 光槍まで使用OKとなれば、これは殺し合いになってしまう。さすがにそれは……! 

 僕はグレモリー眷属たちを見つめるが、彼らは相変わらず平然としたままだ。

 「まあ、その程度のハンデは与えてあげて良いわね」

 「あんな槍ではオモチャほどの力にもなりませんわね」

 「ますます力の差を思い知らされる事になるね。現実を教えてあげるというのは良い事だよ」

 

 「……………………………………っ!!」

 塔城の、そしてグレモリー眷属たちの言葉に、怒りに身をふるわせるミッテルトちゃん。そして彼女は光槍を作り出し、それを握りしめる。

 

 「どこまでもナメやがってっ!! うおおおおおおおっ!!」

 ミッテルトちゃんは怒りの叫びと共に光槍を塔城に投げつける。だが塔城はやはり微動だにせず、投げつけられた光槍を軽く素手で薙ぎ払う。弾かれてバリンッ! と砕け散る光槍。もちろん塔城は全くの無傷だ。

 

 「なっ!!」

 ミッテルトちゃんは驚愕しつつも次々と光槍を作り出してはそれを塔城に投げつけるも、塔城はその全てを造作もなく払いのけてしまう。

 

「わざわざ払いのけるのも飽きてきました。真正面から受け止めてあげますから撃ってきなさい」

「ナメるなあああああああああっ!!!」

 

 ミッテルトちゃんが絶叫と共に全力で塔城に光槍を投げつける。仁王立ちで立っている塔城をその光槍が襲う。だが、その光槍は塔城の体に突き刺さろうという、その寸前でバリーーーン! という音とともに跳ね返されて消滅した。

 

 「なっ…………う、うおおおおおおおーーーーっ!!」

 ミッテルトちゃんは愕然としつつも、次の瞬間、再び塔城めがけて突進した。だが、その彼女の顔面にドガッ!と塔城の右ストレートが炸裂し、彼女の体が吹っ飛び、地面に転がる。

 

 「げぼおっ!!」

 「これでも思い切り手加減しているんですが……でも、これで分かったでしょう。全然レベルが違うって事が。では……」

 うずくまっているミッテルトちゃんを一瞥して、もう勝負はついたと踵を返す塔城。だが……

 

 「何言ってるっすか……まだ勝負はついてないっすよ」

 

【挿絵表示】

 

 激痛に身を震わせつつも起き上がり、再びファイティングポーズを取るミッテルトちゃん。そして彼女は再び塔城に殴りかかる。それは塔城の体には当たるも、彼女には毛ほどのダメージも与えられていないようだ。

 

 「根性だけは褒めてあげます。でも、まるで効きません」

 その言葉と同時に塔城はドスッ! と強烈なボディブローをミッテルトちゃんの腹に叩き込む。

 

 「ぐぼおっ!! げぼおおおおっ……」

 ミッテルトちゃんの体がくの字型に折れ曲がり、彼女は胃の内容物を吐く。

 

 だが、ミッテルトちゃんはそれでも必死で起き上がってくる。

 「ぐふうっ!……ウ、ウチは負けられないっすっ……堕天使の名誉にかけて……姉さまやミコトくんのためにもっ……」

 「ミ、ミッテルトっ!!」

 「ミッテルトちゃんっ……!」

 

 ふらつきつつ起き上がって再び塔城に突進するミッテルトちゃん。その彼女の顎にドガアッ! と塔城のアッパーカットが炸裂する。

 「ぶはあっ!!」

 

 ミッテルトちゃんの体が上空に吹っ飛び、また地面に叩きつけられる。それでも立ち上がってくるミッテルトちゃんを塔城の連続攻撃が襲う。目にもとまらぬ速さで顔面への左右のフック、右ストレート、腹部へのボディブローに膝蹴りと容赦なく叩き込まれる……もはやサンドバッグ状態だ……

 

 「ミッテルトっ!! お願いっ!! もうやめてえっ!!」

 「ミッテルトっ!! もういいっ!! やめるんだっ!!」

 レイナーレも、カラワーナさんも涙を流しながら悲痛な声で叫ぶ。

 

 ミッテルトちゃんの顔は腫れ上がり、目の周りは殴られた青あざで黒ずみ、口の中を切ったのだろう。口元からダラダラと血を流している。足元はフラフラとしておぼつかない。だが、それでもまだ彼女は立っていた。

 

 「ウ、ウチは、ま、負けないっすっ……負けな……」

 そう絞り出すようにかすれた声で言いつつ、ミッテルトちゃんは塔城に近付こうとする。だが、彼女の足はもう言うことを聞かないようだ。その様子を見て塔城が言う。

 

「これ以上殴ったら死んでしまいます。だから私は降参します。あなたの勝ちです」

「…………」

 

 塔城の言葉にミッテルトちゃんは何かを言いかけたが、それは言葉にはならず、ついに力尽きた彼女は塔城の目の前でドサッと崩れ落ちる。そんな彼女を見て塔城が言った。

 

「実力はまだまだですが、この根性は大したもの……強くなる素質はあります。部長、合宿への同行は認めてあげても良いと思います」

「そうね……そこの堕天使たち、お兄様やお父様たちの承諾もあるし、あなたたち、思った以上に根性はありそうだから合宿への同行、認めてあげるわ。せいぜい頑張ることね」

 

 グレモリー先輩もミッテルトちゃんの奮闘に彼女なりに思うところがあったのだろう。塔城の言葉にうなずき、僕たちの合宿への同行を認めてくれた。兵藤や木場、姫島先輩も仕方ないという表情を浮かべている。

 

 「ミッテルトの奴、見事な根性を見せてくれたぜ……天晴だ」

 アザゼル様がそうつぶやかれた。

 

 「ミッテルトっ!!」

 レイナーレが倒れているミッテルトちゃんに駆け寄り、彼女を抱き起す。僕たちもそこへ駆け寄る。

 

 「ミッテルト!! しっかり!! しっかりしてっ!!」

 レイナーレが呼びかけるもミッテルトちゃんはピクリとも動かない。どうやら気を失っているようだ。そしてそこに歩み寄って来たのが……

 

 「アーシアさん!」

 「アーシア!」

 驚く僕たちにアーシアさんはうなずくと、彼女はその場にひざまずいてレイナーレに膝枕されている傷だらけのミッテルトちゃんに手を差し伸べ、あの【聖母の微笑】を発動させる。淡い緑色の光がミッテルトちゃんを包み込み、彼女の顔の傷と腫れが瞬く間に消えて、彼女は元通りの姿になる。

 

「これで大丈夫です。後はしばらく安静にしていれば意識を取り戻すはずです」

「アーシア、ありがとう……!」

「アーシアさん、ありがとう……!」

 

 礼を言うレイナーレと僕にアーシアさんは優しく微笑む。

 「良いのですよ。これでリアスお姉さまもミコトさんやレイナーレ様たちの同行を認めてくださいましたし、私たちも一緒に合宿が出来ます。小猫ちゃんもミッテルトさんの事を認めたようですし、私たちも嬉しいです」

 

 「そうだ。これでキミたちと一緒に合宿へ行ける事になって、私も嬉しいよ。よろしく頼むよ」

 いつの間にかゼノヴィアさんもやって来ていて、僕たちに微笑みかけてくれた。

 

 「うん。ありがとう! こちらこそよろしくね!」

 「よろしくお願いするわね!」

 僕とレイナーレは二人としっかり握手を交わす。

 

 そしてアーシアさんとゼノヴィアさんは今度は流音くんとカラワーナさんに声をかける。

 「あなたがルオンくんですね。私はアーシア・アルジェントと言います。よろしくお願いします」

 「キミがルオンか。私はゼノヴィアだ。よろしく頼むよ」

 

 「あっ……アーシア先輩、ゼノヴィア先輩、初めまして。水神流音です。よろしくお願いします」

 緊張した様子で挨拶する流音くん。

 

 「カラワーナさん、良かったですね! こんなに素敵で可愛らしい彼氏さんができて!」

 「カラワーナ、良かったな! おめでとう!」

 「あ、ありがとう……」

 アーシアさんとゼノヴィアさんの祝福にカラワーナさんは照れた表情を浮かべる。

 

 アーシアさんたちとの挨拶を終えた流音くんが僕のもとへ来て言った。

 「國原先輩、アーシア先輩、噂通りとても優しい方ですね……ゼノヴィア先輩も気さくで良い方で、良かったです」

 

 こうして、ミッテルトちゃんの身を張った奮闘があって、僕たちの悪魔界行きはグレモリー眷属たちからも一応の了解を得る事が出来た。

 

 ちなみにミッテルトちゃんは一晩休むとすぐに回復した。彼女は塔城に全く敵わなかった事をとても悔しがったが、僕たちが彼女の奮闘のおかげでグレモリー眷属から悪魔界への合宿を認められた事を伝えて礼を言うと、幾分、嬉しそうな表情を浮かべた。

 

 「でも、あのドチビには絶対に今回の借りを返してやるっす! 強くなってあのスカした高慢な面に思い切っりパンチを叩き込んでやるっす!」

 塔城へのリベンジに燃えるミッテルトちゃん。その様子を見てアザゼル様は笑われる。

 

「やっぱ、こいつは大した奴だぜ。あれだけ手ひどくブチのめされておいて、委縮するどころか、さらに闘志を沸き立たせてる。これは強くなれるぜ」

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 あれから間もなく、僕たちは生徒会に部の登録申請をした。事前にアザゼル様がソーナ会長に話をしてくださっていた為、申請はその場ですぐに認められた。その次の日、僕たち5人はアザゼル様に化学準備室に呼び出された。

 

 「おう、来たか。お前たちの部の登録も済んだようだな」

 準備室のドアをノックして挨拶を申し上げた上で中に入った僕たちを、アザゼル様は上機嫌という感じで迎えた。

 

 「はっ、ありがとうございました! それで今日はどのような御用でございますか?」

 「ああ、流音」

 「は、はい……」

 アザゼル様に呼びかけられた流音くんは緊張した表情を浮かべる。

 

 「お前の堕天使になるという望みだが、ミカエルの奴、あっさりとOKしてくれたぜ」

 「えっ!! こ、こんなに早く……! あ、ありがとうございます……!」

 アザゼル様の言葉に流音くんは一瞬、驚いた表情を浮かべた後、目を潤ませてアザゼル様にお礼を申し上げる。

 

 「流音くん、良かったね!」

 「ルオンくん、良かったわね! カラワーナの事、お願いね♪」

 僕も、そしてレイナーレも彼に祝福の言葉をかける。

 

 「國原先輩、レイナーレ先輩、ありがとうございます……!」

 流音くんは目を潤ませつつ僕たちに頭を下げる。

 

 「本当に良かったわね! カラワーナ!」

 「はっ、ありがとうございます……」

 レイナーレが今度はカラワーナさんを祝福し、彼女も深々と頭を下げる。彼女の目もまた潤んでいる。

 

 「これで晴れてルオンもウチらの仲間入りっすかぁ♪ ルオン、アンタは新米なんすから、ウチら先輩の言う事をよく聞くっすよぉ♪」

 「こらミッテルト、ルオンはお前の下僕じゃないぞ」

 ミッテルトちゃんがいかにも彼女らしい口調で流音くんに言い、カラワーナさんがそんな彼女をたしなめる。

 

「総督閣下、それで僕はこれからどのようにすればよろしいのでしょうか?」

「ああ、今週の土曜日には天界から迎えが来る。その担当はあの紫藤イリナだ」

「紫藤イリナさんとは……?」

 

アザゼル様からイリナさんの名を聞いた流音くんだが、もちろん彼はまだ彼女の事を知らない。そこで僕が説明する。

「【教会】……つまり天界の指導者の天使長ミカエル様にお仕えしている聖剣使いの女性で、元は人間だったけれど、ミカエル様の手で天使になった人なの。僕たちとは以前、ある事件で知り合ったんだ。あの兵藤くんと幼なじみなんだけれど、彼とは違って僕たちにも偏見なしに接してくれて色々と助けてくれているんだ。僕が人間から堕天使になれたのも、イリナさんがミカエル様に頼んでくれたのがとても大きくてね。僕は彼女にとても感謝しているの」

 

「そう、イリナは明るくてとても良い子だから安心していいわよ」

レイナーレも流音くんを安心させようと微笑む。

 

「そうなんですね……」

流音くんは安心した表情を浮かべる。その彼にアザゼル様は説明を続ける。

 

「そしてお前は天界へ行って、そこでまずミカエルの手で天使になり、その後、堕天使となる」

「は、はい……そ、それで天使長様とはどのような方なのでしょうか?」

「とても良いお方だよ。優しくて、親切で」

 

「そうですか……國原先輩がそう仰るのなら安心です。それで、天使から堕天使になるのはどんな風に……?」

「それは……」

皆の視線がカラワーナさんに集中する。

 

「えっ……あっ……あのっ……」

カラワーナさんは顔を真っ赤にして少々うろたえた様子を見せる。

 

「ウフッ♪ それはカラワーナの仕事よね♪」

「そうっすね♪ イヒヒヒッ♪」

レイナーレが微笑み、ミッテルトちゃんは悪戯っぽくニヤニヤと笑う。

 

「そういう訳だ。流音、楽しみにしておけ」

アザゼル様もニヤッと笑われる。

 

「は、はい……」

流音くんも皆の様子から大体の事は察したらしく、可愛らしい顔を赤く染める。そしてカラワーナさんもやはり顔を真っ赤にして黙っている。

 

そんな二人をミッテルトちゃんが、思い切り祝福(?)する。

「ルオン~~カラワーナ~~嬉しいっしょ~~?」

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

「あっ、流音くん、こっちだよ」

 当日、待ち合わせ場所に着いた僕を呼ぶ國原先輩の声が響いた。まだ約束の時間には間があったが、既にカラワーナ先生と國原先輩にレイナーレ先輩、そしてミッテルトちゃんは来て待っていてくれたのだ。

 

「あっ……すみません……お待たせしてしまって……」

「ウフッ、良いのよ。約束の時間にはまだ間があるし」

「そうだよ。気にしないで」

「ありがとうございます」

 

 僕は國原先輩とレイナーレ先輩に挨拶した後、カラワーナ先生を見つめる。さすがにこの後の事を思うと気恥ずかしい……

 

「先生、よろしくお願いします」

「あっ……ああ、こちらこそよろしくな……」

 

 カラワーナ先生も美貌を赤らめつつ、少し恥ずかしそうな素振りを見せる。そんな僕たちをミッテルトちゃんが楽しそうに冷かす。

「こら~~ルオンにカラワーナ、何をカマトトぶってるっすかぁ~~」

 

「こんにちは~~♪」

 しばらくしてハイテンションな女性の声が響いた。僕たちがそちらを振り向くと、そこには明るい栗毛の長い髪をツインテールにした、目が大きくて陽気で活発そうな雰囲気の女性が駆け寄って来た。

 

「イリナさん!」

「イリナ!」

 國原先輩とレイナーレ先輩が叫ぶ。なるほど、この女性が紫藤イリナさん……

 

「イリナさん、この前といい、今日といい、僕たちの為にありがとう!」

「イリナ、本当にありがとう!」

「そんなの気にしなくて良いよ♪ 私だってあなたたちにあの時、助けてもらったんだし、お互い様って事で♪」

 お礼を言う國原先輩とレイナーレ先輩に紫藤さんは天真爛漫という感じの笑顔で微笑んだ。本当に先輩たちが言った通り、気さくで人当たりの良い女性という感じだ。

 

「ところであなたたち、駒王学園に復学、そして転入したんだって?」

「うん、アザゼル様とカラワーナさんは先生として、僕とレイナーレは2年生に、ミッテルトちゃんは1年生にそれぞれ入ったの」

「なるほど、そうなのね♪ そして……」

 

「あなたがミコトくんたちの後輩で、カラワーナさんの事が好きになって堕天使になりたいとミカエル様にお願いした子ね?」

 紫藤さんが僕を見つめて聞いた。

 

「は、はい……水神流音といいます。初めまして。よろしくお願いします」

「初めまして。私がミカエル様の部下で転生天使の紫藤イリナよ。それにしても……ルオンくんって言ったわね。とても可愛らしい子ね♪」

 挨拶した僕に紫藤さんは優しく微笑んだ。

 

 そして紫藤さんはカラワーナ先生の方を見つめる。

「カラワーナさん、良かったわね♪ こんな可愛い彼氏ができて」

「あっ、ああ……ありがとう」

 

「さあ、じゃあ行きましょうか!」

 紫藤さんが言い、僕たちは彼女の案内で天界へと向かった……

 

 そして天界にやって来た僕たち……初めて訪れた異世界の姿に僕は目を見張る。

「わあっ……! 綺麗な所ですね……!」

 

 これまでに読んだ物語の中で描かれていたそのままの世界……白い大理石の美しい建物が連なり、あちこちに十字架を掲げた教会が建って、鐘の音が響き渡っている。

 

「そうか……そうだな……」

 隣にいたカラワーナ先生が少し寂しそうな表情を浮かべる。その彼女の様子に僕はハッとする。そうだ……彼女はかつて、事情は知らないが罪に問われてこの天界を追放されたのだ……

 

「す、すみません……僕、無神経に……」

「い、いや、こんな時に私の方こそ済まなかった……気にしないでくれ」

「は、はい……」

 そんなやり取りの後、僕はカラワーナ先生の手を握る。少しでも彼女を勇気付けたいから。

 

「あっ……ルオン……ありがとう」

 カラワーナ先生は美貌を赤く染めつつ、僕の手を握り返してくれる。

 

 僕たちは紫藤さんの案内で天界本部へと到着した。光輝く白く巨大で美しい建物……僕はそれに目を見張るも、先程の事を思ってそれを態度に表す事は控える。

 

 僕たちは本部の中へと入る。中はとても明るく、そして綺麗だ。豪華ではあるけれど洗練されていて、僕はその光景に思わず見とれる。そしてそんな僕を見つめるカラワーナ先生の表情は先ほどよりもずっと穏やかだ。彼女も過去の事よりも、今日の喜びを考えるよう、気持ちを切り替えてくれたのだろう。

 

 廊下を歩いている僕たちの反対から、華やかな衣装を身につけた天使の人たちが歩いてくる。そしてその中心にいるひときわ目をひく天使……!

 

 な、何て美しい人っ……!

 長く綺麗な金髪に透き通った青い目の素晴らしい美貌の天使……!

 

 も、もしかして、この方が天使長ミカエル様……!

 

「お久しぶりです。ミコトくん、レイナーレさん」

 その美貌の天使が声をかけ、それに対して國原先輩とレイナーレ先輩はうやうやしく頭を下げる。

「お久しぶりでございます。天使長様」

 

 やはりこの方が天使長ミカエル様……! それにしても……見ただけでは絶世の金髪の美女としか思えない……でも天使長様というのなら男性なんだろうな……

 

 そんな事を僕が思っているとミカエル様が僕に話しかけてきた。

「ところで、あなたが水神流音くんですね」

 

 僕は思わずドキッ! としつつ、挨拶をする。

「は、初めまして天使長様……この度は僕のお願いをお聞き届けいただき、心から感謝致します」

 

 するとミカエル様は優しく微笑まれる。

「いえ、良いのですよ。他ならぬミコトくんからのお願いですし……それに流音くん、あなたもその可愛らしい姿と同様にとても心の優しい子と思えますので」

「あ、ありがとうございます!」

 

 それにしても國原先輩……すっかりミカエル様の御信任を得ているんだ……! さすがは國原先輩……!

 僕はミカエル様にお礼を申し上げつつ、先輩への尊敬の思いを強めた。

 

「カラワーナさん、あなたも良かったですね……良いパートナーに巡り会えて」

「はっ! 天使長様、この度は私たちの願いをお聞き届けいただき、ありがとうございます!」

 ミカエル様はカラワーナ先生にも祝福の言葉をかけられ、先生は深々と頭を下げて礼を述べる。

 

「天使長様、僕たちの事といい、今日の事といい、本当にありがとうございます!」

「良いのですよ。我々としてもあなたたちを通じて堕天使との強い絆を築く事はとても大切な事ですので」

 國原先輩のお礼の言葉にミカエル様はそう微笑まれ、そして僕の方を振り返って仰った。

 

「では流音くん、儀式の場に参りましょうか」

「はいっ!」

 僕は大きくうなずき、そしてカラワーナ先生の方を振り返って彼女に告げる。

 

「では先生、行って来ます」

「ああ、待っているぞ」

 カラワーナ先生がうなずく。そして僕はミカエル様の後について儀式の場へと向かった……

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 儀式は思ったよりずいぶんと短時間で終わり、僕はミカエル様の後についてカラワーナ先生たちが待つ控室へと向かう。

 

 先ほど、儀式が終わったところで鏡で確認したが、僕の背中からは天使の証である白い翼が生え、頭上には光り輝く光輪が浮かんでいる。つい最近まで空想上の存在にすぎないと思っていた天使に今、自分がなっている。その事実に僕は信じられない思いだ。

 

 そして僕たちは皆が待つ部屋の前に来た。

 「では流音くん、入りますよ」

 「は、はい……」

 

 僕は思わず緊張する。そして僕はミカエル様の後に続いて部屋の中に入る。するとカラワーナ先生が乗り出すように僕に近づいてきて僕を見つめる。

 

「ルオン……」

「カラワーナ先生……」

 

 僕をじっと見つめるカラワーナ先生。彼女の美貌はほんのりと赤く染まり、切れ長の瞳は潤んでいる。僕はそんな彼女に思わず見惚れる。

 先生……か、可愛いっ……! 

 

「さあ、後はカラワーナさん、あなたにお任せします」

「は、はっ!天使長様!」

 カラワーナ先生はかなり緊張した様子で頭を下げる。

 

「では、イリナ、二人をお部屋に案内してあげてください」

「はっ、天使長様」

 

 イリナさんはミカエル様に一礼して僕たちに言う。

「では、私について来て」

 

 僕たちは手を取り合って彼女の後について行く。その僕たちにミッテルトちゃんの声がかかる。

「それじゃ、お二人さん、よろしくやるっすよ~~」

 

 ミッテルトちゃん……僕たちの緊張をほぐそうとあんな風に……

 そして僕たちはイリナさんに案内された部屋に入るも、僕も、そしてカラワーナ先生も共に気恥ずかしく、そわそわとして落ち着かない。とはいえ、あまりミカエル様や國原先輩、レイナーレ先輩を待たせる訳にもいかない……

 

 カラワーナ先生は僕をじっと見つめている。ちなみに今の僕は白のブリーフパンツを履いただけの裸になっている。そんな姿で彼女の視線を浴びて、僕は恥ずかしさで顔から火が出そうな思いだ。

 

 しばらくの沈黙の末に、カラワーナ先生は言った。

「ルオン、お前のその天使姿、とても似合っているぞ」

「そ、そうですか……? でも、この姿はすぐに捨ててしまいますけれど……」

 僕のその返事にカラワーナ先生は僕を真っ直ぐに見つめて問う。

「ルオン、お前はその姿を捨ててしまうのが惜しいとは思わないのか?」

 

 その彼女の表情は、本当に僕がこの姿を捨ててしまうのを惜しいと感じている様子が見て取れた。そこで僕は彼女に自分の真摯な想いを伝える。

 

「思いません。だって、この姿のままではカラワーナ先生と結ばれる事は出来ないのでしょう? なら、僕は捨てます。この姿でいる代償に先生と結ばれないなんて、そんな事は僕は絶対嫌ですから」

 僕のその言葉にカラワーナ先生は目を見開く。そしてその瞳から涙がこぼれ落ちる。

「ル、ルオン……嬉しい……! 嬉しいぞ……!」

「カラワーナ先生……!」

 

 僕の言葉に身をふるわせて感激してくれるカラワーナ先生。僕はそんな彼女を心の底から愛しく思い、僕の全身が喜びで満ちあふれる……!

 

「ルオン……分かった……堕天してくれ! 私の為に! そしてずっと私と一緒にいてくれ! 約束だぞ!」

「はいっ! カラワーナ先生っ! 僕、永遠に先生と一緒にいるって約束しますっ!」

 お互いの気持ちをはっきりと伝え合った。僕とカラワーナ先生。そしてカラワーナ先生は感極まったという表情で僕を見つめ、そして言った。

「さあ……ルオン、見てくれ。私のこの体を……」

 

 そして服を脱ぐカラワーナ先生。まず、ミニスカートを脱いだ彼女の黒のパンティーに包まれた彼女の形の良い尻の形があらわとなる。

 

 先生はブラウスのボタンを外す。彼女がボタンを一つ外すごとに彼女の圧倒的なほどに大きな乳房がユサリと揺れて、彼女の深い胸の谷間があらわとなる。それを僕は思わずゴクッ……と唾を飲みつつ見つめ、僕は自分の胯間が激しくうずくのを感じる。

 

 ブラウスのボタンを全て外した先生は、それをゆっくりと脱ぎ捨てる。黒のブラジャーに包まれた彼女の張り詰めた圧倒的なほどに大きな乳房が大きく揺れて、彼女はもう身につけているものはその黒のブラジャーと、やはり黒のパンティーのみである。

 

 その黒の薄いブラジャーに彼女のビンビンに勃起した大きくいやらしい乳首が、くっきりとその形を浮き上がらせていて、僕の胯間はもうどうしようもないくらいに猛り立つ。

 うっ!! うううっ!!

 

 先生はそんな僕を見て美貌に妖艶な笑みを浮かべる。

「ああっ……! ルオンっ……! そんなにアソコを大きくして……! 私のこの体に欲情してくれているのだな……! 可愛い……! 可愛いぞ!」

 

 先生はパンティーをするっと脱ぐ……彼女の陰毛で覆われた秘部と、形の良い綺麗なお尻がむき出しとなる。そして最後に黒のブラジャーに手をかけつつ、潤んだ目で僕を見つめる。

 

「さあ……ルオン……しっかりと見てくれ」

 カラワーナ先生の指がブラジャーのホックにかかり、プチッ……という音と共に彼女の大きな胸を束縛していた黒のブラジャーがするりと落ちる。

「あっ、ああっ……!」

 カラワーナ先生の甘い声と共に、彼女の大きな乳房がぶるるんっ! と豪快に揺れつつあらわとなり、彼女の硬くビンビンに勃起した大きくいやらしい乳首がむき出しとなり、彼女は全裸となった。

 

「フフッ……どうだ? ルオン、私のこの体は……?」

 カラワーナ先生はその美貌に恥ずかしげな表情を浮かべつつも、胸を張って自分の裸体を僕に見せつける。

 

【挿絵表示】

 

 僕は思わず息を飲んで先生の裸体を見つめる。その圧倒的なまでに大きな乳房は、その大きさと重量にも関わらず、まるで重力に逆らうかのように張り詰めて突き出していて美しい……! 

 

 その頂の乳首は大きく、カチカチに硬く勃起してビン! と突き出していてすごく卑猥だ! そして引き締まったおへそにくびれた腰……引き締まったお尻にすらりと伸びた長くしなやかな足……その全てが僕を虜にする!

 

「と、とっても綺麗ですっ! すごく素敵ですっ! カラワーナ先生の体っ!」

 僕は心からの賛辞を叫びつつも思う。

 カラワーナ先生の乳首……あんなに硬く勃起して大きくなってっ……きっとこれまで國原先輩の事を想ってずっと一人で……!

 

 僕の賛辞にカラワーナ先生は目を潤ませる。

「ああっ……嬉しい……! 嬉しいぞ……! ルオン……!」

 

「さあ……ルオン、来てくれ。私の体で堕天してくれ」

 カラワーナ先生は張り詰めた大きな乳房を……その頂のビンビンに勃起した大きくいやらしい乳首を見せつけて妖艶な表情で僕を誘う。その彼女に僕の胯間はもう耐え難いほどに猛り立ち、爆発寸前だ!

 

「ああっ!! カラワーナ先生っ!! カラワーナ先生っ!!」

「ああっ!! ルオンっ!!」

 僕は興奮のあまり無我夢中でカラワーナ先生の裸体に飛びつき、カラワーナ先生はそんな僕を優しく抱き締めてくれる。彼女の張り詰めた大きな乳房が僕の顔にむにゅっ!と押しつけられる。

 わあっ……!! カラワーナ先生の胸っ!! すごい弾力っ!!

 

 そして僕は手を伸ばして僕の手よりもはるかに大きいカラワーナ先生の両乳房をぐにっ!と掴む。

「あっ!! ああっ!! ルオンっ!!」

 

 カラワーナ先生がビクッ!と裸体を大きくのけぞらせる。そして僕は掴んだ彼女の両乳房をぐにゅっ! ぐにぐにっ! ぐにいっ! と力いっぱい揉みしだく。弾力感にあふれ、僕の手を押し返してくる彼女の乳房の感触は最高……!

 

「あはあっ!! ル、ルオンっ!! き、気持ち良いっ!! も、もっと揉んでくれっ!! 

あっ!! ああああっ!!」

 

 僕はビンビンに勃起してそそり立っているカラワーナ先生の乳首をキュッ! とつまむ。

「あっ!! あはあああっ!!!」

 

 カラワーナ先生は先ほど胸を揉まれた時よりもさらに大きな声であえぎ、裸体を大きくのけぞらせる。彼女は乳首がとても敏感なようだ。そして僕は確信する。先生はずっと國原先輩にこの乳首を触って欲しくて、吸って欲しくてもだえていたのだと、だからこの乳首はこんなに硬く勃起していやらしくなっているのだと……

 

「ああっ!! カラワーナ先生っ!! 乳首こんなに硬くしてっ! ずっと我慢していたんですよねっ!? この乳首を触られたくてっ! 吸われたくてっ! これからは僕がいっぱい、この乳首を愛してあげますからっ! 触って、吸ってあげますからっ!」

「あああっ!! ル、ルオンっ!! 嬉しいっ!! 嬉しいぞっ!! あはっ!! もっともっとこの乳首をいじめてくれえっ!! あっ!! あああああっ!!!」

 

 僕は夢中でカラワーナ先生の乳首を指でひねり回し、舌でるろるろとなめ回し、口にくわえてじゅるるるーーーーーーーっ! と激しく吸い上げる。それにカラワーナ先生は歓喜の叫びを上げて絶叫してもだえ叫ぶ。

 

「ああっ!! カラワーナ先生っ!! 好きですっ!! 大好きですっ!!」

「あはあああっ!! ル、ルオンっ!! 私もお前が大好きっ!! 大好きだっ!! あっ!! はあああああああんっ!!!」

 

 そして……

 

「ああっ……はあああっ……あはあっ……」

 カラワーナ先生が裸体を汗でぐっうしょりと濡らしてあえいでいる。僕もさすがに疲れてはあはあとあえぐ。しかしふと、僕は気づく……

 

「あっ……黒い羽根……」

 僕は自分の周囲に黒い羽根が散乱しているのを見た。そしてあえいでいたカラワーナ先生も気付く。

 

「ル、ルオン……お前の翼……」

「えっ……」

 

 僕は振り返って部屋の鏡を見る。するといつの間にか白かった僕の翼は真っ黒になり、頭上の光輪もなくなっていた。それに気付いた僕の胸に歓喜が沸き起こる。これで僕は完全に愛しい女性……カラワーナ先生と同じになれたのだ……!

 

「先生っ!! ぼ、僕っ!!」

「ああ!! ルオンっ!! 良かったっ!!」

 僕は思わず両腕を上げて叫び、カラワーナ先生も歓喜の声で叫んでくれる。

 

【挿絵表示】

 

「先生っ!!」

「ルオンっ!!」

 僕たちは互いの名を叫びつつ抱き合い、そして唇を重ねる。

 

 そして……

「ルオン……本当はもっともっと愛し合っていたいが……ミカエル様やレイナーレ様、ミコト殿をあまりお待たせしてもいけない……続きはまた今度……」

「そうですね……」

 

 僕だってもっともっと先生と愛し合っていたいのだが、今は確かにこれ以上、ミカエル様や國原先輩、レイナーレ先輩をお待たせするのは失礼だし、それに僕たちは教師と生徒という立場上、これからも我慢するところは我慢しなければならない。その自制心を失ってしまったらいずれ大変な事になりかねない……!

 

 そして僕たちは服を着て、皆の所へと向かった。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 黒い翼になった流音くんがカラワーナさんと手を繋いで戻って来た。

 

「良かったね! 流音くん! カラワーナさん!」

「おめでとう! ルオンくん! カラワーナ!」

「ルオン、カラワーナ、おめでとうっす!」

 僕とレイナーレ、ミッテルトちゃんが二人に祝福の言葉を叫ぶ

 

「國原先輩! レイナーレ先輩! ミッテルトちゃん! ありがとうございます! 改めてこれからよろしくお願いします!」

「ミコト殿、レイナーレ様、ありがとうございます! ミッテルト、ありがとうな!」

 流音くんとカラワーナさんは僕たちに深々と頭を下げて礼を述べた。

 

「流音くん、カラワーナさん、おめでとうございます」

 ミカエル様も二人に優しく微笑まれる。その言葉に二人は目を潤ませる。

 

「天使長様……ありがとうございます! 本当に何とお礼を申し上げれば良いか……」

「良いのですよ。流音くん、カラワーナさんを大切にしてあげてくださいね。カラワーナさん、流音くんを支えてあげてください」

 ミカエル様はまた優しい笑顔で言われた。

 

「は、はいっ!! 確かに誓います!」

 流音くんとカラワーナさんは感激の表情でミカエル様にそう申し上げた。本当にミカエル様には何から何まで力になっていただき、本当に頭が下がる。

 

 そして僕たちは僕が堕天使になった時と同様に、歓待を受けた。そしてその後、やはりイリナさんに送られて人間界へと戻る。

 

「それじゃあ、イッセーくんたちとは一応は和解はしたけれども、まだギクシャクした関係が続いているのね……」

「うん……」

 帰る途中でイリナさんにまた兵藤たちとの関係を聞かれて、僕は正直に現状を話した。

 

「そうか……私が力になれれば良いんだけれど……あのね……実は私、今度……」

「えっ?」

 イリナさんの言葉に僕は聞き返す。

 

「あっ、ううん……何でもないのよ……」

 イリナさんは少々困ったような笑顔を浮かべて言った。そして彼女はもうその後はその件については何も言わなかった。そして僕も

 イリナさん、何を言いたかったのかな……?

と思いつつも、あえて聞かなかった。

 

 そして駒王町に戻った僕たちはイリナさんと再会を誓い合い、彼女は天界へと戻っていった。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 それから間もなく、僕たちは夏休みに入った。聞けばグレモリー眷属たちはこれから数日後にグレモリー先輩の故郷である冥界の悪魔界へと合宿に行き、それから8月の終わりまでは向こうにいるとの事……そして僕たちもそれに付き合わねばならない……つまり戻ってくるやいなや新学期が始まるという事だ。

 

「ミコト、どうしようかしら……?」

 レイナーレが僕に問う。もちろん、この合宿への参加はアザゼル様からのご命令であり、今後の事を考えても止めるなどという選択肢は僕たちにはなく、それは彼女もよく承知している。彼女が言っているのは、その合宿前に済ませる事は済ましておかなくてはならないけれども、それはどうしようかという事だ。

 

「うん……まずは出発前に実家に帰っておかないと……父さんと母さん、この前帰った時に【夏休みには必ずまたレイナーレさんと一緒に帰って来てね!】と言っていたから……」

「そうね……今回の合宿の件を報告がてら、お義父様とお義母様に会いに行くべきね」

「うん……」

 

 そこで僕たちはまず、実家へ再び行って、父さんと母さんに会った。二人は僕たちを大喜びで迎えてくれて、ご馳走してくれた。そして僕たちは自分たちの部を立ち上げた事、そして他の部の生徒たちと共に長期の合同合宿を行う事について伝えた。

 

「ほう……新たに部活を立ち上げて、尊が部長、レイナーレさんが副部長で他の部活と合同合宿を行うと……夏休みの終わり頃まで……ずいぶんと活動的だね」

「フフッ♪ 青春を満喫しているわね♪ お二人さん♪」

 二人はそう喜んでくれた。

 

 そして二人は帰りがけに僕たちにいっぱいお土産を持たせて、激励してくれた。

「じゃあ、気を付けて行って来なさい。尊、何かあったらお前がしっかりレイナーレさんを守るんだぞ。それとレイナーレさん、尊はまだまだ子供だから、年上の君が支えてあげて欲しい」

「フフッ♪ あなたたちが高校を卒業したら私たち、正式にレイナーレさんを尊の結婚相手、つまり私たちの娘だって近所の人たちにも紹介するんだから♪ ねっ! レイナーレさん♪」

 

「はい、お義父様! お義母様!」

 レイナーレが笑顔で返事をする。すると母さんは彼女を力いっぱい抱き締める。

 

「もうレイナーレさんたら本当に可愛いんだからっ……♪ 美人でスタイル抜群で礼儀正しくて可愛くて言うことないわ……♪ 私たちの自慢の娘……♪」

「お、お義母様……」

 

 もうすっかりレイナーレは僕の両親のお気に入りだ。僕はそれをとても嬉しく思う……!

 

 そして僕たちは駒王町へと戻り、その翌々日にはいよいよ悪魔界へと向かう事になった。

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 ついに出発の日が来た。まず、流音くんが僕たちの家にやって来て、その後、皆でアザゼル様のお宅に出向く。

 

「おう! 来たか!」

「おはようございます! 総督閣下!」

 

「よし、じゃあまず、予定の確認をする。俺は向こうに行ったらひとまずサーゼクスたちと会合しなきゃならねえ。その間、お前たちはリアスの実家へ行ってそこであいつの両親と会って交流を深める、そして翌日は別の場所へ移動して若手悪魔たちが魔王領に集まる悪魔どもの恒例のしきたりにゲストという形で参加する。そしてその後は修行だ」

 

「総督閣下のいらっしゃらない状況でグレモリー家に滞在するのですか……?」

 アザゼル様の説明にさすがに僕は驚き、尋ねた。

 

「その点は心配いらねえ。相手はリアスたちとは違って経験豊かな大人だ。良識はわきまえている。お前たちは向こうではいわば【賓客】だ。大事にもてなしてくれるはずだ」

 

 確かにそうだ。三界のトップの間で決定された堕天使との和平、それを勝手にぶち壊すような事など良識ある者であればしないはずだ。ましてや相手は和平を結んだ当事者であるサーゼクス様の両親だ。息子の顔に泥を塗るような真似をするはずはない。

 

「だが、若手悪魔の連中との会合じゃ嫌な思いはするかもしれねえ……連中の中にゃ血の気の多い奴もいるし、堕天使に偏見や軽蔑感を持ってる奴もいる。だが、侮辱されても手を出す事は絶対に控えろ。こちらから手を出さねえ限り、奴らだって手は出せねえはずだ。手を出したならその時はそいつが罰を受けるだけだ。まあ尊、お前なら大丈夫だろうが」

 

 そうアザゼル様は言われた。僕としても悪魔界へ行く以上、悪魔たちに侮辱される事は覚悟している。今までだって、こちらに非があるとはいえグレモリー眷属たちに散々、酷い言葉で侮辱されてきているのだ。自分はともかく、愛しいレイナーレの事を侮辱されるのは辛いが、それも彼女を守るためなら仕方がないし、これまでも耐えてきている。

 

「はっ! 承知いたしました!」

「よし! じゃあ、行くぜ!」

「はっ!」

 

 そして僕たちはグレモリー眷属たちとの待ち合わせ場所へと向かった。

 

(次回に続く)

 




今回は前半がミッテルトVS小猫の勝負、後半が流音の堕天使化とそれに伴う彼とカラワーナの愛の交わりが中心となりました。尊とレイナーレ、主役の2人は今回はあまり目立たない形となりました(^_^;)

特にミッテルトと小猫の対決は以前のお話にはなかったエピソードでしたが、楽しんでいただけたのなら良かったです!^^

小猫を【ドチビ】と呼ぶミッテルト。共に小柄というイメージが強い2人ですが、両者の身長はミッテルトが145cmなのに対して小猫が138cmとそれなりに差があります。まあ、小猫もミッテルトに負けない毒舌家であり、即座に【鳥頭の堕天使】とキツくやり返しています(;^^)

ミッテルトと小猫の対決。まあ、現時点では両者の間には大き過ぎるほどの実力差があり、ミッテルトは完膚なきまでに叩きのめされた訳ですが、それでも小猫も、そして二人の戦いを見守っていたリアスも、一方的に叩きのめされつつも何度も何度も強敵に立ち向かったミッテルトの根性は認めて【強くなれる素質はある】と堕天使メンバーの合宿への同行を認めました。

このあたり、グレモリー眷属たちの堕天使メンバーを見る目にも若干の変化は出て来たといえます。そしてミッテルトは今後、打倒小猫を目指して努力していく事になります。

流音の堕天使化。これについては尊がミカエルにとても気に入られているという事があり、結構あっさりとその願いを果たす事が出来ました。ただ、流音とカラワーナの場合は生徒と教師の関係であるため、慎重な行動が求められる訳で…今後も、少なくとも人間界ではあまり大っぴらには出来ない訳ですが…とにかくこれで二人は晴れて心も体も結ばれました!

冥界への出発にあたって、また尊の両親に会いに行く尊とレイナーレ。もうレイナーレは尊の両親のすっかりお気に入りとなって【美人で可愛い自慢の娘】という扱いになっています(笑)

いよいよ次回は尊たちが悪魔界へと赴き、リアスの両親たちとも対面します。そこで果たしてどんな事が起こるのか? お楽しみに!^^
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