※今回のお話に合わせて、前回第4話の尊がカラワーナに駒王学園に忍び込んでスピーカーを取ってくる事を頼む場面の描写に修正を加えました。投稿後の修正となってしまいました事をお詫びいたします。
「ミコト! 気を付けてっ!! そいつのパワーは私が到底敵わないほどに凄まじいわっ!!」
レイナーレが兵藤と対峙している僕に向かって叫ぶ。そしてしばらくして兵藤が先に動く。
「オラァーーーっ!!!」
兵藤が憎悪に歪んだ顔で、凄まじい雄叫びとオーラをほとぼしらせて僕に殴りかかってくる。
「フラッシュっ!!」
僕は彼に目くらましを試みる。
「うっ! オラァっ!!」
兵藤は一瞬、苦しそうに顔をしかめるも、そのまま僕に突き進んで来る。
「ぐあっ!!」
「ミ、ミコトっ!!!」
レイナーレが悲鳴を上げる。目くらましの効果で兵藤の神器を付けた右腕での一撃は僕の頰にかすっただけであったが、それでもその凄まじい一撃に僕の体は吹っ飛ばされる。
「ミコトっ!!」
「ぐはっ……」
レイナーレが全裸のまま、僕に駆け寄って来て僕を抱き起こす。かすっただけであったのと、神器の発動によって身体能力がパワーアップされていたので、KOされるには至らなかったものの、僕の口元からは血が流れ出す。
兵藤はそんな僕を見て笑う。
「へっ、國原、木場や小猫ちゃんから聞いていたぜ。てめえが汚ねえ戦い方をするってのをよぉ……だが、この俺にゃそんな目くらましなんて姑息な手段は通用しねえぜ」
うっ……!!
僕は思わず戦慄する。だが、そこでディヴェリクスが言った。
「そんな事はねえ。今の目くらましであいつの攻撃はかなり防げた。まともにくらってたら、お前はそれこそこの建物の外まで吹っ飛ばされて完全KOだったぜ」
その時、僕の顔にレイナーレの手が触れて、心地よい光が僕を包み、顔の痛みがひいていく。レイナーレはアーシアさんから奪った【聖母の微笑】を発動させたのだ。すると……
「てめえっ!!! その薄汚ねえ手でアーシアの力を使うんじゃねえっ!!!」
兵藤が激怒して殴りかかってきた。
「レイナーレっ!!!」
僕の叫びにレイナーレはうなずくと、僕を抱えて宙に舞い上がった。全裸の彼女の張り詰めた大きな乳房が僕の背にむにゅっ! と押しつけられるが、今はもちろんそれを喜べるような状況ではない。
「てめえらっ!! 逃がすかあっ!!!」
兵藤が叫びつつ、飛び上がってくる。
僕はその兵藤の顔めがけて今度はあのフリードとの戦いで放った噴煙を見舞う。
「ダーク・ブレスっ!!!」
「ぐおっ!! ごほっ!!」
真っ黒な噴煙をもろに受けた兵藤は視界をふさがれたのと同時に呼吸困難に陥る。その彼に僕は追撃の熱線を放つ。
「ぐわあっ!!」
熱線は兵藤の右肩を貫き、兵藤は落下してドシャーーーーーーンッ!!! と凄まじい音と共に床に叩きつけられた。
よし! これでしばらくは戦闘不能に……えっ!!?
兵藤を気絶させる事は出来たと思った僕の脳裏に、この隙にレイナーレを連れて礼拝堂から脱出しようという思いが一瞬浮かぶも、兵藤はすぐに起き上がってきた。凄まじい憎悪のオーラをほとばしらせながら。
「へっ、このくらいでやられやしねえぜ俺は……てめえらをぶちのめすまではな!!」
彼の両足はおそらくレイナーレの光槍で貫かれたのだろう。血まみれになっている。さらに肩も僕の熱線で貫かれて血が滴っている。
しかし彼は憎悪で血走った目の恐ろしい形相で僕たちを睨みつけ、再び迫ってくる。そんな彼に僕の心に思わず恐怖がこみ上げる。
「ミ、ミコトっ!!」
レイナーレも恐怖に蒼白になってふるえている。だがそんな僕たちをディヴェリクスが一喝する。
「うろたえるんじゃねえっ!! 攻撃は間違いなく効いて、奴の体力は確実に削り取られてる。後は相棒、お前のレイナーレへの想いが奴の憎悪が生み出すパワーに勝るかどうかだ!」
ディヴェリクスの言葉に僕は再び勇気を奮い起こす。
そうだ!! 僕はうろたえてなんかいられないっ!! レイナーレを、愛しい彼女を守る為に!!
僕はレイナーレを見る。すると彼女も僕を意思の籠った表情でしっかりと見つめてうなずくと、僕の手を取って自分の大きな乳房へと押し付ける。
「あはんっ!!」
レイナーレがあえぐ。僕は彼女の張り詰めた乳房のムッチリとした弾力感と、彼女のカチカチに硬く勃起した大きな乳首のコリコリした感触を手のひらに感じ、それに僕の心は高揚する。
そう、レイナーレは自分の素晴らしい裸体が僕を虜にし、それが僕の心を支え、勇気を奮い起こす原動力となっている事を知っていて、それゆえに彼女はあえて全裸のままでいてくれて、自ら僕の手を乳房に、乳首に触れさせてくれたのだ!
僕はレイナーレのその大きないやらしい乳首を指でぎゅっ! とつまむ。
「あっ!! あああんっ!!!」
レイナーレが美しい裸体を大きくのけぞらせて叫ぶ。その彼女の甘い叫び声に、彼女の大きくいやらしい乳首の素晴らしい感触に、僕は彼女を絶対に守りたい気持ちをまた大きく高鳴らせる。
「どこまでもふざけやがってっ!!! てめえらっ!!!」
僕たちの様子を見ていた兵藤がまた憎悪に顔を歪めて、怒りを爆発させて叫ぶ。僕はレイナーレの乳首から指を離し、再び兵藤と対峙する。その僕をレイナーレが潤んだ目で見つめ、叫ぶ。
「ミコトっ!!! 頑張ってっ!!!」
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私はドーナシーク。レイナーレ様にお仕えする下級堕天使だ。
私はこれまで、美しく、そして実力もあるレイナーレ様に心酔して、あの方の立てた計画に賛同してその実現のために働いてきた。
すなわち、【聖女】と呼ばれる人間の少女、アーシア・アルジェントの神器を奪って、それを我らが主、総督アザゼル様に献上して、そのご寵愛を得て出世しようという計画だ。
しかし、我々のその計画は大きく狂った。というより、そもそもが間違っていたように今となっては思える。
我々が拠点としたこの街が、魔王サーゼクス・ルシファーの妹、リアス・グレモリーの管轄下にあったというのがそもそものケチの付き始めであった。
さらに我々は何度も彼女から警告を受けたにも関わらず、彼女たちを侮って事態を悪化させてしまい、ついにここに乗り込まれて戦うという事になってしまった。
そして今、私はミッテルトと共に、そのリアス・グレモリーと対峙している。彼女の冷徹な目と体から発せられる強烈な魔力、それは我々の想像以上だ。
私は内心、体がふるえるのを感じる。彼女の隣には、彼女の眷属悪魔であろう、長い黒髪に豊満な体つきの女がいる。
このような事態に陥ってしまった事に私は今更ながら後悔の念を覚える。だが、その一方で私には一筋の光が見えた気もする。それはつい先日、私たちの前に現れた、レイナーレ様の想い人である國原尊……ミコト殿だ。
レイナーレ様が上層部から、危険な神器の持ち主であるとして殺害を命じられつつも殺さず、その上、恋し合う間柄となったミコト殿、私もカラワーナから話を聞いて興味を覚えていた。
私たちの前に姿を現したミコト殿。男としては可憐すぎる容姿、しかし芯は強く、その体に秘めた神器の潜在能力は相当なものがあり、あの狂犬のフリードと戦って見事に勝って見せ、悪魔どもに襲われたカラワーナを救ってくれた。
とても謙虚でこの私にも年上だからと最大限の敬意を払って接してくれるミコト殿。何よりもレイナーレ様を心の底から愛している事、それが傍目にもはっきりと伝わってくる。
私はそんなミコト殿に好感を持ち、カラワーナもミコト殿に密かに想いを寄せている。
さらに私を感心させたのがミコト殿の優れた洞察力、判断力、そして強い意志だ。グレモリー眷属の悪魔どもの力とレイナーレ様の力を比較して、レイナーレ様では奴らに勝てないとあえて直言した。
それは決して臆病さからではなく、愛するレイナーレ様を守りたいという強い気持ちからだった。
そして今、ここに乗り込んできたグレモリーの悪魔たちに対して、ミコト殿はレイナーレ様を守るために命懸けで立ち向かっている。レイナーレ様がミコト殿の言われることをお聞きにならず、我々もレイナーレ様を止めなかった、それがこのような事態を招いてしまったにも関わらず。
もし、そんなミコト殿とレイナーレ様がこの場を生き延びる事が出来たならば……!
私はそんな事を思いつつ、目の前のリアス・グレモリーに語りかける。
「わざわざ来ていただき、申し訳ない、リアス・グレモリー殿」
「ごきげんよう、ドーナシーク。あの夜以来ね。まあ、これがあなたたちと会う最後になるでしょうけれど」
リアス・グレモリーは冷徹な表情で言った。彼女は当然、我々を殲滅する決意でここに乗り込んできたのであり、それをはっきりと口に出したのだ。
【あの夜】とは、私がまだ兵藤一誠が彼女の眷属だとは知らず、彼をはぐれ悪魔だと考えて狩ろうとして、彼女にそれを止められ、警告を受けたあの夜の事。
「その事だが、これまでの事は申し訳なかった。どうかここは引いてもらえないだろうか? 我々としても出来る限りの償いはさせてもらうつもりだから」
「ドーナシーク……」
傍らのミッテルトが私の顔を見上げる。もちろん、私としても今更こんな言葉が受け入れられるなどとは思っていない。目的は時間稼ぎだ。ミコト殿がレイナーレ様と共にここを脱出する、そのためのものだ。
リアス・グレモリーからは予想した通りの反応が返ってくる。
「どうしたの? 今更。単に怖じ気づいたのかしら? それとも、ミコトかあなたたちの主人にそうするように言われたのかしら? どちらにせよ、もう遅すぎるわ」
私は食い下がる。
「頼む。ミコト殿もそれを切に願っておられる。あなたたちと戦いたくないと」
「私もこれまで、あの子のお願いを聞いてずいぶんと我慢をしてきたわ。あなたたちが私の警告を無視して何度もイッセーを襲撃した事にもあえて目をつむって。でも、もう限界だわ。一誠は何があってもアーシアをここから取り戻す気よ。私は彼の主として、彼のたつての願いを無視はできないわ。それに、私が今、あなたたちがこの場でアーシアを無事に返したら考えてあげても良い、と言ったところで、あなたたちはそれを実行出来るのかしら?」
リアス・グレモリーは鋭い目で私たちを睨んで言った。
「……………」
私は黙るしかなかった。もう今頃、レイナーレ様は【儀式】を終えられてしまったはず。そう、もはやアーシアを無事に返すなど不可能なのだ。そしてリアス・グレモリーはそれを見越してそう言ったに違いない。
私は隣にいるミッテルトに小声でささやく。
「ミッテルト、お前はレイナーレ様とミコト殿のところへ行け」
「えっ! で、でも、ドーナシーク、アンタは?」
「私はここに残って少しでもこの連中を長く食い止める。その間にお前はレイナーレ様とミコト殿、そしてカラワーナと一緒にここを脱出するんだ!」
「で、でも、それじゃアンタは……!」
「早くしろ! このままここにいればお前も確実に殺される。お前はまだ幼い! カラワーナと共に生き延びてレイナーレ様とミコト殿を支えてくれ! 頼む!」
「ド、ドーナシーク……!!」
ミッテルトが涙を溜めた目で私を見つめる。私はその彼女にうなずく。すると彼女も涙を流しつつ、コクリとうなずくと翼を広げて、その場から全速力で飛び去った。
「あらあら……いきなり逃げ出すなんていけませんわねえ」
黒髪の女が手をかざして逃げ出したミッテルトに攻撃を放とうとする。それをリアス・グレモリーが抑える。
「朱乃、やめておきなさい。あんな雑魚、逃がしてもどうという事はないわ。他の連中と合流するなら、後でまとめて片付ければ良いだけ」
そう彼女は言って私の方へ向き直る。
「ドーナシーク、敵ながらあなたの忠誠心は見事だわ。それだけは認めてあげる。最後にあなたに聞きたいんだけれど、あなた、ミコトの事をとても信頼しているようね。あの子のどこがそんなに気に入ったのかしら?」
リアス・グレモリーはそう聞いてきた。私としてはこれは願ってもない事だ。時間をまだ稼ぐ事ができる。いや、彼女からすれば余裕を持ってあえてそうしているのかもしれない。
我々を倒すなど部下たちの力で十分だと。いずれにしろこれを利用しない手はない!
そこで私は話した。ミコト殿がここに来て、その穏やかで優しい人柄から我々と良好な関係を築いている事、アーシアの件でミコト殿が彼女が解放されるよう力を尽くした事。
それがレイナーレ様によって退けられてしまったにも関わらず、レイナーレ様を愛するがゆえに、命の危険を顧みずにここに留まっている事を。
ただし、ミコト殿が神器の力でフリードに勝った事などについては話さなかった。それを聞いて、リアス・グレモリーがミコト殿への警戒心を強める事を恐れて。
「そう、なるほどね。あの子から前に直接聞いた、彼女との馴れ初め話を聞いた時も思ったのだけれど……確かにあの子の彼女に対する一途さとそこから来る勇気は大したものだとは思うわ。でもそれはやはり【盲愛】ね」
「そうですわね。相手がどんな罪を犯しても無条件で愛する愛……一見、自己犠牲の愛のように思えますけれど、それは相手をダメにする愛ですわ。事実、彼女があの子の愛に甘えた結果、こんな事態になってしまったのですものね」
私の話を聞いて、リアス・グレモリーとアケノと呼ばれた黒髪の女はそう言ってうなずき合った。それを聞いて私は思う。
確かに今回はレイナーレ様はミコト殿の愛に甘えてしまわれて、このような事になってしまった。
だが、お二人がもし、今日、この場を逃れる事ができたなら、きっとレイナーレ様は今回の事を強く反省され、より成長されるに違いないと。そしてミコト殿と支え合って生きていかれると。
「それでは、ドーナシーク、そろそろ良いかしら?」
「ああ……」
私はうなずき、光槍を出現させてそれを構える。それに対してリアス・グレモリーも手をかざす。彼女の手に禍々しい強力な魔力のオーラが集まる。あれが【紅の殲滅姫】の持つ【滅びの力】!!
ミコト殿……出来る事ならミコト殿ともっとお話させて頂きたかった。共にもっと訓練もしたかった。どうか、レイナーレ様の事をよろしく頼みます! そしてカラワーナやミッテルトの事も! レイナーレ様、ミコト殿、どうかこの場を生き延びてくだされ!!
私はそう心に念じると、リアス・グレモリーに向かって飛びかかった。その私に対してリアス・グレモリーの手から【滅びの力】が放たれた……
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兵藤と対峙している僕、その僕にディヴェリクスが叫ぶ。
「相棒、早くしねえと他のグレモリー眷属の連中がここに駆けつけるぞっ!!」
「う、うん……」
僕はそれにうなずくものの、正直戸惑う。
ここから逃げるとして、現在の状況ではとても無理だ。僕たちへの憎悪……特にレイナーレへの復讐心に燃えている兵藤は、僕たちが逃げようとしたならば絶対に逃がすまいとどこまでも執拗に追い掛けてくるに違いない。
その場合、飛行能力のない僕はレイナーレに抱えてもらうしかないが、僕を抱えた状態で彼女が圧倒的なパワーを持ち、その上、飛行能力もあるであろう兵藤から逃げ切る事はまず不可能だろう。
絶対に追いつかれて致命的な打撃を受ける事になるのは間違いない。それにカラワーナさんやドーナシークさん、ミッテルトちゃんの事も気にかかる。
結局、とても困難だけれども兵藤を追跡不能状態にするしかない!!
でも、さっきの様子では、もうエクソシストたちは木場や塔城に圧倒されてとても持ちこたえられない状況だったから、あの二人がここに駆け付けてくるのも近いだろう。さらにグレモリー先輩たちにまで駆け付けられたら万事休すだ。
カラワーナさんがスピーカーを持って戻って来てくれたら、それを使って……ただ、その場合でも他のグレモリー眷属はともかく、兵藤は引き下がるまい! 結局、兵藤とは少しでも早く決着をつけなくてはならない!
僕の中で焦りと不安が広がり、兵藤に対する警戒がついおろそかになる。
「ミ、ミコトーーーーっ!!!逃げてーーーーーーっ!!!」
レイナーレの絶叫が響き渡る。それに僕がハッ! とした瞬間だった。
「オラアーーーーーーっ!!!」
雄叫びと共にもの凄いスピードで兵藤が突っ込んできて、僕の顔面にガツン!! と強烈な一撃を加えた。吹っ飛ぶ僕の眼鏡!
「ぐああっ!!」
凄まじい打撃に僕の頭が一瞬クラッとなる。さらに兵藤は今度は僕の腹にドゴオッ!! と一撃を加える。
「げほおっ!!」
僕は血を吐きつつ、吹っ飛ばされる。
「ミ、ミコトおおおっ!!!」
レイナーレが絶叫しつつ、吹っ飛ばされた僕の体を抱き留める。それまでに経験した事のない、凄まじい激痛が僕の体を襲う!
「ミコトっ!! しっかりっ!! しっかりしてええっ!!!」
レイナーレが泣き叫びつつ、僕の体を抱き締める。僕は全裸の彼女の体の柔らかさを、彼女の張り詰めた乳房のむっちりとした感触を感じつつ、必死で起き上がろうと力を振り絞るが、体が言う事を聞かず、頭がクラクラとして意識が飛びそうになる。
だが、その時、憎悪に満ちた兵藤の声が僕の耳に入る。
「さんざん手こずらせやがったが、クソ堕天使、てめえの彼氏はもう戦えねえみてえだなぁ。今度はてめえの番だ! ようやくアーシアの仇が討てるぜ! さあ、覚悟しやがれっ!!」
「!!!」
その言葉に切れかかっていた僕の意識は呼び覚まされ、僕は苦痛に耐えつつ必死で上を見上げる。
僕の目に涙を流しながら光槍を出現させたレイナーレの姿が映り、そして彼女は叫ぶ。
「よくも!! よくも私のミコトをっ!!! 許さないっ!!!」
それに対して兵藤の憎悪に満ちた罵声が響く。
「許さねえだとっ!!? それはこっちのセリフだぜっ!!! クソ堕天使!! てめえにアーシアの痛みをたっぷりと味合わせてやらあっ!! てめえのその槍なんざ、もう俺には通用しねえってのを忘れやがったかっ!!」
ぼ、僕は何をしているんだ!! 最愛の女性が僕を守る為に必死で立ち向かってくれているのに、ここで無様に気を失って彼女を死なせるのかっ!!
「レ、レイナーレっ……!」
僕は愛しい彼女の名を呼びつつ、必死で立ち上がろうと懸命に力を振り絞る。そんな僕をレイナーレは涙の溜まった目で見つめる。
「ミコト……!!」
その瞬間、何者かがサッ! と飛び込んで来て、今にもレイナーレに襲いかかろうとしていた兵藤に攻撃を加えた!
「チッ!!」
兵藤は神器の付いた右腕でその攻撃を跳ね返す。そして彼に飛びかかったのは……
「ミ、ミッテルトちゃんっ!!!」
「ミッテルトっ……!!」
そう、それは僕がその身を案じていたミッテルトちゃんだった。兵藤を睨みつける彼女の目には涙が溜まっている。
「ド、ドーナシークの為にも……アンタなんかに姉さまとミコトくんを殺させたりなんかさせないっすっ!!」
そう涙を流しつつ、叫ぶミッテルトちゃん。彼女の言葉に僕は愕然とする。
な、何だってっ!! それじゃあドーナシークさんは!!
ショックを受ける僕、そして次の瞬間!
「うるせえっ!!!」
兵藤が怒鳴りつつ、ミッテルトちゃんを神器の付いた右腕で思い切り殴りつけた。
「うわあああっ!!!」
ミッテルトちゃんの小さな体が悲鳴と共に吹っ飛ぶ。
「ミッテルトちゃんっ!!!」
「ミッテルトっ!!!」
僕とレイナーレの声が響き渡り、ミッテルトちゃんはドガッ!! と壁に叩きつけられ、床に倒れ伏す。しかし、彼女は体をふるわせながらも必死で起き上がって、口元から血を流しつつ必死で語る。
「ね、姉さまっ……ミコトくんっ……ドーナシークは姉さまとミコトくんがここから逃げる時間を稼ぐために……ひ、一人であの赤毛悪魔に立ち向かってっ……ウ、ウチとカラワーナに生き延びてっ……姉さまとミコトくんを支えるようにってっ……」
「そ、そんな……ドーナシーク……」
レイナーレの目から涙があふれ落ちる。そして僕も胸に熱い思いがあふれ、やはり目に涙があふれる。
「ドーナシークさんっ!!」
「ミコト殿っ!! あれを指示された通りの場所に設置しましたっ!!」
カラワーナさんの声が響き、彼女が礼拝堂内に駆け込んできた。やはりカラワーナさん、しっかりと僕のお願いに応えてくれたのだ。
「!!!?」
その場の状況を見て驚くカラワーナさん。彼女は倒れているミッテルトちゃんのもとへ駆け寄って、抱き起こす。
「おい! ミッテルトっ! しっかりしろっ!」
僕は全裸で涙を流して僕を見つめているレイナーレを、僕たちを助けようとして兵藤に殴り飛ばされて倒れているミッテルトちゃんを、そのミッテルトちゃんを抱き起して懸命に声をかけているカラワーナさんを見て、彼女たちの姿を目に焼き付ける。
そうだ!!! 僕はこんな所で倒れてなんかいられないっ!!! 僕を愛してくれて、僕を信頼してくれている彼女たちのために!!! 僕たちのために命を捨てて時間を稼いでくれたドーナシークさんのためにもっ!!!
「うおおおおおおっ!!!」
僕は全身に凄まじい高揚感を感じた。そして僕はすくっ!と立ち上がる。全身が痛むが、それ以上に体中にみなぎる力を感じる。
「ミ、ミコトっ!!!」
「ミコト殿っ!!!」
「く、國原っ!!てめえっ!!!」
レイナーレの、カラワーナさんの、兵藤の声が響き渡る。
「カラワーナっ!! いくわよっ!!」
「はっ!! レイナーレ様っ!!」
レイナーレとカラワーナさんがうなずき合うと同時に宙に飛び上がり、上から兵藤めがけて光槍を放つ。
「うっ!! チッ!!」
兵藤は上から頭上に降り注ぐ二人の光槍を弾くために上を向いて、体に大きな隙ができる。そして僕はもちろん、その瞬間を逃さなかった。
「トゥワインっ!!」
僕の叫びと共に、両手の神器が長く伸びて、兵藤の体に絡みつき、彼の体を締め上げる!
「ぐっ!!て、てめえっ……!!こ、こんなものっ……うぐぐっ……ぐえええっ……」
兵藤は凄まじい形相で振りほどこうともがく。僕はそうはさせじと必死で情念を込めて彼の体を締め付ける。
『Boost!』
兵藤がもがきながらも、一歩前に進む。僕の体の節々に激痛が走った。足が悲鳴を上げ、腕は抗議の軋みを立てた。
それでも僕はやめなかった。負けたらレイナーレもカラワーナさんもミッテルトちゃんも、僕の大切な人たちが皆、悪魔たちに殺されてしまう事は分かっていた。
『Boost!』
兵藤が僕ににじり寄る。凄まじい圧力に、僕の目、鼻、口、そのどれからも血がにじむのを僕は感じる。
それでも僕は決してやめなかった。永遠のごとく続く苦痛の中、僕が考えていたのはたった1つだった。
後は何もいりません。だからどうか僕に、僕に……
僕に約束を守らせてください!!
―――レイナーレ、僕は絶対に君と添い遂げる。何があっても君を守り抜くよ―――
その時、兵藤の右手が僕に触れた。そしてゆっくりと腕を振りかぶった。
「これで、これで……」
そして……
そして、兵藤の苦痛が終わった。その場に崩れ落ちる彼。
「ち……畜生……」
同時に僕も愛しい彼女の事を想いつつ、その場に倒れる。
「レ……レイナーレ……」
そのまま僕は意識を失った。
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一誠と尊が同時に床に崩れ落ちる。私は尊に駆け寄って、彼を倒れ伏す寸前に抱きとめる。
一誠との凄まじい死闘、彼から受けた攻撃、その全てがこの子にとって大変な苦痛であったはず。でもこの子は戦い抜いてくれた! 私への愛の為に!! その事を思うと私の心に熱いものがこみ上げる!
私は愛しいこの子を抱き締め、涙を流す
「ミコトっ……! 私のミコトっ……! ありがとう! ありがとうっ!」
だが、そんな私にディヴェリクスが叫んだ。
「レイナーレっ!!! 早くここから逃げるぞっ!!! グレモリー眷属の連中がもうすぐにここにやって来るぞっ!!!」
その声に私はハッ!と我に返る。そしてその瞬間
ビ―パーー!!! ビ―パーー!!! ビ―パーー!!!
耳をつんざくような凄まじい音が響いてきた。これは、警察のパトカーのサイレンの音!!?
驚いている私にカラワーナが駆け寄って来て叫ぶ。
「レイナーレ様っ!!! 早くっ!!! 今の内に脱出しますっ!!!」
「!!!」
今はあれこれ考えている暇はない。私は全裸のまま、気を失った尊を抱え、カラワーナは同じく動けないミッテルトを抱え、礼拝堂の後ろの裏口へと向かって駆け出す。
その時、背後から叫び声が聞こえてくる。
「な、何故!!? ここに警察が!!?」
「部長!! これはまずいです!! 堕天使たちと争っている場に警察に踏み込まれては!!」
「し、仕方ないわね!! ここはイッセーを連れて急いで撤収よ!!」
間違いない!! リアス・グレモリーとその眷属どもの声だ! 私とカラワーナは連中に見つからない内にと、全速力で聖堂裏口を抜け出し、そこから夜空へと飛び出した。
グレモリー眷属たちは追って来ない。連中が叫んでいたように、警察に踏み込まれて見つかっては困るという事と、礼拝堂内で倒れている一誠を見つけて、彼を連れて急いで撤収する必要がある訳で、私たちを追う余裕はないという事だろう。
だが、私は離れていく教会の屋根の上に立っている人物を見つける。それは黒い学生服、いわゆる【学ラン】を羽織っている少年だった。白髪の長髪で整った顔立ちに深紅の瞳で、左目を前髪で隠している。
彼は黒い翼を生やして空を飛んでいる私たちを見ても驚くどころか少しも動ぜず、薄笑いを浮かべた不敵な表情でこちらを見つめている。明らかに只者ではないという雰囲気だ。
あの男、何者なの!!?
私は警戒するも、彼は私たちを追ってきたり攻撃するような素振りは全くなく、ただ悠然と私たちを見つめていた。
そして彼は懐から通信機らしきものを取り出すと、それを使って私たちを見上げつつ誰かと話を始めた。もちろん、何を話しているかは全く分からない。
な、何? あの男、一体何をしているの!?
私は気になったが、今の私たちはグレモリー眷属の手から逃げる事で精いっぱいで、彼の素性について詮索する余裕などは全くない。そこで私は、彼の方はもう振り返らずに先を急いだ。
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辛くもグレモリー眷属の手から逃れた私たちだが、当面、身を隠しつつ、尊が安静にして傷ついた体を癒せる場所を探さねばならない。そこで駒王町からかなり離れた町で見つけたホテルに取りあえず入る事にした。
もちろん、私は全裸のままというわけにはいかず、服を作り出してそれを着て、カラワーナとミッテルトも目立たない服装に着替えようとした。だが、その時……
「あっ!!」
カラワーナが驚きの声を上げて、何かを手に取っている。よく見るとそれは黒い羽根。そう、それは私たちの同族のもの。
彼女は低い声でつぶやいた。目から涙があふれ落ちる。
「ドーナシーク……!!」
それを聞いた私の胸にも激しい悲しみが突き上げる。
「……………ううっ……!!」
私とミッテルトの目からも涙があふれ落ちる。そして私たち3人は声を押し殺しつつすすり泣いた。
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あれから3日が経った。落ち着いたところで私はカラワーナから、あの夜の逃亡の際の真相を聞いた。
あれは尊の素晴らしい知恵だったのだ。あの子はグレモリー眷属のあの教会への来襲がもう避けられないと悟った時点で、私を救うためにわずかな時間の間に思いもつかないトリックを考え出したのだ。
一度、駒王学園に潜入してそこの勝手が分かっているカラワーナを、グレモリー眷属たちが皆、私たちの襲撃の為に出払って手薄になった状態の学園に侵入させて、そこにあるスピーカーを持って来させる。
それをあの礼拝堂の傍の目立たない所に設置させて、スマホから流したパトカーのサイレン音を反響させて大音響とする。
そうすれば、私たちを襲っている所を人間の警察に踏み込まれては困るリアス・グレモリーたちは教会から撤収せざるを得ない。それが、尊が考えた、私をグレモリー眷属の襲撃から救う作戦だったのだ。
しかし、それでもアーシアの事で私への憎悪に燃える一誠だけは、私への復讐を諦めはしないだろう。
そう考えた尊は私を守る為に、一誠と相打ち覚悟で戦う決意をして、カラワーナに【もし、僕と兵藤の戦いに決着がついたら、すぐにそのサイレンを鳴らして欲しい!】と頼んでいたのだ。
その尊の知略と私への深い愛、それによって私は九死に一生を得たのだ!
だが、ミッテルトの殴られた怪我は、私がアーシアから奪った神器の力ですぐに治ったものの、尊はあれからずっと意識を失ったままだ。
あの一誠との激闘で負った打撃のダメージ、その状態で私たちを守るためにした無理、それがあの子の体に与えた影響は想像以上に深刻だったのだ。
もちろん、私は神器の癒しの力を必死で尊に注ぎ込んだ。だが、この神器は傷は癒せても打撃のダメージや疲労からきたダメージを回復させる事は出来ない。
私はあれからずっと尊に寄り添っているが、この子が意識を取り戻す気配は全くない。もし、この子がこのまま目を覚まさなかったら……!! その恐怖が私をさいなむ。
そしてそんな様子をカラワーナとミッテルトが心配そうに見守っている。
今日も私はベットで意識を失っている尊に寄り添い、語りかける。
「ミコト、聞こえてる? あなたのおかげで、私は、今、こうして生きているわ。あなたが命を賭けて、あの恐ろしい一誠に立ち向かってくれたおかげで……」
私はそうベッドに寝ている尊に話しかける。だが彼は反応しない。私はたまらなくなって彼のなめらかな頰に手を触れる。私の涙が彼の顔に落ちる。
「お願いっ!! ミコトっ!! 目を覚ましてっ!! お願いっ!! お願いよっ!! 私っ!! もう、あなたなしでは生きていけないものっ!!」
私はさめざめと泣く。そしてそんな私をカラワーナとミッテルトが心配そうに見つめている。
「レイナーレ様……」
「姉さま……」
泣き続けていた私だが、やがて私はハッ! と気付く。
そうよ!! ミコトの力の……神器の源は!!!
私はその場で服を脱ぎ捨てて全裸となる。その私の行動にカラワーナとミッテルトが驚く。
「レ、レイナーレ様っ!!」
「ね、姉さまっ!!」
私は尊の手を取り、それを自分の胸に……尊が好きで好きでたまらない私の自慢の張り詰めた乳房に、この子がいつも夢中で求める、カチカチに硬く勃起してビン! と突き出している私のいやらしい大きな乳首に押し付ける。
「ミコト……ほら、あなたが好きでたまらない私の胸よ! あなたがいつも求めてやまない私のいやらしい乳首よ! お願いっ!! また私のこの胸を好きなだけ揉んでっ!! 私のこの乳首を好きなだけいじってっ!! 吸ってっ!! お願いよおっ!! 私のミコトっ!!」
私は涙を流しつつ、そう叫んで尊の手を自分の張り詰めた大きな乳房に押しつけ、彼の指を自分の大きな乳首にこすり付ける。
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僕は真っ黒な闇を漂っていた。僕の心を占めているのは誰よりも愛しいレイナーレの事、また、カラワーナさんとミッテルトちゃんの事。
僕は愛しい彼女を、そして彼女たちを救えたのだろうか?
あの時、僕と兵藤は同時に倒れた。その後、どうなったのか? 兵藤はあのまま僕と同様に倒れたままだったのか、あの後、起き上がって再び彼女たちを襲わなかったのか?
僕が倒れた直後、カラワーナさんに頼んでおいたあの仕掛けは功を奏したのだろうか? レイナーレたちは無事にグレモリー眷属の手から逃げ切れたのか?
僕の中でそれを一刻も早く確かめたい気持ちと、確かめるのが怖い気持ちが交差する。
その時、僕は自分の手に触れるあるものの感触を感じた! ムッチリとした弾力感にあふれ、滑らかですべすべな素晴らしい感触を! また硬くコリコリとして、それでいてやはりムチムチの弾力感にあふれる感触を!
こ、これは!!
そして次の瞬間
「あっ!! あはあんっ!! ミコトおっ!!」
僕の名を叫ぶ甘い声が響いた!
間違いない!! この感触は!! この声は!!
僕は目覚める。見開いた僕の目に誰よりも会いたかった存在が映る!!
「ミ、ミコトっ!!!」
「レイナーレ……!!」
僕の目に映ったレイナーレは、あの教会の礼拝堂での兵藤との戦いの時と同じく全裸だった。先ほど僕が手に感じた、彼女の張り詰めた大きく美しい乳房も、僕を虜にする硬く勃起した彼女のいやらしい大きな乳首も間違いなく目の前にある!!
その彼女の美しい顔はあふれる涙で濡れている……!
「ミコト殿っ!!!」
「ミコトくんっ!!!」
カラワーナさんとミッテルトちゃんの声も響く。
「ミ、ミコトっ!!! ミコトっ!!! 良かったっ!!! 良かったっ!!!」
レイナーレが歓喜の声を上げて、張り詰めた大きな乳房を揺らせながら、ベットから身を起こした僕に抱きついてくる。
「レ、レイナーレっ!!ちょ、ちょっと!!カラワーナさんもミッテルトちゃんも見てるのにっ!!」
僕は思わずそう叫ぶが、レイナーレはそれに構わず、僕を強く、強く抱き締める。彼女の張り詰めた大きな乳房に僕の顔はむにゅっ! と押し付けられ、彼女の硬く勃起した大きな乳首が僕の頬をすりすりとくすぐる。その素晴らしい感触に僕はそのまま彼女に身を任せる。
「ミコトっ!! ミコトっ!! 好きよっ!! 大好きよっ!! 誰よりもっ!! あむっ……ちゅうううっ……」
「レ、レイナーレっ……はむっ……うううんっ……ぷはあっ……あああっ……」
レイナーレが僕に無我夢中にキスをしかけ、彼女の舌が僕の口内に侵入して、僕の舌をむさぼり、僕の口内に彼女の唾液が注ぎ込まれる。
その甘美な感覚にうっとりとしている僕の目に、唖然とした表情でこちらを見つめているカラワーナさんと、その彼女を悪戯っぽい表情で見つめて体のあちこちをつつきつつ、何かをささやいているミッテルトちゃんの姿が映る。
その後、二人は僕たちに遠慮してか部屋を出て行った。
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レイナーレの献身的な看病と、彼女の激しく熱いエッチな愛情表現により意識を取り戻した僕。僕は全裸のまま僕に寄り添っているレイナーレと語り合う。
「そうか、僕はあれから3日も眠り続けて……ごめんね。レイナーレ。心配かけてしまって」
謝る僕にレイナーレは首を振る。
「そんな……謝るのは私の方よ!! ごめんなさい!! あなたの言う事を聞かずにあなたを眠らせて閉じ込めたりしてっ!! そして取り返しのつかない暴走をしてしまってっ!!」
彼女の目に見る見るうちに涙が溜まって、それがあふれ出す。
「そうよ……そんな私の愚かさのせいでっ……ううっ……ドーナシークは殺されてしまって……ミコト……あなたにもあんなに苦しい思いをさせてっ……うっく……ごめんなさいっ……本当にごめんなさいっ……ううっ……」
そうさめざめと泣き続けるレイナーレ。僕はそんなレイナーレの頰にそっと触れる。
「あっ……ミコト……」
涙で濡れた目で僕を見つめるレイナーレ、その彼女に僕は伝える。
「レイナーレ、僕ね、こう思うの。ドーナシークさんが命を捨てて僕たちのために時間稼ぎをしてくれた時、君と僕がこの危機を乗り越えて生き延びる事が出来たなら、きっと今回の失敗をバネに二人は大きく成長していくに違いない! きっとそう思ったんだって……だからこそドーナシークさんは自分の命を捨てて僕たちに道を開いてくれたんだって……」
「ミコト……」
「そして僕たちはそんなドーナシークさんの思いに、ほんの少しだけれど応えられたと思うの。兵藤は僕よりもはるかに強い! そんな兵藤に僕が立ち向かえて、ボロボロになりながらも何とか相打ちに持っていけたのは、レイナーレ、僕の君への想いが、身を犠牲にして時間を稼いでくれたドーナシークさんの思いがあったから、そしてあの恐ろしい兵藤に勇気をふるって立ち向かってくれた君やカラワーナさん、ミッテルトちゃんが僕を支えて力づけて支えてくれたから、だから僕は頑張れたんだ!」
「ミコト……!」
「レイナーレ、君だってそうだよ!! 兵藤のあの恐ろしさに怯えていた君が、僕のために再び勇気を奮い起こして彼に立ち向かってくれた! 誰かを愛する気持ち、守りたいと思う気持ちは人を強くして、そして大きく成長させるんだ!!」
「ミ、ミコトっ……!!」
レイナーレの体がふるえて、また彼女の目から涙がボロボロとこぼれ落ちる。だが、その彼女の表情は先程までとは違っている。
「レイナーレ、僕は誓うよ!! 絶対に君を、そしてカラワーナさんやミッテルトちゃんをあの悪魔たちから守り抜くって!! 僕たち、絶対に幸せになろうね!! それが僕たちがドーナシークさんに出来る、何にも勝る恩返しなんだ!!」
「ミ、ミコトおおっ!!!」
レイナーレが泣き叫びつつ、僕に抱きつく。僕はその彼女を優しく抱き締める。
「ミコト……!! 私も誓うわ!! 私、あなたを何があっても支え続けるわ!! あなたと一緒に必ず幸せになるっ!! 私のために犠牲になったドーナシークのためにもっ!! うっ、うううっ……わあああああっ!!」
レイナーレは泣き続けた。僕はその彼女を抱き締めつつ、ドーナシークさんの事を思い、彼に誓う。
ドーナシークさん……僕はもっともっとあなたと話がしたかった! もっともっとあなたに色々と教えてもらいたかった! それが叶わずに悲しいです! ドーナシークさん、僕は誓います! あなたが命を賭けて開いてくれた道を、僕はレイナーレと共に歩き続けます! 絶対に彼女を幸せにします! 彼女を、カラワーナさんやミッテルトちゃんを絶対に悪魔たちから守り抜きます!!だから、どうか僕たちを見守っていてください!!
そして僕の目からも涙があふれ落ちる。
それからしばらくして、泣き止んだレイナーレは顔を上げて僕を潤んだ目で見つめて言った。
「ミコト……お願い、キスして」
彼女の願いに僕は微笑み、そっと顔を寄せて唇を重ねる。
「あむっ……あふっ……」
僕の舌がレイナーレの舌に絡まり、僕たちは激しくお互いの舌を求め合う。
「ちゅううううっ……じゅるるるっ……ぷはっ! ああっ……! ミコトっ!! 愛してるっ!! 愛してるわっ!! 誰よりもあなたをっ!! お願いっ!! 絶対に私を離さないでっ!! はむっ……るろっ……れろれろっ……」
「ふむっ! ふうううんっ! ぷはああっ!! ああっ!! レイナーレっ!! 僕も愛してるっ!! 誰よりも君をっ!! うんっ!! 絶対に君を離さないっ!! 離さないよっ!! あむっ! ちゅううううっ!」
「ぷはっ! ああっ!! 嬉しいっ!! 嬉しいわっ!! ミコトおっ!!」
熱く激しい長いキスの後、お互いを見つめ合う僕とレイナーレ。僕の目は改めて、僕を常に魅了して虜にしてやまない、彼女の美しく、そしていやらしい素晴らしい裸体に注がれる。
レイナーレの泣き濡れた赤い瞳の整った美貌……香しい匂いの艶やかな長い黒髪……張り詰めた、ムッチリとした弾力感にあふれた大きく美しい乳房……その頂の充血して変色し、石のように硬く勃起してビン!と突き出している卑猥極まる大きな乳首……キュッ!と引き締まったへそにその下の黒の陰毛に覆われた秘部……見事にくびれた腰に、丸く形のよい尻……すらりと伸びた手足……美の女神にも勝るほどの美しく卑猥な彼女の裸体……
その素晴らしい彼女の裸体を見つめつつ、僕は改めてあの恐ろしい兵藤をはじめとするグレモリー眷族から彼女を守り抜けた事を実感する!
ああっ!! レイナーレっ!! 嬉しいっ!! 嬉しいよっ!! こんなに素敵な君をあの悪魔たちから守り抜けてっ!!
そう感動にひたる僕をレイナーレは潤んだ目で見つめ、叫ぶ。
「ミコト……お願い……! 抱いて! あなたがあの悪魔たちから守ってくれた、私のこの体を存分に愛してっ!!」
「うんっ!」
僕は大きくうなずいて、彼女の張り詰めた大きな乳房に手を伸ばして、その頂にビンビンに勃起して突き出している、僕を常に魅了し、見ているだけで射精しそうになる、あの恐ろしい兵藤と戦う力を僕に与えてくれた、彼女のいやらしくて感度抜群の大きな乳首を指ですりっ! とさする。
「あっ!! あはああんっ!!」
レイナーレは甘い声を上げて裸体をのけぞらせる。その彼女の乳首を僕はさらにすりっ! すりすりっ! すりっ! と激しく、そして執拗にさすり回す。
僕の指の動きと共に彼女のカチカチに硬く、それでいてムチムチとした弾力も併せ持つ、大きくいやらしい乳首がぶるっ! ぶるぶるっ! と激しくうごめく。
「あっ!! あはっ!! あはああんっ!! ミ、ミコトっ!! ち、乳首気持ち良いわあっ!! もっともっとさすってえっ!! あああんっ!!」
レイナーレは美貌に恍惚とした表情を浮かべて甘い声でもだえる。
その乳首をさすられてもだえるレイナーレと、乳首を夢中でさすり回す僕は共にハラハラと涙を流す。
それはあの悪魔たちとの恐ろしい戦いから生き延びて、こうして再び愛し合える事への喜びの涙。そしてその僕たちの幸せのために犠牲になったドーナシークさんの事を思っての涙。
「ああああんっ! ミコトおっ! 好きよっ! 大好きっ! あはっ! お願いっ!いつまでも私と一緒にいてえっ! そ、そして……あはあっ! こ、こうやって私のこのいやらしい乳首を愛し続けてえっ! 愛してるっ! 愛してるわあっ! 私のミコトおっ! あっ! ああんっ!」
「うんっ! 僕はいつだって君のそばにいるよっ! そして君のこのいやらしくて素敵な乳首を毎日、いっぱい愛してあげるっ! 好きっ! 大好きっ! 僕のレイナーレっ!」
「ああんっ!! 嬉しいっ!! 嬉しいわっ!! ミコトっ!! あっ!! あはあっ!!」
いつも乳首がとても過敏で、僕にそれをさすられただけで激しく感じてくれるレイナーレだが、今日の彼女はいつもよりさらに激しく、悩ましくもだえてくれる。僕はそんな彼女をとても愛おしく思い、さらに彼女の乳首を攻める。
僕は彼女の乳首をぎゅりいっ! と強くひねる。
「あっ!! あはああああっ!!!」
レイナーレが裸体を大きくのけぞらせる。僕はさらに彼女の乳首をぎゅりぎゅり! ぎゅりりいっ! と激しくひねり回し、引っ張る。
「ふっ!! ふぎいいいいいいっ!!! ミ、ミコトおおおっ!!! あひやああああんっ!!!」
レイナーレが淫らにもだえ、絶叫する。さらに僕は彼女の乳首にギリッ! と爪を立てて力を込める。
「あぎっ!! あぎゃあああああああんっ!!!」
凄まじい乳首への刺激に、レイナーレは目を見開いて絶叫する。その彼女の痴態に興奮した僕は、爪を立てたままで彼女の乳首をひねり回す。
「あひいいいいいいっ!!! ミ、ミコトっ!! ダ、ダメえええええっ!!! ち、乳首これ以上攻められたら、わ、私いいいいっ!!! あっ!! や、やめないでっ!! もっともっと私のいやらしい乳首攻めてえっ!! ふひっ!! そ、そうよおおっ!!! あひっ!! あひゃああああっ!!!」
僕の乳首への攻めにレイナーレは淫らにもだえ叫び、口では「ダメえっ!!」と言いながら、僕が指を離すとすぐに「やめないでっ!!」とさらに乳首への攻めを求める。そして口元から涎を垂れ流して絶叫する。
そう、彼女は僕に性感帯の乳首を攻められるのが気持ち良くてたまらないのだ。
そんな彼女の痴態に、ビンビンに勃起して突き出している彼女の乳首のあまりに卑猥な外観に、指に感じるその乳首のカチカチでムチムチの素晴らしい感触に、僕は興奮してさらに夢中で彼女の乳首を攻めまくる。
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「はあんっ……はあはあっ……あああんっ……」
僕の激しい愛撫を受けたレイナーレは、裸体を汗まみれにしてベッドに身を横たえててあえいでいる。
僕に指で激しく攻められた彼女の乳首は、普段ですら大きくて勃起していやらしいのに、強い刺激をさんざん加えられた事によってさらに硬く、長くなっていて、あまりにも卑猥だ。
しばらくしてレイナーレは起き上がると僕を見つめて言う。
「ああんっ……ミコトっ……私のこのいやらしい乳首を見てっ……あなたに攻められて、ジンジンしちゃってどうしようもないのおっ……お願いっ……今度はこの乳首を吸ってっ……舌でなめ回してっ……私のミコトっ……」
そうレイナーレは大きくいやらしい乳首を彼に見せつけて哀願する。その彼女のあまりの卑猥さに、僕の股間はさらにズボンを突き破りそうなほどに大きく膨れ上がる。
「ああっ! ミコトったらまたそんなにオチンチン大きくしてっ! そんなに私のこの乳首が好きなのね! 好きで好きでたまらないのね! 嬉しいわ! さあ、好きなだけこの乳首を味わってっ! 私のミコトっ!」
「あああっ!! レイナーレっ!! レイナーレっ!!」
「ああっ!! ミコトっ!!」
激しく興奮した僕は彼女の名を叫びつつ、彼女の魅惑の裸体にむしゃぶりつく。レイナーレはそんな僕を優しく抱きしめてくれて、張り詰めた自分の自慢の乳房に僕の顔を押し付ける。
そしてレイナーレは
「さあ……」
と僕に促す。僕はゴクッと唾を飲み込み、目の前にビン! とそそり立っている彼女の大きくいやらしい勃起乳首をるろっ……と舌でなめ上げる。
「あっ!! あはあんっ!!」
レイナーレはビクン! と裸体をふるわせてあえぐ。僕はさらに彼女の乳首をなめ回し、吸い上げ、しゃぶりまくる。
「るろっ…… れろれろ…… ぺちゃあっ…… はむっ! じゅるるるるーーーっ!ぷはっ! ああっ!! レイナーレっ!! おいしいっ!! おいしいよっ!! 君の乳首っ!! もっともっと吸わせてっ!! なめ回させてっ!! あむっ! ちゅうううううっ! ぷはっ! るろるろ……」
「ああんっ!! ミコトおっ!! 良いわあああっ!!! 好きなだけなめ回してええっ!! 吸ってえっ!! 私のこのいやらしい乳首おおおっ!! あはんっ!! あああんっ!!」
僕は何度も何度もレイナーレの乳首に吸い付き、吸い上げ、しゃぶり、なめ回す。
レイナーレは僕に乳首を吸われまくり、なめ回される快感に口元から涎を垂れ流して、長い黒髪を振り乱して淫らにもだえまくる。彼女の大きく卑猥な乳首が僕の唾液でテカテカと卑猥に光る。
そして、激しく興奮した僕はガリッ!! とレイナーレの大きな乳首に強く噛みついた。
「ふっ!! ふぎいいいいいいいいいいいいっ!!! はひいいいいいいいいいっ!!! ミ、ミコトおおおおっ!! ち、乳首そ、そんなに強く噛まれてえええっ!!! ひいいいいいっ!!! わ、私っ!! あひゃあああっ!!! イ、イっちゃうううっ!!! イッちゃうわああああああああっ!!! あぎっ!! ああああああああーーーーーーーっ!!!」
絶叫とともにレイナーレは美しい裸体を大きくのけぞらせ、彼女は絶頂に達した。
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熱く激しい交わりの後、レイナーレと僕はベッドで抱き合って休んでいる。僕はレイナーレの張り詰めた大きな乳房に顔をすりつけ、彼女の硬く大きい魔性の乳首の感触を頬に感じつつ、これからの事について考える。
とりあえずはあの場を脱出して逃亡に成功した僕たちだけど、状況が極めて厳しい事は変わりない。
兵藤をはじめとするグレモリー眷属たちは、レイナーレをアーシアさんの仇として激しく憎み、草の根を分けてでも探し出して殺そうと執拗に追ってくるに違いない!
それに、グレモリー先輩は「今回の件で私たちがレイナーレたちをどうしようが堕天使上層部は一切干渉しない」と言っていた。という事は、おそらく彼女は兄である魔王を通じて堕天使の上層部の意向を確認したに違いない!
なら、彼女はおそらく自分たち悪魔の陣営内だけではなく、堕天使側に対しても僕たちの捜索と捕らえた場合の引き渡しを要請するだろう。
そうなったら、果たして僕たちは逃げ切れるのか? 何か追及をかわす手段は、安全を保障される場はないのか?
僕の心に不安が募る。そんな僕にレイナーレがささやく。
「ミコト、どうしたの?」
「うん……これからどうやって悪魔たちの追跡を逃れようか、その事を考えていたの」
「ごめんなさい。私のせいで……」
苦しい表情を浮かべるレイナーレに僕は笑顔で答える。
「ううん、気にしないで。これは僕自身で選んだ道だもの。レイナーレ、君と一緒にいられるのなら、たとえ何があろうと僕は幸せだから。君と離れ離れになるくらいなら、僕は死んだほうがマシだもの」
僕の言葉にレイナーレの瞳が潤む。
「ミコト……! ありがとう! 私も、私もよ!! あなたと一緒にいられるのなら、もう私は他に何もいらないわ!! あなたと一緒なら、私はもう何も怖くないわ!!」
「レイナーレっ!!!」
「ミコトっ!!!」
そして僕たちは再びお互いを激しく求め会う。
(次回に続く)
今回の【完全版】第5話。前に書いたお話との大きな変更点は、尊と一誠の戦いの決着の仕方が、尊の辛勝となっていたのを完全な相打ち(引き分け)という形に変えた事、そしてレイナーレたちの教会からの脱出の為に尊が考えた策が、より用意周到に計画したものになっていた事、この2点でした。
尊の愛するレイナーレを守りたいという熱い想いと、一誠の大切なアーシアを殺された事への激しい怒り、どちらも一歩も引けない激しい情念のぶつかり合い。それがこの相打ちという結果になりました。
レイナーレたちの教会からの脱出の場面。前回第4話で尊がカラワーナに駒王学園に忍び込んでスピーカーを取って来て欲しいと頼んだ、その理由がここで明らかにされた訳です。それも本文中にあるように、第3話で既にカラワーナが駒王学園に一度忍び込んでいた事が伏線になっています。
そしてカラワーナがスピーカーを設置してサイレンを鳴らすに当たって、事前に尊から具体的に指示されていなければおかしいという訳で、前書きにも書きました通り、第4話の描写を一部修正しました。事後となりました事を改めてお詫びいたします。
脱出の際にレイナーレが見た学ランの男。これは前に書いたお話を読まれた方なら、誰であるかがすぐにお分かりになるかと思います。以前のお話では【彼】が初めて登場したのは第14話とかなり先の事だったのですが、今回の【完全版】においてはずっと早い登場となりました。そして【彼】が通信機で話していた相手、それが誰であるかも、前の話を読まれた方なら察しがつくかと思います。。
尊と一誠の激突。実力では一誠に到底かなわず、真正面からの殴り合いならあっという間にKOされる尊ですが、レイナーレやカラワーナたちの助力を得て、そして知略とレイナーレへの強い愛からくる粘りで、ひとまずは何とか危機を脱する事が出来ました。
一誠から「汚ねえ戦い方」と罵られた尊の戦い方、ここにも一誠との違いが表れています。
一誠は原作での対サイラオーグ戦におけるセリフに表れているように【拳で殴り合う正々堂々とした熱い戦いに高揚感を感じる】というタイプ、熱血漢である意味好戦的なタイプですが、尊は元々、穏やかで争いが嫌いな性格で、彼が戦うのはあくまでも【愛しいレイナーレを守るためにやむなく】であり、状況に強いられての戦いです。
ですので尊には戦いに高揚感を感じるなどという感覚は全くなく、【正々堂々とした殴り合い】など、彼には全く無縁の話です。彼にとってはレイナーレを守る事さえ出来れば戦いの結果などどうでも良い事であり、レイナーレの身を守るためであればどんな手であろうと使う。そのために【卑怯者】と罵られようが一向に構わない、そういう訳です。
レイナーレの3人の部下たちについても、今回、3人それぞれに見せ場を作りましたが、いかがだったでしょうか?3人はいずれも私にとって気に入っているキャラであって、出来れば3人全員を生存させたかったのですが、さすがにあの状況で全員生存は無理があると思い、ドーナシークは悲しい最期をここで迎えました。でも彼の男らしさ、仲間に対する優しさは十分に表現できたのではと思います。
そして今後の展開、ひとまずはグレモリー眷属から何とか逃れた主人公たちですが、アーシアは現時点で死んだままであり、一誠をはじめとするグレモリー眷属の面々は当然、レイナーレや尊に対する激しい憎悪・復讐の思いに燃えています。果たして尊はこの状況にどのように対処していくのか……? それは次回のお話をお待ちください!
それでは、次回をお楽しみに!^^