ソードアート・オンライン 背徳な攻略者 作:ボルメテウスさん
俺は剣よりも銃での戦いの方が好みである。
SAOで長年剣での戦いを行った事もあって、近接戦闘には自信があったが、どうも俺は剣よりも銃の方が好きだ。
そういう事でキリト達ALOとは別にGGOでのアカウントも持っている。
そういう事もあって、一人でゲームを行う時には大抵はGGOで活動している。
「さて、今日の獲物は」
「今日は暇なようね」
「んっ、シノンか?」
そう言いながら、俺は狩りを行う為の銃を選んでいたら、リアルでもこのゲームでもよく一緒に行動しているシノンと出会った。
このGGOを始めてから一緒にプレイする事のあるフレンドだ。
「今日も狩りなの?」
「まぁな。
そういうシノンも今日はGGOだったとはな」
「まぁね。
気になる事もあったし、少しね」
そう言いながら、普段通りのやり取りを行っていくと
「ねぇ、少し話をしたいのだけど良いかしら?」
「んっ、ここじゃ、駄目なのか?」
「まぁ、少しね」
そう言いながら、少し答えを濁らせながら言った。
だが、このゲームはVRMMOで唯一リアルマネートレーディングが可能な為、レアな武器の情報や素材の情報は重要だ。
だから、それに関連する事だろうと簡単に想像できた。
「良いよ、それで話は」
「私の部屋でしましょう。
あそこならば、他には聞こえないから」
「そうだな」
俺はそのままシノンに促されるがままに彼女の部屋へと入っていった。
ゲーム内の部屋という事もあって、あまり飾りは置かれておらず、簡易なベットにソファ、それに銃を整備する為の設備があった。
「それで、情報ってなんだ?」
「まぁちょっとした話よ。
欲しいのがあったから、それを手に入れるのに協力して欲しいのよ」
「欲しいの?
まぁ別にそれぐらいだったら協力するけど」
「えぇ、それはぜひとも」
その言葉と共に取り出したのは一つの画像だった。
そこに映し出されていたのは現実の光景であり、俺と明日奈が一緒のホテルへと入っていく光景だった。
「これは」
「浮気写真と言うべきかしら?
可愛い恋人がいるのに、親友の恋人を奪うのね」
「うっ」
その言葉に対して、俺は反論する事はできなかった。
「あぁ、そうだな。
まぁ確かに、うん」
「あら、反論はしないのね」
「元々、俺が悪かったからな。
うん、だから、少し納得している」
シノンに見せられた画像を見て、よく探偵物で見られる浮気写真とよく似ていた事もあって、俺は自分がやっていた事を改めて知らされたような気がした。
「ごめん、うん。
これはやっぱり駄目だったよな」
「そうね、どうしようもなくね」
そう言いながら、シノンの言葉が突き刺さった。
どんなに弁明しようと、その言葉は事実であり、受け入れないといけない。
「それで、シノンはこの画像をどうするの?」
「別にただのきっかけよ。
これ自体には興味はないけど、これがあるからこそ欲しいのも手に入れられると思っただけよ」
「???」
言っている事が分からずに首を傾げるが、シノンはそのまま俺に近づく。
「ねぇ、好きな人がいるのに浮気をする。
それって、どういう感じ?」
「えっいや、その」
シノンはそのまま俺の顔を撫でながら答える。
罵倒されると思って覚悟していたのだが、なぜか来る質問。
「浮気が駄目だって言うけど、好きな人に対する思いは止められない。
それを知っているあなたならば私があなたに対してどう思っているのか、少しは分かるかしら?」
「えっ、まっ」
一瞬、視界が青く染まった。
彼女の言葉にどう答えたら良いのか迷っている間に、彼女はそのまま俺の口を自分の口で塞いだ。
プレイスタイルの違いからか、筋力値の違いもあってか、彼女に押し倒されるようにベットに倒れ込む。
口の中でリアルで感じたような舌同士の絡みを感じる。
だが、それはアスナや直葉と行うような甘いキスではなかった。
俺の口の中にあるのを全て奪い取るような激しい舌の動きで俺の口の中を蹂躙していく。
―――ジュルジュルッジュルッズズッッ!!
「んっぷはぁ」
やがて、満足したのか、口から離れたシノンはそのまま俺を見つめる。
「私、あなたが好きなの気付いてた?」
「えっ、でも、それは」
その一言に、俺は驚きを隠せなかった。
彼女は確かに俺の最低な行為を知っているはずなのに
「俺にそんな魅力なんてないし、最低な男じゃ」
「別に魅力を感じるのは人それぞれよ。
それに、あなたはある意味、誠実じゃない」
そう言いながら、シノンはそのまま俺の頬を触れながら、ゆっくりと見つめる。
「親友の事を大事に思うのは同じだし、その彼女と愛人のような関係でも彼女を傷つけないようにしている。
それに本当の彼女に対しても変わらず愛している」
そう言いながら、シノンはゆっくりと俺の手を握りしめる。
「浮気が最低だと思うのはね、相手を蔑ろにしたり、愛情を感じさせないような行為をしているからだと、私は思うの。
けど、あなたは二人共、蔑ろなんてしていない」
その言葉と共に再び頬を舐めていく。
「違う、俺はただ単に臆病なだけだからだよ。
だって、俺はどっちも選べないだけで」
そう答えを出す事ができず
「仲間達に対しても、恋人に対して、愛人に対しても。
そんな誠実な人を好きにならないのは可笑しくないと思うわよ」
「っ」
痺れるような感触だった。
かつてのように罪悪感が消えそうな感覚だった。
だからこそ
「私と浮気をしてみないかしら、ハルキ」
かつてのアスナのように、俺は彼女に対してゆっくりと行為を行っていくのにそれ程時間はかからなかった。