そして魔王主催のパーティーの当日、会場へと向かった尊とレイナーレは……
訓練を終えた僕たちは、2週間ぶりにグレモリー邸へと戻った。レイナーレも僕も、もうあのボンデージ姿ではなく、ここでの【正装】である駒王学園の制服姿に戻っている。
兵藤たちグレモリー眷属たちも一足先に戻って来ていて、玄関で出くわす。
「おう、イッセー、ずいぶんと逞しくなったじゃねえか!」
「は、はい、先生のキツ過ぎる特訓のおかげっすよ……」
アザゼル様に声をかけられた兵藤は頭を下げ、ぶっきらぼうな感じはするものの、敬語も使っている。彼もアザゼル様から直々に指導や教えを受ける立場となり、尊敬の念を持つようになってきたという事か。
「グレモリー先輩、お久しぶりです」
「お疲れ様。あなたたちも訓練の成果はそれなりにあったのかしら?」
「は、はい」
グレモリー先輩に挨拶すると、彼女はやはり素っ気ない感じではあるが労いの言葉をかけてくれた。だが、兵藤は僕たちにはいまだ、まともに目を合わそうとはしない。彼と共にいる木場や姫島先輩も同様だ。一方、塔城は相変わらず元気なさげにうつむいている。
ちなみに兵藤は上半身裸であちこち傷だらけで、以前から筋肉質ではあったが、さらに胸板が厚くなり、腕や足の筋肉も盛り上がっている。アザゼル様から聞いたように、過酷な修行を受けてきた事が伺える。
「あっ! レイナーレ様! ミコトさん! 訓練の方はいかがでしたか?」
「レイナーレ! ミコト! 訓練はどうだったかな?」
アーシアさんとゼノヴィアさんが僕たちに話しかけてくる。
「ええ、それなりに成果を上げる事が出来たわ。でも、ゼノヴィア、あなた、その格好は……?」
驚くレイナーレ。それもそのはず、ゼノヴィアさんは全身包帯だらけで着ている服もボロボロだったから。
「うん。修行して怪我して包帯巻いて、修行して怪我して包帯巻いてたら、こうなった」
ゼノヴィアさんはあっけらかんとした様子だ。
「す、凄いわね……で、でも、傷口はしっかりと消毒しておいた方が良いわよ」
「そうだよ。ゼノヴィアさんは女の子なんだから、傷が残ったら……」
「ううっ……キミたちは優しいなっ……私を女として見てくれて……イッセーなんかひどいんだぞ……」
ゼノヴィアさんは目を潤ませる。
「しかし、ほとんどミイラ女っすねぇ~~」
「そう! 今、ミッテルトが言ったのと、そっくり同じ事をイッセーは言ったんだ! 酷いだろう?」
「まあ……」
「それは……」
呆れたような表情を浮かべるレイナーレとカラワーナさん。しばらくして今度はアーシアさんが話しかけてきた。
「私も、まだまだですけど……それなりに頑張れたと思います。カラワーナさんとルオンくん、ミッテルトさんはどうですか?」
「ああ……私たちもレイナーレ様やミコト殿ほどではないが、それなりに頑張れた」
「はい、僕もまだまだですけれど……なんとか当初の目標はクリア出来たと思います」
「ウチもまあまあってところっす」
「そうですか。良かったですね!」
「アーシア先輩……ありがとうございます!」
「アーシア、ありがとう!」
「ありがとっす!」
「でも……【レイナーレやミコトほどでない】って言う事は……二人は相当に大きな成果を挙げたって事かな?」
「そうなんっすよぉ~~姉さまとミコトくんったら……イヒヒヒッ♪」
「そうなんですね! レイナーレ様とミコトさんの訓練の成果、ぜひ見てみたいです! きっととっても仲の良いお二人の事ですから、とても息の合った訓練だったのでしょうね」
ゼノヴィアさんとミッテルトちゃん、アーシアさん、3人の視線が僕たち二人に集中する。
「え、ええ……まあ……」
「う、うん……」
「ほう……本当にキミたちは大きな成果を挙げたようだね……! 私も見たいな……! 今度、アーシアと一緒に見せてもらっていいかな?」
「え、ええと……それは……」
僕たちがそんなやり取りをしているのを、兵藤や木場たちが白けた表情で見つめていた。
「よし、じゃあ今日はゆったりとくつろげ。夕食を済ませたら露天風呂でゆっくりと修行の疲れを癒せ」
「はっ!」
「ああ、そうそう、何でも今日は女湯に故障があってそっちは入れねえらしい……って訳で、しかたねえから混浴って事で」
「えっ? は、はい……」
アザゼル様の言葉に一瞬戸惑ったが、考えてみれば、僕たちは先日も最初は男湯と女湯に分かれて入ったものの、結局その後、(アザゼル様のせいだったが)混浴になった。そう考えれば別に良いか……
「まあ、仕方ないわね。今日はまた皆で入りましょう」
「そうですね」
「は、はい……」
「まあ、仕方ないっすが……姉さま、ミコトくん、この前みたいにエロエロに暴走し過ぎちゃダメっすよぉ~~」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
それから数時間後、僕たちは男湯に皆で浸かっている。もちろん、僕とレイナーレはしっかり身を寄せ合っている。流音くんとカラワーナさんも。その中間点辺りにミッテルトちゃんがいる。彼女はやはり気にしているのか、タオルで胸から下を覆っている。
「ああっ……やっぱり広々としたお風呂は気持ち良いわね……」
「そうだね……」
上機嫌なレイナーレ。さすがに周囲に他の皆がいる状況で、しかも流音くんとカラワーナさんへの配慮もあって、僕としても彼女と堂々と求め合う訳にもいかない。
この前のように皆と離れた所へ行ってという事も考えたが、ミッテルトちゃんに釘を刺されてるし……まあ、後で部屋に戻ってからたっぷりと……その時!
えっ……!?
ガヤガヤと語り合う声と足音が聞こえて来た。結構な大人数だ。という事は……
思わず僕たちが振り返ると……
「何て事かしらね……女湯が壊れて、こっちの男湯もいつ故障するかもしれないから早く入れって……えっ!?」
「でも、俺は嬉しいっすよ! 部長たちと一緒に入らせて頂けるなんて……なっ!?」
湯煙の中、もろに鉢合わせする事になったグレモリー眷属の面々と僕たち。
「な、何だ!? お前らっ!?」
「な、何であなたたちがまだ入ってるのよっ!? もう出たとアザゼルが……ア、アザゼル……だ、だましたわねっ!?」
兵藤が、グレモリー先輩が驚きの声を上げ、後ろにいる他の面々も驚いた表情を浮かべている。
「……!!」
カラワーナさんは思わずザバアッ!と立ち上がって、共にいる流音くんを庇うような姿勢でグレモリー眷属たちを睨み付ける。流音くんは驚愕した表情で固まっている。
ちなみに、女性陣は、塔城とアーシアさんはミッテルトちゃんと同じくバスタオルを体に巻き付けているが、他の面々はレイナーレやカラワーナさんと同じく全裸でその豊満な裸体をさらしている。兵藤たち男性陣は腰にタオルを巻き付けている。
…………!!
僕は慌てて目をそらす。すると……
「ミコト! 何て顔をしているのっ! 【至高の堕天使】の私が彼女たちに美しさで劣っているというつもりなのっ!?」
レイナーレがザバアッ! と水音を立てながら立ち上がってその素晴らしい裸体を見せつけつつ美貌に怒った表情を浮かべて叫んだ。
えっ!? も、もしかして……僕が彼女たちを見て興奮したとでも誤解したのかな……? そ、そんな事ないのにっ……!
一瞬混乱したものの、僕は自分の想いを叫ぶ。
「そ、そんな事ないよっレイナーレっ! 君が一番美しいよっ!」
するとレイナーレは美貌に満面の笑みを浮かべ、ガバッ! と僕を抱き締める。
「ウフッ♪ そうよね♪ 私が一番美しいわよね♪」
レイナーレの張り詰めた弾力感あふれる大きな乳房にぎゅむっ! と僕の顔が押し付けられる。
目の前に、カチカチに硬く勃起してビン! とそそり立っている、僕が好きで好きでたまらないレイナーレのいやらし過ぎる大きな乳首があり、僕の頬をくずぐる。その景観のあまりの卑猥さと感触に、僕の股間は激しくうずいて猛り立ち、僕は思わず彼女の乳首に吸い付きそうになるのを必死でこらえる。
そんな僕に彼女は小声でささやく。
「ごめんなさい。ここでは我慢してね。後で好きなだけ触らせてあげるから…… 吸わせてあげるから……」
一方、レイナーレの言葉に兵藤とグレモリー先輩が怒る。
「何だと!? お前……」
「何ですって!? 私たちよりあなたが美しいとでもいうの!?」
レイナーレは余裕の笑みを浮かべる。
「そう怒らないで頂戴♪ 私ほどじゃないけど可愛いお顔が台無しよ♪」
「何を言っておいでですの。私たちの方があなたよりずっと美しいですわよ。そうですわね? イッセー君」
「そうよ。私たちの方がずっと美しいわよ。そうよね? イッセー」
姫島先輩とグレモリー先輩にふられて、兵藤は驚いた様子を見せつつもレイナーレを睨みつけて叫ぶ。
「は、はい! 部長や朱乃さんやアーシアや小猫ちゃんの方がお前なんかよりずっと素敵だぜ!」
「あら、私のどこが足りないっていうの?」
レイナーレは負けていない。彼女の強気な態度に兵藤も驚いているようだ。
「そ、それはだな……よし! アーシアとゼノヴィアも来い! とことん語ってやろうじゃねえか!」
「は、はい……」
「わ、分かった……」
兵藤に名指しされて、アーシアさんとゼノヴィアさんも戸惑った様子を見せつつも応じる。
「そうね。あなたたちもそんな所に突っ立ってたら風邪ひいちゃうわ。お湯に浸かりながらゆっくりとお話しましょう」
「ずいぶん余裕じゃない。まあ、良いわ。どちらが女として魅力的か、はっきりさせましょう」
「身の程知らずの堕天使さんたちに現実というのを分からせて差し上げますわ」
グレモリー先輩に姫島先輩、兵藤はいきり立った感じで湯に入ってくる。アーシアさんやゼノヴィアさんは仕方なさそうな感じで、ギャスパーくんは怯えた様子で兵藤の後ろに隠れるような感じで後に続く。
一方、木場と鬼崎はこうした話が苦手なのか、他の皆と距離を空けて二人で湯に浸かる。塔城は相変わらず落ち込んだ表情で一人、ポツンと離れた所に浸かる。兵藤はその3人の方をチラリと見るが、あえて何も言わなかった。
あれ? 鬼崎も何か元気がないというか、心ここにあらずという感じがするけど……
それにしても、レイナーレがグレモリー先輩たちにあんな強気な態度を取ったのは驚いたな……あの教会での夜以来、これまでの彼女は兵藤やグレモリー先輩の前では怯えたり、一歩下がった態度を取る事が多かったけど、僕と一緒に禁手化を果たして、実力を大きくアップさせた事による自信からだろうか。
だったら嬉しいな! だってレイナーレ、君はその自信にあふれた表情が一番美しいもの!
そして……
「部長と朱乃さんはその美しさと気品で学園の二大お姉様って言われて大人気なんだぜ!」
「あら、私だって結構な人気よ♪ 体育の授業の時とか男子たちに注目されまくっているわ♪ 私にはミコトしかいないからどうでも良いのだけれど……ねっ、アーシア、ゼノヴィア、そうよね?」
「は、はい、確かにレイナーレ様は男子の皆さんの注目を集めてます」
「確かに、レイナーレは特に男子たちに人気あるな。その分、ミコトはその男子たちからヘイトを集めまくってるが……まあ、それに動じないミコトもまた大したものだが」
「気品はどうだ? 部長と朱乃さんの気品にはお前なんか到底及ばねえだろ!」
「そんな事ないよ! 僕の両親に会いに行った時、父さんと母さんはレイナーレの事を【すごく美しくて礼儀正しくて気品にあふれている】って絶賛していたよ」
「胸は?ウフフッ♪ やっぱり私の胸が一番大きいですわね♪」
「あら、ただ大きければ良いってわけじゃないわよ。それに大きさならカラワーナの胸の方がさらに大きいわ。ねっ、カラワーナ」
「えっ? い、いえ……」
「大きいのに加えて張りもないと♪ ほら、私の胸、張り詰めていてすごく弾力あるでしょ♪ ミコトはいつも言ってくれているわ♪ 【大きくて張り詰めて揉み心地最高で、乳首も大きくていやらしい君の胸は最高!】って♪」
「何よ。私の胸だって負けてないわよ。イッセーはいつも言ってくれてるわ。【部長の胸は最高!】って♪」
「本当にレイナーレ様の胸も、お姉様方の胸も素晴らしいですっ! 私もこんな胸になりたいですっ!」
「アーシアだってきっともっと大きくなるわ。だから安心して♪」
「レイナーレ様……! ありがとうございますっ!」
なんやかんだでレイナーレたちとグレモリー眷属の女性陣……巨乳のナイスバディの女性たちの中で居心地悪そうなミッテルトちゃんと、離れた所でいまだに憂鬱そうな表情でうつむいている塔城を除く……はワイワイと談笑している。
「…………………」
兵藤はそんな女性陣の様子を複雑そうな表情で見つめている。
「それはそうと……うわぁ……レイナーレ、キミの乳首、本当にすごく大きいな……前に見た時も大きかったが、今はさらに大きくなってるな……」
「ほ、本当ですね……す、すごく大きいです……」
「ウフッ♪ だってミコトが私のこの乳首が大好きで、毎日、私を裸にしてこの乳首をいじって、舐め回して、吸いまくってるんだもの♪ だから、こんないやらしい乳首になってしまってるのよ♪」
ゼノヴィアさんとアーシアさんが目を輝かせて、レイナーレのカチカチに硬く勃起してビン! と突き出している大きく卑猥な乳首を見つめ、レイナーレはそれに上機嫌で応じている。彼女が僕との事をあけすけに話すのは恥ずかしいが事実だから仕方ないし、嬉しくもある。
実際、レイナーレの乳首はここにいる女性陣の中で飛びぬけて大きくて卑猥だ。それは僕と彼女の愛の深さを象徴するもの! そう思うと誇らしささえ覚える。
「何よ! 私だってイッセーに強く愛されているんだから! ライザーと無理矢理結婚させられそうになった時、イッセーは身を張ってライザーと戦って私を奪ってくれたんだからっ! あっ! 朱乃っ! ドサクサに紛れて何やってるのよっ!!」
見ると、姫島先輩が兵藤を抱き締めていて、兵藤は顔を真っ赤にしてジタバタしている。まさに今にも鼻血を噴き出して倒れそうな様子だ。それを見たグレモリー先輩はもう僕たちをそっちのけで二人の方に向かい、姫島先輩と取っ組み合いのケンカを始める。
「あ~~あ、こうなったらもうあの二人は止まらないね……ほとぼりが冷めるまで放っておこう」
ゼノヴィアさんはやれやれという表情をして、今度はカラワーナさんの方を向く。
「カラワーナも、胸はもちろんだが乳首も大きいね……やっぱりルオンにいつも求められているのかい?」
「い、いや……これは……」
「………………」
カラワーナさんもゼノヴィアさんに正面からストレートに突っ込まれてあたふたしていて、流音くんは顔を真っ赤にしてうつむいている。
「レイナーレ様とカラワーナさんがうらやましいです……ミコトさんやルオンくんにそんなに愛されて求められて……イッセーさんは……いろいろな女の人に目移りして……そのクセいざとなるとすごく奥手で……」
「そ、そうなの……?」
「そうなんだよ。イッセーってば、私が【子作りしよう】と申し出てもいつも逃げ腰だし、この前、ここのお風呂に入った時は部長と朱乃さんの二人に迫られたら、鼻血噴き出して失神してしまってね……」
「まあ……」
アーシアさんとゼノヴィアさんの言葉にレイナーレが意外そうな表情を浮かべる。僕は先日のアザゼル様の言葉を思い起こす。
“あの一誠の奴なんか、未だ女の乳首をつついた事すらねえんだぜ。俺が女湯にぶち込んでやったら、あいつ、のぼせて失神しやがった!”
そういえば兵藤、この屋敷に着いての最初の会食の時、グレモリー卿やヴェネラナ様からあれだけはっきりと【君をわが婿に迎えたい】と意思表示されても、何の事やらという反応だった。あれだけグレモリー眷属の女性陣から想いを寄せられて迫られても、何が理由なのか分からないけれど応えられないんだ……
「リアス・グレモリー……彼女も結構大変なのね……」
「うん……」
レイナーレが兵藤をめぐって姫島先輩と大喧嘩を繰り広げているグレモリー先輩の方を見て、少し同情しているような表情を見せる。
「それに比べて私は幸せだわ……ミコト、あなたは私だけをいつも見てくれているし、どんな時でも私を愛しているとはっきり言ってくれるもの……」
レイナーレはそう心から嬉しそうな表情を浮かべて僕を抱き締めてくれる。彼女の張り詰めた大きな胸が僕の体にむにゅっ! と押し付けられ、彼女の大きく硬い乳首が僕の肌をこする。その素晴らしい感触に僕は酔う。
その時、いつの間にかミッテルトちゃんが塔城と並んで何か彼女と話している様子が目に入った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
全く、姉さまといいカラワーナといい、あの赤毛悪魔にタレ目悪魔といい、胸の自慢ばっかしてやってられないっす!
完璧美少女のウチに唯一足りないのが胸だけなんすけど……ああ傍でデカパイ女たちにそれを見せつけながら自慢されるとさすがにグサッとくるっす。
そう気が滅入ってたとこにふと見ると、あのドチビが相変わらずふさぎ込んでるのが目に入ったっす。
「おーーーい! いつまでウジウジしてるつもりっすか?」
「あっ。鳥頭の堕天使」
相変わらず失礼なドチビっす。ムカつきつつも近付いて隣に座る。ウチと同じく体にバスタオルを巻いているところを見ると、やっぱコイツも……まあ、ウチ以上に貧弱な体っすし。
「何でわざわざここに……? あっ、やっぱり胸を気にして」
「モロにお子様体形のアンタに言われたくないっす」
「また叩きのめされたいですか?」
「え、遠慮するっす……」
「それにしても何をそんなにいつまでもウジウジと悩んでるっすか?」
「…………」
ドチビはしばらく黙りこくった後、絞り出すような、小さな声で言ったっす。
「……なりたい」
「え? 何すか?」
「強くなりたい。陽太郎先輩や祐斗先輩にゼノヴィア先輩、朱乃さん……そしてイッセー先輩のように心と体を強くしていきたい。ギャーくんも強くなってきている。私にはアーシア先輩のように回復の力もない……このままでは私は役立たずになってしまう……【戦車(ルーク)】なのに私は一番弱いから……」
そうか……それを気にしてたっすか……
「なぜ、それをウチに話したっすか?」
「さあ、何ででしょうね……確かにあなたに話しても何にもならないのに……」
「本当に失礼な奴っすね。でも、ウチも同じっす……ミコトくんと姉さまはどんどん強くなって、ルオンも強くなってきてる……ウチはあの三人と違って神器もないし回復能力もないし、その上、非力っす……カラワーナにも大きく劣るっす」
話してる内に、ウチの心にも悔しさと情けなさがこみ上げて来て、思わず涙がこみ上げてきてきたっす。するとドチビはウチの肩にそっと触れたっす。
「なるほど。あなたも悩んでたんですね。もしかしたら私があなたに話す気になったのも、あなたに私と似たものを感じたからかもしれないです」
コイツ……思っていたより良いヤツだったかもしれないっすね……
「でも、私に一方的に叩きのめされているようではただのザコですよ」
前言撤回! やっぱコイツは超失礼な奴っす!
「まあ、おかげでほんのわずかですが少しは気が晴れたような気がします。せいぜい私にかすり傷でも負わせられる程度になるように努力してください。鳥頭の堕天使さん」
こ、このドチビ……!!
「うおおっ!! ウチは誓うっす!! 必ず強くなってアンタを叩きのめして吠え面かかせてやるっすよぉ!!」
ウチは思わずその場に立ち上がって叫ぶ。
「期待しないで待ってます」
どこまでも失礼な奴。でもその時、ずっと辛気臭かったドチビの表情にわずかに笑みが浮かんだ気がしたっす。
「あれ、何かアンタの御主人様と先輩がケンカしてるみたいっすよ」
「ああ、あれはいつもの事なので気にしないで大丈夫です」
ドチビは平然とそう言った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
僕たちは風呂から上がってそれぞれの部屋へと戻る。アザゼル様の嘘によってグレモリー眷属たちと鉢合わせして一緒に入るという予想外の事態になったが、レイナーレたちとグレモリー先輩たちが仲良く、とは到底言えないにしても裸の付き合いをして語り合う事で、それなりに関係の緩和が出来たかもと思う。
ミッテルトちゃんと塔城もだいぶ話し込んでいたようだし、アザゼル様の事だ。きっとこうした効果を狙って今回の事を仕組んだのだろう。
部屋に入った僕とレイナーレはお揃いの浴衣を着た姿でくつろぐ。
「レイナーレ、君は今日、グレモリー先輩や姫島先輩に対して堂々とした態度を取っていたね」
「ウフッ、そうね……あの教会での夜以来、私はずっと一誠に、そして彼女たちに怯えて卑屈になっていたわ。でも、今はもうミコト、あなたと一緒に禁手化を果たして、各勢力の実力者の方々にも認められるようになってきたんだもの。あんな卑屈な態度からはおさらばしないと。だって私は【至高の堕天使】なんだもの♪」
「うん! そうだよ! 君は誰よりも美しく素晴らしい至高の堕天使だよ!」
「ウフッ♪ ありがとう、ミコト、私が自信を、誇りを持てたのはあなたのおかげよ。あなたが私を愛し過ぎるほどに愛して、私の美しさを褒めてくれているから……あなたの愛の力が私を支えて、私をパワーアップさせてくれているから……以前の私は何の根拠もなく己惚れていた……でも、今はあなたのおかげで私は本当の自信を、誇りを持てているの! ありがとう! 私の至高の旦那様!」
「レイナーレ……!」
レイナーレの言葉に胸が熱くなった僕は彼女をそっと抱き寄せると唇を重ねる。風呂上がりの彼女はリンスとボディシャンプーの良い香りがする。
「あむっ……あふうっ……」
そっと唇を離す。レイナーレの美貌は赤く染まり、彼女は恍惚とした表情で僕を見つめている。僕の視線はもちろん、浴衣のはだけた胸元からのぞいている、彼女の胸の深い谷間に注がれる。
「レイナーレ、僕、ちょっと恥ずかしかったけど、とても嬉しかった! 君がグレモリー眷属たちの前で嬉しそうに【いつもミコトに求められているからこんないやらしい乳首になってしまっているの♪】、【ミコトはいつも言ってくれているわ♪ 大きくて張り詰めて揉み心地最高で、乳首も大きくていやらしい君の胸は最高! って】と言ってくれた事が! だって君のこの胸は、この乳首は僕の最高の宝物で、僕の君への想いを象徴しているものだから……」
そう言いつつ、僕はまず、浴衣の上からレイナーレの胸を、乳首をさする。彼女の張り詰めた大きな胸は、硬く勃起した大きな乳首は、浴衣の上からでもその感触ははっきりと伝わる。
「あっ……! あはあんっ……!」
次に彼女の浴衣の胸元に手を差し入れる。
「あっ!!」
レイナーレがビクッ! と体をふるわせる。僕の指が、手のひらが彼女の硬く勃起した大きな乳首の、張り詰めた乳房の感触を感じる。そして僕はその手をゆっくりと下に下ろしていく。彼女の引き締まったへその、その下の茂みの、秘部の感触を味わいつつ。
「あっ!! あっ!! あはっ!! ミ、ミコトっ!! ああんっ!!」
そして僕は彼女の両肩に手を置いて、浴衣をスッ……と引き下ろす。
「あっ……ああんっ……」
レイナーレの嘆息と共に彼女の滑らかな肌を浴衣がするりとすべり落ちる。よく映画にある、美女の体からドレスやバスローブがすべり落ちて全裸になるシーン。僕は最高に美しくいやらしい体を持つレイナーレを相手にそれをいつもしていて、その度に最高の幸福感に浸っている。
レイナーレの張り詰めた大きな乳房がユサリ! と揺れつつ露わとなり、その頂の硬くビンビンに勃起して突き出している卑猥極まる大きな乳首がぶるっ! とうごめきつつ晒される。さらに彼女の引き締まったへそが、黒の茂みに覆われた秘部が晒され、浴衣は彼女のしなやかな足をすべり落ちて床に落ち、彼女は全裸となる。
「ああっ……僕の最高の宝物っ……」
僕は目の前で張っているレイナーレの張り詰めた大きな乳房を、ビン! と突き出した大きく卑猥な乳首をいつもながら感激を持って見つめる。
すりっ……と手のひらで張り詰めた乳房をさする。
「あっ……」
人差し指で乳首をピン! と弾く。
「あっ!!」
弾かれたレイナーレの大きな乳首がぶるんっ! と上に向かって躍動する。さらに僕は彼女の乳首を指で何度も弾き、さすり、こね回す。ぶるっ! ぶるっ! ぶるるっ! ぶるるんっ! と大きく卑猥な乳首が何度も何度も躍動する。
「あっ!! あっ!! あっ!! あはあんっ!! ミ、ミコトおっ!! ち、乳首気持ち良いわあっ!! あっ!! ああんっ!!」
レイナーレは美貌に恍惚とした表情を浮かべて甘い声でもだえる。
「ねえ……レイナーレ、さっきみたいに僕を抱き締めてっ……君のその大きくていやらしい乳首で僕の頬をすりすりしてっ……」
「ああんっ……もうっ……ミコトったらどこまで私の胸が……乳首が好きなのっ……本当にエッチな子っ……」
レイナーレはそう甘い声でささやきつつ、美貌に思わずドキッ! とする妖艶な表情を浮かべて僕の肩を抱いて抱き寄せてくれる。彼女の張り詰めた大きな乳房が僕の顔に密着し、彼女のカチカチに硬い大きな乳首が僕の頬を、鼻を、唇をすりすりとくすぐる。
「あんっ……ウフッ……ウフフッ……どう? ミコト。私の乳首ですりすりされるのっ……とっても気持ち良いでしょ?」
「あああっ……うんっ……レイナーレっ……す、すごく気持ち良いよおっ……君の乳首ですりすりされるのっ……ああっ……」
本当にレイナーレのパイズリならぬ【乳首ズリ】は最高だ。膨れ上がってカチカチに勃起してビン! と突き出している彼女の乳首は見ているだけで射精しそうになるほどに卑猥で、硬いのにムチムチして弾力感いっぱいで、それが肌をこする感触はとても気持ち良くて、僕を激しく興奮させて股間を猛り立たせる!
さらにレイナーレの乳首がこれほどまでに大きく、卑猥になったのは僕と彼女の強い愛ゆえ、このいやらしい乳首は僕と彼女の【愛の実り】その事実が僕をさらに歓喜させる!
「ああっ!! レイナーレっ!! 好きっ!! 大好きっ!!」
僕は興奮のあまり叫ぶと、自分の口元をさすっていた彼女の大きな乳首にはむっ! と吸い付く。
「あっ!! あはあんっ!!」
レイナーレがビクン! と裸体を大きくのけぞらす。さらに僕は彼女の乳首に何度も吸い付き、舌で舐め回し、しゃぶりまくる。
「あむっ! ちゅうううううっ! ぷはっ! るろっ……れろれろっ……ぺちゃあっ……ああっ……レイナーレっ……おいしいっ! すごくおいしいよっ! 君の乳首! はむっ! じゅるるるるーーーっ!」
「ふあああああんっ!! ミ、ミコトおっ!! 気持ち良いわあああっ!! 吸ってえっ!! もっともっと吸ってえっ!! あああああんっ!!」
僕は夢中でレイナーレの乳首をむさぼり、レイナーレは長い黒髪を振り乱し、裸体をのけぞらせ、口元から涎を流して淫らにもだえまくる。彼女の大きな乳首は僕の唾液がべっとりと付いて卑猥に光り、ぶるっ! ぶるっ! とうごめきあまりにもいやらしい……!
ぎゅむっ! と僕の指がレイナーレの張り詰めた両乳房に食い込み、彼女の乳房が卑猥に変形する。
「あっ!! ああああんっ!!」
更に僕は僕の手を押し返してくるレイナーレの弾力感あふれる乳房をぐにゅっ! ぐにぐにっ! ぐにいいいいっ! と激しく揉みしだき、さらに彼女の卑猥な乳首を指でグリグリとひねり回す。
「ふっ!! ふうひいいいいいいいっ!!! ミ、ミコトおおおっ!!! そ、そんなに乳首激しく攻められたらああっ!! はひっ!! はあひゃああああああああんっ!!!」
レイナーレの絶叫と共に彼女のこれ以上ないほどに肥大化した両乳首から【堕天の乳汁】がビシュッ! ビシュビシュッ! ビシュウッ! と噴出し、彼女は絶頂に達した。
しばらくして僕とレイナーレはベッドで抱き合って休んでいる。2日後には夕方から魔王様たち主催のパーティ。僕たちも客として招かれている。これまでの疲れを取っておかなければならない。
「ねえ……ミコト」
「何?」
「今度のパーティだけど……私たちにとって……その……どうかしらね?」
レイナーレは心配そうだ。無理もない。あの若手悪魔の会合の際には、彼女は悪魔たちに石をぶつけられるわ、ゼファードルにセクハラじみた暴言を浴びせられるわ、ディオドラに酷い侮辱の言葉を浴びせられるわと散々、嫌な思いをさせられたのだから……
その彼女を僕はぎゅっ!と抱き締める。
「あっ……ミコト……」
「大丈夫だよ。今度はあれほどの事はないと思うよ。ある程度は嫌な思いはさせられるかもしれないけれど……でも、その時はパーティなんだし、そっと席を外しても別に問題にもならないと思うし……」
「そう、そうよね……私たちは別に重要な客というわけでもないものね……ありがとう、ミコト……おかげで気が楽になったわ」
レイナーレは微笑み、僕はまた彼女に唇を重ねる。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
パーティ当日の夕方、僕と流音くんは駒王学園の制服姿でグレモリー邸の廊下で二人でたたずんでいる。これから魔王様主催のパーティに参加するということで、レイナーレとカラワーナさん、ミッテルトちゃんの3人はその準備があるとの事で、この屋敷のメイドさんたちに連れて行かれたのだ。
「それにしても長いですね……」
「うん、女性の着付けは時間がかかるものだからね。仕方ないよ。僕もレイナーレとデートで彼女の服を探すのに付き合ってるからよく知っているよ。もっとも、彼女が綺麗な服を着て見せてくれるのが僕は楽しいから、全然イヤじゃなかったけどね♪」
そう……僕としては、この後のパーティには正直全然期待していないが、それでもレイナーレのドレス姿だけは楽しみなのだ。彼女の事だ。僕の気持ちを察して、また露出度満点のセクシーなドレス姿で僕を魅了してくれるに違いない!
「そうですね……! 僕もカラワーナ先生のドレス姿、とても楽しみです!」
流音くんが微笑む。そこで僕たちに声がかかる。
「おっ! 國原か! それと……確か水神だったか?」
「あっ! 匙くん」
「匙先輩、お久しぶりです」
「匙くん、どうしてここに?」
「ああ、会長がリアス先輩と一緒に会場入りするってんでついて来たんだ。で、会長は先輩に会いに行っちまったし、仕方ないんで屋敷の中をうろうろしてたら、ここに出た」
確かにこのグレモリー本邸は広いからね。ずいぶん迷ったのかな?
「そういえば……もうすぐグレモリー眷属たちとレーティングゲームをやるって聞いたけれど……」
「ああ、そうだ。俺、そのためにもこの二週間、鍛えたぜ」
僕は彼を改めて見つめる。そういえばなんだか顔つきが以前よりも精悍さを増して、体つきもより逞しくなった気がする。
「うん、君を見ているとよく分かるよ。僕は堕天使だからレーティングゲームには参加しないけれど、でも僕もこの二週間、訓練していたよ。レイナーレを……彼女を守れるようになりたいから……まあ、僕の場合、魔力で勝負するタイプだから、君たちの特訓とは違うけれど」
「そうか……お前は本当にレイナーレさんに一途だからな……俺、お前のそんなところ、嫌いじゃないぜ。いや、というより気に入ってるぜ!」
匙は背中をボン! と叩いて励ましてくれる。
「ありがとう。匙くん」
「おう! これからも色々と大変だろうが、頑張れよ!」
だが、そこで匙は急に緊張した面持ちになりつつボソッと言った。
「お、俺な……せ、先生になるのが夢なんだ」
「先生? 何かを教えるの?」
「会長は冥界にレーティングゲーム専門の学校を設立しようとしてる。ただの学校じゃないんだ。悪魔なら上級、下級、貴族、平民関係なしに受け入れる、誰にも自由な学校なんだ」
「俺、会長に聞いたんだ。悪魔界は少しずつ、差別やら伝統やらなんかが緩和されてきたけど、まだまだ根底の部分で受け入れがたい部分もあるって……だから、レーティングゲームの学校も未だに上級悪魔の貴族しか受け入れていない。ゲームは誰でも平等でなければいけない……これは現魔王様たちがお決めになられた事だ」
「だが、平等なのに下級悪魔の平民にはゲームの道が遠いんだよ。 おかしいだろ? もしかしたら、貴族以外の悪魔でもやり方次第では上級悪魔に昇格出来るかもしれないのによ……可能性はゼロじゃないはずなんだ!」
「会長はそれを何とかしたいって言ってた。下級悪魔でもゲームが出来るって事を教えたいって。だから、この冥界に誰でも入れる学校を作るんだよ! 会長はそのために人間界でも勉強されているんだ! スポットが決して当たらなかった者たちに可能性を与えるんだ! 1パーセントでも! ゼロに限りなく近くても! ゼロじゃなきゃ上級悪魔になれるかもしれないんだ! 國原、水神、お前たちは堕天使だけど、俺の気持ち、分かってくれるよな!?」
「うん、よく分かるよ! だって、僕たち堕天使の間でも身分の差による差別はとても大きいから!」
「分かります! 匙先輩!」
そう、僕たち堕天使の間でも身分の差による差別はとても大きい。悪魔界以上に。僕の大切なレイナーレ、カラワーナさんとミッテルトちゃん、そしてドーナシークさんは下級堕天使ゆえに差別され、アザゼル様をはじめとする堕天使界の指導者の方々にはかつてはお目通りさえ許されず、それゆえにその差別を乗り越えようとしてもがいたあげく、道を踏み外してしまい、破滅寸前まで追い詰められ、ドーナシークさんは命まで奪われてしまったのだ。
そんな彼女たちの思いをよく知っている僕としては匙の夢は心から共感出来るものだった。流音くんもその思いは同じはずだ。僕も、流音くんも、自分の最愛の女性が、そうした差別にどれほど苦しんできたかを知っているのだから。
匙は拳を振り上げて宣言する。
「だ、だからこそ、俺はそこで先生をするんだ。いっぱい勉強して、いっぱいゲームで戦って、いろんなものを蓄える。それで【兵士(ポーン)】の事を教える先生になるんだ。会長が俺にも手伝って欲しいってさ。こんな俺でも学校の先生になれるかもしれない!」
「お、俺、昔はバカな事ばっかりやっていてさ……親にも迷惑かけたし、周りの人間にも嫌われてた……でもよ、会長となら、夢が見れるんだ! 俺は生涯、会長のお側にいて、会長の手助けをする! 会長の夢が俺の夢なんだ!」
「匙くん! 君は本当にソーナ会長の事が好きなんだね! 大切な女性のために生涯尽くしたいという気持ち……僕も同じだもの! 僕も生涯、レイナーレと一緒にいて彼女を支えていく! 匙くん、お互い頑張ろうね! そして良い先生になってね!」
「僕も匙先輩のお気持ち、とても共感しました! ぜひ、良い先生になってください!」
流音くんも優しく微笑む。本当は彼もカラワーナさんの事を言いたいはず。でも、彼女の立場を考えて我慢しているのだ。
僕は思う。兵藤には……一人の女性を何があっても一途に愛し抜くという気持ちを理解出来ない、彼にはこの気持ちは絶対に理解出来ないだろうと……
「國原……! 水神……! そうだな! お互い頑張ろうぜ! そのためにも、俺たちはまずは兵藤たちに……グレモリー眷属とのゲームに勝たなきゃならない! もちろん、前評判じゃ向こうの方が圧倒的に有利とされちゃいるが……俺たちは負けない! 絶対に勝つぜ!」
「頑張ってね! 僕たちは君たちシトリー眷属を全力で応援するよ!」
「匙先輩、頑張ってください! 勝利を祈っています!」
僕たちにとって、一応和解したとはいえ因縁のあるグレモリー眷属と、駒王学園に僕たちを温かく受け入れてくれて、いつも支えてくれているシトリー眷属の皆と、どちらを応援するかは自明の理だ。アーシアさんとゼノヴィアさんには悪いけれど、僕たちは全力でシトリー眷属側を応援する。
「國原、水神、ありがとう!俺たち、絶対に勝ってみせるぜ! ところで、兵藤を見なかったか? いや、案内しろとは言わない。あいつはお前たちにとってはいろいろとある間柄だからな……でも、もし見かけたなら、どこで見たか教えてくれ」
「うん、分かったよ」
匙は手を振って、客間の方へと向かった。
「匙先輩と支取会長、とても立派な考えをお持ちなんですね。そして匙先輩は支取会長の事をそんなに……」
「そうだね。悪魔の人たちが皆、ああいう風なら、僕たちとしても安心なんだけれど……」
するとその時、待ちに待った声が響いた。
「ミコト、ルオンくん、お待たせ」
「レイナーレ!」
僕は彼女の方を振り向く。するとそこには……
「………!」
僕は思わずドキッ!とする。目の前のレイナーレは以前見せてくれたのとほぼ同じ黒のドレス姿だが、改めて見てもとてもセクシーだ! 前も、後ろもこれ以上はもう無理といえるところまで大きく空いたすこぶる露出度の高いドレス。
前は深い胸の谷間も、引き締まったへそも丸出しで、後ろも起伏に富んだ美しい背中がほぼ丸出しである。そのドレスの下の切れ込みは前はもう少しで陰毛が見えそうなくらい、背中もお尻の切れ込みがもう少しで見えそうなくらいまで空いている。その薄い布地は、彼女の硬く勃起した大きく卑猥な乳首が完全にその形までくっきりと浮かび上がっている。そして首には金のネックレスをかけている。
僕は思わず自分の胯間がはげしくうずき、猛り立つのを感じる。
「ウフッ……♪ ミコト、どう? 似合っているかしら?」
レイナーレは長く艶やかな黒髪をなびかせて、美貌に妖艶な表情を浮かべて僕に聞いてくる。まさにこのドレスは彼女の妖艶な美しさを、性的魅力をこれ以上ないほどに際立たせている。
「う、うんっ! すごく素敵だよ! 素晴らしいよ! レイナーレ!」
僕は感激に浸りつつ、彼女のあまりに美しく、いやらしいドレス姿に心からの賛美を送る。
「ウフッ♪ ありがとう♪ ミコト、嬉しいわ♪」
レイナーレは心から嬉しそうな笑顔を見せて、僕に寄り添う。僕は彼女の甘い匂いに……彼女のほとんどむき出しの胸の谷間とおへそ、背中の素晴らしい景観に……腕にすり付けられる彼女の張り詰めた大きな乳房と硬く大きな勃起乳首の感触に興奮して胯間の猛りを必死で抑える。
一方、カラワーナさんはいつものクールビューティな感じとは違った、少し緊張した様子で、そんな彼女を流音くんは目を輝かせて見つめる。
「ど、どうだ? ルオン、似合っているか?」
「は、はい! 先生、とっても綺麗です……!」
カラワーナさんの姿もレイナーレとよく似た、前と後ろがこれ以上ないくらいに大胆に空いたドレスだが、レイナーレの黒に対して彼女は紺色のドレスだ。やはりレイナーレ同様に彼女の素晴らしい女体美を存分に見せつけるドレスである。
「そ、そうか? ルオン、お前にそう言ってもらえて嬉しいぞ」
カラワーナさんは照れた様子で流音くんと手をつなぐ。
「こらーーーーっ! 姉さまとカラワーナばっかりに見とれてえっ! ウチだっているっすよぉ~~!」
ミッテルトちゃんが怒った様子で叫ぶ。こちらは赤と白の、フリルのついたゴスロリ風のドレスである。
「あっ、うん、ミッテルトちゃん、とっても可愛いよ!」
「う、うん、とても似合っているよ!」
僕と流音くんは慌ててミッテルトちゃんを褒めるが。
「むーーーーーーっ! 何すかっ! その取って付けたようなぞんざいなほめ方はっ! 姉さまやカラワーナに対する態度とはずいぶん違うじゃないっすか! もう~~っ! こうしてやるっすっ!」
「わわっ! ミ、ミッテルトちゃんっ! や、やめてえ~~っ!!」
僕たちがそんな風に騒いでいると……
「あっ、國原くんにレイナーレさん、そして堕天使の皆さん、どうしました?」
ソーナ会長の声が響いた。見ると彼女も両肩の空いた、しかし他の女性陣から比べると、少し地味目なドレス姿だ。
「あっ、会長」
「もう、出発の時間ですよ。行きましょう」
「は、はい」
僕たちはソーナ会長に促されて、彼女と共に客間へと向かう。するとそこには匙がガックリと落ち込んだ様子で椅子に座り込んで、全身をガクガクふるわせ、ボソボソと小声でつぶやいている。何か、とてつもないショックを受けて心ここにあらずという感じだ。
「サジ、サジ、どうしました?」
ソーナ会長がそんな匙を怪訝そうに見つめて声をかけている。
どうしたんだ? さっきはあんなに元気で気勢が上がっていたのに?
僕も驚くが、そこでハッ! と気付く。
あっ! そういえば、匙、「これから兵藤に会う」と言っていた。兵藤との間で何かあったのか?
「ちょっとミコト、匙くんたらどうしたのよ?」
「う、うん……実はさっきね……」
「そうなの……匙くんがそんな事を考えているのね。じゃあ、私たちも彼を応援してあげないといけないわね」
僕の話を聞いたレイナーレが言った。やはり彼女も自分の辛い過去や僕との関係があって、匙の気持ちに共感するものがあるのだろう。
「ミコト、そのレーティングゲームでは全力でシトリー眷属側を応援するわよ!」
「うん!」
すると次の瞬間、ズウウウンッ!!と軽い地響きと共に何かが飛来する重い音がしてきた。
「ミコト……これは……」
「うん……」
しばらくして執事さんが部屋に入ってきて伝えてくれた。
「タンニーン様とそのご眷属の方々がいらっしゃいました」
やっぱり! 「魔王主催のパーティには俺も参加する」と言っていたし。僕たちが庭に出てみると、そこには既にグレモリー眷属たちが控えていた。そして……
「うわっ! す、凄い……!」
「これは……壮観っすねぇ~~!」
流音くんとミッテルトちゃんが驚きの声を上げる。そこにはタンニーン様と、彼と同サイズのドラゴンが十体以上いたのだ。まあ、そんな巨大なドラゴンが十体以上も入る事が出来るこの屋敷の庭がまたとんでもないのだが……
タンニーン様の眷属も彼と同じドラゴンだという事か……
「約束通り来たぞ、兵藤一誠」
「うん! ありがとう、おっさん!」
兵藤がタンニーン様に馴れ馴れしい口調で叫んだ。まあ、タンニーン様が気にしないのならそれは良いが……
続いてタンニーン様は僕たちの方に顔を向ける。
「また会えたな、國原尊、レイナーレ」
「タンニーン様、先日はありがとうございました!」
タンニーン様と語り合っている僕たちを見て兵藤が目を丸くする。
「何だ? お前らもおっさんと知り合いなのか?」
「う、うん……僕たちもこの前、タンニーン様に訓練して頂いたの。兵藤くん、君が訓練の合間にいったん、この屋敷に戻っていた時に僕たちの所にも来て下さったの」
「そうだったのか……」
僕の答えを聞いた兵藤は何か思うところがあるようだったが、何も言わなかった。
「では約束通り、お前たちをパーティ会場まで連れて行く。お前たちが背に乗っている間、特殊な結界を背中に発生させる。それで空中でも髪や衣装やらが乱れないだろう。女はその辺大事だからな」
「えっ!?ウチらをこのドラゴンさんたちが会場まで連れていってくれるんすか!?」
ミッテルトちゃんが驚く。タンニーン様がパーティに参加するとは聞いていたが、まさかそんなサービスをしてくれるなどとは。その上、今のタンニーン様の言葉だと、それに加えてとても細やかな心遣いもしてくれるという事なのだ。
ドラゴンという種族……外見とは裏腹にとても知的で情が深いんだね……
「ありがとう、タンニーン。よろしく頼むわ。シトリーの者にこの堕天使たちもいるのだけれど、大丈夫かしら?」
露出度の高い豪華なドレスに身を包んだグレモリー先輩が尋ねる。
「おおっ、リアス嬢、美しい限りだ。そちらの件は任せてくれ」
「では、皆、行くわよ!」
グレモリー先輩の声を受けて、僕たちはドラゴンの背中に乗り、冥界の大空へと飛び出した。タンニーン様の上には兵藤が乗り、他の皆はタンニーン様の部下のドラゴンたちの背中に分かれて乗る。
僕とレイナーレは二人でその中の一匹のドラゴンの背に乗っている。
「見て! ミコト、眺めが素晴らしいわね!」
レイナーレが嬉しそうに視界に広がる風景を見渡している。だが、僕は慣れていないせいで少々怖い……とはいえ、隣にレイナーレがいてぴったりと身を寄せてくれているので、彼女の体の素晴らしい感触を感じる事でその怖さを忘れられる。
「ミコトはそんな風景よりも、レイナーレ、あんたの体の感触の方がずっと良いとさ」
ディヴェリクスがわざわざ暴露してくれる。
「もうっ! ミコトったらどこまでもエッチなんだからっ……しょうがないわね……ウフフッ……♪」
レイナーレはわざと怒った風を一瞬見せるものの、その実、とても嬉しそうにしてくれている。そんな彼女を僕はまずます愛おしく思う。
「しかし……ドラゴンの上からこの風景を見るとはな……何とも言えねえぜ……」
ディヴェリクスが苦笑しつつ言った。そうだよね。ディヴェリクスも元々はドラゴンの体なのだから。
「今、力あるドラゴンで健在なのはタンニーンを含めて三匹……だが、そのタンニーンは悪魔に転生しているから、元の姿で残っているのはオーフィスとティアマットくらいだな。残りはやられて封印されたか、隠居したかだぜ。玉龍(ウーロン)もミドガルズオルムも二度と表に出て来ねえだろう」
「そして俺、ドライグ、アルビオン、ファブニール、ヴリトラは神器に封じられちまった。いつの時代も強いドラゴンは退治されるんだ。強いドラゴンは怖い存在だからな……まあ、俺としちゃあミコト、お前と一緒にいりゃあ色々と飽きねえがな」
ディヴェリクスは少し寂しげな口調でそう語った。
「ディヴェリクス……」
「そういえば、ディヴェリクス、あなた、タンニーン様がどうして悪魔になっったのか知っているかしら?」
「それはな。大きな戦も出来なくなったこの時代、タンニーンとすりゃ、レーティングゲームをすれば様々な連中と戦えると思った事がまず一つだ。奴の中のドラゴンの血が叫ぶのさ。そして、理由にはもう一つあるのさ」
「もう一つ?」
レイナーレが首をかしげる。
「ドラゴンアップルという果物は知っているか? 龍が食う林檎の事だ」
「ええ、話だけだけれど聞いた事があるわ」
「とあるドラゴンの種族にゃ、ドラゴンアップルでしか生存できない奴らもいる。だが、人間界に実っていたそれらは環境の激変によって絶滅しちまった。もう、その果実が実る場所は冥界しかねえ」
人間界にドラゴンアップルはあったけれども環境の激変によって絶滅した。それはおそらく人間出身の僕にとっては気の遠くなるようなはるか昔の話……
「だがな……ドラゴンは冥界では嫌われモンだ。悪魔にも堕天使にも忌み嫌われてる。だからただで果実を与える訳もねえって事で……だからタンニーンは自分が悪魔になる事によって、実の生っている地区を丸ごと領土にしたんだ。上級悪魔以上になりゃ、魔王から冥界の一部を領土として頂戴出来る。奴はそれに目をつけたってわけだ」
「じゃあ、食べ物に困っていた、そのドラゴンの種族はタンニーン様の領土に住んでいるのね?」
「ああ、おかげさまでそいつらは絶滅を免れた。そしてタンニーンの領土内でそのドラゴンアップルを人工的に実らせる研究も行われているって事だ。特別な果実だ。研究にゃ時間がかかる。それでもその種族に未来があるのなら、続けていった方が良いって訳だ」
僕はディヴェリクスのタンニーン様についての話を聞いて感動した。一つの種族を助けるためにそこまでする。やはり【龍王】という肩書きは重いものがある。アザゼル様の【堕天使総督】、ミカエル様の【天使長】、サーゼクス様やセラフォルー様の【魔王】……皆、その肩書きに合うだけの度量を持っておられる。
「タンニーン様は素晴らしいドラゴンなのね……そしてディヴェリクス、あなたも素敵なドラゴンよ」
「お、おい、どうした? 急に? あんたみたいな美人にそんな事言われちゃ照れるじゃねえか?」
「ううん……ディヴェリクス、あなたはミコトや私をよく助けてくれて……私がミコトと再会して正式に結ばれたのも、私とミコトが一誠たちグレモリー眷属たちの執拗な憎しみからくる危機を乗り切ってこられてのも、あなたの力があっての事よ。本当に感謝しているわ」
「そうだよ、ディヴェリクス。僕たちの今があるのは君のおかげ……本当に感謝しているよ」
レイナーレと僕は、これまでなかなか言えなかった、彼への感謝の思いを伝える。
「お、おい、そんな事言っても何も出ねえぜ……だが……嬉しいぜ!」
ディヴェリクスは照れた様子だが嬉しそうだ。
そんな風にあれやこれやと1時間くらいも3人で談笑していると、眼下にまばゆい光明が広がっていた。どうやら会場へと到着したようだ。パーティ会場となる超高層高級ホテルは、グレモリー家の領地の端にある広大な面積の森の中にポッカリと存在していた。
とにかくスケールがとてつもなく大きい! ドラゴンの上から敷地の全体が見えたけれど、駒王町が丸々入るんじゃないかってくらいの規模だ!
僕たちを乗せたドラゴンは、スポーツ競技をする会場らしき所に降り立った。その競技会場の上空に来た時、下からライトが一斉にまばゆいばかりにこちらに集中した。まるでSF映画のような光景だ。
僕たちは別のドラゴンに乗ってきたカラワーナさんに流音くん、ミッテルトちゃんと合流した。
「じゃあ、俺たちは大型の悪魔専用の待機スペースに行く」
タンニーン様はそう言って、ドラゴンたちを引き連れてこの敷地のどこかへと移動していった。
それから僕たちはこのスポーツ会場まで迎えに来ていたホテル従業員の人たちに連れられて、超高級という感じのリムジンに乗った。先頭の数台にはグレモリー眷属の面々が、その次の数台にはシトリー眷属が、最後列の一台に僕たちが乗った。前の座席には僕とレイナーレが座り、後部座席にカラワーナさんと流音くん、ミッテルトちゃんが座った。
「凄い警備体制だね……」
「そうね……」
さすがに魔王様主催のパーティという事で、厳重な警戒態勢がしかれている。以前、三勢力会談の場が【禍の団】の襲撃を受けたという苦い前例が教訓となっているのだろう。
そういえば、アザゼル様は他のルートでサーゼクス様たちと合流してからこちらに来られるとの事だ。堕天使と悪魔、両陣営のトップの間ではしっかりとした信頼関係が構築出来ているようで喜ばしい。
「ようこそ、いらっしゃいました」
ホテル前に降り立った僕たちは従業員の人たちに迎えられ、フロントで受付を済ませるとエレベーターに乗り込み、パーティー会場の最上階の大フロアに向かう。最上階に到着し、僕とレイナーレは手を取り合って出る。
きらびやかな広間が目の前に広がった。フロアいっぱいに大勢の悪魔と美味しそうな料理の数々、天井からは巨大な豪華なシャンデリアが下がっている。とにかく何から何まで豪華で、カラワーナさんも流音くんも、ミッテルトちゃんもあちこちに向かって目を見張っている。
「リアス姫。ますますお美しくなられて」
「サーゼクス様もご自慢でしょうな」
そこにいる人々の目はグレモリー先輩に集中して、皆が彼女を褒めそやし、その隣にいる兵藤はにやけた表情を浮かべている。
「…………………」
レイナーレが複雑な表情を浮かべる。グレモリー先輩と兵藤は会場に集まっている上級悪魔たちとの挨拶回りに回っている。なんでも兵藤の事は、伝説のドラゴンを宿した者が悪魔になったと悪魔界では有名なようで、彼に挨拶したいという上級悪魔たちが大勢いるらしい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
僕はパーティ会場を祐斗と共に回っていた。女性悪魔たちが僕と彼の周りにキャーキャー言いながら群がってくる。まあ、僕たち二人は駒王学園でもいつも同様の状況に囲まれている訳で、適当に相手してあしらっている。
オーフィスと一緒に来て、二人でいられたらどんなに良いかな……
僕の脳裏にオーフィスのドレス姿が浮かぶ。もちろん、大人の姿になった彼女のものだ。とはいえ、それは到底不可能だ。
もちろん、オーフィスは僕が望めば同行はしてくれるだろうが、アザゼルやタンニーンたちは彼女の事をよく知っていて、たとえ姿がどうであろうと、彼らなら一発で彼女があのオーフィスであると見抜くだろう。彼女から醸し出される圧倒的なまでの魔力、独特のオーラはとてもごまかしようがない。
「陽太郎くん、どうしたの? 何か元気がないようだけれど……」
祐斗が心配そうに話しかけてくる。
「いや、そんな事はないよ。それなりに楽しめているよ」
「そうかな……それなら良いんだけれど……でも、何か悩んでいる事があるなら遠慮せずに言ってね」
「ありがとう」
実際のところ、僕の心は大いに乱れている。それはもちろん、自分が今、当の相手である祐斗や一誠、リアス部長たちグレモリー眷属の皆を騙している……自分が彼らと敵対している【禍の団】の一員であり、悪魔と堕天使や天使との戦争を再開させるための計画の手段として彼らを利用している、その事への罪悪感によるものだ。
グレモリー眷属たちと共に過ごせば過ごすほど、僕は彼らのお互いを思い合い、支え合う絆の深さと、困難に立ち向かい、目標に向かって進んでいく勇気と気概、そんな彼らと日々、共に過ごす心地よさに心を奪われていった。それは【禍の団】で活動するのとは比較にならないほどの充実感を僕に与えてくれる。
「我、陽太郎が決めた事なら、それに従う。だから、陽太郎の思いのままにして良い」
オーフィスの言葉が響く。僕の心にオーフィスに自分の決心を打ち明け、さらにグレモリー眷属の皆に全てを打ち明けた上で、オーフィスと共に本当に彼らの仲間になれたらどんなに良いか……その思いが僕の中で高鳴る。
だが、それで果たしてグレモリー眷属の皆が僕とオーフィスを受け入れてくれるのか? それを思うと不安は募るばかりだ。打ち明けた途端、彼らが今まで騙されていた事に激怒して、憎悪に満ちた目で僕を見つめ、罵るのではないかという不安、それにオーフィスはあまりにも恐ろしい存在としてその名が響き渡ってしまっている。僕が彼女の本当の姿を訴えても、皆がそれを受け入れてくれるなどあり得るのか? そんな恐ればかりが募る。
だが、もはやその決断をしなければならない時は刻々と迫っている。近々、僕たち【禍の団】と契約を結んでいるディオドラ……あの男はあの計画をいよいよ実行に移すに違いない……そうなれば間違いなくグレモリー眷属の皆は災厄に巻き込まれる。その時、僕はどうすれば……!?
僕は平静を装いつつも、心はそんな思いに千切れそうになっていた。
(次回に続く)
結局、今回も前回の更新から1か月ちょっとかかってしまいました~もっと早くしたいのは山々なのですが……(>_<)
予告の通り、今回は原作にはなく、以前のお話にもなかった、冥界温泉話パート2、尊たちがグレモリー眷属と温泉でバッタリ、その後、両者でワイワイというお話でした。
出くわした一誠やリアスたちに強気で応対するレイナーレ。これまでは彼女はあの教会でグレモリー眷属に襲撃されて追い詰められて以来、一誠やリアスを恐れて彼らに怯えた態度を取っていましたが、「いつまでもグレモリー眷属たちに怯えているのは彼女らしくない」「彼女は自信満々で傲慢な位の方が彼女らしくて魅力的」というご意見を頂きまして、【ちょうどレイナーレが愛し合う尊と共に禁手化を果たした今こそがそれにふさわしい!】と考えて、このようにしました!(*´∀`*)
今回のタイトルも、そんな自信を取り戻したレイナーレにちなんでのものです!
温泉での【裸の付き合い】を通じて、まだ仲良くとは到底言えませんが、これまでのただひたすら憎み合うだけの仇敵同士という感じとは少々変わってきた感のある堕天使勢とグレモリー眷属たち。両者は果たして今後どうなっていくのか…
ちなみに今回、初めてグレモリー眷属のリアスと朱乃の挿絵を入れました。お世話になっている方の強い要望がありまして……彼女たちの乳首はレイナーレやカラワーナに比べて小さくしてあります。尊や流音に愛されまくっているレイナーレやカラワーナと異なり処女性を強調するために。
そして風呂から出た後は恒例の尊とレイナーレのラブラブエッチ♥️この2人はやはりどこまでもエロエロバカップルを貫き通します!(笑)
尊たちと匙の語らい。尊・流音と匙が一人の女性を一途に愛するタイプであって、その点では一誠とは対照的である事、それゆえに尊や流音からすれば匙の夢に心から共感し、彼を応援する、そんな形となりました。実際、原作で一誠は匙の「生涯、会長の側にいて彼女を助ける!」という言葉を聞いて「俺とは違う」と言っていますしね。
パーティ会場に向かう尊&レイナーレとディヴェリクスとの語らい。タンニーンの事についてディヴェリクスから話を聞いたレイナーレと尊が、その話との繋がりの中で、これまで自分たちを支えてくれたディヴェリクスに感謝して彼にお礼を言う、それにディヴェリクスは照れつつも喜ぶ。実際、尊とレイナーレが結ばれて、二人が度々の危機を逃れるのにディヴェリクスがどれほど力になってきたか…それは大変なものがありましたので。
パーティ会場での鬼崎の苦悩。前回からの続きですが、今回は恋人のオーフィスの事やディオドラの陰謀の事も絡んで、より具体的にその深刻さが現れてきています。鬼崎の決断の時はまさに刻一刻と迫って来ている訳ですが、果たしてどうなるのか……?
次回はパーティ会場での出来事、その後、小猫と黒歌の姉妹の再会、それにより起こる事態に尊たちが巻き込まれるという展開になります。果たしてそこで尊やレイナーレがどんな行動を見せるのか、ご期待ください!(*´∀`*)