その彼らに不穏な影が忍び寄る!
冥界から人間界……駒王町へと戻って来た僕たち。そこに突如現れたあのディオドラ・アスタロトは一方的にアーシアさんに求婚し、怒る兵藤や唖然とする僕たちを無視して冥界へと戻って行った。
彼の行動に不穏さを覚えつつも、僕たちはグレモリー眷属たちと別れて自分たちの家へと戻った。僕たちが家の門の鍵を開けて庭の中に入ると、そこに堕天使界から来たアザゼル様の部下の人がやって来た。彼が連れていたのは……
「レックス!」
「キャオオンッ!」
僕たちの姿を見た途端、レックスは尻尾を大きく振ると僕に飛び付いて来た。三つの頭で次々と僕の顔をなめ回すレックス。
「わっ! ウフフッ! ただいまレックス! ごめんね。寂しい思いをさせてしまって……」
彼に謝る僕。今回の冥界合宿に当たって、さすがにグレモリー邸に彼を連れて行く訳にはいかず、アザゼル様の計らいで僕たちがここに戻って来るまで堕天使界で引き取ってもらっていたのだ。レックスは僕たちと離れる事を凄く嫌がって連れて行って欲しいと悲し気な声で訴え、僕たちも心が痛んだが仕方なかった。それだけに、こうして久しぶりに会えて嬉しい!
「み、三つ首の犬!?」
ケルベロスであるレックスを初めて見た流音くんが驚きの声を上げる。そう、僕たちと彼が出会って冥界に出かけるまで短い期間しかなく、その間、流音くんは天界に赴いて堕天使になったり、合宿に行く為の準備などでとても忙しく、レックスと引き合わせる機会がなかったのだ。
「ルオン、大丈夫だ。レックスはとても人懐っこいヤツだからな」
「そうよ。とても甘えん坊で可愛い子よ」
「そ、そうですか……?」
「そうだ。レックスは私たちの大切な仲間。これからお前にとっても大事な仲間となる。だから可愛がってやれ」
「は、はい……」
カラワーナさんとレイナーレに促されて流音くんは恐る恐るという感じでレックスの頭の一つを撫でる。
「クゥーー―ン」
レックスは嬉しそうな顔で流音くんの顔を三つの頭で次々となめ回す。
「あっ! ウフフッ……く、くすぐったいよおっ♪」
全力で甘えてくるレックスに流音くんはすぐに警戒を解いて笑顔で彼のされるがままになっている。そんな様子を見て僕たちの心も和む。
それから数日後、夏休みは終わって僕たちは学園生活に戻った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
学校が始まって1週間後、駒王学園は九月の大きなイベントである体育祭の準備に入っていた。
休み時間、僕とレイナーレはいつものように二人で教室の中で話している。相変わらずそれを忌々し気に見ている男子は多いが、僕たちは気にしないようにしている。
そこに眼鏡におさげの女の子が入って来た。胸はかなり控えめ。
「やっ、國原! レイナーレ先輩! 相変わらずお熱いわねぇ~~」
「桐生さん」
「藍華」
彼女の名は【桐生藍華(きりゅう あいか)】。兵藤やアーシアさん、ゼノヴィアさんとクラスメイトで僕たちとはクラスが違うのだが、好奇心旺盛な女の子で、学園の中でも何かと結構目立っている僕たち二人には、彼女の方から盛んに近付いて話しかけてくる。
桐生さんはレイナーレの事を【レイナーレ先輩】と呼ぶ。同学年ではあるのだが、レイナーレは僕たちよりも二歳年上という触れ込みで転入してきたのと(実際には彼女はそれよりはるかに僕たちより年上なのだが)、レイナーレの高校生としては不釣り合いな【大人の女】を感じさせる妖艶な美しさ(彼女の素性からして当然だが)への敬意(?)故だろうと思う。
「本当にあんたたちってもう夫婦そのものって感じよね~~レイナーレ先輩がここに来たその日にいきなり【生涯添い遂げ】宣言しちゃうし~~もういっぱいエロい事しまくっちゃってるんでしょ~~こらこら~~」
桐生さんは悪乗りした感じで僕たちを冷かしてくる。
まあ、確かに僕たちはクラスの皆の前でそう宣言したし、僕の両親からもレイナーレは僕の婚約者として認められているし、毎日いっぱい愛し合っているし、その通りなのだが……
「そのせいで國原、あんた、兵藤とは別の意味で学園の男どもを敵に回しちゃってるわね。もっとも、あんたはそんな事、どこ吹く風って感じだけど。それに比べて兵藤ときたら……」
桐生さんは溜息をつく。
「兵藤くんがどうかしたの?」
「あいつ、相変わらず童貞臭くてね~~さっきも教室で松田と元浜と、例の三バカで【誰が童貞卒業した~~! 畜生~~!】とか騒いでたのよ。まったく周りにあれだけ綺麗な女の子がいるってのにとんでもない甲斐性なしだわ。あいつ、前に比べればだいぶ締まった顔つきになったし、体つきもずいぶんたくましくなったってのに……話せば中身は全然変わってないのよねぇ~~」
桐生さんの言葉に僕とレイナーレは顔を見合わせる。あのグレモリー邸での様子を見ても、兵藤は口では【俺はハーレム王になる!】とかいつも騒いでいるが、実際に特定の女性と親密な関係になる事は、彼としては無意識なのだろうが避けている事は間違いない。
実際、彼がその気になりさえすれば、少なくとも彼の周りにいるグレモリー眷属の女性たち……少なくともグレモリー先輩やアーシアさん、姫島先輩、ゼノヴィアさんは彼の事を確実に受け入れるだろうと傍から見ていても思うし、彼女たちもそれを期待して待っている事は明白に思える。実際、アーシアさんは【イッセーさんが欲してくれさえすれば、私はいつでも……】と顔を真っ赤にして僕たちに言った事がある。
だが、兵藤は現状以上に彼女たちとの関係を深めようと踏み出す事はしない。特定の相手との関係を深める事で、他の女性たちとの関係が壊れる事を恐れているのか? それとも、古いがあの映画【男はつらいよ】の寅さんのように、次々に色々な女性に恋はするものの、いざ結婚、身を固めるとなると尻込みするというタイプなのか? まあ、レイナーレという一人の女性への愛を貫こうと常に心に誓っている僕としては、あのような多情な男の考えは理解出来ないが……
「まあ、あんたたちと兵藤があまり仲良くないっていう事はよく知っているし、あいつについての話はこのくらいにしておくわ」
桐生さんは気を使ってくれたのか話を打ち切った。
「ところで國原、レイナーレ先輩、最近、アーシアが遠い目になるんだけど、何か理由知ってる?」
桐生さんはアーシアさんの事が大好きなようで、よく一緒にいてなにかと世話を焼いている。やや腐女子気味なところがある桐生さんはきわどい発言でアーシアさんを困らせているが、それでもアーシアさんも桐生さんを慕っている様子だ。それだけに桐生さんはアーシアさんの事が気がかりなのだろう。
僕とレイナーレは再び顔を見合わせる。アーシアさんの様子が最近おかしいという事はゼノヴィアさんからも聞いているし、その理由も分かっている。そう、あの男、ディオドラだ。
突然アーシアさんにプロポーズした彼。名門の貴族悪魔の御曹司であり、世間一般的に考えれば【玉の輿な話】なのだろうが、兵藤の事が大好きで彼と一緒にいる事が幸せと感じているアーシアさんにとっては、はっきり言って迷惑な話でしかないようだ。
あれから何度も、彼女が暮らしている兵藤宅にディオドラから大量のラブレター、さらには映画のチケットや食事のお誘い、商品券、その他さまざまなプレゼントが届けられているとゼノヴィアさんから聞いている。アーシアさんは反応に困って、そうした荷物が届くたびに兵藤たちに謝っているのだという事だ。
僕たちとしても、兵藤とは色々あるとはいえ、彼がアーシアさんの事を心から大切に思っている事は確かだと思うし、それにアーシアさんがあのディオドラと結婚して、兵藤と共にいるよりも幸せになれるとは思えない。
あの若手悪魔の会合の時に僕のレイナーレを侮辱した時のあの態度……それは単に堕天使に対する偏見以上のあの男の歪んだ人間性(悪魔であり人間ではないが)を表している気がする。アーシアさんへの気持ちも彼女を女性として愛するというより、可愛らしい人形として愛でているような気がしてならない。そう、飽きたらすぐに他の人形に興味が移る、そんな具合に。
だが、こんな込み入った話を当人への断わりもなく第三者に話す訳にはいかない。僕たちがグレモリー眷属たちと未だ微妙な関係にある現状を思えばなおさらの事だ。
「いや、僕たちは特に何も聞いてないよ」
「そう……あんたたちは兵藤とは仲が悪くても、アーシアやゼノヴィアっちとは仲が良いから、何か聞いてるんじゃないかって思ったんだけどね……」
桐生さんは残念そうな表情を見せる。
ごめんね……
僕は心の中で彼女に謝る。
「ところで、また話が変わるんだけど……あんたたち、今日、私たちのクラスに新しく転校生が入って来たのって知ってる?」
僕はクラスメイトの男子たちが可愛らしい女子の転入生についての話で盛り上がっていたのを思い起こす。レイナーレの事しか見ていない僕には関係ない話なので、さして気に留めていなかったが、次の桐生さんの言葉で事情は変わった。
「その子、イリナって言うんだけど、兵藤やアーシアやゼノヴィアっちと知り合いみたいなのよ」
「イリナが!?」
「イリナさんが!?」
兵藤やアーシアさん、ゼノヴィアさんと知り合いだという事である程度予測は出来たもののレイナーレも僕もやはり驚く。
「何? あんたたち、知り合いなの?」
「うん……」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
その翌日の放課後、僕たち【ミューステリオン部】の部室にイリナさんが訪ねてきた。部員全員に加えてアザゼル様、ソーナ会長もいて、イリナさんを迎えている。
「はい! 堕天使の皆さん! また会えましたね! 紫藤イリナです。教会……いえ、天使様の使者として駒王学園に馳せ参じました!」
イリナさんは改まった口調で挨拶をして、僕たちは皆で彼女に拍手を送る。
「イリナさん! 来てくれて嬉しいよ! こちらでもよろしくね!」
「あなたの来校を心から歓迎するわ! こちらでもよろしく!」
「イリナ! 来てくれて嬉しいぞ! ここでもよろしくな!」
「来てくれて嬉しいっす!」
「紫藤さ……いえ、紫藤先輩! 先日はとてもお世話になり、ありがとうございました! こちらでもよろしくお願いします!」
僕たちとしては、彼女が突然、駒王学園に転入してきた事情は気になるものの、ここに来てくれた事は大歓迎だ。僕たちがミカエル様とお近づきになれたのも、僕と流音くんが堕天使になれたのも、レイナーレが神器を手に入れられたのも、イリナさんが間に入ってミカエル様にお願いしてくれた事がとても大きく力になったから。
そう、僕たちにとってイリナさんはまさに大恩人というべき存在なのだ! それだけに皆、心から喜んで彼女を迎えている。
「ふふふ♪ ありがとう♪ でも、挨拶が遅くなってごめんね。昨日は放課後すぐにオカルト研究部に呼ばれて、その後は生徒会の人たちも合流して歓迎会を開いてくれたから……」
「いえ、それは仕方ないわ。こうして私たちのところに来てくれて、とても嬉しいから。だから気にしないで」
レイナーレが微笑む。そう、イリナさんは兵藤と幼馴染なのだし、親友のゼノヴィアさんも今ではグレモリー眷属の一員。それに何よりもここはグレモリー眷属の本拠地なのだ。イリナさんとしてはミカエル様の使いとしての立場的にも、個人的事情からも彼らとの事を優先させなければならないのは当然だ。
「でも、大丈夫? 私たちの所へ行くと言って、一誠たちから嫌な顔をされなかった?」
「うん……正直に言うとね……イッセーくんたちからは露骨に嫌な顔をされたわ。【何であいつらのトコに行くんだ?】って……でも、私はミカエル様の使いとして、悪魔だけではなくて堕天使の人たちとも交わっていかなくちゃならないからって説明して……それでもイッセーくんは嫌そうだったけれど……でも、アザゼル様やソーナ会長が彼を諭してくれて、リアスさんも仕方ないという形ではあったけれど認めてくれたの」
「そうなの。ごめんなさいね。私たちのためにあなたに嫌な思いをさせてしまって」
「イリナさん、本当にごめんね。僕たちの事で」
「ううん、気にしないで♪」
イリナさんはニッコリと微笑んでくれる。
「それはそうと、さっきも言ったけれど、私はミカエル様の使いとしてここに派遣されてきたの。ミカエル様はここに天使側の使いが一人もいない事に悩んでおられたの。それで私が派遣される事になったのよ」
「そういう事だ。この駒王学園には天界と冥界の力が働いているって訳だが、実際の現地で働いているのはリアスとソーナ・シトリーの眷属と、俺たち少数の人員だ。まあ、それだけでも十分機能してるんだが、ミカエルの野郎、律儀な事に天界側からも現地で働くスタッフがいたほうがいいとわざわざ送ってくると言ってきやがってな。ただでさえ、あいつら天界はお人好しを超えたレベルのバックアップ態勢だってのによ。俺はいらねえと言ったんだが、それではダメだと強引に送ってきたのがこいつって訳だ」
アザゼル様は溜息をついた。
なるほど……誠実なご性格のミカエル様らしいなさりようだ。そしてその任務には兵藤たちグレモリー眷属とも、僕たちともつながりのあるイリナさんをおいて他にはいないという事だ。
「そういう事。それにしても……」
イリナさんは語りつつ、立ち上がって祈りのポーズを取る。するとパァァァァァ! と彼女の体が輝き、その背中から天使の証たる白い翼が生える。
「ウフフッ……! イッセーくんたち、私が天使になったのを知って、とても驚いていたわ♪」
そうか……僕たちはもう以前から彼女がミカエル様の【御使い(ブレイブ・セイント)】として転生天使になった事を知っていたが、兵藤たちはまだ知らなかったという訳か。それにしてもこれでこの駒王学園には悪魔に、僕たち堕天使、天使と三勢力が勢ぞろいしたという訳だ。
「さらにミカエル様は悪魔のレーティングゲームに異種戦として、【悪魔の駒】と【御使い】のゲームも将来的に見据えていると仰っていたわ! 今はまだ【御使い】を従えるのはセラフのみだけれど、いずれはセラフ以外の上位天使さまたちにもこのシステムを与え、悪魔のレーティングゲーム同様に競い合って高めていきたいと仰っていらっしゃったのよ!」
以前、アザゼル様が仰っていたように【御使い】は【悪魔の駒】を応用したシステム……ミカエル様はそれを用いて悪魔とのレーティングゲームもお考えになっているのか。
「天使や悪魔の中には上の決定に異を唱える者も少なくねえのさ。長年争い合ってきた仲だからな。突然、手を取り合えと言えば不満も出るぜ。だが、考えたなミカエル。そうやって、代理戦争を用意する事でお互いのうっぷんを競技として発散させるって策だ。人間界のワールドカップ、オリンピックみてえなもんだ」
なるほど。不満を持つ者たちのストレスの捌け口という形で……これまでの対立関係を解消して協力体制を築き上げていくために、各勢力でいろいろな新たな政策を採る事になったという訳か。
「そういう事ね。そうなってくると、将来的には天使対悪魔だけじゃなくて、ミコトくん、レイナーレさん、あなたたち堕天使と私たち天使との異種戦というのもあるかもね。アザゼル様、いかかですか?」
イリナさんの問いかけにアザゼル様は首をひねる。
「将来的にはそうなるかもな。だが、そう言ってもすぐにじゃない。少なくとも十年……もしかしたら二十年後だ。尊、お前はどうだ? そうなったら悪魔や天使とのレーティングゲームをやりたいか?」
「まあ……以前、兵藤くんに申し込まれて再び勝負する約束はしましたが……本当の所、僕は戦いよりもレイナーレと愛し合って彼女と共に過ごす方が楽しいです」
「ミコト……」
「なるほど……お前らしいな。ただ、さっきも言った通り、堕天使界で正式にレーティングゲームを導入する事になったとしても、それはまだ先の話だ。そうなりゃ今とはかなり状況も変わる。それに周囲も、お前たちが出る事を熱望するようになるかもしれねえぜ」
アザゼル様はニヤリと笑われる。
「えっ? 総督閣下、それはどういう事でしょうか?」
「さあな。とにかく、まだ先の話だ。その時になったらまた考えてみろ。その頃にはお前も流音も新人堕天使としてちょうど良い時期になるしな」
そう、人間界ならば二十年は大変な時間だが、僕たち堕天使や天使、悪魔にとってはごく短い期間なのだ。そうした話を聞くと僕は自分が改めて人間から堕天使になったのだという事を実感する。
それにしても、【周囲が僕たちに出る事を熱望するようになるかもしれない】……それはどういう事?
僕は疑問に思う。一方、レイナーレはそんな僕をじっと見つめている。彼女としては何か思うところがあるようだ。
「もしそうなったら……楽しめそうね」
ソーナ会長はクールな口調だが乗り気だ。イリナさんも笑顔で僕に語りかける。
「ミコトくん、まだずっと先の話だし、無理強いする気はないけれど、もし、そうなったら正々堂々と勝負しようね♪」
「うん……」
「その辺りの話はここまでにしておいて、今日は紫藤イリナさんの歓迎会としましょう。本来ならグレモリー眷属の皆とも合わせて行いたいところですが……それは既に昨日済ませましたし、紫藤さんには二日続きになってしまいますが、彼女からは快諾を頂いていますので、今日は昨日とは別に堕天使の皆さんからの彼女の歓迎会という形で行います」
ソーナ会長が改まった様子で説明し、イリナさんは笑顔で改めて挨拶してくれる。
「堕天使の皆さん! 私、以前は悪魔と同様に堕天使も敵視していたけれど、ミコトくんやレイナーレさんたちには危ないところを助けてもらったし、ミカエル様もミコトくんやレイナーレさんの事をとても気に入っていらっしゃるし、こうして和平も成立したので、皆さんと今後は何もはばかる事なく仲良くさせてもらいます! 教会代表として頑張りたいです! よろしくお願いします!」
その挨拶に僕たちも再度の盛大な拍手で応える。
その後、匙や真羅副会長や仁村さんなど生徒会のメンバーも入ってきて、イリナさんの歓迎式が行われた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
歓迎会が終わって、僕たちはイリナさんと別れて帰路につく。イリナさんもグレモリー先輩やアーシアさんや姫島先輩、ゼノヴィアさんたちと共に兵藤の家に住むことになったとの事。何でも兵藤の家は、グレモリー家の力によって無料で地上6階から地下3階まである豪邸と化したのだそうだ。
「それじゃ、また明日ね~~!」
「うん! よろしくね!」
イリナさんと僕たちは互いに手を振って別れた。
帰途、僕は先ほど、アザゼル様が仰った言葉について考える。そう、あの将来のレーティングゲーム参加についての話……
「どうしたの? ミコト? 深刻な顔をして」
レイナーレが僕の顔を覗き込むようにして聞いてくる。
「あっ、あのね。アザゼル様がさっき、【将来、堕天使が天使や悪魔とレーティングゲームを行う事になったら、周囲がお前たちに出る事を熱望するようになるかもしれない】って仰っていたよね。それはどういう事なのか気になってね……」
「やっぱり、あの事を考えていたのね」
「それはね……アザゼル様がミコト、あなたの事をとても高く買っておられて、あなたこそが将来の堕天使界を背負う者と考えておられるからだと思うわ。そう、サーゼクス様やグレモリー卿が一誠こそが悪魔界を背負う者と買っているのと同様に……」
「えっ? で、でも、僕なんかがそんな……」
驚く僕にレイナーレは首を振る。
「いいえ。ミコト、あなたはあの一誠たちグレモリー眷属との戦いに二回に渡って引き分けているのよ。その上、あの黒歌という猫又女との戦いでも見事な活躍を見せて、その知略と魔力、そして誠実で優しくて責任感も強い性格から、天界や悪魔界のトップの方々からもとても高く評価されているのよ。そんなあなたにアザゼル様が期待されないはずがないわ」
「レイナーレ……」
僕は彼女をじっと見つめる。最愛の女性にここまで言ってもらえて、気恥ずかしい思いと嬉しさの両方で胸がいっぱいとなる。そんな僕をレイナーレは潤んだ目で見つめる。
「いずれ、あなたは堕天使界において期待の星になる。あの一誠が悪魔界の期待の星になっているように……そうアザゼル様は確信されているのよ。だから、将来、悪魔や天使たちとの間でレーティングゲームが行われる事になれば、あなたは堕天使たちの期待を受けて出る事を求められるようになる。そうアザゼル様は仰っているのよ」
「でも……僕は……」
戸惑う僕にレイナーレはにっこりと笑う。
「ウフッ♪ 分かっているわ♪ ミコトはそんな戦いよりも、私と愛し合って過ごしたいのよね♪ 私はそんなあなたが大好きよ♪ 出世とか名声とか、そんな事よりもいつも私の事を第一に考えて、私だけを見てくれるあなたが……」
「レイナーレ……」
「アザゼル様も仰ったでしょう。【まだ先の話だ。その時になったらまた考えてみろ】って。だからその時になったら決めれば良いわ。そして私はあなたに従うわ。あなたの妻として愛しいあなたの決めた事に」
「レイナーレっ!」
僕は思わずギュッ! と彼女を抱きしめる。
「ミコト殿、レイナーレ様、さすがにここは公道で人間界です。お気をつけた方がよろしいかと……」
カラワーナさんの言葉に僕は慌ててレイナーレの体を離す。
「まあ、ミコト殿とレイナーレ様にはもう少し公衆の面前で慎みを持って頂きたいのはともかく……私もレイナーレ様の仰る通りだと思いますよ。あのアザゼル様のお言葉はミコト殿の事を高く評価されての事。その時が来たら、私たちはレイナーレ様と同じくミコト殿のご判断に従います。それで良いな? ルオン」
「は、はいっ! 僕も國原先輩のご判断に従います! 國原先輩なら必ず最も良い判断をされると、僕、信じていますから!」
「カラワーナさん……流音くん……」
「ウチもミコトくんと姉さまのバカップルぶりはアレっすけど、その件についてはミコトくんに全て任せるっす! ミコトくんは最高の司令塔っすから!」
「ミッテルトちゃん……ありがとう! みんな!」
僕はどこまでも自分を信じて付いて来てくれる、素晴らしい仲間たちに心から感謝した。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
イリナさんが転校してきてから数日後の事……
「はい! 私、リレーに出る!」
手を挙げる女子。ちょうどクラスはホームルーム中で体育祭で誰が何の競技をするのか決めている所だ。
僕とレイナーレは迷っていた。二人で二人三脚で出たいのだが、クラスの男子たちが凄い形相で僕を睨んでいる。そんな事に臆しはしないが、僕かレイナーレかどちらでも「二人三脚に出ます!」と手を挙げるやいなや、一斉に他の男子たちも「俺も!」「俺も!」と言い出すのは目に見えている。
「誰がレイナーレさんと組むのかクジやジャンケンで決めよう」
とかいう話になるに違いない。その証拠に黒板に書かれた種目のうち、二人三脚のところはずっと誰も手を挙げる者がないために空白のままになっている。
「どうするの?」
「うん……」
小声で聞いてくるレイナーレ。僕は考え込む。
この状態で二人三脚に手を挙げるのはあまりにも危険だ。クジやジャンケンで決めるなんていう話になったら、レイナーレが他の男とペアにされてしまう可能性が高い! そんなのは絶対に嫌だ! ここは残念だけど二人とも他の競技にするしかないか……
僕がそんな事を考えていると僕の体にポン! と紙切れを丸めたものが当たる。
「……!?」
僕がそれが飛んできた方向を見ると、匙がウィンクしている。そこで僕がその飛んできた紙切れを他の生徒に気づかれないようにそっと拾って、それを開く。するとそこには……
【國原、お前は借り物競争に出ろ。そしてレイナーレさんは他の競技に出ろ。後は任せとけ!】
と書いてあった。それで匙の意図を悟った僕はその紙切れをそっとレイナーレに見せる。それを見たレイナーレはコクッとうなずく。
僕は借り物競争に手を挙げ、一方、レイナーレはリレーに出場する事になった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
翌日から学園全体で体育祭の練習が始まった。僕たちのクラスも体操着に着替えて、男女混合でグラウンドにて競技の練習をしている。
「よう! 國原、残念だったな!」
僕に反感を持つクラスメイトたちが露骨に嫌がらせっぽく声をかけてくる。彼らとしてはレイナーレとペアで二人三脚を出来るかもという目論見が外れて、悔しさも合わせての嫌がらせだという事は明白だし、僕は相手にしないが。
目の前でレイナーレがブルマ姿でリレーの練習をしている。ぶるるんっ!と揺れ動く彼女のはちきれんばかりの大きな胸が、彼女のしなやかな足が、その太ももがまぶしい!
「おおっ! やっぱりレイナーレさんのブルマ姿は最高だぜ!」
「あの弾むデカいおっぱい、たまらねえぜ!」
「足も良いなあ……長くてすらっとして……!」
「お尻もムチムチで最高だぜ!」
レイナーレの素晴らしい体にクラスの男たちの視線はくぎ付けになり、野卑な言葉が飛び交う。
「それにしてもレイナーレさん、早えなぁ~~」
「ホントだな。あのデカいおっぱいでよくあんなに早く走る事が出来るもんだぜ」
そう、レイナーレは他の女生徒を圧倒する速さで走っている。さすがに生まれついての堕天使。
ただ兵藤たちのクラスにはゼノヴィアさんとイリナさんがいて、この2人もさすがに悪魔と天使だけあり、しかも女剣士である彼女たちは常に鍛えているため圧倒的に早いと聞く。それを考えるとうちのクラスの体育祭の優勝は難しいか……僕がそんな事を思っていると
「ミコト!」
走り終えたレイナーレが大きな胸を揺らせながら僕の所へ走り寄って来る。
「レイナーレ! お疲れ様!」
「ウフッ……♪ ありがとう……♪」
僕は彼女にタオルを手渡し、彼女は嬉しそうに微笑んでそれで汗を拭う。それを見ていた男子たちから一斉にブーイングが上がる。
「ホントに國原の野郎……忌々しいぜ……いつもいつもレイナーレさんにこれ見よがしにベタベタしやがって……」
怨嗟の声が聞こえる。まあ、いつもの事だが……
「それにしてもレイナーレ、さすがに圧倒的に早いね!」
「それはそうよ。私、堕天使だもの。とはいえ、一誠たちのクラスには、その一誠に加えてゼノヴィアとイリナがいるし、それを考えるとうちのクラスの優勝は難しいわね。まあ、私としてはそれはどうでも良いのだけれど」
レイナーレは僕が思っていた事と同じ事を言った。
「うん、そうだね。まあ、僕も君のこの姿を見られれば他はどうでも良いけれど」
「もうっ! ミコトのエッチっ!」
「フフフッ♪」
じゃれ合う僕とレイナーレ。周りの男子たちの僕を見つめる視線がさらに厳しいものになるが気にしない。
「おい、お二人さん、仲が良いのはいいが、周囲の連中の事を少しは気にした方がいいぜ。フォローする俺も大変だからな」
その声に振り向くと、そこにメジャーなど計測するものを持った匙がいた。生徒会役員である彼は準備に多忙なのだ。
「あっ、匙くん!」
「サジくん!」
匙は近付いてきてそっと小声で告げる。
「覚悟しとけよ。思い切り恥ずかしいお題をくれてやるからな」
「ありがとう……匙くん」
「サジくん……ありがとう」
「おう! 任せとけ!」
匙は親指を立ててウィンクする。
「それにしても兵藤の奴……さっきこれを見せたら【呪われたんじゃねえの?】と言いやがった……」
匙は包帯が巻かれた右腕を見せる。先日、彼が自らその包帯を取って僕たちに見せてくれたが、そこには黒い蛇のような痣が幾重にも現れていて、さらに小さな宝玉のようなものまで現れていた。彼がアザゼル様に聞いたところ、先日のレーティングゲームで兵藤と戦った際に、禁手化に至っていた赤龍帝の神器とラインを繋いだ事と、兵藤の血を吸ったのが彼の体と神器に影響を与えたということらしい。
ディヴェリクスの話では、匙のその異変は、彼の神器に眠るドラゴン、ヴリトラの魂が、兵藤の神器に宿るドラゴン、ドライグと接触した事によって、急激に呼び起こされたのではないかという事だった。
僕たちが話していると、そこにソーナ会長と真羅副会長が現れて、厳しい表情で匙を注意する。
「サジ、また何をしているのです。しなければならない事はたくさんあるのですよ。早く来なさい」
「目を離すとすぐにこれでは困りますね。しっかり働いてください」
「は、はい、すみません! じゃあ、またな!」
匙は慌てて二人に頭を下げ、僕たちに手を振って去っていった。
「サジくんも大変ね」
「うん、会長も副会長も仕事にはかなり厳しいタイプみたいだしね…」
「ええ、そうみたいね……」
それにしても、僕の中のディヴェリクス、兵藤の中のドライグ、匙の中のヴリトラと次々と伝説の中のドラゴンの魂が目覚めてきている。これは世界が大きく動いているという事の表れなのか……?
「キャー!! 木場くぅーーーん!!」
「鬼崎くぅーーん!!」
いつもながらの、女生徒たちには大人気のオカルト研究部の二人への黄色い声援が聞こえてきて、僕はそちらを見る。
「………………」
二人の様子を見ると、木場はにこやかな表情で女生徒たちに手を振っている(僕やレイナーレと目が合うやいなや、露骨に白けたような表情に常に変わるが)。鬼崎も手を振ってはいるものの、その表情はどこか影を帯びているという印象を受ける。
やはり、最近の彼の様子はおかしい。一体、何があるのか……?
放課後、僕とレイナーレは廊下でゼノヴィアさんを見つけた。何故か彼女は顔をしかめている。そんな彼女にレイナーレが声をかける。
「どうしたの? ゼノヴィア」
「ああ……レイナーレとミコトか……ちょっとこちらに来てくれないか」
ゼノヴィアさんは僕とレイナーレを人気のないところへと導く。
「あのディオドラ・アスタロトが盛んにアーシアに手紙やプレゼントを送り付けているという事はキミたちも知っているな? 実はな。今度のレーティングゲームで、そのディオドラ・アスタロトのチームと戦う事になったんだ」
「何だって!?」
「何ですって!?」
「ミコト、レイナーレ、正直、私はあの男が嫌いだ。アーシアも明らかに迷惑がっているし、絶対にあの男にアーシアを渡してはならないと思う。キミたちはどう思う?」
僕たちは即答する。
「ええ、私もそう思うわ! 絶対にあの男にアーシアを渡してはダメよ!」
「僕もレイナーレと同じだよ! 絶対にアーシアさんをあの男に渡してはいけない!」
僕はあの若手悪魔の会合での出来事をゼノヴィアさんに告げる。あのパーティ会場でディオドラがアーシアさんを物色するようにジロジロと見つめていた事、僕とレイナーレが彼に上級悪魔に対する礼を持って挨拶をしたのに対して、彼がレイナーレにひどい侮辱の言葉を浴びせた事を……
「なるほど……そんな事があったんだね……キミたちの話を聞いて、なおさらあの男にアーシアを渡してはならないという気持ちが強くなったよ! そう、アーシアは私たちが守る!」
「うん! 僕たちとしても出来るだけ力になるよ!」
「そうよ! だから、何か私たちに出来る事があったら伝えて!」
僕もレイナーレも兵藤とはいまだ互いにわだかまりはあるが、レイナーレとあんな事があったのに彼女の事を快く許してくれて、温かく接してくれているアーシアさんには感謝の気持ちしかない。だからアーシアさんのためなら、出来る限り力になりたい! そう心から思う。
「ミコト、レイナーレ……ありがとう!」
ゼノヴィアさんは心から嬉しそうな表情を浮かべた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
数日後の放課後、僕とレイナーレ、ミッテルトちゃんの3人はミューステリオン部の会合の後、帰宅の道を歩いていた。もちろん、僕とレイナーレは身をぴったりと寄せ合い、手を握り合っている。
部の会合ではアーシアさんの件で、アーシアさん本人やゼノヴィアさんから何か要請があったなら、すぐに協力する事を確認し、さらに近々、カラワーナさんとミッテルトちゃんが神器を入手して、それに伴う訓練を行う事が顧問のカラワーナさんから伝えられた。
カラワーナさんはまだ仕事があるという事で学校に残っている。
「僕も用事があるので、まだ残ります」
流音くんもそう言って、僕たちは二人と別れて先に帰る事となった。もっとも僕たちは流音くんの【用事】というのはただの口実で、本当は下校時間ギリギリまで残る事でカラワーナさんと一緒に帰りたいからだという事を知っている。
ちなみに今日、オカルト研究部……つまりグレモリー眷属たちはディオドラたちとのレーティングゲームに備えて、先日のレーティングゲームの記録メディアを見て分析をするとの事。アザゼル様も顧問としてそれに出席されるとの事だ。あの時、レーティングゲームを行った全ての試合の様子が分析される。もちろんディオドラのチームの試合についてもだ。そこから、何かあの男について分かる事はあるのだろうか?
「それにしてもルオンとカラワーナ、帰宅中にホテルへ……なんて事にならないっすかねぇ~~」
「大丈夫よ。ルオンくんはその辺りはしっかりしている子だから。噂を立てられるような下手な行動は慎むはずよ」
「なぁるほど~~つまり姉さまとミコトくんのエロエロバカップル振りを反面教師にしているって事っすかね~~」
ミッテルトちゃんはニタニタと笑って相変わらずの毒舌ぶりを発揮する。
「な、何を……」
レイナーレは思わず一瞬カッ! とした様子を見せたがそれを抑え、しんみりとした表情で言う。
「仕方がないのよ。あの二人は私とミコトとは立場が違うから……」
彼女は教師と生徒という立場から、常に自制する事を強いられる二人の心情を思いやっているのだ。僕たちがそんな事を話していて、人通りの少ない路地裏に入った時……
「……!!?」
僕はただならぬ気配を感じた。隣を見るとレイナーレもやはり同様の気配を感じたらしい。
「レイナーレ、ミッテルトちゃん、僕から離れないで!」
「ええ!」
「分かったっす!」
僕たちはうなずき合う。
すると周囲からぞろぞろとフードを深くかぶったロープ姿の者たちが出て来て、僕たち3人を取り囲む。その数は6名。
その中の一人が言った。
「堕天使レイナーレ。主命によりあなたを拉致させて頂きます」
その声は女の声。その他の5人もその体格から見てもどうやら皆、女のようだ。
「何だって!? 何が目的で僕のレイナーレに手を出そうとするんだ!? 君たちの主とは一体誰なんだ!?」
いきなりの理不尽な態度に僕は怒りつつ問う。だが、相手はそれに答えず、ジリジリと間合いを詰めてくる。
「ミコト、この連中、それほどの力の持ち主じゃないわ。あなたと私なら十分に勝てるわ」
レイナーレの言葉にうなずく僕。実際、彼女たちと相対していて感じるパワーは、グレモリー眷属たちや黒歌に比べれば比較にならないほどに弱い。
次の瞬間、僕はポケットから常に携帯しているレイナーレの黒の胸当てを取り出し、そしてそれを両手に持っている状態で、はち切れんばかりに張っているレイナーレの大きな乳房の頂の、制服の上からでもその形がくっきりと浮かび上がっている彼女の大きな乳首をすりっ! と強くさする。
「あっ!! あはあっ!!」
レイナーレが美貌に悩まし気な表情を浮かべてあえぐ。その瞬間、僕の股間が激しくうずき、それと同時に僕が両手に持っている黒の胸当てが僕の両手に装着される。
それと同時に、レイナーレの体から制服がバラバラにちぎれてはじけ飛び、彼女は全裸となってその美しくいやらしい魅惑の裸体をさらす。彼女の張りつめた大きく美しい乳房が弾み、その頂にビン! とそそり立つカチカチに硬く勃起した彼女の大きく卑猥極まる乳首が、彼女の引き締まったへそが、黒い陰毛に覆われた秘部が僕の目に映り、僕の股間はさらに激しくうずいて猛り立ち、僕は自分の中の魔力が一気に高まるのを感じる!
レイナーレはその美貌に妖艶な笑みを浮かべて手を突き上げるポーズを取る。
「ウフッ♪ 私の裸を見て、私の乳首を触ったミコトはとっても強いのよ! さあ、覚悟しなさいっ!」
美しくいやらしい裸体をさらしつつ、女たちに叫ぶレイナーレ。そう、彼女は僕が存分に力を発揮出来るよう、全裸になってくれたのだ。もっとも、この女たちには僕とレイナーレの必殺技を使うまでもないが。
「………………! な、何を……! この変態露出狂女っ!」
6人の女たちは目の前で展開する光景に唖然とするも、僕たちに襲い掛かろうとする。その瞬間、僕は叫ぶ。
「スプレッド・フォースっ!」
その瞬間、僕の手から黒布が飛び散って彼女たちを襲う。
「きゃっ!! な、何よこれっ!!」
「く、黒布がっ……!! ひいいっ!! 目、目にいっ!!」
「ぐふっ!! く、苦しいいいいっ!!!」
6人の女たちは黒布の破片に目や口をふさがれ、苦痛にのたうち回る。
「大丈夫、おとなしくしてくれれば、君たちを殺したり傷つけたりはしないよ。その代わり、僕たちの質問に答えて」
「わ、分かったわ……! おとなしくする……だから、この布を早く取ってっ! そして殺さないでっ!!」
彼女たちは苦痛に顔を歪めながら懇願する。僕としても愛しいレイナーレをさらおうとした事に怒ってはいたものの、殺す気は毛頭ない。あくまでも白状させるための脅しだ。そこで僕は技を解除する。
「はあはあっ……はあひいいっ……はああっ……」
彼女たちはまだ目を、口を押えてあえいでいる。その彼女たちに全裸のままのレイナーレとミッテルトちゃんが光槍を突き付ける。
「さあ! 早く言いなさいっ! あなたたちの目的は何なのっ!? そして誰の命令なのっ!?」
「何のために、誰の命令で姉さまを狙ったっすか!? さあ、早く吐くっす!」
だが、その時、声が聞こえて来た。
「おいっ! さっきから女の悲鳴が聞こえてるぞっ!」
「何だ!? 一体っ!?」
しまった! 周りの人たちにこの騒動が聞こえた!
次の瞬間、僕たちを襲った女たちはその場から消え失せていた。僕たちは急いでその場を離れる。もちろん、レイナーレはすぐに制服を再生させてそれを着た上で。
家に戻った僕たち。僕とレイナーレは寝室でベッドに腰かけて、先ほどの敵の襲撃について話し合う。
「襲ってきたのは、やっぱり【禍の団】の連中かしら?」
「おそらくね……でも、ヴァーリさんや黒歌たちとは関係ないと思う。彼らは強い相手と戦う事が目的だから、わざわざ配下の者に僕たちを襲わせたりするはずがない。彼らなら自分たち自身で襲ってくるはずだ」
「確かにそうね。では、誰がこんな事を……?」
「うん……」
僕たちは考える。確かに現状で僕たちを襲うとしたら相手は【禍の団】くらいしか考えられない。
しかし、あの程度の実力しかない刺客を送ってくるという事は、彼女たちが言った【主】というのは僕たちの事について無知であるか、あるいはよほど僕たちを舐め切っているかのいずれかだろう。はっきりレイナーレを名指しで拉致すると言ってきた以上、おそらく後者だと思う。彼女の事をただの下級堕天使と侮り、僕の事も人間から最近堕天使になったばかりの下級堕天使としか見ていないのだろう。
しばらくして、そのように露骨に僕たちを見下す態度を取った人物を思い起こす。そう、いたのだ! レイナーレと僕を面と向かって【下賤な下級堕天使】と侮辱した男が……!
それはあの、現在、渦中の人物となっているディオドラ・アスタロト……!
あの男はレイナーレの過去を……彼女があの教会での戦いで兵藤に敗れた事実も知っていた。ならばそれを念頭に彼女の事を舐め切っているのも納得がいく。それにあの時、あの男の傍にいた眷属は女性ばかりだったはずだし……だが、もしそうだとしたら、何故、彼はレイナーレを標的に……?
僕の頭に新たな疑問が沸く。
レイナーレが彼が執心しているアーシアさんを一度殺したから憎んでいるから? いや、あの時、彼は彼女を【無様にドジを踏んだね。無能な下級堕天使さん】と嘲笑った。そう、彼が彼女に抱いていたのは怒りではなくひたすら侮蔑の感情……なら、彼が犯人だとしたら、どうして今更、レイナーレを狙う!?
「ミコト……ずいぶんと考え込んでいるみたいだけれど……」
「うん、まだ確証は全くないんだけれど……レイナーレ、君をあの女たちに襲わせた相手について思い当たるふしがあるんだ」
「えっ!?」
驚く彼女に僕は自分の思った事を率直に伝える。
「ディオドラ……! あの男が……! 確かにあの男の態度や性格からすれば、あなたの考えは当たっている気がするわ。でも、なぜあの男が私を? あの男が私を徹底的に見下しているのは分かるけれど、あの一誠みたいにアーシアの仇討ち! なんて思っている訳でもないわよね。それなのに何故、今更私を狙うのかしら……?」
レイナーレは不安と戸惑いをにじませた表情で言う。僕はそんな彼女をそっと抱きしめる。
「あっ……ミコト……」
「レイナーレ、今のところは僕が言った事はあくまで推測でしかないよ。でも、あの男が君に悪意を持っているのは間違いないし、アーシアさんの件もあるし、用心する事に越した事はない。僕、明日、あの男に対する疑念をアザゼル様に報告するよ。そして、あの男の事を徹底的に調査して頂くつもりだよ。アザゼル様なら、きっとしてくださると思うから」
「ええ、私もそれが良いと思うわ」
レイナーレはうなずく。その彼女に僕はさらに自分の想いを伝える。
「レイナーレ、僕は君を守るためなら何だってするよ。君は僕の全てだから……」
「ミコト……ありがとう……私だってそうよ。あなたを守るためなら……あなたと一緒にいるためなら私は何だってするわ。今日も敵の女たちに【変態露出狂女】って罵られたけれど、私、大好きなあなたを支えるためなら、あなたを力づけられるなら裸になっていやらしい姿を晒すなんて何でもないの。あなたは私の全てだから……」
レイナーレは目を潤ませて僕を見つめる。僕の心はそんな彼女を愛しく思う気持ちでどうしようもないほどに高鳴る!
「レイナーレっ!」
「ミコトっ!」
僕とレイナーレは互いの名を叫びつつ、強く、強く抱きしめ合い、そっと顔を寄せ合い唇を重ねる。
「あむっ……」
唇を離すと、僕は彼女を改めて見つめる。レイナーレの美貌は上気して、彼女の大きな胸は制服の上からでもその形がくっきりと分かるように張り詰め、今にもブラウスのボタンを弾き飛ばしそうなほどだ。その頂の、僕が好きでたまらない彼女のカチカチに硬く勃起して突き出しているあまりにもいやらしい大きな乳首は、ブラウスを突き破りそうなほどにくっきりと浮き出してその存在を誇示して僕を誘う。
僕はいつもながら、愛しい彼女の美しさといやらしさの虜となり、僕の股間はズボンを突き破りそうなほどに猛り立ち、僕はブラウスの上から彼女の張りつめた乳房をむにゅっ! とつかむ。
「あっ!!」
レイナーレがビクッ! と体をのけぞらせる。僕は彼女のブラウスの上にくっきりとその形が浮き出している彼女の大きな乳首をすりっ! と強くさする。
「あっ!! あはあっ!!」
レイナーレが先ほどよりさらに大きく体をのけぞらせて大きな声であえぐ。僕はその彼女の痴態に……彼女の甘い声に……彼女の服越しにさすった乳首の感触に激しく興奮する。
「ああっ!! レイナーレっ!! 裸になってっ!!」
僕は興奮のあまり叫びつつ、まずは彼女の首元の黒いリボンをするっ……とはずす。
「あっ……」
僕はレイナーレのリボンをはずした首元から、彼女のブラウスのジッパーをスーーーッとゆっくりと下げていく……
「あっ……ああんっ……」
甘い吐息をもらすレイナーレ。ジッパーを引き下ろすと共に、彼女の深い胸の谷間があらわとなり、それがユサリと揺れる。それが僕の目にまぶしい。さらに下に引き下ろすと、彼女の引き締まったへそがあらわとなる。
ジッパーを下まで引き下ろした僕は、レイナーレの腰に手をかけて、まず彼女のスカートの前掛けをはずし、さらにスカートの本体の留め具をカチャッ! とはずす。
「あっ……あんっ……」
レイナーレの足元にスカートがストッ、と落ち、彼女のムッチリと引き締まった丸く形の良いお尻がほぼむき出しとなる。ほぼ、というのは、彼女はかろうじて秘部を申し訳程度に隠すだけの黒の紐状パンティーを履いているから。
僕はレイナーレの両肩に手をかけて、彼女のブラウスをするっ……と脱がせる。
「ああっ……!」
レイナーレの甘い声と共に、彼女の張りつめた大きな乳房がぶるるん! と大きく弾みつつ飛び出す。その乳房には、彼女の大きく卑猥な勃起乳首をかろうじて隠すだけの黒の紐状の胸当てが食い込んでいる。そう、上も下も彼女のあのボンデージ姿とほぼ同じもの。
もはやレイナーレが身に着けているのは乳首だけを隠しているその黒の胸当てと、秘部をかろうじて隠すだけの黒の紐状パンティーのみだ。僕は今度はその黒の胸当ての上からまた彼女の乳首を、彼女の秘部をさする。
「あっ……! ああんっ……!」
レイナーレが美貌に悩まし気な表情で身をふるわせる。僕はいよいよ、僕が何よりも大好きなその彼女の大きくいやらしい乳首を丸出しにしようと、彼女の張りつめた大きな乳房に食い込んでいる黒の胸当てに指をかけ、同時に彼女の腰の紐状パンティーにも手をかける。
「あっ!」
僕はそれを同時に強く引っ張る。手に感じるレイナーレの張りつめた弾力感あふれる乳房の感触。
「あっ!! ミコトっ!! あっ!! あああんっ!!」
レイナーレの甘い叫びと共に、ブチイッ! と黒の胸当てがちぎれて彼女の張りつめた大きな乳房がぶるるんっ! と先ほどよりもさらに豪快に弾み、僕が好きで好きでたまらない、彼女のカチカチに硬く勃起してビン! とまるで槍のようにそそり立っている、あまりにもいやらしい大きな乳首がぶるっ! と弾みつつさらされ、同時に下の紐状パンティーも引き剥がされて、彼女の黒の陰毛で覆われた秘部もむき出しとなり、彼女は全裸となって、その美しくいやらしい素晴らしい裸体を僕の前に晒す。
「ウフッ……♪ ウフフッ……♪」
全裸となったレイナーレが美貌に妖艶な笑みを浮かべ、胸を張って、その張りつめた美しい大きな乳房を、その頂のカチカチに硬く勃起してビン! と槍のようにそそり立っているいやらしい大きな乳首を見せつける。
そう、彼女は美の女神も圧倒する自分の美しくいやらしい裸体に、その裸体が僕を虜にして離さない事に絶対の自信を持っているのだ。僕もそんな自信にあふれた彼女こそが最高に美しくて魅力的だと思う!
レイナーレの爛々と輝く情熱的な赤い瞳に整った顔立ちの妖艶な美貌……長く艶やかな黒髪……滑らかな白い艶のある肌……ムッチリと張りつめた見事な球形の美しい大きな乳房……その頂の、僕がいつも見ただけで股間がうずいて射精しそうになるほどの、僕の心を捉えて離さない、石のようにカチカチに硬く勃起してビン!と槍のようにそそり立っている、あまりにもいやらしい大きな乳首……キュッ!と引き締まったへそにくびれた腰……黒い陰毛に覆われた秘部……くびれた腰にムッチリと引き締まった丸く美しいお尻……すらりと伸びたしなやかな足……彼女の全てが常に僕を虜にする!
「ああっ! レイナーレつ! なんて美しいのっ! なんていやらしいのっ! 君のその体っ! 僕を……僕をこんなにいつも虜にしてっ!」
僕はいつものように、感激にふるえながら愛しい彼女の素晴らしい裸体を賛美する。
そう、レイナーレのこの裸体は僕の全て! 僕は彼女のこの裸体を眺めてそれを触って存分に愛する事で日々、最高の喜びと活力を得て、強敵に立ち向かうエネルギーをこの裸体から得るのだから。
そんな僕をレイナーレは妖艶な表情で見つめる。
「ウフッ……♪ そうね……ミコト、あなたはあの時、私があなたを殺そうとしても私を愛して、命と引き換えにしても私のこの体を求めてくれたわ。あなたは私のこの体を愛する事であなたの中に眠っていた神器を目覚めさせて、私をあなたの虜にした。そしてあなたはその神器の力と私への愛で、私をあのグレモリーの悪魔たちから守ってくれた……」
レイナーレは自分のカチカチに勃起してビン! とそそり立っている、あまりにも卑猥な大きな勃起乳首を指でぶるっ! と弾ませる。その卑猥さに僕の股間は激しくうずく。
「ウフッ……♪ この乳首がこれほど大切なものになるなんて……このいやらしい乳首は私の誰よりも愛しいあなたを私の虜にして、あなたに最高の喜びを与えるもの。そしてあなたの戦うエネルギーに……あなたの必殺技の源になって……あなたを癒す私の神器の宿るところにもなった……おかげでこんなに大きくいやらしくなってしまったけれど……でも、私は嬉しいの。この乳首の力で愛しいあなたを支えられるのが」
「レイナーレ……」
「ミコト、お願い……! これからも永遠にずっと一緒にいて……! そして私を毎日裸にして、私のこの体を余すところなく見つめてっ……! 私のこの胸を揉んでっ! このいやらしい乳首をさすってっ! なめ回してっ! 吸ってっ! 私のこの体はミコト……あなたに愛されるために……そしてあなたを喜ばせるために……あなたに力を与えるためにあるんだものっ! 好きよ! 大好きよ! 愛してるわ! 私のミコトっ!」
レイナーレは目を潤ませて僕を見つめ、美しくいやらしい最高の裸体を僕に見せつけて、僕への愛を叫んでくれる。そんな彼女に僕の心は彼女を愛しく思う気持ちでいっぱいとなり、僕の股間は彼女の裸体への欲情で激しくうずき、猛り立つ!
「ああっ! レイナーレっ! もちろんだよっ! 僕は永遠にずっと君と一緒にいるよっ! そして君を毎日裸にして、君のその美しくていやらしい体を余すところなく見つめてあげる! 君のその素晴らしい胸を揉んであげる! そのいやらしい乳首をさすってあげる! なめ回して吸ってあげる! だって君のその体は僕にとって何よりも大切な最高の宝物なんだものっ! 君を裸にしてその体を愛するのは僕の最高の喜びなんだものっ! 大好きだよ! 愛してる! 誰よりも! 僕のレイナーレっ!」
僕は彼女に、全身全霊の想いを込めた愛の言葉を返す。
「ああっ!! 嬉しいっ!! 嬉しいわっ!! ミコトっ!!」
レイナーレはその赤く情熱的な瞳を潤ませて、感激に美しくいやらしい裸体をふるわせて僕を見つめ、叫んでくれる。その彼女の姿は美の女神も到底及ばないほどに美しく、そしていやらしい!
「さあ、来てっ! ミコトっ! 私のこの体を存分に愛してっ!」
「ああっ!! レイナーレっ!!」
僕は興奮のあまり叫びつつ、彼女の張りつめた大きな乳房に手を伸ばして、その頂にそそり立つ、彼女のあまりにもいやらしい大きな乳首を今度は直にするっ! と強くさする。
「あっ!! あはあんっ!! ミコトおっ!!」
乳首が性感帯であまりにも過敏なレイナーレは、それだけで裸体を大きくのけぞらせてあえぐ。僕は彼女のその痴態と、彼女の大きな乳首のあまりにも卑猥な形と、指に感じる彼女の乳首のカチカチに硬く、それでいてムッチリとした弾力感を併せ持つ素晴らしい感触にいつもながら心を奪われ、さらに何度も何度も彼女の乳首をさすり回す。
「あっ!! あっ!! あっ!! あはあんっ!! ミ、ミコトおっ!! あっ!! ああんっ!!」
僕の指の動きと共にレイナーレのいやらしい大きな乳首がぶるっ! ぶるぶるっ! ぶるるんっ! とまるで生き物のように卑猥にうごめき、彼女は美しい顔に恍惚とした表情を浮かべて甘い声であえぐ。
「ああっ……! レイナーレっ……! 本当に素晴らしいよっ……! 君の乳首っ……!こんなに大きくて硬くてムチムチしてっ……! なんていやらしい乳首なのっ……!」
「あはあっ……! あああんっ……! ミ、ミコトおっ……! わ、私っ、あはっ! あ、あなたに乳首触られるとおっ……! はああっ……! い、いつも、どうしようもなく感じちゃうのよおっ……!」
「フフッ…♪ 嬉しいよ、レイナーレ……もっともっと君の乳首を触ってあげる♪ もっと君をもだえさせてあげる♪」
「はあんっ……! う、嬉しいわあっ……! ミコトおっ……あっ! あはあんっ!!」
僕は右手でレイナーレのいやらしい魅惑の乳首をさすり回しつつ、同時に左手で彼女の起伏に富んだ美しい背中からムッチリと引き締まったお尻までをさすり回す。その感触もなめらかでとても素晴らしい! 本当に彼女の体はどこを見ても非の打ちどころがない、まさに【至高の女体】だ! 僕は改めて、この最高の美女を恋人にして彼女の愛を一身に受けている事、彼女のこの素晴らしい裸体を毎日眺めて愛撫できる幸せに浸る!
ああっ!! レイナーレっ!! 君を絶対に離さないっ!! 僕のレイナーレっ!!
僕の心に狂おしいまでのレイナーレへの恋情が燃え上がる! そして僕は左手の人差し指で彼女の背中をすーーーーーーっとなぞる。
「あっ!! ああああんっ!!」
レイナーレがビクウッ! と裸体を大きくのけぞらせる。僕は体をのけぞらせた事によってぶるうんっ! と大きく弾んだ彼女の張りつめた大きな両乳房をギュッ! とつかむ。
僕の指がレイナーレの乳房にめり込み、彼女の乳房が卑猥に変形する。
「あっ!! あはあっ!!」
僕はつかんだレイナーレの乳房をグニュッ! グニィグニィッ! グニイッ! と激しく揉みしだく。僕の手よりもずっと大きい彼女の乳房はまるで重力に逆らうかのようにム
チムチと張りつめていて、揉む僕の手を押し返してくる。その感触はまさに最高だ!
「ああっ!! レイナーレっ!! 君の胸っ!! 大きくてムチムチで弾力があって素晴らしいよっ!! もっともっと揉ませてっ!!」
「あはあんっ!! ミコトおっ!! 胸揉まれて気持ち良いっ!! 気持ち良いわあっ!! もっともっと揉んでえっ!! あはああっ!!」
僕は再び大好きなレイナーレの大きくいやらしい勃起乳首を攻める。まずきゅりっ! と強めに彼女の乳首をひねる。
「あっ!! あはあっ!!」
レイナーレがまた裸体をのけぞらせる。さらに僕は彼女の乳首をキュリッ! キュリキュリッ! キュリィツ! と何度も指でつまんで強くひねり回す。
「ふああああっ!! あはあっ!! ああああっ!! ミ、ミコトおっ!! そ、そんなに乳首ひねられてえっ!! あっ!! ふああんっ!! た、たまらないわぁっ!! ああああんっ!!」
僕はレイナーレの大きな乳首の、いつも見ただけで射精しそうになる、その卑猥極まる形と、硬く、それでいてムッチリとした弾力感あふれる素晴らしい感触、それを僕に攻められて美貌に悩まし気な表情を浮かべて激しくもだえる彼女の痴態に興奮して、さらに夢中で彼女の乳首を攻めまくる。
そして僕は彼女のいやらしい乳首を今度は思い切りギュリィッ! と強くひねる。
「ふっ!! ふぎいいいいいいいいっ!!!」
レイナーレは目を見開いて絶叫する。僕はさらに彼女の乳首をギュリッ! ギュリギュリッ! ギュリリイッツ! と激しくひねり回して引き延ばす。
「ふぎっ!! ふうぎいいいいいいっ!!! ふひゃあああんっ!!! ミ、ミコトおおおっ!!! ち、乳首そんなにされたらあっ!!! わ、私もうっ!! はひっ!! お、おかしくなっちゃうわあっ!!! あひっ!! ああああああーーーーーっ!!!」
僕が加え続ける乳首への強烈な刺激に、レイナーレは長い黒髪を振り乱し、目から涙を流して、口元から涎を垂れ流して、裸体をのけぞらせ、張りつめた大きな乳房を弾ませて絶叫する。その彼女の美しくいやらしい裸体からは汗がほとばしり、甘酸っぱい臭いが立ち込める。
僕の激しい攻めを受け続ける、レイナーレの大きくいやらしい乳首はこれ以上ないほどに膨張し、石のようにカチカチに硬く勃起して、僕の目の前でぶるっ! ぶるっ! と激しくうごめき、そのあまりの卑猥な光景に興奮が頂点に達した僕は、そっとその乳首に顔を寄せると、それをるろっ! と舐め上げる。
「あっ!! あはああんっ!!」
レイナーレがまた裸体を大きくのけぞらす。僕は彼女のその乳首をさらにるろっ! れろれろっ、るろおっ! と何度も何度も舐め上げ、その硬くムッチリとした感触を今度は舌で堪能する。
「あっ!! あっ!! あはああんっ!! ミ、ミコトおっ!! ち、乳首っ!! 舐め上げられてっ!! す、凄く気持ち良いわあっ!! あああんっ!!」
レイナーレは美貌を上気させて恍惚とした表情で甘い声であえぎ、彼女の硬く勃起した大きくいやらしい乳首は僕の唾液でベトベトになり、卑猥に光る。それはさらに僕を興奮させる。
「あああああっ!!! レイナーレっ!!!」
僕は興奮のあまり愛しい彼女の名を叫び、僕の唾液まみれの彼女の大きくいやらしい乳首に今度はむちゅうっ! と思い切り吸い付く。
「あっ!! あはあああああああっ!!!」
乳首に吸い付かれたレイナーレがまた裸体を大きくのけぞらす。僕は彼女の乳首に何度も吸い付き、吸い上げ、しゃぶりまくる。
「あむっ! じゅるるるるるーーーーっ! ぷはあっ! ああっ! レイナーレっ! 君の乳首は本当に凄いよっ! 指で触っても、舌でなめ回しても、吸っても最高っ! るろっ……れろれろっ……ああっ……なんておいしいのっ……」
「あはあああんっ!! ミ、ミコトおっ!! う、嬉しいわあっ!! だ、大好きなあなたがこれほどまでに私のこの乳首に夢中でいてくれてえっ!! ああっ!! お願いっ!! もっともっと私のこのいやらしい乳首を愛してえっ!! あはあっ!! も、求めてえっ!! わ、私のこの乳首はあなたのものなんだものっ!! あっ!! あ、愛してるっ!! 愛してるわあっ!! 私のミコトおっ!! ふあっ!! ああああーーーーっ!!!」
「あはあんっ……ああっ……はあはあ……ああんっ……」
レイナーレのいやらしい裸体から汗が滴り落ち、甘酸っぱい臭いが部屋に立ち込める。そのあまりの淫卑さに僕の股間はまた激しくうずく。そこで僕は思いつく。
「レイナーレ、君はさっき、あのディオドラの手下の女たちに対して腕を振り上げるポーズを取ったよね。あれをもう一回やってみて」
「えっ? こ、こう……?」
レイナーレが大きく右腕を振り上げる。露わとなる彼女の脇の下。
「そう。そのままじっとしていて」
僕は彼女にそうささやくと、彼女の脇にそっと顔を近づける。鼻にツ――ンと感じる甘酸っぱい刺激臭。それが僕の性欲をまた掻き立てる。
僕はレイナーレの脇の下をるろっ……と舐める。
「あっ!! あはあっ!!」
僕はさらに彼女の腋の下をるろっ……れろれろっ……るろおっ……と何度も何度もなめ回す。
「ふあああっ!! あはあああんっ!! ミ、ミコトおっ!! そ、そんなトコ汚いのにいっ!!」
「汚くなんかないよ。大好きな君の体なんだもの。ああっ……! おいしいっ……! 君の腋の下っ……君の汗っ……」
「ふああああんっ!! ミ、ミコトおおおっ!! わ、腋の下舐められるのっ!! す、すごく感じちゃうのおっ!! あっ!! ああああんっ!!」
「ウフフッ♪ そんなに感じてくれて嬉しいよ♪ そうだ! 今度はここはどう?」
僕はすっ……と膝を落として下にかがむと、今度はレイナーレの引き締まったおへそを見つめ、そのくぼみに舌を突き入れる。
「あっ!! あはあっ!!」
レイナーレがまたビクン! と裸体をのけぞらす。僕はさらに彼女のおへその穴をるろるろとほじくるように舐め回す。彼女の汗の臭いと塩辛い味わい、引き締まった彼女のおへその美しさが僕を激しく興奮させる。
「ふあああっ!! ミ、ミコトったらっ!! そ、そんなトコまでっ!! はあんっ!! ホ、ホントに汚いのにいっ!! ふあっ!! ああああんっ!!」
「さっきも言ったでしょ。汚くなんかないって……ああっ……君のおへそすごくおいしいっ……るろるろっ……ぺちゃあっ……」
「あはああんっ!! ミ、ミコトおおおっ!! お、おへそ気持ち良いっ!! 気持ち良いわあっ!! ふああああんっ!!」
僕はレイナーレの全身を余すところなく舐め回し、その素晴らしい味わいを楽しむ。その僕の愛撫に彼女の絶叫が絶え間なく響き続ける……
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
私は尊に激しく乳首を攻められて狂おしくもだえ続けた。そして尊は汗まみれになった私の全身を手でさすり回し、舌でなめ回す。彼が好きでたまらない私の張りつめた大きな乳房といやらしい乳首はもちろん、うなじを……背中を……脇の下を……おへそを……お尻を……そして秘部を……
私は尊の愛撫にいやらしい声をあげてもだえつつ思う。
ああっ……ミコトっ……! こんな素晴らしい幸せがあるなんて……! 愛する人にこんな風に愛されるのがこんなに気持ちよくて素敵な事だったなんて……! 私……あなたと結ばれて初めてそれを知ったのよ……!
そう、尊と……この子と初めて結ばれたあの日以来、この子の愛撫は私の体をその虜にしてしまっている。この子の指が……舌が触れただけで、私は体のどこをそうされても激しく感じてしまう。まるで全身が性感帯になってしまったように。特にこの子が最も愛して夢中で求めてくれる私の乳首は、膨れ上がって大きく、そして長くなり、常にカチカチに勃起してそそり立つ、あまりにもいやらし過ぎる乳首になってしまった。
それはもう服の上からでもくっきりと浮き上がってしまって、正直恥ずかしい。でも、私は嬉しい! それは尊がこの乳首が大好きでいつも夢中で求めて、愛してくれるから。そしてこの私のいやらしい乳首が愛しいこの子の力の源になり、この子を癒す私の神器もこの乳首に宿っているのだから。そう! このいやらしい乳首は私とこの子の愛の証なのだから!
ミコト……! 私は永遠にあなたを支え続けるわ! あなたが大好きなこの胸で! この乳首で! そう、私はあなたを……【ニプルドラゴン】を支える【ニプルクィーン】なんだから……!
そう、尊の私への一途な愛と、それにより発動したこの子の神器の力を受けて、私は初めて心の底から愛し合う喜びを知り、その愛と神器の力は、私をあのグレモリー眷属の悪魔たちから救ってくれた! そんなこの子は私にとって全て! その愛しいこの子を支えるためなら、私はどんないやらしい姿を晒そうがかまわない!
ミコト……! あなたは私が長い年月をかけてきて出来なかった事をあっという間に成し遂げたわ……! アザゼル様に、そして天界や悪魔のトップの方々にも認められてその信頼を勝ち得た……! あなたはそれを私への一途な愛の為だけに成し遂げた……! それが私は嬉しいの! 嬉しくて嬉しくてたまらないの!
でもミコト、私だって強くなったでしょう? あなたを愛して、あなたを支えたくてミカエル様にお願いして神器を頂いて、あなたと共に訓練をして私は強くなれた! もう私は以前の私じゃないわ! あの思い上がって自分の力を過信して、グレモリー眷属に無謀な戦いを挑み、一誠に無様に負けて醜態を晒した、あの時の私とは違うわ! もう私はグレモリー眷属たちにも、あのディオドラにも負けない! ミコト、あなたが一緒にいてくれるなら!
ミコト……あなたはアザゼル様が期待されているように、きっと堕天使界の期待を一身に背負う存在になるわ! そして私はその時、あなたがどんな決断を下してもあなたについていくわ! あなたの妻として! 私のミコト……!
私は尊の愛撫にいやらしくもだえつつ、心の中でそう誓った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
僕はレイナーレの裸体をくまなく舐め回した後、床に伏して汗まみれになってあえいでいる彼女を見つめる。
「はあんっ……はあはあっ……あはあんっ……」
レイナーレの丸く形の良い美しい尻。そこからのぞいている彼女の秘部。それを見つめる僕の股間はまた猛り立つ。
「レイナーレ……君の中に挿れたい」
「はあっ……ああ……いいわ……ミコト、来てっ……」
僕はレイナーレの傍に寄ると、ズボンのチャックを下げ、猛り立つ男根を出す。それをレイナーレは目を見張って見つめる。
「ああっ……! ミコトっ……! そんなにオチンチン大きくしてっ……! さあ……あなたのそれを私の中に挿れてっ……」
「うんっ!」
僕はレイナーレの滑らかな丸いお尻に手を置いて、身をかがめると、彼女のむき出しとなっている秘部にグニュッ! と猛り立つ男根を突き入れる。
「あっ!! あはあああああああっ!!!」
レイナーレがビクウンッ! と裸体を大きくふるわせる。同時に僕の男根がギュウウッツ! と強く締め付けられる。
「ふあああああっ!!! ミ、ミコトおおっ!!! あなたのオチンチンが熱いっ!! すごく熱いわあっ!!! あひゃあああんっ!!!」
「はあああああっ!!! レ、レイナーレっ!!! 君の中っ!! す、すごい締め付けだよっ!! あっ!! ああああああっ!!!」
僕はレイナーレの中の激しい締め付けに射精しそうになるのを必死にこらえつつ、懸命に腰を動かして男根を彼女の中に突き入れる。何度も何度も!
「ふひゃあああああんっ!!! ミ、ミコトおおおっ!!! わ、私もうっ!! イッちゃうっ!! イッちゃうわあっ!! あっ!! ああああああああーーーーーっ!!!」
「あああああっ!!! レイナーレっ!!! ぼ、僕もイクよおおおっ!!! あっ!! ああああああーーーーーーっ!!!」
絶叫と共に僕の精液がドビュビュビュッツ! とレイナーレの中に注ぎ込まれ、僕と彼女は共に絶頂に達した。
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長く激しい交わりの後、ベッドでうつ伏せになってあえいでいたレイナーレ。しかし、やがて彼女は身を起こして僕を切なげな目で見つめる。
「ミコト、お願い……キスしてっ……」
レイナーレは口を空けて、舌に人差し指を当てて僕にキスを求める。先ほどの僕に抱かれる前の軽いキスではなく、舌と舌をねっとりと絡め合う濃厚なキスを彼女は求めているのだ。
彼女の赤く上気した美貌と彼女の舌、そして先ほどまで僕が激しく愛撫していた彼女の張り詰めた大きな乳房とその頂のカチカチに硬く勃起してビン! と突き出している、あまりにも卑猥な大きな乳首に僕の鼓動はまた激しく高鳴り、股間は猛り立つ。
僕はうなずくと口を空けて待ち構えているレイナーレのそばに寄って、彼女にそっと顔を近付ける。
「あむっ……あふっ……」
レイナーレの舌と僕の舌が重なり合い、僕たちは互いの舌をむさぼるように求め合う。
「うんっ……るろっ……るろるろっ……れろっ……ぺちゃあっ……はああっ……はっ!はっ!はううんっ……」
舌がねっとりと絡み合い、熱い吐息がお互いの顔にかかり、互いの口内を余すところなくなめ回す。僕の口内をなめ回すレイナーレの舌の感触に。注ぎ込まれる彼女の唾液に僕はまるで脳がとろけるような快感に夢心地になる。
「るろっ……るろるろっ……れろれろっ……ああっ……! ミコトったらそんなに可愛い顔を赤くしてっ……ウフッ……♪ そんなに私のキスが気持ち良いのかしら……♪」
「はああっ……う、うんっ……レイナーレっ……君のキス凄く気持ち良いよっ……はああ……」
「ウフッ……♪ 嬉しいわ♪ もっともっとしてあげるわ……私の可愛いミコト……はむっ……れろれろっ……ぺちゃあっ……」
僕はレイナーレと激しく舌を絡め合いつつ、彼女の張り詰めた大きな乳房からビン! と突き出している。僕が好きで好きでたまらない大きく卑猥な彼女の乳首がまた欲しくなって、それを親指と人差し指でギュッ! とつまむ。
「あっ!! あはああっ!!」
レイナーレがまた裸体をビクッ! とふるわせる。僕は彼女の舌をむさぼりつつ、つまんだ乳首をまたギュリギュリッ! と激しくひねり回す。
「ふひゃあああああんっ!!! あむっつ…ミ、ミコトおおっ!! キ、キスされながらっ……ち、乳首をひねられるのっ……た、たまらないわああっ!! はふっ……お、お願いっ!! もっともっとキスしてえっ!! あふっ……も、もっともっと乳首ひねってえっ!! はひゃあああああんっ!!! 愛してるっ!! 愛してるわああっ!! 私のミコトおおおっ!! はむっ……あああああああーーーーーーっ!!!」
(次回に続く)
いよいよ原作第6巻のディオドラ編が本格的に開始となりました。
まず、以前のお話ではなかった流音とケルベロスのレックスとの初対面。最初は当然驚いた流音でしたが、レックスの人懐こい性格にすぐに仲良くなりました。実はこのディオドラ編ではレックスにもぜひ活躍させたいと考えていまして、それは特に流音との絡みで……という事で、ここで2人(?)を対面させました。それはどんな形になるかは……今後の展開にご期待ください!
桐生藍華の初登場。ここで彼女を登場させたのは好奇心が極めて旺盛な彼女が、駒王学園で評判のバカップルで、彼女が大好きなアーシアと親しい尊とレイナーレに興味を持たないはずがないし、彼女ならたとえクラスが違ってもどんどん自分の方から押しかけてくるだろうと思ったからです(笑)
イリナとの再会。尊とレイナーレ、そしてカラワーナと流音にとっても大の恩人であり、きわめて良好な関係にあって、またミカエルの直属の部下でもあるイリナの駒王学園編入は、尊たち堕天使組にとって大いに心強い事という訳です。
体育祭の出場種目の決定。最初は一誠&アーシアに対抗して、尊&レイナーレの二人三脚というのを考えたのですが、考えてみればレイナーレと熱愛している尊に対して、嫉妬からくる強い反感を抱いている彼のクラスメイトの男子たちが、彼がレイナーレとペアで出場するのを容易に納得するはずがなく、また尊としても他の男がレイナーレとペアを組むのは絶対嫌だという事で、尊は借り物競争に出て、匙の助けで…という形にする事にしました。匙は生徒会役員ですので工作も可能ですしね…(;^^)
尊&レイナーレとディオドラの眷属との戦い。ディオドラの性格からして、レイナーレに対し「あの女のせいで自分のせっかくの計画が台無しになった」と彼女に悪意をもって狙うというのは十分有り得ると思いますし、また自分の家柄、血筋を鼻にかけて他人を見下す彼ならば、下級堕天使である尊やレイナーレの事を見下して過小評価するのは間違いないという訳で、こんなストーリーを入れました。
原作中の描写でもディオドラの眷属たちはグレモリー眷属たちにたやすく打ち負かされていましたし、今の尊とレイナーレならば、彼女たちは敵ではないという事で、尊が本気を出すまでもなく、戦いは彼の圧勝に終わりました。
ちなみに尊は優しい性格で、対黒歌戦で言っていたように、特に女の子を攻撃したりする事は嫌いますが、今回は愛するレイナーレを狙われた事への怒りから、襲った彼女たちには結構きつくなっています。とはいえ、殺しも傷付けもしていませんが。
デイオドラに対して疑念を抱く尊。彼も、そしてレイナーレも、まだディオドラが過去の事件に絡んでいて、それを理由にレイナーレに悪意を持っている事を知らない訳ですが、尊がそれを知れば、もちろん彼はディオドラに対して激怒するでしょう。
いつもの尊とレイナーレの愛の交わり。今回はいつも以上に濃密に描いたつもりですが、いかがでしたでしょうか?
次回は尊たちが遭遇する、とある事態、そして鬼崎の苦悩と彼の決断、といったお話になると思います。
それでは、次回をお楽しみに!(*´∀`*)